JPH07299791A - 産業ロボットの関節駆動用減速装置 - Google Patents

産業ロボットの関節駆動用減速装置

Info

Publication number
JPH07299791A
JPH07299791A JP6324000A JP32400094A JPH07299791A JP H07299791 A JPH07299791 A JP H07299791A JP 6324000 A JP6324000 A JP 6324000A JP 32400094 A JP32400094 A JP 32400094A JP H07299791 A JPH07299791 A JP H07299791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
input
reduction ratio
rotary shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6324000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2561227B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Matsumoto
和幸 松本
Masataka Hashimoto
正孝 橋本
Mitsuyoshi Iwata
満善 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Seiki Co Ltd filed Critical Teijin Seiki Co Ltd
Priority to JP6324000A priority Critical patent/JP2561227B2/ja
Publication of JPH07299791A publication Critical patent/JPH07299791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2561227B2 publication Critical patent/JP2561227B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 最も大きな振動がロボットに生じる時のポイ
ントをロボットによる作業のうち溶接作業等のように正
確な作業軌跡を要する作業の領域外にシフトできる産業
ロボットの関節駆動用減速装置を提供する。 【構成】 産業ロボットの関節駆動用減速装置におい
て、前段減速手段の平行軸型歯車装置と、後段減速手段
の偏心揺動型遊星歯車装置とから構成され、平行軸歯車
装置の入力歯車および出力歯車と偏心揺動型遊星歯車装
置の外歯歯車と支持体の側端面とを一定の位置関係に
し、前段減速比を1/2〜1/5の範囲内とし、後段減
速比を1/25〜1/60の範囲内として、総減速比を
1/110〜1/190としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業ロボットの関節駆動
用減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】産業ロボットにおいては、
一般に、作業に適した出力トルクを得るために、アーム
等の関節部の駆動系には、高速低トルクの電動サーボモ
ータまたは電動パルスモータと、この出力を低速高トル
クに変換する減速装置とを用いている。また、そのよう
な減速装置は、例えば、減速比1/120程度の大減速
比を有していること、また、歯車間のガタ、すなわち、
いわゆるバックラッシュが小さいこと、さらに、慣性を
小さくするため軽量であること等が要求される。
【0003】このような要求を満たす従来の減速装置と
しては、例えば、特開昭59−175986号公報に開
示されているような調和歯車装置(撓み噛合式の遊星歯
車装置)および特開昭59−106744号公報に開示
されているような偏心揺動型の遊星歯車装置がある。前
者の減速比は一般に1/80〜1/320程度であり、
後者の減速比は一般に1/6〜1/200程度である。
また、前者は後者に比して減速比当たりの外径、重量が
小さく、かつ、ほとんどのロボットアームの関節部の駆
動用減速装置として必要な減速比および機械的強度を満
足している。したがって、ロボットアームの関節部駆動
用減速装置のほとんどは調和歯車装置単体が適用され、
まれに、調和歯車装置でも得られないほどの大減速比を
必要とするもの、すなわち、小容量高速回転(例えば、
出力が1000ワット以下で回転数が5000rpm)
型のモータをロボットアームの駆動に用いる場合のよう
に1/625程度の減速比を必要とするもの、について
は特開昭56−152594号公報に開示されているよ
うに調和歯車装置に前段減速装置を結合したものが用い
られている。
【0004】しかしながら、上述した各減速装置をロボ
ットの関節装置に用いた場合、減速装置に入力する電動
モータ回転数が低い領域で減速装置とロボットアーム等
とがねじり共振を起こすという問題点があった。共振現
象としては、ロボットアームの関節部近傍にねじり振動
が現われることが多く、その結果、ロボットアームの先
端位置が定まらなくなり、ロボットによる作業のうち溶
接、シーリング、組立等、、一般に電動モータの低回転
数領域で行われる作業において、正確な作業軌跡を得ら
れない等の問題が生じる。
【0005】このような問題に対し、特開昭58−21
1881号公報には、発生した振動を打ち消すように電
動モータの速度指令信号を変化させる電気的制御方式が
提案されている。しかしながら、このような方式におい
てはフィードバックゲインを大きくすると系が不安定と
なり、特に剛性の低いロボット駆動系においては、逆に
発振し易くなるという問題を生じるため、ゲインを大き
くできず、したがって、充分な振動打ち消し効果を得ら
れない。
【0006】また、特開昭59−175986号公報に
は高張力を与えたタイミングベルトで減速機を駆動し、
該ベルトで振動を吸収する方式のものが提案されてい
る。しかしながら、この方式においてはタイミングベル
トが破断するという危険がある。また、特開昭59−1
15189号公報には減速機の主軸にばねとおもりから
成る吸振器を取付ける方式が提案されている。しかし、
この方式においては遠心力により吸振器が破損したり、
ロボットの負荷荷重に対応しておもり等を調整しなけれ
ばならないという問題点がある。さらに、これらのもの
は、複雑になり、部品数も多くなるという問題点があ
る。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明は、最も大きな振動がロ
ボットに生じる時のポイントを、ロボットによる作業の
うち溶接作業等のように正確な作業軌跡を要する作業の
領域外にシフトできる産業ロボットの関節駆動用減速装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明は、産業ロボットの関節駆動用減
速装置において、内歯歯車、該内歯歯車に噛み合う外歯
歯車、該外歯歯車に係合してこれを偏心揺動させる複数
のクランク軸、およびそれらクランク軸を軸受を介して
支持すると共に外歯歯車の自転運動を被駆動部に伝達す
る出力部材としての支持体を有する偏心揺動型の遊星歯
車装置と、前記遊星歯車装置の外歯歯車および支持体を
挿通し、モータ回転軸嵌合用の嵌合孔が設けられた一端
部および該一端部より小径であって自由端の他端部を有
し、かつ前記支持体と同一軸上に配設された入力軸部材
としての回転軸、該回転軸の他端部に結合された入力歯
車、および該入力歯車に噛み合うと共に前記各クランク
軸にそれぞれ結合された出力歯車、を有する平行軸型歯
車装置と、を備え、前記入力歯車および前記出力歯車と
前記支持体の前記回転軸一端部側平端面との間に前記外
歯歯車が位置し、前記支持体の前記回転軸他端部側平端
面と前記外歯歯車との間に前記入力歯車および前記出力
歯車が位置し、前記支持体の前記回転軸他端部側平端面
をロボットアーム駆動軸取付用着座面とし、前記平行軸
歯車装置の減速比を1/2〜1/5の範囲内とし、前記
遊星歯車装置の減速比を1/25〜1/60の範囲内と
し、前記平行軸歯車装置と前記遊星歯車装置とにより総
