JPH07302593A - カーボン粒子及びこれを用いた非水系二次電池用負極 - Google Patents
カーボン粒子及びこれを用いた非水系二次電池用負極Info
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Abstract
系二次電池用負極に適したカーボン粒子、及びこのカー
ボン粒子を用いた過電圧が小さい非水系二次電池用負極
を提供する。 【構成】 メソフェーズピッチ小球体の表面に含酸素有
機物等を被着させ、熱処理し平均粒子径が60μm以
下、炭素層間距離(d002)が0.370〜0.350
nm、C軸方向の結晶子の厚さ(Lc)が0.8〜10
nm、真比重が1.7〜2.1の非水系二次電池用負極
に適したカーボン粒子とする。また、該カーボン粒子を
非水系二次電池用負極に用いる。
Description
を用いた非水系二次電池用負極、特に高電気容量を有す
るリチウムイオン二次電池用負極に関する。
・軽量の高エネルギー蓄電池であることから携帯用電子
機器要電源として注目されている。そして、その電池性
能を示すエネルギー密度は、負極活物質である炭素質材
料におけるリチウムイオンのドーピング(吸蔵)度合に
依存している。
遷移金属を主とする1種または2種以上の金属元素、
0.5≦x≦2,1≦y≦2,2≦z≦4)で示される
ものであり、充電時にリチウムイオンを放出し、負極の
炭素質材料にドーピング(充電)され、放電時に炭素質
材料からリチウムイオンが脱ドーピング(放電)され
る。電池缶の限られた内容積に、より多くの活物質を充
填することが電池の高容量化につながることから、負極
の炭素質材料はより高比重であることが望ましい。また
ドーピング電気量に対する脱ドーピング電気量の比率、
すなわち電流効率が略100%になることが正極のリチ
ウムが充放電以外に消費されずに済むことで望ましく、
初回の充電時の電流効率もできるだけ高いことが好まし
い。この負極の炭素質材料としては、熱処理された石油
ピッチコークス、石炭ピッチコークスの粒子が通常使用
されているが、各種電子・電気機器の電源用としてはよ
り高容量化を図った電池の出現が待望され、種々の検討
がなされている。
チ類を熱処理する際に生成する球晶)を2300〜30
00℃で高温熱処理して得られた黒鉛化メソフェーズピ
ッチ小球体を負極活物質として用いることが提案されて
いる。この黒鉛化メソフェーズピッチ小球体は、ピッチ
コークスに比して高い電気容量が得られるものの、リチ
ウムが粒子表面に析出しやすく、リチウムデンドライト
ショート等電池の安全性に問題があった。
酸素によりメソフェーズピッチ小球体に対し800〜1
500℃で熱処理して小球体の表層に被着した粘結物質
を燃焼除去するか、300〜500℃の低温熱処理によ
る架橋処理、酸素による酸化架橋処理を行うことで該小
球体の融着性を抑制するという煩雑な制御が必要であっ
た。また黒鉛化メソフェーズピッチ小球体は、負極とし
ては定電流にて放電開始の瞬間の電圧降下分を表す過電
圧がピッチコークスに比して大きいという欠点があっ
た。また単純に800〜1500℃で熱処理して得られ
た塊状物の粉砕品は、通常のピッチコークス並の電気容
量しか得られないものであった。
電気容量を有しかつ安全性に優れた非水系二次電池用負
極に適したカーボン粒子を提供することを第1の目的と
する。そして、本発明の第2の目的は、過電圧が小さい
非水系二次電池用負極を提供することにある。
を達成するため鋭意検討した結果、石油タールピッチ、
石炭タールピッチから得られる、表層に粘結物質を有し
かつ揮発物を残留したグリーンメソフェーズピッチ小球
体、好ましくは該小球体を主体とするグラファイト粉末
との混合物を含酸素有機物で表面処理した後に、その表
面にグラファイト粉末を添加した含酸素有機物で処理し
た後に、800〜1300℃で熱処理して得られる不定
形カーボン粒子が、前記課題の達成に極めて有効である
ことを見い出し、本発明の完成に至った。
ーボン小球体の表面に含酸素有機物の熱処理炭素質を有
するカーボン粒子(1)である。また他の発明は、平均
粒子径が60μm以下であり、炭素層間距離(d002)
が0.370〜0.350nm、C軸方向の結晶子の厚
さ(Lc)が0.8〜10nm、真比重が1.7〜2.
