JPH0730206Y2 - 湯溜り構造体 - Google Patents

湯溜り構造体

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JPH0730206Y2
JPH0730206Y2 JP2965289U JP2965289U JPH0730206Y2 JP H0730206 Y2 JPH0730206 Y2 JP H0730206Y2 JP 2965289 U JP2965289 U JP 2965289U JP 2965289 U JP2965289 U JP 2965289U JP H0730206 Y2 JPH0730206 Y2 JP H0730206Y2
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JP
Japan
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molten metal
mold
pool
air
basin
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Application number
JP2965289U
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JPH02123360U (ja
Inventor
清 岩田
芳郎 林
安明 肌附
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、圧力差により溶湯をキヤビテイ内に充填して
鋳造する、いわゆる差圧鋳造に用いる鋳造装置の湯溜り
構造の改良に関する。
(従来の技術) 差圧鋳造としては、密閉されたるつぼ内の溶湯面に1気
圧よりわずか大きい圧力を加え、ストークを通じで鋳型
内のキヤビテイに溶湯を押上げる低圧鋳造法や鋳型を負
圧チャンバ内に収納し、鋳型下のるつぼからストークを
通じてキヤビテイに溶湯を吸い上げる吸引鋳造法が良く
知られている。かゝる差圧鋳造において、最近、鋳造品
の複雑化傾向に対応して、堰を多数設ける鋳造方案が多
用されており(例えば実開昭63-53353号公報参照)、こ
の場合、各堰に対して溶湯を分配するための湯溜りが必
要となる。
従来、上記湯溜りとしては、別途用意した構造体の全て
を鋳型内に組込んで形成したもの、該構造体の一部を鋳
型で構成し、鋳型とストークとの間に介在させたもの
(上記実開昭63-53353号公報)、堰を一体に有するいわ
ゆる多肢口金として構成し、同じく鋳型とストークとの
間に介在させたもの等が既に用いられている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の湯溜り構造によれば、
溶湯が衝突する湯溜り上部に溶損や過熱による変形が生
じ易く、構造体を頻繁に交換しなければならない、湯
溜りを設けたことにより溶湯酸化の機会が増すが、これ
によって生成した酸化物を捕捉する対策を採るのが困難
で、酸化物の巻込みによる鋳造品質の悪化が避けられな
い、湯溜りを設けたことにより溶湯の温度低下が避け
られず、保温のための特別の対策が必要となる、湯溜
りの溶湯量を適正にする必要があるが、湯溜りの内容積
を調整するのが困難で、多数の構造体を用意して試行錯
誤的に内容積を設定しなければならない、等の種々の問
題が内在していた。
本考案は、上記従来の問題を解決することを課題として
なされたもので、その目的とするところは、耐久性に冨
みかつ鋳造品質の向上に寄与する、信頼性の高い湯溜り
構造体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記従来の問題を解決するため、鋳型内の複
数の堰に通じる湯溜りを形成する壁面の、少なくとも溶
湯の衝突部分に、空気の流動を規制する突起を設けるよ
うに構成したことを特徴とする。
本考案において、上記突起は、エアの流動を規制できれ
ば、その形状、数を問わないもので、例えば環状に1個
または同心環状に複数個設けることができる他、格子状
に設けることができる。
本考案は、差圧鋳造用の鋳造装置に適用されるものであ
るが、その全体を、鋳型から独立した別体のものとして
用意しても、その一部を鋳型で構成しても良いものであ
る。またその設置態様も限定するものでなく、全体を鋳
型内に納めても、外から鋳型に結合するようにしても良
い。
(作用) 上記のように構成した湯溜り構造体においては、注湯に
際して突起の内側に空気が閉じ込められ、この空気が溶
湯衝突の緩衝作用をなすと共に、過熱防止および保温作
用をなす。また突起が溶湯表面に浮遊する酸化物を捕捉
する役割りをなし、キヤビテイ内への酸化物の流入を抑
制する。さらに突起の高さを調整することにより湯溜り
量を簡単に調整できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
第1図、第2図は、低圧鋳造装置に適用した本考案の実
施例を示したものである。両図において、1は上型、2
