JPH073007U - リンク固定装置 - Google Patents

リンク固定装置

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JPH073007U
JPH073007U JP3267893U JP3267893U JPH073007U JP H073007 U JPH073007 U JP H073007U JP 3267893 U JP3267893 U JP 3267893U JP 3267893 U JP3267893 U JP 3267893U JP H073007 U JPH073007 U JP H073007U
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JP
Japan
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lever
fixing pin
wire cable
insertion hole
rotation
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Pending
Application number
JP3267893U
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Inventor
正巳 伊世
Original Assignee
日本電装株式会社
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Publication of JPH073007U publication Critical patent/JPH073007U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンク機構のレバーにワイヤーケーブルを接
続する際のレバーの固定を、組み立て工程の順序を変更
することなく可能にする。 【構成】 リンク機構のレバー1にワイヤーケーブル5
を接続する際にレバー1の固定に用いる固定ピン2を、
レバー1の回動面と平行な方向に嵌挿する構成とするこ
とにより、空調装置の各ユニットを組付け一体化させた
後でも、作業者の手が部品と干渉せずに固定ピン2を抜
くことができる。そのため車両メーカの工場内において
組み立て工程を変更する必要がなくなり、それに伴い組
み立てラインを改造する必要がなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイヤーケーブルによって操作力の伝達を行うリンク装置に関する もので、ダンパの作動リンク等に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリンク装置は、組付けの際に通常はリンク装置を具備している 部品とワイヤーケーブルとは別々に組付け、最後にワイヤーケーブルのワイヤ末 端をリンク装置のレバーに係止するという工程で組付けが行われている。したが ってワイヤーケーブルをレバーに係止する前はリンクはフリーになっており、ワ イヤーケーブルのワイヤ末端を、適正な位置でレバーに係止するために、相当す る位置にボス等の当接してレバーの回動を制止する手段を設け、ワイヤ係止時に 作業者が、レバーをボスに押し当てながら係止するリンク装置が用いられてきた 。
【0003】 ところが、上述したようなものでは、リンク装置が完全に固定されていないの で、ワイヤーケーブルのワイヤをレバーに係止するときの作業者の個人差による 係止ずれが発生したり、作業の効率が悪い等の問題点があった。またワイヤーケ ーブルの接続が最後の工程で行われるために、リンク装置を具備している部品が ワイヤーケーブルを取り付けることなく輸送されることも多い。このような場合 には、リンク装置はフリーになっている為に輸送時の振動等によって構成部品の 破損やガタが発生しやすいという問題点もあった。
【0004】 このような問題点を解決するために、実公昭63−43548号公報では、前 記レバーをワイヤーケーブルを接続するのに適した位置に回動させ、その位置で レバーに当接してレバーの回動を固定する固定ピンを、支持部材に設けられた固 定ピン挿入穴に嵌挿し、レバー端面に固定ピンが当接してレバーの回動を固定す るという考案が示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の技術では、図6および図7に示すように、固定ピン 2’がレバー1回動面に対して垂直方向(矢線のD方向)に設定されている。自 動車用空調装置および送風装置のリンク部は製品の側面に設定されることが多く 、また近年、冷房装置と暖房装置および送風機の一体化、空調部品のインライン 化による部品組付け手順の変更等により、固定ピンがレバー回動面に対し垂直方 向に設定されていると、前記固定ピンを抜く際、作業者の手がクーラユニット1 6等の部品に干渉し、固定ピンが抜けなくなるという問題が生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するために、支持部材に回動自在に支持されたレ バーと、一端を前記レバーに接続されたワイヤーケーブルと、前記ワイヤーケー ブルの他端に接続された手動操作部材とを備え、前記ワイヤーケーブルの操作に よって前記レバーを回動させ被駆動部材に操作力の伝達を行うリンク装置におい て、 前記レバーに、前記レバーの回動面と垂直になるように設けられ、嵌挿溝もし くは嵌挿穴を備えた取付面と、 前記支持部材に設けられた挿入穴と、 前記レバーの回動面と平行になるように、前記嵌挿溝もしくは前記嵌挿穴を介 して前記挿入穴に嵌挿されることによって前記レバーの回動を固定する固定ピン と を有するという技術手段を採用する。
