JPH07299959A - インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用 組成物及びインクジェット記録媒体 - Google Patents
インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用 組成物及びインクジェット記録媒体Info
- Publication number
- JPH07299959A JPH07299959A JP6113563A JP11356394A JPH07299959A JP H07299959 A JPH07299959 A JP H07299959A JP 6113563 A JP6113563 A JP 6113563A JP 11356394 A JP11356394 A JP 11356394A JP H07299959 A JPH07299959 A JP H07299959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- receiving layer
- composition
- forming
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 グラビア印刷機やフレキソ印刷機によってイ
ンク受理層を形成し得るインク受理層形成用組成物、及
び該インク受理層形成用組成物によるインク受理層を有
する意匠性に優れた特性を有するインクジェット記録媒
体を提供する。 【構成】 平均粒子径が0.05〜0.50μm、0.
03〜1.0μmの粒子径の粒度分布が90%以上、酸
価が5〜100mgKOH/g、ガラス転移温度(T
g)が40〜130℃の非造膜性のポリアクリル酸エス
テルエマルジョンと、平均粒子径が3.5〜10.0μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が90%
以上、吸油量が100〜250ml/gで、130〜1
80Åの細孔径を有する無定形シリカとを充填材として
含有するインク受理層形成用組成物、及び該インク受理
層形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体。
ンク受理層を形成し得るインク受理層形成用組成物、及
び該インク受理層形成用組成物によるインク受理層を有
する意匠性に優れた特性を有するインクジェット記録媒
体を提供する。 【構成】 平均粒子径が0.05〜0.50μm、0.
03〜1.0μmの粒子径の粒度分布が90%以上、酸
価が5〜100mgKOH/g、ガラス転移温度(T
g)が40〜130℃の非造膜性のポリアクリル酸エス
テルエマルジョンと、平均粒子径が3.5〜10.0μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が90%
以上、吸油量が100〜250ml/gで、130〜1
80Åの細孔径を有する無定形シリカとを充填材として
含有するインク受理層形成用組成物、及び該インク受理
層形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録媒
体におけるインク受理層を印刷によって形成することの
できるインク受理層形成用組成物、及び該インク受理層
形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェッ
ト記録媒体に関するものであり、柄状のインク受理層や
多色に色分けされているインク受理層を形成し得るイン
ク受理層形成用組成物、及び該インク受理層形成用組成
物によって形成したインク受理層を有するインクジェッ
ト記録媒体を提供する。
体におけるインク受理層を印刷によって形成することの
できるインク受理層形成用組成物、及び該インク受理層
形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェッ
ト記録媒体に関するものであり、柄状のインク受理層や
多色に色分けされているインク受理層を形成し得るイン
ク受理層形成用組成物、及び該インク受理層形成用組成
物によって形成したインク受理層を有するインクジェッ
ト記録媒体を提供する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録が付されるインクジ
ェット記録媒体には、インクの吸液性能を有する充填材
とバインダーとを含有するコーティング剤を、支持体に
含浸させたり、あるいは支持体の上にブレードコート、
バーコート、ロールコート等の方法でコーティングする
等により、支持体の表面にインク受理層を形成したもの
が利用されている。
ェット記録媒体には、インクの吸液性能を有する充填材
とバインダーとを含有するコーティング剤を、支持体に
含浸させたり、あるいは支持体の上にブレードコート、
バーコート、ロールコート等の方法でコーティングする
等により、支持体の表面にインク受理層を形成したもの
が利用されている。
【0003】このインク受理層の形成に使用されるコー
ティング剤としては、粒子径0.05μm以下の無定形
シリカや、特開昭61−141584号公報に記載され
ている平均粒子径が2.5〜3.5μm、10μm以上
の粒子径の粒度分布が0.5%以下、0.9μm以下の
粒子径の粒度分布が10%以下、孔径60〜130Åの
細孔が全細孔の20%以上である無定形シリカ等による
充填材と、PVA、澱粉類、水溶性セルロース誘導体等
の水性高分子からなるバインダーとを含有している。
ティング剤としては、粒子径0.05μm以下の無定形
シリカや、特開昭61−141584号公報に記載され
ている平均粒子径が2.5〜3.5μm、10μm以上
の粒子径の粒度分布が0.5%以下、0.9μm以下の
粒子径の粒度分布が10%以下、孔径60〜130Åの
細孔が全細孔の20%以上である無定形シリカ等による
充填材と、PVA、澱粉類、水溶性セルロース誘導体等
の水性高分子からなるバインダーとを含有している。
【0004】ところで、インクジェット記録が付される
インクジェット記録媒体には、インクジェット記録媒体
の用途が拡大するに従って、形成される記録画像の鮮映
性と共にインクジェット記録媒体自体の意匠性が要求さ
れるようになってきた。
インクジェット記録媒体には、インクジェット記録媒体
の用途が拡大するに従って、形成される記録画像の鮮映
性と共にインクジェット記録媒体自体の意匠性が要求さ
れるようになってきた。
【0005】しかるに、従来のインク受理層形成用のコ
ーティング剤は、支持体に対して含浸あるいはコーティ
ングによって適用され、支持体の上の全面に略均一にイ
ンク受理層が形成されるものであり、例えば柄状のイン
ク受理層にしたり、あるいは多色に色分けしたインク受
理層にするために、印刷手段を利用するインク受理層の
形成を行なうことができない。
ーティング剤は、支持体に対して含浸あるいはコーティ
ングによって適用され、支持体の上の全面に略均一にイ
ンク受理層が形成されるものであり、例えば柄状のイン
ク受理層にしたり、あるいは多色に色分けしたインク受
理層にするために、印刷手段を利用するインク受理層の
形成を行なうことができない。
【0006】柄状のインク受理層や多色に色分けしたイ
ンク受理層を形成するためには、例えばグラビア印刷機
やフレキソ印刷機による形成方法が考えられる。そし
て、これらの印刷手段に利用されるインク受理層形成用
組成物としては、粘度30.0秒(RGS# 3、20
秒)以下であることが望ましく、しかも固形分濃度が2
0.0重量%以上でないと、十分な厚さを有するインク
受理層を形成し得ないという問題を有している。
ンク受理層を形成するためには、例えばグラビア印刷機
やフレキソ印刷機による形成方法が考えられる。そし
て、これらの印刷手段に利用されるインク受理層形成用
組成物としては、粘度30.0秒(RGS# 3、20
秒)以下であることが望ましく、しかも固形分濃度が2
0.0重量%以上でないと、十分な厚さを有するインク
受理層を形成し得ないという問題を有している。
【0007】なお、RGS# 3は低粘度測定用の器具、
RGS# 4は高粘度測定用の器具で、RGS# 3での3
0秒はRGS# 4での約15秒に相当する。
RGS# 4は高粘度測定用の器具で、RGS# 3での3
0秒はRGS# 4での約15秒に相当する。
【0008】すなわち、従来のインクジェット記録媒体
におけるインク受理層を形成するためのコーティング剤
は、インク受理層に形成される記録画像の鮮映性を確保
する関係から、充填材として使用する無定形シリカの粒
径をある程度以下に小さくする必要がある。そして、充
填材として使用するこの無定形シリカの粒径が小さくな
るに従って、該無定形シリカとバインダーとを含有する
インク受理層形成用組成物の粘度が上昇することから、
グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形
成を行なうことができないのが実情である。
におけるインク受理層を形成するためのコーティング剤
は、インク受理層に形成される記録画像の鮮映性を確保
する関係から、充填材として使用する無定形シリカの粒
径をある程度以下に小さくする必要がある。そして、充
填材として使用するこの無定形シリカの粒径が小さくな
るに従って、該無定形シリカとバインダーとを含有する
