JPH07298760A - コンバイン - Google Patents
コンバインInfo
- Publication number
- JPH07298760A JPH07298760A JP6121935A JP12193594A JPH07298760A JP H07298760 A JPH07298760 A JP H07298760A JP 6121935 A JP6121935 A JP 6121935A JP 12193594 A JP12193594 A JP 12193594A JP H07298760 A JPH07298760 A JP H07298760A
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- JP
- Japan
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- frame
- side plate
- straw
- fixed
- handling chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 開閉作動する扱室可動枠体の横揺れを防止す
ることができ、かつ扱室可動枠体の開放作動に連繋して
排藁搬送装置を上動させることができるコンバインを提
供する。 【構成】 固定支点軸22を出口側板18bの後方に延
設し、かつ先端を扱室可動枠体19の出口側板18bに
固着した補強フレーム23の基端側を、上記固定支点軸
22の延設部位に軸装すると共に、上記補強フレーム2
3の先端に排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14c
を連結し、扱室可動枠体19の開閉作動に連動して排藁
搬送フレーム14bを搬送終端側14aを基点として上
下動するようにした。
ることができ、かつ扱室可動枠体の開放作動に連繋して
排藁搬送装置を上動させることができるコンバインを提
供する。 【構成】 固定支点軸22を出口側板18bの後方に延
設し、かつ先端を扱室可動枠体19の出口側板18bに
固着した補強フレーム23の基端側を、上記固定支点軸
22の延設部位に軸装すると共に、上記補強フレーム2
3の先端に排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14c
を連結し、扱室可動枠体19の開閉作動に連動して排藁
搬送フレーム14bを搬送終端側14aを基点として上
下動するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインに係り、特
に、開閉作動する扱室可動枠体の横揺れを防止すること
ができ、かつ扱室可動枠体の開放作動に連繋して排藁搬
送装置を上動させることができるコンバインに関するも
のである。
に、開閉作動する扱室可動枠体の横揺れを防止すること
ができ、かつ扱室可動枠体の開放作動に連繋して排藁搬
送装置を上動させることができるコンバインに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、立毛穀稈を刈取って脱穀処理する
コンバインにおいては、円筒形の脱穀シリンダの外周に
多数の脱穀処理歯を周設した構成の扱胴を、扱室内で回
転駆動させて脱穀処理するように構成されている。とこ
ろが、上記構成の扱室では、長時間に亘る脱穀作業で扱
胴に排藁屑が絡みついたり、扱室下方に張設した受網に
目詰まりが生じ易く、脱穀処理の効率を低下させてしま
い、扱室内の点検、保守を行う場合にも扱胴あるいは受
網の取外し、再組込み等の煩わしい作業を伴うものであ
った。そこで、上記不具合を解消するため、扱室を上下
に分割して上下揺動する扱室可動枠体と扱室固定枠体と
に上下に分割し、扱室可動枠体側に回転自在に扱胴を支
持させて、点検、保守作業時に扱室可動枠体を上動開放
して作業性を向上させるようにした構成のものが提案さ
れている。しかしながら、上記のように扱室を上下に分
割した構成では、扱室可動枠体の上面から背面に至る間
で扱室固定枠体に支持するようになっているため、脱穀
作業時においては扱胴にかかる脱穀負荷による振動や扱
胴を軸支する回転軸の軸方向の横揺れを生じ易く、機体
全体に不快な共振現象を与え、更には扱室可動枠体と固
定枠体との支持構造を破損する、という欠点を有するも
のであった。
コンバインにおいては、円筒形の脱穀シリンダの外周に
多数の脱穀処理歯を周設した構成の扱胴を、扱室内で回
転駆動させて脱穀処理するように構成されている。とこ
ろが、上記構成の扱室では、長時間に亘る脱穀作業で扱
胴に排藁屑が絡みついたり、扱室下方に張設した受網に
目詰まりが生じ易く、脱穀処理の効率を低下させてしま
い、扱室内の点検、保守を行う場合にも扱胴あるいは受
