JPH07304229A - 印字装置の構造 - Google Patents
印字装置の構造Info
- Publication number
- JPH07304229A JPH07304229A JP9886394A JP9886394A JPH07304229A JP H07304229 A JPH07304229 A JP H07304229A JP 9886394 A JP9886394 A JP 9886394A JP 9886394 A JP9886394 A JP 9886394A JP H07304229 A JPH07304229 A JP H07304229A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- freedom
- bearing member
- printing
- print head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャリッジ上を摺動する印字ヘッドの垂直方
向移動と傾斜を防止し、印字位置ズレおよび印字濃淡の
ない高印字品質を確保する。 【構成】 軸摺動部２２は軸受け部材２５の水平方向の
みに自由度がある穴２６に挿入され、軸摺動部２２に対
しｒ２だけ偏心した軸両端部２３は軸受け部材２５の垂
直方向のみに自由度がある穴２７に挿入されている。印
字ヘッド３２とプラテン３３間の水平距離を変位させる
ため軸２１を回転させると、軸両端部２３は垂直方向
に、軸摺動部２２は水平方向にのみ移動し、印字ヘッド
３２の垂直方向移動と傾斜を防止する。
向移動と傾斜を防止し、印字位置ズレおよび印字濃淡の
ない高印字品質を確保する。 【構成】 軸摺動部２２は軸受け部材２５の水平方向の
みに自由度がある穴２６に挿入され、軸摺動部２２に対
しｒ２だけ偏心した軸両端部２３は軸受け部材２５の垂
直方向のみに自由度がある穴２７に挿入されている。印
字ヘッド３２とプラテン３３間の水平距離を変位させる
ため軸２１を回転させると、軸両端部２３は垂直方向
に、軸摺動部２２は水平方向にのみ移動し、印字ヘッド
３２の垂直方向移動と傾斜を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軸を回転させることによ
り軸上に登載された印字ヘッドとプラテン間の水平距離
を変化させる印字装置の構造に関する。
り軸上に登載された印字ヘッドとプラテン間の水平距離
を変化させる印字装置の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の印字装置の軸回転による印字ヘッ
ドとプラテン間の水平距離可変構造は、図３（ａ）およ
びその側面図・図３（ｂ）に示すように、軸１のキャリ
ッジ摺動部２に対しｒ１だけ偏心した軸１の両端部３が
シャーシ部材４に固定された軸受け部材５の軸１の両端
部３と同径の穴部６に挿入され、さらに印字ヘッド７が
軸１のキャリッジ摺動部２とそこより水平方向に軸中心
間距離Ｌの所に配置された補助軸８に支持されたキャリ
ッジ９に登載されており、側面図・図４に示すように軸
１を変位角θ１だけ回転させることにより、キャリッジ
摺動部２の軸中心１０が両端部２の軸中心１１を中心に
偏心量ｒ１を半径として円を描くように軸中心１２へ移
動し、その移動量の水平方向成分ｘ１だけ印字ヘッド７
とプラテン１３間の水平距離Ｇ１を変化させる構造であ
った。
ドとプラテン間の水平距離可変構造は、図３（ａ）およ
びその側面図・図３（ｂ）に示すように、軸１のキャリ
ッジ摺動部２に対しｒ１だけ偏心した軸１の両端部３が
シャーシ部材４に固定された軸受け部材５の軸１の両端
部３と同径の穴部６に挿入され、さらに印字ヘッド７が
軸１のキャリッジ摺動部２とそこより水平方向に軸中心
間距離Ｌの所に配置された補助軸８に支持されたキャリ
ッジ９に登載されており、側面図・図４に示すように軸
１を変位角θ１だけ回転させることにより、キャリッジ
摺動部２の軸中心１０が両端部２の軸中心１１を中心に
偏心量ｒ１を半径として円を描くように軸中心１２へ移
動し、その移動量の水平方向成分ｘ１だけ印字ヘッド７
とプラテン１３間の水平距離Ｇ１を変化させる構造であ
った。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では、印字ヘッド７とプラテン１３間の水平距離Ｇ１を
変位量ｘ１だけ変化させた場合、{２・ｒ12・(１−COSθ
1)−ｘ2}1/2の垂直方向の変位量ｙ１とtan-1[ｒ1・(１−
cosθ1)/{Ｌ2−ｒ12・(１−COSθ1)2}1/2]の傾斜角θ２
が生じ、前記変位量ｙ１分だけ印字ヘッド７が垂直方向
に移動するとともに、傾斜角θ２分の印字ヘッド７の傾
斜が発生することとなり、その結果、印字ヘッド７が垂
直方向移動による印字位置のズレおよび、印字ヘッド７
の傾斜に伴いプラテン１３と印字ヘッド７の距離Ｇ１に
上下差ｄＧ１が生ずるため、印字圧に不均等を生じ印字