1の範囲にある非水系二次電池用負極に適したカーボン
粒子(1)である。さらに他の発明は、前記カーボン粒
子(1又は2)を含んでなる非水系二次電池用負極であ
る。
発明で用いられるグリーンメソフェーズピッチ小球体
(以下、単に小球体と略称することもある)は、炭素層
のラメラ構造(層状構造の一種)を有するものであっ
て、例えば石油タールピッチ、石炭タールピッチを30
0〜500℃にて加熱した際に生成するメソフェーズピ
ッチ小球体を、タールや油等の溶剤中に加え、遠心分離
法等で小球体を分離し、必要であれば250〜500℃
で残存する溶剤を揮発除去するとともに部分架橋して製
造される。ここで得られる前記小球体は、トルエン不溶
分85〜98重量%、キノリン可溶分15〜5重量%、
揮発分(800℃、7分間にて減少する重量比率)6〜
14重量%に制御されたもので、その平均粒子径は1〜
30μm、好ましくは3〜15μmのものである。
理後に固定炭素を有する物であれば特に限定されること
はなく、この様な含酸素有機物の例としては、フェノー
ル樹脂(ノボラック型、レゾール型、ベンジリックエー
テル型)、フラン樹脂、フルフリルアルコール、メラミ
ン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、澱粉、蔗
糖、セルローズ、カルボキシメチルセルローズ、ポリビ
ニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分ケン化物、ポリエ
チレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド等のポリ
アルキレンオキサイド及びそのアクリレート、メタクリ
レート誘導体等がある。なかでも、フェノール樹脂、フ
ラン樹脂、フルフリルアルコール、澱粉及び蔗糖は、高
い固定炭素を有する点で好ましい。特に好ましいのはフ
ェノール樹脂である。これらは単独で用いても良いし、
2種以上組み合わせても良い。かかる含酸素有機物の使
用量は、特に限定されないが、一般的にはグリーンメソ
フェーズ小球体又はこれとグラファイトの混合物に対
し、固形分換算で3重量%以上とされる。しかし、被覆
処理時や熱処理時の作業性を考慮すると5〜50重量%
であることが好ましい。このような含酸素有機物は、必
要に応じてタールピッチ、粉末コークス等の他の添加物
を併用することができる。
グリーンメソフェーズピッチ小球体、又は該小球体を主
体とするグラファイト粉末との混合物の表面を含酸素有
機物で処理し、水分あるいは溶剤を加熱除去した後、不
活性ガス雰囲気下で熱処理を施すことにより、含酸素有
機物(特にフェノール樹脂)と小球体表層の粘結物質及
び残揮発成分とが融合・分離を繰り返して形成される小
球体(球状体)の原形を留めない不定形粒子として製造
される。特に、非水系二次電池用負極に適したカーボン
粒子を得るには、熱処理温度が800〜1300℃、と
りわけ900〜1200℃であることが好ましい。その
理由は、800℃未満では、初期電流効率が著しく低下
し好ましくない。また1300℃を越えると、グリーン
メソフェーズピッチ小球体単独の熱処理物とほぼ同じ放
電電気量となるからである。かかるカーボン粒子の中で
も、平均粒子径が60μm以下であり、炭素層間距離
(d002)が0.370〜0.350nm、C軸方向の
結晶子の厚さ(Lc)が0.8〜10nm、真比重が
1.7〜2.1、特に1.8〜2.1の範囲にあるもの
が好ましく、大きい電気容量を具現することができると
ともに、過電圧を小さくすることができる。なお、前記
グラファイト粉末は、負極用カーボン粒子の製造におい
て好適に使用され、通常は前述したように小球体と混合
して用いるか、含酸素有機物に予め混合して用いられる
が、そのほか含酸素有機物で表面処理された小球体に混
合して用いても良い。またその配合量としては、小球体
に対して通常0.1重量%以上、好ましくは電池の安全
性の観点から5〜10重量%である。また、本発明のカ
ーボン粒子の製造に際しては、小球体の表面を含酸素有
機物で処理しているため、従来のような小球体表層の粘