インク受理層形成用組成物の粘度が上昇することから、
グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形
成を行なうことができないのが実情である。
【0009】なお、インク受理層形成用の組成物中の無
定形シリカの含有量を少なくしたり、あるいはインク受
理層形成用の組成物自体の固形分濃度を下げる等によ
り、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層
の形成を行ない得る塗布適性を有する粘度の組成物にす
ることができるが、かかるインク受理層形成用の組成物
によって形成されるインク受理層は、インク受理層中の
無定形シリカの含有量が不十分になり、品質の高い記録
画像を得ることができなくなる。
定形シリカの含有量を少なくしたり、あるいはインク受
理層形成用の組成物自体の固形分濃度を下げる等によ
り、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層
の形成を行ない得る塗布適性を有する粘度の組成物にす
ることができるが、かかるインク受理層形成用の組成物
によって形成されるインク受理層は、インク受理層中の
無定形シリカの含有量が不十分になり、品質の高い記録
画像を得ることができなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は前記した
現状に鑑み、特定の非造膜性のポリアクリル酸エステル
エマルジョンと特定の無定形シリカとを充填材として併
用したインク受理層形成用組成物とすることにより、グ
ラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成
を行ない得る塗布適性と、十分な厚さのインク受理層を
形成し得る固形分濃度とを有し、しかも該インク受理層
形成用組成物によって得られたインク受理層は、インク
ジェット記録での記録画像の鮮映性の低下がない等のこ
とを確認し、本発明を完成するに至った。
現状に鑑み、特定の非造膜性のポリアクリル酸エステル
エマルジョンと特定の無定形シリカとを充填材として併
用したインク受理層形成用組成物とすることにより、グ
ラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成
を行ない得る塗布適性と、十分な厚さのインク受理層を
形成し得る固形分濃度とを有し、しかも該インク受理層
形成用組成物によって得られたインク受理層は、インク
ジェット記録での記録画像の鮮映性の低下がない等のこ
とを確認し、本発明を完成するに至った。
【0011】したがって本発明の目的は、所望の柄状の
模様が現出されているインク受理層や所望の多色に色分
けされているインク受理層を形成し得る、すなわちグラ
ビア印刷機やフレキソ印刷機によってインク受理層を形
成し得るインク受理層形成用組成物、及び該インク受理
層形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体を提供することにある。
模様が現出されているインク受理層や所望の多色に色分
けされているインク受理層を形成し得る、すなわちグラ
ビア印刷機やフレキソ印刷機によってインク受理層を形
成し得るインク受理層形成用組成物、及び該インク受理
層形成用組成物によるインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体を提供することにある。
【0012】なお、インクジェット記録に利用するジェ
ットインクには溶剤型と水系型の2種類があり、溶剤型
のジェットインクによる記録は、表面に溶剤型やエマル
ジョン型の一般の印刷インキによる印刷を付したインク
ジェット記録媒体に対しても、ジェットインクの乾燥が
速く、またインクジェット記録媒体の表面の印刷部とジ
ェットインクとの接着力も強固であるが、インクジェッ
ト記録装置のノズルに目詰まりが発生する。
ットインクには溶剤型と水系型の2種類があり、溶剤型
のジェットインクによる記録は、表面に溶剤型やエマル
ジョン型の一般の印刷インキによる印刷を付したインク
ジェット記録媒体に対しても、ジェットインクの乾燥が
速く、またインクジェット記録媒体の表面の印刷部とジ
ェットインクとの接着力も強固であるが、インクジェッ
ト記録装置のノズルに目詰まりが発生する。
【0013】また、水系型のジェットインクによる記録
は、表面に溶剤型やエマルジョン型の一般の印刷インキ
による印刷を付したインクジェット記録媒体に対して
は、ジェットインクの乾燥が遅く、記録画像を形成する
インクの弾き、字体の横縞模様の発生、色濃度の減少、
色の白化現象等があり、得られる記録画像の外観が悪
く、美粧性に欠けるインクジェット記録物になる。
は、表面に溶剤型やエマルジョン型の一般の印刷インキ
による印刷を付したインクジェット記録媒体に対して
は、ジェットインクの乾燥が遅く、記録画像を形成する
インクの弾き、字体の横縞模様の発生、色濃度の減少、
色の白化現象等があり、得られる記録画像の外観が悪
く、美粧性に欠けるインクジェット記録物になる。
【0014】したがって、通常のインク受理層を有する
インクジェット記録媒体の表面に一般の印刷インキによ
る印刷を付すことによって意匠性を高めたインクジェッ
ト記録媒体に対しては、溶剤型及び水系型のいずれのジ
ェットインクによる記録を行なっても、良好なインクジ
ェット記録を行なうことができない。
インクジェット記録媒体の表面に一般の印刷インキによ
る印刷を付すことによって意匠性を高めたインクジェッ
ト記録媒体に対しては、溶剤型及び水系型のいずれのジ
ェットインクによる記録を行なっても、良好なインクジ
ェット記録を行なうことができない。
【0015】これに対して、本発明のインクジェット記
録媒体によれば、インク受理層が例えば木目等の諸種の
柄印刷に形成されているものであっても、その表面にさ
らに水系型のジェットインクによるインクジェット記録
を行なうことにより、外観が良く、美粧性に優れたイン
クジェット記録物を、インクジェット記録装置のノズル
に目詰まりを発生することなく得ることができる。
録媒体によれば、インク受理層が例えば木目等の諸種の
柄印刷に形成されているものであっても、その表面にさ
らに水系型のジェットインクによるインクジェット記録
を行なうことにより、外観が良く、美粧性に優れたイン
クジェット記録物を、インクジェット記録装置のノズル
に目詰まりを発生することなく得ることができる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒子径が
0.05〜0.50μm、0.03〜1.0μmの粒子
径の粒度分布が90%以上、酸価が5〜100mgKO
H/g、ガラス転移温度(Tg)が40〜130℃の非
造膜性のポリアクリル酸エステルエマルジョンと、平均
粒子径が3.5〜10.0μm、1.5〜20.0μm
の粒子径の粒度分布が90%以上、吸油量が100〜2
50ml/gで、130〜180Åの細孔径を有する無
定形シリカとを、充填材として含有していることを特徴
とするインクジェット記録媒体におけるインク受理層形
成用組成物からなる。
0.05〜0.50μm、0.03〜1.0μmの粒子
径の粒度分布が90%以上、酸価が5〜100mgKO
H/g、ガラス転移温度(Tg)が40〜130℃の非
造膜性のポリアクリル酸エステルエマルジョンと、平均
粒子径が3.5〜10.0μm、1.5〜20.0μm
の粒子径の粒度分布が90%以上、吸油量が100〜2
50ml/gで、130〜180Åの細孔径を有する無
定形シリカとを、充填材として含有していることを特徴
とするインクジェット記録媒体におけるインク受理層形
成用組成物からなる。
【0017】また本発明は、非造膜性のポリアクリル酸
エステルエマルジョンと無定形シリカとの混合比(固形
分重量比)が1:10〜1:1であることを特徴とする
インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用組
成物からなる。
エステルエマルジョンと無定形シリカとの混合比(固形
分重量比)が1:10〜1:1であることを特徴とする
インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用組
成物からなる。
【0018】さらに本発明は、平均粒子径が0.05〜
1.0μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
が90%以上、吸油量が10〜50ml/gの無機系、
アゾ系あるいは多環式の顔料を含有していることを特徴
とするインクジェット記録媒体におけるインク受理層形
成用組成物からなる。
1.0μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
が90%以上、吸油量が10〜50ml/gの無機系、
アゾ系あるいは多環式の顔料を含有していることを特徴
とするインクジェット記録媒体におけるインク受理層形
成用組成物からなる。
【0019】また本発明は、充填材と無機系、アゾ系及
び多環式の顔料との混合比(固形分重量比)が10.
0:0.5〜10.0:5.0であることを特徴とする
インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用組
成物からなる。
び多環式の顔料との混合比(固形分重量比)が10.
