JPH07297618A - 自動車放送受信用リアガラスアンテナ - Google Patents

自動車放送受信用リアガラスアンテナ

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JPH07297618A
JPH07297618A JP10134694A JP10134694A JPH07297618A JP H07297618 A JPH07297618 A JP H07297618A JP 10134694 A JP10134694 A JP 10134694A JP 10134694 A JP10134694 A JP 10134694A JP H07297618 A JPH07297618 A JP H07297618A
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conductor
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television broadcasting
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剛資 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テレビ放送帯全域をフラットな受信感度で受信
する。 【構成】ガラス板1のラジオ放送用アンテナ導体21と
デフォッガーとの間付近にテレビ放送用アンテナ導体4
1、51を配設した。アンテナ導体41は主エレメント
42と副エレメント43からなり、主エレメント42は
アンテナ導体21のエレメント22に近接し、アンテナ
導体21に誘起した高周波電流を容量結合を利用して給
電点44に誘導する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジオ放送及びテレビ放
送を最適に受信でき、特にテレビ放送をテレビ放送帯全
域に亘り、受信感度特性がフラットになるように受信で
きる自動車放送受信用リアガラスアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、従来のガラスアンテ
ナでは自動車リア窓のガラス板71に、通常、ヒーター
線HとバスバーB1、B2、B3とからなるデフォッガ
ーが設けられ、ヒーター線Hと干渉しないように、リア
窓のガラス板71の上部余白部と下部余白部にFM放送
波受信用のダイバーシティ受信に使用するアンテナ導体
A4、アンテナ導体61及びアンテナ導体62が設けら
れている。ガラス板71のデフォッガーより上部の余白
部に設けられたアンテナ導体A4はAM放送波受信用と
しても共用されている。
【0003】さらに、テレビ放送受信用ガラスアンテナ
としては、デフォッガーがアンテナとなるようにデフォ
ッガーの左右に設けられたバスバーB1、B2、B3上
のいずれかにテレビ放送受信用の給電点を複数個設け、
主にVHFLow帯(90MHz〜110MHz)を受
信し、デフォッガーの下部余白ガラス板面に設けられた
テレビ放送受信用のアンテナ導体61、62は主にVH
FHigh帯(170MHz〜220MHz)を受信す
るものが提案されている。この従来例では、アンテナ導
体62はデフォッガーと接続させていない。なお、図5
において、アンテナ導体63はFM放送受信用のもので
ある。
【0004】また、図5には記載されていないが、この
従来例では、デフォッガーに励起された放送波の高周波
電流が接地に漏れることを阻止するために、一のバスバ
ーとバッテリーの正極との間及び他のバスバーと接地と
の間、の少なくとも一方にチョークコイルを直列に挿入
接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のガラスアンテナではVHFHigh帯はVHFLo
w帯に比べ、受信感度が不足する。この欠点を解消しよ
うとしても、VHFLow帯の帯域幅が20MHzであ
るのに比べて、VHFHigh帯の帯域幅は50MHz
と広いので、VHF帯全域の受信感度を向上させ、か
つ、フラットにすることは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、自動車リア窓のガラス板
