JP3523049B2 - 車両用ガラスアンテナ - Google Patents
車両用ガラスアンテナInfo
- Publication number
- JP3523049B2 JP3523049B2 JP03905498A JP3905498A JP3523049B2 JP 3523049 B2 JP3523049 B2 JP 3523049B2 JP 03905498 A JP03905498 A JP 03905498A JP 3905498 A JP3905498 A JP 3905498A JP 3523049 B2 JP3523049 B2 JP 3523049B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- glass antenna
- filament
- bus bar
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車など、後部窓
ガラスに設けたAMラジオ放送波、FMラジオ放送波、
TV放送波などを受信するためのガラスアンテナに関
し、特にFMラジオ放送波とAMラジオ放送波を受信す
るに好適なガラスアンテナに関するものである。
ガラスに設けたAMラジオ放送波、FMラジオ放送波、
TV放送波などを受信するためのガラスアンテナに関
し、特にFMラジオ放送波とAMラジオ放送波を受信す
るに好適なガラスアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のガラスアンテナとして
は、前部窓ガラスに設けると運転者等の視界の邪魔にな
るので、後部窓ガラスに設けたアンテナが一般的に採用
されているが、近年、FMラジオ放送波用のガラスアン
テナ、AMラジオ放送波波用のガラスも、数多くの出願
もされており、加熱用導電線条の上部余白部は後部窓ガ
ラスでは、最もスペースが広く、部位が高く受信利得を
高くすることが比較的容易であるので、最も多く実用化
され、出願もされている。
は、前部窓ガラスに設けると運転者等の視界の邪魔にな
るので、後部窓ガラスに設けたアンテナが一般的に採用
されているが、近年、FMラジオ放送波用のガラスアン
テナ、AMラジオ放送波波用のガラスも、数多くの出願
もされており、加熱用導電線条の上部余白部は後部窓ガ
ラスでは、最もスペースが広く、部位が高く受信利得を
高くすることが比較的容易であるので、最も多く実用化
され、出願もされている。
【0003】その中にあって加熱用導電線条に導電線条
を直交接続させてアンテナとして利用するものも、加熱
用導電線条の上部余白部に設けたアンテナの一部をこの
加熱用導電線条に直交、接続させた特開昭56−424
01号などとして提案されており、加熱用導電線条(バ
スバー)の外側を延びる垂直線条を備えたアンテナとし
て、本出願人も、バスバー沿いに垂直に延びる線条の先
端から加熱用導電線条の上部余白部に短く水平に延びる
線条からなるアンテナを特願昭60−262690号
(特開昭62−123803号)、特願平1−2202
38号(特開平3−85004号)などとして出願して
いる。
を直交接続させてアンテナとして利用するものも、加熱
用導電線条の上部余白部に設けたアンテナの一部をこの
加熱用導電線条に直交、接続させた特開昭56−424
01号などとして提案されており、加熱用導電線条(バ
スバー)の外側を延びる垂直線条を備えたアンテナとし
て、本出願人も、バスバー沿いに垂直に延びる線条の先
端から加熱用導電線条の上部余白部に短く水平に延びる
線条からなるアンテナを特願昭60−262690号
(特開昭62−123803号)、特願平1−2202
38号(特開平3−85004号)などとして出願して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
56−42401号発明に示されるアンテナは、加熱用
導電線条の上部余白部をほとんど占めるわりには、AM
ラジオ放送波に対してはある程度の受信利得が得られる
としても、FMラジオ放送波に対しては充分な受信利得
を得ることは困難であった。
56−42401号発明に示されるアンテナは、加熱用
導電線条の上部余白部をほとんど占めるわりには、AM
ラジオ放送波に対してはある程度の受信利得が得られる
としても、FMラジオ放送波に対しては充分な受信利得
を得ることは困難であった。
【0005】また、特願昭60−262690号発明な
どに示されるアンテナは、占有面積は小さいものの、こ
の場合にもAMラジオ放送波からTV放送波までの非常
に広い帯域にわたる電波に対して高利得を得ることは困
難であった。
どに示されるアンテナは、占有面積は小さいものの、こ