0:0.5〜10.0:5.0であることを特徴とする
インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用組
成物からなる。
【0020】さらに本発明は、支持体の上に、本発明の
インク受理層形成用組成物によるインク受理層を形成し
たことを特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
インク受理層形成用組成物によるインク受理層を形成し
たことを特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
【0021】また本発明は、インク受理層における充填
材の含有量が2.0〜20.0g(固形分)/m2 であ
ることを特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
材の含有量が2.0〜20.0g(固形分)/m2 であ
ることを特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
【0022】さらにまた本発明は、支持体の上の全面に
形成した第1のインク受理層と、該第1のインク受理層
の上に柄状に形成した第2のインク受理層とを有してお
り、該第2のインク受理層を、本発明のインク受理層形
成用組成物によって形成したことを特徴とするインクジ
ェット記録媒体からなる。
形成した第1のインク受理層と、該第1のインク受理層
の上に柄状に形成した第2のインク受理層とを有してお
り、該第2のインク受理層を、本発明のインク受理層形
成用組成物によって形成したことを特徴とするインクジ
ェット記録媒体からなる。
【0023】また本発明は、支持体の上の全面に形成し
た第1のインク受理層と、該第1のインク受理層の上に
柄状に形成した第2のインク受理層とを有しており、第
1のインク受理層を、充填材と、平均粒子径が0.05
〜1.0μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布が90%以上、吸油量が10〜50ml/gの無機
系、アゾ系あるいは多環式の顔料とを含有するインク受
理層形成用組成物によって形成し、第2のインク受理層
を、無機系、アゾ系または多環式の顔料を含有する本発
明のインク受理層形成用組成物によって形成したことを
特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
た第1のインク受理層と、該第1のインク受理層の上に
柄状に形成した第2のインク受理層とを有しており、第
1のインク受理層を、充填材と、平均粒子径が0.05
〜1.0μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布が90%以上、吸油量が10〜50ml/gの無機
系、アゾ系あるいは多環式の顔料とを含有するインク受
理層形成用組成物によって形成し、第2のインク受理層
を、無機系、アゾ系または多環式の顔料を含有する本発
明のインク受理層形成用組成物によって形成したことを
特徴とするインクジェット記録媒体からなる。
【0024】前記構成による本発明のインク受理層形成
用組成物において、充填材や顔料の平均粒子径は、コー
ルターカウンターTA−II型(COULTER ELE
CTRONICS INC 製)により測定した数値、
無定形シリカや顔料の吸油量は、JIS K 5101
−19により測定した数値、また無定形シリカの細孔径
は窒素吸脱着法によって測定した数値である。
用組成物において、充填材や顔料の平均粒子径は、コー
ルターカウンターTA−II型(COULTER ELE
CTRONICS INC 製)により測定した数値、
無定形シリカや顔料の吸油量は、JIS K 5101
−19により測定した数値、また無定形シリカの細孔径
は窒素吸脱着法によって測定した数値である。
【0025】本発明のインク受理層形成用組成物は、P
VA、澱粉類、水溶性セルロース誘導体、エチレンオキ
サイド変性体、プロピレンオキサイド変性体、スチレン
−マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル重合体、ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等から
なるバインダーを含有し、通常は充填材が10重量%以
上の水系のインク受理層形成用組成物として調整され
る。
VA、澱粉類、水溶性セルロース誘導体、エチレンオキ
サイド変性体、プロピレンオキサイド変性体、スチレン
−マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル重合体、ス
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等から
なるバインダーを含有し、通常は充填材が10重量%以
上の水系のインク受理層形成用組成物として調整され
る。
【0026】インク受理層形成用組成物中における充填
材の混合比率が低くなると、得られるインク受理層のイ
ンクの吸液性が低くなり、鮮映性のある記録画像が得ら
れなくなる。また、インク受理層形成用組成物中におけ
る充填材の混合比率が多くなると、インク受理層におけ
るインクの吸液性は高くなるものの、形成される記録画
像がにじみ易くなり、また得られる記録画像の耐摩耗性
が低下する。
材の混合比率が低くなると、得られるインク受理層のイ
ンクの吸液性が低くなり、鮮映性のある記録画像が得ら
れなくなる。また、インク受理層形成用組成物中におけ
る充填材の混合比率が多くなると、インク受理層におけ
るインクの吸液性は高くなるものの、形成される記録画
像がにじみ易くなり、また得られる記録画像の耐摩耗性
が低下する。
【0027】このため、インク受理層形成用組成物にお
ける充填材とバインダーとの混合比率(固形成分比)
は、10:1〜1:1であることが好ましく、5:1〜
1:1であることがより好ましい。
ける充填材とバインダーとの混合比率(固形成分比)
は、10:1〜1:1であることが好ましく、5:1〜
1:1であることがより好ましい。
【0028】充填材として使用する非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンの平均粒子径が0.05μ
m未満になると、充填材とバインダーとを含有する水系
のインク受理層形成用組成物の粘度が高くなり、グラビ
ア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成を行
なうことができなくなる。また、この非造膜性のポリア
クリル酸エステルエマルジョンの平均粒子径が0.50
μmを超えると、ポリアクリル酸エステルエマルジョン
が無定形シリカの吸液性を阻害するため、インク受理層
に形成される記録画像の濃度が低下するようになる。
リル酸エステルエマルジョンの平均粒子径が0.05μ
m未満になると、充填材とバインダーとを含有する水系
のインク受理層形成用組成物の粘度が高くなり、グラビ
ア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成を行
なうことができなくなる。また、この非造膜性のポリア
クリル酸エステルエマルジョンの平均粒子径が0.50
μmを超えると、ポリアクリル酸エステルエマルジョン
が無定形シリカの吸液性を阻害するため、インク受理層
に形成される記録画像の濃度が低下するようになる。
【0029】さらに、0.03μm未満の微細粒子径の
ポリアクリル酸エステルエマルジョンや、1.0μmを
超える粗大粒子径のポリアクリル酸エステルエマルジョ
ンは、先に記載した理由により、これらの合計が10%
未満の粒度分布になっていることが必要である。
ポリアクリル酸エステルエマルジョンや、1.0μmを
超える粗大粒子径のポリアクリル酸エステルエマルジョ
ンは、先に記載した理由により、これらの合計が10%
未満の粒度分布になっていることが必要である。
【0030】また、ガラス転移温度(Tg)が40℃未
満のポリアクリル酸エステルエマルジョンは、造膜性を
有しており、充填材としての作用がなく、また、ガラス
転移温度(Tg)が130℃を超えるポリアクリル酸エ
ステルエマルジョンでは、エマルジョン粒子の作成が困
難である。
満のポリアクリル酸エステルエマルジョンは、造膜性を
有しており、充填材としての作用がなく、また、ガラス
転移温度(Tg)が130℃を超えるポリアクリル酸エ
ステルエマルジョンでは、エマルジョン粒子の作成が困
難である。
【0031】酸価が5mgKOH/g未満のポリアクリ
ル酸エステルエマルジョンを使用すると、インク受理層
の接触角が高くなり、インク受理層の吸液性が低下す
る。また、酸価が100mgKOH/gを超えるポリア
クリル酸エステルエマルジョンを使用すると、インク受
理層の耐水性が低下するため、インク受理層がインクジ
ェット記録の際のジェットインクにより冒され、記録画
像が白化するようになる。
ル酸エステルエマルジョンを使用すると、インク受理層
の接触角が高くなり、インク受理層の吸液性が低下す
る。また、酸価が100mgKOH/gを超えるポリア
クリル酸エステルエマルジョンを使用すると、インク受
理層の耐水性が低下するため、インク受理層がインクジ
ェット記録の際のジェットインクにより冒され、記録画
像が白化するようになる。
【0032】充填材として使用する無定形シリカの平均
粒子径が3.5μm未満になると、充填材とバインダー
とを含有する水系のインク受理層形成用組成物の粘度が
高くなり、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク
受理層の形成を行なうことができなくなる。また、この
無定形シリカの平均粒子径が10.0μmを超えると、
形成されるインク受理層の表面が荒れるため、鮮映性の
ある記録画像が得られなくなる。
粒子径が3.5μm未満になると、充填材とバインダー
とを含有する水系のインク受理層形成用組成物の粘度が
高くなり、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク
受理層の形成を行なうことができなくなる。また、この
無定形シリカの平均粒子径が10.0μmを超えると、
形成されるインク受理層の表面が荒れるため、鮮映性の
ある記録画像が得られなくなる。
【0033】さらに、1.5μm未満の微細粒子径の無
定形シリカや、20.0μmを超える粗大粒子径の無定
形シリカは、先に記載した理由により、これらの合計が
10%未満の粒度分布になっていることが必要である。
定形シリカや、20.0μmを超える粗大粒子径の無定
形シリカは、先に記載した理由により、これらの合計が
10%未満の粒度分布になっていることが必要である。
【0034】特に20.0μmを超える粗大粒子径の無
定形シリカは、グラビア印刷によるインク受理層の形成
の際にグラビア版のカップに入り難く、また、支持体の
上への転写によるインク受理層の形成も困難になる。
定形シリカは、グラビア印刷によるインク受理層の形成
の際にグラビア版のカップに入り難く、また、支持体の
上への転写によるインク受理層の形成も困難になる。
【0035】さらに、充填材として使用する無定形シリ
カが130Å未満の細孔径を有するものになると、吸液
性が著しく低下するようになり、インク受理層に形成さ
れる記録画像の色濃度が低下する。
カが130Å未満の細孔径を有するものになると、吸液
性が著しく低下するようになり、インク受理層に形成さ
れる記録画像の色濃度が低下する。
【0036】充填材として使用する無定形シリカが大き
な細孔径を有している方が吸液性が高くなるため、ジェ
ットインクの吸液時間が短くなり、鮮明な記録画像が形
成されるインク受理層になるが、この場合には充填材と
バインダーとを含有する水系のインク受理層形成用組成
物の粘度が著しく高くなり、グラビア印刷機やフレキソ
印刷機でのインク受理層の形成を行なうことができなく
なる。これらのことから、充填材として使用する無定形
シリカは、130〜180Åの細孔径を有するものであ
ることが必要である。
な細孔径を有している方が吸液性が高くなるため、ジェ
ットインクの吸液時間が短くなり、鮮明な記録画像が形
成されるインク受理層になるが、この場合には充填材と
バインダーとを含有する水系のインク受理層形成用組成
物の粘度が著しく高くなり、グラビア印刷機やフレキソ
印刷機でのインク受理層の形成を行なうことができなく
なる。これらのことから、充填材として使用する無定形
シリカは、130〜180Åの細孔径を有するものであ
ることが必要である。
【0037】さらにまた、充填材として使用する無定形
シリカの吸油量が100ml/g未満になると、得られ
るインク受理層の吸液性が悪くなり、また250ml/
gを超えると、インク受理層の吸液性は良好であるが、
充填材とバインダーとを含有する水系のインク受理層形
