JPH06100847A - 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート - Google Patents
感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シートInfo
- Publication number
- JPH06100847A JPH06100847A JP19577593A JP19577593A JPH06100847A JP H06100847 A JPH06100847 A JP H06100847A JP 19577593 A JP19577593 A JP 19577593A JP 19577593 A JP19577593 A JP 19577593A JP H06100847 A JPH06100847 A JP H06100847A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive
- heat
- sensitive adhesive
- pressure
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐ブロッキング性、粘着特性に優れた感熱性
ディレードタック型粘着剤の提供を目的とする。 【構成】 表面をコロイドによりコーティングした結晶
性可塑剤、熱可塑性樹脂および粘着付与剤を含有する感
熱性ディレードタック型粘着剤および該感熱性ディレー
ドタック型粘着剤を基材に塗布してなる感熱性粘着シー
ト。 【効果】 本発明により、従来の感熱性ディレードタッ
ク型粘着剤を塗工してなる粘着シートと比較して、耐ブ
ロッキング性が向上し、粘着性発現時間も長くならず、
接着力および保持力とも実用特性を満足することができ
る粘着シートが得られるようになった。
ディレードタック型粘着剤の提供を目的とする。 【構成】 表面をコロイドによりコーティングした結晶
性可塑剤、熱可塑性樹脂および粘着付与剤を含有する感
熱性ディレードタック型粘着剤および該感熱性ディレー
ドタック型粘着剤を基材に塗布してなる感熱性粘着シー
ト。 【効果】 本発明により、従来の感熱性ディレードタッ
ク型粘着剤を塗工してなる粘着シートと比較して、耐ブ
ロッキング性が向上し、粘着性発現時間も長くならず、
接着力および保持力とも実用特性を満足することができ
る粘着シートが得られるようになった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温では非粘着性であ
るが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現後、
加熱源を取り去っても暫くの間、粘着性が持続する感熱
性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シートに
関する。
るが加熱により粘着性が発現し、しかも粘着性発現後、
加熱源を取り去っても暫くの間、粘着性が持続する感熱
性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の感熱性ディレードタック型粘着剤
は、「接着便覧」(第12版、昭和55年、高分子刊行会発
行)に記載されているように、組成として、熱可塑性樹
脂と粘着付与剤および結晶性可塑剤を基本骨格としてい
る。熱可塑性樹脂は粘着力・接着力の根源となるもので
ある。また、結晶性可塑剤は常温では固体であるため樹
脂に可塑性を与えず、加熱により溶融して樹脂を膨潤あ
るいは軟化させるので、常温では非粘着性の粘着剤に、
加熱することによって粘着性を発現させる作用をする。
この際、粘着付与剤が存在していると粘着性が一層顕著
に現れ、実用特性が向上する。
は、「接着便覧」(第12版、昭和55年、高分子刊行会発
行)に記載されているように、組成として、熱可塑性樹
脂と粘着付与剤および結晶性可塑剤を基本骨格としてい
る。熱可塑性樹脂は粘着力・接着力の根源となるもので
ある。また、結晶性可塑剤は常温では固体であるため樹
脂に可塑性を与えず、加熱により溶融して樹脂を膨潤あ
るいは軟化させるので、常温では非粘着性の粘着剤に、
加熱することによって粘着性を発現させる作用をする。
この際、粘着付与剤が存在していると粘着性が一層顕著
に現れ、実用特性が向上する。
【0003】しかしながら、結晶性可塑剤は、融点以下
でも保存温度等の条件によっては、ある程度軟化して樹
脂に可塑性を与えるため、耐ブロッキング性の点で問題
点があった。
でも保存温度等の条件によっては、ある程度軟化して樹
脂に可塑性を与えるため、耐ブロッキング性の点で問題
点があった。
【0004】そのため、耐ブロッキング性の改善を目的
として、エチレン−酢酸ビニル共重合体、粘着付与樹
脂、結晶性可塑剤およびワックスを配合してなる感熱接
着剤が、特公昭62-21835号公報に開示されている。しか
し、常温での粘着性を抑制する目的で添加されているワ
ックスのみでは、耐ブロッキング性が不十分である。さ