減速比を1/110〜1/190としたことを特徴とす
るものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る産業ロボットの関節駆動
用減速装置を図面に基づいて説明する。第1図ないし第
3図は本発明の請求項1(第1発明)に係る一実施例を
示す図である。
【0010】まず、構成について説明する。第1図は本
発明に係る産業ロボットの関節駆動用減速装置を用いた
ロボットの関節部の全体概略図である。1は電動モータ
であり、電動モータ1のフランジ2は減速装置3の筒体
4に固定されている。筒体4は第1部材としての第1ア
ーム5の先端部5aに固定されている。電動モータ1の
出力の回転軸(駆動軸)7は減速装置3の入力回転軸
(入力軸部材)8(第2図)に連結され、減速装置3の
出力は軸10に伝達され、軸(出力軸部材)10は円筒
体11を貫通してロボットの第2アーム12に固定され
ている。
【0011】第2アーム12の端部の筒状体13と第1
アーム5の先端部5aの下面から下方に突出する円筒型
の突出体15との間には一対のベアリング16が介装さ
れ第2アーム12は第1アーム5に回転自在に支持され
ている。突出体15の内周面と円筒体11の中央部の外
周面との間には一対のベアリング17が介装されてい
る。円筒体11の上部および下部の内面と軸10との間
にはそれぞれ一対のベアリング18が介装されている。
したがって、減速装置3は電動モータ1の回転数を減速
してロボットの被駆動部すなわち第2アーム12を回動
させる。また、電動モータ1、減速装置3、第2アーム
12および第2アームに接続された負荷は駆動系を構成
する。
【0012】減速装置3は第2図および第3図に示すよ
うに、電動モータ1の回転数を減速する前段回転伝導手
段としての前段減速機20に連結され、回転数をさらに
減速する後段回転伝導手段としての後段減速機21と、
から構成されている。前段減速機20は通常の平行軸歯
車装置であり、平歯歯車により構成され、後段減速機2
1の遊星歯車装置の入力側に設けられ、後段減速機21
とはわざわざ異なる型式になされている。
【0013】電動モータ1の回転軸7の先端部7aはテ
ーパ軸であり、先端にねじ7bを有する。ねじ部7bに
はモータ出力軸の一部を構成する連絡軸7cが螺合され
ている。8は入力回転軸であり、先端部8aに前段減速
機20のピニオン22が設けられると共にモータ回転軸
7を貫通させる孔8bを有し、且つ孔8bは回転軸7を
テーパ部と係合するテーパ孔部を有する。入力回転軸8
は電動モータ1の回転軸7の先端部7aにナット23に
よりねじ止めされる。回転軸7の先端部7aは入力回転
軸8に半月キー24により固定されている。すなわち、
入力回転軸8は、電動モータ1の回転軸7と同軸に配置
され、後段減速機21の外歯歯車29を挿通して電動モ
ータ1の回転軸7を覆うようにして回転軸7に嵌合する
一端部およびこの一端部より小径の他端部を有してい
る。このような構成により入力回転軸8の先端部8aの
軸径はモータの回転軸7の軸径より小さくすることがで
き、したがって、ピニオン22の歯数はモータ回転軸7
に歯車を直接装着させる場合に比べ、少なくすることが
でき、容量の割に回転軸径の大きい市販電動モータ1を
用いる場合であっても、所定の前段減速比を得ることが
できる。ピニオン22に噛み合う3個の平歯車25は、
後述する3本の入力クランク軸30にそれぞれ結合して
いる。
【0014】遊星歯車装置(後段減速機)21は筒体4
に固定して設けられた内歯歯車28と、内歯歯車28に
噛み合う一対の外歯歯車29と、外歯歯車29に係合し
て外歯歯車29を揺動回転させる偏心入力軸としての3
本の入力クランク軸30と、から構成されている。ま
た、内歯歯車28はピン歯31を用いたピン歯車で構成
され、かつ外歯歯車29の歯数より1つだけ多い歯数を
有している。33は円板状のフランジであり、フランジ
33は遊星歯車装置21の前端部を構成し、かつ、入力
クランク軸30を円周上に等配しベアリング34を介し
て軸支している。
【0015】35はブロック体であり、ブロック体35
はその中心部に軸方向の円筒状孔37を有し、入力回転
軸8が遊嵌されている。同様に外歯歯車29およびフラ
ンジ33の中心部にも孔が設けられている。ブロック体
35はその後端部に凹み36を設けたフランジ部35a
を有し、軸10のフランジ部39に対向している。凹み
36とフランジ部39とによって形成された空洞内に
は、前段減速機20が収納されている。ブロック体35
のウランジ部35aは入力クランク軸30を円周上に等
配しベアリング41を介して軸支している。入力クラン
ク軸30の延在部30aは凹み36内に突出し、平歯車
25に固定されている。
【0016】入力クランク軸30は円板部33とブロッ
ク体35の円周上に軸支され、入力クランク軸30の中
央には180°の位相差をもつ一対のクランク部42を
有し、各クランク部42はベアリング43を介して外歯
歯車29を偏心揺動させるようにしている。ここで、前
述したフランジ部33と、ブロック体35とは支持体4
4を構成する。フランジ部33、ブロック体35および
フランジ部39は複数のボルト46および固定ナット4
7により同時に一体的に固定されている。
【0017】電動モータ1の回転は回転軸7および入力
回転軸8を介して前段減速機20のピニオン22に伝達
され、前段減速機20で減速される。前段減速機20の
出力は平歯車25の歯車軸により遊星歯車装置21のク
ランク軸30に入力される。次いで、クランク軸30の
回転により偏心揺動させられる外歯歯車29と、この外
歯歯車29と噛み合い外歯歯車29より1つ多い歯数を
有する内歯歯車28とによりさらに減速され、外歯歯車
29のゆっくりした自転運動はキャリアとして作用する
支持体44から軸10に伝達されアーム12が回動され
る。
【0018】本実施例においては、入力回転軸8から軸
10までの総減速比は、1/120に設定されている。
一般に、遊星歯車装置単体が現実にとり得る減速比は当
該歯車の歯数の許容応力等から自ずとその上限、下限が
定まれるものであり、本願の「外歯歯車に係合して外歯
歯車を駆動するカム軸を有する型式の遊星歯車装置」に
おいては、実在物としての上限は1/320程度で、下
限は1/10程度である。したがって、本実施例におけ
る総減速比1/120は、第2段減速部21としての遊
星歯車装置単体の実在する減速比の範囲1/10程度〜
1/320程度内に設定されている。
【0019】また本実施例においては、電動モータ1の
通常制御回転数(ロボットの通常作業時、例えば溶接ロ
ボットに主作業たる溶接作業を行わしめる時のモータ回
転数)は0〜1000rpm、前段減速機20の減速比
1 は1/3、遊星歯車装置21の減速比i2 は1/4
0、減速装置3の総減速比iは上述したように1/12
0、電動モータ1、減速装置3および第2アーム12を
含んで構成される駆動系の固有ねじり振動数f0 は約
8.4Hzである。したがって、電動モータ1は産業ロ
ボットの駆動系の固有ねじり振動数に対応する回転数
(8.4Hzに相当する500rpm)を通常制御域
(0〜1000rpm)内に有している。また、前段減
速機20は電動モータ1の通常制御域における毎秒最高
回転数(1000rpmに相当する毎秒16.7回転)
を、駆動系の固有ねじり振動数f0 (約8.4Hz)以
下になるよう(毎秒5.6回転)に減速する減速比i1
(1/3)を有している。第2アームと軸10を中心と
したねじりばね定数K1 は約37.5kg・m/分であ
る。
【0020】次に作用について説明する。電動モータ1
を0〜1000rpmの通常回転数で回転させると、減
速比i1が1/3の前段減速機20の出力回転数は0〜
333rpmとなり、減速比i2が1/40の後段減速
機21の出力回転数は0〜8.3rpmとなり、この範
囲では実質的に有害となるような振動は生じない。電動
モータ1の出力回転数が1500rpm近辺(このとき
の前段減速機20の出力回転数は1500rpm×1/
3=500rpm近辺、遊星歯車減速機21の出力回転
数は1500rpm×1/3×1/40=12.5rp
m近辺)で最大共振現象が生じ、この時の振動が最も大
きい。このような共振現象が電動モータ1の通常回転数
