JP2002096548A - インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート - Google Patents

インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート

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JP2002096548A
JP2002096548A JP2000289170A JP2000289170A JP2002096548A JP 2002096548 A JP2002096548 A JP 2002096548A JP 2000289170 A JP2000289170 A JP 2000289170A JP 2000289170 A JP2000289170 A JP 2000289170A JP 2002096548 A JP2002096548 A JP 2002096548A
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Mitsuru Kawazome
満 河染
Akira Hirasawa
朗 平澤
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字したインクの耐水性に優れ、印字画像の
滲みが起こらず、印字の印字品質が高く、かつ、印刷イ
ンク適性に優れるため基材の必要な箇所にのみ容易にイ
ンクジェットインク受容層を形成できるインクの提供。 【解決手段】 沸点100℃以上のグリコール系溶剤を
主成分として含むビヒクルに対して、水性懸濁液がアル
カリ性を示す多孔質微粒子を配合したインクジェットイ
ンク受容層形成用インクを用いる。好ましくはさらにバ
インダー樹脂を配合したインクジェットインク受容層形
成用インクを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットイ
ンク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットインクを使用する
インクジェットプリンタはカラー化が容易で、安価であ
り、高解像度が可能である、保存性に優れているなどの
多くの優れた点を持っているが、上質紙に印字するとイ
ンクの吸収性に劣り、印字したインクが基材表面に残る
ため、連続的に印字された場合などにはガイドロールが
汚れたり、印字画像の汚れ発生する問題があり、またイ
ンクジェット印字が滲んだり、耐水性に劣る問題があっ
た。特に情報産業分野で使用する場合、インクジェット
印字されたバーコードなどが滲んで読み取り難くなった
り、インクジェット印字された郵便物などが野外にて雨
に曝されたり、あるいは誤って水が掛かってしまった場
合などには、溶けて印字内容が見えなくなる問題があっ
た。
【0003】上質紙は、地合むらと称される数mmから
数cmの大きさをもつ不均一性を有しているため、印字
画像の滲み防止(画像の鮮鋭性の向上)のために多孔質
顔料をコートした記録用シートが市販されている。しか
し多孔質顔料を用いる場合、多孔質顔料粒子間の空隙と
多孔質顔料粒子内の空隙の分布をコントロールする必要
があり、例えば多孔質顔料粒子間の空隙が大きいとイン
クジェットインクは「面方向」に浸透して、”画像の滲
み”の原因となる。耐水性のある顔料タイプのインクジ
ェットインクが市販されているが、インクジェットプリ
ンタのヘッドの目づまりやヘッドの寿命が低下するなど
ヘッドへの悪影響ある上、印字濃度が薄い、カラー化し
にくいという問題があった。
【0004】一方、インクジェットインク受容層を形成
した用紙(インクジェット用紙)やフィルム(OHPフ
ィルム)などが考案されている(特開平6−18313
5号公報、特開平6−297830号公報、特公平8−
22608号公報、特開平8−72390号公報、特開
平8−291496号公報など)。しかし、これらはイ
ンク吸収性は改善されるが、基材の全面にインクジェッ
トインク受容層を設けるためコスト高になる問題がある
とともに、H液へ影響をあたえるためオフセット印刷に
向かないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、従来の問題を解決し、基材に形成したインクジェッ
トインク受容層へのインクジェットインク吸収性に優れ
るとともに、印字したインクジェットインクの耐水性が
改善でき、かつ印字画像の滲みが起こらないようにして
インクジェット印字の印字品質を向上できるインクジェ
ットインク受容層形成用インクであって、印刷インク適
性に優れるためオフセット印刷などにより基材の必要な
所定の箇所にインクジェットインク受容層を容易に形成
できるインクジェットインク受容層形成用インクを提供
することであり、本発明の第2の目的は、そのようなイ
ンクを用いて基材の所定部に形成されたインクジェット
インク受容層を有する記録用シートを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の溶剤を主とし
て含むビヒクルを用い、このビヒクルに水性懸濁液がア
ルカリ性を示す多孔質微粒子を配合したインクジェット
インク受容層形成用インクを用いることにより解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載のインク
ジェットインク受容層形成用インクは、沸点100℃以
上のグリコール系溶剤を主成分として含むビヒクルに対