らに耐ブロッキング性を向上させるために、シート上に
感熱性粘着剤を塗工する際、塗工面の平滑度をある数値
範囲に入れる方法が特開昭 63-172784号公報に開示され
ているが、塗工面の平滑度を記載通りにコントロールす
ることは、実用上難しい。また、無機物を添加あるいは
混合させる方法が、特開平2-282050号公報に開示されて
いるが、通常の無機物を単純に添加するだけでは不十分
である。
として、エチレン−酢酸ビニル共重合体、粘着付与樹
脂、結晶性可塑剤およびワックスを配合してなる感熱接
着剤が、特公昭62-21835号公報に開示されている。しか
し、常温での粘着性を抑制する目的で添加されているワ
ックスのみでは、耐ブロッキング性が不十分である。さ
らに耐ブロッキング性を向上させるために、シート上に
感熱性粘着剤を塗工する際、塗工面の平滑度をある数値
範囲に入れる方法が特開昭 63-172784号公報に開示され
ているが、塗工面の平滑度を記載通りにコントロールす
ることは、実用上難しい。また、無機物を添加あるいは
混合させる方法が、特開平2-282050号公報に開示されて
いるが、通常の無機物を単純に添加するだけでは不十分
である。
【0005】すなわち、従来の感熱性ディレードタック
型粘着剤は、 1)耐ブロッキング性が悪い、耐ブロッキング性が悪い
ために、粘着剤を塗工して作製した感熱性ディレードタ
ック型粘着剤シートを巻重ねて保管する場合に、粘着剤
当接面が粘着してしまう危険性がある。 2)1)の改善を行なうと接着力あるいは保持力が低下
する、等の欠点を有していた。
型粘着剤は、 1)耐ブロッキング性が悪い、耐ブロッキング性が悪い
ために、粘着剤を塗工して作製した感熱性ディレードタ
ック型粘着剤シートを巻重ねて保管する場合に、粘着剤
当接面が粘着してしまう危険性がある。 2)1)の改善を行なうと接着力あるいは保持力が低下
する、等の欠点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記欠
点を克服すべく鋭意研究を行なった結果、表面をコロイ
ドによりコーティングした結晶性可塑剤を用いることに
より、耐ブロッキング性、粘着特性に優れた感熱性ディ
レードタック型粘着剤が得られることを見出し、本発明
に至った。
点を克服すべく鋭意研究を行なった結果、表面をコロイ
ドによりコーティングした結晶性可塑剤を用いることに
より、耐ブロッキング性、粘着特性に優れた感熱性ディ
レードタック型粘着剤が得られることを見出し、本発明
に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、表面
をコロイドによりコーティングした結晶性可塑剤、熱可
塑性樹脂および粘着付与剤を含有する感熱性ディレード
タック型粘着剤および該感熱性ディレードタック型粘着
剤を基材に塗布してなる感熱性粘着シートを提供する。
をコロイドによりコーティングした結晶性可塑剤、熱可
塑性樹脂および粘着付与剤を含有する感熱性ディレード
タック型粘着剤および該感熱性ディレードタック型粘着
剤を基材に塗布してなる感熱性粘着シートを提供する。
【0008】本発明においては、表面をコロイドにより
コーティングすることにより、結晶性可塑剤の軟化が抑
制されるため、耐ブロッキング性が向上すると考えられ
る。
コーティングすることにより、結晶性可塑剤の軟化が抑
制されるため、耐ブロッキング性が向上すると考えられ
る。
【0009】コロイドとしては、感熱性ディレードタッ
ク型粘着剤で使用される熱可塑性樹脂、粘着付与剤ある
いは結晶性可塑剤との相溶性あるいはコスト等により、
適宜選択すれば良い。例えば、タンパク質あるいは弾性
ゴム等の分子コロイド、セッケン等がつくるミセルコロ
イド、酸化物ゾルあるいは金属ゾル等の粒子コロイド等
が挙げられるが、耐ブロッキング性向上には粒子コロイ
ドが好適である。
ク型粘着剤で使用される熱可塑性樹脂、粘着付与剤ある
いは結晶性可塑剤との相溶性あるいはコスト等により、
適宜選択すれば良い。例えば、タンパク質あるいは弾性
ゴム等の分子コロイド、セッケン等がつくるミセルコロ
イド、酸化物ゾルあるいは金属ゾル等の粒子コロイド等
が挙げられるが、耐ブロッキング性向上には粒子コロイ
ドが好適である。
【0010】粒子コロイドとしては、分散質および分散
媒の凝集状態の組合せによって、種々あるが、酸化物ゾ
ルとして、コロイダルシリカ、アルミナゾル、酸化アン
チモンゾル、ジルコニアゾル等が挙げられる。また、金
属ゾルとして、金ゾル、セレンゾル等が挙げられる。さ
らに、微細の粘土鉱物であり、水等に分散させるとゾル
となるスメクタイト等が挙げられる。
媒の凝集状態の組合せによって、種々あるが、酸化物ゾ
ルとして、コロイダルシリカ、アルミナゾル、酸化アン
チモンゾル、ジルコニアゾル等が挙げられる。また、金
属ゾルとして、金ゾル、セレンゾル等が挙げられる。さ
らに、微細の粘土鉱物であり、水等に分散させるとゾル
となるスメクタイト等が挙げられる。
【0011】結晶性可塑剤の表面をコロイドでコーティ
ングする方法としては、 1)結晶性可塑剤をコロイド分散液に混合分散後、加熱
