JPH07305036A - 再剥離性感圧接着スティックのり - Google Patents

再剥離性感圧接着スティックのり

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JPH07305036A
JPH07305036A JP6134798A JP13479894A JPH07305036A JP H07305036 A JPH07305036 A JP H07305036A JP 6134798 A JP6134798 A JP 6134798A JP 13479894 A JP13479894 A JP 13479894A JP H07305036 A JPH07305036 A JP H07305036A
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Toshifumi Igarashi
利文 五十嵐
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗布性と姿勢維持性に優れたスティックのり
を提供する。 【構成】 a.微小球粒子の表面を微小球粒子の6〜1
6重量%の量の水溶性高分子で被覆した粘着性微小球の
含有量が30〜70重量%である水性分散液と、 b.炭素数が12〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩とを
混合してなる再剥離性感圧接着スティックのりである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は事務用等に使用される固
形のスティックのりに関する。更に詳しくは紙、付魂、
ラベル、写真等の基材に擦りつけて塗布し各種被着体に
接着し必要に応じて剥離して他の箇所に接着する再剥
離、再接着することの出来る再剥離性惑圧接着スティッ
クのりに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムや合成樹脂で形成したスティック状
の接着のりは従来から知られている。例えば、特開昭4
7−25448号公報には、脂肪族カルボン酸のアルカ
リ金属塩またはアンモニウム塩を成形基質成分、ポリビ
ニルピロリドンを接着成分として使用したスティック状
接着のりが記載されている。ここに記載されているのり
は永久接着のりであって再剥離性感圧接着のりではな
い。この他特開平5−287247号公報にはスティッ
ク状の感圧接着剤が開示されており、一時的に再使用可
能であると記述されているが繰り返し接着、剥離させる
ことはできない。特開昭61−148278号公報に記
載されているように再剥離性感圧接着剤も公知であるが
これらは、水又は溶剤に粘着性微小球を分散させた液状
で、事務用には取扱いづらく通常再剥離性感圧接着剤を
基材に塗布したシートとして用いられておりスティック
状では使用出来なかった。国際公表93/03105号
公報にはゲル化剤としての脂肪酸のアルカリ金属塩と粘
着性の微小球からなる再剥離性感圧接着スティックのり
が開示されている。しかしながら、粘着性の微小球の脂
肪酸のアルカリ金属塩への分散性は充分ではなく、また
実際の製造にはアクリル系のバインダーを用いており、
アクリル系のバインダーと粘着性の微小球も分散性が悪
いため分散性の改善のため多量の界面活性剤を使用しな
ければならない。これにより、このスティックのりは、
界面活性剤がブリードして被着体を汚染、腐食させた
り、被着体が感熱記録紙の場合は発色させてしまう欠点
を有し、なお分散性は充分と改善されているとはいえな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は脂肪酸アルカ
リ塩と粘着性微小球粒子の分散液との分散性を改善し、
スティック状体の硬さを良好として塗布性を向上させる
ものである。
【0004】
【課題を解決した手段】本発明は、 「. a.微小球粒子の表面を微小球粒子の6〜16重
量%の量の水溶性高分子で被覆した粘着性微小球の含有
量が30〜70重量%である水性分散液と、 b.炭素数が12〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩とを
混合してなる再剥離性感圧接着スティックのり。 2. 水溶性高分子が、ヒドロキシエチルセルロースお
よび/またはポリビニルピロリドンである、1項に記載
された再剥離性感圧接着スティックのり。 3. 粘着性微小球分散液の固形分と脂肪酸アルカリ塩
の配合割合が、100重量部対5〜40重量部である、
1項または2項に記載された再剥離性感圧接着スティッ
クのり。 4. 粘着性微小球が不飽和単量体を懸濁重合して得た
内部架橋した、常温粘着性の粒径5〜200μmの粒子