濃淡を発生する（これはローラ型プラテンにおいては印
字ヘッドの垂直方向移動によっても発生する）という問
題点を有していた。
では、印字ヘッド７とプラテン１３間の水平距離Ｇ１を
変位量ｘ１だけ変化させた場合、{２・ｒ12・(１−COSθ
1)−ｘ2}1/2の垂直方向の変位量ｙ１とtan-1[ｒ1・(１−
cosθ1)/{Ｌ2−ｒ12・(１−COSθ1)2}1/2]の傾斜角θ２
が生じ、前記変位量ｙ１分だけ印字ヘッド７が垂直方向
に移動するとともに、傾斜角θ２分の印字ヘッド７の傾
斜が発生することとなり、その結果、印字ヘッド７が垂
直方向移動による印字位置のズレおよび、印字ヘッド７
の傾斜に伴いプラテン１３と印字ヘッド７の距離Ｇ１に
上下差ｄＧ１が生ずるため、印字圧に不均等を生じ印字
濃淡を発生する（これはローラ型プラテンにおいては印
字ヘッドの垂直方向移動によっても発生する）という問
題点を有していた。
【０００４】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは、高品質の印字精度
を確保した印字装置を提供するところにある。
るもので、その目的とするところは、高品質の印字精度
を確保した印字装置を提供するところにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の印字装置の構造
は、偏心させた両端部が軸受け部材により支持された軸
を回転させることにより、前記軸および補助軸等により
支持されたキャリッジ上に登載された印字ヘッドの位置
を変位させ、前記印字ヘッドと紙位置を規定するプラテ
ン間の水平距離を変化させる印字装置の構造において、
前記軸受け部材の前記軸の偏心部分挿入部を垂直方向の
みに自由度のある穴形状に形成するとともに、前記軸の
非偏心部分挿入部を水平方向のみに自由度のある穴形状
に形成、配置したことを特徴とする。
は、偏心させた両端部が軸受け部材により支持された軸
を回転させることにより、前記軸および補助軸等により
支持されたキャリッジ上に登載された印字ヘッドの位置
を変位させ、前記印字ヘッドと紙位置を規定するプラテ
ン間の水平距離を変化させる印字装置の構造において、
前記軸受け部材の前記軸の偏心部分挿入部を垂直方向の
みに自由度のある穴形状に形成するとともに、前記軸の
非偏心部分挿入部を水平方向のみに自由度のある穴形状
に形成、配置したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】上記のように構成された印字装置においては、
軸の偏心した両端部が垂直方向の自由度を持ち、且つ、
軸のキャリッジ摺動部が垂直方向に自由度を持たないた
め、軸を回転させ印字ヘッドとプラテン間の水平距離を
変化させても軸は水平方向にのみ移動するだけで、軸の
キャリッジ摺動部上に搭載された印字ヘッドにおいて垂
直方向の移動および傾斜は発生せず、これらが要因とな
る印字位置ズレ、印字濃淡の発生が防止される。
軸の偏心した両端部が垂直方向の自由度を持ち、且つ、
軸のキャリッジ摺動部が垂直方向に自由度を持たないた
め、軸を回転させ印字ヘッドとプラテン間の水平距離を
変化させても軸は水平方向にのみ移動するだけで、軸の
キャリッジ摺動部上に搭載された印字ヘッドにおいて垂
直方向の移動および傾斜は発生せず、これらが要因とな
る印字位置ズレ、印字濃淡の発生が防止される。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図１（ａ）は軸と軸受け部材の嵌合部分の断面
図であり、図１（ｂ）はそれらの側面図である。図１
（ａ）（ｂ）において軸２１のキャリッジ摺動部２２
は、軸受け部材２５の水平方向のみに自由度があり、且
つ、軸２１のキャリッジ摺動部２２の外径と同幅の穴２
６に挿入され、軸２１のキャリッジ摺動部２２に対しｒ
２だけ偏心した軸２１の両端部２３は、軸受け部材２５
の垂直方向のみに自由度があり、且つ、軸２１の両端部
２３の外径と同幅の穴２７に挿入されている。この時、
軸２１を回転させると、図２のごとく初期角を０と仮定
し、変位角をθ３とすると、両端部２３の軸中心２８は
垂直方向に自由度を持っているため、変位量ｙ2=ｒ2・
(１−cosθ3)だけ垂直方向に移動し軸中心２９に達す
る。同時にキャリッジ摺動部２２の軸中心３０は垂直方
向に位置規制されているため、変位量ｘ2=ｒ2・sinθ3だ
け水平方向にのみ移動し軸中心３１に達する。このよう
に軸２１のキャリッジ摺動部２２を垂直方向に位置規制
し、且つ、軸２１の両端部２３に垂直方向の自由度を持
たせたことにより、軸２１上に登載される印字ヘッド３
２とプラテン３３間の水平距離Ｇ２の変化に伴う印字ヘ
ッド３２の垂直方向移動と傾斜を防止し、高品質の印字
精度の確保が可能となる。
明する。図１（ａ）は軸と軸受け部材の嵌合部分の断面
図であり、図１（ｂ）はそれらの側面図である。図１
（ａ）（ｂ）において軸２１のキャリッジ摺動部２２