および/または減圧し、分散媒を完全あるいは一部蒸発
させて、コロイドを結晶性可塑剤表面にコーティング
(あるいは吸着、析出)する方法、 2)コロイドを分散している分散媒を蒸発後、結晶性可
塑剤表面にコーティングする方法、等を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。2)の方法
については通常の無機化合物のコーティング方法が適用
可能であり、1)については併用可能である。
ングする方法としては、 1)結晶性可塑剤をコロイド分散液に混合分散後、加熱
および/または減圧し、分散媒を完全あるいは一部蒸発
させて、コロイドを結晶性可塑剤表面にコーティング
(あるいは吸着、析出)する方法、 2)コロイドを分散している分散媒を蒸発後、結晶性可
塑剤表面にコーティングする方法、等を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。2)の方法
については通常の無機化合物のコーティング方法が適用
可能であり、1)については併用可能である。
【0012】一般的な無機化合物のコーティング方法と
しては、 1)熱により可塑剤の表面を軟化あるいは溶融させて、
無機化合物をコーティングする方法、 2)バインダーにより無機化合物をコーティングする方
法、 3)機械的衝撃手段により無機化合物をコーティングす
る方法、等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。上記方法および装置については、「造
粒ハンドブック」(第1版、平成3年、オーム社発行)
に具体的に記載されている。
しては、 1)熱により可塑剤の表面を軟化あるいは溶融させて、
無機化合物をコーティングする方法、 2)バインダーにより無機化合物をコーティングする方
法、 3)機械的衝撃手段により無機化合物をコーティングす
る方法、等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。上記方法および装置については、「造
粒ハンドブック」(第1版、平成3年、オーム社発行)
に具体的に記載されている。
【0013】例えば、1)の方法としては、流動コーテ
ィング装置、転動コーティング装置あるいはパンコーテ
ィング装置を使用して、熱媒体(水等)の熱により装置
全体を加温させることによって可塑剤の表面を軟化ある
いは溶融させるか、または、熱風等により直接可塑剤の
表面を軟化あるいは溶融させることによって、無機化合
物をコーティングする方法を挙げることができる。 2)のバインダーにより無機化合物をコーティングする
方法としては、流動コーティング装置、転動コーティン
グ装置あるいはパンコーティング装置を使用して、バイ
ンダーを装置内に供給することにより無機化合物を可塑
剤にコーティングする方法を挙げることができる。
ィング装置、転動コーティング装置あるいはパンコーテ
ィング装置を使用して、熱媒体(水等)の熱により装置
全体を加温させることによって可塑剤の表面を軟化ある
いは溶融させるか、または、熱風等により直接可塑剤の
表面を軟化あるいは溶融させることによって、無機化合
物をコーティングする方法を挙げることができる。 2)のバインダーにより無機化合物をコーティングする
方法としては、流動コーティング装置、転動コーティン
グ装置あるいはパンコーティング装置を使用して、バイ
ンダーを装置内に供給することにより無機化合物を可塑
剤にコーティングする方法を挙げることができる。
【0014】また、3)の機械的衝撃手段により無機化
合物をコーティングする方法としては、高速気流中衝撃
法が挙げられ、直接可塑剤の表面に無機化合物をコーテ
ィングできる。前記バインダーとしては可塑剤とコロイ
ドとを結合可能なものであれば良く、例えばポリビニル
アルコール、ゼラチン、アラビアゴム、デキストリン、
天然ゴム、アルギン酸ソーダ等を挙げることができる。
合物をコーティングする方法としては、高速気流中衝撃
法が挙げられ、直接可塑剤の表面に無機化合物をコーテ
ィングできる。前記バインダーとしては可塑剤とコロイ
ドとを結合可能なものであれば良く、例えばポリビニル
アルコール、ゼラチン、アラビアゴム、デキストリン、
天然ゴム、アルギン酸ソーダ等を挙げることができる。
【0015】結晶性可塑剤としては、例えばフタル酸ジ
フェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキ
シル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメ
チル、安息香酸スクロ−ス、二安息香酸エチレングリコ
−ル、三安息香酸トリメチロ−ルエタン、三安息香酸グ
リセリド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スク
ロ−ス、クエン酸トリシクロヘキシル、N-シクロヘキシ
ル-p- トルエンスルホンアミド等が挙げられるが、フタ
ル酸ジシクロヘキシルが好ましい。
フェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキ
シル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメ
チル、安息香酸スクロ−ス、二安息香酸エチレングリコ
−ル、三安息香酸トリメチロ−ルエタン、三安息香酸グ
リセリド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スク
ロ−ス、クエン酸トリシクロヘキシル、N-シクロヘキシ
ル-p- トルエンスルホンアミド等が挙げられるが、フタ
ル酸ジシクロヘキシルが好ましい。
【0016】熱可塑性樹脂としては、例えばアクリル酸
エステル、スチレン−アクリル酸エステル、スチレン−
ブタジエン、エチレン−酢酸ビニル、酢酸ビニル、酢酸
ビニル−アクリル酸エステル、エチレン−塩化ビニル、
エチレン−アクリル酸エステル、エチレン−アクリル
酸、ポリブタジエン、ウレタン、スチレン−イソプレン
ブロックポリマ−等の重合体が挙げられる。
エステル、スチレン−アクリル酸エステル、スチレン−
ブタジエン、エチレン−酢酸ビニル、酢酸ビニル、酢酸
ビニル−アクリル酸エステル、エチレン−塩化ビニル、
エチレン−アクリル酸エステル、エチレン−アクリル
酸、ポリブタジエン、ウレタン、スチレン−イソプレン
ブロックポリマ−等の重合体が挙げられる。
【0017】さらに、粘着剤の粘着性能を向上させる粘
着付与剤としては、例えばテルペン樹脂、脂肪族系石油
樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、ス
チレン系樹脂、フェノ−ル樹脂、テルペン−フェノ−ル
樹脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジン
およびそれらのグリセリン、ペンタエリスリト−ル等と
のエステル、樹脂酸ダイマ−等)が挙げられる。
着付与剤としては、例えばテルペン樹脂、脂肪族系石油
樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、ス
チレン系樹脂、フェノ−ル樹脂、テルペン−フェノ−ル
樹脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジン
およびそれらのグリセリン、ペンタエリスリト−ル等と
のエステル、樹脂酸ダイマ−等)が挙げられる。
【0018】前記結晶性可塑剤、熱可塑性樹脂、粘着付
与剤あるいはコロイドは、1種類あるいは2種類以上の
混合物で使用することができる。本発明の感熱性ディレ
ードタック型粘着剤には、この他に、フィラー等も本発
明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例えば、酸
化チタン、アルミナ、カオリン、タルク等の無機物や、
パラフィン、天然ワックス、合成ワックス、天然油脂等
の有機物、あるいは樹脂粉末等も使用することができ
る。さらに、必要に応じて分散剤、消泡剤あるいは増粘
剤等を使用することもできる。本発明の感熱性ディレー
ドタック型粘着剤は、水性エマルジョンまたは有機溶剤
溶液として、基材に塗布し、感熱性粘着シートとするこ
ともできる。
与剤あるいはコロイドは、1種類あるいは2種類以上の
混合物で使用することができる。本発明の感熱性ディレ
ードタック型粘着剤には、この他に、フィラー等も本発
明の目的を妨げない範囲で添加可能であり、例えば、酸
化チタン、アルミナ、カオリン、タルク等の無機物や、
パラフィン、天然ワックス、合成ワックス、天然油脂等
の有機物、あるいは樹脂粉末等も使用することができ
る。さらに、必要に応じて分散剤、消泡剤あるいは増粘
剤等を使用することもできる。本発明の感熱性ディレー
ドタック型粘着剤は、水性エマルジョンまたは有機溶剤
溶液として、基材に塗布し、感熱性粘着シートとするこ
ともできる。
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により何
等限定されるものではない。例中、部とは重量部を、%
とは重量%をそれぞれ表わす。 〔実施例1〕コロイダルシリカ(固形分20%)160部とフ
タル酸ジシクロヘキシル 316部とを混合器にて混合乾燥
後、表1に示した組成でガラスビーカーに入れ、混合器
により混合を行ない、粘着剤を調製した。得られた粘着
剤を、塗布量が20g/m2となるように片面アート紙上に直
接塗布し、40℃で2分間乾燥した。乾燥後の状態では粘
着性は確認できなかった。 〔実施例2〕アルミナゾル(固形分20%)160部とフタル
酸ジフェニル 316部とを混合器にて混合乾燥後、実施例
1と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製し
た。
する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により何
等限定されるものではない。例中、部とは重量部を、%
とは重量%をそれぞれ表わす。 〔実施例1〕コロイダルシリカ(固形分20%)160部とフ