成用組成物の粘度が高くなり、グラビア印刷機やフレキ
ソ印刷機でのインク受理層の形成を行なうことができな
くなる。
シリカの吸油量が100ml/g未満になると、得られ
るインク受理層の吸液性が悪くなり、また250ml/
gを超えると、インク受理層の吸液性は良好であるが、
充填材とバインダーとを含有する水系のインク受理層形
成用組成物の粘度が高くなり、グラビア印刷機やフレキ
ソ印刷機でのインク受理層の形成を行なうことができな
くなる。
【0038】非造膜性のポリアクリル酸エステルエマル
ジョンと無定形シリカとを充填材とするインク受理層形
成用組成物、すなわち、これらの充填材とバインダーと
を含有する水系のインク受理層形成用組成物において、
非造膜性のポリアクリル酸エステルエマルジョンは無定
形シリカの周辺部に存在し、分散剤として作用するた
め、インク受理層形成用組成物の粘度を低下させる作用
を果たす。
ジョンと無定形シリカとを充填材とするインク受理層形
成用組成物、すなわち、これらの充填材とバインダーと
を含有する水系のインク受理層形成用組成物において、
非造膜性のポリアクリル酸エステルエマルジョンは無定
形シリカの周辺部に存在し、分散剤として作用するた
め、インク受理層形成用組成物の粘度を低下させる作用
を果たす。
【0039】この非造膜性のポリアクリル酸エステルエ
マルジョンは、バインダーの造膜性能を阻害してインク
受理層にミクロのピンホールを形成する機能を果たし、
これによりインク受理層の接触角が低下し、インク受理
層におけるインクの受理特性が向上する。
マルジョンは、バインダーの造膜性能を阻害してインク
受理層にミクロのピンホールを形成する機能を果たし、
これによりインク受理層の接触角が低下し、インク受理
層におけるインクの受理特性が向上する。
【0040】また、無定形シリカは、インク受理層にお
いて受理したジェットインクを素早く吸収し、定着させ
る作用を果たす。
いて受理したジェットインクを素早く吸収し、定着させ
る作用を果たす。
【0041】したがって、非造膜性のポリアクリル酸エ
ステルエマルジョンと無定形シリカとを充填材とするイ
ンク受理層形成用組成物において、無定形シリカの配合
率を高くすると、得られるインク受理層の吸液性が良好
になるが、充填材とバインダーとを含有する水系のイン
ク受理層形成用組成物の粘度が高くなり、グラビア印刷
機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成を行なうこ
とができなくなる。
ステルエマルジョンと無定形シリカとを充填材とするイ
ンク受理層形成用組成物において、無定形シリカの配合
率を高くすると、得られるインク受理層の吸液性が良好
になるが、充填材とバインダーとを含有する水系のイン
ク受理層形成用組成物の粘度が高くなり、グラビア印刷
機やフレキソ印刷機でのインク受理層の形成を行なうこ
とができなくなる。
【0042】非造膜性のポリアクリル酸エステルエマル
ジョンの配合率を高くすると、得られるインク受理層の
吸液性が低下してくるが、充填材とバインダーとを含有
する水系のインク受理層形成用組成物の粘度が著しく低
下し、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理
層の形成を行なうことのできる粘度が得られるようにな
る。
ジョンの配合率を高くすると、得られるインク受理層の
吸液性が低下してくるが、充填材とバインダーとを含有
する水系のインク受理層形成用組成物の粘度が著しく低
下し、グラビア印刷機やフレキソ印刷機でのインク受理
層の形成を行なうことのできる粘度が得られるようにな
る。
【0043】しかして、非造膜性のポリアクリル酸エス
テルエマルジョンと無定形シリカとの混合比(固形分重
量比)を1:10〜1:1にすることにより、形成され
るインク受理層の吸液性が十分であり、かつ、グラビア
印刷機やフレキソ印刷機でインク受理層を形成すること
のできる粘度のインク受理層形成用組成物になる。
テルエマルジョンと無定形シリカとの混合比(固形分重
量比)を1:10〜1:1にすることにより、形成され
るインク受理層の吸液性が十分であり、かつ、グラビア
印刷機やフレキソ印刷機でインク受理層を形成すること
のできる粘度のインク受理層形成用組成物になる。
【0044】着色剤によって着色しているインク受理層
を形成するためには、平均粒子径が0.05〜1.0μ
m、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布が90%
以上、吸油量が10〜50ml/gの無機系、アゾ系あ
るいは多環式の顔料を含有するインク受理層形成用組成
物にすることが、以下の理由により必要である。
を形成するためには、平均粒子径が0.05〜1.0μ
m、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布が90%
以上、吸油量が10〜50ml/gの無機系、アゾ系あ
るいは多環式の顔料を含有するインク受理層形成用組成
物にすることが、以下の理由により必要である。
【0045】すなわち、着色剤として使用する顔料の平
均粒子径が0.05μm未満になると、着色剤を含有す
るインク受理層形成用組成物の粘度が高くなりすぎるた
めに、印刷手段によるインク受理層の形成に適した粘度
が得られなくなる。また平均粒子径が1.0μmを超え
るようになると、印刷手段によって形成されるインク受
理層における柄の色濃度が低くなるために良好な意匠性
が得られなくなり、しかもインク受理層に形成されるジ
ェットインクによる記録画像に色斑が発生するようにな
る。
均粒子径が0.05μm未満になると、着色剤を含有す
るインク受理層形成用組成物の粘度が高くなりすぎるた
めに、印刷手段によるインク受理層の形成に適した粘度
が得られなくなる。また平均粒子径が1.0μmを超え
るようになると、印刷手段によって形成されるインク受
理層における柄の色濃度が低くなるために良好な意匠性
が得られなくなり、しかもインク受理層に形成されるジ
ェットインクによる記録画像に色斑が発生するようにな
る。
【0046】また顔料の0.03〜1.5μmの粒子径
の粒度分布が90%未満になると、インク受理層におけ
る前記した傾向がさらに著しくなる。
の粒度分布が90%未満になると、インク受理層におけ
る前記した傾向がさらに著しくなる。
【0047】さらに、顔料の吸油量が10ml/g未満
になると、インク受理層の吸液性が不十分になり、50
ml/gを超えると、インク受理層形成用組成物の粘度
が高くなりすぎるために、印刷手段によるインク受理層
の形成に適した粘度が得られなくなる。
になると、インク受理層の吸液性が不十分になり、50
ml/gを超えると、インク受理層形成用組成物の粘度
が高くなりすぎるために、印刷手段によるインク受理層
の形成に適した粘度が得られなくなる。
【0048】さらにまた、無機系、アゾ系あるいは多環
式の顔料以外の着色剤、例えば金属錯塩染料及びその誘
導体等の着色剤を使用すると、ジェットインクによる記
録画像の形成に際に、インク受理層における着色剤がジ
ェットインクによって溶出し、記録画像にニジミや変色
が発生することから、鮮映性に優れた記録画像が得られ
なくなる。
式の顔料以外の着色剤、例えば金属錯塩染料及びその誘
導体等の着色剤を使用すると、ジェットインクによる記
録画像の形成に際に、インク受理層における着色剤がジ
ェットインクによって溶出し、記録画像にニジミや変色
が発生することから、鮮映性に優れた記録画像が得られ
なくなる。
【0049】これらのことから、着色剤として、平均粒
子径が0.05〜1.0μm、0.03〜1.5μmの
粒子径の粒度分布が90%以上、吸油量が10〜50m
l/gの無機系、アゾ系あるいは多環式の顔料を使用す
ることにより、ジェットインクの吸液性に優れ、しかも
意匠性に優れた色濃度に着色されたインク受理層を、印
刷手段によって形成し得る粘度の組成物にすることがで
きる。
子径が0.05〜1.0μm、0.03〜1.5μmの
粒子径の粒度分布が90%以上、吸油量が10〜50m
l/gの無機系、アゾ系あるいは多環式の顔料を使用す
ることにより、ジェットインクの吸液性に優れ、しかも
意匠性に優れた色濃度に着色されたインク受理層を、印
刷手段によって形成し得る粘度の組成物にすることがで
きる。
【0050】充填材と共に使用するバインダーは、イン
クジェット記録媒体におけるインク受理層に必要とされ
る耐摩耗性、滑り性、耐熱性等の一般物性を得るため
に、数種のものの組み合わせであってもよい。また通常
のOPニスを使用することもできる。
クジェット記録媒体におけるインク受理層に必要とされ
る耐摩耗性、滑り性、耐熱性等の一般物性を得るため
に、数種のものの組み合わせであってもよい。また通常
のOPニスを使用することもできる。
【0051】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録媒体にお
けるインク受理層形成用組成物及びインクジェット記録
媒体の具体的な構成を、実施例に基づいて説明する。
けるインク受理層形成用組成物及びインクジェット記録
媒体の具体的な構成を、実施例に基づいて説明する。
【0052】実施例1 平均粒子径が0.15μm、0.03〜1.0μmの粒
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が65℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が8.5μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が95
%、吸油量が187ml/gで、173Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:5(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体50重量部
(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃度3
5重量%、粘度30.4(秒/RGS# 3、20℃)の
組成物(a)を得た。
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が65℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が8.5μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が95
%、吸油量が187ml/gで、173Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:5(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体50重量部
(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃度3
5重量%、粘度30.4(秒/RGS# 3、20℃)の
組成物(a)を得た。
【0053】この組成物(a)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布95%、吸油量30ml/g」3重量部
を添加、混合し、固形分36.8重量%、粘度33.8
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1)を得た。
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布95%、吸油量30ml/g」3重量部
を添加、混合し、固形分36.8重量%、粘度33.8
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1)を得た。
【0054】また、組成物(a)100重量部に対し、
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O:平均粒子径
0.13μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布98%、吸油量16ml/g」1重量部を添加、混合
し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(2)を得た。
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O:平均粒子径
0.13μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布98%、吸油量16ml/g」1重量部を添加、混合
し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(2)を得た。
【0055】次いで、坪量310g/m2 、ステキヒト
