JP2002067487A - インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート - Google Patents

インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート

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JP2002067487A
JP2002067487A JP2000259271A JP2000259271A JP2002067487A JP 2002067487 A JP2002067487 A JP 2002067487A JP 2000259271 A JP2000259271 A JP 2000259271A JP 2000259271 A JP2000259271 A JP 2000259271A JP 2002067487 A JP2002067487 A JP 2002067487A
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Akira Hirasawa
朗 平澤
Mitsuru Kawazome
満 河染
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字したインクの耐水性に優れ、印字画像の
滲みが起こらず、印字の印字品質が高く、かつ、印刷イ
ンク適性に優れるため基材の必要な箇所にのみ容易にイ
ンクジェットインク受容層を形成できるインクの提供。 【解決手段】 沸点100℃以上のグリコール系溶剤を
主成分として含むビヒクルに対して無機系多孔質微粒子
を配合し、好ましくはさらにバインダー樹脂を配合した
インクジェットインク受容層形成用インクを用いる。好
ましくは、ビヒクル100質量部に対して、無機系多孔
質微粒子を10〜60質量部配合したインクを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットイ
ンク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットインクを使用する
インクジェットプリンタはカラー化が容易で、安価であ
り、高解像度が可能である、保存性に優れているなどの
多くの優れた点を持っているが、上質紙に印字するとイ
ンクの吸収性に劣り、印字したインクが基材表面に残る
ため、連続的に印字された場合などにはガイドロールが
汚れたり、印字画像の汚れ発生する問題があり、またイ
ンクジェット印字が滲んだり、耐水性に劣る問題があっ
た。特に情報産業分野で使用する場合、インクジェット
印字されたバーコードなどが滲んで読み取り難くなった
り、インクジェット印字された郵便物などが野外にて雨
に曝されたり、あるいは誤って水が掛かってしまった場
合などには、溶けて印字内容が見えなくなる問題があっ
た。
【0003】耐水性のある顔料タイプのインクジェット
インクが市販されているが、インクジェットプリンタの
ヘッドの目づまりやヘッドの寿命を低下するなどヘッド
への悪影響ある上、印字濃度が薄い、カラー化しにくい
という問題があった。
【0004】一方、インクジェットインク受容層を形成
した用紙(インクジェット用紙)やフィルム(OHPフ
ィルム)などが考案されている(特開平6−18313
5号公報、特開平6−297830号公報、特公平8−
22608号公報、特開平8−72390号公報、特開
平8−291496号公報など)。しかし、これらはイ
ンク吸収性は改善されるが、基材の全面にインクジェッ
トインク受容層を設けるためコスト高になる問題がある
とともに、H液へ影響をあたえるためオフセット印刷に
向かないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、従来の問題を解決し、基材に形成したインクジェッ
トインク受容層へのインクジェットインク吸収性に優れ
るとともに、印字したインクジェットインクの耐水性が
改善でき、かつ印字画像の滲みが起こらないようにして
インクジェット印字の印字品質を向上できるインクジェ
ットインク受容層形成用インクであって、印刷インク適
性に優れるためオフセット印刷などにより基材の必要な
所定の箇所にインクジェットインク受容層を容易に形成
できるインクジェットインク受容層形成用インクを提供
することであり、本発明の第2の目的は、そのようなイ
ンクを用いて基材の所定部に形成されたインクジェット
インク受容層を有する記録用シートを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の溶剤を主とし
て含むビヒクルを用い、このビヒクルに無機系多孔質微
粒子を配合したインクジェットインク受容層形成用イン
クを用いることにより解決できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の請求項1記載のインク
ジェットインク受容層形成用インクは、沸点100℃以
上のグリコール系溶剤を主成分として含むビヒクルに対
して無機系多孔質微粒子を配合したことを特徴とする。
特定の溶剤を主成分として含むビヒクルに無機系多孔質
微粒子を配合したインクジェットインク受容層形成用イ
ンクを用いることにより、特別な乾燥装置が必要でなく
なり、そして基材に形成されたインクジェットインク受
容層へのインクジェットインク吸収性が優れ、印字画像
の滲みが起こらないとともに、印字したインクジェット
インクの耐水性が改善でき、かつインクジェット印字の
印字品質を向上できる。さらに、印刷インク適性に優れ
るため基材の必要な所定の箇所に容易にインクジェット
インク受容層を形成できるのでコストダウンを計ること