に設けられたヒーター線とバスバーとからなるデフォッ
ガーの余白部ガラス板に設けられた複数のアンテナ導体
により放送波を受信する自動車放送受信用リアガラスア
ンテナにおいて、複数のアンテナ導体がテレビ放送用ア
ンテナ導体とラジオ放送用アンテナ導体からなり、テレ
ビ放送用アンテナ導体はラジオ放送用アンテナ導体と容
量結合され、テレビ放送用アンテナ導体がデフォッガー
と電気的に接続し、一のバスバーとバッテリーの正極と
の間及び他のバスバーと接地との間、の少なくとも一方
にチョークコイルを直列に挿入接続したことを特徴とす
る自動車放送受信用リアガラスアンテナを提供する。
【0007】また、本発明は、テレビ放送用アンテナ導
体が主エレメントと主エレメントに付設された副エレメ
ントとからなり、主エレメントはラジオ放送用アンテナ
導体と容量結合されていることを特徴とする上記自動車
放送受信用リアガラスアンテナを提供する。
【0008】また、本発明は、図1に示すように、ラジ
オ放送用アンテナ導体(21)の一部であるエレメント
(23)をテレビ放送用アンテナ導体(41)とテレビ
放送用アンテナ導体(51)とで挟み込むように配設
し、エレメント(23)はヒーター線(H)に近接して
容量結合させたことを特徴とする上記自動車放送受信用
リアガラスアンテナを提供する。
【0009】すなわち、従来例ではガラス板のデフォッ
ガーより上部の余白部にラジオ放送用アンテナ導体が設
けられているので、テレビ放送用アンテナ導体は下部余
白部に配設されていた。しかし、本発明にかかるテレビ
放送用アンテナ導体の一部又は全部は、デフォッガーよ
り上部の余白部ガラス板に配設され、主エレメント及び
必要に応じて設けられる副エレメントとからなる。
【0010】ラジオ放送用アンテナ導体がガラス板のデ
フォッガーより下部の余白部に設けられている場合に
は、本発明にかかるテレビ放送用アンテナ導体の一部又
は全部は、デフォッガーより下部の余白部ガラス板に配
設される。すなわち、本発明にかかるテレビ放送用アン
テナ導体の一部又は全部は、ラジオ放送用アンテナ導体
が配設される側の余白部ガラス板に配設される。
【0011】本発明ではテレビ放送用アンテナ導体はラ
ジオ放送用アンテナ導体と容量結合されることが必要で
ある。かかる容量結合は、テレビ放送用アンテナ導体の
有する主エレメント又はテレビ放送用アンテナ導体が副
エレメントを有する場合には主エレメント及び副エレメ
ントの少なくとも一方とラジオ放送用アンテナ導体とを
近接させることによりなされる。かかる容量結合によ
り、ラジオ放送用アンテナ導体に誘起されたテレビ放送
波の高周波電流を利用することができる。
【0012】主エレメント長はVHFHigh帯波の1
/4波長×0.64(ガラス短縮率)である280mm
〜220mmにほぼ相当することが好ましいはずである
が、デフォッガー等が有する浮遊容量等のため、誤差が
生じ、実際には、1/4波長×0.64×誤差(0.8
〜2.0)である560mm〜176mmの範囲が好ま
しい範囲となる。主エレメント長を、上述した寸法調整
により、VHFHigh帯のほぼ中心周波数200MH
zを最も受信しやすい寸法にするのが好ましい。主エレ
メントとラジオ放送用アンテナ導体との容量結合につい
ては、通常、両者が0.2mm〜30mm近接すること
によってなされる。
【0013】副エレメントは必要に応じ主エレメントに
付設され、付設される場合には主エレメントと一部にお
いて接続され、通常、T字またはL字状の形状となる。
また、主エレメントと副エレメントとでコの字状または
ループ形状を構成してもよい。副エレメントは受信感度
特性をフラットにし、広帯域化に寄与する作用がある。
【0014】また、主エレメントと副エレメントの距離
を適宜寸法調整することによって広帯域化を図ることが
できる。なお、副エレメントと主エレメントとの間隔は
5mm〜100mm程度が好ましい。
【0015】主エレメントのみでも所望の周波数帯にお
いて良好な受信感度となることもあるが、通常、所望の
周波数帯の高低両サイドの周波数は受信感度不足の傾向
となる。そこで、副エレメントを主エレメントにある程
度の間隔をおいて付設することで受信感度特性のムラを
なくし、広帯域化が可能となる。
【0016】テレビ放送用アンテナ導体は、デフォッガ