の場合にもAMラジオ放送波からTV放送波までの非常
に広い帯域にわたる電波に対して高利得を得ることは困
難であった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、従来のガラスアンテナのエリアより小さなエ
リアに設けるアンテナであって、特にFMラジオ放送波
とAMラジオ放送波に対する受信利得を向上させたガラ
スアンテナを提供することを目的とする。
のであり、従来のガラスアンテナのエリアより小さなエ
リアに設けるアンテナであって、特にFMラジオ放送波
とAMラジオ放送波に対する受信利得を向上させたガラ
スアンテナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、複数の加熱用導電線条と該加熱用導
電線条の外側に接続されるバスバーが配設された車両用
後部窓ガラスに設けた車両用ガラスアンテナにおいて下
部コーナー部に設けた給電部から一方のバスバーの外側
を垂直に延びる第1の垂直線条と該第1の垂直線条の上
端に接続され、前記加熱用導電線条の上部余白部を水平
に延びる水平線条と該水平線条の先端に接続され加熱用
導電線条を直交、接続して下方に延びる第2の垂直線条
を少なくとも具備するか、あるいは上部コーナー部に設
けた給電部から一方のバスバーの外側を垂直に延びる第
1の垂直線条と該第1の垂直線条の下端に接続され、前
記加熱用導電線条の下部余白部を水平に延びる水平線条
と該水平線条の先端に接続され加熱用導電線条を直交、
接続して上方に延びる第2の垂直線条を少なくとも具備
するようにしたことを特徴とするものである。
ために、本発明は、複数の加熱用導電線条と該加熱用導
電線条の外側に接続されるバスバーが配設された車両用
後部窓ガラスに設けた車両用ガラスアンテナにおいて下
部コーナー部に設けた給電部から一方のバスバーの外側
を垂直に延びる第1の垂直線条と該第1の垂直線条の上
端に接続され、前記加熱用導電線条の上部余白部を水平
に延びる水平線条と該水平線条の先端に接続され加熱用
導電線条を直交、接続して下方に延びる第2の垂直線条
を少なくとも具備するか、あるいは上部コーナー部に設
けた給電部から一方のバスバーの外側を垂直に延びる第
1の垂直線条と該第1の垂直線条の下端に接続され、前
記加熱用導電線条の下部余白部を水平に延びる水平線条
と該水平線条の先端に接続され加熱用導電線条を直交、
接続して上方に延びる第2の垂直線条を少なくとも具備
するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】このように、第1の垂直線条を加熱用導電
線条の外側に配設されたバスバーと容量結合させること
により、また第2の垂直線条を加熱用導電線条と直交、
接続させることによりそれぞれの垂直線条が加熱用導電
線条に乗った電波を効率よく拾受させ、さらにこの第1
の垂直線条と第2の垂直線条を水平線条により位相を調
整して接続するとともに、これらのアンテナ自身もアン
テナとしての受信利得を高めるために合計長さをほぼ共
振長さにすることにより特にFMラジオ放送波とAMラ
ジオ放送波に対する受信利得を従来のガラスアンテナの
レベルを越えてホイップアンテナさえ上回る程度にまで
高めている。
線条の外側に配設されたバスバーと容量結合させること
により、また第2の垂直線条を加熱用導電線条と直交、
接続させることによりそれぞれの垂直線条が加熱用導電
線条に乗った電波を効率よく拾受させ、さらにこの第1
の垂直線条と第2の垂直線条を水平線条により位相を調
整して接続するとともに、これらのアンテナ自身もアン
テナとしての受信利得を高めるために合計長さをほぼ共
振長さにすることにより特にFMラジオ放送波とAMラ
ジオ放送波に対する受信利得を従来のガラスアンテナの
レベルを越えてホイップアンテナさえ上回る程度にまで
高めている。
【0009】さらに、前記の水平線条あるいは第2の垂
直線条に接続される補助エレメントを付加してもよく、
また、前記の第1の垂直線条、水平線条、あるいは第2
の水平線条のいずれにも直接接続されず、加熱用導電線
条あるいはバスバーに接続される補助エレメントを付加
してもよい。
直線条に接続される補助エレメントを付加してもよく、
また、前記の第1の垂直線条、水平線条、あるいは第2
の水平線条のいずれにも直接接続されず、加熱用導電線
条あるいはバスバーに接続される補助エレメントを付加
してもよい。
【0010】また、第1の垂直線条とバスバーの間隔を
1mm〜10mmの範囲にするとそれぞれが容量的に結
合するので好ましい。また、日本などの76MHz〜9
0MHzのFMラジオ放送波の受信用には、バスバーと
金属ボディとの間隔を5mm以上、北米や欧州などの8