である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された再
剥離性感圧接着スティックのり。 5. 水溶性高分子を粘着性微小球の懸濁重合による製
造時に添加して微小球粒子表面を被覆した、1項ないし
4項のいずれか1項に記載された再剥離性感圧接着ステ
ィックのり。 6. モノエチレン性不飽和単量体とカルボキシル基含
有単量体を共重合したガラス転移点−20℃以下のカル
ボキシル基含有粘着剤の水性分散液からなる剥離時に粘
着性微小球を基材に保持するバインダーを配合した、1
項ないし5項のいずれか1項に記載された再剥離性感圧
接着スティックのり。 7. バインダーであるカルボキシル基含有粘着剤の配
合量が、粘着性微小球1に対し、各々固形分重量比換算
で0.5以下である、1項ないし6項のいずれか1項に
記載された再剥離性感圧接着スティックのり。 8. カルボキシル基含有粘着剤がカルボキシル基含有
モノマーを粘着剤固形分換算で2〜10重量%含有する
共重合体からなる粘着剤である、1項ないし7項のいず
れか1項に記載された再剥離性感圧接着スティックの
り。」に関する。
【0005】
【作用】本発明の第1の特徴は、表面を水溶性高分子で
被覆された粘着性微小球の水性分散液を使用することで
ある。粘着性微小球の水性分散液は、例えば(a)炭素
数1のアルコールのアクリレートおよび/または炭素数
1〜5のアルコールのメタクリレートおよび/またはス
チレン 2〜10重量%(b)炭素数2〜12のアルコ
ールのアクリレートおよび/または炭素数6〜12のア
ルコールのメタクリレート 98〜90重量%(c)無
水マレイン酸 0.1〜2.0重量%(d)テトラアリ
ルオキシエタン、トリアリルシアヌレート、トリアリル
イソシアヌレートから選んだ1種又は2種以上 0.0
5〜1.0重量%を懸濁重合することにより製造するこ
とが出来る。このようにして製造された微小球粒子は内
部架橋されており、常温で粘着性であって粒径は5〜2
00μmとなる。
【0006】懸濁重合の際に水溶性高分子を存在させて
おくことにより製造される粒子の表面に水溶性高分子を
容易に被覆することが出来る。粘着性微小球の表面は親
油性であって脂肪酸のアルカリ塩への分散性が悪く、ス
ティック状にしたとき固状で相分離を生じたり基材に塗
布したのりがボソボソとなり、微小球が均一に塗布面に
つかないなどの問題がある。粘着性微小球が水溶性高分
子で保護されていると親水性となるので、水溶性の脂肪
酸のアルカリ金属塩への分散性に特に優れ均質かつ適度
の硬度と長期保存安定性及び塗布性を有するスティック
のりが得られる。特に粘着性微小球の懸濁重合時に水溶
性高分子を配合しておくと、粘着性微小球表面と水溶性
高分子の一部との間にグラフト重合が行われ小球表面を
しっかり被覆するので効果が大きい。水溶性高分子を別
に組み入れる場合に比べ、スティックのり中の水分量を
少なくでき水分が多い場合に発生するカールやシワをお
さえ塗布後の乾燥時間も短くできる。これは、水溶性高
分子を別途処方に組み入れる場合、粉体や粒体のまま添
加すると溶解性や流動性に問題があり濃度の低い水溶液
として添加せねばならず、結果的にスティックのりの濃
度を低下せしめるためである。
【0O07】粘着性微小粒子の水分散液の濃度は30〜
70%である必要がある。30%より低いと適度な硬度
が得られないばかりでなく、乾燥性が劣りまた塗布する
紙基材のカールやシワの原因となる。70%より高いも
のは、スティック製造時の流動性が不良で、かつ滑らか
な塗布性を有するスティックのりが得られない。この濃
度の粘着性微小球の分散液は、懸濁重合により製造する
のが最も好ましいが、もっと濃度の高い分散液を懸濁重
合で製造して希釈したり、あるいはより濃度の低い分散
液を濃縮して、この濃度にすることも出来る。
【0008】水溶性高分子としては例えば、ヒドロキシ
エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩など
のセルロース誘導体、カルボキシルメチル澱粉、分解し
た水溶性澱粉、エトキシ化及びプロポキシ化澱粉等の澱
粉誘導体、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、変性ポリアクリルアミド,ポリアクリル
酸およびメタクリル酸の塩、カルボン酸付加共重合体、
ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリ2−アクリル
アシッド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ等が挙
げられる。本発明ではヒドロキシエチルセルロースおよ
び/またはポリビニルピロリドンが好適に使用できる。
