JP2007301813A - キャリッジの位置決め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの軸受けの回動動作はレバーで行い、レバーからそれぞれ、2つの軸受けにリンク部材を連結し、2つ軸受けには弾性体を連結し、2つの軸受けにはそれぞれ突起を設け、フレームの溝に沿って回動時に移動し、位置決めするキャリッジの位置決め装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッドを搭載しかつ移動するキャリッジの位置決め装置において、第1のリンク部材9及び第2のリンク部材10を介し第1及び第2の軸受けを回動させて、主軸と副軸を上下に移動し、第1の軸受け及び第2の軸受けにはそれぞれ第2の突起8a、7aを設け、これらの第2の突起が、フレームに設けられた湾曲溝14、15に沿って移動しながら、第1及び第2の軸受けとが回動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のノズルを有する記録ヘッドを含む記録装置において、記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジの位置決めを行なうキャリッジの位置決め装置に関するものである。
記録装置の中でも、インク噴射用のノズルを有するヘッドを用いた記録装置では、記録媒体がノズルに接触することを回避するために、ノズルの位置と記録媒体との位置には所要の隙間が必要である。隙間が過小である場合には前述の通りに記録媒体とノズルとが接触し適切な印刷が得られない。
一方、隙間が過大な場合にはインクの噴射に係わる噴射方向のバラツキを増長するため、画像品質が劣化してしまう。すなわち、ノズルと記録媒体との隙間は、一定の適切な間隔になるように形成する必要がある。適切な間隔の隙間を得るために、記録媒体の厚さに合わせてノズルを有するヘッドを搭載するキャリッジの位置を適切に変える必要がある。
キャリッジを支持する方法には幾つかあるが、主走査方向に平行に配置した2本の軸にてキャリッジを支持する方法がある。この方法は、ヘッドの副走査方向の長さを長くすることで1スキャンで副走査方向に記録できる長さを長くして、その結果記録媒体に記録する時のスキャン数を減らすことによって記録媒体1枚当たりの記録速度を高める方法としては非常に有効なキャリッジ支持手段である。
このキャリッジ支持方法において、キャリッジの位置を変更するには、軸の位置を変更することが有効である。しかし、軸の位置を変える際に2つの軸の変位量が異なると、キャリッジは記録媒体に対して副走査方向に傾斜を持って位置することになるため、副走査方向で記録媒体との隙間が異なることになる。通常、ノズルは単体ではなく、副走査方向に列を形成して複数で構成される。
キャリッジと記録媒体との隙間が副走査方向において異なると、ノズル列の一方の端にあるノズルと記録媒体との隙間と、前述したノズルの反対側の端にあるノズルと記録媒体との隙間が異なることになり、そのためにノズルから噴射したインクの空中での滞留時間が異なってしまうために、記録品質が劣化してしまう。
すなわち、記録品質を安定させるためには、キャリッジを支持する2本の軸の変位量を同じにする必要がある。従来では、2つの軸を移動するのに偏心したブッシュ部材を軸端に嵌合させ、前記ブッシュ部材をフレームに回動可能に配置することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、キャリッジは2つの軸で支持されており、前記ブッシュ部材も2つ配置する構成である。ブッシュ部材には、回動中心と軸中心を偏位した関係を持っており、ブッシュ部材を回動することにより軸の位置を変える仕組みとし、2つのブッシュ部材を1つのリンク部材により連結し、2つ同時にブッシュ部材を回動させて、キャリッジの位置を移動している。
2つのブッシュ部材の回転角度をまったく同一にしないと、2つの軸の変動量に違いが出て、副走査方向でキャリッジの位置が記録媒体に対して傾斜を持ってしまうため、画像品質の安定性が保てなくなることは前述した。通常、機械部品には、絶対寸法に対し公差レンジが定まっている。
特開2002−127542公報