は、軸受け部材２５の水平方向のみに自由度があり、且
つ、軸２１のキャリッジ摺動部２２の外径と同幅の穴２
６に挿入され、軸２１のキャリッジ摺動部２２に対しｒ
２だけ偏心した軸２１の両端部２３は、軸受け部材２５
の垂直方向のみに自由度があり、且つ、軸２１の両端部
２３の外径と同幅の穴２７に挿入されている。この時、
軸２１を回転させると、図２のごとく初期角を０と仮定
し、変位角をθ３とすると、両端部２３の軸中心２８は
垂直方向に自由度を持っているため、変位量ｙ2=ｒ2・
(１−cosθ3)だけ垂直方向に移動し軸中心２９に達す
る。同時にキャリッジ摺動部２２の軸中心３０は垂直方
向に位置規制されているため、変位量ｘ2=ｒ2・sinθ3だ
け水平方向にのみ移動し軸中心３１に達する。このよう
に軸２１のキャリッジ摺動部２２を垂直方向に位置規制
し、且つ、軸２１の両端部２３に垂直方向の自由度を持
たせたことにより、軸２１上に登載される印字ヘッド３
２とプラテン３３間の水平距離Ｇ２の変化に伴う印字ヘ
ッド３２の垂直方向移動と傾斜を防止し、高品質の印字
精度の確保が可能となる。
【０００８】一方の軸端には、図１（ａ）に示すよう
に、ステンレス鋼等の弾性体製の位置決めレバー５０が
固定されており、その他端近くには突起５１が設けられ
ている。また、プリンタのサイドフレーム２４には、こ
の突起５１の移動軌跡に対応してこの突起５１が噛み合
う溝２４ａが複数設けられている。突起５１は溝２４ａ
に押圧されており、位置決めレバー５０を回動させてプ
ラテンギャップを調整した後には、振動等により軸２１
が回転してしまうことを防止する。
に、ステンレス鋼等の弾性体製の位置決めレバー５０が
固定されており、その他端近くには突起５１が設けられ
ている。また、プリンタのサイドフレーム２４には、こ
の突起５１の移動軌跡に対応してこの突起５１が噛み合
う溝２４ａが複数設けられている。突起５１は溝２４ａ
に押圧されており、位置決めレバー５０を回動させてプ
ラテンギャップを調整した後には、振動等により軸２１
が回転してしまうことを防止する。
【０００９】尚、図１（ａ）（ｂ）および図２では２ヶ
所ある軸受け部の片側のみを示したが、もう一方の側の
構造も同一構造であり、両側が対で一つの構成要素を成
す。
所ある軸受け部の片側のみを示したが、もう一方の側の
構造も同一構造であり、両側が対で一つの構成要素を成
す。
【００１０】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、軸受
け部材の軸の偏心部分挿入部を垂直方向のみに自由度の
ある穴形状に形成するとともに、軸の非偏心部分挿入部
を水平方向のみに自由度のある穴形状に形成、配置する
という軸受け部材の形状の工夫のみで、印字ヘッドとプ
ラテン間の水平距離変化に伴う印字ヘッドの垂直方向移
動と傾斜を防止し、それにより印字位置ズレや印字濃淡
等の印字不良を抑制し、高品質の印字精度の確保を容易
にする。
け部材の軸の偏心部分挿入部を垂直方向のみに自由度の
ある穴形状に形成するとともに、軸の非偏心部分挿入部
を水平方向のみに自由度のある穴形状に形成、配置する
という軸受け部材の形状の工夫のみで、印字ヘッドとプ
ラテン間の水平距離変化に伴う印字ヘッドの垂直方向移
動と傾斜を防止し、それにより印字位置ズレや印字濃淡
等の印字不良を抑制し、高品質の印字精度の確保を容易
にする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の印字装置の構造の実施例を示す要部の
断面図および側面図である。
断面図および側面図である。
【図２】本発明の印字装置の構造の実施例を示す要部の
動作図である。
動作図である。
【図３】従来例の印字装置の構造を示す断面図および側
面図である。
面図である。
【図４】従来例の印字装置の構造を示す要部の動作図で
ある。
ある。
１ ２１ 軸 ２ ２２ 軸のキャリッジ摺動部（非偏心部） ３ ２３ 軸の両端部（偏心部） ５ ２５ 軸受け部材 ７ ３２ 印字ヘッド ９ キャリッジ １３ ３３ プラテン ５０ 位置決めレバー
Claims (1)
- 【請求項１】 偏心させた両端部が軸受け部材により支
持された軸を回転させることにより、前記軸および補助
軸等により支持されたキャリッジ上に登載された印字ヘ
ッドの位置を変位させ、前記印字ヘッドと紙位置を規定
するプラテン間の水平距離を変化させる印字装置の構造
において、前記軸受け部材の前記軸の偏心部分挿入部を
垂直方向のみに自由度のある穴形状に形成するととも
に、前記軸の非偏心部分挿入部を水平方向のみに自由度
のある穴形状に形成、配置したことを特徴とする印字装
