JPH07304836A - ポリイソシアネート組成物とその製造方法及び樹脂組成物 - Google Patents

ポリイソシアネート組成物とその製造方法及び樹脂組成物

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JPH07304836A
JPH07304836A JP6095041A JP9504194A JPH07304836A JP H07304836 A JPH07304836 A JP H07304836A JP 6095041 A JP6095041 A JP 6095041A JP 9504194 A JP9504194 A JP 9504194A JP H07304836 A JPH07304836 A JP H07304836A
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JP
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less
isocyanurate
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Pending
Application number
JP6095041A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Watanabe
慎一郎 渡辺
Yuji Nishiura
雄二 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07304836A publication Critical patent/JPH07304836A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/78Nitrogen
    • C08G18/79Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/798Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates containing urethdione groups

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヘキサメチレンジイソシアネートより得られ
るポリイソシアネートであって、溶剤およびヘキサメチ
レンジイソシアネートを実質的に含まない状態での25
℃における粘度が30〜500mPa・sで、ウレトジ
オン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率が
50重量%以上、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有
率が30重量%以下、五量体以上のイソシアヌレートが
20重量%以下であり、イソシアネート基含有率が22
重量%以上、25重量%以下であるポリイソシアネート
組成物およびその製造方法である。 【効果】 このポリイソシアネート組成物及びポリオー
ルとからなる樹脂組成物は、粘度が低く、三量体以上の
ウレトジオン含有率が少ないため、塗料、接着剤等の硬
化剤及び樹脂組成物として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のポリイソシアネート組成
物は、低粘度を示すので、塗料、インキ、接着剤等の硬
化剤及び樹脂組成物として有用であり、その製造方法お
よびこのポリイソシアネート組成物を用いた樹脂組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘキサメチレンジイソシアネート(以
後、HDIという)より得られるポリイソシアネートの
中でも、イソシアヌレート型ポリイソシアネートは、耐
候性、耐薬品性、耐磨耗性等に優れた性能を示すため
に、塗料、インキ及び接着剤等として広く使われてお
り、特に塗料は自動車補修、建築外装分野等に確固たる
地位を築いている。しかし、HDIおよび溶剤を実質的
に含まない状態での粘度が、もっとも低粘度タイプであ
るイソシアヌレート型ポリイソシアネート(旭化成工業
株式会社製デュラネートTPA−100)の場合でも1
400mPa・s(25℃)と高粘度であり、通常、使
用する際には多量の溶剤により希釈して用いられ、その
溶剤の揮発により作業環境を著しく悪くするという問題
点があった。
【0003】その問題を解決する低粘度のポリイソシア
ネート組成物を得る方法としては、特開平2−6520
号公報、あるいは特開平5−32759号公報に記載さ
れているウレトジオン型ポリイソシアネート、あるいは
特開平2−250872号公報、特開平4−30621
8号公報等に記載されているモノアルコールで変性する
ことによって低粘度を達成するモノアルコール変性イソ
シアヌレート型ポリイソシアネートが提案されている。
しかしながら、ウレトジオン型ポリイソシアネートで
は、低粘度は達成されるが下記一般式で表される三量体