しかしながら、特許文献1の場合には、一方のブッシュ部材の回動中心と他方の回動中心同士の距離と、2つのブッシュ部材を連結するリンク部材のブッシュ部材と連結する一方の個所とブッシュ部材と連結する他方の個所同士の距離とに公差レンジによる差異があると、2つのブッシュ部材の回動する回転角度が各々異なってしまうために、2つの軸の変動量が異なることになる。
さらには、ブッシュ部材の回動中心と軸中心の距離、ブッシュ部材の回動中心とリンク部材が連結される個所までの距離にも、2つのブッシュ部材各々において公差レンジによる差異があると、2つの軸の変動量が異なってしまう。
そこで、本発明の目的は、2つの軸受けの回動動作はレバーで行い、レバーからそれぞれ、2つの軸受けにリンク部材を連結し、2つ軸受けには弾性体を連結し、2つの軸受けにはそれぞれ突起を設け、フレームの溝に沿って回動時に移動し、位置決めするキャリッジの位置決め装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録ヘッドを搭載しかつ主走査方向へ移動するキャリッジの位置決めを行なうキャリッジの位置決め装置において、前記キャリッジを主走査方向に移動自在に支持する主軸、及びこの主軸と平行に配置されかつ前記主軸とともにキャリッジを主走査方向に支持する副軸と、前記主軸と前記副軸の軸端部を支持するフレームと、前記フレームの側壁に設けられて前記主軸の端部が嵌合されかつ前記フレームに対して回動可能に取り付けられた第1の軸受けと、前記副軸の端部が嵌合されかつ前記フレームに対して回動可能に取り付けられた第2の軸受けと、前記フレーム側壁に回動可能に取り付けられかつ1又はそれ以上の突起を有するレバーと、を備え、前記第1の軸受けの回動中心と嵌合される前記主軸の中心と、前記第2の軸受けの回動中心と嵌合される前記副軸の中心はそれぞれ偏倚しており、前記第1の軸受け及び第2の軸受けには各々第1の突起を設け、前記第1の軸受けと前記レバーを第1のリンク部材で連結し、前記第2の軸受けと前記レバーを第2のリンク部材で連結し、前記レバーを回動することにより、前記第1のリンク部材及び前記第2のリンク部材を介して前記第1の軸受けと前記第2の軸受けを回動させて前記主軸と前記副軸を上下に移動し、前記第1の軸受け及び前記第2の軸受けにはそれぞれ第2の突起を設け、これらの第2の突起が、前記フレームに設けられた湾曲穴に沿って移動しながら前記第1の軸受けと前記第2の軸受けとが回動し、前記第1の軸受けと前記第2の軸受けにはそれぞれ弾性体が取り付けられ、これらの弾性体の一端が前記フレームに固定されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記レバーが、第1の突起と第2の突起を有し、前記第1の軸受け及び第2の軸受けには各々第1の突起を設け、前記第1の軸受けの前記第1の突起と前記レバーの第1の突起を第1のリンク部材で連結し、前記第2の軸受けの前記第1の突起と前記レバーの第2の突起を第2のリンク部材で連結する請求項1記載のキャリッジの位置決め装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記レバーが、これに配置した上方アームの前記フレームの上隅部側に、この上隅部の凹所に係合する突出部を有し、前記レバーの第1の突起は弾性体を介して前記第1のリンク部材に連結し、前記レバーの第2の突起は弾性体を介して前記第2のリンク部材に連結し、前記第1の軸受けと第2の軸受けを位置決め後も、前記レバーの突起と前記リンク部材を連結する前記弾性体の弾力により前記レバーを回動し続けて、前記レバーの前記突出部が前記フレームの前記凹所に係合して前記レバーを固定する請求項1記載のキャリッジの位置決め装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記レバーが、1つの突起を有し、この突起に前記第1のリンク部材の係合穴及び前記第2のリンク部材の係合穴を係合する請求項1記載のキャリッジの位置決め装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記第1の軸受けと前記第2の軸受けを樹脂による成型品で形成し、前記レバーの前記第1のリンク部材の連結位置と前記第2のリンク部材の連結位置を同じ高さ位置とする請求項1記載のキャリッジの位置決め装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記第1の軸受けと前記第2の軸受けには弾性体が連結されずに、前記フレームと前記レバーを連結するためにこれらの間に固定される弾性体を備えている請求項5記載のキャリッジの位置決め装置を特徴とする。