は下型であり、両型1,2の間にはキヤビテイ3が形成さ
れている。上、下型1,2は支持台4に載置され、該支持
台4により溶湯を加熱保持する気密炉(図示略)の上方
に位置決めされるようになっている。5は、本考案にか
ゝる湯溜り構造体としての多肢口金であり、下型2の下
面に結合されている。この多肢口金5は、その内部に所
定の容積の湯溜り部6と下型2に設けた複数の堰2aに連
通する複数の堰部7とを連続に有し、かつまたその下端
に前記湯溜り部6に開口する注湯口8を設けている。9
は前記気密炉に向けて延びるストークで、前記多肢口金
5の下端部に連結されている。
しかして、多肢口金5内の、前記注湯口8に臨む上部壁
10には複数の環状突起(フイン)11が設けられている。
各突起11は注湯口8の軸心を中心として同心に配され、
各突起11の間は軸径方向(湯流れ方向)へ閉じた空気溜
り12とされている。
かゝる構成の鋳造装置において、鋳造に際しては、支持
台4により上・下型1,2が図示を略す気密炉の上方に位
置決めされており、上・下型1,2と連通されているスト
ーク9の先端が気密炉内の溶湯に浸漬されている。この
状態のもと、気密炉内に1気圧よりわずか大きい圧力を
加えると、気密炉内の溶湯は、ストーク9を通じで一旦
多肢口金5内の湯溜り部6に押し上げられ、該湯溜り部
6を満たした後、多肢口金5の堰部7および下型2の堰
2aを通じてキヤビテイ3内に流入し、該キヤビテイ3を
満たす。
しかして、ストーク9を通じて湯溜り部6に押し上げら
れた溶湯は、先ず多肢口金5の上部壁10に衝突するが、
この時、各突起11の間の空気溜り12に空気が閉じ込めら
れ、この空気によって衝突の衝撃が緩げられて上部壁10
の容損が抑制される。またこの空気の断熱作用により、
前記上部壁10の過熱が防止されて多肢口金5の変形が防
止されると共に、湯溜り6の溶湯の温度低下も可及的に
抑制される。しかも突起11が溶湯表面に浮遊する酸化物
を捕捉し、これによって酸化物のキヤビテイ3内への流
入は可及的に抑えられるようになる。
なお、湯溜り部6内の溶湯量の調整は、突起11の先端を
削って適宜その高さを調整することにより行うことがで
きる。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案にかゝる湯溜り構
造体よれば、溶湯の衝突部位に空気を閉じ込める突起を
設けたので、局部的な容損や変形が抑制され、耐久性が
向上する効果がある。また空気の断熱効果により湯溜り
内の溶湯の温度低下が可及的に抑制されて特別の保温対
策が不要となり、その上、酸化物の捕捉が可能になって
鋳造品質が向上する効果がある。しかも突起の高さを調
整して湯溜り量を容易に調整でき、その利用価値は著し
く高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は低圧鋳造装置に適用した本考案にかゝる湯溜り
構造を示す断面図、第2図はその一部を拡大して示す平
面図である。 1……上型 2……下型 2a……堰 5……湯溜り構造体(多肢口金) 6……湯溜り部 10……上部壁 11……突起 12……空気溜り

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型内の複数の堰に通じる湯溜りを形成す
    る壁面の、少なくとも溶湯の衝突部分に、空気の流動を
    規制する突起を設けたことを特徴とする湯溜り構造体。
JP2965289U 1989-03-15 1989-03-15 湯溜り構造体 Expired - Lifetime JPH0730206Y2 (ja)

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JP2965289U JPH0730206Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 湯溜り構造体

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JP2965289U JPH0730206Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 湯溜り構造体

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Publication Number Publication Date
JPH02123360U JPH02123360U (ja) 1990-10-11
JPH0730206Y2 true JPH0730206Y2 (ja) 1995-07-12

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JP2965289U Expired - Lifetime JPH0730206Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 湯溜り構造体

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