以上の直鎖ウレトジオンを多量含んでいる。
【0004】
【化1】
【0005】(式中のnは1以上の整数)三量体以上の
直鎖ウレトジオンは、イソシアネート基含有率を下げる
ばかりでなく、ウレトジオン基が熱あるいは光により解
離した場合、人体に対して比較的強い毒性を示すHDI
が遊離するという問題点がある。モノアルコール変性イ
ソシアヌレート型ポリイソシアネートは、十分に低い粘
度を達成するためには、モノアルコールによる変性量を
増す必要がある。このために、低粘度を達成してもイソ
シアネート基含有率の低下を招くという問題点があっ
た。
【0006】また、従来のポリイソシアネートとポリオ
ールの組み合わせからなる樹脂組成物は、粘度が高いた
めに、使用する際の希釈溶剤が多量必要であり、また上
記の低粘度のポリイソシアネートを使用しても、前述し
たようにそれぞれ問題点を持っているために、満足のい
く樹脂組成物を得られなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低粘度であ
り、イソシアネート基の含有率の高い新規なポリイソシ
アネート組成物およびその組成物を得るための三量体以
上の直鎖ウレトジオンの含有量が少ない製造方法、更に
は、このポリイソシアネート組成物を用いた樹脂組成物
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ウレトジ
オン触媒とイソシアヌレート触媒を併用することにより
HDI系ポリイソシアネート組成物中の三量体以上の直
鎖ウレトジオンと五量体以上のイソシアヌレートの含有
率を減らすことによって、低粘度化およびHDIが遊離
する危険性を回避することを見いだし、この知見に基づ
いて本発明をなすに至った。
【0009】すなわち、本発明は、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートより得られるポリイソシアネートであっ
て、溶剤およびヘキサメチレンジイソシアネートを実質
的に含まない状態での25℃における粘度が30〜50
0mPa・sで、ウレトジオン二量体とイソシアヌレー
ト三量体の合計の含有率が50重量%以上、三量体以上
の直鎖ウレトジオンの含有率が30重量%以下、五量体
以上のイソシアヌレートが20重量%以下であり、イソ
シアネート基含有率が22重量%以上、25重量%以下
であるポリイソシアネート組成物である。
【0010】また、本発明は、ヘキサメチレンジイソシ
アネートを、反応温度−10〜120℃においてウレト
ジオン触媒とイソシアヌレート触媒の共存下で二量化お
よび三量化させ、所望の転化率において、1種類以上の
触媒毒を添加し反応を止めることを特徴とする、溶剤お
よびヘキサメチレンジイソシアネートを実質的に含まな
い状態での25℃における粘度が30〜500mPa・
sで、ウレトジオン二量体とイソシアヌレート三量体の
合計の含有率が50重量%以上、三量体以上の直鎖ウレ
トジオンの含有率が30重量%以下、五量体以上のイソ
シアヌレートが20重量%以下であり、イソシアネート
基含有率が22重量%以上、25重量%以下であるポリ
イソシアネート組成物の製造方法である。
【0011】更に、また本発明は、(A)成分としてヘ
キサメチレンジイソシアネートより得られるポリイソシ
アネートであって、溶剤およびヘキサメチレンジイソシ
アネートを実質的に含まない状態での25℃における粘
度が30〜500mPa・sで、ウレトジオン二量体と
イソシアヌレート三量体の合計の含有率が50重量%以
上、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有率が30重量
%以下、五量体以上のイソシアヌレートが20重量%以
下であり、イソシアネート基含有率が22重量%以上、
25重量%以下であるポリイソシアネート組成物と
(B)成分として1分子中に2個以上の水酸基を有し、
20〜300mgKOH/g以下の水酸基価を有し、か
つ重量平均分子量が300〜30000であるポリオー
ルをイソシアネート基と水酸基の当量が1:5ないし
5:1の範囲内になるように配合し、溶剤で固形分50
重量%に希釈された時の25℃における粘度が、100
mPa・s以下である樹脂組成物である。
【0012】本発明のポリイソシアネート組成物は、H
DIを反応させることにより得られる二量体以上の多量
体の混合物からなっている。本発明のポリイソシアネー
ト組成物の25℃における粘度は、溶剤およびHDIを
実質的に含まない状態で30〜500mPa・sであ
る。30mPa・s未満では、ポリイソシアネート組成
物がウレトジオン二量体のみとなり、硬化速度が著しく
低下するという欠点を有する。500mPa・sを越え
ると低粘度化が不十分であり、使用時の溶剤量を減らす
ことが出来ない。なお、溶剤およびHDIを実質的に含
まないとは、ポリイソシアネートの粘度に影響を及ぼさ
ない程度に溶剤およびHDIを含有していても良いこと
を意味しており、強いておよその目安を示せば、1重量
%程度以下の含有率は許容されるということである。
【0013】本発明のポリイソシアネート組成物中のウ
レトジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含
有率は50重量%以上である。50重量%未満である
と、低粘度成分の含有率が不十分になるため粘度が高く
なる。ウレトジオン二量体とイソシアヌレート三量体の
合計の含有率は、多ければ多いほど好ましいので、その
上限は、100重量%が好ましい。しかし、五量体以上
のイソシアヌレートが若干反応副生成物として生成する
ことが、現在の技術では通常避けられない。また、ウレ
トジオン二量体とイソシアヌレート三量体の比率は、ウ
レトジオン二量体/イソシアヌレート三量体が1/9〜
9/1の重量比の範囲であり、これはポリイソシアネー
ト組成物の使用目的に応じて決められる。
【0014】また、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含
有率は30重量%以下、五量体以上のイソシアヌレート
は20重量%以下である。三量体以上の直鎖ウレトジオ
ンの含有率が30重量%を越えると,ウレトジオン基が
熱あるいは光により解離した場合、人体に対して比較的
強い毒性を示すHDIを多量に遊離するために安全性が
大きく損なわれる。五量体以上のイソシアヌレートが2
0重量%を越えると、高粘度成分が多くなり、使用時の
希釈溶剤を減らすことが出来ない。いずれも少なければ
少ないほど好ましいので、それらの下限は、0重量%が
好ましい。しかし、現在の技術では、若干反応液中に生
成することは通常避けられない。
【0015】また、本発明のポリイソシアネート組成物
中のイソシアネート基含有率は、22重量%以上、25
重量%以下である。22重量%未満であると、ポリウレ
タン塗料、接着剤等の中の架橋点が少なくなり、硬化速
度の低下、あるいは塗膜の脆弱化を引き起こすという欠
点を有する。ウレトジオン二量体とイソシアヌレート三
量体の含有率が100重量%のとき、イソシアネート基
含有率は必然的に25重量%となるので、従って上限値
は決まる。
【0016】本発明のポリイソシアネートは、前述した
ようにHDIを反応させることにより製造することが出
来る。本発明のポリイソシアネート組成物を得るための
反応温度は、−10℃以上、120℃以下である。−1
0℃より低いと、反応速度が遅すぎるために、反応時間
が長く、また触媒添加量が多くなり、経済的観点から適
当ではない。120℃を越えると、着色や副反応が起こ
るために好ましくない。
【0017】本発明でいうウレトジオン触媒とは、2分
子のHDIからウレトジオン二量体を優先的に生成させ
る触媒のことをいい、例えば、トリエチルホスフィン、
トリ−n−プロピルホスフィン、トリイソプロピルホス
フィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリイソブチル
ホスフィン、トリターシャリィーブチルホスフィン、ト
リ−n−ヘキシルホスフィン、トリシクロヘキシルホス
フィン、トリ−n−オクチルホスフィン、トリベンジル
ホスフィン、ベンジルジメチルホスフィンなどの三価の
リン化合物や、三フッ化ホウ素、三塩化亜鉛などのルイ
ス酸などが挙げられる。これらの触媒の中の1種ないし
それ以上を、HDIに対して0.01重量%以上、10
重量%以下、好ましくは0.1重量%以上、2重量%以
下の範囲で用いることができる。
【0018】また、本発明でいうイソシアヌレート触媒
とは、3分子のHDIからイソシアヌレートを優先的に
生成させるものをいい、例えばテトラメチルアンモニ
ウム、モノエチルトリメチルアンモニウム、ジエチルジ
メチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テト
ラブチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウム
のハイドロオキサイドや有機弱酸塩、例えばトリメチ
ルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリメチルヒドロ
キシエチルアンモニウム、トリエチルヒドロキシプロピ
ルアンモニウム、トリエチルヒドロキシエチルアンモニ
ウム等のヒドロキシアルキルアンモニウムのハイドロオ
キサイドや有機弱酸塩、例えば、酢酸、カプロン酸、
オクチル酸、ミリスチン酸等のアルキルカルボン酸のア
ルカリ金属塩、例えば、上記アルキルカルボン酸の
錫、亜鉛、鉛等の金属塩、例えば、ヘキサメチルジシ
ラザン等のアミノシリル基含有化合物等が挙げられる。
これらの触媒の中の1種ないしそれ以上を、HDIに対
して0.0005重量%以上、1重量%以下、好ましく
は0.001重量%以上、0.05重量%以下の範囲で
用いることができる。
【0019】また、転化率は、生成する組成物の目的に
応じて決定できる。通常、転化率は50%以下が好まし
い。50%を越えると、三量体以上の直鎖ウレトジオン
や、五量体以上のイソシアヌレートが生成し易くなり好
ましくない。転化率は以下の式より求めることができ
る。 (転化率=製品ポリイソシアネート組成物重量/仕込み