タル酸ジシクロヘキシル 316部とを混合器にて混合乾燥
後、表1に示した組成でガラスビーカーに入れ、混合器
により混合を行ない、粘着剤を調製した。得られた粘着
剤を、塗布量が20g/m2となるように片面アート紙上に直
接塗布し、40℃で2分間乾燥した。乾燥後の状態では粘
着性は確認できなかった。 〔実施例2〕アルミナゾル(固形分20%)160部とフタル
酸ジフェニル 316部とを混合器にて混合乾燥後、実施例
1と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製し
た。
【0020】〔実施例3〕流動コーティング装置(不二
パウダル社製 ニューマルメライザー NQ-LABO)に、コ
ロイダルシリカ(固形分20%)160部とフタル酸ジシクロ
ヘキシル 316部を仕込み、熱風によりフタル酸ジシクロ
ヘキシル表面にコロイダルシリカをコーティングおよび
乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にして粘着剤
を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
パウダル社製 ニューマルメライザー NQ-LABO)に、コ
ロイダルシリカ(固形分20%)160部とフタル酸ジシクロ
ヘキシル 316部を仕込み、熱風によりフタル酸ジシクロ
ヘキシル表面にコロイダルシリカをコーティングおよび
乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にして粘着剤
を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
【0021】〔実施例4〕実施例3と同様の流動コーテ
ィング装置に、酸化アンチモンゾル(固形分20%)160部
とフタル酸ジフェニル 316部を仕込み、熱風によりフタ
ル酸ジフェニル表面に酸化アンチモンゾルをコーティン
グおよび乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にし
て粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
ィング装置に、酸化アンチモンゾル(固形分20%)160部
とフタル酸ジフェニル 316部を仕込み、熱風によりフタ
ル酸ジフェニル表面に酸化アンチモンゾルをコーティン
グおよび乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にし
て粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
【0022】〔実施例5〕転動コーティング装置(深江
工業社製 ハイスピードミキサー LFS-1)に、コロイダ
ルシリカ(固形分20%)160部とフタル酸ジシクロヘキシ
ル 316部を仕込み、バインダーとしては 3%アクリルポ
リマーのn-ブチルアルコール溶液を使用して、フタル酸
ジシクロヘキシル表面にコロイダルシリカをコーティン
グおよび乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にし
て粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。 〔実施例6〕コロイダルシリカの半量(80部)をアルミ
ナゾル(固形分20%)に代えた以外は、実施例5と同様
にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
工業社製 ハイスピードミキサー LFS-1)に、コロイダ
ルシリカ(固形分20%)160部とフタル酸ジシクロヘキシ
ル 316部を仕込み、バインダーとしては 3%アクリルポ
リマーのn-ブチルアルコール溶液を使用して、フタル酸
ジシクロヘキシル表面にコロイダルシリカをコーティン
グおよび乾燥を行なった。さらに、実施例1と同様にし
て粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。 〔実施例6〕コロイダルシリカの半量(80部)をアルミ
ナゾル(固形分20%)に代えた以外は、実施例5と同様
にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
【0023】〔実施例7〕コロイダルシリカを乾燥器に
て乾燥させた粉末32部を、実施例3と同様の流動コーテ
ィング装置を用いて、バインダー(3%アクリルポリマ
ーのn-ブチルアルコール溶液)によりフタル酸ジシクロ
ヘキシル 316部表面にコーティングした。さらに、実施
例1と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製
した。
て乾燥させた粉末32部を、実施例3と同様の流動コーテ
ィング装置を用いて、バインダー(3%アクリルポリマ
ーのn-ブチルアルコール溶液)によりフタル酸ジシクロ
ヘキシル 316部表面にコーティングした。さらに、実施