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(1)を粘度28
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(1)を粘度28
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
【0056】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(2)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有するインクジェット記
録媒体を得た。
(2)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有するインクジェット記
録媒体を得た。
【0057】このインクジェット記録媒体は、所定の記
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
インク受理層の表面には木目柄が現出しており、樒用紙
に適した特性を備えていた。
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
インク受理層の表面には木目柄が現出しており、樒用紙
に適した特性を備えていた。
【0058】実施例2 実施例1で利用した組成物(a)「固形分濃度35重量
%、粘度17.2(秒/RGS# 4、20℃)」100
重量部に対し、黄色のアゾ系顔料「クロモフタールイエ
ロー6G:平均粒子径0.2μm、0.03〜1.5μ
mの粒子径の粒度分布96%、吸油量40ml/g」4
重量部を添加、混合し、固形分37.5重量%、粘度2
2.0(秒/RGS# 4、20℃)の組成物(3)を得
た。
%、粘度17.2(秒/RGS# 4、20℃)」100
重量部に対し、黄色のアゾ系顔料「クロモフタールイエ
ロー6G:平均粒子径0.2μm、0.03〜1.5μ
mの粒子径の粒度分布96%、吸油量40ml/g」4
重量部を添加、混合し、固形分37.5重量%、粘度2
2.0(秒/RGS# 4、20℃)の組成物(3)を得
た。
【0059】また、組成物(a)「固形分濃度35重量
%、粘度17.2(秒/RGS# 4、20℃)」100
重量部に対し、茶色のアゾ系顔料「クロモフタールブラ
ウン5R:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μ
mの粒子径の粒度分布95%、吸油量44ml/g」1
重量部を添加、混合し、固形分35.6重量%、粘度1
8.3(秒/RGS# 4、20℃)の組成物(4)を得
た。
%、粘度17.2(秒/RGS# 4、20℃)」100
重量部に対し、茶色のアゾ系顔料「クロモフタールブラ
ウン5R:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μ
mの粒子径の粒度分布95%、吸油量44ml/g」1
重量部を添加、混合し、固形分35.6重量%、粘度1
8.3(秒/RGS# 4、20℃)の組成物(4)を得
た。
【0060】次いで、実施例1で使用した白ボール「万
英製紙:万雷」と同一の支持体の表面に、先の組成物
(3)を粘度17(秒/RGS# 4、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するフ
レキソ印刷にて、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷
を行なった。
英製紙:万雷」と同一の支持体の表面に、先の組成物
(3)を粘度17(秒/RGS# 4、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するフ
レキソ印刷にて、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷
を行なった。
【0061】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(4)を粘度13(秒/RGS# 4、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するフ
レキソ印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、黄色の地に茶色の木目柄が現出さ
れているインク受理層を有するインクジェット記録媒体
を得た。
(4)を粘度13(秒/RGS# 4、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するフ
レキソ印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、黄色の地に茶色の木目柄が現出さ
れているインク受理層を有するインクジェット記録媒体
を得た。
【0062】このインクジェット記録媒体は、所定の記
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
インク受理層の表面には木目柄が現出しており、樒用紙
に適した特性を備えていた。
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
インク受理層の表面には木目柄が現出しており、樒用紙
に適した特性を備えていた。
【0063】実施例3 平均粒子径が0.10μm、0.03〜1.0μmの粒
子径の粒度分布が94%、酸価が30mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が95℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が5.5μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が93
%、吸油量が200ml/gで、170Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:3(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−アクリル酸エステル共重合体1
00重量部(固形分)を添加、混合することにより、固
形分濃度35.2重量%、粘度32.5(秒/RGS#
3、20℃)の組成物(b)を得た。
子径の粒度分布が94%、酸価が30mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が95℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が5.5μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が93
%、吸油量が200ml/gで、170Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:3(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−アクリル酸エステル共重合体1
00重量部(固形分)を添加、混合することにより、固
形分濃度35.2重量%、粘度32.5(秒/RGS#
3、20℃)の組成物(b)を得た。
【0064】この組成物(b)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「マピコLL−XLO:平均粒子
径0.4μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布99%、吸油量29ml/g」2重量部を添加、混合
し、固形分36.4重量%、粘度36.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(5)を得た。
リーム色の無機質顔料「マピコLL−XLO:平均粒子
径0.4μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布99%、吸油量29ml/g」2重量部を添加、混合
し、固形分36.4重量%、粘度36.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(5)を得た。
【0065】また、組成物(b)100重量部に対し、
オレンジ色の多環式顔料「クロモフタールオレンジ2
G:平均粒子径0.2μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布98%、吸油量46ml/g」2重量部
を添加、混合し、固形分36.4重量%、粘度38.0
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(6)を得た。
オレンジ色の多環式顔料「クロモフタールオレンジ2
G:平均粒子径0.2μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布98%、吸油量46ml/g」2重量部
を添加、混合し、固形分36.4重量%、粘度38.0
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(6)を得た。
【0066】次いで、坪量60g/m2 、ステキヒトサ
イズ15秒、コブサイズ15g/m2 ・分、耐油度58
秒の表面非塗工の晒ボックス「大興製紙:晒クラフト」
からなる支持体の表面に、先の組成物(5)を粘度28
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
イズ15秒、コブサイズ15g/m2 ・分、耐油度58
秒の表面非塗工の晒ボックス「大興製紙:晒クラフト」
からなる支持体の表面に、先の組成物(5)を粘度28
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
【0067】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(6)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地にオレンジ色の木
目柄が現出されているインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体を得た。
(6)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地にオレンジ色の木
目柄が現出されているインク受理層を有するインクジェ
ット記録媒体を得た。
【0068】このインクジェット記録媒体は、所定の記
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
菓子箱に貼付するラベル用紙等の用途に適する特性を有
していた。
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
菓子箱に貼付するラベル用紙等の用途に適する特性を有
していた。
【0069】実施例4 平均粒子径が0.25μm、0.03〜1.0μmの粒
子径の粒度分布が92%、酸価が25mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が80℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が9.0μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が91
%、吸油量が135ml/gで、135Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:8(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてアクリル酸エステル重合体60重量部(固
形分)を添加、混合することにより、固形分濃度36.
0重量%、粘度29.8(秒/RGS# 3、20℃)の
組成物(c)を得た。
子径の粒度分布が92%、酸価が25mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が80℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が9.0μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が91
%、吸油量が135ml/gで、135Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:8(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてアクリル酸エステル重合体60重量部(固
形分)を添加、混合することにより、固形分濃度36.