重量×100%) 本発明でいう触媒毒とは、使用したウレトジオン触媒と
イソシアヌレート触媒を失活させる化合物のことをい
う。例えば、アルキル化剤、アシル化剤、硫黄、あるい
は、大気酸素または酸素を放出する化合物、塩酸、硫
酸、硫酸エステル、リン酸、リン酸エステル等が挙げら
れる。これらの触媒毒の中の1種ないしそれ以上を、触
媒の添加量に対して0.5倍モル以上、10.0倍モル
以下の範囲で用いることができる。
【0020】反応の進行は、反応液のイソシアネート基
含有率測定、赤外分光測定、屈折率測定等で追跡する事
ができる。反応系には溶剤を用いても、用いなくてもよ
い。ただし、溶剤を用いる際には、イソシアネート基に
対し反応活性を持たない溶剤を選択しなければならな
い。反応停止後、必要であれば失活触媒を濾過により除
去した後、未反応のHDIおよび溶剤を除去して製品を
得る。このHDIおよび溶剤の除去は、たとえば、薄膜
蒸発法や溶剤抽出法により行われる。
【0021】また、使用するHDI、あるいは本発明の
ポリイソシアネート組成物には、酸化防止剤、紫外線吸
収剤などの添加剤を加えてもよい。本発明の樹脂組成物
は、本発明のポリイソシアネート組成物を(A)成分、
ポリオールを(B)成分として用いた混合物からなる樹
脂組成物である。本発明において使用するポリオールと
しては、1分子中に2個以上の水酸基を有し、20mg
KOH/g以上、300mgKOH/g以下の水酸基
価、かつ重量平均分子量が300以上、30000以下
のポリオールである。水酸基価が20mgKOH/g未
満の場合には、ポリイソシアネート組成物との反応によ
る架橋密度が減少して、要求される諸性能、特に耐溶剤
性等が極めて不良となり、水酸基価が300mgKOH
/gを越えると、逆に架橋密度が増大し、機械的性質、
特に耐衝撃性、伸び等が著しく低下し好ましくない。ま
た、ポリオールの重量平均分子量が300未満の場合に
は、塗膜の機械的性質が低下し、重量平均分子量が30
000を越えると、本発明の樹脂組成物が高粘度とな
り、使用する溶剤量が多量必要となる。
【0022】上記のポリオールの種類としては、脂肪族
炭化水素ポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポ
リエステルポリオール類、ポリカーボネートポリオール
類、エポキシ樹脂類、アクリルポリオール類、およびフ
ッ素ポリオール類が挙げられる。脂肪族炭化水素ポリオ
ール類としての具体例としては、例えば、末端水酸基化
ポリブタジエンやその水素添加物が挙げられ、また、ポ
リエーテルポリオール類としては、例えば、グリセリン
やプロピレングリコールなどの多価アルコールの単独ま
たは混合物にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド等のアルキレンオキサイドの単独または混合物を付加
して得られるポリエーテルポリオール類、ポリテトラメ
チレングリコール類、さらに、アルキレンオキサイドに
エチレンジアミン、エタノールアミン類等の多官能化合
物を反応させたポリエーテルポリオール類、およびこれ
らポリエーテル類を媒体としてアクリルアミド類を重合
して得られるいわゆるポリマーポリオール類等が含まれ
る。
【0023】ポリエステルポリオール類としては、例え
ば、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ダイマー酸、
無水マレイン酸、無水フマル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸などのカルボン酸の群から選ばれた二塩基酸の単
独または混合物と、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、グリセリンなどの群から選ばれた多価アルコールの
単独または混合物との縮合反応によって得られるポリエ
ステルポリオール樹脂類、及びε−カプロラクトンを多
価アルコールを用いて開環重合して得られるようなポリ
カプロラクトン、さらには、ヒマシ油に代表される、水
酸基を有する脂肪族と多価アルコールとのエステル類等
が挙げられる。
【0024】また、ポリカーボネートポリオール類とし
ては、ビスフェノールA等のような芳香族多価アルコー
ルや1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族・脂環族多価
アルコール類を原料として常法により得られるものが挙
げられる。エポキシ樹脂類としては、例えば、ノボラッ
ク型、β−メチルエピクロルヒドリン型、環状オキシラ
ン型、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、
グリコールエーテル型、脂肪族不飽和化合物のエポキシ
化型、エポキシ化脂肪族エステル型、多価カルボン酸エ
ステル型、アミノグリシジル型、レゾルシン型などのエ
ポキシ樹脂類が挙げられる。
【0025】アクリルポリオール類としては、分子中に
1個以上の活性水素をもつ重合性モノマーと、これに共
重合可能なモノマーを共重合させることによって得られ