8MHz〜108MHzのFMラジオ放送波の受信用に
は、バスバーと金属ボディとの間隔を10mm以上にす
るとホイップアンテナ以上の受信利得が得られるので好
ましい。
1mm〜10mmの範囲にするとそれぞれが容量的に結
合するので好ましい。また、日本などの76MHz〜9
0MHzのFMラジオ放送波の受信用には、バスバーと
金属ボディとの間隔を5mm以上、北米や欧州などの8
8MHz〜108MHzのFMラジオ放送波の受信用に
は、バスバーと金属ボディとの間隔を10mm以上にす
るとホイップアンテナ以上の受信利得が得られるので好
ましい。
【0011】また、バスバーに接続される直流回路には
高周波コイルを挿入すると、FMラジオ放送波を受信時
に、チョークコイルを挿入するとAMラジオ放送波受信
に、それぞれ金属ボディに漏洩する電流を低減すること
ができるので好ましい。
高周波コイルを挿入すると、FMラジオ放送波を受信時
に、チョークコイルを挿入するとAMラジオ放送波受信
に、それぞれ金属ボディに漏洩する電流を低減すること
ができるので好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のアンテナはバスバーと金
属ボディの間隔が所定距離以上離れている場合に特に有
効である。
属ボディの間隔が所定距離以上離れている場合に特に有
効である。
【0013】すなわち、具体的には後述する実施例1の
アンテナパターンにおいて、バスバーと金属ボディの先
端であるパネルフランジの立体的間隔を変えたときのF
Mラジオ放送波に対する受信利得を測定したところ図9
のようになり、この結果から明らかなように、ホイップ
アンテナなどの他のアンテナをメインとして、本発明の
アンテナをサブとしてダイバーシティ受信するときに
は、76MHz〜90MHzの帯域も88MHz〜10
8MHzの帯域も、バスバーと金属ボディとの間隔は3
mm程度以上あれば充分使用することができる。
アンテナパターンにおいて、バスバーと金属ボディの先
端であるパネルフランジの立体的間隔を変えたときのF
Mラジオ放送波に対する受信利得を測定したところ図9
のようになり、この結果から明らかなように、ホイップ
アンテナなどの他のアンテナをメインとして、本発明の
アンテナをサブとしてダイバーシティ受信するときに
は、76MHz〜90MHzの帯域も88MHz〜10
8MHzの帯域も、バスバーと金属ボディとの間隔は3
mm程度以上あれば充分使用することができる。
【0014】ただ本発明のアンテナを単独あるいはダイ
バーシティアンテナのメインアンテナとして使用する場
合には、ほぼホイップアンテナなみの利得が要求される
ので、この場合には、76MHz〜90MHzの帯域で
5mm以上、88MHz〜108MHzの帯域で10m
m以上になるようにバスバーを配設すると、FMラジオ
放送波を好適に受信することができる。
バーシティアンテナのメインアンテナとして使用する場
合には、ほぼホイップアンテナなみの利得が要求される
ので、この場合には、76MHz〜90MHzの帯域で
5mm以上、88MHz〜108MHzの帯域で10m
m以上になるようにバスバーを配設すると、FMラジオ
放送波を好適に受信することができる。
【0015】また、この程度バスバーと金属ボディを離
すと、AMラジオ放送波を受信するときにバスバーと金
属ボディ間の無効容量を低減させ、漏洩する電波を減ら
すことができる。
すと、AMラジオ放送波を受信するときにバスバーと金
属ボディ間の無効容量を低減させ、漏洩する電波を減ら
すことができる。
【0016】給電部については、下部あるいは上部のコ
ーナー部に設けることが好ましいが位置的な制約や接続
時の作業性を考慮してガラス中央よりに配設することも
できる。
ーナー部に設けることが好ましいが位置的な制約や接続
時の作業性を考慮してガラス中央よりに配設することも
できる。
【0017】第1の垂直線条について、加熱用導電線条
両側に配設されるバスバーと容量結合するように、バス
バーとの間隔を1〜10mmの範囲にすると受信利得が
高くなり好ましい。
両側に配設されるバスバーと容量結合するように、バス
バーとの間隔を1〜10mmの範囲にすると受信利得が
高くなり好ましい。
【0018】第2の垂直線条は、第1の垂直線条と水平
線条と第2の垂直線条合計長さを考慮して、ほぼ窓ガラ
ス中央部に上下に、加熱用導電線条と直交、接続するよ
うに配設すればよいが、第1の垂直線条と水平線条と第
2の垂直線条の合計長さが受信電波の波長をλとしたと
きに、その受信電波の共振長さであるλ/4のnα倍し
たもの(nは整数であるが通常は2とすればよい。αは
波長短縮率でありFMラジオ放送波受信時には約0.