結物質を除去するための前処理、例えば低温熱処理によ
る架橋処理、酸素による酸化架橋処理等を行って融着性
を制御するという煩雑な制御を行う必要がない。
粒子は、前記小球体(好ましくは該小球体を主体とする
グラファイト粉末との混合物)、前記含酸素有機物及び
必要に応じて加えられる前記タールピッチ等の添加物を
撹拌混合可能な混練機、例えば加熱式ニーダー等に投入
した後、例えば120〜180℃の温度まで撹拌混合処
理されたものを熱処理炉に移し、これを酸化を生じにく
い雰囲気、例えば窒素、アルゴン等の雰囲気下で、常温
から500℃迄は0.05〜0.5℃/分の範囲の中か
ら適宜選ばれた昇温速度で加熱処理した後、500℃を
越え所定の温度迄は、0.05〜10℃/分の範囲から
適宜選ばれた昇温速度で加熱処理を行うことにより得ら
れる。この際、前記含酸素有機物の内で加熱溶融しがた
いものについては、予め水溶液若しくは有機溶剤溶液に
して用いることが好ましい。
記カーボン粒子と、バインダー、例えばカルボキシメチ
ルセルローズ、フッ素ゴム、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リビニルピリジン、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸塩、EPDMゴム、ジエン系ゴム等との分散液を、
例えば1〜50μmの厚みを有する銅、ステンレス、ニ
ッケルの金属箔、網状体、多孔状体等の集電体の上に塗
布し、乾燥し、プレスして得られる。
正極が、リチウムコバルト酸化物として、例えばLix
CoyMzO2(ただし、MはAl,In,Sn,Mn,
Fe,Ti,Zr,Ceの中から選ばれた少なくとも1
種の金属を表し、x,y,zは各々0<x≦1.1、
0.5<y≦1、z≦0.15の数を表す)、LixC
oO2(0<x≦1)、LixCoyNizO2(0<x≦
1、y+z=1)、リチウムニッケル酸化物として、例
えばLixNiO2(0<x≦1)、LixNiyMzO
2(ただし、MはMn,Ti,Feの中から選ばれた少
なくとも1種の金属を表し、x,zは各々0<x≦1、
0.1<z≦0.3の数を表す)、リチウムマンガン酸
化物として、例えばLiMnO3、LixMnO2(0<
x≦1)、LixMn2O4(0<x<2)、LiCoxM
n2-xO4(0<x≦0.5)、LixMn2-yMyO4(た
だし、MはNi,Co,Ti,Feの中から選ばれた少
なくとも1種の金属を表し、x,yは各々0.5≦x≦
2、0.1<y≦0.2の数を表す)、電解液は、電解
質が例えばLiClO4,LiAsF6,LiPF6,L
iBF4,CH3SO3Li,CF3SO3Li,(CF3S
O2)2NLi等のリチウム塩のいずれか1種又は2種以
上を混合したもの、溶媒が例えばプロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,
2−ジエトキシエタン、γ−ブチロタクトン、テトラヒ
ドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−
ジオキソラン、スルホラン、メチルスルホラン、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ギ酸メチル、ギ酸エチ
ル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸ヘキシ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸ブチル、プロピオン酸ヘキシル、リン酸トリエチ
ル、リン酸トリエチルヘキシル、リン酸トリラウレル等
のいずれか1種又は2種以上を混合したもの、セパレー
ターが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン微多孔膜の1種の単独膜或いはそれらの1種又は2
種以上の貼り合わせ膜、そして負極として炭素質材料を
活物質として用いるものをいう。
ま上述の正極、電解液、セパレーターと用いて、初充電
時に正極からのリチウムイオンをドーピングしてもよい
