JPH0730229B2 - シラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法 - Google Patents

シラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法

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JPH0730229B2
JPH0730229B2 JP60247181A JP24718185A JPH0730229B2 JP H0730229 B2 JPH0730229 B2 JP H0730229B2 JP 60247181 A JP60247181 A JP 60247181A JP 24718185 A JP24718185 A JP 24718185A JP H0730229 B2 JPH0730229 B2 JP H0730229B2
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伸秋 奥田
凱夫 中川
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住友ベ−クライト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法
に関する。更に詳しくは、シラン変性エチレン系重合体
を有機錫化合物の存在下で押出成形することからなる水
架橋性のシラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法
に関する。
〔従来技術〕
従来よりビニルトリメトキシシラン等のビニルアルコキ
シシランをラジカル発生剤と共にエチレン系重合体に添
加し、加熱溶融させた状態でエチレン系重合体にグラフ
ト重合させて、ビニルアルコキシシランがグラフトされ
たシラン変性エチレン系重合体を調整し、該シラン変性
エチレン系重合体を有機錫化合物等のシラノール縮合触
媒の存在下で押出成形した後熱水等で処理してシラン架
橋反応を進行させ架橋されたエチレン系重合体成形品を
製造することが行なわれている。
しかしながら上記の様な方法では架橋に長時間を要し、
例えば80℃の温水中にシラン変性エチレン系重合体成形
品を浸漬した場合においても数時間を要し、従来の化学
架橋方法に比してはるかに遅く、特に肉厚成形品の架橋
には内部の架橋が表面に比べて遅くなるという欠点があ
り、これらの点が最終製品の生産性を阻害する大きな原
因となっている。
〔発明の目的〕
本発明は、上記欠点に鑑み、架橋速度の向上を図ること
を目的として鋭意研究を進めた結果、有機錫化合物の存
在下でシラン変性エチレン系重合体を押出成形するに際
し、特定の架橋促進剤を共存させて押出すことにより、
温水中における架橋処理の省略或は架橋処理時間の大幅
な短縮が図れることを見出し、ここに本発明を完成する
に至ったものである。
〔発明の構成〕
本発明は有機錫化合物の存在下においてシラン変性エチ
レン系重合体を押出成形するに際し、1、3,2、4ジベ
ンジリデンソルビトール、1、3,2、4ジ(p−メチ
ル)ベンジリデンソルビトール、リン酸ビス(4−t−
ブチルフェニル)ナトリウム又はp−t−ブチル−安息
香酸アルミニウムのうち少なくとも1つからなる架橋促
進剤をその総和でシラン変性エチレン系重合体に対し0.
05〜2.5重量%添加して押出すことを特徴とする水架橋
性のシラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法であ
る。
本発明で用いられるシラン変性エチレン系重合体は、エ
チレン系重合体にシラン化合物を、好ましくは有機パー
オキサイドなどのフリーラジカル生成化合物の存在下
で、一般に約140℃以上の温度に加熱して反応させるこ
とにより得られる。
エチレン系重合体としては、例えば低密度ないし高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、塩素化ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−4
−メチル−1−ペンテン共重合体およびこれらの混合物
などが用いられる。これらのエチレン系重合体を変性さ
せるシラン化合物は、一般式RR′SiY2(ここにRは、ビ
ニル、アリル、ブテニル、シクロヘキセニル、シクロペ
ンタジエニル等の一価のオレフィン性不飽和の炭化水素
基、又はCH2=C(CH3)COO(CH2−、CH2=C(C
H3)COOCH2CH2O(CH2−、CH2=C(CH3)COOCH2CH2
OCH2CH2(OH)CH2O(CH2一等の一価のオレフィン性
不飽和ハイドロカーボンオキシ基であり、Yはメトキ
シ、エトキシ、ブトキシのようなアルコキシ基、或はホ
ルミルオキシ、アセトキシ、プロピオンオキシのような
アシルオキシ基、−ON=C(CH3、−OH=C(CH3
C2H5、−ON=C(C6H5のようなオキシム基、アルキ
ルアミノ基、−NH(C6H5)のようなアリールアミノ基な
どの加水分解が可能な有機基であり、R′は上記基R又
は基Yである)で表わされ、その代表的な例としてはビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランな
どが挙げられる。シラノール縮合触媒としての有機錫化
合物の代表的な例としては、ジブチル錫ジラウレート、