る。このようなものとしては、例えば、アクリル酸−2
−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸−2−ヒドロキシブチルなどの活性水
素をもつアクリル酸エステル類、メタアクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシプ
ロピル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシブチルなどの
活性水素をもつメタアクリル酸エステル類、またはグリ
セリンのアクリル酸モノエステルあるいはメタクリル酸
モノエステル、トリメチロールプロパンのアクリル酸モ
ノエステルあるいはメタアクリル酸モノエステル等の多
価活性水素を有する(メタ)アクリル酸エステル類等の
群から選ばれた単独または混合物とアクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル
酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなど
のアクリル酸エステル類、メタアクリル酸メチル、メタ
アクリル酸エチル、メタアクリル酸イソプロピル、メタ
アクリル酸−n−ブチル、メタアクリル酸イソブチル、
メタアクリル酸−n−ヘキシルなどのメタアクリル酸エ
ステル類の群から選ばれた単独または混合物とを、アク
リル酸、メタアクリル酸、イタコン酸などの不飽和カル
ボン酸、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミドなどの不飽和アミド、お
よびスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、アクリル
ニトリルなどのその他の重合性モノマーの群から選ばれ
た単独または混合物の存在下、あるいは非存在下におい
て重合させて得られるアクリルポリオール樹脂類が挙げ
られる。
【0026】フッ素ポリオール類としては、フルオロオ
レフィンまたはフッ素含有ビニル単量体と水酸基含有ビ
ニル単量体を必須成分として、これらと共重合可能なビ
ニル単量体と共重合させて得られるフッ素ポリオール類
が挙げられる。上記示したポリオール類は適宜混合して
用いることも可能である。本発明の樹脂組成物において
は、(A)成分であるポリイソシアネート組成物中のイ
ソシアネート基と(B)成分であるポリオール中の水酸
基の当量比が1:5ないし5:1、好ましくは1:2な
いし3:2の範囲内になるように配合することが必要で
ある。上記当量比が1:5を越えて水酸基が過剰の場合
は、耐溶剤性等が極めて不良となり、また、5:1を越
えてイソシアネート基が過剰となると、機械的強度が劣
化するので好ましくない。
【0027】本発明の樹脂組成物は、溶剤により固形分
を50重量%に希釈されたときの粘度が、100mPa
・s(25℃)以下を示すものとする。100mPa・
s(25℃)を越えると、樹脂組成物の粘度調整時に多
量の溶剤が必要になる。使用する希釈溶剤としては、例
えば、ミネラルターペン、ミネラルスピリット、ソルベ
ントナフサ、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、ベ
ンゼン等の炭化水素類やアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ等のエステル類などの
群から目的および用途に応じて適宜選択して使用するこ
とができる。これら溶剤は単独で用いてもよいし、混合
して用いてもよい。
【0028】さらに、本発明の樹脂組成物中に目的およ
び用途に応じて触媒、顔料、レベリング剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、可塑剤、表面活性剤等の
当該技術分野で使用されている各種添加剤を混合して使
用することもできる。本発明のポリイソシアネート組成
物及び樹脂組成物は粘度が低く、使用する希釈溶剤を少
なくすることができ、三量体以上の直鎖ウレトジオンの
含有率が少ないので作業環境の悪化を防ぐことができ
る。また、本発明のポリイソシアネート組成物は、イソ
シアネート基含有率が高く、アクリルポリオール、ポリ
エステルポリオール、エポキシポリオール、アルキッド
ポオリオール、フッ素ポリオールといった各種ポリオー
ルとの反応性も良好なため、塗料、接着剤、インキ、コ
ーティング材、注型材、エラストマー、フォーム等の硬
化剤及び樹脂組成物やプラスチック材料やその架橋剤と
しても使用できる。
【0029】
【実施例】本発明で用いた測定方法を以下に説明する。
ポリイソシアネート組成物中の各成分の含有率は、下記
の装置を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)測定により得られる各ピークの面積の相対
比率と赤外吸収(IR)スペクトルによって得られるウ
レトジオン基ピーク(1767cm-1)、イソシアヌレ
ート基ピーク(1688cm-1)の高さの相対比率から
求めた。
【0030】GPCは、(カラム:東洋曹達(株)G1