本発明によれば、2つの軸受けの位置は、リンクの長さと各軸受け間の距離との公差バラツキの影響を排除できるため、画質に悪影響を与えることのない位置決めが可能となり、キャリッジが記録媒体に対し、傾斜することなくキャリッジの位置を変更できる。これにより、既存技術より精度の高いキャリッジの位置決めができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係わる記録装置を簡略化して示す概略斜視図である。この記録装置Rには、ノズル群からなるヘッドを有するキャリッジ1、キャリッジ1を駆動するタイミングベルト2、及びタイミングベルト2を駆動するモータ3が示されており、このモータ3とタイミングベルト2によってキャリッジ駆動装置が構成される。
また、記録装置Rは、キャリッジ支持部材である主軸4、この主軸4と平行に配置されキャリッジ1を支持する副軸5を備え、キャリッジ1は、キャリッジ駆動装置によって、キャリッジ支持部材上を矢印A方向(主走査方向)に移動する。記録媒体6は図の矢印B方向(副走査方向)に移動する。両軸4、5は、フレーム16の対向する側壁間に配置されている。
記録媒体6が所定の位置まで来ると、キャリッジ1は移動するために加速する。キャリッジ1の加速が終了すると、ヘッドを駆動して、インクを記録媒体6上に噴射して、記録媒体6上にインクを着弾することで画像を形成する。キャリッジ1の一方向の印刷が終了すると、記録媒体6が所定の位置まで移送される。
また、記録媒体6が所定の位置に来ると、キャリッジ1が加速し、加速終了後に、ヘッドを駆動して、インクを記録媒体6上に噴射して、記録媒体6上にインクを着弾して画像を形成する。これらの動作を繰り返して、記録媒体6上の所定の領域内に画像を形成する。記録媒体6内の所定の領域内での画像の形成が終了すると、記録媒体6は排出される。
図1の記録装置Rには、さらに、キャリッジ1の位置を変えるキャリッジの位置決め装置の構成が示されている。主軸4は第1の軸受け8に、かつ副軸5は第2の軸受け7によって夫々軸承される。第1の軸受け8によって一端部を上下方向へ回動自在に軸支された第1のリンク部材9は、他端部をレバー11に対して回動自在に軸支されている。第2の軸受け7によって一端部を上下方向へ回動自在に軸支された第2のリンク部材10は、その他端部をレバー11によって回動自在に軸支されている。つまり、第1の軸受け8と第2の軸受け7は各リンク部材9、10を介してレバー11と連結されている。
第1の軸受け8には、トーションばねである弾性体13が、そして第2の軸受け7には、トーションばねである弾性体12が連結されている。フレーム16の側面には、第1の軸受け8を位置決めするために配置した湾曲溝(湾曲穴)14、及び第2の軸受け7をフレーム16上に位置決めするために配置した湾曲溝(湾曲穴)15を備えている。
図2はキャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第1の実施の形態を示す概略図である。図3はキャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図1の第1の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。図4は図2のキャリッジの位置決め装置の状態を紙面の裏側からみた概略図である。
図2では、キャリッジ1(図1)と記録媒体6(図1)の厚さが最小の状態になっているキャリッジ1の位置を変えるキャリッジ位置変更機構、すなわち、キャリッジの位置決め装置の部品の状態を表している。なお、図2乃至図4及び後述する図5乃至図9において、符号4a及び5aはそれぞれ主軸4及び副軸5の端部を示している。
第1の軸受け8と第2の軸受け7は、これらの端部から突出する突起8b、7b及びレバー11の端部から突出する突起11b、11cと、各リンク部材9、10の両端部に設けた各穴との嵌合により、リンク部材9、10を介して、レバー11と連結されている。第1の軸受け8の回動中心Cと嵌合される主軸4(図1)の中心と、第2の軸受け7の回動中心Cと嵌合される副軸5(図1)の中心はそれぞれ偏倚している。