例1と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製
した。
【0024】〔実施例8〕ジルコニアゾルを乾燥器にて
乾燥させた粉末32部を、実施例3と同様の流動コーティ
ング装置を用いて、バインダー(3%アクリルポリマー
のn-ブチルアルコール溶液)によりフタル酸ジフェニル
316部表面にコーティングした。さらに、実施例1と同
様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
乾燥させた粉末32部を、実施例3と同様の流動コーティ
ング装置を用いて、バインダー(3%アクリルポリマー
のn-ブチルアルコール溶液)によりフタル酸ジフェニル
316部表面にコーティングした。さらに、実施例1と同
様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製した。
【0025】〔実施例9〕コロイダルシリカを乾燥器に
て乾燥させた粉末32部を、実施例5と同様の転動コーテ
ィング装置を用いて、熱風によりフタル酸ジシクロヘキ
シル 316部表面にコーティングした。さらに、実施例1
と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製し
た。 〔比較例1〜4〕フタル酸ジシクロヘキシルあるいはフ
タル酸ジフェニル表面をコロイドでコーティングせず
に、表1に示した組成で実施例1と同様にして混合し、
粘着剤塗工物を作製した。
て乾燥させた粉末32部を、実施例5と同様の転動コーテ
ィング装置を用いて、熱風によりフタル酸ジシクロヘキ
シル 316部表面にコーティングした。さらに、実施例1
と同様にして粘着剤を調製し、粘着剤塗工物を作製し
た。 〔比較例1〜4〕フタル酸ジシクロヘキシルあるいはフ
タル酸ジフェニル表面をコロイドでコーティングせず
に、表1に示した組成で実施例1と同様にして混合し、
粘着剤塗工物を作製した。
【0026】実施例1〜9および比較例1〜4で得られ
た塗工物について、接着力、保持力およびブロッキング
性の評価を行った結果を表1に示す。
た塗工物について、接着力、保持力およびブロッキング
性の評価を行った結果を表1に示す。
【表1】 *1 実施例についてはコロイドでコーティングしたも
の *2 エチレン−酢酸ビニル共重合体 *3 スチレン−ブタジエン共重合体
の *2 エチレン−酢酸ビニル共重合体 *3 スチレン−ブタジエン共重合体
【0027】塗工物の接着力、保持力およびブロッキン
グ性は、以下の方法によって評価した。 接 着 力 ;塗工物を 120℃で25秒間加熱し粘着性を
発現させた後、速やかにステンレス鋼鈑に貼り付け、JI
S K-6848に準じて180度剥離により接着強度を測定し、
以下の基準で判定した。ただし糊付け部は 100mmとし
た。 ◎・・・・・・1200g/25mm以上 ○・・・・・・1000g/25mm以上、1200g/25mm未満 ×・・・・・・1000g/25mm未満
グ性は、以下の方法によって評価した。 接 着 力 ;塗工物を 120℃で25秒間加熱し粘着性を
発現させた後、速やかにステンレス鋼鈑に貼り付け、JI
S K-6848に準じて180度剥離により接着強度を測定し、
以下の基準で判定した。ただし糊付け部は 100mmとし
た。 ◎・・・・・・1200g/25mm以上 ○・・・・・・1000g/25mm以上、1200g/25mm未満 ×・・・・・・1000g/25mm未満
【0028】保 持 力 ;加熱による粘着性発現後、
粘着剤塗工物を速やかにステンレス鋼鈑に貼り付け、JI
S K-6848に準じてクリープ試験を行ない、以下の基準で
判定した。ただし糊付け部は25mmとした。 ◎・・・・・・2000sec 以上 ○・・・・・・1000sec 以上、2000sec 未満 ×・・・・・・1000sec 未満
粘着剤塗工物を速やかにステンレス鋼鈑に貼り付け、JI
S K-6848に準じてクリープ試験を行ない、以下の基準で
判定した。ただし糊付け部は25mmとした。 ◎・・・・・・2000sec 以上 ○・・・・・・1000sec 以上、2000sec 未満 ×・・・・・・1000sec 未満
【0029】ブロッキング性;粘着剤塗工物に 1000g/c
m2の荷重をかけて、50℃に1時間保存後に剥離し、以下
の基準で判定した。 ◎・・・・・・剥離抵抗なし。 ○・・・・・・剥離時に若干音がする。 ×・・・・・・剥離時に紙の繊維を引っ張る。
m2の荷重をかけて、50℃に1時間保存後に剥離し、以下
の基準で判定した。 ◎・・・・・・剥離抵抗なし。 ○・・・・・・剥離時に若干音がする。 ×・・・・・・剥離時に紙の繊維を引っ張る。
【0030】
【発明の効果】本発明により、従来の感熱性ディレード
タック型粘着剤を塗工してなる粘着シートと比較して、
耐ブロッキング性が向上し、粘着性発現時間も長くなら
ず、接着力および保持力とも実用特性を満足することが
できる粘着剤シートが得られるようになった。剥離紙の
要らないラベル、テープ、包装物のシール等として、省