7、TV放送波受信時には約0.65)、すなわちFM
ラジオ放送波受信時には合計長さがほぼ900mm〜1
500mmの範囲となるように決めればよい。
線条と第2の垂直線条合計長さを考慮して、ほぼ窓ガラ
ス中央部に上下に、加熱用導電線条と直交、接続するよ
うに配設すればよいが、第1の垂直線条と水平線条と第
2の垂直線条の合計長さが受信電波の波長をλとしたと
きに、その受信電波の共振長さであるλ/4のnα倍し
たもの(nは整数であるが通常は2とすればよい。αは
波長短縮率でありFMラジオ放送波受信時には約0.
7、TV放送波受信時には約0.65)、すなわちFM
ラジオ放送波受信時には合計長さがほぼ900mm〜1
500mmの範囲となるように決めればよい。
【0019】補助エレメントについて、本体のアンテナ
には直接接続されないが、加熱用導電線条あるいはバス
バーに接続される補助エレメントは、受信周波数帯域を
変えることができるので、車種によっては非常に有効で
ある。
には直接接続されないが、加熱用導電線条あるいはバス
バーに接続される補助エレメントは、受信周波数帯域を
変えることができるので、車種によっては非常に有効で
ある。
【0020】すなわち受信利得のピークをずらすことが
できる。
できる。
【0021】また、本発明のガラスアンテナの一部、特
に加熱用導電線条の上部余白部あるいは下部余白部を水
平に延びる水平線条に接続される補助エレメントあるい
は第2の垂直線条に接続される補助エレメントは、車種
によっては受信利得を向上させたり、あるいは周波数特
性を改善させることができる。
に加熱用導電線条の上部余白部あるいは下部余白部を水
平に延びる水平線条に接続される補助エレメントあるい
は第2の垂直線条に接続される補助エレメントは、車種
によっては受信利得を向上させたり、あるいは周波数特
性を改善させることができる。
【0022】本発明のアンテナは、単独でも使用可能で
あるが、本発明のアンテナを左右に設けてもよく、さら
には後部窓ガラスに設けた他のアンテナ、前部窓ガラス
に設けたアンテナ、側部窓ガラスに設けたアンテナ、ホ
イップアンテナなどのポールアンテナなどと組み合わせ
てダイバーシティ受信しても勿論よい。
あるが、本発明のアンテナを左右に設けてもよく、さら
には後部窓ガラスに設けた他のアンテナ、前部窓ガラス
に設けたアンテナ、側部窓ガラスに設けたアンテナ、ホ
イップアンテナなどのポールアンテナなどと組み合わせ
てダイバーシティ受信しても勿論よい。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1〜図7は、それぞれ本発明のガラスアンテ
ナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施例7
を示す正面図、図8、図9はそれぞれ実施例1、実施例
3における周波数特性図、図10は実施例1におけるア
ンテナ4とホイップアンテナによりAMラジオ帯の電波
を受信したときの端子電圧を示す図であり、●がアンテ
ナ4、▲がホイップアンテナを表す。
明する。図1〜図7は、それぞれ本発明のガラスアンテ
ナを自動車用後部窓ガラスに設けた実施例1〜実施例7
を示す正面図、図8、図9はそれぞれ実施例1、実施例
3における周波数特性図、図10は実施例1におけるア
ンテナ4とホイップアンテナによりAMラジオ帯の電波
を受信したときの端子電圧を示す図であり、●がアンテ
ナ4、▲がホイップアンテナを表す。
【0024】実施例1
バスバーとバスバーに最も近接した金属ボディ(パネル
フランジ)の間隔を25mmとし、76MHz〜90M
Hzの国内のFMラジオ放送波に対してチューニングし
た例である。
フランジ)の間隔を25mmとし、76MHz〜90M
Hzの国内のFMラジオ放送波に対してチューニングし
た例である。
【0025】図1に示すように、車両用の後部窓ガラス
に装着される板ガラス1(上辺長さA1=1100m
m、下辺長さA2=1350mm、側辺垂直長さB=5
20mm)の車内側表面に、加熱用導電線条2、2、・
・・2、バスバー3、3’とともに、一方のバスバー3
の外側の長さが350mmの第1の垂直線条41(バス
バーとの間隔5mm)と、長さが460mmの水平線条
42(最上部の加熱用導電線条との間隔50mm)と水
平線条の先端に接続された長さが330mmの第2の垂
直線条43からなるガラスアンテナ4をその給電部5と
ともに導電ペーストによりプリント、焼成して形成す
る。
に装着される板ガラス1(上辺長さA1=1100m
m、下辺長さA2=1350mm、側辺垂直長さB=5
20mm)の車内側表面に、加熱用導電線条2、2、・
・・2、バスバー3、3’とともに、一方のバスバー3
の外側の長さが350mmの第1の垂直線条41(バス
バーとの間隔5mm)と、長さが460mmの水平線条
42(最上部の加熱用導電線条との間隔50mm)と水
平線条の先端に接続された長さが330mmの第2の垂
直線条43からなるガラスアンテナ4をその給電部5と
ともに導電ペーストによりプリント、焼成して形成す
る。
【0026】なお、このアンテナ4の合計長さは、11
40mmとなり76MHz〜90MHzの国内FMラジ
オ放送波帯域内の共振長さである。このようにして得ら
れた板ガラスを自動車の後部窓ガラスに装着して、さら