ができる上、オフセット印刷に影響を与えない。
【0008】本発明の請求項2記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、請求項1記載のインクジェ
ットインク受容層形成用インクにおいて、さらにバイン
ダー樹脂を配合したビヒクルを用いることを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項3記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、請求項1あるいは請求項2
記載のインクジェットインク受容層形成用インクにおい
て、ビヒクル100質量部に対して、無機系多孔質微粒
子を10〜60質量部配合したことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4の記録用シートは、基材
の少なくとも一方の面の所定部に請求項1から請求項3
のいずれかに記載のインクジェットインク受容層形成用
インクを用いて形成されたインクジェットインク受容層
を有してなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェットインク受
容層形成用インクは、沸点100℃以上のグリコール系
溶剤を主として含有するビヒクルを用いることが肝要で
あり、このビヒクルに対して無機系多孔質微粒子を配合
して調製される。グリコール系溶剤をを用いることによ
り特別な乾燥装置が必要でなくなる。
【0012】本発明で用いるグリコール系溶剤は、水と
混合可能な中沸点および高沸点溶剤(沸点が100℃以
上のもの)であり、具体的には、例えばグリコール(グ
リセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール)
やグリコール誘導体(エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルア
セテート)などおよびこれらの2つ以上の混合物を挙げ
ることができる。
【0013】本発明で用いる無機系多孔質微粒子の具体
例としては、例えば、シリカ微粒子では、疎水性のもの
では、(日本シリカ工業社 SS−10,SS−15,
SS−10A,SS−20,SS−30P,SS−30
S,SS−40,SS−50,SS−50A,SS−6
0,SS−70,SS−100,SS−10F,SS−
50F,SS−50B,SS−50C,SS−72F,
SS−170X,SS−178Bなど)、親水性のもの
では、(トクヤマ社 ファインシールA,B,USF,
E50,E70,T32,X12,X30,X37,X
37B,X40,X45,X60,X70,X80,R
X70,K41,F80,F80B,P8,CMFな
ど)、さらに、二酸化チタン(日本アエロジル社 T8
05)、アルミナ微粒子、天然ゼオライト、合成ゼオラ
イト、炭酸カルシウム、活性白土、ガラス、シラスバル
ーンなどの多孔質微粒子が挙げられる。これらは、単独
で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよ
い。
【0014】本発明においては、必要に応じてさらにバ
インダー樹脂を配合したビヒクルを用いることができ
る。さらにバインダー樹脂を配合することにより、形成
されたインクジェットインク受容層が擦れに強くなり、
OCRリーダーなどで擦られても無機系多孔質微粒子が
離脱したり、インクジェットインク受容層が剥離しなく
なるので好ましい。
【0015】本発明で用いるバインダー樹脂は、前記グ
リコール系溶剤とともに使用可能なものであれば特に限
定されない。具体的には、例えば、アルブミン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソ
ーダなどの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポ
リアミド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチル
メタクリレート、ポリフェニルアセトアセタール、ポリ
エチレンイミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピ
リジウムハライド、メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリ
ビニルアルコールおよびその誘導体、ポリエステル、ポ
リアクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合体など
の合成樹脂、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮
合物、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物、ポリ
ビニルアミン共重合物、ジシアンジアミド、ジメチル・
ジアリル・アンモニウムクロライドを主成分とする化合
物あるいはこれらの2種以上の混合物などのカチオン性
樹脂、その他、電子線硬化型インク、紫外線硬化型イン
ク、スルホン酸基、カルボキシル基、硫酸エステル基、
燐酸エステル基などのアニオン性基を有する例えばロジ
ン変成マレイン酸などのアニオン性樹脂などを挙げるこ
とができる。
【0016】本発明においては、ビヒクル100質量部
に対して、無機系多孔質微粒子を10〜60質量部、好
ましくは20〜50質量部、より好ましくは25〜45
質量部配合することが望ましい。10質量部未満では耐
水性や印字画像の滲みを改善できない恐れがあり、60
質量部を超えると印刷インク適性が低下する恐れがある
ので好ましくない。
【0017】本発明のインクジェットインク受容層形成