0重量%、粘度29.8(秒/RGS# 3、20℃)の
組成物(c)を得た。
【0070】この組成物(c)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「マピコT−10:平均粒子径
0.6μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
95%、吸油量26ml/g」3重量部を添加、混合
し、固形分37.8重量%、粘度33.2(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(7)を得た。
リーム色の無機質顔料「マピコT−10:平均粒子径
0.6μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
95%、吸油量26ml/g」3重量部を添加、混合
し、固形分37.8重量%、粘度33.2(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(7)を得た。
【0071】また、組成物(c)100重量部に対し、
茶色の無機質顔料「マピコB405:平均粒子径0.5
μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布97
%、吸油量25ml/g」2重量部を添加、混合し、固
形分37.2重量%、粘度31.5(秒/RGS# 3、
20℃)の組成物(8)を得た。
茶色の無機質顔料「マピコB405:平均粒子径0.5
μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布97
%、吸油量25ml/g」2重量部を添加、混合し、固
形分37.2重量%、粘度31.5(秒/RGS# 3、
20℃)の組成物(8)を得た。
【0072】次いで、坪量160g/m2 、ステキヒト
サイズ104秒、コブサイズ25g/m2 ・分、耐油度
45秒の表面非塗工のFL用紙白「新富士製紙:晒クラ
フト紙」からなる支持体の表面に、先の組成物(7)を
粘度28(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク
受理層形成用組成物によるインクを利用するグラビア印
刷にて、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なっ
た。
サイズ104秒、コブサイズ25g/m2 ・分、耐油度
45秒の表面非塗工のFL用紙白「新富士製紙:晒クラ
フト紙」からなる支持体の表面に、先の組成物(7)を
粘度28(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク
受理層形成用組成物によるインクを利用するグラビア印
刷にて、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なっ
た。
【0073】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(8)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有するインクジェット記
録媒体を得た。
(8)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整し
たインク受理層形成用組成物によるインクを利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有するインクジェット記
録媒体を得た。
【0074】このインクジェット記録媒体は、所定の記
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
菓子箱に貼付するラベル用紙等の用途に適する特性を有
していた。
録画像をインクジェット記録によって得ることができ、
菓子箱に貼付するラベル用紙等の用途に適する特性を有
していた。
【0075】実施例5 市販の坪量60g/m2 のインクジェット記録用紙のイ
ンク受理層の表面に、実施例4で利用した組成物(8)
を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整したイン
ク受理層形成用組成物によるインクを利用するグラビア
印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を形成す
ることにより、白色の地に茶色の木目柄が現出されてい
るインク受理層を有するインクジェット記録媒体を得
た。
ンク受理層の表面に、実施例4で利用した組成物(8)
を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整したイン
ク受理層形成用組成物によるインクを利用するグラビア
印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を形成す
ることにより、白色の地に茶色の木目柄が現出されてい
るインク受理層を有するインクジェット記録媒体を得
た。
【0076】比較例1 市販の坪量60g/m2 のインクジェット記録用紙のイ
ンク受理層の表面に、毛筆墨汁受理層の形成に使用され
るアクリル酸エステル重合体をバインダーとする市販の
水性クリームインク「東洋インキ:アクアLOXクリー
ム」を利用するグラビア印刷にて、5.0g(固形分)
/m2 のベタ印刷を行なった。
ンク受理層の表面に、毛筆墨汁受理層の形成に使用され
るアクリル酸エステル重合体をバインダーとする市販の
水性クリームインク「東洋インキ:アクアLOXクリー
ム」を利用するグラビア印刷にて、5.0g(固形分)
/m2 のベタ印刷を行なった。
【0077】続いてこのベタ印刷の上に、市販の水系茶
色インク「東洋インキ:アクアLOX茶」を利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有する比較のためのイン
クジェット記録媒体を得た。
色インク「東洋インキ:アクアLOX茶」を利用するグ
ラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄を
形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄が
現出されているインク受理層を有する比較のためのイン
クジェット記録媒体を得た。
【0078】比較例2 平均粒子径が0.15μm、0.03〜1.0μmの粒
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が35℃の造膜性を有するポリ
アクリル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が8.
5μm、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が9
5%、吸油量が187ml/gで、173Åの細孔径を
有する無定形シリカとを、1:1(固形分重量比)の割
合で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バ
インダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体120重
量部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃
度35.0重量%、粘度30.4(秒/RGS# 3、2
0℃)の組成物(d)を得た。
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が35℃の造膜性を有するポリ
アクリル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が8.
5μm、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が9
5%、吸油量が187ml/gで、173Åの細孔径を
有する無定形シリカとを、1:1(固形分重量比)の割
合で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バ
インダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体120重
量部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃
度35.0重量%、粘度30.4(秒/RGS# 3、2
0℃)の組成物(d)を得た。
【0079】この組成物(d)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分36.8重量%、
粘度33.8(秒/RGS# 3、20℃)の組成物
(9)を得た。
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分36.8重量%、
粘度33.8(秒/RGS# 3、20℃)の組成物
(9)を得た。
【0080】また、組成物(d)100重量部に対し、
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(10)を得た。
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(10)を得た。
【0081】次いで、坪量310g/m2 、ステキヒト
サイズ110秒、コブサイズ6g/m2 ・分、耐油度1
000秒以上の表面塗工の白ボール「本州製紙:UFコ
ート」からなる支持体の表面に、先の組成(9)を粘度
28(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理
層形成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷に
て、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
サイズ110秒、コブサイズ6g/m2 ・分、耐油度1
000秒以上の表面塗工の白ボール「本州製紙:UFコ
ート」からなる支持体の表面に、先の組成(9)を粘度
28(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理
層形成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷に
て、5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
【0082】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(10)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄
が現出されているインク受理層を有する比較のためのイ
ンクジェット記録媒体を得た。
(10)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄
が現出されているインク受理層を有する比較のためのイ
ンクジェット記録媒体を得た。
【0083】比較例3 平均粒子径が0.15μm、0.03〜1.0μmの粒
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が65℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が2.2μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が95
%、吸油量が270ml/gで、210Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:5(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体120重量
部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃度
30.0重量%、粘度72.8(秒/RGS# 3、20
℃)の組成物(e)を得た。
子径の粒度分布が93%、酸価が50mgKOH/g、
ガラス転移温度(Tg)が65℃の非造膜性のポリアク
リル酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が2.2μ
m、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が95
%、吸油量が270ml/gで、210Åの細孔径を有
する無定形シリカとを、1:5(固形分重量比)の割合
で使用した充填材100重量部(固形分)に対し、バイ
ンダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体120重量
部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃度
30.0重量%、粘度72.8(秒/RGS# 3、20
℃)の組成物(e)を得た。
【0084】この組成物(e)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分32.0重量%、
粘度77.1(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
1)を得た。
リーム色の無機質顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分32.0重量%、
粘度77.1(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
1)を得た。
【0085】また、組成物(e)100重量部に対し、
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分30.7重量%、粘度75.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(12)を得た。
茶色の無機質顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分30.7重量%、粘度75.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(12)を得た。
【0086】次いで、坪量310g/m2 、ステキヒト
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(11)を粘度29
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
1.8g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(11)を粘度29
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
1.8g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
【0087】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(12)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.2(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄
が現出されているインク受理層を有する比較のためのイ
ンクジェット記録媒体を得た。
(12)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.2(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地に茶色の木目柄
が現出されているインク受理層を有する比較のためのイ
ンクジェット記録媒体を得た。
【0088】比較例4 平均粒子径が0.6μm、0.03〜1.0μmの粒子
径の粒度分布が85%、酸価が4mgKOH/g、ガラ
ス転移温度(Tg)が98℃の非造膜性のポリアクリル
酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が5.5μm、
1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が93%、吸
油量が200ml/gで、170Åの細孔径を有する無
定形シリカとを、1:3(固形分重量比)の割合で使用
した充填材100重量部(固形分)に対し、バインダー
としてスチレン−アクリル酸エステル共重合体150重
量部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃
度33.5重量%、粘度35.0(秒/RGS# 3、2
0℃)の組成物(f)を得た。
径の粒度分布が85%、酸価が4mgKOH/g、ガラ
ス転移温度(Tg)が98℃の非造膜性のポリアクリル
酸エステルエマルジョンと、平均粒子径が5.5μm、
1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が93%、吸
油量が200ml/gで、170Åの細孔径を有する無
定形シリカとを、1:3(固形分重量比)の割合で使用
した充填材100重量部(固形分)に対し、バインダー
としてスチレン−アクリル酸エステル共重合体150重
量部(固形分)を添加、混合することにより、固形分濃
度33.5重量%、粘度35.0(秒/RGS# 3、2
0℃)の組成物(f)を得た。
【0089】この組成物(f)100重量部に対し、ク
リーム色の無機質顔料「マピコLL−XLO」2重量部
を添加、混合し、固形分34.8重量%、粘度36.2