に両側のバスバー3、3’には直流電源回路を接続す
る。高周波コイル6、6’とチョークコイル7を介して
一方は直流電源8に接続され、他方はアースされる。
40mmとなり76MHz〜90MHzの国内FMラジ
オ放送波帯域内の共振長さである。このようにして得ら
れた板ガラスを自動車の後部窓ガラスに装着して、さら
に両側のバスバー3、3’には直流電源回路を接続す
る。高周波コイル6、6’とチョークコイル7を介して
一方は直流電源8に接続され、他方はアースされる。
【0027】直流回路を接続した状態で、本発明のアン
テナによって、76MHz〜90MHzの国内のFMラ
ジオ放送波帯の水平偏波、88〜108MHzの欧米な
どの帯域におけるFMラジオ放送波帯の水平偏波を受信
して、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBと
したときの利得差(以下、ダイポール比と略称する)で
表すと、平均でそれぞれ−11.5dB、−14.9d
Bとなり、ホイップアンテナの受信利得が平均値でそれ
ぞれ約−15dB、約−15dBであるので大きくホイ
ップアンテナの受信利得を上回る非常に良好なアンテナ
であることがわかる。
テナによって、76MHz〜90MHzの国内のFMラ
ジオ放送波帯の水平偏波、88〜108MHzの欧米な
どの帯域におけるFMラジオ放送波帯の水平偏波を受信
して、標準のダイポールアンテナの受信利得を0dBと
したときの利得差(以下、ダイポール比と略称する)で
表すと、平均でそれぞれ−11.5dB、−14.9d
Bとなり、ホイップアンテナの受信利得が平均値でそれ
ぞれ約−15dB、約−15dBであるので大きくホイ
ップアンテナの受信利得を上回る非常に良好なアンテナ
であることがわかる。
【0028】また、そのときの周波数毎の受信利得を表
す周波数特性は図8に示すようになり、どの帯域も安定
した受信利得が得られることがわかる。また、520K
Hz〜1620KHzのAMラジオ帯の電波を受信し
て、その受信性能を端子電圧で示すと図10に示すよう
にな●のようになり、▲で示すホイップアンテナの受信
性能を全ての帯域でほぼ3dB上回っており、AMラジ
オ放送波に対しても非常に良好なアンテナであることが
わかる。
す周波数特性は図8に示すようになり、どの帯域も安定
した受信利得が得られることがわかる。また、520K
Hz〜1620KHzのAMラジオ帯の電波を受信し
て、その受信性能を端子電圧で示すと図10に示すよう
にな●のようになり、▲で示すホイップアンテナの受信
性能を全ての帯域でほぼ3dB上回っており、AMラジ
オ放送波に対しても非常に良好なアンテナであることが
わかる。
【0029】なお、このアンテナ4ではTV放送波に対
しても通常使用されるガラスアンテナなみの受信利得を
有していることを確認した。
しても通常使用されるガラスアンテナなみの受信利得を
有していることを確認した。
【0030】実施例2
バスバーと、バスバーに最も近接した金属ボディ(パネ
ルフランジ)の間隔を15mmとし、バスバー3’に補
助エレメント44を付加し、76MHz〜90MHzの
FMラジオ放送波に対してチューニングした例である。
ルフランジ)の間隔を15mmとし、バスバー3’に補
助エレメント44を付加し、76MHz〜90MHzの
FMラジオ放送波に対してチューニングした例である。
【0031】図2に示すように、アンテナ4は長さが3
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔5
mm)、長さが460mmの水平線条42、長さが30
0mmの第2の垂直線条43からなり、バスバー3’に
は長さが70mmの垂直線条と長さが970mmの水平
線条からなる補助エレメント44を接続したものであ
り、さらにバスバー3、3’の下端部分からワイパー凍
結防止用の加熱線条2’を付加した以外はガラスサイ
ズ、加熱用の給電回路も実施例1と同じ構成としたもの
である。
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔5
mm)、長さが460mmの水平線条42、長さが30
0mmの第2の垂直線条43からなり、バスバー3’に
は長さが70mmの垂直線条と長さが970mmの水平
線条からなる補助エレメント44を接続したものであ
り、さらにバスバー3、3’の下端部分からワイパー凍
結防止用の加熱線条2’を付加した以外はガラスサイ
ズ、加熱用の給電回路も実施例1と同じ構成としたもの
である。
【0032】このようにして得られたアンテナによって
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88〜108MHzの帯域におけるFMラジオ放送
波帯の水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平
均でそれぞれ−12.8dB、−17.8dBとなり、
76MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大
きく上回る結果が得られた。
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88〜108MHzの帯域におけるFMラジオ放送