網の取外し、再組込み等の煩わしい作業を伴うものであ
った。そこで、上記不具合を解消するため、扱室を上下
に分割して上下揺動する扱室可動枠体と扱室固定枠体と
に上下に分割し、扱室可動枠体側に回転自在に扱胴を支
持させて、点検、保守作業時に扱室可動枠体を上動開放
して作業性を向上させるようにした構成のものが提案さ
れている。しかしながら、上記のように扱室を上下に分
割した構成では、扱室可動枠体の上面から背面に至る間
で扱室固定枠体に支持するようになっているため、脱穀
作業時においては扱胴にかかる脱穀負荷による振動や扱
胴を軸支する回転軸の軸方向の横揺れを生じ易く、機体
全体に不快な共振現象を与え、更には扱室可動枠体と固
定枠体との支持構造を破損する、という欠点を有するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
実状に鑑み従来の欠点を解消すべく創案されたものであ
って、その目的とするところは、扱胴を扱室可動枠体に
強固に支持させて振動、共振現象を未然に防止しつつ、
扱室可動枠体の上動に連繋して排藁搬送装置の搬送始端
側を上動支持することができ、もって脱穀効率の向上と
整備性の改善を両立することができるコンバインを提供
しようとするものである。
実状に鑑み従来の欠点を解消すべく創案されたものであ
って、その目的とするところは、扱胴を扱室可動枠体に
強固に支持させて振動、共振現象を未然に防止しつつ、
扱室可動枠体の上動に連繋して排藁搬送装置の搬送始端
側を上動支持することができ、もって脱穀効率の向上と
整備性の改善を両立することができるコンバインを提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、扱室可動枠
体側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出
口側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動
枠体を固定支点軸を介して扱室固定枠体に上下揺動開閉
自在に支持してなるコンバインにおいて、上記固定支点
軸を出口側板の後方に延設し、かつ先端を扱室可動枠体
の出口側板に固着した補強フレームの基端側を、上記固
定支点軸の延設部位に軸装したことを特徴とし、第2の
技術的手段として、上記補強フレームの先端に排藁搬送
フレームの搬送始端側を連結し、扱室可動枠体の開閉作
動に連動して排藁搬送フレームを搬送終端側を基点とし
て上下動するように構成したを特徴とするものである。
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、扱室可動枠
体側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出
口側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動
枠体を固定支点軸を介して扱室固定枠体に上下揺動開閉
自在に支持してなるコンバインにおいて、上記固定支点
軸を出口側板の後方に延設し、かつ先端を扱室可動枠体
の出口側板に固着した補強フレームの基端側を、上記固
定支点軸の延設部位に軸装したことを特徴とし、第2の
技術的手段として、上記補強フレームの先端に排藁搬送
フレームの搬送始端側を連結し、扱室可動枠体の開閉作
動に連動して排藁搬送フレームを搬送終端側を基点とし
て上下動するように構成したを特徴とするものである。
【0005】
【作用】したがって本発明によれば、脱穀室に搬送され
た穀稈を、振動や共振現象を伴うことなく、効率良く脱
穀することができると共に、上下動する排藁搬送装置の
搬送始端側を確実に支持することができ、点検、保守の
作業性を向上させることができる。
た穀稈を、振動や共振現象を伴うことなく、効率良く脱
穀することができると共に、上下動する排藁搬送装置の
搬送始端側を確実に支持することができ、点検、保守の
作業性を向上させることができる。
【0006】
【実施例】本発明の構成を、図面に示した一実施例につ
いて詳細に説明する。図1および図2において、1は図
示しない機体上に設けられた脱穀部、2は揺動選別部で
あって、該脱穀部1は機体前方に設けた図示しない刈取
搬送部の後方に配設され、また揺動選別部2は脱穀部1
の下方に設けられており、刈取搬送部から後送される刈
取穀稈を脱穀部1に形成した穀稈供給口1aに供給し、
扱室3内の扱胴4で脱穀処理した後、受網5を介して漏
下した穀粒および夾雑物は、揺動棚6の揺動流板7に落
下して穀粒はクリンプ網8を介して下方に更に漏下する
一方、夾雑物は唐箕9およびターボファン10の圧風で
後方のストローラック11に送られ、該ストローラック
11上の夾雑物は吸引ファン12の吸引作用を受けて排