して、水性懸濁液がアルカリ性を示す多孔質微粒子を配
合したことを特徴とする。
【0008】特定の溶剤を主成分として含むビヒクルに
水性懸濁液がアルカリ性を示す多孔質微粒子を配合した
インクジェットインク受容層形成用インクを用いること
により、特別な乾燥装置が必要でなくなり、そして基材
に形成されたインクジェットインク受容層へのインクジ
ェットインク吸収性が優れ、印字画像の滲みが起こらな
いとともに、印字したインクジェットインクの耐水性が
改善でき、かつインクジェット印字の印字品質を向上で
きる。さらに、印刷インク適性に優れるため基材の必要
な所定の箇所に容易にインクジェットインク受容層を形
成できるのでコストダウンを計ることができる上、オフ
セット印刷に影響を与えない。
【0009】本発明の請求項2記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、請求項1記載のインクジェ
ットインク受容層形成用インクにおいて、さらにバイン
ダー樹脂を配合したビヒクルを用いることを特徴とす
る。
【0010】本発明の請求項3の記録用シートは、基材
の少なくとも一方の面の所定部に請求項1あるいは請求
項2記載のインクジェットインク受容層形成用インクを
用いて形成されたインクジェットインク受容層を有して
なることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェットインク受
容層形成用インクは、沸点100℃以上のグリコール系
溶剤を主として含有するビヒクルを用いることが肝要で
あり、このビヒクルに対して水性懸濁液がアルカリ性を
示す多孔質微粒子を配合して調製される。このようなグ
リコール系溶剤を用いることにより特別な乾燥装置が必
要でなくなる。
【0012】本発明で用いるグリコール系溶剤は、水と
混合可能な中沸点および高沸点溶剤(沸点が100℃以
上のもの)であり、具体的には、例えばグリコール(グ
リセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール)
やグリコール誘導体(エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルア
セテート)などおよびこれらの2つ以上の混合物を挙げ
ることができる。
【0013】本発明で用いる水性懸濁液がアルカリ性を
示す多孔質微粒子とは親水性多孔質微粒子および/また
は疎水性多孔質微粒子であって、親水性多孔質微粒子の
場合は、常温で水に4質量%添加して均一に攪拌混合し
た水性懸濁液がpH7〜pH14、好ましくはpH8〜
pH13、特に好ましくはpH9〜pH12のアルカリ
性を示す多孔質微粒子であるか、疎水性多孔質微粒子の
場合は、常温で水エタノール混合物(質量比1:1)に
4質量%添加して均一に攪拌混合した水性懸濁液がpH
7〜pH14、好ましくはpH8〜pH13、特に好ま
しくはpH9〜pH12のアルカリ性を示す多孔質微粒
子であるか、あるいは親水性多孔質微粒子と疎水性多孔
質微粒子の混合物である場合は、上記のようにして測定
されたそれぞれのpHの平均値がpH7.5〜pH1
4、好ましくはpH8〜pH13、特に好ましくはpH
9〜pH12のアルカリ性を示す親水性多孔質微粒子と
疎水性多孔質微粒子の混合物である。
【0014】本発明で用いる水性懸濁液がアルカリ性を
示す多孔質微粒子の具体例としては例えば、シリカ微粒
子では、疎水性のものでは、(日本シリカ工業社 Ni
psil SS−10F,SS−15,SS−50Cな
ど)、親水性のものでは、(日本シリカ工業社 Nip
sil G−300F,NA,E−200など)が挙げ
られる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上組
み合わせて用いてもよい。
【0015】本発明においては、必要に応じてさらにバ
インダー樹脂を配合したビヒクルを用いることができ
る。さらにバインダー樹脂を配合することにより、形成
されたインクジェットインク受容層が擦れに強くなり、
OCRリーダーなどで擦られても多孔質微粒子が離脱し
たり、インクジェットインク受容層が剥離しなくなるの
で好ましい。
【0016】本発明で用いるバインダー樹脂は、前記グ
リコール系溶剤とともに使用可能なものであれば特に限
定されない。具体的には、例えば、アルブミン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソ
ーダなどの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポ
リアミド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリフェニルアセトアセタール、ポリ
エチレンイミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピ
リジウムハライド、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリ
ビニルアルコールおよびその誘導体、ポリエステル、ポ
リアクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合体など
の合成樹脂、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮
合物、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物、ポリ
ビニルアミン共重合物、ジシアンジアミド、ジメチル・