ーに接続され、デフォッガーに誘起したテレビ放送波の
高周波電流を利用するようにしている。すなわち、テレ
ビ放送用アンテナ導体は、ラジオ放送用アンテナ導体と
デフォッガーの両方に誘起したテレビ放送波の高周波電
流を利用している。テレビ放送用アンテナ導体とデフォ
ッガーとの接続手段については、接続導体によって直接
接続することが受信感度向上の点で望ましいが、容量結
合であっても使用できる。
【0017】テレビ放送用アンテナ導体とデフォッガー
との接続又は容量結合の位置については、特に限定され
ず、バスバーの上部若しくは中部若しくは下部又はヒー
ター線とテレビ放送用アンテナ導体とを接続又は容量結
合させてもよい。例えば、ガラス板のデフォッガーより
上部の余白部にラジオ放送用アンテナ導体が設けられて
いる場合、かかる接続又は容量結合の位置がバスバーの
中部近傍若しくは下部近傍又はヒーター線の最上線以外
のヒーター線であれば、テレビ放送用アンテナ導体はラ
ジオ放送用アンテナ導体近傍まで延設されるため、ガラ
ス板の面積が小さいものでもテレビ放送用アンテナ導体
の実長を長くすることができる。
【0018】また、ガラス板のデフォッガーより下部の
余白部にラジオ放送用アンテナ導体が設けられている場
合、かかる接続又は容量結合の位置がバスバーの中部近
傍若しくは上部近傍又はヒーター線の最下線以外のヒー
ター線であれば、テレビ放送用アンテナ導体はラジオ放
送用アンテナ導体近傍まで延設されるため、ガラス板の
面積が小さいものでもテレビ放送用アンテナ導体の実長
を長くすることができる。
【0019】また、本発明では、デフォッガーをアンテ
ナとして利用しているので、デフォッガーに励起された
放送波の高周波電流が接地に漏れることを阻止する必要
があり、そのために、一のバスバーとバッテリーの正極
との間及び他のバスバーと接地との間、の少なくとも一
方にチョークコイルを直列に挿入接続する。
【0020】テレビ放送用アンテナ導体をデフォッガー
の上部余白部ガラス板に配設することでデフォッガーの
下部余白部ガラス板に、例えば電話用ガラスアンテナ、
GPSガラスアンテナ等の他のガラスアンテナを配設す
ることができる。
【0021】また、本発明において、テレビ放送用アン
テナ導体を一つ設けてもよいし、二つ以上設けてもよ
い。二つ以上設けた場合には、通常、受信信号の強い方
のテレビ放送用アンテナ導体を利用するダイバーシティ
受信が採用される。
【0022】
【作用】本発明では、主エレメントをラジオ放送用アン
テナ導体に近接させて容量結合させ、ラジオ放送用アン
テナ導体に誘起されたテレビ放送波の高周波電流を利用
するため、VHFHigh帯の受信感度が向上する。さ
らには、副エレメントを付設する場合には、副エレメン
トの広帯域化の作用によって、VHFHigh帯の受信
感度の向上が促進される。
【0023】VHFLow帯の受信感度の向上促進は、
テレビ放送用アンテナ導体をデフォッガーに接続し、デ
フォッガーに誘起したテレビ放送波の高周波電流を利用
することによりなされる。なぜならば、通常、デフォッ
ガーの横幅は500mm〜2000mmの範囲内であ
り、かかる範囲はVHFLow帯の1/4波長×ガラス
短縮率0.64×誤差(0.8〜2.0)=1060m
m〜352mmの範囲と重複しているからである。
【0024】
【実施例】
(実施例1)図1に実施例1の自動車放送受信用リアガ
ラスアンテナを示す。図1において、1は自動車リア窓
のガラス板、21はFMとAM共用のラジオ放送用アン
テナ導体、22はラジオ放送用アンテナ導体21のエレ
メント、23はラジオ放送用アンテナ導体21のエレメ
ント、41、51はテレビ放送用アンテナ導体、42は
主エレメント、44はテレビ放送用アンテナ導体41の
給電点、45は主エレメント42と副エレメント43と
の分岐点、46は接続導体、B1、B2、B3はバスバ
ー、31はFM放送用アンテナ導体、Hはヒーター線で
ある。なお、実施例1においては、副エレメント43は
設けなかった。
【0025】実施例1においては、自動車リア窓のガラ
ス板1の略中央付近に防曇用のデフォッガーを構成する
ヒーター線Hが配設されており、デフォッガーのガラス
板1の上部余白部表面と下部余白部表面には導電ペース
ト(実施例1では銀ペースト)によって焼き付け印刷し