し、予めリチウムイオンをリチウム金属、リチウム合
金、ヨウ化リチウムと接触させてドーピングしておいて
もよい。
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 (測定法) 電流効率(%)は、放電電気量/充電電気量×100
で表す。 負極活物質の放電容量(mAh/g)は、活物質重量
当りの放電電気量としてもとめる。 容量保持率(%)は、1回目の放電容量に対して所定
のサイクルでの放電容量比の百分率である。 C軸方向の炭素網面の積層厚みLc(nm)、炭素網
面の面間隔d002(nm)は、「日本学術振興会法」に
準じたX線回折法により算出する。なお、添加したグラ
ファイトのピークを除いて算出する。 真比重は、JIS K2151の方法に準じて測定す
る。 非水系二次電池用負極の作成 実施例及び比較例で得られたカーボン粒子100重量部
に対して、バインダーとしてカルボキシメチルセルロー
ズ0.8重量部と、スチレン−ブタジエンの架橋ゴムラ
テックス粒子2.0重量部とからなる水溶液を100重
量部加えて分散液とし、これを厚さ18μmの電解銅箔
の片面に塗工し、乾燥し、圧縮プレスする。これを作用
極とし、ポリエチレン微多孔膜を介してステンレスネッ
トに押しつけたリチウムシートを対極とし、1.0モル
のLiBF4のプロピレンカーボネート25%、エチレ
ンカーボネート25%、γ−ブチロラクトン50%の容
積分率の混合溶媒中で、最大1.0mA/cm2の電流
密度で充電を開始し、8時間充電する。対Li/Li+
電位10mVまでドーピング(充電)する。放電は、対
Li/Li+電位1.0Vまで行い放電容量をもとめ、
活物質重量当りの放電電気量としてmAh/gで表示す
る。 過電圧(V)は、定電流1.0mA/cm2にて放電
開始の瞬間の電圧降下分をもとめる。
ピッチ小球体(平均粒子径12μm、トルエン不溶分9
7重量%、キノリン可溶分9重量%、揮発分11重量
%)100重量部と、液状レゾール型フェノール樹脂
(固形分)30重量部とグラファイト粉末6重量部と
を、加熱式ニーダーに投入し160℃まで混合加熱処理
した後、電気炉へ移し窒素雰囲気下で常温から500℃
までは0.2℃/分、500〜900℃までは2℃/分
の昇温速度で熱処理を行って非水系二次電池用負極を作
製するためのカーボン粒子を得た。得られたカーボン粒
子の特性及びこれを用いて作製した負極の評価結果を表
1に示す。
ピッチ小球体(平均粒子径10μm、トルエン不溶分9
8重量%、キノリン可溶分8重量%、揮発分10重量
%)100重量部と、グラファイト粉末5重量部と硬化
性を有するノボラック型フェノール樹脂30重量部と
を、加熱式ニーダーに投入し150℃まで混合加熱処理
した後、電気炉へ移し窒素雰囲気下で常温から500℃
までは0.2℃/分、500〜900℃までは2℃/分
の昇温速度で熱処理を行って非水系二次電池用負極を作
製するためのカーボン粒子を得た。得られたカーボン粒
子の特性及びこれを用いて作製した負極の評価結果を表
1に示す。
ピッチ小球体(平均粒子径15μm、トルエン不溶分9
7重量%、キノリン可溶分9重量%、揮発分11重量
%)100重量部と、液状レゾール型フェノール樹脂
(固形分)15重量部と石炭系ピッチ30重量部とを、
加熱式ニーダーに投入し160℃まで混合加熱処理した
後、電気炉へ移し窒素雰囲気下で常温から500℃まで
は0.2℃/分、500〜900℃までは2℃/分、9
00〜1200℃までは5℃/分の昇温温度で熱処理を
行って非水系二次電池用負極を作製するためのカーボン
粒子を得た。得られたカーボン粒子の特性及びこれを用
いて作製した負極の評価結果を表1に示す。
炭系グリーンメソフェーズピッチ小球体100重量部
と、グラファイト粉末5重量部と液状レゾール型フェノ
ール樹脂(固形分)10重量部とを、加熱式ニーダーに
投入し160℃まで混合加熱処理した後、電気炉へ移し
窒素雰囲気下で常温から500℃までは0.2℃/分、
500〜900℃までは2℃/分、900〜1100℃
までは5℃/分の昇温温度で熱処理を行って非水系二次