波帯の水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平
均でそれぞれ−12.8dB、−17.8dBとなり、
76MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大
きく上回る結果が得られた。
【0033】実施例1に比較するとやや受信利得が低く
なっているが、これはバスバーとボディとの間隔が小さ
くなったことに基づくものである。また、520KHz
〜1620KHzのAMラジオ放送波に対する受信利得
はほぼホイップアンテナと同等であることを確認した。
なっているが、これはバスバーとボディとの間隔が小さ
くなったことに基づくものである。また、520KHz
〜1620KHzのAMラジオ放送波に対する受信利得
はほぼホイップアンテナと同等であることを確認した。
【0034】実施例3
バスバーとバスバーに最も近接した金属ボディ(パネル
フランジ)の間隔を15mmとし、上部余白部を水平に
延びる水平線条42に補助エレメント45を付加し、88
MHz〜108MHzのFMラジオ放送波に対してチュ
ーニングした例である。
フランジ)の間隔を15mmとし、上部余白部を水平に
延びる水平線条42に補助エレメント45を付加し、88
MHz〜108MHzのFMラジオ放送波に対してチュ
ーニングした例である。
【0035】図3に示すように、アンテナ4は長さが3
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔5
mm)、長さが460mmの水平線条42、長さが25
0mmの第2の垂直線条43、水平線条42から延長され
長さが460mmの水平線条とその先端から垂直に延び
る長さが20mmの垂直線条と折り返した長さが400
mmの水平線条からなる補助エレメント45からなり、
さらにバスバー3、3’の下端部分からワイパー凍結防
止用の加熱線条2’を付加した以外はガラスサイズ、加
熱用の給電回路も実施例1と同じ構成としたものであ
る。
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔5
mm)、長さが460mmの水平線条42、長さが25
0mmの第2の垂直線条43、水平線条42から延長され
長さが460mmの水平線条とその先端から垂直に延び
る長さが20mmの垂直線条と折り返した長さが400
mmの水平線条からなる補助エレメント45からなり、
さらにバスバー3、3’の下端部分からワイパー凍結防
止用の加熱線条2’を付加した以外はガラスサイズ、加
熱用の給電回路も実施例1と同じ構成としたものであ
る。
【0036】このようにして得られたアンテナによって
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の
水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均でそ
れぞれ−15.1dB、−13.4dBとなり、チュー
ニングした88MHz〜108MHzの帯域でホイップ
アンテナを大きく上回り、76MHz〜90MHzの帯
域では同等の結果が得られた。
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の
水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均でそ
れぞれ−15.1dB、−13.4dBとなり、チュー
ニングした88MHz〜108MHzの帯域でホイップ
アンテナを大きく上回り、76MHz〜90MHzの帯
域では同等の結果が得られた。
【0037】また、そのときの周波数毎の受信利得を表
す周波数特性は図9に示すようになり、高帯域が改善さ
れ88MHz〜108MHzの帯域のFMラジオ放送波
に対して安定した受信利得が得られることがわかる。
す周波数特性は図9に示すようになり、高帯域が改善さ
れ88MHz〜108MHzの帯域のFMラジオ放送波
に対して安定した受信利得が得られることがわかる。
【0038】実施例1に比較するとやや受信利得が低く
なった理由は実施例2と同様に、バスバーとボディとの
間隔が小さくなったことに基づくものである。また、5
20KHz〜1620KHzのAMラジオ放送波に対す
る受信利得はほぼホイップアンテナと同等であることを
確認した。
なった理由は実施例2と同様に、バスバーとボディとの
間隔が小さくなったことに基づくものである。また、5
20KHz〜1620KHzのAMラジオ放送波に対す
る受信利得はほぼホイップアンテナと同等であることを
確認した。
【0039】実施例4
ガラスサイズを上辺長さ(図1のA1に相当)950m
m、側辺垂直長さ(図1のBに相当)が540mm、下
辺長さ(図1のA2に相当)が1120mmとし、バス
バーとバスバーに最も近接した金属ボディ(パネルフラ
ンジ)の間隔を15mmとし、第1、第2の垂直線条お
よびバスバー3’に補助エレメント46、47、48、49
を付加し、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送
波に対してチューニングした例である。
m、側辺垂直長さ(図1のBに相当)が540mm、下