ジアリル・アンモニウムクロライドを主成分とする化合
物あるいはこれらの2種以上の混合物などのカチオン性
樹脂、その他、電子線硬化型インク、紫外線硬化型イン
ク、スルホン酸基、カルボキシル基、硫酸エステル基、
燐酸エステル基などのアニオン性基を有する例えばロジ
ン変成マレイン酸などのアニオン性樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0017】本発明においては水性懸濁液がアルカリ性
を示す多孔質微粒子の配合量は特に限定されない。しか
し、ビヒクル100質量部に対して、多孔質微粒子を1
0〜60質量部、好ましくは20〜50質量部、より好
ましくは25〜45質量部配合することが望ましい。1
0質量部未満では耐水性や印字画像の滲みを改善できな
い恐れがあり、60質量部を超えると印刷インク適性が
低下する恐れがあるので好ましくない。
【0018】本発明のインクジェットインク受容層形成
用インクには、必要に応じ公知の添加剤を添加すること
ができる。添加剤としては、例えば、粘度調整剤、老化
防止剤、pH調節剤、消泡剤、各種安定剤、着色剤など
を挙げることができる。
【0019】本発明のインクジェットインク受容層形成
用インクは、グラビアコーター、フレキソ、エアナイフ
コーター、バーコーターなどの塗工手段により基材の少
なくとも一方の面の所定部に塗工し、インクジェットイ
ンク受容層を有する記録用シートを形成することができ
る。したがって本発明においては、特別な乾燥装置を必
要としない。
【0020】本発明で用いる基材としては、通常の紙の
他に、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有する
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビ
ニルなどの合成フィルムを用いることもできる。これら
の合成フィルムを用いる場合には基材の表面をマット処
理、コロナ処理などの表面処理を施すのが好ましい。ま
た、基材面への塗工量は、特に限定されないが、例えば
0.5〜30g/m2、好ましくは3〜20g/m2
さらに好ましくは5〜15g/m2 とする。
【0021】本発明において用いるインクジェットイン
クとしては、たとえば特開平7−228808号公報、
同7−228809号公報に記載のものを用いることが
できる。特に、アントラキノン系、ベンゾキノン系、ナ
フトキシキノン系、キサンテン系、トリフェニルメタン
系、キノリン系、インジゴイド系、アジン系、オキサジ
ン系、チアジン系およびメチン系染料からなる群から選
ばれた少なくとも1種のアニオン性インクが好適に用い
られる。これらの具体例については特開平7−2288
09号公報の段落番号0015に例示されている。この
インクに使用する媒体としては、水と水溶性有機溶媒と
の混合溶媒を用いることができる。このほかに、pH調
整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤などを含有させるこ
とができる。
【0022】図1は、本発明の記録用シートの一実施形
態を説明する説明図である。図1において、本発明の記
録用シート1は、本発明のインクジェットインク受容層
形成用インクを使用して基材2の上面の所定の箇所にイ
ンクジェットインク受容層3が形成してある。4は、イ
ンクジェットインク受容層3の上に図示しないインクジ
ェットプリンタで印字された印字である。
【0023】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)プロピレングリコール93質量部にロジン
変性マレイン酸〈商品名:テスポール1152(日立化
成ポリマー社製)〉7質量部を溶解させる。得られたビ
ヒクル液100質量部に水性懸濁液がアルカリ性を示す
多孔質微粒子として合成親水性シリカ微粒子〈商品名:
Nipsil G−300(日本シリカ工業社製)〉1
5質量部を混練する。続いて水性懸濁液がアルカリ性を
示す多孔質微粒子として合成疎水性シリカ微粒子〈商品
名:Nipsil SS−10F(日本シリカ工業社
製)〉15質量部を混練し、これにロール転写性向上剤
としてジエチレングリコール10質量部とグリセリン5
質量部を加えて三本ロールミルを使用して、本発明のイ
ンクジェットインク受容層形成用インクを調製した。得
られた本発明のインクジェットインク受容層形成用イン
クを樹脂凸版を使用して上質紙(70Kg連量)上に3
g/m2 になるようにオフセット印刷を行ってインクジ
ェットインク受容層を有する本発明の記録用シートを作
った。得られた本発明の記録用シートのインクジェット
インク受容層にサイテックス社インクジェットプリンタ
で印字(黒、赤、青および緑染料インク)を行ったあ
と、下記の評価方法により耐水性およびSTIグレード
(%)(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた
微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0024】(評価方法) 〈耐水性〉印字箇所を一定時間流水で洗い流すか、印字
箇所に水滴を一定時間滴下したのち、拭き取ってインク
の状態を目視により判定する。印字が完全に残っている
ものを◎、印字がほぼ完全に残っているものを○、印字
が少し薄くなってきているものを△、印字が薄くなって
いるものを×と判定した。
【0025】〈STIグレード(%)(印字品質)〉イ
ンクジェットプリンタにてバーコードを印字し、その読