塵口13から機外後方へ放出されるようになっていると
共に、上記揺動選別部2の上方でかつ脱穀部1の後方に
は、機体の一側前方から他側後方に臨ませて排藁搬送チ
ェン14´を巻回した排藁搬送装置14が後傾状に横架
されており、機体前方から刈取搬送部を介して搬送され
る刈取穀稈の穂先側を脱穀部1に介入させたまま、その
株元側をフィードチェン15と挟持レール16で後送
し、上記排藁搬送装置14に継送される排藁を図示しな
い排藁カッター装置への落し込みと機外への連続放出と
に切替継送するように構成されている。
いて詳細に説明する。図1および図2において、1は図
示しない機体上に設けられた脱穀部、2は揺動選別部で
あって、該脱穀部1は機体前方に設けた図示しない刈取
搬送部の後方に配設され、また揺動選別部2は脱穀部1
の下方に設けられており、刈取搬送部から後送される刈
取穀稈を脱穀部1に形成した穀稈供給口1aに供給し、
扱室3内の扱胴4で脱穀処理した後、受網5を介して漏
下した穀粒および夾雑物は、揺動棚6の揺動流板7に落
下して穀粒はクリンプ網8を介して下方に更に漏下する
一方、夾雑物は唐箕9およびターボファン10の圧風で
後方のストローラック11に送られ、該ストローラック
11上の夾雑物は吸引ファン12の吸引作用を受けて排
塵口13から機外後方へ放出されるようになっていると
共に、上記揺動選別部2の上方でかつ脱穀部1の後方に
は、機体の一側前方から他側後方に臨ませて排藁搬送チ
ェン14´を巻回した排藁搬送装置14が後傾状に横架
されており、機体前方から刈取搬送部を介して搬送され
る刈取穀稈の穂先側を脱穀部1に介入させたまま、その
株元側をフィードチェン15と挟持レール16で後送
し、上記排藁搬送装置14に継送される排藁を図示しな
い排藁カッター装置への落し込みと機外への連続放出と
に切替継送するように構成されている。
【0007】上記扱室3は、図3ないし図5に示す如
く、カバーケース17の両側面に入口側板18a、出口
側板18bを所定間隔を存して並設してなる扱室可動枠
体19と、内面部を扱胴4の外周に沿って曲成してなる
扱室固定枠体20とから形成されており、上記扱室可動
枠体19内には両側板18a、18bを貫通する回転軸
21を介して扱胴4が回転自在に軸支されていると共
に、上記扱室固定枠体20の上部一側には、扱室可動枠
体19の回動基端側を軸支する固定支点軸22が軸架さ
れており、図3、図4の点線および二点鎖線で示すよう
に、上記固定支点軸22を回動中心として扱室可動枠体
19を扱胴4および排藁搬送装置14とともに上下揺動
開閉自在に支持する構成となっている。
く、カバーケース17の両側面に入口側板18a、出口
側板18bを所定間隔を存して並設してなる扱室可動枠
体19と、内面部を扱胴4の外周に沿って曲成してなる
扱室固定枠体20とから形成されており、上記扱室可動
枠体19内には両側板18a、18bを貫通する回転軸
21を介して扱胴4が回転自在に軸支されていると共
に、上記扱室固定枠体20の上部一側には、扱室可動枠
体19の回動基端側を軸支する固定支点軸22が軸架さ
れており、図3、図4の点線および二点鎖線で示すよう
に、上記固定支点軸22を回動中心として扱室可動枠体
19を扱胴4および排藁搬送装置14とともに上下揺動
開閉自在に支持する構成となっている。
【0008】また前記固定支点軸22は、出口側板18
bの背面から後方の排藁搬送装置14に至る間で延設さ
れており、かつその余長部は排藁搬送装置14の中間部
から搬送終端側14aに至る間で、上記排藁搬送装置1
4を構成する排藁搬送フレーム14bに沿って曲成され
ていると共に、上記延設された固定支点軸22には図6
(a)(b)に示すように摺動レール22´が湾曲状に
突設されており、該摺動レール22´上を走行する滑車
24を介して排藁搬送装置14の搬送終端側14aを支
持するようになっている。
bの背面から後方の排藁搬送装置14に至る間で延設さ
れており、かつその余長部は排藁搬送装置14の中間部
から搬送終端側14aに至る間で、上記排藁搬送装置1
4を構成する排藁搬送フレーム14bに沿って曲成され
ていると共に、上記延設された固定支点軸22には図6
(a)(b)に示すように摺動レール22´が湾曲状に
突設されており、該摺動レール22´上を走行する滑車
24を介して排藁搬送装置14の搬送終端側14aを支
持するようになっている。
【0009】一方、上記出口側板18bの後面と排藁搬
送装置14との中間部には、中空パイプからなる補強フ
レーム23が排藁搬送装置14と平行して回動自在に設
けられており、図5および図7(a)(b)に示すよう
に、上記補強フレーム23の基端側は固定支点軸22の
延設部位に固定ブラケット22aを介して軸装されてい
ると共に、その先端は取付ブラケット25を介して上記