た線幅0.7mmの所定パターンの複数のアンテナ導体
が配設されている。
【0026】実施例1に示すラジオ放送用アンテナ導体
21とFM放送用アンテナ導体31とは、ラジオ用のダ
イバーシティ受信に使用される。
【0027】実施例1においては、ラジオ放送用アンテ
ナ導体21とFM放送用アンテナ導体31とは別に、ラ
ジオ放送用アンテナ導体21とデフォッガーとの間付近
にテレビ放送用アンテナ導体41、51を配設した。ま
た、ラジオ放送用アンテナ導体21の一部であるエレメ
ント23をテレビ放送用アンテナ導体41とテレビ放送
用アンテナ導体51とで挟み込むようにした。
【0028】エレメント23はヒーター線Hに近接して
容量結合しており、デフォッガーに誘起したラジオ放送
の高周波電流を利用している。
【0029】テレビ放送用アンテナ導体41は主エレメ
ント42を有する。主エレメント42はラジオ放送用ア
ンテナ導体21の左右横方向に延びるエレメント22に
距離10mmで近接し、ラジオ放送用アンテナ導体21
に誘起した高周波電流を容量結合を利用してテレビ放送
用アンテナ導体41の給電点44に誘導している。
【0030】前述した如く、主エレメント42長を56
0mm〜176mmの範囲に適宜寸法調整を行うことに
よってVHFHigh帯域の受信感度を向上させること
ができる。実施例1においての主エレメント42長(給
電点44の右端から先端までの距離)は適宜寸法調整を
行った結果400mmとした。
【0031】実施例1では給電点44とバスバーB1と
を線幅0.7mmの接続導体46で図1に示すような態
様で接続し、VHFHigh帯のみならず、VHFLo
w帯の受信感度向上をも図った。
【0032】実施例1ではヒーター線Hの横方向の寸法
は実長1240mmであった。
【0033】また、実施例1のテレビ放送用アンテナ導
体51は、テレビ放送用アンテナ導体41と同様な作用
効果を有する。
【0034】図4に実施例1のテレビ放送用アンテナ導
体41及び従来のテレビ放送用アンテナ導体61の受信
感度特性を示す。図4から理解されるようにVHFHi
gh帯において、実施例1のテレビ放送用アンテナ導体
41は、図5に示す従来例のテレビ放送用アンテナ導体
61と比較してフラットな受信感度特性を示す。
【0035】VHFLow帯の受信感度特性について
は、実施例1のテレビ放送用アンテナ導体41は、従来
のテレビ放送用アンテナ導体61とほぼ同様の特性を示
し、45dBμV±3dBμVの範囲の受信感度とな
る。
【0036】なお、実施例1では、テレビ放送用アンテ
ナ導体41、51はガラス板1の中央に対して左右対称
としかつ単純形状であるから、デザイン的にも優れる。
【0037】(実施例2)実施例1と同様のテレビ放送
用アンテナ導体の主エレメント42に副エレメント43
(破線で示す)を付設し、図1に示す自動車放送受信用
リアガラスアンテナを作成した。
【0038】主エレメント42と副エレメント43との
分岐点45の位置は、給電点44の右端から主エレメン
ト42上で0〜100mm程度が好ましい。実施例2で
は20mmとした。
【0039】副エレメント43と主エレメント42との
間隔は、実施例2では25mmとした。副エレメント4
3長(分岐点45から副エレメント43の先端までの導
体の長さ)は適宜寸法調整を行った結果405mmとし
た。
【0040】受信感度特性は図4の点線のようになっ
た。
【0041】(実施例3)図2に実施例3の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図2において、図1
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
3では、主エレメント42と副エレメント43とでルー
プ形状を構成している点と、接続導体46の位置が副エ
レメント43とヒーター線との間に設けられている点の
みが相違する。
【0042】主エレメント42と副エレメント43とで
構成されるループ形状の導体長(給電点44の右端から
分岐点45までの長さを含まない)は、810mmとし
た。その他の部分の寸法は実施例1と同様とした。受信
感度特性は実施例2とほぼ同様であった。