ヒドロキシエチルセルロースおよびポリビニルピロリド
ンは重合時の安定性が良いため粒子の保護能力が高く強
固な水和層を形成しているので、親水性の脂肪酸のアル
カリ金属塩への分散性が良く均一なスティックのりとな
り塗布性の滑らかなスティックのりが得られ、また保水
性が高く、スティックの時は形状安定性に効果がある。
さらに塗布後は皮膜に均一な保湿性を付与するために皮
膜は柔軟さを失わず接着、再剥離に優れた接着層とな
り、またシワやカールも発生しなくなる。懸濁重合時に
使用される水溶性高分子の量は、粘着性微小球の水分散
液の固形分に対して6〜16重量%であり、6重量%よ
り少ないと粘着性微小球と脂肪酸のアルカリ金属塩への
分散性が悪く、均質で充分な硬度のあるスティックのり
とならない。16重量%より多いと、粘着性微小球を過
剰に被覆してしまい剥離性が悪くなり繰り返し接着、剥
離できない。
【0009】本発明の第2の特徴は、脂肪酸のアルカリ
塩を粘着性微小球水性分散液に配合することである。脂
肪酸のアルカリ金属塩はスティック形状とするための成
形基質成分で水と加温下で混合し、冷却すると含水した
ゲルとなる。本発明では、この特性を用いて粘着性微小
球の水分散液と混合して、粘着性微小球の均一に分散し
たゲルを形成する。使用される炭素数12〜22脂肪酸
のアルカリ金属塩としては、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン
酸のナトリウムおよびカリウム塩の1または2以上が好
適に使用できる。
【0010】本発明のスティックのりには剥離するとき
に粘着性微小球を基材へ保持するバインダーとしての作
用と粘着性の向上の作用のためにカルボキシル基含有粘
着剤の水分散液が使用できる。カルボキシル基含有粘着
剤を配合すると、製造時ののりの安定性および粘着性微
小球の脂肪酸のアルカリ金属塩への分散性が向上する。
カルボキシル基含有粘着剤を配合することにより、粘着
性微小球と粘着剤が結合し粘着性微小球を基材に保持す
るため剥離の際、粘着性微小球が被着体に残るいわゆる
のり残りが起こらない。また粘着剤自身の粘着力によ
り、スティックのりの粘着力を向上させ、あらゆる基材
面を再剥離性感圧接着面にすることができる。さらに、
滑らかな塗布性も付与できる。カルボキシル基含有粘着
剤の水分散液の使用量は、粘着性微小球の水分散液に対
してそれぞれの固形分換算で1/2以下であり、これよ
り多いと粘着力が強くなりすぎて剥離できなくなる。
【0011】カルボキシル基含有粘着剤は、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン
酸およびその無水物などのカルボキシル基含有モノマー
を他のモノマーと共重合すれば良い。そして常温で粘着
性を示すものであれば格別組成に限定なく使用できる。
したがってTg−20℃以下であるものが好ましい。
【0012】カルボキシル基含有粘着剤は別に製造し
て、粘着性微小球分散液に配合してもよく、粘着性微小
球分散液中で乳化重合して製造することも出来る。後者
の場合は微小球粒子表面をカルボキシル基含有粘着剤が
被覆したコア/シェル粒子と粘着性微小球およびカルボ
キシル基含有粘着剤粒子の混合物が形成される。本発明
で使用するカルボキシル基含有粘着剤は、カルボキシル
基含有モノマーを粘着剤の固形分換算で2〜10重量%
含有するものが好ましい。2重量%より少ないと製造時
ののりの安定性、カルボキシル基含有粘着剤の水分散液
の脂肪酸のアルカリ金属塩への分散性が著しく劣るため
均質なスティックのりが得られず、粘着性微小球を保持
するバインダー効果が得られない。10重量%より多い
と粘着性が低下すると共に、増粘してスティックのり製
造時の流動性が劣る。
【0013】またスティックのりの硬度を保つために珪
酸塩及び/または多価金属塩を配合することが出来る。
のりにカルボキシル基含有粘着剤と珪酸塩や多価金属塩
を配合すると、これ等の塩とカルボキシル基含有粘着剤
がイオン結合による架橋化してスティックのりに適度の
保形性と硬度を付与できる効果がある。所望により塗布
性、スティックのりの保湿性を向上させるためにグリセ
リン、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルアルキルフェニルエーテル、プロピレングリコールな
どの水溶性の可塑剤が使用できる。また懸濁重合時に使
用した水溶性高分子またはそれ以外の水溶性高分子を各
成分を配合する時の添加剤として使用できる。この場合
水溶性高分子は接着性、ウェットタック、保水性を向上
させる作用を奏する。さらに塗布した所を識別できるよ
うにpH指示薬、染料、顔料等をマーカー剤として使用
できる。その他、防腐剤、香料なども使用できる。これ