出口側板18bに固着されており、上記固定支点軸22
を回動中心として扱室可動枠体19が上下揺動する際
に、補強フレーム23により出口側板18bを側面から
支持するように構成されている。
送装置14との中間部には、中空パイプからなる補強フ
レーム23が排藁搬送装置14と平行して回動自在に設
けられており、図5および図7(a)(b)に示すよう
に、上記補強フレーム23の基端側は固定支点軸22の
延設部位に固定ブラケット22aを介して軸装されてい
ると共に、その先端は取付ブラケット25を介して上記
出口側板18bに固着されており、上記固定支点軸22
を回動中心として扱室可動枠体19が上下揺動する際
に、補強フレーム23により出口側板18bを側面から
支持するように構成されている。
【0010】また、上記取付ブラケット25の下面に
は、排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cに軸支
した駆動スプロケット26を回転駆動する排藁ギヤケー
ス27が付設されており、上記出口側板18bの回転軸
21に軸支した駆動プーリ28と、排藁ギヤケース27
の入力側で出口側板18bに軸支した伝動プーリ29と
の間に巻回した伝動ベルト30により、入口側板18a
側から伝動される扱胴4の回転駆動力を上記排藁ギヤケ
ース27に伝達し、排藁搬送装置14を駆動すると共
に、上記排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cを
貫通する回動支点軸27aが排藁ギヤケース27の側部
に固着されており、上記回動支点軸27aを回動支点と
して、排藁搬送装置14を前記扱室可動枠体19の上下
揺動に伴って上下動させるようになっている。
は、排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cに軸支
した駆動スプロケット26を回転駆動する排藁ギヤケー
ス27が付設されており、上記出口側板18bの回転軸
21に軸支した駆動プーリ28と、排藁ギヤケース27
の入力側で出口側板18bに軸支した伝動プーリ29と
の間に巻回した伝動ベルト30により、入口側板18a
側から伝動される扱胴4の回転駆動力を上記排藁ギヤケ
ース27に伝達し、排藁搬送装置14を駆動すると共
に、上記排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cを
貫通する回動支点軸27aが排藁ギヤケース27の側部
に固着されており、上記回動支点軸27aを回動支点と
して、排藁搬送装置14を前記扱室可動枠体19の上下
揺動に伴って上下動させるようになっている。
【0011】なお、31は上記伝動ベルト30のテンシ
ョン機構、32は排藁搬送フレーム14bの搬送終端側
14aに軸支された従動スプロケット、33は排藁搬送
チェン14´の下面との間で排藁を挟持する挟扼レール
である。
ョン機構、32は排藁搬送フレーム14bの搬送終端側
14aに軸支された従動スプロケット、33は排藁搬送
チェン14´の下面との間で排藁を挟持する挟扼レール
である。
【0012】叙上の如き構成において、脱穀部1の穀稈
供給口1aから扱室3内に供給された刈取穀稈の穂先側
は、その株元側をフィードチェン15により搬送挟持さ
れたまま扱胴4で脱穀処理され、漏下した穀粒および夾
雑物は受網5を介して揺動選別部2で所要の選別処理を
施されると共に、脱穀処理後の排藁はフィードチェン1
5から排藁搬送装置14に継送され、図示しない排藁カ
ッター装置へ落し込まれたり、あるいは上記排藁搬送装
置14の搬送終端側14aから機外へ連続放出されるこ
とになる。
供給口1aから扱室3内に供給された刈取穀稈の穂先側
は、その株元側をフィードチェン15により搬送挟持さ
れたまま扱胴4で脱穀処理され、漏下した穀粒および夾
雑物は受網5を介して揺動選別部2で所要の選別処理を
施されると共に、脱穀処理後の排藁はフィードチェン1
5から排藁搬送装置14に継送され、図示しない排藁カ
ッター装置へ落し込まれたり、あるいは上記排藁搬送装
置14の搬送終端側14aから機外へ連続放出されるこ
とになる。
【0013】このような刈取搬送から脱穀処理を経て排
藁搬送に至る一連の作業中において、回転する扱胴4の
扱き作用と穀稈供給口1aから排藁搬送装置14に至る
フィードチェン15の挟持搬送力を受けて、上記扱胴4
を軸支する回転軸21には軸方向の反力が作用し、該回
転軸21を軸支する入口側板18aと出口側板18bに
当該回転軸21による軸方向の反力が伝達されるが、上
記出口側板18bの回動基端側は固定支点軸22で支持
され、かつその回動先端側は補強フレーム23で支持さ
れているため、扱室可動枠体19自体の剛性が向上し、