領域外で生じる理由は明らかではないが、実験結果から
推定するとそのような共振現象の主因となるトルク変動
が前段減速機20ではなく、後段減速機21に生じ、そ
のトルク変動が実施例のような偏心揺動型の遊星歯車装
置では入力軸(クランク軸30)1回転当たり1生じる
ためと考えられる。
【0021】この実施例では、電動モータの通常の回転
数領域において遊星歯車装置の入力軸の最回転数は、3
33rpm、すなわち毎秒5.6回であり、トルク変動
は毎秒5.6回発生することになる。このため、毎秒
5.6回のトルク変動があっても駆動系の固有ねじり振
動数f0 (約8.4Hz)より小さく、かつ離れている
ので、共振現象は生じないものと考えられる。調和歯車
装置(撓み噛み合い式遊星歯車装置)は、実験結果から
推定すると、入力軸(ウェーブジェネレータ)の1回転
当たりの2つのトルク変動が生じる。なお、電動モータ
1および前段減速機20の振動が駆動系の共振に影響を
及ぼさないのは、これらの振動は小さいこと、後段部2
1を介することにより吸収されること等によるものと考
えられる。
【0022】
【実験例】前述の実施例の減速装置の他に次表の比較例
1〜3に示す減速装置について実施した振動測定試験に
ついて説明する。比較例1、2の偏心揺動型の遊星歯車
装置は、クランク軸および外歯歯車の揺動によるアンバ
ランスを防いで振動の振幅を小さくするため、前述の実
施例同様に外歯歯車を2枚としこれらを180度の位相
差をもって組み付けたもので、かつ、内歯歯車が外歯歯
車の歯数より1つ多い歯数を有するものを用いた。ま
た、調和歯車装置は内歯歯車が外歯歯車の歯数より2つ
多い歯数を有するものを用いた。それぞれ、減速装置の
減速段数、減速比i1 、i2 、回転ばね定数K1 (第9
図参照)および慣性モーメントJは次表に示してある。
【0023】
【表1】
【0024】実験は第5図に示す全体構成図によって実
施した。すなわち、電動サーボモータ51の出力軸51
aに減速装置52を取付け、減速装置52の主力軸52
aにロボットの被駆動部(第2アーム)の慣性モーメン
トJに相当する慣性負荷としてフライホイール53が取
付けられた。フライホイール側面53aの半径上の位置
に、円周方向の加速度および振幅を測定できる圧電素子
を利用した加速度ピックアップ54を取り付けた。この
加速度ピックアップ54の出力はインジケータ56に連
結されている。モータ51、減速装置52およびフライ
ホイール53から成る駆動系の固有振動数f0 は約8.
4Hzになるよう調整してある。電動モータの回転数を
変化させて、その時のフライホイールの加速度の大きさ
を測定した。測定結果は第4図に示す。横軸は電動サー
ボモータ51の回転数であり、縦軸は加速度ピックアッ
プ54で検出された円周方向の加速度(単位:G)を示
す。
【0025】比較例1、比較例2および比較例3におい
ては、共振のピークはそれぞれ、電動モータ51の回転
数が、略750rpm、略500rpmおよび250r
pmのときであり、電動モータ51の通常制御回転数0
〜1000rpmの範囲で最も大きな振動が生じてい
る。しかしながら、本発明に係る減速装置を用いた実施
例の場合には、電動モータの通常制御領域外である15
00rpmを中心とする近傍で共振ピークが生じ、この
時の振動が最も大きい。
【0026】次に、本発明の請求項2(第2発明)に係
る産業用ロボットの関節駆動用減速装置の一実施例を図
面に基づいて説明する。
【0027】第6図において、50は本発明の第2実施
例の産業ロボットの関節駆動用減速装置である。関節駆
動用減速装置50は電動モータ1、前段減速機20およ
び遊星歯車装置21が軸方向に順次配設され、電動モー
タ1の出力軸7には入力回転軸8が取着されている。入
力回転軸8のモータ1側端には前段減速機20の入力歯
車22が一体に設けられ、その中間には大歯部51aと
大歯部51aより歯数の少ない小歯部51bを有する第
1アイドルギヤ51が回転自在に支持されている。
【0028】遊星歯車装置21のクランク軸30の一端
にはモータ1側に突出した延在部30aが設けられてい
る。延在部30aのモータ1側端には第2アイドルギヤ
52が回転自在に支持され、その中間には前段減速機2
0の出力歯車25が固着されている。第2アイドルギヤ
52は入力歯車22と噛み合いこれにより歯数の多い大
歯部52aおよび大1アイドルギヤ51の大歯部51a
と噛み合いこれにより歯数の少ない小歯部52bを有す
る。出力歯車25は第1アイドルギヤ51の小歯部51
bと噛み合いこれより多い歯数を有する。入力回転軸
8、入力歯車22、出力歯車25、延在部30a、およ
び第1、第2アイドルギヤ51、52は前段減速機20
としての平行歯車装置を構成する。アイドルギヤ51、
52を入れることにより、容量の割に回転軸径の大きい
市販電動モータ1を用いる場合であっても、所定の前段
減速比を得ることができる。他の構成および作用は前述
した第1実施例と同じであるので、該実施例の説明に用
いた符号を第6図に付け、その説明を省略する。
【0029】なお、後段回転伝導手段としての偏心揺動
型遊星歯車装置を用いた本発明においては、前段減速機
の減速比をロボットの固有ねじり振動数と電動モータの
毎秒当たり最高回転数との比より大きくすることにより
最大共振現象の発生を電動モータの最高回転数以上の領
域にシフトすることができる。例えばロボットの固有ね
じり振動数f0 が5〜9Hz、電動モータ回転数が最高
2000rpm、および必要減速比が1/110〜1/
320の場合は、前段減速比i1 を1/3.7〜1/
6.7、後段減速比i2 を1/30〜1/60から選択
すればよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明および第
2発明のそれぞれによれば、本来なら、撓み噛み合い型
遊星歯車装置(調和歯車装置)や偏心揺動型遊星歯車装
置のように内歯歯車、内歯歯車に噛み合う外歯歯車およ
び該外歯歯車に係合してこれを駆動するカム軸を有する
型式の単一の遊星歯車装置(以下、「カム軸入力型遊星
歯車装置」と言う。)により総減速比を満足できる産業
ロボットの関節駆動用減速装置において、偏心用動型遊
星歯車装置(後段回転伝導手段)の入力側にわざわざ平
行軸歯車装置(前段回転伝導手段)を設けて前段回転伝
導手段と後段回転伝導手段とにより上記総減速比を得る
ようにしているので、本発明に係る減速装置をロボット
の関節駆動に用いてロボットに共振が生じるとしても最
大共振現象の生じるポイント若しくは最も大きな振動の
生じるポイントを、従来に比し格段に高い駆動源(電動
モータ)回転数領域あるいは所望の駆動源回転数領域に
シフトさせることができる。したがって、最も大きな振
動の生じる時のポイントを、ロボットによる作業のうち
溶接作業等のように正確な作業軌跡を要する作業の領域
外にシフトさせることができ、ロボットの作業効率の向
上に寄与することができる。
【0031】加えて、第1発明によれば、平行軸歯車装
置が遊星歯車装置を貫通する回転軸を有すると共に、そ
の回転軸が、偏心揺動型の遊星歯車装置の外歯歯車を挿
通してモータの駆動軸を覆うようにして該駆動軸に嵌合
する一端部および該一端部より小径の他端部を有してい
るので、回転軸の他端軸径をモータ軸径より補足するこ
とができ、モータ軸径が太い場合であっても簡単な構造
により入力歯車の大きさを小さく設定することも、大き
く設定することもできる。その結果、モータ軸径が太い
場合であっても平行軸歯車装置の減速比を幅広い値から
選定することができ、上記最大共振現象の生じるポイン
トをシフトさせることのできる領域に充分に確保するこ
とができる。
【0032】また、第2発明によれば、平行軸歯車装置
がモータ軸に結合される入力歯車、入力歯車に噛み合う
と共に遊星歯車装置のクランク軸に結合された出力歯
車、および入力歯車と出力歯車との間でこれらに噛み合
うアイドルギヤを有するため、モータ軸径が太い場合で
あっても平行軸歯車装置の減速比を第1発明の場合より
幅広い値から選定することができ、上記最大共振現象の
生じるポイントをシフトさせることができる領域を充分
に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る産業ロボットの関節装置の第1実