酢酸第一錫、オクタン酸第一錫などが挙げられる。これ
らの有機錫化合物と共に用いられる架橋促進剤として
は、1、3,2、4ジベンジリデンソルビトール、1、3,
2、4ジ(p−メチル)ベンジリデンソルビトール、リ
ン酸ビス(4−t−ブチルフェニル)ナトリウム又はp
−t−ブチル−安息香酸アルミニウムが挙げられる。こ
れらの架橋促進剤の添加量としては、その総和でシラン
変性エチレン系重合体に対し、0.05重量%以下では架橋
速度の向上効果がほとんどみられず、一方2.5重量%以
上では本発明を上まわる著しい効果が認められないだけ
でなく、分散が悪くなり成形品の外観を劣化させるよう
になる。これらの架橋促進剤の添加は、シラン変性エチ
レン系重合体を押出成形する際でもよいが、予めこれら
の化合物を含むマスターバッチを調製して加えた方が作
業上好ましく、実際には有機錫化合物や各種安定剤と共
にエチレン系重合体のマスターバッチの形にして加えら
れる。
本発明においては、前記のシラン変性エチレン系重合体
は、本発明の主旨を損わない範囲でこれと相溶性のある
エチレン系重合体とブレンドして用いることができる。
又、本発明においては、必要に応じて安定剤、酸化防止
剤、銅害防止剤、難燃剤、無機化合物、滑剤、加工助
剤、顔料等を添加することができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法に従えば、従来非常に長時間要していた架
橋処理を省略或は短縮することができ、最終製品の生産
性を大幅に向上させるという利点があり、電線、チュー
ブ、パイプなどの架橋製品の製造に利用することがで
き、工業的価値の高いものである。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 低密度ポリエチレン100重量部にジクミルパーオキサイ
ド0.1重量部及びビニルトリメトキシシラン2重量部を
加え、230℃で押出機から押出してシラン変性ポリエチ
レンを製造した。
これとは別に、表1に示す配合の触媒マスターバッチを
調製した。このシラン変性ポリエチレンと触媒マスター
バッチとを95:5の割合で混合し、50mm押出機(L/D=20/
1)を用いて1mm厚のシート状に押出した後、シートの分
散状態を観察した。
また、押出直後のゲル分率及び80℃温水中で2時間及び
24時間架橋処理をした後のゲル分率の測定を行なった。
(ゲル分率:120℃のキシレン中に20時間浸漬後のキシレ
ン不溶分) 表1の結果から明らかなように、ソルビトール及びその
誘導体、芳香族リン酸エステルの金属化合物、又はカル
ボン酸の各種金属塩をその総和でシラン変性エチレン系
重合体に対し、0.05〜2.5重量%添加し、有機錫化合物
と共存させて押出したものは押出直後のゲル分率が64.8
〜73.6%と非常に高く、又、80℃の温水中で2時間架橋
処理することにより、架橋が完了し、分散状態も良好で
あった。これに対し、添加量が2.5重量%を越える場合
は、シートが分散不良となり、又、添加量が0.05重量%
より少い場合は架橋促進の効果が認められなかった。
実施例2 高密度ポリエチレン100重量部に塩素化ポリエチレン
(塩素含有率30重量%)100重量部、三塩基性硫酸鉛2
重量部、ステアリン酸1重量部、デカブロモジフェニル
オキサイド20重量部、三酸化アンチモン20重量部、ジク
ミルパーオキサイド0.1重量部及びビニルトリエトキシ
シラン3重量部を加え200℃で押出機から押出して難燃
性を有するシラン変性ポリオレフィンを製造した。
これとは別に、表2に示す配合の触媒マスターバッチを
調製した。この難燃性シラン変性ポリオレフィンと触媒
マスターバッチとを95:5の割合で混合し、50mm押出機
(L/D=20/1)を用いて導体(1.6mmφ銅単線)上に押出
被覆して、外径2.4mmφ、被覆厚0.4mmの電線を作った。
得られた電線の外観は良好であった。
この電線の押出直後のゲル分率及び80℃温水中で2時間
及び24時間架橋処理をした後のゲル分率の測定を行なっ
た。
表2の結果から明らかなように、本発明からなる電線の
ゲル分率は押出直後でも高い値を示し、80℃の温水中で
2時間架橋処理することにより架橋が完了するのに対
し、シラノール縮合触媒として有機錫化合物のみを添加
した電線は架橋の進行が遅い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機錫化合物の存在下においてシラン変性
    エチレン系重合体を押出成形するに際し、1、3,2、4
    ジベンジリデンソルビトール、1、3,2、4ジ(p−メ
    チル)ベンジリデンソルビトール、リン酸ビス(4−t
    −ブチルフェニル)ナトリウム又はp−t−ブチル−安
    息香酸アルミニウムのうち少なくとも1つからなる架橋
    促進剤をその総和でシラン変性エチレン系重合体に対し
    0.05〜2.5重量%添加して押出すことを特徴とするシラ
    ン変性エチレン系重合体成形品の製造方法。
JP60247181A 1985-11-06 1985-11-06 シラン変性エチレン系重合体成形品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0730229B2 (ja)

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