電池用負極を作製するためのカーボン粒子を得た。得ら
れたカーボン粒子の特性及びこれを用いて作製した負極
の評価結果を表1に示す。
油系グリーンメソフェーズピッチ小球体単独を、電気炉
中で窒素雰囲気下で常温から500℃までは0.2℃/
分、500〜900℃までは2℃/分の昇温温度で熱処
理したところ焼結したので、これを粉砕して非水系二次
電池用負極を作製するためのカーボン粒子を得た。得ら
れたカーボン粒子の特性及びこれを用いて作製した負極
の評価結果を表1に示す。
ーンメソフェーズピッチ小球体をキノリンで抽出した
後、電気炉中で窒素雰囲気下で常温から1000℃まで
0.2℃/分の昇温温度で熱処理を行って非水系二次電
池用負極を作製するためのカーボン粒子を得た。得られ
たカーボン粒子の特性及びこれを用いて作製した負極の
評価結果を表1に示す。
樹脂で処理した石炭系グリーンメソフェーズピッチ小球
体を電気炉中で窒素雰囲気下で常温から500℃までは
0.2℃/分、500〜750℃までは2℃/分の昇温
温度で熱処理を行って非水系二次電池用負極を作製する
ためのカーボン粒子を得た。得られたカーボン粒子の特
性及びこれを用いて作製した負極の評価結果を表1に示
す。
雰囲気下において電気炉中常温から500℃まで0.2
℃/分、500℃以降は2℃/分で1200℃まで昇温
し、更に30分間保持した後、これを粉砕して非水系二
次電池用負極を作製するためのカーボン粒子を得た。得
られたカーボン粒子の特性及びこれを用いて作製した負
極の評価結果を表1に示す。
一の温度条件で熱処理し、900℃から更に1350℃
まで2℃/分の昇温温度で熱処理を行って非水系二次電
池用負極を作製するためのカーボン粒子を得た。得られ
たカーボン粒子の特性及びこれを用いて作製した負極の
評価結果を表1に示す。
コークス(ニードルコークス)の特性及びこれを用いて
作製した負極の評価結果を表1に示す。
く、本発明に係る実施例1乃至実施例4にあっては、初
回放電容量が比較例6の従来技術である石油系ピッチコ
ークスと比較して、133〜196%と極めて大きく、
また容量保持率である5サイクル目電流効率は全て10
0%であり、過電圧も従来例と同等若しくはそれ以下で
ある。但し、熱処理温度が800℃未満では、初期電流
効率が著しく低下し好ましくない。また、1300℃を
越えると、グリーンメソフェーズピッチ小球体単独の熱
処理物とほぼ同じ放電電気量となる。
ピッチ小球体、好ましくは該小球体とカーボン粉末との
混合物をフェノール樹脂を始めとする含酸素有機物等で
表面処理し、不活性ガス雰囲気下で800〜1300
℃、好ましくは900〜1200℃で熱処理を行って得
られたカーボン粒子は、比較的高い真比重を有し、負極
活物質として用いた場合、従来技術である石油系ピッチ
コークスと比較して133〜196%となる特異的な高
放電電気量を発現し、かつ安全性に優れ、更には過電圧
が小さい非水系二次電池用負極を提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 メソフェーズピッチカーボン小球体の表
面に含酸素有機物の熱処理炭素質を有してなることを特
徴とするカーボン粒子。 - 【請求項2】 平均粒子径が60μm以下であり、炭素
層間距離(d002)が0.370〜0.350nm、C
軸方向の結晶子の厚さ(Lc)が0.8〜10nm、真
比重が1.7〜2.1の範囲にあることを特徴とする請
求項1記載の非水系二次電池用負極に適したカーボン粒
子。 - 【請求項3】 請求項1、又は請求項2のカーボン粒子
を含んでなることを特徴とする非水系二次電池用負極。
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JP06119622A JP3091943B2 (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 非水系二次電池負極用カーボン粒子の製造方法及び該方法で得られるカーボン粒子 |
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