施例の全体概略説明図
【図2】第1実施例の減速装置の要部断面図
【図3】図2の〓−〓矢視断面図
【図4】本発明に係る産業ロボットの関節装置の実施例
および比較例の性能の説明図
【図5】図4に係る実施例の全体構成図
【図6】本発明の第2実施例の要部断面図
【符号の説明】
1 電動モータ 3 減速装置 5 第1アーム 8 入力回転軸(入力軸部材) 12 第2アーム(第2部材) 20 前段減速機(前段回転伝導手段、平行軸歯車装
置) 21 後段減速機(後段回転伝導手段、遊星歯車装置) 28 内歯歯車 29 外歯歯車 30入力クランク軸(カム軸、クランク軸) 33、35a フランジ(支持体) 51 第1アイドルギヤ、第2アイドルギヤ(アイドル
ギヤ)
【表1】 (注1):遊星歯車減速は偏心揺動型の遊星歯車装置
を、歯車減速は平行軸型の平歯歯車列装置を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 産業ロボットの関節駆動用減速装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業ロボットの関節駆動
用減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業ロボットにおいては、一般に、作業
に適した出力トルクを得るために、アーム等の関節部の
駆動系には、高速低トルクの電動サーボモータまたは電
動パルスモータと、この出力を低速高トルクに変換する
減速装置とを用いている。また、そのような減速装置
は、例えば、減速比1/120程度の大減速比を有して
いること、また、歯車間のガタ、すなわち、いわゆるバ
ックラッシュが小さいこと、さらに、慣性を小さくする
ため軽量であること等が要求される。
【0003】このような要求を満たす従来の減速装置と
しては、例えば、特開昭59−175986号公報に開
示されているような調和歯車装置(撓み噛合式の遊星歯
車装置)および特開昭59−106744号公報に開示
されているような偏心揺動型の遊星歯車装置がある。前
者の減速比は一般に1/80〜1/320程度であり、
後者の減速比は一般に1/6〜1/200程度である。
また、前者は後者に比して減速比当たりの外径、重量が
小さく、かつ、ほとんどのロボットアームの関節部の駆
動用減速装置として必要な減速比および機械的強度を満
足している。したがって、ロボットアームの関節部駆動
用減速装置のほとんどは調和歯車装置単体が適用され、
まれに、調和歯車装置でも得られないほどの大減速比を
必要とするもの、すなわち、小容量高速回転(例えば、
出力が1000ワット以下で回転数が5000rpm)
型のモータをロボットアームの駆動に用いる場合のよう
に1/625程度の減速比を必要とするもの、について
は特開昭56−152594号公報に開示されているよ
うに調和歯車装置に前段減速装置を結合したものが用い
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た各減速装置をロボットの関節装置に用いた場合、減速
装置に入力する電動モータ回転数が低い領域で減速装置
とロボットアーム等とがねじり共振を起こすという問題
点があった。共振現象としては、ロボットアームの関節
部近傍にねじり振動が現われることが多く、その結果、
ロボットアームの先端位置が定まらなくなり、ロボット
による作業のうち溶接、シーリング、組立等、一般に電
動モータの低回転数領域で行われる作業において、正確
な作業軌跡を得られない等の問題が生じる。
【0005】このような問題に対し、特開昭58−21
1881号公報には、発生した振動を打ち消すように電
動モータの速度指令信号を変化させる電気的制御方式が
提案されている。しかしながら、このような方式におい
てはフィードバックゲインを大きくすると系が不安定と
なり、特に剛性の低いロボット駆動系においては、逆に
発振し易くなるという問題を生じるため、ゲインを大き
くできず、したがって、充分な振動打ち消し効果を得ら
れない。
【0006】また、特開昭59−175986号公報に
は高張力を与えたタイミングベルトで減速機を駆動し、
該ベルトで振動を吸収する方式のものが提案されてい
る。しかしながら、この方式においてはタイミングベル
トが破断するという危険がある。また、特開昭59−1
15189号公報には減速機の主軸にばねとおもりから
成る吸振器を取付ける方式が提案されている。しかし、
この方式においては遠心力により吸振器が破損したり、
ロボットの負荷荷重に対応しておもり等を調整しなけれ
ばならないという問題点がある。さらに、これらのもの
は、複雑になり、部品数も多くなるという問題点があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、最も
大きな振動がロボットに生じる時のポイントを、ロボッ
トによる作業のうち溶接作業等のように正確な作業軌跡
を要する作業の領域外にシフトできる産業ロボットの関
節駆動用減速装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明は、産業ロボットの関節駆動用減速
装置において、内歯歯車、該内歯歯車に噛み合う外歯歯
車、該外歯歯車に係合してこれを偏心揺動させる複数の
クランク軸、およびそれらクランク軸を軸受を介して支
持すると共に外歯歯車の自転運動を被駆動部に伝達する
出力部材としての支持体を有する偏心揺動型の遊星歯車
装置と、前記遊星歯車装置の外歯歯車および支持体を挿
通し、モータ回転軸嵌合用の嵌合孔が設けられた一端部
および該一端部より小径であって自由端の他端部を有
し、かつ前記支持体と同一軸上に配設された入力軸部材
としての入力回転軸、該入力回転軸の他端部に結合され
た入力歯車、および該入力歯車に噛み合うと共に前記各
クランク軸にそれぞれ結合された出力歯車、を有する平
行軸型歯車装置と、を備え、前記入力歯車および前記出
力歯車と前記支持体の前記入力回転軸一端部側平端面と
の間に前記外歯歯車が位置し、前記支持体の前記入力回
転軸他端部側平端面と前記外歯歯車との間に前記入力歯
車および前記出力歯車が位置し、前記支持体の前記入力
回転軸他端部側平端面をロボットアーム駆動軸取付用着
座面とし、前記平行軸型歯車装置の減速比を1/2〜1
/5の範囲内とし、前記遊星歯車装置の減速比を1/2
5〜1/60の範囲内とし、前記平行軸型歯車装置と前
記遊星歯車装置とにより総減速比を1/110〜1/1
90としたことを特徴とするものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る産業ロボットの関節駆動
用減速装置を図面に基づいて説明する。第1図ないし第
3図は本発明に係る一実施例を示す図である。
【0010】まず、構成について説明する。第1図は本
発明に係る産業ロボットの関節駆動用減速装置を用いた
ロボットの関節部の全体概略図である。1は電動モータ
であり、電動モータ1のフランジ2は減速装置3の筒体
4に固定されている。筒体4は第1部材としての第1ア
ーム5の先端部5aに固定されている。電動モータ1の
出力の回転軸(駆動軸)7は減速装置3の入力回転軸
(入力軸部材)8(第2図)に連結され、減速装置3の
出力は軸10に伝達され、軸(出力軸部材)10は円筒
体11を貫通してロボットの第2アーム12に固定され
ている。
【0011】第2アーム12の端部の筒状体13と第1
アーム5の先端部5aの下面から下方に突出する円筒型
の突出体15との間には一対のベアリング16が介装さ
れ第2アーム12は第1アーム5に回転自在に支持され
ている。突出体15の内周面と円筒体11の中央部の外
周面との間には一対のベアリング17が介装されてい
る。円筒体11の上部および下部の内面と軸10との間
にはそれぞれ一対のベアリング18が介装されている。
したがって、減速装置3は電動モータ1の回転数を減速
してロボットの被駆動部すなわち第2アーム12を回動
させる。また、電動モータ1、減速装置3、第2アーム
12および第2アームに接続された負荷は駆動系を構成
する。
【0012】減速装置3は第2図および第3図に示すよ
うに、電動モータ1の回転数を減速する前段回転伝導手
段としての前段減速機20に連結され、回転数をさらに