000HXL、G2000HXL、G3000HXL各
1本、キャリアー:THF、検出方法:示差屈折計、デ
ータ処理機:東洋曹達(株)CP−8000)で測定し
た。IRスペクトルは、日本分光(株)社製フーリエ変
換赤外分光光度系FT/IR−5M型で測定した。
【0031】イソシアネート基含有率は、イソシアネー
ト基を過剰のアミンで中和した後、塩酸による逆滴定に
よって求めた。ゲル分率は、硬化させた樹脂約0.1g
をアセトン50gにより抽出させて以下の式より求め
た。 (ゲル分率=塗膜を24時間アセトン抽出したときの固
形分残存量/塗膜重量×100%) 粘度は、デジタル粘度計(東京計器株式会社DVM−B
型)により25℃、60rpmで測定した。
【0032】
【実施例1】撹拌機、温度計、冷却管を取り付けた四ッ
口フラスコにHDIを500g仕込み、60℃、撹拌
下、トリ−n−オクチルホスフィン2gとテトラメチル
アンモニウムカプリエート0.05gを加えた。60℃
で反応を進行させ、4時間後反応液のイソシアネート基
含有率および屈折率測定により、ポリイソシアネートへ
の転化率が24%になった時点で、リン酸2.8gを添
加し反応を停止した。リン酸添加直後の屈折率上昇は、
0.009であった。リン酸添加後、数分で失活触媒が
結晶として析出した。その後、さらに80℃で1時間加
熱を続け、常温に冷却した。
【0033】析出物を濾過により除去した後、流下式薄
膜蒸発装置を用いて、1回目0.3Tor.(155
℃)、2回目0.2Tor.(145℃)で未反応のH
DIを除去した。得られた生成物は、微黄色、透明の液
体で、収量は119g、粘度は210mPa・s、イソ
シアネート基含有率は23.4重量%であった。また、
ウレトジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の
含有率が66重量%、ウレトジオン二量体/イソシアヌ
レート三量体=1/1、三量体以上の直鎖ウレトジオン
の含有率が26重量%、五量体以上のイソシアヌレート
が8重量%であった。
【0034】
【実施例2】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、80℃、撹拌下、トリ−n−オクチルホスフィ
ン1.5gとテトラメチルアンモニウムカプリエート
0.07gを加えた。80℃で反応を進行させ、4時間
後反応液のイソシアネート基含有率および屈折率測定に
より、ポリイソシアネートへの転化率が22%になった
時点で、リン酸ビス−(2−エチルヘキシル)エステル
5.0gを添加し反応を停止した。触媒毒添加直後の屈
折率上昇は、0.01であった。
【0035】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は10
9g、粘度は270mPa・s、イソシアネート基含有
率は23.2重量%であった。また、ウレトジオン二量
体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率が65重量
%、ウレトジオン二量体/イソシアヌレート三量体=4
/6、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有率が27重
量%、五量体以上のイソシアヌレートが8重量%であっ
た。
【0036】
【実施例3】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、90℃、撹拌下、トリ−n−オクチルホスフィ
ン1gとテトラメチルアンモニウムカプリエート0.1
gを加えた。90℃で反応を進行させ、3時間後反応液
のイソシアネート基含有率および屈折率測定により、ポ
リイソシアネートへの転化率が21%になった時点で、
酢酸クロリド0.6gとリン酸0.15gを添加し反応
を停止した。触媒毒添加直後の屈折率上昇は、0.01
であった。
【0037】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は10
6g、粘度は400mPa・s(25℃)、イソシアネ
ート基含有率は23.1重量%であった。また、ウレト
ジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率
が64重量%、ウレトジオン二量体/イソシアヌレート
三量体=3/7、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有
率が17重量%、五量体以上のイソシアヌレートが19
重量%であった。
【0038】
【実施例4】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、30℃、撹拌下、トリ−n−オクチルホスフィ
ン1.5gとテトラメチルアンモニウムカプリエート
0.005gを加えた。30℃で反応を進行させ、5時
間後反応液のイソシアネート基含有率および屈折率測定
により、ポリイソシアネートへの転化率が10%になっ
た時点で、硫黄0.2gとリン酸0.008gを添加し
反応を停止した。触媒毒添加直後の屈折率上昇は、0.