らの使用する各成分は、再剥離性感圧接着スティックの
りに要求される被着体の非汚染性を考慮して選定され
る。本発明のスティック状のりは各成分が水系および加
温下で液状を示すものであるため製造は加温下で各成分
を混合し、冷却、成形すればよいという簡易な方法で可
能である。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例をあげて説明する。
【0015】製造例1 (粘着性微小球の水分散液の製造) メチルメタクリレート 20重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 400重量部 テトラアリルオキシエタン 1.0重量部 無水マレイン酸 2.0重量部 ヒドロキシエチルセルロース 38重量部 水 590重量部 過酸化ベンゾイル 2.0重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 2.0重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5.0重量部 以上の成分を用いて重合反応を行い、粒子径が40〜6
0ミクロン、濃度44.1%の粘着性微小球の水分散液
を得た。なお、水溶性高分子の使用量は全固形分中に
8.1重量%である。
【0016】製造例2 (粘着性微小球の水分散液の製造)製造例1のヒドロキ
シエチルセルロース38重量部を77重量部に変えた以
外は製造例1と同様にして重合反応を行い、粒子径が3
5〜50ミクロン、濃度46.3%の粘着性微小球の水
分散液を得た。なお、水溶性高分子の使用量は全固形分
中に15.3重量%である。
【0017】製造例3 (粘着性微小球の水分散液の製造)製造例1のヒドロキ
シエチルセルロース38重量部をポリビニルピロリドン
58重量部重量部に変えた以外は製造例1と同様にして
重合反応を行い、粒子径が30〜60ミクロン、濃度4
5.0%の粘着性微小球の水分散液を得た。なお、水溶
性高分子の使用量は全固形分中に11.8重量%であ
る。
【0018】製造例4 (粘着性微小球の水分散液の製造)製造例1のヒドロキ
シエチルセルロース38重量部をヒドロキシエチルセル
ロース25重量部、ポリビニルピロリドン25重量部重
量部に変えた以外は製造例1と同様にして重合反応を行
い、粒子径が30〜60ミクロン、濃度45.0%の粘
着性微小球の水分散液を得た。なお、水溶性高分子の使
用量は全固形分中に10.4重量%である。
【0019】製造例5/比較例用 (粘着性微小球の水分散液の製造)製造例1のヒドロキ
シエチルセルロース38重量部を18重量部に変えた以
外は製造例1と同様にして重合反応を行い、粒子径が4
0〜70ミクロン、濃度43.0%の粘着性微小球の水
分散液を得た。なお、水溶性高分子の使用量は全固形分
中に4.0重量%である。
【0020】製造例6/比較例用 (粘着性微小球の水分散液の製造)製造例1のヒドロキ
シエチルセルロース38重量部を95重量部重量部に変
えた以外は製造例1と同様にして重合反応を行い、粒子
径が30〜65ミクロン、濃度46.9%の粘着性微小
球の水分散液を得た。なお、水溶性高分子の使用量は全
固形分中に18.0重量%である。
【0021】製造例7 (カルボキシル基含有粘着剤の水分散液の製造) メチルメタクリレート 30重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 560重量部 メタクリル酸 20重量部 30%ポリオキシエチレンノニルフェニル 9.0重量部 エーテルサルフェートのナトリウム塩 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5.0重量部 水 373重量部 過硫酸カリウム 2.0重量部 10%アンモニア水 1.0重量部 以上の成分を用いて重合反応を行い、平均粒子径が0.
35ミクロン、濃度62.0%のエマルジョンを得た。
【0022】製造例8 (粘着性微小球およびカルボキシル基含有粘着剤の2段
階による水分散液の製造) {第一段階}製造例1と同様にして粘着性微小球の水分
散液1060重量部を得る。 {第二段階}第一段階で得た粘着性微小球の水分散液中
で下記混合液の重合反応を行った。 メチルメタクリレート 4.5重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 84重量部 メタクリル酸 3.0重量部 30%ポリオキシエチレンノニルフェニル 1.4重量部 エーテルサルフェートのナトリウム塩 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.8重量部 水 56重量部 過酸化ベンゾイル 0.3重量部 得られた水分散液は、粘着性微小球と平均粒子径が0.