減速する後段回転伝導手段としての後段減速機21と、
から構成されている。前段減速機20は通常の平行軸型
歯車装置であり、平歯歯車により構成され、後段減速機
21の遊星歯車装置の入力側に設けられ、後段減速機2
1とはわざわざ異なる型式になされている。
【0013】電動モータ1の回転軸7の先端部7aはテ
ーパ軸であり、先端にねじ7bを有する。ねじ部7bに
はモータ出力軸の一部を構成する連絡軸7cが螺合され
ている。8は入力回転軸であり、その先端部8aは自由
端、つまり軸受等で支持されておらず、この先端部8a
に前段減速機20のピニオン22が設けられると共にモ
ータ回転軸7を貫通させる孔8bを有し、且つ孔8bは
回転軸7をテーパ部と係合するテーパ孔部を有する。入
力回転軸8は電動モータ1の回転軸7の先端部7aにナ
ット23によりねじ止めされる。回転軸7の先端部7a
は入力回転軸8に半月キー24により固定されている。
すなわち、入力回転軸8は、電動モータ1の回転軸7と
同軸に配置され、後段減速機21の外歯歯車29を挿通
して電動モータ1の回転軸7を覆うようにして回転軸7
に嵌合する一端部およびこの一端部より小径であって自
由端の他端部を有している。このような構成により入力
回転軸8の先端部8aの軸径はモータの回転軸7の軸径
より小さくすることができ、したがって、ピニオン22
の歯数はモータ回転軸7に歯車を直接装着させる場合に
比べ、少なくすることができ、容量の割に回転軸径の大
きい市販電動モータ1を用いる場合であっても、所定の
前段減速比を得ることができる。ピニオン22に噛み合
う3個の平歯歯車25は、後述する3本の入力クランク
軸30にそれぞれ結合している。ピニオン22およびお
平歯歯車25は、それぞれ前記平行軸型歯車装置の入力
歯車、出力歯車を構成している。
【0014】遊星歯車装置(後段減速機)21は筒体4
に固定して設けられた内歯歯車28と、内歯歯車28に
噛み合う一対の外歯歯車29と、外歯歯車29に係合し
て外歯歯車29を揺動回転させる偏心入力軸としての3
本の入力クランク軸30と、から構成されている。ま
た、内歯歯車28はピン歯31を用いたピン歯車で構成
され、かつ外歯歯車29の歯数より1つだけ多い歯数を
有している。33は円板状のフランジであり、フランジ
33は遊星歯車装置21の前端部を構成し、かつ、入力
クランク軸30を円周上に等配しベアリング34を介し
て軸支している。
【0015】35はブロック体であり、ブロック体35
はその中心部に軸方向の円筒状孔37を有し、入力回転
軸8が遊嵌されている。同様に外歯歯車29およびフラ
ンジ33の中心部にも孔が設けられている。ブロック体
35はその後端部に凹み36を設けたフランジ部35a
を有し、軸10のフランジ部39に対向している。凹み
36とフランジ部39とによって形成された空洞内に
は、前段減速機20が収納されている。ブロック体35
のウランジ部35aは入力クランク軸30を円周上に等
配しベアリング41を介して軸支している。入力クラン
ク軸30の延在部30aは凹み36内まで突出し、平歯
歯車25を固定している。
【0016】入力クランク軸30は円板部33とブロッ
ク体35の円周上に軸受34、41を介して支持され、
入力クランク軸30の中央には180°の位相差をもつ
一対のクランク部42を有し、各クランク部42はベア
リング43を介して外歯歯車29を偏心揺動させるよう
にしている。ここで、前述したフランジ部33と、ブロ
ック体35とは支持体44を構成する。フランジ部3
3、ブロック体35およびフランジ部39は複数のボル
ト46および固定ナット47により同時に一体的に固定
されている。前述したピニオン(入力歯車)22および
平歯歯車(出力歯車)25と支持体44のモータ1側端
面との間に、後段減速手段の外歯歯車29が位置し、支
持体44のロボットアーム駆動軸10取付用着座面であ
る反モータ側端面(フランジ部39への当接面)と前記
外歯歯車29との間にピニオン22および平歯歯車25
が位置している。
【0017】電動モータ1の回転は回転軸7および入力
回転軸8を介して前段減速機20のピニオン22に伝達
され、前段減速機20で減速される。前段減速機20の
出力は平歯歯車25の歯車軸により遊星歯車装置21の
クランク軸30に入力される。次いで、クランク軸30
の回転により偏心揺動させられる外歯歯車29と、この
外歯歯車29と噛み合い外歯歯車29より1つ多い歯数
を有する内歯歯車28とによりさらに減速され、外歯歯
車29のゆっくりした自転運動はキャリアとして作用す
る支持体44から軸10に伝達されアーム12が回動さ
れる。
【0018】本実施例においては、入力回転軸8から軸
10までの総減速比は、1/120に設定されている。
一般に、遊星歯車装置単体が現実にとり得る減速比は当
該歯車の歯数の許容応力等から自ずとその上限、下限が
定まれるものであり、本願の「外歯歯車に係合して外歯
歯車を駆動するカム軸を有する型式の遊星歯車装置」に
おいては、実在物としての上限は1/320程度で、下
限は1/10程度である。したがって、本実施例におけ
る総減速比1/120は、第2段減速部21としての遊
星歯車装置単体の実在する減速比の範囲1/10程度〜
1/320程度内に設定されている。
【0019】また本実施例においては、電動モータ1の
通常制御回転数(ロボットの通常作業時、例えば溶接ロ
ボットに主作業たる溶接作業を行わしめる時のモータ回
転数)は0〜1000rpm、前段減速機20の減速比
は1/3、遊星歯車装置21の減速比iは1/4
0、減速装置3の総減速比iは上述したように1/12
0、電動モータ1、減速装置3および第2アーム12を
含んで構成される駆動系の固有ねじり振動数fは約
8.4Hzである。したがって、電動モータ1は産業ロ
ボットの駆動系の固有ねじり振動数に対応する回転数
(8.4Hzに相当する500rpm)を通常制御域
(0〜1000rpm)内に有している。また、前段減
速機20は電動モータ1の通常制御域における毎秒最高
回転数(1000rpmに相当する毎秒16.7回転)
を、駆動系の固有ねじり振動数f(約8.4Hz)以
下になるよう(毎秒5.6回転)に減速する減速比i
(1/3)を有している。第2アームと軸10を中心と
したねじりばね定数K1は約37.5kg・m/分であ
る。
【0020】次に作用について説明する。電動モータ1
を0〜1000rpmの通常回転数で回転させると、減
速比iが1/3の前段減速機20の出力回転数は0〜
333rpmとなり、減速比iが1/40の後段減速
機21の出力回転数は0〜8.3rpmとなり、この範
囲では実質的に有害となるような振動は生じない。電動
モータ1の出力回転数が1500rpm近辺(このとき
の前段減速機20の出力回転数は1500rpm×1/
3=500rpm近辺、遊星歯車減速機21の出力回転
数は1500rpm×1/3×1/40=12.5rp
m近辺)で最大共振現象が生じ、この時の振動が最も大
きい。このような共振現象が電動モータ1の通常回転数
領域外で生じる理由は明らかではないが、実験結果から
推定するとそのような共振現象の主因となるトルク変動
が前段減速機20ではなく、後段減速機21に生じ、そ
のトルク変動が実施例のような偏心揺動型の遊星歯車装
置では入力軸(クランク軸30)1回転当たり1生じる
ためと考えられる。
【0021】この実施例では、電動モータの通常の回転
数領域において遊星歯車装置の入力軸の最回転数は、3
33rpm、すなわち毎秒5.6回であり、トルク変動
は毎秒5.6回発生することになる。このため、毎秒
5.6回のトルク変動があっても駆動系の固有ねじり振
動数f(約8.4Hz)より小さく、かつ離れている
ので、共振現象は生じないものと考えられる。調和歯車
装置(撓み噛み合い式遊星歯車装置)は、実験結果から
推定すると、入力軸(ウェーブジェネレータ)の1回転
当たりの2つのトルク変動が生じる。なお、電動モータ
1および前段減速機20のトルク変動が駆動系の共振に
影響を及ぼさないのは、これらのトルク変動は小さいこ
と、後段部21を介することにより吸収されること等に
よるものと考えられる。
【0022】
【実験例】前述の実施例の減速装置の他に次表の比較例
1〜3に示す減速装置について実施した振動測定試験に
ついて説明する。比較例1、2の偏心揺動型の遊星歯車