辺長さ(図1のA2に相当)が1120mmとし、バス
バーとバスバーに最も近接した金属ボディ(パネルフラ
ンジ)の間隔を15mmとし、第1、第2の垂直線条お
よびバスバー3’に補助エレメント46、47、48、49
を付加し、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送
波に対してチューニングした例である。
【0040】図4に示すように、アンテナ4は長さが3
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔2
mm)、長さが220mmの水平線条42、長さが37
0mmの第2の垂直線条43、第2の垂直線条43に接続
される長さが150mmの水平線条からなる補助エレメ
ント46、水平線条42から延長され長さが550mmの
水平線条からなる補助エレメント47、水平線条42に第
1の垂直線条の下端において接続される長さが770m
mの水平線条からなる補助エレメント48(水平線条42
との間隔20mm)、さらにバスバー3’に接続され長
さが40mmの垂直線条と長さが600mmの水平線条
からなる補助エレメント49から構成する。
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3との間隔2
mm)、長さが220mmの水平線条42、長さが37
0mmの第2の垂直線条43、第2の垂直線条43に接続
される長さが150mmの水平線条からなる補助エレメ
ント46、水平線条42から延長され長さが550mmの
水平線条からなる補助エレメント47、水平線条42に第
1の垂直線条の下端において接続される長さが770m
mの水平線条からなる補助エレメント48(水平線条42
との間隔20mm)、さらにバスバー3’に接続され長
さが40mmの垂直線条と長さが600mmの水平線条
からなる補助エレメント49から構成する。
【0041】さらに本実施例ではFMラジオ放送波受信
用のサブアンテナとしてアンテナ9を配設する。このよ
うにして得られたアンテナによって76MHz〜90M
Hzの国内FMラジオ放送波帯の水平偏波、88〜10
8MHzの北米のFMラジオ放送波帯の水平偏波を受信
して、ダイポール比で表すと、平均でそれぞれ−17.
1dB、−13.3dBとなり、チューニングした88
MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大きく
上回る結果が得られた。
用のサブアンテナとしてアンテナ9を配設する。このよ
うにして得られたアンテナによって76MHz〜90M
Hzの国内FMラジオ放送波帯の水平偏波、88〜10
8MHzの北米のFMラジオ放送波帯の水平偏波を受信
して、ダイポール比で表すと、平均でそれぞれ−17.
1dB、−13.3dBとなり、チューニングした88
MHz〜90MHzの帯域でホイップアンテナを大きく
上回る結果が得られた。
【0042】実施例1に比較するとやや受信利得が低く
なっているが、その理由は実施例2、実施例3と同様
に、バスバーとボディとの間隔が小さくなったことに基
づくものである。
なっているが、その理由は実施例2、実施例3と同様
に、バスバーとボディとの間隔が小さくなったことに基
づくものである。
【0043】また、本実施例ではFMラジオ放送波に対
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ9とダイバーシティ受信すると、さらに好ましい。
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ9とダイバーシティ受信すると、さらに好ましい。
【0044】実施例5
ガラスサイズを上辺長さ(図1のA1に相当)が115
0mm、側辺垂直長さ(図1のBに相当)が780m
m、下辺長さ(図1のA2に相当)が1350mmと
し、加熱用導電線条を上下に2分割して給電用バスバー
3、3’に一端を接続し、他端に中継バスバー3’’を
配設し、バスバーに最も近接した金属ボディ(パネルフ
ランジ)の間隔を12mmとし、加熱用導電線条に補助
エレメント4 10を付加し、76MHz〜90MHzのF
Mラジオ放送波に対してチューニングした例である。
0mm、側辺垂直長さ(図1のBに相当)が780m
m、下辺長さ(図1のA2に相当)が1350mmと
し、加熱用導電線条を上下に2分割して給電用バスバー
3、3’に一端を接続し、他端に中継バスバー3’’を
配設し、バスバーに最も近接した金属ボディ(パネルフ
ランジ)の間隔を12mmとし、加熱用導電線条に補助
エレメント4 10を付加し、76MHz〜90MHzのF
Mラジオ放送波に対してチューニングした例である。
【0045】図5に示すように、アンテナ4は長さが4
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3’’との間
隔7mm)、長さが570mmの水平線条42、長さが
230mmの第2の垂直線条43、最下部の加熱用導電
線条2に接続され長さが30mmの垂直線条と長さが9
40mmの水平線条からなる補助エレメント410から構
成する。
50mmの第1の垂直線条41(バスバー3’’との間
隔7mm)、長さが570mmの水平線条42、長さが
230mmの第2の垂直線条43、最下部の加熱用導電