第1の軸受け8の裏面側から突出した位置決め用の突起8a(図4)は、フレーム16の湾曲溝14内に嵌合して湾曲溝内を移動すると共に湾曲溝の端部にて規制されかつ位置決めされている。また、軸受け7の裏面側から突出した位置決め用の突起7a(図4)は、フレーム16の湾曲溝15内に嵌合して溝内を移動すると共に湾曲溝の端部に規制されかつ位置決めされている。フレーム16の湾曲溝14及び15の長さで回動終了位置が決められている。
前述した第1の軸受け8と第2の軸受け7のフレーム16の湾曲溝(湾曲穴)14、15の所定位置への規制及び固定は、フレーム16に適宜取り付けられた支持板21のピン21aと第1の軸受け8と第2の軸受け7のピン8c、7cに支持された弾性体12及び弾性体13により行なわれている。また、湾曲溝14、15の周方向端である回動終了位置が、記録媒体6とキャリッジ1の必要な隙間を決定している。
図3では、キャリッジ1の位置を記録媒体6の最大の厚さに合わせて変動させた場合を示している。レバー11を回動操作することによって、リンク部材10を介して第2の軸受け7が回動し、リンク部材9を介して第1の軸受け8が回動する。
この時、弾性体12及び13によって、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、位置決め位置に規制されかつ固定される。軸受け7と8は、レバー11の動きに応じて回動し、フレーム16の湾曲溝14、15にて位置決めされる。これによって精度の高いキャリッジ1の位置決めができるため、公差バラツキによる画質への影響を軽微にできる。
図5はキャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第2の実施の形態を示す概略図である。図6はキャリッジの位置決め装置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図5の第2の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。
図5では、キャリッジ1(図1)と記録媒体6(図1)の厚さが最小の時の状態になっているキャリッジ1の位置を変えるキャリッジ位置変更機構、すなわち、キャリッジの位置決め装置の部品の状態を表している。
第1の実施の形態に関連して上述したように、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、これらから突出する突起8b、7bとレバー11から突出する突起11b、11cとリンク部材9、10の穴との嵌合により、リンク部材9、10を介して、レバー11と連結されている。
この第2の実施の形態では、リンク部材9、10のレバー11側には引っ張りばねである弾性体19、20が夫々配置され、レバー11から突出する突起11b、11cとリンク部材9、10との連結はこれらの弾性体19、20を介して行なわれている。第1の軸受け8の回動中心Cと嵌合される主軸4(図1)の中心と、第2の軸受け8の回動中心Cと嵌合される副軸5(図1)の中心はそれぞれ偏倚している。
上述したように、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、これらに設けた突起8a、7a(図4)の、フレーム16の湾曲溝14及び15に沿う移動によって、湾曲溝14、15の長さで回動終了位置が決められている。レバー11は、その上部に設けた上方アーム11eの突出部11aがフレーム16の凹所16aに係合し、レバー11を固定している。
この時、この実施の形態では、引っ張りばねである弾性体17、18、19、20は、突起11aと凹所16aとの係合・連結により固定されたレバー11によって引っ張られている状態となっている。
キャリッジ1を薄い記録媒体の記録時に合わせた位置では、レバー11に設けた上方アーム11eの突出部11aがフレーム16の凹所16aに係合して固定される。この時、弾性体19、20が、それらの弾力で延びることによって、第1の軸受け8と第2の軸受け7が位置決めされても、すなわち、それらが位置決め位置で止まっても、レバー11は、突出部11aとフレーム16の凹所16aに係合するレバー11の固定位置まで回動を続けることができる。