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(13)を得た。
リーム色の無機質顔料「マピコLL−XLO」2重量部
を添加、混合し、固形分34.8重量%、粘度36.2
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(13)を得た。
【0090】また、組成物(f)100重量部に対し、
オレンジ色の多環式顔料「クロモフタールオレンジ2
G」2重量部を添加、混合し、固形分34.8重量%、
粘度37.9(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
4)を得た。
オレンジ色の多環式顔料「クロモフタールオレンジ2
G」2重量部を添加、混合し、固形分34.8重量%、
粘度37.9(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
4)を得た。
【0091】次いで、坪量310g/m2 、ステキヒト
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(13)を粘度29
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
サイズ400秒、コブサイズ20g/m2 ・分、耐油度
480秒の表面非塗工の白ボール「万英製紙:万雷」か
らなる支持体の表面に、先の組成物(13)を粘度29
(秒/RGS# 3、20℃)に調整したインク受理層形
成用組成物によるインクを利用するグラビア印刷にて、
5.0g(固形分)/m2 のベタ印刷を行なった。
【0092】続いてこのベタ印刷の上に、先の組成物
(14)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地にオレンジ色の
木目柄が現出されているインク受理層を有する比較のた
めのインクジェット記録媒体を得た。
(14)を粘度24(秒/RGS# 3、20℃)に調整
したインク受理層形成用組成物によるインクを利用する
グラビア印刷にて、0.5(固形分)g/m2 の木目柄
を形成することにより、クリーム色の地にオレンジ色の
木目柄が現出されているインク受理層を有する比較のた
めのインクジェット記録媒体を得た。
【0093】「実験」実施例1〜実施例5及び比較例1
〜比較例4の各インクジェット記録媒体に、水系型のジ
ェットインク「大日本インキ:SZA1002(墨
色)、SZA2002(青色)、SZA3002(赤
色)、SZA(黄色)」とインクジェットプリンター
「島津製作所:物品用カラープリンター」とを使用して
インクジェット記録を行ない、得られた記録画像を評価
した。結果を[表1]に示す。
〜比較例4の各インクジェット記録媒体に、水系型のジ
ェットインク「大日本インキ:SZA1002(墨
色)、SZA2002(青色)、SZA3002(赤
色)、SZA(黄色)」とインクジェットプリンター
「島津製作所:物品用カラープリンター」とを使用して
インクジェット記録を行ない、得られた記録画像を評価
した。結果を[表1]に示す。
【0094】また、各インクジェット記録媒体における
ジェットインクの受理時間を試験した。結果を[表1]
に併記する。なお、ジェットインクの受理時間は、5c
m×5cmに裁断した濾紙「東洋濾紙No2 」をイン
クジェット記録媒体の記録面に強く押し付け、インクが
濾紙に付着しなくなるまでの時間によって表示した。
ジェットインクの受理時間を試験した。結果を[表1]
に併記する。なお、ジェットインクの受理時間は、5c
m×5cmに裁断した濾紙「東洋濾紙No2 」をイン
クジェット記録媒体の記録面に強く押し付け、インクが
濾紙に付着しなくなるまでの時間によって表示した。
【0095】
【表1】
【0096】なお、比較例3においては、組成物
(e)、組成物(11)及び組成物(12)は、いずれ
も、グラビア印刷機を利用するインク受理層形成用組成
物としての好適な粘度である30(秒/RGS# 3、2
0℃)以下よりも高粘度を有しており、また、組成物
(11)及び組成物(12)を粘度調整したインク受理
層形成用組成物によるインクは、固形分がそれぞれ1
8.8重量%と18.0重量%であって、インク受理層
に必要な十分な厚さが得られる固形分濃度20.0重量
%に満たないため、クリーム色及び茶色の両者のインク
受理層にピンホールや乾燥不良による色斑が発生し、イ
ンク受理層の地色(クリーム色及び茶色)に擦れ傷が発
生した。
(e)、組成物(11)及び組成物(12)は、いずれ
も、グラビア印刷機を利用するインク受理層形成用組成
物としての好適な粘度である30(秒/RGS# 3、2
0℃)以下よりも高粘度を有しており、また、組成物
(11)及び組成物(12)を粘度調整したインク受理
層形成用組成物によるインクは、固形分がそれぞれ1
8.8重量%と18.0重量%であって、インク受理層
に必要な十分な厚さが得られる固形分濃度20.0重量
%に満たないため、クリーム色及び茶色の両者のインク
受理層にピンホールや乾燥不良による色斑が発生し、イ
ンク受理層の地色(クリーム色及び茶色)に擦れ傷が発
生した。
【0097】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録媒体におけ
るインク受理層形成用組成物は、グラビア印刷機やフレ
キソ印刷機でのインク受理層の形成を行ない得る塗布適
性と、十分な厚さのインク受理層を形成し得る固形分濃
度とを有し、インクジェット記録での記録画像の鮮映性
の低下のないインク受理層を形成し得るものになる。
るインク受理層形成用組成物は、グラビア印刷機やフレ
キソ印刷機でのインク受理層の形成を行ない得る塗布適
性と、十分な厚さのインク受理層を形成し得る固形分濃
度とを有し、インクジェット記録での記録画像の鮮映性
の低下のないインク受理層を形成し得るものになる。
【0098】したがって、本発明のインク受理層形成用
組成物を利用することにより、柄状の模様が現出されて
いるインク受理層や多色に色分けされているインク受理
層を有するインクジェット記録媒体にすることができ、
インクジェット記録媒体の用途に対応した高意匠特性を
具備させることができる。
組成物を利用することにより、柄状の模様が現出されて
いるインク受理層や多色に色分けされているインク受理
層を有するインクジェット記録媒体にすることができ、
インクジェット記録媒体の用途に対応した高意匠特性を
具備させることができる。
【0099】また、本発明のインクジェット記録媒体
は、用途に応じた適切な柄模様を有するインク受理層の
上にインクジェット記録を行ない得るもので、水系型の
ジェットインクによるインクジェット記録を行なうこと
により、外観が良好で、美粧性に優れ、しかも品質の高
い記録画像のインクジェット記録物を、インクジェット
記録装置のノズルに目詰まりを発生するようなことな
く、円滑な操作によって得ることができる。
は、用途に応じた適切な柄模様を有するインク受理層の
上にインクジェット記録を行ない得るもので、水系型の
ジェットインクによるインクジェット記録を行なうこと
により、外観が良好で、美粧性に優れ、しかも品質の高
い記録画像のインクジェット記録物を、インクジェット
記録装置のノズルに目詰まりを発生するようなことな
く、円滑な操作によって得ることができる。
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】柄状のインク受理層や多色に色分けしたイ
ンク受理層を形成するためには、例えばグラビア印刷機
やフレキソ印刷機による形成方法が考えられる。そし
て、これらの印刷手段に利用されるインク受理層形成用
組成物としては、粘度30.0秒(RGS# 3、20
℃)以下であることが望ましく、しかも固形分濃度が2
0.0重量%以上でないと、十分な厚さを有するインク
受理層を形成し得ないという問題を有している。
ンク受理層を形成するためには、例えばグラビア印刷機
やフレキソ印刷機による形成方法が考えられる。そし
て、これらの印刷手段に利用されるインク受理層形成用
組成物としては、粘度30.0秒(RGS# 3、20
℃)以下であることが望ましく、しかも固形分濃度が2
0.0重量%以上でないと、十分な厚さを有するインク
受理層を形成し得ないという問題を有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】この組成物(a)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布95%、吸油量30ml/g」3重量部
を添加、混合し、固形分36.8重量%、粘度33.8
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1)を得た。
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5:平均粒子径0.5μm、0.03〜1.5μmの粒
子径の粒度分布95%、吸油量30ml/g」3重量部
を添加、混合し、固形分36.8重量%、粘度33.8
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1)を得た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、組成物(a)100重量部に対し、
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O:平均粒子径
0.13μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布98%、吸油量16ml/g」1重量部を添加、混合
し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(2)を得た。
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O:平均粒子径
0.13μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布98%、吸油量16ml/g」1重量部を添加、混合
し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(2)を得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】この組成物(b)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「マピコLL−XLO:平均粒子
径0.4μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布99%、吸油量29ml/g」2重量部を添加、混合
し、固形分36.4重量%、粘度36.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(5)を得た。
リーム色の無機系顔料「マピコLL−XLO:平均粒子
径0.4μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分
布99%、吸油量29ml/g」2重量部を添加、混合
し、固形分36.4重量%、粘度36.0(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(5)を得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】この組成物(c)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「マピコT−10:平均粒子径
0.6μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
95%、吸油量26ml/g」3重量部を添加、混合
し、固形分37.8重量%、粘度33.2(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(7)を得た。
リーム色の無機系顔料「マピコT−10:平均粒子径
0.6μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布
95%、吸油量26ml/g」3重量部を添加、混合
し、固形分37.8重量%、粘度33.2(秒/RGS
# 3、20℃)の組成物(7)を得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】また、組成物(c)100重量部に対し、
茶色の無機系顔料「マピコB405:平均粒子径0.5
μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布97
%、吸油量25ml/g」2重量部を添加、混合し、固
形分37.2重量%、粘度31.5(秒/RGS# 3、
20℃)の組成物(8)を得た。
茶色の無機系顔料「マピコB405:平均粒子径0.5
μm、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布97
%、吸油量25ml/g」2重量部を添加、混合し、固
形分37.2重量%、粘度31.5(秒/RGS# 3、
20℃)の組成物(8)を得た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】この組成物(d)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分36.8重量%、
粘度33.8(秒/RGS# 3、20℃)の組成物
(9)を得た。
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分36.8重量%、
粘度33.8(秒/RGS# 3、20℃)の組成物
(9)を得た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】また、組成物(d)100重量部に対し、
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(10)を得た。
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分35.6重量%、粘度32.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(10)を得た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】この組成物(e)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分32.0重量%、
粘度77.1(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
1)を得た。
リーム色の無機系顔料「バイフェロックスAC507
5」3重量部を添加、混合し、固形分32.0重量%、
粘度77.1(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(1
1)を得た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】また、組成物(e)100重量部に対し、
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分30.7重量%、粘度75.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(12)を得た。
茶色の無機系顔料「トダカラーKN−O」1重量部を添
加、混合し、固形分30.7重量%、粘度75.0(秒
/RGS# 3、20℃)の組成物(12)を得た。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】この組成物(f)100重量部に対し、ク
リーム色の無機系顔料「マピコLL−XLO」2重量部
を添加、混合し、固形分34.8重量%、粘度36.2
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(13)を得た。
リーム色の無機系顔料「マピコLL−XLO」2重量部
を添加、混合し、固形分34.8重量%、粘度36.2
(秒/RGS# 3、20℃)の組成物(13)を得た。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】「実験」実施例1〜実施例5及び比較例1
〜比較例4の各インクジェット記録媒体に、水系型のジ
ェットインク「大日本インキ:SZA1002(墨
色)、SZA2002(青色)、SZA3002(赤
色)、SZA5002(黄色)」とインクジェットプリ
ンター「島津製作所:物品用カラープリンター」とを使
用してインクジェット記録を行ない、得られた記録画像
を評価した。結果を[表1]に示す。
〜比較例4の各インクジェット記録媒体に、水系型のジ
ェットインク「大日本インキ:SZA1002(墨
色)、SZA2002(青色)、SZA3002(赤
色)、SZA5002(黄色)」とインクジェットプリ
ンター「島津製作所:物品用カラープリンター」とを使
用してインクジェット記録を行ない、得られた記録画像
を評価した。結果を[表1]に示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 平均粒子径が0.05〜0.50μm、
0.03〜1.0μmの粒子径の粒度分布が90%以
上、酸価が5〜100mgKOH/g、ガラス転移温度
(Tg)が40〜130℃の非造膜性のポリアクリル酸
エステルエマルジョンと、平均粒子径が3.5〜10.