3ミクロンの粘着剤粒子、および粘着性微小球を粘着剤
が被覆したいわゆるコア/シェル粒子がそれぞれ分散し
たものであり、濃度46.4%で粘着剤と粘着性微小球
の割合は固形分換算で粘着剤:粘着性微小球≒2:10
である。
【0023】実施例1 製造例1で得た粘着性微小球の水分散液100重量部に
ステアリン酸ナトリウム8重量部とミスチン酸ナトリウ
ム1.0重量部を添加し、さらにグリセリン4.0重量
部を添加し加温しつつ混合し均一のゲルとした。このゲ
ルを内径2mmのポリエチレンチューブに充填して冷却
しスティック状のりとした。
【0024】実施例2〜6 組成を表1に示す通りとした他は実施例1と同様にして
スティック状のりとした。
【0025】比較例1〜4 組成を表1に示す通りとした他は実施例1と同様にして
スティック状のりとした。処方は表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】(註) 表1中の、A〜Pは次の事項を表
す。 A:製造例1による粘着性微小球の水性分散液 B:製造例2による粘着性微小球の水性分散液 C:製造例3による粘着性微小球の水性分散液 D:製造例4による粘着性微小球の水性分散液 E;製造例5による粘着性微小球の水性分散液 F:製造例6による粘着性微小球の水性分散液 G:ステアリン酸ナトリウム H:ミスチン酸ナトリウム K:製造例7による粘着剤の水分散液 L:製造例8による粘着性微小球と粘着剤の水分散液 M:グリセリン N:ヒドロキシエチルセルロース O:スティックのりの固形分濃度 P:粘着剤固形分/粘着性微小球固形分×100 表1中のA〜Nは重量部であり、Oは重量%である。評
価を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】Q−1:スティックのりの状態の製造直後 Q−2:スティックのりの状態の貯蔵後 R :塗布性 S−1;接着剥離性の繰り返し、接着/剥離回数 S−2:接着剥離性の紙むしり、のり残りのチェック
【0030】(評価の説明) 1. スティックの状態 製造後の状態 均一なスティックとなる……………○ 不均一で層分離がある………………× 貯蔵後の状態(促進試験) 得られたスティックを40℃で2ヶ月間貯蔵し状態を観
察する。 均一なスティックとなる……………○ 不均一で層分離がある………………× 2. 塗布性 滑らかにかつ均一に塗布できる……………○ 滑らかにかつ均一に塗布できない…………× 3. 接着、剥離性 基材として上質紙にスティックのりを塗布して再剥離接
着シートとし、これを新聞紙活字面に接着/剥離を繰り
返し、接着しなくなるまでの回数を求めた。また、印刷
のハガレ(紙むしり現象)やのり残りがないかをチェッ
クした。比較例1は、粘着性微小球を被覆する水溶性高
分子が少ない例で分散性が悪い。比較例2は、比較例1
に水溶性高分子を添加した例で、水溶性高分子の後添加
では、分散性は改善されない。比較例3は、粘着性微小
球を被覆する水溶性高分子が過剰な例で分散性は良い
が、永久接着型に近くなり、繰り返し接着/剥離が出来
ない。比較例4は、粘着性微小球を被覆する水溶性高分
子が少ないものに粘着剤を配合したものであるが、分散
性は改善されない。
【0031】
【発明の効果】本発明のスティックのりは、粘着性微小
球粒子の脂肪酸アルカリ塩への分散性が改善され、また
スティック状体の硬さを良好にしたので塗布性が優れて
おり、塗布中にスティック状体が崩れたり、変形するこ
とがない効果を奏する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.微小球粒子の表面を微小球粒子の6
    〜16重量%の量の水溶性高分子で被覆した粘着性微小
    球の含有量が30〜70重量%である水性分散液と、 b.炭素数が12〜22の脂肪酸のアルカリ金属塩とを
    混合してなる再剥離性感圧接着スティックのり。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子が、ヒドロキシエチルセル
    ロースおよび/またはポリビニルピロリドンである、請
    求項1に記載された再剥離性感圧接着スティックのり。
  3. 【請求項3】 粘着性微小球分散液の固形分と脂肪酸ア
    ルカリ塩の配合割合が、100重量部対5〜40重量部
    である、請求項1または2に記載された再剥離性感圧接
    着スティックのり。
  4. 【請求項4】 粘着性微小球が不飽和単量体を懸濁重合
    して得た内部架橋した、常温粘着性の粒径5〜200μ
    mの粒子である、請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載された再剥離性感圧接着スティックのり。
  5. 【請求項5】 水溶性高分子を粘着性微小球の懸濁重合
    による製造時に添加して微小球粒子表面を被覆した、請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載された再剥離性感
    圧接着スティックのり。
  6. 【請求項6】 モノエチレン性不飽和単量体とカルボキ
    シル基含有単量体を共重合したガラス転移点−20℃以
    下のカルボキシル基含有粘着剤の水性分散液からなる剥
    離時に粘着性微小球を基材に保持するバインダーを配合
    した、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された再
    剥離性感圧接着スティックのり。
  7. 【請求項7】 バインダーであるカルボキシル基含有粘
    着剤の配合量が、粘着性微小球1に対し、各々固形分重
    量比換算で0.5以下である、請求項1ないし6のいず
    れか1項に記載された再剥離性感圧接着スティックの
    り。
  8. 【請求項8】 カルボキシル基含有粘着剤がカルボキシ
    ル基含有モノマーを粘着剤固形分換算で2〜10重量%
    含有する共重合体からなる粘着剤である、請求項1ない
    し7のいずれか1項に記載された再剥離性感圧接着ステ
    ィックのり。
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