図6では、キャリッジ1の位置を記録媒体6の最大の厚さに合わせて変動させた場合を示している。レバー11を回動することによって、リンク部材10を介して第2の軸受け7が回動し、リンク9を介して第1の軸受け8が回動する。
この時、第1の軸受け8と第2の軸受け7のピン8c、7cとフレーム16に設けたピン22との間に支持されている弾性体17及び18によって、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、位置決め位置に規制されかつ固定される。
このように第2の軸受け7と第1の軸受け8は、レバー11によって回動し、フレーム16の湾曲溝14、15にて位置決めされるため、公差バラツキによる画質への影響を軽微にできる。
とくにキャリッジ1の重量が重い時には、弾性体17、18の引っ張り力を高めることにより、レバー11の操作を容易にすることができる。従って、既存技術より精度の高いキャリッジの位置決めができ、かつキャリッジの重量に左右されない位置決めが可能となる。
一方、キャリッジを厚い記録媒体に合わせた位置に移動する場合には、レバー11を回動することで、リンク部材9、10を介し、2つの軸受け7、8を回動させる。2つの軸受け7、8の位置は、弾性体17、18により位置決め位置で固定する。この構成の場合には、リンク部材9、10の長さと各軸受け7、8間の距離との公差バラツキの影響を排除できるため、画質の影響を無視し得る位置決めが可能となる。
このように、キャリッジ1が記録媒体6に対し、ほぼ傾斜することなくキャリッジ1の位置を変更できるとともに、厚い記録媒体に合わせたるために、キャリッジ1を上昇させた場合には、キャリッジ1の重量が重い場合でも、弾性体の力を適切にすることで、レバー11の操作を容易にすることができる。
図7はキャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第3の実施の形態を示す概略図である。この第3の実施の形態において装置の構成部品は第1の実施の形態の場合と同じである。
図7では、キャリッジ1(図1)と記録媒体6との間隔が最小の時の状態になっているキャリッジ1の位置を変えるキャリッジの位置決め装置の部品の状態を表している。第1の実施の形態で詳述したので、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略するが、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、リンク部材9、10を介して、レバー11に連結されている。
リンク部材9、10の穴間距離にはそれぞれ公差による寸法バラツキがある。この公差の影響を無くすために、軸受け7、8の突起7b、8b、若しくは、レバー11の突起11bが嵌合するリンク部材9、10に設ける穴(図示せず)は余裕を持たせるために長穴としても良い。第1の軸受け8の回動中心Cと嵌合される主軸4(図1)の中心と、第2の軸受け8の回動中心Cと嵌合される副軸5(図1)の中心はそれぞれ偏倚している。
第1の軸受け8と第2の軸受け7には、フレーム16の湾曲溝14及び15に沿って移動する突起8a、7a(図4)を設けてあり、湾曲溝14及び15の長さで回動終了位置が決められている。この実施の形態では、リンク部材9、10のレバー11側の端部はこのレバー11の1つの突起11dに両方とも結合されている。
第1の軸受け8と第2の軸受け7は、トーションばねである弾性体12及び弾性体13により、湾曲溝14及び15の所定位置に規制されかつ固定されている。また、この回動終了位置が、記録媒体6とキャリッジ1の必要な隙間を決定している。
第1の軸受け8と第2の軸受け7の部品を樹脂成型により共通部品化することによって、各キャリッジ位置は、フレーム16の湾曲溝15と溝14の位置の寸法公差レンジの差異分だけしか、主軸4と副軸5に位置の差を発生しない。すなわち、1つの寸法の公差しか影響しないため、画質への影響が無視でき得る構成が可能となり、正確に狙い通りにキャリッジ1の位置決めを行うことができる。
2つの軸受け7、8を成型品にすることで、これら2つの軸受け7、8の各寸法は略同一にすることができる。このため、キャリッジ1の位置は、フレーム16の湾曲溝14、15の寸法の公差しか影響しなくなるために、画質の影響を無視でき得る正確な位置決めが可能となり、キャリッジ1が記録媒体6(図1)に対し、傾斜することなくキャリッジ1の位置を変更できる。