装置は、クランク軸および外歯歯車の揺動によるアンバ
ランスを防いで振動の振幅を小さくするため、前述の実
施例同様に外歯歯車を2枚としこれらを180度の位相
差をもって組み付けたもので、かつ、内歯歯車が外歯歯
車の歯数より1つ多い歯数を有するものを用いた。ま
た、調和歯車装置は内歯歯車が外歯歯車の歯数より2つ
多い歯数を有するものを用いた。それぞれ、減速装置の
減速段数、減速比i、i、回転ばね定数K(第9
図参照)および慣性モーメントJは次表に示してある。
【0023】
【表1】
【0024】実験は第5図に示す全体構成図によって実
施した。すなわち、電動サーボモータ51の出力軸51
aに減速装置52を取付け、減速装置52の主力軸52
aにロボットの被駆動部(第2アーム)の慣性モーメン
トJに相当する慣性負荷としてフライホイール53が取
付けられた。フライホイール側面53aの半径上の位置
に、円周方向の加速度および振幅を測定できる圧電素子
を利用した加速度ピックアップ54を取り付けた。この
加速度ピックアップ54の出力はインジケータ56に連
結されている。モータ51、減速装置52およびフライ
ホイール53から成る駆動系の固有振動数fは約8.
4Hzになるよう調整してある。電動モータの回転数を
変化させて、その時のフライホイールの加速度の大きさ
を測定した。測定結果は第4図に示す。横軸は電動サー
ボモータ51の回転数であり、縦軸は加速度ピックアッ
プ54で検出された円周方向の加速度(単位:G)を示
す。
【0025】比較例1、比較例2および比較例3におい
ては、共振のピークはそれぞれ、電動モータ51の回転
数が、略750rpm、略500rpmおよび250r
pmのときであり、電動モータ51の通常制御回転数0
〜1000rpmの範囲で最も大きな振動が生じてい
る。しかしながら、本発明に係る減速装置を用いた実施
例の場合には、電動モータの通常制御領域外である15
00rpmを中心とする近傍で共振ピークが生じ、この
時の振動が最も大きい。しかし、通常制御回転数0〜1
000rpmの範囲では、振動が低く押えられており、
問題がない大きさになっている。
【0026】なお、後段回転伝導手段としての偏心揺動
型遊星歯車装置を用いた本発明においては、前段減速機
の減速比をロボットの固有ねじり振動数と電動モータの
毎秒当たり最高回転数との比より大きくすることによ
り、最大共振現象の発生を電動モータのロボットにおけ
る一般的通常制御回転数範囲0〜1000rpm以上の
領域にシフトすることができる。例えばロボットの固有
ねじり振動数fが5〜9Hz、電動モータ回転数が最
高回転数2000rpmで通常制御回転数0〜1000
rpmの範囲で共振ピークを生じさせないこととし、更
に必要減速比が1/110〜1/190の場合は、前段
減速比iを1/2〜1/5、後段減速比iを1/2
5〜1/60から選択することができる。
【0027】ここで、通常制御回転数0〜1000rp
m以上の範囲に振動ピークをシフトさせる目的で、以上
述べた総減速比の範囲及び固有ねじり振動数の範囲にお
ける各種の場合について、前段減速比iと後段減速比
を計算してみる。総減速比1/110の場合の計算
を行うと、f=5Hzではiは1/3.3より高減
速比の例えば1/4を選べ、i=1/27.5が求ま
り共振ピークは1200rpmと予測できる。f=9
Hzではiは1/1.85より高減速比の例えば1/
2を選べ、i=1/55が求まり共振ピークは108
0rpmと予測できる。同様に総減速比1/190の場
合の計算を行うと、f=5Hzではiとして例えば
1/4を選ぶとi=1/47.5が求まり共振ピーク
は1200rpmと予測できる。f=9Hzではi
として例えば1/3.3を選べばi=1/57.6が
求まり共振ピークは1782rpmと予測できる。いず
れの場合においても前述の減速比範囲からi、i
選択することができ、しかも共振ピークは1000rp
m以上とすることができることがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
本来なら、撓み噛み合い型遊星歯車装置(調和歯車装
置)や偏心揺動型遊星歯車装置のように内歯歯車、内歯
歯車に噛み合う外歯歯車および該外歯歯車に係合してこ
れを駆動するカム軸を有する型式の単一の遊星歯車装置
(以下、「カム軸入力型遊星歯車装置」と言う。)によ
り総減速比を満足できる産業ロボットの関節駆動用減速
装置において、偏心用動型遊星歯車装置(後段回転伝導
手段)の入力側にわざわざ平行軸歯車装置(前段回転伝
導手段)を設けて前段回転伝導手段と後段回転伝導手段
とにより上記総減速比を得るようにしているので、本発
明に係る減速装置をロボットの関節駆動に用いてロボッ
トに共振が生じるとしても最大共振現象の生じるポイン
ト若しくは最も大きな振動の生じるポイントを、従来に
比し格段に高い駆動源(電動モータ)回転数領域あるい
は所望の駆動源回転数領域にシフトさせることができ
る。したがって、最も大きな振動の生じる時のポイント
を、ロボットによる作業のうち溶接作業等のように正確
な作業軌跡を要する作業の領域外にシフトさせることが
でき、ロボットの作業効率の向上に寄与することができ
る。
【0029】加えて、本発明によれば、平行軸歯車装置
が遊星歯車装置を貫通する回転軸を有すると共に、その
回転軸が、偏心揺動型の遊星歯車装置の外歯歯車を挿通
してモータの駆動軸を覆うようにして該駆動軸に嵌合す
る一端部および該一端部より小径の他端部を有している
ので、回転軸の他端軸径をモータ軸径より補足すること
ができ、モータ軸径が太い場合であっても簡単な構造に
より入力歯車の大きさを小さく設定することも、大きく
設定することもできる。その結果、モータ軸径が太い場
合であっても平行軸歯車装置の減速比を幅広い値から選
定することができ、上記最大共振現象の生じるポイント
をシフトさせることのできる領域に充分に確保すること
ができる。
【0030】さらに、本発明によれば、前段減速手段の
回転軸は、偏心揺動型遊星歯車装置を貫通し、そのモー
タ側がモータの駆動軸と嵌合されているのに対し、入力
歯車が結合された反モータ側が自由端となっているた
め、回転軸の入力歯車が結合された部分が放射方向に微
動可能となる。その結果、複数の出力歯車に均等に伝達
トルクがかかるように、回転軸が自動調心性を有するも
のとなる。従って、複数のクランク支持用の軸受に、均
等に負荷が作用し、減速機の寿命の低下が防止できる。
【0031】前段減速手段の回転軸はこのように構成さ
れており、しかも、偏心揺動型遊星歯車装置の外歯歯車
を、前段減速手段の入力歯車および出力歯車と後段減速
手段の支持体のモータ側端面との間に位置させ、且つ支
持体のロボットアーム駆動軸取付用着座面である反モー
タ側端面と前記外歯歯車との間に前記入力歯車および出
力歯車を位置させているので、減速装置全体がコンパク
トになるとともに、支持体の前記反モータ側端面にロボ
ットアーム駆動軸を簡単且つコンパクトに取り付けるこ
とができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る産業ロボットの関節装置の第1実
施例の全体概略説明図
【図2】第1実施例の減速装置の要部断面図
【図3】図2のIII−III矢視断面図
【図4】本発明に係る産業ロボットの関節装置の実施例
および比較例の性能の説明図
【図5】図4に係る実施例の全体構成図
【符号の説明】 1 電動モータ 3 減速装置 5 第1アーム 8 入力回転軸(入力軸部材) 12 第2アーム(第2部材) 20 前段減速機(前段回転伝導手段、平行軸歯車装
置) 21 後段減速機(後段回転伝導手段、遊星歯車装置) 28 内歯歯車 29 外歯歯車 30 入力クランク軸(カム軸、クランク軸) 33、35a フランジ(支持体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯歯車、該内歯歯車に噛み合う外歯歯
    車、該外歯歯車に係合してこれを偏心揺動させる複数の
    クランク軸、およびそれらクランク軸を軸受を介して支
    持すると共に外歯歯車の自転運動を被駆動部に伝達する
    出力部材としての支持体を有する偏心揺動型の遊星歯車
    装置と、 前記遊星歯車装置の外歯歯車および支持体を挿通し、モ