資源化で経済的な有益性を追求することができるように
なったことの産業的意義は、極めて多大である。
タック型粘着剤を塗工してなる粘着シートと比較して、
耐ブロッキング性が向上し、粘着性発現時間も長くなら
ず、接着力および保持力とも実用特性を満足することが
できる粘着剤シートが得られるようになった。剥離紙の
要らないラベル、テープ、包装物のシール等として、省
資源化で経済的な有益性を追求することができるように
なったことの産業的意義は、極めて多大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 泰人 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内 (72)発明者 飯田 博之 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 表面をコロイドによりコーティングした
結晶性可塑剤、熱可塑性樹脂および粘着付与剤を含むこ
とを特徴とする感熱性ディレードタック型粘着剤。 - 【請求項2】 コロイドが酸化物ゾルであることを特徴
とする請求項1記載の感熱性ディレードタック型粘着
剤。 - 【請求項3】 コロイドがコロイダルシリカであること
を特徴とする請求項1記載の感熱性ディレードタック型
粘着剤。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載の感熱性ディレード
タック型粘着剤を基材に塗工してなる感熱性粘着シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19577593A JPH06100847A (ja) | 1992-08-07 | 1993-08-06 | 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-232918 | 1992-08-07 | ||
JP23291892 | 1992-08-07 | ||
JP19577593A JPH06100847A (ja) | 1992-08-07 | 1993-08-06 | 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100847A true JPH06100847A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=26509350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19577593A Pending JPH06100847A (ja) | 1992-08-07 | 1993-08-06 | 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100847A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7056552B2 (en) | 2001-03-09 | 2006-06-06 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive material |
EP2072597A1 (en) | 2007-12-17 | 2009-06-24 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-Sensitive Adhesive and Heat-Sensitive Adhesive Material |
US7811661B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive material |
EP2348084A1 (en) | 2009-12-25 | 2011-07-27 | Yupo Corporation | Thermosensitive adhesive label and labeled container with same |
US8354359B2 (en) | 2006-09-11 | 2013-01-15 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive agent and heat-sensitive adhesive sheet |
WO2013058273A1 (ja) | 2011-10-19 | 2013-04-25 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 水活性化シート、同シートを用いた水活性化ラベル、同ラベルの製造方法、同ラベルを用いたラベル貼着装置および同ラベル付き被着体 |