図8はキャリッジと記録媒体の間隔が最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第4の実施の形態を示す概略図である。図9はキャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図8の第4の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。
図8及び図9を参照して、キャリッジ1(図1)と記録媒体6(図1)の厚さが最小の時の状態になっている時のキャリッジの位置を変える、すなわち、キャリッジの位置を決めるキャリッジの位置決め装置の部品の状態を表している。
第3の実施の形態と同じ部分には同一符号を付して、詳細な説明は省略するが、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、リンク部材9、10を介して、レバー11に連結されている。上述した実施の形態の場合と同様に、第1の軸受け8の回動中心と嵌合される主軸4(図1)の中心と、第2の軸受け8の回動中心と嵌合される副軸5(図1)の中心はそれぞれ偏倚している。
リンク部材9、10の穴間距離にはそれぞれ公差による寸法バラツキがある。上述したように、軸受け7、8の突起7b、8b、若しくは、レバー11の突起11bが嵌合するリンク部材9、10に設ける穴(図示せず)は余裕を持たせるために長穴としても良い。
第1の軸受け8と第2の軸受け7には、フレーム16の湾曲溝14及び15に沿って移動する突起8a、7a(図4)を設けてあり、湾曲溝14及び15の長さで回動終了位置が決められている。この実施の形態では、リンク部材9、10のレバー11側の端部はこのレバー11の1つの突起11dに両方とも結合されている。
第1の軸受け8と第2の軸受け7はこの回動終了位置に規制されかつ固定されている。また、この回動終了位置が、記録媒体6とキャリッジ1の必要な隙間を決定している。図9には、キャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合を示している。
レバー11を回動することによって、リンク部材10を介して第2の軸受け7が回動し、リンク部材9を介して第1の軸受け8が回動する。この時、レバー11のピン11fと支持板24のピン24aとの間に支持されるトーションばねである弾性体23によって、第1の軸受け8と第2の軸受け7は、位置決め位置に規制されかつ固定される。
軸受け7と8は、直接、レバー11で回動し、フレーム16の湾曲溝14、15にて位置決めされるため、公差バラツキによる画質への影響を軽微にできる。また、弾性体21を1つにできるため、コスト的に安価で、既存技術より精度の高いキャリッジの位置決めをすることができる。
本発明による記録装置を示す概略斜視図である。 キャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第1の実施の形態を示す概略図である。 キャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図1の第1の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。 図2のキャリッジの位置決め装置の状態を紙面裏側からみた概略図である。 キャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第2の実施の形態を示す概略図である。 キャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図5の第2の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。 キャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第3の実施の形態を示す概略図である。 キャリッジと記録媒体の厚さが最小の状態になっている時のキャリッジの位置決め装置の第4の実施の形態を示す概略図である。 キャリッジ位置を記録媒体の最大の厚さに合わせて変動させた場合の図8の第4の実施の形態のキャリッジの位置決め装置を示す概略図である。
符号の説明