【0043】(実施例4)図3に実施例4の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図3において、図1
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
4では、テレビ放送用アンテナ導体41をガラス板1の
ラジオ放送用アンテナ導体21より上部の余白部に配設
した。
【0044】分岐点45の位置は、給電点44の上端か
ら主エレメント42上で、分岐点45から横方向に延び
る主エレメント42の一部が、ラジオ放送用アンテナ導
体21に接触しないような任意の位置とすることができ
る。主エレメント42の横方向の部分とラジオ放送用ア
ンテナ導体21との上下距離は10mmとして、両者を
容量結合させた。実施例4において、主エレメント42
長(給電点44の上端から先端までの導体長)は適宜寸
法調整を行った結果500mmとした。
【0045】分岐点45の位置は、給電点44の上端か
ら主エレメント42上で100mmとした。副エレメン
ト43と主エレメント42との間隔は、実施例4では2
5mmとした。副エレメント43長(分岐点45から副
エレメント43の先端までの長さ)は適宜寸法調整を行
った結果250mmとした。
【0046】その他の部分の寸法は実施例1と同様とし
た。受信感度特性は実施例2とほぼ同様であった。
【0047】(実施例5)図6に実施例5の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図6において、図1
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
5では、テレビ放送用アンテナ導体61はバスバーB1
の下部に接続された給電点64に接続し、テレビ放送用
アンテナ導体61の一部をガラス板1のデフォツガーよ
り上部の余白部に配設した。
【0048】また、テレビ放送用アンテナ導体71はバ
スバーB3の下部に接続された給電点74に接続し、テ
レビ放送用アンテナ導体71の一部をガラス板1のデフ
ォツガーより上部の余白部に配設した。
【0049】このような構成により、ガラス板1の面積
が狭い場合であっても、テレビ放送用アンテナ導体6
1、71の実長を長くすることができる。
【0050】(実施例6)図7に実施例6の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図7において、図6
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
6では、テレビ放送用アンテナ導体61が主エレメント
62及び副エレメント63からなり、テレビ放送用アン
テナ導体71が主エレメント72及び副エレメント73
からなっており、その他の仕様については実施例5と同
様である。
【0051】(実施例7)図8に実施例7の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図8において、図6
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
7では、テレビ放送用アンテナ導体71を構成する副エ
レメント73を給電点74に付設し、副エレメント73
が二本のヒーター線に挟まれるようにして、ガラス板1
の面積が狭い場合であっても、テレビ放送用アンテナ導
体71に容易に副エレメント73を設けられるようにし
た。
【0052】(実施例8)図9に実施例8の自動車放送
受信用リアガラスアンテナを示す。図9において、図6
と同じ名称の部分は同じ番号等を使用している。実施例
8では、テレビ放送用アンテナ導体71をガラス板1の
ラジオ放送用アンテナ導体21より上部の余白部に配設
した。
【0053】実施例5〜8では、図4に記載された従来
例より数dB、VHFHigh帯及びVHFLow帯の
受信感度が向上した。
【0054】なお、実施例8の変更例として、テレビ放
送用アンテナ導体61をガラス板1のラジオ放送用アン
テナ導体21より上部の余白部に配設してもよい。
【0055】なお、本発明は、図1〜図3、図6〜図9
に示す形状等の仕様に限定されない。また、図1〜図
3、図6〜図9では、デフォッガーがバスバーB1、B
2、B3の3つのバスバーを有する所謂コの字状のもの