    ータ回転軸嵌合用の嵌合孔が設けられた一端部および該
    一端部より小径であって自由端の他端部を有し、かつ前
    記支持体と同一軸上に配設された入力軸部材としての回
    転軸、該回転軸の他端部に結合された入力歯車、および
    該入力歯車に噛み合うと共に前記各クランク軸にそれぞ
    れ結合された出力歯車、を有する平行軸型歯車装置と、
    を備え、 前記入力歯車および前記出力歯車と前記支持体の前記回
    転軸一端部側平端面との間に前記外歯歯車が位置し、前
    記支持体の前記回転軸他端部側平端面と前記外歯歯車と
    の間に前記入力歯車および前記出力歯車が位置し、前記
    支持体の前記回転軸他端部側平端面をロボットアーム駆
    動軸取付用着座面とし、前記平行軸歯車装置の減速比を
    1/2〜1/5の範囲内とし、前記遊星歯車装置の減速
    比を1/25〜1/60の範囲内とし、前記平行軸歯車
    装置と前記遊星歯車装置とにより総減速比を1/110
    〜1/190としたことを特徴とする産業ロボットの関
    節駆動用減速装置。
JP6324000A 1994-12-02 1994-12-02 産業ロボットの関節駆動用減速装置 Expired - Lifetime JP2561227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324000A JP2561227B2 (ja) 1994-12-02 1994-12-02 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6324000A JP2561227B2 (ja) 1994-12-02 1994-12-02 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61061637A Division JPS62218088A (ja) 1986-03-18 1986-03-18 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07299791A true JPH07299791A (ja) 1995-11-14
JP2561227B2 JP2561227B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=18161012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6324000A Expired - Lifetime JP2561227B2 (ja) 1994-12-02 1994-12-02 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2561227B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005072067A2 (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Nabtesco Corporation 偏心揺動型遊星歯車装置
JP2005325865A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Nabtesco Corp 偏心揺動型遊星歯車装置
JP2005330981A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Nabtesco Corp 偏心揺動型遊星歯車装置
WO2006016616A1 (ja) * 2004-08-11 2006-02-16 Nabtesco Corporation 産業ロボットの関節部に取り付けられる減速機
WO2007091568A1 (ja) * 2006-02-07 2007-08-16 Nabtesco Corporation 減速装置
JP2007211976A (ja) * 2007-02-02 2007-08-23 Nabtesco Corp 減速装置
CN100451384C (zh) * 2004-01-30 2009-01-14 纳博特斯克株式会社 偏心摆动型行星齿轮装置
CN110393588A (zh) * 2019-08-30 2019-11-01 山东威高手术机器人有限公司 用于微创手术的医生操作台
US11965584B2 (en) * 2020-08-28 2024-04-23 Nuovo Pignone Tecnologie—SRL Method for operating a train system for a mechanical driven equipment

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4312484B2 (ja) 2003-03-26 2009-08-12 住友重機械工業株式会社 揺動内接噛合型遊星歯車装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1673838A (en) * 1925-07-09 1928-06-19 Clayton Gin Compress Company Speed-changing mechanism
GB927684A (en) * 1960-10-20 1963-06-06 Merritt & Company Engineering Epicyclic gearing
US3129611A (en) * 1960-10-14 1964-04-21 Lee Engineering Company Speed reducers
JPS5639341A (en) * 1979-08-31 1981-04-15 Teijin Seiki Co Ltd Reduction gear
JPS57121490A (en) * 1980-12-19 1982-07-28 Kuka Shiyubuaisuanraagen Unto Gearing for hinge head coupled with jib of manipulator
JPS58211881A (ja) * 1982-06-02 1983-12-09 松下電器産業株式会社 産業用ロボツト
JPS59115189A (ja) * 1982-12-20 1984-07-03 松下電器産業株式会社 ロボツトの関節装置
JPS59108853U (ja) * 1983-01-14 1984-07-23 東洋精密造機株式会社 モ−タ直結型遊星歯車減速装置
JPS6053866A (ja) * 1983-09-02 1985-03-27 Furuno Electric Co Ltd レ−ダにおける信号処理回路
JPS6161636A (ja) * 1984-09-03 1986-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 触媒燃焼用酸化触媒
JPS6161637A (ja) * 1984-09-04 1986-03-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd メタノ−ル改質用触媒
JPS62218088A (ja) * 1986-03-18 1987-09-25 帝人製機株式会社 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1673838A (en) * 1925-07-09 1928-06-19 Clayton Gin Compress Company Speed-changing mechanism
US3129611A (en) * 1960-10-14 1964-04-21 Lee Engineering Company Speed reducers
GB927684A (en) * 1960-10-20 1963-06-06 Merritt & Company Engineering Epicyclic gearing
JPS5639341A (en) * 1979-08-31 1981-04-15 Teijin Seiki Co Ltd Reduction gear