1 キャリッジ、4 主軸、4a 主軸の端部、5 副軸、5a 副軸の端部、6 記録媒体、7 第2の軸受け、7a 突起(第2の突起、位置決め用の突起)、7b 突起(第1の突起)、7c ピン、8 第1の軸受け、8a 突起(第2の突起、位置決め用の突起)、8b 突起(第1の突起)、8c ピン、9 第1のリンク部材、9a リンク部材9の穴、10 第2のリンク部材、10a リンク部材10の穴、11 レバー、11a 突出部、11b 突起(第1の突起)、11c 突起(第2の突起)、11d 突起、11e 上方アーム、12 弾性体(コイルばね)、13 弾性体(コイルばね)、14 湾曲溝、15 湾曲溝(フレームの)、16 フレーム、16a 凹所(フレームの)、17 弾性体(引っ張りばね)、18 弾性体(引っ張りばね)、19 弾性体(引っ張りばね)、20 弾性体(引っ張りばね)、23 弾性体(コイルばね)

Claims (6)

  1. 記録ヘッドを搭載しかつ主走査方向へ移動するキャリッジの位置決めを行なうキャリッジの位置決め装置において、前記キャリッジを主走査方向に移動自在に支持する主軸、及びこの主軸と平行に配置されかつ前記主軸とともにキャリッジを主走査方向に支持する副軸と、前記主軸と前記副軸の軸端部を支持するフレームと、前記フレームの側壁に設けられて前記主軸の端部が嵌合されかつ前記フレームに対して回動可能に取り付けられた第1の軸受けと、前記副軸の端部が嵌合されかつ前記フレームに対して回動可能に取り付けられた第2の軸受けと、前記フレーム側壁に回動可能に取り付けられかつ1又はそれ以上の突起を有するレバーと、を備え、
    前記第1の軸受けの回動中心と嵌合される前記主軸の中心と、前記第2の軸受けの回動中心と嵌合される前記副軸の中心はそれぞれ偏倚しており、前記第1の軸受け及び第2の軸受けには各々第1の突起を設け、前記第1の軸受けと前記レバーを第1のリンク部材で連結し、前記第2の軸受けと前記レバーを第2のリンク部材で連結し、前記レバーを回動することにより、前記第1のリンク部材及び前記第2のリンク部材を介して前記第1の軸受けと前記第2の軸受けを回動させて前記主軸と前記副軸を上下に移動し、
    前記第1の軸受け及び前記第2の軸受けにはそれぞれ第2の突起を設け、これらの第2の突起が、前記フレームに設けられた湾曲穴に沿って移動しながら前記第1の軸受けと前記第2の軸受けとが回動し、
    前記第1の軸受けと前記第2の軸受けにはそれぞれ弾性体が取り付けられ、これらの弾性体の一端が前記フレームに固定されていることを特徴とするキャリッジの位置決め装置。
  2. 前記レバーは、第1の突起と第2の突起を有し、前記第1の軸受け及び第2の軸受けには各々第1の突起を設け、前記第1の軸受けの前記第1の突起と前記レバーの第1の突起を第1のリンク部材で連結し、前記第2の軸受けの前記第1の突起と前記レバーの第2の突起を第2のリンク部材で連結することを特徴とする請求項1記載のキャリッジの位置決め装置。
  3. 前記レバーは、これに設けた上方アームの前記フレームの上隅部側に、この上隅部の凹所に係合する突出部を有し、前記レバーの第1の突起は弾性体を介して前記第1のリンク部材に連結し、前記レバーの第2の突起は弾性体を介して前記第2のリンク部材に連結し、前記第1の軸受けと第2の軸受けを位置決め後も、前記レバーの突起と前記リンク部材を連結する前記弾性体の弾力により前記レバーを回動し続けて、前記レバーの前記突出部が前記フレームの前記凹所に係合して前記レバーを固定することを特徴とする請求項1記載のキャリッジの位置決め装置。
  4. 前記レバーは、1つの突起を有し、この突起に前記第1のリンク部材の係合穴及び前記第2のリンク部材の係合穴を係合することを特徴とする請求項1記載のキャリッジの位置決め装置。
  5. 前記第1の軸受けと前記第2の軸受けを樹脂による成型品で形成し、前記レバーの前記第1のリンク部材の連結位置と前記第2のリンク部材の連結位置を同じ高さ位置とすることを特徴とする請求項1記載のキャリッジの位置決め装置。
  6. 前記第1の軸受けと前記第2の軸受けには弾性体が連結されずに、前記フレームと前記レバーとを連結する弾性体を備えていることを特徴とする請求項5記載のキャリッジの位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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