004であった。
【0039】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は53
g、粘度は40mPa・s、イソシアネート基含有率は
23.9重量%であった。また、ウレトジオン二量体と
イソシアヌレート三量体の合計の含有率が82重量%、
ウレトジオン二量体/イソシアヌレート三量体=8/
2、3量体以上の直鎖ウレトジオンの含有率が13重量
%、五量体以上のイソシアヌレートが5重量%であっ
た。
【0040】
【実施例5】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、50℃、撹拌下、トリ−n−ブチルホスフィン
1.5gと酢酸ナトリウム0.1gを加えた。50℃で
反応を進行させ、4時間後反応液のイソシアネート基含
有率および屈折率測定により、ポリイソシアネートへの
転化率が25%になった時点で、ジメチル硫酸1.4g
と硫酸0.3gを添加し反応を停止した。触媒毒添加直
後の屈折率上昇は、0.01であった。
【0041】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は12
8g、粘度は170mPa・s(25℃)、イソシアネ
ート基含有率は23.3重量%であった。また、ウレト
ジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率
が60重量%、ウレトジオン二量体/イソシアヌレート
三量体=1/1、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有
率が25重量%、五量体以上のイソシアヌレートが15
重量%であった。
【0042】
【実施例6】実施例5で得られたポリイソシアネート組
成物と100mgKOH/gの水酸基価を有し、重量平
均分子量5000、粘度18500mPa・sのアクリ
ルポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量が1:
1になるように配合する。それを酢酸ブチルにより固形
分が70重量%になるように調整したときの粘度は、3
8mPa・s、固形分が50重量%となるように調整し
たときの粘度は、8mPa・sであった。この樹脂組成
物を厚さ2mmのポリプロピレン板上に塗布し、100
℃、2時間硬化させた後のゲル分率は89.0%であっ
た。
【0043】
【実施例7】実施例1で得られたポリイソシアネート組
成物と100mgKOH/gの水酸基価を有し、重量平
均分子量5000、粘度18500mPa・s(25
℃)のアクリルポリオールをイソシアネート基と水酸基
の当量が1:1になるように配合する。それをトルエン
により固形分が70重量%になるように調整したときの
粘度は、45mPa・s、固形分が50重量%となるよ
うに調整したときの粘度は、8mPa・sであった。こ
の樹脂組成物を厚さ2mmのポリプロピレン板上に塗布
し、100℃、2時間硬化させた後のゲル分率は89.
2%であった。
【0044】
【実施例8】実施例2で得られたポリイソシアネート組
成物と197mgKOH/gの水酸基価を有し、重量平
均分子量1600、粘度1500mPa・sのポリエス
テルポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量が
1:1になるように配合する。それを酢酸ブチルにより
固形分が80重量%になるように調整したときの粘度
は、52mPa・s、固形分が50重量%となるように
調整したときの粘度は、7mPa・sであった。この樹
脂組成物を厚さ2mmのポリプロピレン板上に塗布し、
100℃、2時間硬化させた後のゲル分率は97.4%
であった。
【0045】
【実施例9】実施例2で得られたポリイソシアネート組
成物と197mgKOH/gの水酸基価を有し、重量平
均分子量1600、粘度1500mPa・sのポリエス
テルポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量が
3:2になるように配合する。それを酢酸ブチルにより
固形分が80重量%になるように調整したときの粘度
は、47mPa・s、固形分が50重量%となるように
調整したときの粘度は、7mPa・sであった。この樹
脂組成物を厚さ2mmのポリプロピレン板上に塗布し、
100℃、2時間硬化させた後のゲル分率は96.8%
であった。
【0046】
【比較例1】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、60℃、撹拌下、トリ−n−オクチルホスフィ
ン2gを加えた。60℃で反応を進行させ、4時間後反
応液のイソシアネート基含有率および屈折率測定によ
り、ポリイソシアネートへの転化率が25%になった時
点で、硫黄0.3gを添加し反応を停止した。硫黄添加
直後の屈折率上昇は、0.008であった。
【0047】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は12
6g、粘度は60mPa・s、イソシアネート基含有率
は23.8重量%であった。また、ウレトジオン二量体
とイソシアヌレート三量体の合計の含有率が62重量
%、ウレトジオン二量体/イソシアヌレート三量体=8
/2、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含有率は33重
量%、五量体以上のイソシアヌレートが5重量%であっ
た。
【0048】
【比較例2】実施例1と同様の装置にHDIを500g
仕込み、60℃、撹拌下、テトラメチルアンモニウムカ
プリエート0.08gを加えた。60℃で反応を進行さ
せ、4時間後反応液のイソシアネート基含有率および屈
折率測定により、ポリイソシアネートへの転化率が20