み取り品質をバーコードテスタ(LASER CHEK
II)にて、STIグレード(%)を測定することに
より評価した。なお、一般的にはSTIグレードで50
%以上が標準的な良好品質と評価することができる。
【0026】(実施例2)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を合成親水性シリカ微粒子〈商品名:N
ipsil NA(日本シリカ工業社製)〉に変更した
以外は実施例1と同様にして、本発明のインクジェット
インク受容層形成用インクを調製した後、同様にしてイ
ンクジェットインク受容層を有する本発明の記録用シー
トを作り、耐水性およびSTIグレード(%)(印字品
質)の評価を行った。評価結果を用いた微粒子の水性懸
濁液のpHとともに表1に示す。
【0027】(実施例3)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を10質量部に、合成疎水性シリカ微粒
子を20質量部に変更した以外は実施例1と同様にし
て、本発明のインクジェットインク受容層形成用インク
を調製した後、同様にしてインクジェットインク受容層
を有する本発明の記録用シートを作り、耐水性およびS
TIグレード(%)(印字品質)の評価を行った。評価
結果を用いた微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に
示す。
【0028】(実施例4)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を20質量部に、合成疎水性シリカ微粒
子を10質量部に変更した以外は実施例1と同様にし
て、本発明のインクジェットインク受容層形成用インク
を調製した後、同様にしてインクジェットインク受容層
を有する本発明の記録用シートを作り、耐水性およびS
TIグレード(%)(印字品質)の評価を行った。評価
結果を用いた微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に
示す。
【0029】(実施例5)実施例1で使用した合成疎水
性シリカ微粒子を合成疎水性シリカ微粒子〈商品名:N
ipsil SS−15(日本シリカ工業社製)〉に変
更した以外は実施例1と同様にして、本発明のインクジ
ェットインク受容層形成用インクを調製した後、同様に
してインクジェットインク受容層を有する本発明の記録
用シートを作り、耐水性およびSTIグレード(%)
(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた微粒子
の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0030】(実施例6)実施例1で使用した合成疎水
性シリカ微粒子を合成疎水性シリカ微粒子〈商品名:N
ipsil SS−50C(日本シリカ工業社製)〉に
変更した以外は実施例1と同様にして、本発明のインク
ジェットインク受容層形成用インクを調製した後、同様
にしてインクジェットインク受容層を有する本発明の記
録用シートを作り、耐水性およびSTIグレード(%)
(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた微粒子
の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0031】(実施例7)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を合成親水性シリカ微粒子〈商品名:N
ipsil E−200(日本シリカ工業社製)〉に変
更した以外は実施例1と同様にして、本発明のインクジ
ェットインク受容層形成用インクを調製した後、同様に
してインクジェットインク受容層を有する本発明の記録
用シートを作り、耐水性およびSTIグレード(%)
(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた微粒子
の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0032】(比較例1)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を合成親水性シリカ微粒子〈商品名:N
ipsil E−200(日本シリカ工業社製)〉に、
実施例1で使用した合成疎水性シリカ微粒子を合成疎水
性シリカ微粒子〈商品名:NipsilSS−50A
(日本シリカ工業社製)〉に変更した以外は実施例1と
同様にして比較のためのインクジェットインク受容層形
成用インクを調製した後、同様にしてインクジェットイ
ンク受容層を有する比較のための記録用シートを作り、
耐水性およびSTIグレード(%)(印字品質)の評価
を行った。評価結果を用いた微粒子の水性懸濁液のpH
とともに表1に示す。
【0033】(比較例2)合成親水性シリカ微粒子〈商
品名:Nipsil G−300(日本シリカ工業社
製)〉30質量部をUVワニス〈商品名:シルバーワニ
ス(T&K TOKA社製)〉70質量部中に三本ロー
ルミルを使用して混練し、比較のためのインクジェット
インク受容層形成用インクを得た。得られたインクジェ
ットインク受容層形成用インクを樹脂凸版を使用して上
質紙(70Kg連量)上に3g/m2になるようにドラ
イオフセット印刷(高圧水銀灯で硬化)を行い、比較の
ための記録用シートを作った。得られた記録用シートの
インクジェット受容層にサイテックス社インクジェット
