JPH0730053U - 擬餌鉤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】擬餌効果がより高く、かつ高い釣り成果を期待
できる擬餌鉤を提供する。 【構成】胴体部４として、魚貝類の皮膚又は貝殻からな
る所定形状の薄片状芯部材４１と、該薄片状芯部材４１
を被覆して所定形状に成形されたほぼ透明な樹脂からな
る外被部材４２とを具備するものを用いる。透明な外被
部材４２を介して薄片状芯部材４１により生きた小魚等
と同じ色、模様、反射光を呈することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は擬餌鉤に関する。

【０００２】

【従来の技術】

擬餌鉤は、魚に、その餌である小魚や虫等と錯覚させて釣るために用いられる ものであり、当然、これらの小魚や虫等に似ているほど、擬餌効果があり、釣り 成果が上がると考えられる。

【０００３】 従来、本物の小魚等に酷似させるためのさまざまな工夫がなされた擬餌鉤が考 えられている。例えば、木材、合成樹脂、金属等を、尾やひれを取り除いた魚形 状に加工し、これを芯材として、その周囲に反射板を張り合せ、さらにその周囲 に透明な合成樹脂を張り合せた後、該合成樹脂の表面にうろこ模様を施したもの がある。また、実開昭５８−２４１７４号公報には、略魚形状をした金属製胴体 の周囲を、うろこ状の浅い打ち出し模様を施した金属箔で覆い、さらにこの金属 箔の外側を透光性の合成樹脂被膜で覆ったものが開示されている。これによれば 、本物の小魚等が発する反射光にかなり近いきらきらとした色やうろこ模様を発 現させることができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来の擬餌鉤は、如何に本物に似せようとしても、全 て人工的な加工材料を使用して成形されているため、生きた小魚等が発するもの と比較して、反射し過ぎたり、反射光が金属特有の黒みがかった鈍い光であった りするなど、擬餌効果を高めるにはおのずと限界があった。

【０００５】 本考案はかかる課題を解消するためになされたものであり、擬餌効果がより高 く、かつ高い釣り成果を期待できる擬餌鉤を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の擬餌鉤は、胴体部から釣糸取付部と釣針取 付部とが突出するように形成されている擬餌鉤において、該胴体部が、魚貝類の 皮膚又は貝殻からなる所定形状の薄片状芯部材と、該薄片状芯部材を被覆して所 定形状に成形されたほぼ透明な樹脂からなる外被部材とを具備することを特徴と する。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に示した一実施例に基づき本考案をさらに詳細に説明する。図にお いて１は本実施例の擬餌鉤であり、ピン部材２、胴体部４を有して構成されてい る。

【０００８】 ピン部材２は、所定の長さを有し、その両端部にはループ状に屈曲された釣糸 取付部２１と釣針取付部２２とが形成され、釣針取付部２２には釣針６が取り付 けられている。なお、本実施例では釣糸取付部２１と釣針取付部２２とを一本の ピン部材２の両端部に形成しているが、それぞれ別々のピン部材を用いて屈曲形 成し、後述の胴体部４の両端部にその基端部を埋設するようにしてもよい。

【０００９】 ここで、符号３は重りであり、薄板状の金属材料から構成され、ピン部材２の 適宜位置、本実施例では、長手方向中心部よりもやや釣針取付部２２側に片寄っ た位置に巻つけるようにして取り付けられている。

【００１０】 胴体部４は、薄片状芯部材４１と外被部材４２とから構成されているが、薄片 状芯部材４１は、魚貝類の皮膚や貝殻を用いて成形されている。例えば、ひらめ 、はもなどの魚の皮膚や、日本アワビ、メキシコアワビ、白蝶貝などの貝殻の裏 面側等、光沢の優れた部分を削り取り、さらに削り取ったものを所定の大きさ、 形状となるようにカットしたり、貼り合せたりして加工されたものを利用できる 。そして、本実施例の薄片状芯部材４１は、図１及び図２に示すように、これら の加工した皮膚等を２枚若しくは１枚を２つ折りにするなどして、上記したピン 部材２の釣糸取付部２１と釣針取付部２２とを除いた部分及び重り３のほぼ全部 を隠すように、接着剤を用いて貼り合わせられて形成されている。

【００１１】 一方、外被部材４２は、固化したときにほぼ透明となる樹脂材料を用いて形成 され、上記したピン部材２及び重り３の周囲に薄片状芯部材４１を配設したもの を、所定の型に入れて、樹脂材料を注入することにより形成される。但し、外被 部材４２は、このように一体成形しなくても、予め、所定の形状に２枚成形して おき、薄片状芯部材４１の外側からこの２枚を貼り合わせるようにして形成する こともできる。ここで、符号５は魚眼であり、薄片状芯部材４１を配設した後、 釣糸取付部２１寄りの適宜位置に接着剤等を用いて固定されているものである。

【００１２】 なお、外被部材４２を形成した後、本物の小魚等により酷似させるため、必要 に応じて表面に色、模様を付けてもよい。 また、本実施例では、図１及び図２に示すように、いわゆるミノータイプの擬 餌鉤１について説明しているが、ポッパータイプ、ペンシルポッパータイプの擬 餌鉤にも適用可能であることはもちろんである。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の擬餌鉤によれば、魚貝類の皮膚又は貝殻からなる薄片状芯部材の周囲 を透明な外被部材で被覆した構成であるため、色、模様あるいは反射光が、生き た小魚等が呈するものに極めて近い。したがって、従来の擬餌鉤よりも高い釣り 成果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る擬餌鉤の一実施例を示す側面図
である。

【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。

【符号の説明】

１ 擬餌鉤 ２ ピン部材 ２１ 釣糸取付部 ２２ 釣針取付部 ３ 重り ４ 胴体部 ４１ 薄片状芯部材 ４２ 外被部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴体部から釣糸取付部と釣針取付部とが
   突出するように形成されている擬餌鉤において、該胴体
   部が、魚貝類の皮膚又は貝殻からなる所定形状の薄片状
   芯部材と、該薄片状芯部材を被覆して所定形状に成形さ
   れたほぼ透明な樹脂からなる外被部材とを具備すること
   を特徴とする擬餌鉤。