JPS57121490A (en) * 1980-12-19 1982-07-28 Kuka Shiyubuaisuanraagen Unto Gearing for hinge head coupled with jib of manipulator
JPS58211881A (ja) * 1982-06-02 1983-12-09 松下電器産業株式会社 産業用ロボツト
JPS59115189A (ja) * 1982-12-20 1984-07-03 松下電器産業株式会社 ロボツトの関節装置
JPS59108853U (ja) * 1983-01-14 1984-07-23 東洋精密造機株式会社 モ−タ直結型遊星歯車減速装置
JPS6053866A (ja) * 1983-09-02 1985-03-27 Furuno Electric Co Ltd レ−ダにおける信号処理回路
JPS6161636A (ja) * 1984-09-03 1986-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 触媒燃焼用酸化触媒
JPS6161637A (ja) * 1984-09-04 1986-03-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd メタノ−ル改質用触媒
JPS62218088A (ja) * 1986-03-18 1987-09-25 帝人製機株式会社 産業ロボットの関節駆動用減速装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1712814A4 (en) * 2004-01-30 2010-05-26 Nabtesco Corp PLANETARY GEAR DEVICE OF ECCENTRIC OSCILLATING TYPE
WO2005072067A3 (ja) * 2004-01-30 2005-10-06 Nabtesco Corp 偏心揺動型遊星歯車装置
WO2005072067A2 (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Nabtesco Corporation 偏心揺動型遊星歯車装置
EP2463549A1 (en) 2004-01-30 2012-06-13 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating-type planetary gear device
EP2463548A1 (en) * 2004-01-30 2012-06-13 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating-type planetary gear device
EP1712814A2 (en) * 2004-01-30 2006-10-18 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating-type planetary gear device
EP2461071A1 (en) * 2004-01-30 2012-06-06 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating-type planetary gear device
KR101140794B1 (ko) * 2004-01-30 2012-05-03 나부테스코 가부시키가이샤 편심 요동형 유성 기어 장치
US7476174B2 (en) 2004-01-30 2009-01-13 Nabtesco Corporation Eccentric oscillating-type planetary gear device
CN100451384C (zh) * 2004-01-30 2009-01-14 纳博特斯克株式会社 偏心摆动型行星齿轮装置
JP2005325865A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Nabtesco Corp 偏心揺動型遊星歯車装置
JP4498816B2 (ja) * 2004-05-12 2010-07-07 ナブテスコ株式会社 偏心揺動型遊星歯車装置
JP2005330981A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Nabtesco Corp 偏心揺動型遊星歯車装置
JP4498823B2 (ja) * 2004-05-18 2010-07-07 ナブテスコ株式会社 偏心揺動型遊星歯車装置
WO2006016616A1 (ja) * 2004-08-11 2006-02-16 Nabtesco Corporation 産業ロボットの関節部に取り付けられる減速機
WO2007091568A1 (ja) * 2006-02-07 2007-08-16 Nabtesco Corporation 減速装置
JP5004811B2 (ja) * 2006-02-07 2012-08-22 ナブテスコ株式会社 減速装置
US8435149B2 (en) 2006-02-07 2013-05-07 Nabtesco Corporation Reduction gear device
JP2007211976A (ja) * 2007-02-02 2007-08-23 Nabtesco Corp 減速装置
CN110393588B (zh) * 2019-08-30 2024-05-03 山东威高手术机器人有限公司 用于微创手术的医生操作台
CN110393588A (zh) * 2019-08-30 2019-11-01 山东威高手术机器人有限公司 用于微创手术的医生操作台
US11965584B2 (en) * 2020-08-28 2024-04-23 Nuovo Pignone Tecnologie—SRL Method for operating a train system for a mechanical driven equipment

Also Published As

Publication number Publication date
JP2561227B2 (ja) 1996-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0822516B2 (ja) 産業用ロボットの関節装置
WO1986005470A1 (en) Joint driving apparatus for industrial robots
JP2561227B2 (ja) 産業ロボットの関節駆動用減速装置
JPH10230491A (ja) 遊星歯車減速機
JP2841060B2 (ja) 産業ロボットの関節装置
JPH11198086A (ja) 産業ロボットの関節駆動用減速装置
JP2590404B2 (ja) 産業ロボットの関節装置
JPH0513795B2 (ja)
JP2742912B2 (ja) 産業ロボットの関節装置
JPH10184799A (ja) 増速型振り子式動吸振器
JPS63109994A (ja) 工業用ロボツトの手首機構
JP2534231B2 (ja) 産業ロボツトの関節駆動装置
JP2561227C (ja)
JPH10586A6 (ja) 産業ロボットの関節装置
JP4831319B2 (ja) 減速機付きモータ
JP3046958B2 (ja) 偏心揺動型遊星歯車減速装置
JPH1029189A (ja) 産業ロボットの関節装置
JP2590404C (ja)
JP2000233392A (ja) 産業用ロボットの動力伝達機構
JP2676286B2 (ja) 内接噛合形遊星歯車減速機構を使用した制御装置
JPH02279293A (ja) ロボット用減速機構
JPS59113342A (ja) 減速機
RU1771960C (ru) Шарнир манипул тора
JPH0914350A (ja) 捩り振動の制振装置および制振方法
SU1186877A1 (ru) Планетарный инерционный импульсный механизм

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term