扱胴4の回転駆動に伴う扱室可動枠体19の振動が可及
的に抑制されて、固定支点軸22の軸装部位や回転軸2
1の回転支持部位でのがたつき、破損および騒音の発生
を未然に防止することができる。
藁搬送に至る一連の作業中において、回転する扱胴4の
扱き作用と穀稈供給口1aから排藁搬送装置14に至る
フィードチェン15の挟持搬送力を受けて、上記扱胴4
を軸支する回転軸21には軸方向の反力が作用し、該回
転軸21を軸支する入口側板18aと出口側板18bに
当該回転軸21による軸方向の反力が伝達されるが、上
記出口側板18bの回動基端側は固定支点軸22で支持
され、かつその回動先端側は補強フレーム23で支持さ
れているため、扱室可動枠体19自体の剛性が向上し、
扱胴4の回転駆動に伴う扱室可動枠体19の振動が可及
的に抑制されて、固定支点軸22の軸装部位や回転軸2
1の回転支持部位でのがたつき、破損および騒音の発生
を未然に防止することができる。
【0014】また、上述のような脱穀作業で扱胴4に排
藁屑が絡み付いたり、扱室3下方に張設した受網5に目
詰まりが生じた場合には、図8に示すように扱室可動枠
体19を上動操作してフィードチェン15側から扱室3
を開放することにより容易に扱室3内の点検、保守を行
うことができる。この場合にも、扱室可動枠体19は出
口側板18bの側面側から補強フレーム23で支持され
ているので、上下動する扱胴4の軸方向の揺動が抑制さ
れて、円滑に扱室3を開放することができると共に、上
記補強フレーム23の先端に連結した排藁搬送フレーム
14bの搬送始端側14cが、扱室可動枠体19の上動
に伴って搬送終端側14aを基点として上動し、挟扼レ
ール33と排藁搬送チェン14´との間に絡みついた排
藁を容易に除去することができる。
藁屑が絡み付いたり、扱室3下方に張設した受網5に目
詰まりが生じた場合には、図8に示すように扱室可動枠
体19を上動操作してフィードチェン15側から扱室3
を開放することにより容易に扱室3内の点検、保守を行
うことができる。この場合にも、扱室可動枠体19は出
口側板18bの側面側から補強フレーム23で支持され
ているので、上下動する扱胴4の軸方向の揺動が抑制さ
れて、円滑に扱室3を開放することができると共に、上
記補強フレーム23の先端に連結した排藁搬送フレーム
14bの搬送始端側14cが、扱室可動枠体19の上動
に伴って搬送終端側14aを基点として上動し、挟扼レ
ール33と排藁搬送チェン14´との間に絡みついた排
藁を容易に除去することができる。
【0015】
【発明の効果】これを要するに本発明は、扱室可動枠体
側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口
側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠
体を固定支点軸を介して扱室固定枠体に上下揺動開閉自
在に支持してなるコンバインにおいて、上記固定支点軸
を出口側板の後方に延設し、かつ先端を扱室可動枠体の
出口側板に固着した補強フレームの基端側を、上記固定
支点軸の延設部位に軸装し、また、上記補強フレームの
先端に排藁搬送フレームの搬送始端側を連結し、扱室可
動枠体の開閉作動に連動して排藁搬送フレームを搬送終
端側を基点として上下動するように構成したから、簡単
な操作で扱室内を開放して点検、保守を容易に行うこと
ができるものでありながら、脱穀作業時においては扱胴
にかかる脱穀負荷による振動や扱胴を軸支する回転軸の
軸方向の横揺れを未然に防止して、固定支点軸の軸装部
位や回転軸の回転支持部位でのがたつき、破損および騒
音の発生を抑制しつつ、振動や共振現象を伴うことなく
効率良く脱穀することができると共に、扱室の点検、保
守にあっては、扱室可動枠体の上動に連繋して排藁搬送
装置の搬送始端側を上下動させることができ、当該排藁
搬送装置の円滑な搬送作用を容易に保持し得て、コンバ
インの脱穀効率の向上と整備性の向上とを両立すること
ができる、という極めて有用な新規的効果を奏するもの
である。
側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口
側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠
体を固定支点軸を介して扱室固定枠体に上下揺動開閉自
在に支持してなるコンバインにおいて、上記固定支点軸
を出口側板の後方に延設し、かつ先端を扱室可動枠体の
出口側板に固着した補強フレームの基端側を、上記固定
支点軸の延設部位に軸装し、また、上記補強フレームの
先端に排藁搬送フレームの搬送始端側を連結し、扱室可
動枠体の開閉作動に連動して排藁搬送フレームを搬送終
端側を基点として上下動するように構成したから、簡単