置の構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9886394A JPH07304229A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 印字装置の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9886394A JPH07304229A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 印字装置の構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07304229A true JPH07304229A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14231052
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9886394A Pending JPH07304229A (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 印字装置の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07304229A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1876738A2 (en) | 1995-11-22 | 2008-01-09 | Fujitsu Limited | Optical communication system using phase conjugation |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP9886394A patent/JPH07304229A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1876738A2 (en) | 1995-11-22 | 2008-01-09 | Fujitsu Limited | Optical communication system using phase conjugation |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2000181165A (ja) | 画像形成装置 | |
| JP4679682B2 (ja) | インクジェットヘッドの位置調整機構 | |
| US6880993B2 (en) | Printer and apparatus for guiding inkjet printhead including guide rods and bearings | |
| JPH07304229A (ja) | 印字装置の構造 | |
| KR19990075480A (ko) | 인쇄기기의 레이저 스캐너 기울기 조정장치 | |
| US5388919A (en) | Printing device with a tiltable printing head | |
| US5700095A (en) | Print gap adjustor in a serial printer | |
| US6745686B1 (en) | Bearing for a cylindrical sieve in rotation sieve printing works | |
| JP4865217B2 (ja) | プリントヘッドの駆動システム | |
| JP3509844B2 (ja) | インクジェット記録装置における記録ヘッドの位置調整機構 | |
| JP2999915B2 (ja) | 印字ギャップ調整装置 | |
| JP4615412B2 (ja) | 記録装置 | |
| US3619870A (en) | Drafting mechanism for a spinning machine | |
| JP4584099B2 (ja) | 記録装置 | |
| JP3249008B2 (ja) | サーマルプリンタ | |
| JP2007301813A (ja) | キャリッジの位置決め装置 | |
| JP2007320062A (ja) | プリンタ装置 | |
| KR890002070Y1 (ko) | 타이프라이터의 멀티카피장치 | |
| JP2008304628A (ja) | 光偏向器 | |
| JP2003276185A (ja) | インクジェットプリンタ，及びインクジェットプリンタの調整方法 | |
| JP3518040B2 (ja) | 記録装置 | |
| JPS6030378A (ja) | 印字装置 | |
| JP2549016Y2 (ja) | 記録装置 | |
| KR930007943Y1 (ko) | 센터링 레버를 이용한 프린터 헤드 갭 조정 장치 | |
| JPS62270363A (ja) | キヤリアシヤフト調整装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020227 |