【0007】
【作用効果】
上記技術的手段による本考案では、前記レバーをワイヤーケーブルを接続する のに適した位置に回動させ、その位置に当接してレバーの回動を固定する固定ピ ンを、前記レバーの回動面と平行になるように(矢線のC方向)支持部材に設け た固定ピン挿入穴に嵌挿する構成としているので、一体型冷暖房装置組付け時に 、作業者の手がクーラユニット16等の部品に干渉することなく固定ピンを抜く ことができる。したがって、近年インストゥルメントパネルにメータ、ヒータコ ントロールおよびラジオ等を一体組付けしたインストゥルメントパネル搭載方法 が増加してきているが、本考案の方法をとればリンク装置にワイヤーケーブルが 、前記固定ピンの取り外しが組付け後であっても可能であるため、どのような状 況の工程で組付けされてもよい。したがって、車両メーカでの車両組み立てライ ンを改造したり、組み立て工程の順番を変更しなければならない等の問題が解消 できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図に示す実施例について説明する。図1および図1のA方向矢 視図に相当する図2は、自動車用空調装置のダンパ40を操作するリンク装置の ワイヤーケーブル5の初期接続状態を示している。レバー1は、スクリュビス4 およびワッシャ3によって、自動車用空調装置の支持部材20にレバー取付ボス 12を介して回動自在に支持されている。このレバー取付ボス12は、ケース2 0と一体成形されており、前記レバー1の回動軸方向50に対して垂直方向に、 固定ピン2を嵌挿するための挿入穴13aを備えた固定ピン取付ボス13が一体 成形されている。
【0009】 また、ダンパ40の一辺を支持し、ダンパ40の回動の支点となる軸22に一 体的に取り付けられたリンクプレート6には穴26が設けられ、この穴26の内 周部にレバー1の支点の反対側の端部に設けられたピン28の外周面が当接して 、レバー1の回動がリンクプレート6に伝達されるように構成されている。なお 、ピン28には作動を滑らかにするための樹脂製のカラー30が設けられている 。レバー1には、ワイヤーケーブル5のワイヤー21の末端を係止する係止部1 4が設けられている。ワイヤーケーブル5は運転席前面の冷暖房装置操作パネル 10に取り付けられたコントロールレバー9に連結しており、ワイヤーケーブル 5のワイヤー21を被覆するワイヤーケーブルアウタ7がリンク装置の近傍に設 けられたクランプ8で固定されている。支持部材20には、ボス44が一体的に 設けられておりワイヤーケーブル5をレバー1に接続するのに適した位置にレバ ー1の端面1aが当接して固定されるように構成されている。また、レバー1に は、固定ピン2がレバー1の回動面と平行に嵌挿されるように、回動面に対して 垂直方向に固定ピン取付面1bが形成されており、この固定ピン取付面1bは、 前記固定ピン2を嵌挿することによって前記レバー1の回動が固定される形状の 嵌挿溝1cを有している。なお、この嵌挿溝は溝ではなくカギ穴形状等の嵌挿穴 でもよく、要は固定ピン2を嵌挿することによって前記レバー1の回動が固定さ れる形状であればよい。
【0010】 本考案の、樹脂製の固定ピン2は、指示部材20に一体的に設けられた樹脂製 の固定ピン取付ボス13の固定ピン挿入穴13aに、レバー1の回動面と平行に なるように嵌挿されている。なお固定ピン挿入穴13aは、レバー1がボス44 と固定ピン2の両者に当接して、ほとんどガタを生じない程度に固定される位置 に設けられている。また、図1において破線で示した固定ピン2’は従来技術の 固定ピンの挿入方向を示したものである。
【0011】 次に、固定ピン2の形状を図3および図3の側面図である図4にしたがって詳 細に説明する。固定ピン挿入穴13aに嵌挿される足部2aには、固定ピン挿入 穴13aへの嵌挿によって、抜き勾配を有し固定ピン挿入穴13aの側壁に圧接 されて抜けを防止するためのリブ54が軸方向に複数本設けられている。リブ5 4の断面形状を、図5の断面B−B図に示す。また足部2aには、固定ピン2を 固定ピン挿入穴13aに押し込むときのストッパーとなり、押し込んだあと回し て、レバー1の下に入り固定ピン2の抜けを防止できるようにカギ部56が設け られている。固定ピン取付ボス13には、このカギ部56を回転させる案内とし て回転範囲を規制する切り込み部49が設けられている。また、固定ピン2はワ イヤーケーブル5を接続したあとに抜き取るが、抜き取りやすくするために指入 れ部58が設けられている。
【0012】 次に、上記構成においてその作動を説明する。 レバー1は、一端がスクリュビス4を中心として回転自在に支持されており、 その反対側に設けられたピン28が、リンクプレート6の穴26の内周部に当接 して、レバー1の回動がリンクプレート6を介して軸22に一体的に取り付けら れたダンパ40に伝えられる。ワイヤーケーブル5が取り付けられていない状態 では、レバー1はボス44によってボス44方向への回動を制限されているほか はフリーとなっている。次にレバー1をボス44に押し当てた状態で固定ピン2 の足部2aをカギ部56がレバー1にあたらない方向にして固定ピン挿入穴13 aに軽く挿入し、次いで固定ピン2を固定ピン取付ボス13の切り込み49に従 って、カギ部56が切り込み49の側部にあたるまで回し、カギ部56がレバー 1の下に入って固定ピン2が抜けない状態となったところで固定ピン2を強く押 し込むと、リブ部54が抜き勾配を有する固定ピン挿入穴13aの側壁に圧接さ れて固定され、レバー1はボス44と固定ピン2に挟まれた状態で固定される。 通常はこのようにリンク装置を固定した状態で自動車用空調装置に組付けられる 。また、あらかじめワイヤーケーブル5は、運転席前面の冷暖房装置操作パネル 10のコントロールレバー9に連結して組付けられており、コントロールレバー 9のモードを固定状態のリンクに対応するダンパ40の開度に適合する位置に操 作しておいて、ワイヤーケーブル5のワイヤー21の末端を係止部14に係止し 、ワイヤーケーブル5のワイヤー21を被覆するワイヤーケーブルアウタ7をク ランプ8で固定する。