0μm、1.5〜20.0μmの粒子径の粒度分布が9
0%以上、吸油量が100〜250ml/gで、130
〜180Åの細孔径を有する無定形シリカとを、充填材
として含有していることを特徴とするインクジェット記
録媒体におけるインク受理層形成用組成物。 - 【請求項2】 非造膜性のポリアクリル酸エステルエマ
ルジョンと無定形シリカとの混合比(固形分重量比)が
1:10〜1:1であることを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット記録媒体におけるインク受理層形成
用組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のインクジ
ェット記録媒体におけるインク受理層形成用組成物が、
平均粒子径が0.05〜1.0μm、0.03〜1.5
μmの粒子径の粒度分布が90%以上、吸油量が10〜
50ml/gの無機系、アゾ系あるいは多環式の顔料を
含有していることを特徴とするインクジェット記録媒体
におけるインク受理層形成用組成物。 - 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録媒
体におけるインク受理層形成用組成物において、充填材
と顔料との混合比(固形分重量比)が10.0:0.5
〜10.0:5.0であることを特徴とするインクジェ
ット記録媒体におけるインク受理層形成用組成物。 - 【請求項5】 支持体の上に、請求項1〜請求項4のう
ちのいずれかの1項に記載のインク受理層形成用組成物
によるインク受理層を形成したことを特徴とするインク
ジェット記録媒体。 - 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェット記録媒
体において、インク受理層における充填材の含有量が
2.0〜20.0g(固形分)/m2 であることを特徴
とするインクジェット記録媒体。 - 【請求項7】 支持体の上の全面に形成した第1のイン
ク受理層と、該第1のインク受理層の上に柄状に形成し
た第2のインク受理層とを有しており、該第2のインク
受理層を、請求項3又は請求項4に記載のインク受理層
形成用組成物によって形成したことを特徴とするインク
ジェット記録媒体。 - 【請求項8】 支持体の上の全面に形成した第1のイン
ク受理層と、該第1のインク受理層の上に柄状に形成し
た第2のインク受理層とを有しており、第1のインク受
理層を、充填材と、平均粒子径が0.05〜1.0μ
m、0.03〜1.5μmの粒子径の粒度分布が90%
以上、吸油量が10〜50ml/gの無機系、アゾ系あ
るいは多環式の顔料とを含有するインク受理層形成用組
成物によって形成し、第2のインク受理層を、請求項3
又は請求項4に記載のインク受理層形成用組成物によっ
て形成したことを特徴とするインクジェット記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11356394A JP3308707B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | インクジェット記録媒体のインク受理層形成用組成物及びインクジェット記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11356394A JP3308707B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | インクジェット記録媒体のインク受理層形成用組成物及びインクジェット記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07299959A true JPH07299959A (ja) | 1995-11-14 |
JP3308707B2 JP3308707B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=14615445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11356394A Expired - Fee Related JP3308707B2 (ja) | 1994-04-30 | 1994-04-30 | インクジェット記録媒体のインク受理層形成用組成物及びインクジェット記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308707B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2323800A (en) * | 1997-03-31 | 1998-10-07 | Somar Corp | Ink-jet recording film |
JP2000025329A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-25 | Tokuyama Corp | インクジェット記録用紙用填料 |
EP1293354A3 (en) * | 2001-09-14 | 2003-05-21 | Konica Corporation | Ink-jet recording paper |
KR100457696B1 (ko) * | 1997-12-15 | 2005-01-24 | 주식회사 코오롱 | 잉크젯용투명필름 |
US20090047424A1 (en) * | 2005-01-25 | 2009-02-19 | Essilor International/ Nikon-Essilor Co., Ltd. | Ink receptive material, tinted optical lenses and method for manufacturing the same |
CN103796840A (zh) * | 2011-07-22 | 2014-05-14 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 喷墨记录介质 |
-
1994
- 1994-04-30 JP JP11356394A patent/JP3308707B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2323800A (en) * | 1997-03-31 | 1998-10-07 | Somar Corp | Ink-jet recording film |
GB2323800B (en) * | 1997-03-31 | 2000-12-27 | Somar Corp | Ink-jet recording film having improved ink fixing |
KR100457696B1 (ko) * | 1997-12-15 | 2005-01-24 | 주식회사 코오롱 | 잉크젯용투명필름 |
JP2000025329A (ja) * | 1998-07-07 | 2000-01-25 | Tokuyama Corp | インクジェット記録用紙用填料 |
EP1293354A3 (en) * | 2001-09-14 | 2003-05-21 | Konica Corporation | Ink-jet recording paper |
US20090047424A1 (en) * | 2005-01-25 | 2009-02-19 | Essilor International/ Nikon-Essilor Co., Ltd. | Ink receptive material, tinted optical lenses and method for manufacturing the same |
CN103796840A (zh) * | 2011-07-22 | 2014-05-14 | 惠普发展公司,有限责任合伙企业 | 喷墨记录介质 |
US9278569B2 (en) | 2011-07-22 | 2016-03-08 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet recording medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3308707B2 (ja) | 2002-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2625645C (en) | Composition and ink receiving system incorporating the composition | |
JPH0313376A (ja) | 被記録材及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
US5814579A (en) | Multicolor printing system | |
US20170305178A1 (en) | Thermal sublimation paper, method for the production thereof and use thereof | |
JPH07299959A (ja) | インクジェット記録媒体におけるインク受理層形成用 組成物及びインクジェット記録媒体 | |
JP2002235023A (ja) | インクジェットプリンタ及びそれに用いるインク組成物 | |
JP3315488B2 (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JPH02136279A (ja) | インクジェツト記録用シート | |
KR100255042B1 (ko) | 잉크젯프린터용투명필름 | |
US11946204B2 (en) | Titanium dioxide-free cigarette tipping inks | |
JP2004026947A (ja) | インクジェット用水性顔料インク及び記録物 | |
JP2000343815A (ja) | 校正用インクジェット記録シート | |
JPH10181193A (ja) | バックプリント記録媒体 | |
AU2014201123B2 (en) | Composition and ink receiving system incorporating the composition | |
JPH03251487A (ja) | インクジェット記録用シート | |
JP2002316474A (ja) | 校正用インクジェット記録シートおよびその製造方法 | |
JP2004026946A (ja) | インクジェット用水性顔料インク及び記録物 | |
JP2001205918A (ja) | 記録媒体、記録物及び記録物の記録方法 | |
JP2005009121A (ja) | 室内仕切ボード用紙、仕切ボードおよびその製造方法 | |
JPH0459281A (ja) | 被記録材 | |
JP2002096548A (ja) | インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート | |
JPS63286392A (ja) | 記録方法 | |
JP2005111993A (ja) | 印刷物 | |
JPH0367685A (ja) | インクジェット記録媒体 | |
JPH03203967A (ja) | インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |