JPH0415390Y2 - - Google Patents

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JPH0415390Y2
JPH0415390Y2 JP14976686U JP14976686U JPH0415390Y2 JP H0415390 Y2 JPH0415390 Y2 JP H0415390Y2 JP 14976686 U JP14976686 U JP 14976686U JP 14976686 U JP14976686 U JP 14976686U JP H0415390 Y2 JPH0415390 Y2 JP H0415390Y2
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cavity
feeder
molten metal
port
casting
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は大気圧を利用する鋳造において、押湯
を不要として生産効率、及び、歩留りを高めるこ
とができる鋳造装置に関する。
[従来の技術と考案が解決しようとする問題点] 従来、大気圧中における鋳造の技術としては、
例えば特公昭53−28244号公報に開示されている
ようなものが知られている。この先行技術は鋳型
内のキヤビテイにせき及び湯道を連設し、このキ
ヤビテイに上記湯道、せきを介して溶湯を充満さ
せると共に、この溶湯を上記キヤビテイに連設さ
れた押湯口に流入させて押湯とし、この押湯の圧
力により上記キヤビテイの隅々にまで溶湯が達す
るよう図ると同時に、このキヤビテイの溶湯の凝
固収縮に伴うひけ巣の発生を防止する。
しかし、上記先行技術では押湯の存在が不可欠
のものであり、この押湯はその性質上キヤビテイ
よりも凝固が遅いことが必要であるため、適度の
容積を設けなくてはならず、しかも流動性がある
ことが必要であるため、押湯口の側壁から上記キ
ヤビテイへかけて適度のテーパを設けることが必
要であり、鋳型または模型の設計手順が複雑で、
生産性の向上を図ることが困難であるという問題
がある。
また、適度な圧力を得るため、押湯部分の直径
をキヤビテイの最大肉厚部と略同一にすると共
に、押湯部分の高さはこの押湯部分の直径と略等
しくするか、あるいはそれよりも若干大きくする
必要がある。その結果、上記キヤビテイの容積に
対する押湯の容積の割合いは20〜50%に達し、製
品歩留が著しく悪くなると共に、この押湯部分の
溶湯を溶解するエネルギに著しい無駄が生じると
いう問題がある。
[考案の目的] 本考案は前述の事情に鑑みてなされたものであ
り、鋳型の設計が簡単で、製品歩留が良く、溶湯
溶解エネルギの無駄を最少限に押えることができ
る鋳造装置を提供することを目的としている。
[問題点を解決する手段] 本考案による鋳造装置は、鋳型に形成されたキ
ヤビテイの上面に押湯口が設けられている鋳造装
置において、この押湯口に上記キヤビテイに鋳込
まれた溶湯に圧力を加える押湯部材が挿通されて
いるものである。
この構成により、キヤビテイに充満し、押湯口
に達した溶湯が押湯口に沿つて押湯部材を押し上
げ、この押し上げられた押湯部材の重量が上記キ
ヤビテイの溶湯に圧力をかけてこのキヤビテイの
隅々にまで溶湯を浸透させ、また、上記キヤビテ
イの凝固収縮により不足する溶湯を上記押湯部材
を押しあげた溶湯で補給する。
[考案の実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。
第1図及び第2図は本考案による鋳造装置の一
実施例に係り、第1図は鋳造装置の要部断面図、
第2図は鋳造装置の斜視図である。
これらの図において、符号1は重力金型鋳造に
おける金型である。この金型1は固定型1a、可
動型1bに分割可能に構成されており、型締めさ
れてキヤビテイ8が形成されるようになつてい
る。
上記金型1に、湯溜り2を介して縦湯口3が形
成され、この縦湯口3にプール4を介して湯道5
が接続されており、更に、この湯道5の中途には
揚り6が連通されている。上記湯道5は揚り6に
複数設けられたせき7と、この湯道5に設けられ
たせき7とを介して上記キヤビテイ8に連通され
ている。このキヤビテイ8の上部略中央には壁面
が垂直に形成された押湯口9が形成され、この押
湯口9のキヤビテイ8側には保温材9aが配設さ
れている。また、この押湯口9の上端部には段部
9b設けられている。
上記押湯口9には押湯部材10が挿通されてい
る。この押湯部材10の小径部10cの周囲は溶
湯と非親和性がある例えばシリコン等で形成され
た保温材10aにより被覆されている。また、こ
の小径部10cは上記押湯口9よりも僅かに小径
に形成されている。更に、この押湯部材10の上
部にはフランジ部10bが形成されて、このフラ
ンジ部10bが上記押湯口9の上端に設けられた
段部9bに掛止して押湯部材10が上記キヤビテ
イ8側へ落下することを防止するように構成され
ている。また、上記小径部10cは、フランジ部
10bが段部9bに掛止した際に上記キヤビテイ
8部分へ進入することがない長さに形成されてい
る。
上記金型1a,1bはガイドピン11により位
置決めが可能に構成されていると共に、このガイ
ドピン11により上記固定型1aと可動型1bと
が型締めされた場合には、鋳込みの際のガスを抜
く僅かな間隙が生じるように構成されている。
次に前述の構成による鋳造装置の作用を説明す
る。
この鋳造装置で鋳込を行う場合、型締めされた
金型1の押湯口9に押湯部材10の小径部10c
を遊挿し、この押湯部材に形成されたフランジ部
10bを押湯口9の段部9bに掛止させておく。