US9777193B2 (en) | 2009-12-25 | 2017-10-03 | Yupo Corporation | Thermosensitive adhesive label and labeled container with the same |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP19577593A patent/JPH06100847A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7056552B2 (en) | 2001-03-09 | 2006-06-06 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive material |
US7811661B2 (en) | 2004-09-13 | 2010-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive material |
US8354359B2 (en) | 2006-09-11 | 2013-01-15 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-sensitive adhesive agent and heat-sensitive adhesive sheet |
EP2072597A1 (en) | 2007-12-17 | 2009-06-24 | Ricoh Company, Ltd. | Heat-Sensitive Adhesive and Heat-Sensitive Adhesive Material |
EP2348084A1 (en) | 2009-12-25 | 2011-07-27 | Yupo Corporation | Thermosensitive adhesive label and labeled container with same |
US9777193B2 (en) | 2009-12-25 | 2017-10-03 | Yupo Corporation | Thermosensitive adhesive label and labeled container with the same |
WO2013058273A1 (ja) | 2011-10-19 | 2013-04-25 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 水活性化シート、同シートを用いた水活性化ラベル、同ラベルの製造方法、同ラベルを用いたラベル貼着装置および同ラベル付き被着体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4049483A (en) | Pressure sensitive hot-melt adhesive system | |
JP2004512417A5 (ja) | ||
JP2004512417A (ja) | 潜在性の過剰粘着付与された接着剤および使用方法 | |
JP3103832B2 (ja) | ディレードタック粘着剤組成物 | |
JP2007039682A (ja) | 活性化可能な組成物 | |
JPH06100847A (ja) | 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート | |
JPH06100848A (ja) | 感熱性ディレードタック型粘着剤および感熱性粘着シート | |
JP2698078B2 (ja) | 感熱性粘着組成物および感熱性粘着シート | |
JPH073239A (ja) | ディレードタック型粘着剤および粘着シート | |
JPH0657223A (ja) | 感熱性ディレードタック型粘着剤 | |
JP3465355B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物、粘着剤および粘着基材 | |
JPH06179856A (ja) | 感熱性ディレードタック型粘着剤 | |
JPH1135920A (ja) | 易剥離型感熱性接着剤および接着シート | |
JPH06179855A (ja) | 感熱性ディレードタック型粘着剤 | |
JP2732526B2 (ja) | 感熱性粘着組成物および感熱性粘着シート | |
JP2002097444A (ja) | 感熱性ディレードタック粘着剤及び感熱性粘着ラベル | |
JPH07292344A (ja) | 感熱性粘着剤および感熱性粘着シート | |
JP3497878B2 (ja) | 感熱性粘着シート | |
JPH0629398B2 (ja) | 感熱性粘着組成物およびそれを用いて得られた感熱性粘着シ−ト | |
JP2002038123A (ja) | 感熱性接着剤および感熱性接着シート | |
JP2002038122A (ja) | 感熱性接着剤および感熱性接着シート | |
JPH0248190B2 (ja) | ||
JPH07278506A (ja) | 両面感熱性粘着テープ | |
JPH07305036A (ja) | 再剥離性感圧接着スティックのり | |
JPH07268292A (ja) | 感熱性粘着シート |