な操作で扱室内を開放して点検、保守を容易に行うこと
ができるものでありながら、脱穀作業時においては扱胴
にかかる脱穀負荷による振動や扱胴を軸支する回転軸の
軸方向の横揺れを未然に防止して、固定支点軸の軸装部
位や回転軸の回転支持部位でのがたつき、破損および騒
音の発生を抑制しつつ、振動や共振現象を伴うことなく
効率良く脱穀することができると共に、扱室の点検、保
守にあっては、扱室可動枠体の上動に連繋して排藁搬送
装置の搬送始端側を上下動させることができ、当該排藁
搬送装置の円滑な搬送作用を容易に保持し得て、コンバ
インの脱穀効率の向上と整備性の向上とを両立すること
ができる、という極めて有用な新規的効果を奏するもの
である。
【図1】コンバインの要部斜視図である。
【図2】コンバインの各部の動作を示す作用説明図であ
る。
る。
【図3】脱穀部の一部省略正面図である。
【図4】同上脱穀部の一部省略背面図である。
【図5】同上要部平面図である。
【図6】(a)は作業時における排藁搬送装置の搬送終
端側の支持状態を示す作用説明図である。(b)は搬送
始端側を上動操作した際の搬送終端側の支持状態を示す
作用説明図である。
端側の支持状態を示す作用説明図である。(b)は搬送
始端側を上動操作した際の搬送終端側の支持状態を示す
作用説明図である。
【図7】(a)は排藁搬送装置と扱室可動枠体との伝動
構造を示す要部斜視図である。(b)はA−A線一部省
略断面図である。
構造を示す要部斜視図である。(b)はA−A線一部省
略断面図である。
【図8】扱室可動枠体を開放したコンバインの要部斜視
図である。
図である。
4 扱胴 14 排藁搬送装置 14´ 排藁搬送チェン 14a 搬送終端側 14b 排藁搬送フレーム 14c 搬送始端側 18a 入口側板 18b 出口側板 19 扱室可動枠体 20 扱室固定枠体 22 固定支点軸 23 補強フレーム
Claims (2)
- 【請求項1】 扱室可動枠体側の前後部に所定間隔を存
して並設した入口側板と出口側板との間に扱胴を回転自
在に支持し、上記扱室可動枠体を固定支点軸を介して扱
室固定枠体に上下揺動開閉自在に支持してなるコンバイ
ンにおいて、上記固定支点軸を出口側板の後方に延設
し、かつ先端を扱室可動枠体の出口側板に固着した補強
フレームの基端側を、上記固定支点軸の延設部位に軸装
したことを特徴とするコンバイン。 - 【請求項2】 扱室可動枠体側の前後部に所定間隔を存
して並設した入口側板と出口側板との間に扱胴を回転自
在に支持し、上記扱室可動枠体を扱室固定枠体に上下揺
動開閉自在に支持する一方、上記出口側板から斜め後方
に延出した排藁搬送フレームに排藁搬送チェンを巻回
し、前記扱胴で脱穀処理した排藁を排藁搬送チェンを介
して機体後方へ搬送するに、上記固定支点軸を出口側板
の後方に延設し、かつ先端を扱室可動枠体の出口側板に
固着した補強フレームの基端側を、上記固定支点軸の延
設部位に軸装すると共に、補強フレームの先端に排藁搬
送フレームの搬送始端側を連結し、扱室可動枠体の開閉
作動に連動して排藁搬送フレームを搬送終端側を基点と
して上下動するように構成したことを特徴とするコンバ
イン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193594A JP3435213B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193594A JP3435213B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298760A true JPH07298760A (ja) | 1995-11-14 |
JP3435213B2 JP3435213B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=14823579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12193594A Expired - Fee Related JP3435213B2 (ja) | 1994-05-10 | 1994-05-10 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435213B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP12193594A patent/JP3435213B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3435213B2 (ja) | 2003-08-11 |
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