この状態で湯溜り2を介して縦湯口3に溶湯を
注入すると、溶湯はこの縦湯口3に沿つてプール
4に達し、このプール4に充満して湯道5を流
れ、せき7で不純物の流下が極力防止されながら
キヤビテイ8に流入する。また、上記湯道5を流
下する溶湯の一部は上記湯道5とキヤビテイ8と
をつなぐせき7により湯道5を流下する溶湯内の
圧力が高められ、この湯道5から揚り6に分岐さ
れて、この揚り6からせき7をへて上記キヤビテ
イ8に流入され、やがて溶湯はこのキヤビテイ8
に満たされる。
尚、溶湯がキヤビテイ8に注入される際、この
キヤビテイ8に存在していたエアーは上記揚り6
から、あるいは、押湯口9とこの押湯口9に挿通
されている押湯部材10との間の僅かな間隙か
ら、また、固定型1aと可動型1bとの間隙から
外部へ押し出される。また、このキヤビテイ8に
溶湯が満たされると、このキヤビテイ8の押湯口
9の側壁と押湯部材10と間隙に達するが、この
押湯口9の側壁と押湯部材10との間隙が僅かで
あるため、溶湯の表面張力により溶湯は上記間隙
を上昇することはない。
上記縦湯口3と揚り6との上記キヤビテイ8の
上端面よりも高い部分に溶湯が充満すると、この
充満した溶湯の重量による上記キヤビテイ8に対
する圧力の分だけ、溶湯が上記押湯部材10を押
湯口9に沿つて持上げる。そして、この押湯部材
10の上記キヤビテイ8に対する圧力と、上記縦
湯口3、揚り6のキヤビテイ8に対する圧力とが
釣合つたところで上記押湯部材10の移動が停止
し、この押湯部材10のキヤビテイ8に対する圧
力と上記縦湯口3、揚り6のキヤビテイ8に対す
る圧力とが相俟つて、溶湯を上記キヤビテイ8の
隅々にまで浸透させる。
また、上記押湯口9へ進入した溶湯はこの押湯
口9のキヤビテイ8側に配設されている保温材9
aと押湯部材10に被覆してある保温材10aと
に囲繞されたかの如くなつているため、上記キヤ
ビテイ8に満たされている溶湯はこの押湯口9に
進入した溶湯に比して比較的短い時間で凝固し、
凝固するに従つてこのキヤビテイ8の溶湯は収縮
するが、この収縮分は上記押湯口9に進入した溶
湯及び縦湯口3、揚り6の溶湯で補給され、また
上記押湯部材10は押湯口9に沿つて下降して、
上記キヤビテイ8に例えばひけ巣が発生すること
を防止する。尚、上記押湯口9にはテーパが設け
られていないため、押湯部材10はこの押湯口9
に沿つて、この押湯部材10に設けられたフラン
ジ部10bが押湯口9の段部9bに掛止するま
で、スムーズに下降することが可能である。ま
た、このフランジ部10bが段部9bに掛止する
ことにより、この押湯部材10の小径部10cが
上記キヤビテイ8へ進入することはない。
このようにして鋳物が完成すると、固定型1
a、可動型1bの型開きをしてこの鋳物を取りだ
す。また、上記押湯部材10は、溶湯と接する部
分に保温材10aが被覆してあり、この保温材1
0aと溶湯との間は非親和性があるため、上記押
湯部材10は簡単に取外すことができ、再度使用
することが可能であり、経済性に優れているとい
う効果がある。
また、本実施例ではキヤビテイ8に溶湯を流し
込む前に押湯口9に押湯部材10を挿通したが、
溶湯がキヤビテイに充満して押湯口に流入した後
に上記押湯部材10を押湯口9に挿通させてもよ
い。
尚、本実施例では、本考案の鋳造装置を重力金
型鋳造法に利用したが一般鋳造法に利用できるこ
とは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、押湯を必
要としないため製品の歩留が極めて良く、また、
この押湯部分の溶湯を溶融するエネルギを節約す
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例に係
り、第1図は鋳造装置の要部断面図、第2図は鋳
造装置の斜視図、第3図は従来の鋳造装置に係る
斜視図である。 8……キヤビテイ、9……押湯口、9b……段
部、10a……保温材、10b……フランジ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳型に形成されたキヤビテイの上面に押湯口が
    設けられている鋳造装置において、この押湯口に
    上記キヤビテイに鋳込まれた溶湯に圧力を加える
    押湯部材が挿通されていることを特徴とする鋳造
    装置。
JP14976686U 1986-09-30 1986-09-30 Expired JPH0415390Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14976686U JPH0415390Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14976686U JPH0415390Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6356942U JPS6356942U (ja) 1988-04-16
JPH0415390Y2 true JPH0415390Y2 (ja) 1992-04-07

Family

ID=31065288

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JP14976686U Expired JPH0415390Y2 (ja) 1986-09-30 1986-09-30

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JPS6356942U (ja) 1988-04-16

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