【0013】 ワイヤーケーブル5を接続したあとは、固定ピン2を先程とは逆の方向に回し て抜き取るわけであるが、本考案の場合、固定ピン2のセット方向をレバー1の 回動方向と平行な方向に設定してあるので、空調装置のユニットが一体に組付け られた後でも抜き取ることができる。以下、その点について詳細に説明する。 図6は自動車用空調装置のユニットを示す図で、14はブロワケース、15は ブロワユニット、16はクーラユニット、および17はヒータユニットである。 図7は図6におけるブロワユニット15を単独で示している。1は前記レバーで あり、したがってブロワケース14のレバー1取り付け面が、前記支持部材20 を構成することになる。従来のリンク装置では、固定ピンを矢線Dの方向に嵌挿 していたので、クーラユニット6およびヒータユニット7を組付け、空調装置を 一体化した後では、作業者の手がクーラユニット16に干渉して固定ピン2を抜 くことができなかった。本考案では固定ピン2を矢線Cの方向に嵌挿するので、 クーラユニット6およびヒータユニット7を組付け、空調装置を一体化した後で も作業者の手がクーラユニット16に干渉することなく、固定ピン2を抜くこと ができる。したがって、従来は固定ピンを抜いた後でしか空調装置を一体化する ことができなかったが、本考案を採用することにより、各ユニットを組付け、空 調装置を一体化した後でも、固定ピンを抜くことができるので、組み立て工程の 規制がなくなり、車両メーカの工場内において組み立て工程の順序を変更したり 、それに伴う組み立てラインの改造をしなければならないという問題が解消でき る。また、空調装置を一体化させた状態で輸送することが可能となる。
【0014】 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、広く応用することが可能で ある。上述の実施例は、自動車用暖房装置のダンパ装置に用いられた場合である が、その他この種のリンク装置の用いられる装置には広く用いられる。また固定 ピン12の形状も種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリンク装置を説明する概略構成図。
【図2】図1のA方向矢視図相当。
【図3】固定ピンの形状を説明する正面図。
【図4】固定ピンの形状を説明する側面図。
【図5】図3の固定ピンのB−B断面図。
【図6】空調ユニットの全体図。
【図7】ブロワユニットの全体図。
【符号の説明】
1 レバー 2 固定ピン 5 ワイヤーケーブル 6 リンクプレート 13 固定ピン取付ボス 13a 固定ピン挿入穴 28 ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に回動自在に支持されたレバー
    と、一端を前記レバーに接続されたワイヤーケーブル
    と、前記ワイヤーケーブルの他端に接続された手動操作
    部材とを備え、前記ワイヤーケーブルの操作によって前
    記レバーを回動させ被駆動部材に操作力の伝達を行うリ
    ンク装置において、 前記レバーに、前記レバーの回動面と垂直になるように
    設けられ、嵌挿溝もしくは嵌挿穴を備えた取付面と、 前記支持部材に設けられた挿入穴と、 前記レバーの回動面と平行になるように、前記嵌挿溝も
    しくは前記嵌挿穴を介して前記挿入穴に嵌挿されること
    によって前記レバーの回動を固定する固定ピンとを有す
    ることを特徴とするリンク固定装置。
JP3267893U 1993-06-17 1993-06-17 リンク固定装置 Pending JPH073007U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3267893U JPH073007U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 リンク固定装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP3267893U JPH073007U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 リンク固定装置

Publications (1)

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JPH073007U true JPH073007U (ja) 1995-01-17

Family

ID=12365538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3267893U Pending JPH073007U (ja) 1993-06-17 1993-06-17 リンク固定装置

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JP (1) JPH073007U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54115009U (ja) * 1978-02-01 1979-08-13

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19991026