プリンタで印字(黒、赤、青および緑染料インク)を行
い、実施例1と同様にして耐水性およびSTIグレード
(%)(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた
微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0034】(比較例3)ロジン変性フェノール樹脂ワ
ニス54質量部とアマニ油ワニス10質量部を混合し、
木ロウ(バルチミン酸グリセリド)5質量部とドライヤ
ー3質量部を混合した。得られたワニスに合成親水性シ
リカ微粒子〈商品名:Nipsil G−300(日本
シリカ工業社製)〉28質量部を加えて三本ロールミル
を使用して、比較のためのインクジェットインク受容層
形成用インクを調製した。得られたインクを樹脂凸版を
使用して上質紙(70Kg連量)上に3g/m2 になる
ようにドライオフセット印刷を行い比較のための記録用
シートを作った。得られた記録用シートのインクジェッ
トインク受容層にサイテックス社インクジェットプリン
タで印字(黒、赤、青および緑染料インク)を行ったあ
と、実施例1と同様にして耐水性およびSTIグレード
(%)(印字品質)の評価を行った。評価結果を用いた
微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に示す。
【0035】(比較例4)実施例1で使用した合成親水
性シリカ微粒子を合成親水性シリカ微粒子〈商品名:カ
ープレックス#80(シオノギ製薬社製)〉に、実施例
1で使用した合成疎水性シリカ微粒子を合成疎水性シリ
カ微粒子〈商品名:レオロシールDM−20(トクヤマ
社製)〉に変更した以外は実施例1と同様にして比較の
ためのインクジェットインク受容層形成用インクを調製
した後、同様にしてインクジェットインク受容層を有す
る比較のための記録用シートを作り、耐水性およびST
Iグレード(%)(印字品質)の評価を行った。評価結
果を用いた微粒子の水性懸濁液のpHとともに表1に示
す。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜7のインクジェットインク受容
層形成用インクは、印刷インク適性に優れる上、表1か
ら、インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および
緑染料インク)した印字の耐水性およびSTIグレード
(%)(印字品質)に優れていることが判る。それに対
して、比較例1〜4のインクジェットインク受容層形成
用インクは、耐水性およびSTIグレード(%)(印字
品質)に劣る。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のインクジェット
インク受容層形成用インクは、従来のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクの諸問題を解決し、特定のグリ
コール系溶剤を主成分として含むビヒクルに対して、水
性懸濁液がアルカリ性を示す多孔質微粒子を配合したイ
ンクを用いたため特別な乾燥装置を必要とせず、基材に
形成したインクジェットインク受容層に印字したインク
ジェットインクの耐水性に優れ、印字画像の滲みが起こ
らず、印字の印字品質が高く、かつ、印刷インク適性に
優れるため基材の必要な所定の箇所にのみ容易にインク
ジェットインク受容層を形成できるのでコストダウンを
計ることができる上、オフセット印刷に影響を与えない
という顕著な効果を奏する。
【0039】本発明の請求項2記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、さらにバインダー樹脂を配
合したビヒクルを用いたので、基材に形成されたインク
ジェットインク受容層が擦れに強くなり、OCRリーダ
ーなどで擦られても無機系多孔質微粒子が離脱したり、
インクジェットインク受容層が剥離しなくなるという顕
著な効果を奏する。
【0040】本発明の請求項3記載の記録用シートは、
基材の所定部に形成されたインクジェットインク受容層
に印字したインクジェットインクの耐水性に優れ、かつ
印字画像の滲みが起こらず、印字の印字品質が高いとい
う顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録用シートの一実施形態を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 本発明の記録用シート 2 基材 3 インクジェットインク受容層 4 印字

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点100℃以上のグリコール系溶剤を
    主成分として含むビヒクルに対して、水性懸濁液がアル
    カリ性を示す多孔質微粒子を配合したことを特徴とする
    インクジェットインク受容層形成用インク。
  2. 【請求項2】 さらにバインダー樹脂を配合したビヒク
    ルを用いることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ットインク受容層形成用インク。
  3. 【請求項3】 基材の少なくとも一方の面の所定部に請
    求項1あるいは請求項2記載のインクジェットインク受
    容層形成用インクを用いて形成されたインクジェットイ
    ンク受容層を有してなる記録用シート。
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