用インクには、必要に応じ公知の添加剤を添加すること
ができる。添加剤としては、例えば、粘度調整剤、老化
防止剤、pH調節剤、消泡剤、各種安定剤、着色剤など
を挙げることができる。
【0018】本発明のインクジェットインク受容層形成
用インクは、グラビアコーター、フレキソ、エアナイフ
コーター、バーコーターなどの塗工手段により基体の少
なくとも一方の面の所定部に塗工し、インクジェットイ
ンク受容層を有する記録用シートを形成することができ
る。したがって本発明においては、特別な乾燥装置を必
要としない。
【0019】本発明で用いる基材としては、通常の紙の
他に、合成紙、あるいはポリエチレン、透明性を有する
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビ
ニルなどの合成フィルムを用いることもできる。これら
の合成フィルムを用いる場合には基材の表面をマット処
理、コロナ処理などの表面処理を施すのが好ましい。ま
た、基材面への塗工量は、特に限定されないが、例えば
1〜30g/m2 、好ましくは3〜20g/m2 、さら
に好ましくは5〜15g/m2 とする。
【0020】本発明において用いるインクジェットイン
クとしては、たとえば特開平7−228808号公報、
同7−228809号公報に記載のものを用いることが
できる。特に、アントラキノン系、ベンゾキノン系、ナ
フトキシキノン系、キサンテン系、トリフェニルメタン
系、キノリン系、インジゴイド系、アジン系、オキサジ
ン系、チアジン系およびメチン系染料からなる群から選
ばれた少なくとも1種のアニオン性インクが好適に用い
られる。これらの具体例については特開平7−2288
09号公報の段落番号0015に例示されている。この
インクに使用する媒体としては、水と水溶性有機溶媒と
の混合溶媒を用いることができる。このほかに、pH調
整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤などを含有させるこ
とができる。
【0021】図1は、本発明の記録用シートの一実施形
態を説明する説明図である。図1において、本発明の記
録用シート1は、本発明のインクジェットインク受容層
形成用インクを使用して基材2の上面の所定の箇所にイ
ンクジェットインク受容層3が形成してある。4は、イ
ンクジェットインク受容層3の上に図示しないインクジ
ェットプリンタで印字された印字である。
【0022】
【実施例】以下実施例および比較例により本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約さ
れるものではない。 (実施例1)プロピレングリコール95質量部にロジン
変性マレイン酸〈商品名:テスポール1152(日立化
成ポリマー社製)〉5質量部を溶解させる。得られたビ
ヒクル液100質量部に無機系多孔質微粒子としてアル
ミナ微粒子〈商品名:酸化アルミニウムC(日本アエロ
ジル社製)〉30質量部を混練する。これにロール転写
性向上剤としてジエチレングリコール6質量部とグリセ
リン3質量部を加えて三本ロールミルを使用して、本発
明のインクジェットインク受容層形成用インクを調製し
た。得られた本発明のインクジェットインク受容層形成
用インクを樹脂凸版を使用して上質紙(70Kg連量)
上に3g/m2 になるようにオフセット印刷を行ってイ
ンクジェットインク受容層を有する本発明の記録用シー
トを作った。得られた本発明の記録用シートのインクジ
ェットインク受容層にサイテックス社インクジェットプ
リンタで印字(黒、赤、青および緑染料インク)を行っ
たあと、下記の評価方法により耐水性およびSTIグレ
ード(%)(印字品質)の評価を行った。評価結果を表
1に示す。
【0023】(評価方法) 〈耐水性〉印字箇所を一定時間流水で洗い流すか、印字
箇所に水滴を一定時間滴下したのち、拭き取ってインク
の状態を目視により判定する。印字が完全に残っている
ものを◎、印字がほぼ完全に残っているものを○、印字
が少し薄くなってきているものを△、印字が薄くなって
いるものを×と判定した。
【0024】〈STIグレード(%)(印字品質)〉イ
ンクジェットプリンタにてバーコードを印字し、その読
み取り品質をバーコードテスタ(LASER CHEK
II)にて、STIグレード(%)を測定することに
より評価した。なお、一般的にはSTIグレードで50
%以上が標準的な良好品質と評価することができる。
【0025】(実施例2)実施例1で使用したアルミナ
微粒子をシリカ微粒子〈商品名:Mizukasil
P−526(水澤化学社製)〉に変更した以外は実施例
1と同様にして、本発明のインクジェットインク受容層
形成用インクを調製した後、同様にしてインクジェット
インク受容層を有する本発明の記録用シートを作り、耐
水性およびSTIグレード(%)(印字品質)の評価を
行った。評価結果を表1に示す。
【0026】(実施例3)実施例1で使用したアルミナ
微粒子を粒状αアルミナ〈商品名:AM−21(住友化
学社製)〉に変更し、配合量を40質量部に変更した以
外は実施例1と同様にして、本発明のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクを調製した後、同様にしてイン
クジェットインク受容層を有する本発明の記録用シート
を作り、耐水性およびSTIグレード(%)(印字品
質)の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0027】(実施例4)実施例1で使用したアルミナ
を無機微粒子〈商品名:Laponite JS(日本
シリカ工業社製)〉に変更した以外は実施例1と同様に
して、本発明のインクジェットインク受容層形成用イン
クを調製した後、同様にしてインクジェットインク受容
層を有する本発明の記録用シートを作り、耐水性および
STIグレード(%)(印字品質)の評価を行った。評
価結果を表1に示す。
【0028】(比較例1)アルミナ微粒子〈商品名:酸
化アルミニウムC(日本アエロジル社製)〉30質量部
をUVワニス〈商品名:シルバーワニス(T&K TO
KA社製)〉100質量部中に三本ロールミルを使用し
て混練し、比較のためのインクジェットインク受容層形
成用インクを得た。得られたインクジェットインク受容
層形成用インクを樹脂凸版を使用して上質紙(70Kg
連量)上に3g/m2 になるようにドライオフセット印
刷(高圧水銀灯で硬化)を行い、記録用シートを作っ
た。得られた記録用シートのインクジェット受容層にサ
イテックス社インクジェットプリンタで印字(黒、赤、
青および緑染料インク)を行い、実施例1と同様にして
耐水性およびSTIグレード(%)(印字品質)の評価
を行った。評価結果を表1に示す。
【0029】(比較例2)ロジン変性フェノール樹脂ワ
ニス55質量部とアマニ油ワニス10質量部を混合し、
木ロウ(バルチミン酸グリセリド)5質量部とドライヤ
ー3質量部を混合した。得られたワニスにアルミナ微粒
子〈商品名:酸化アルミニウムC(日本アエロジル社
製)〉27質量部を加えて三本ロールミルを使用して、
比較のためのインクジェットインク受容層形成用インク
を調製した。得られたインクを樹脂凸版を使用して上質
紙(70Kg連量)上に3g/m2 になるようにドライ
オフセット印刷を行い比較のための記録用シートを作っ
た。得られた記録用シートのインクジェットインク受容
層にサイテックス社インクジェットプリンタで印字
(黒、赤、青および緑染料インク)を行ったあと、実施
例1と同様にして耐水性およびSTIグレード(%)
(印字品質)の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜4のインクジェットインク受容
層形成用インクは、印刷インク適性に優れる上、表1か
ら、インクジェットプリンタで印字(黒、赤、青および
緑染料インク)した印字の耐水性およびSTIグレード
(%)(印字品質)に優れていることが判る。それに対
して、比較例1〜2のインクジェットインク受容層形成
用インクは、耐水性およびSTIグレード(%)(印字
品質)に劣る。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のインクジェット
インク受容層形成用インクは、従来のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクの諸問題を解決し、特定のグリ
コール系溶剤を主成分として含むビヒクルを用いたため
特別な乾燥装置を必要とせず、基材に形成したインクジ
ェットインク受容層に印字したインクジェットインクの
耐水性に優れ、印字画像の滲みが起こらず、印字の印字
品質が高く、かつ、印刷インク適性に優れるため基材の
必要な所定の箇所にのみ容易にインクジェットインク受
容層を形成できるのでコストダウンを計ることができる
上、オフセット印刷に影響を与えないという顕著な効果
を奏する。
【0033】本発明の請求項2記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、さらにバインダー樹脂を配
合したビヒクルを用いたので、基材に形成されたインク
ジェットインク受容層が擦れに強くなり、OCRリーダ
ーなどで擦られても無機系多孔質微粒子が離脱したり、
インクジェットインク受容層が剥離しなくなるという顕
著な効果を奏する。
【0034】本発明の請求項3記載のインクジェットイ
ンク受容層形成用インクは、ビヒクル100質量部に対
して、無機系多孔質微粒子を10〜60質量部配合した
のでインクジェットインク受容層に印字したインクジェ
ットインクの耐水性により優れ、印字画像の滲みが起こ
らず、印字の印字品質がより高いという顕著な効果を奏
する。
【0035】本発明の請求項4記載の記録用シートは、
基材の所定部に形成されたインクジェットインク受容層
に印字したインクジェットインクの耐水性に優れ、かつ
印字画像の滲みが起こらず、印字の印字品質が高いとい
う顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録用シートの一実施形態を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 本発明の記録用シート 2 基材 3 インクジェットインク受容層 4 印字

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点100℃以上のグリコール系溶剤を
    主成分として含むビヒクルに対して無機系多孔質微粒子
    を配合したことを特徴とするインクジェットインク受容
    層形成用インク。
  2. 【請求項2】 さらにバインダー樹脂を配合したビヒク
    ルを用いることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ットインク受容層形成用インク。
  3. 【請求項3】 ビヒクル100質量部に対して、無機系
    多孔質微粒子を10〜70質量部配合したことを特徴と
    する請求項1あるいは請求項2記載のインクジェットイ
    ンク受容層形成用インク。
  4. 【請求項4】 基材の少なくとも一方の面の所定部に請
    求項1から請求項3のいずれかに記載のインクジェット
    インク受容層形成用インクを用いて形成されたインクジ
    ェットインク受容層を有してなる記録用シート。
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