%になった時点で、リン酸0.2gを添加し反応を停止
した。リン酸添加直後の屈折率上昇は、0.01であっ
た。
【0049】ついで、実施例1と同様に精製を行った。
得られた生成物は、微黄色、透明の液体で、収量は10
2g、粘度は1400mPa・s、イソシアネート基含
有率は23.4重量%であった。また、ウレトジオン二
量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率が67重
量%、ウレトジオン二量体は検出されず、三量体以上の
直鎖ウレトジオンも検出されず、五量体以上のイソシア
ヌレートが33重量%であった。
【0050】
【比較例3】比較例2で得られたポリイソシアネート組
成物と、酢酸ブチル/キシレンで固形分50重量%に希
釈された50mgKOH/gの水酸基価を有し、重量平
均分子量41000、粘度640mPa・sのアクリル
ポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量が1:1
になるように配合する。それを酢酸ブチルにより固形分
が50重量%になるように調整したときの粘度は、17
0mPa・sであった。この樹脂組成物を厚さ2mmの
ポリプロピレン板上に塗布し、100℃、2時間硬化さ
せた後のゲル分率は98.8%であった。
【0051】
【発明の効果】本発明のポリイソシアネート組成物及び
樹脂組成物は、粘度が低く、使用する際に希釈溶剤を少
なくすることができ、三量体以上の直鎖ウレトジオンの
含有率が少ないので、作業環境の悪化を防ぐことができ
る。また、本発明のポリイソシアネート組成物はイソシ
アネート基含有率が高く、アクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、エポキシポリオール、アルキッドポ
オリオール、フッ素ポリオールといった各種ポリオール
との反応性も良好なため、塗料、接着剤、インキ、コー
ティング材、注型材、エラストマー、フォーム等の硬化
剤及び樹脂組成物として、またプラスチック材料やその
架橋剤としても使用できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘキサメチレンジイソシアネートより得
    られるポリイソシアネートであって、溶剤およびヘキサ
    メチレンジイソシアネートを実質的に含まない状態での
    25℃における粘度が30〜500mPa・sで、ウレ
    トジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有
    率が50重量%以上、三量体以上の直鎖ウレトジオンの
    含有率が30重量%以下、五量体以上のイソシアヌレー
    トが20重量%以下であり、イソシアネート基含有率が
    22重量%以上、25重量%以下であるポリイソシアネ
    ート組成物。
  2. 【請求項2】 ヘキサメチレンジイソシアネートを、反
    応温度−10〜120℃においてウレトジオン触媒とイ
    ソシアヌレート触媒の共存下で二量化および三量化さ
    せ、所望の転化率において、1種類以上の触媒毒を添加
    し反応を止めることを特徴とする、溶剤およびヘキサメ
    チレンジイソシアネートを実質的に含まない状態での2
    5℃における粘度が30〜500mPa・sで、ウレト
    ジオン二量体とイソシアヌレート三量体の合計の含有率
    が50重量%以上、三量体以上の直鎖ウレトジオンの含
    有率が30重量%以下、五量体以上のイソシアヌレート
    が20重量%以下であり、イソシアネート基含有率が2
    2重量%以上、25重量%以下であるポリイソシアネー
    ト組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 (A)成分として請求項1記載のポリイ
    ソシアネート組成物と(B)成分として1分子中に2個
    以上の水酸基を有し、20〜300mgKOH/g以下
    の水酸基価を有し、かつ重量平均分子量が300〜30
    000であるポリオールをイソシアネート基と水酸基の
    当量が1:5ないし5:1の範囲内になるように配合
    し、溶剤で固形分50重量%に希釈された時の粘度が、
    100mPa・s(25℃)以下である樹脂組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09316423A (ja) * 1996-05-28 1997-12-09 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ラミネート用接着剤組成物、およびそれを用いたラミネートフィルムの製造方法
US6613034B2 (en) 2000-03-06 2003-09-02 Uni-Charm Corporation Highly durable sanitary panty
US6838513B2 (en) * 2001-06-28 2005-01-04 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Ink for golf ball
WO2008050778A1 (fr) * 2006-10-18 2008-05-02 Kansai Paint Co., Ltd. Procédé de revêtement d'un article en plastique moulé
JP2018150489A (ja) * 2017-03-15 2018-09-27 三洋化成工業株式会社 印刷インキ用バインダー及びこれを用いた印刷インキ

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