であるが、これに限定されず、2つのバスバーを有する
所謂ハの字状のデフォッガーであってもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明では、テレビ放送用アンテナ導体
をラジオ放送用アンテナ導体に近接させて容量結合さ
せ、ラジオ放送用アンテナ導体に誘起されたテレビ放送
波の高周波電流を利用し、かつ、テレビ放送用アンテナ
導体をデフォッガーに接続するため、テレビ放送用アン
テナ導体は、ラジオ放送用アンテナ導体とデフォッガー
の両方に誘起したテレビ放送波の高周波電流を利用して
いる。したがって、VHFLow帯の受信感度を向上の
みならず、VHFHigh帯の受信感度を向上させるこ
とができる。さらには、副エレメントを主エレメントに
付設した場合には、副エレメントの広帯域化の作用によ
って、VHFHigh帯の受信感度の向上が促進され
る。
【0057】VHFLow帯の受信感度の向上促進につ
いては、テレビ放送用アンテナ導体をデフォッガーに接
続し、デフォッガーに誘起したテレビ放送波の高周波電
流を利用することによりなされている。このように、本
発明ではテレビ放送帯全域をフラットな受信感度で受信
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1又は実施例2の正面図
【図2】実施例3の正面図
【図3】実施例4の正面図
【図4】従来例、実施例1、実施例2の受信感度特性図
【図5】従来例の正面図
【図6】実施例5の正面図
【図7】実施例6の正面図
【図8】実施例7の正面図
【図9】実施例8の正面図
【符号の説明】
1:自動車リア窓のガラス板 21:FMとAM共用のラジオ放送用アンテナ導体 22:ラジオ放送用アンテナ導体21のエレメント 23:ラジオ放送用アンテナ導体21のエレメント 41、51:テレビ放送用アンテナ導体 42:主エレメント 43:副エレメント 44:テレビ放送用アンテナ導体41の給電点 45:主エレメント42と副エレメント43との分岐点 46:接続導体 B1、B2、B3:バスバー 31:FM放送用アンテナ導体 H:ヒーター線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車リア窓のガラス板に設けられたヒー
    ター線とバスバーとからなるデフォッガーの余白部ガラ
    ス板に設けられた複数のアンテナ導体により放送波を受
    信する自動車放送受信用リアガラスアンテナにおいて、
    複数のアンテナ導体がテレビ放送用アンテナ導体とラジ
    オ放送用アンテナ導体からなり、テレビ放送用アンテナ
    導体はラジオ放送用アンテナ導体と容量結合され、テレ
    ビ放送用アンテナ導体がデフォッガーと電気的に接続
    し、一のバスバーとバッテリーの正極との間及び他のバ
    スバーと接地との間、の少なくとも一方にチョークコイ
    ルを直列に挿入接続したことを特徴とする自動車放送受
    信用リアガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】テレビ放送用アンテナ導体が主エレメント
    と主エレメントに付設された副エレメントとからなり、
    主エレメントはラジオ放送用アンテナ導体と容量結合さ
    れていることを特徴とする請求項1の自動車放送受信用
    リアガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】ラジオ放送用アンテナ導体(21)の一部
    であるエレメント(23)をテレビ放送用アンテナ導体
    (41)とテレビ放送用アンテナ導体(51)とで挟み
    込むように配設し、エレメント(23)はヒーター線
    (H)に近接して容量結合させたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2の自動車放送受信用リアガラスアンテ
    ナ。
JP10134694A 1994-03-04 1994-05-16 自動車放送受信用リアガラスアンテナ Expired - Fee Related JP3500695B2 (ja)

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