線条2に接続され長さが30mmの垂直線条と長さが9
40mmの水平線条からなる補助エレメント410から構
成する。
【0046】さらに本実施例ではFMラジオ放送波受信
用のサブアンテナとしてアンテナ10を加熱用導電線条
の上部余白部に配設し、給電用のバスバー3、3’には
直流電源回路を接続する。高周波コイル6、6’とチョ
ークコイル7を介して一方は直流電源8に接続され、他
方はアースされる。
用のサブアンテナとしてアンテナ10を加熱用導電線条
の上部余白部に配設し、給電用のバスバー3、3’には
直流電源回路を接続する。高周波コイル6、6’とチョ
ークコイル7を介して一方は直流電源8に接続され、他
方はアースされる。
【0047】このようにして得られたアンテナによって
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の
水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均でそ
れぞれ−12.4dB、−14.4dBとなり、76M
Hz〜90MHzの帯域で大きく上回り、88MHz〜
108MHzの帯域でも上回っており、実施例1と同等
の結果が得られた。
76MHz〜90MHzのFMラジオ放送波帯の水平偏
波、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の
水平偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均でそ
れぞれ−12.4dB、−14.4dBとなり、76M
Hz〜90MHzの帯域で大きく上回り、88MHz〜
108MHzの帯域でも上回っており、実施例1と同等
の結果が得られた。
【0048】バスバーと金属ボディと間隔は実施例1よ
り小さいが、ガラスサイズが大きいことにより実施例1
と同等の受信利得が得られたものである。また、520
KHz〜1620KHzのAMラジオ放送波に対する受
信利得はほぼ実施例1と同等であることを確認した。
り小さいが、ガラスサイズが大きいことにより実施例1
と同等の受信利得が得られたものである。また、520
KHz〜1620KHzのAMラジオ放送波に対する受
信利得はほぼ実施例1と同等であることを確認した。
【0049】また、本実施例ではFMラジオ放送波に対
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ10とダイバーシティ受信すると、さらに好まし
い。
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ10とダイバーシティ受信すると、さらに好まし
い。
【0050】実施例6
バスバーと、バスバーに最も近接した金属ボディ(パネ
ルフランジ)の間隔を15mmとし、下部余白部を水平
に延びる水平線条42、第2の垂直線条43および加熱用
導電線条に補助エレメント411、412、413、414を付
加し、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波に
対してチューニングした例である。
ルフランジ)の間隔を15mmとし、下部余白部を水平
に延びる水平線条42、第2の垂直線条43および加熱用
導電線条に補助エレメント411、412、413、414を付
加し、88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波に
対してチューニングした例である。
【0051】図6に示すように、アンテナ4は第1の垂
直線条41(バスバー3との間隔3mm)、水平線条
42、第2の垂直線条43、第2の垂直線条43に接続さ
れる水平線条からなる補助エレメント411、水平線条4
2から延長される水平線条からなる補助エレメント
412、加熱用導電線条2に直交、接続して延びる垂直線
条からなる補助エレメント413、さらに加熱用導電線条
2に直交、接続して延びる垂直線条とガラス上部余白部
で水平に延びる水平線条からなる補助エレメント414か
ら構成する。
直線条41(バスバー3との間隔3mm)、水平線条
42、第2の垂直線条43、第2の垂直線条43に接続さ
れる水平線条からなる補助エレメント411、水平線条4
2から延長される水平線条からなる補助エレメント
412、加熱用導電線条2に直交、接続して延びる垂直線
条からなる補助エレメント413、さらに加熱用導電線条
2に直交、接続して延びる垂直線条とガラス上部余白部
で水平に延びる水平線条からなる補助エレメント414か
ら構成する。
【0052】このようにして得られたアンテナによって
88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の水平
偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均で−1
3.6dBとなり、チューニングした88MHz〜90
MHzの帯域でホイップアンテナを大きく上回る結果が
得られた。
88MHz〜108MHzのFMラジオ放送波帯の水平
偏波を受信して、ダイポール比で表すと、平均で−1
3.6dBとなり、チューニングした88MHz〜90
MHzの帯域でホイップアンテナを大きく上回る結果が
得られた。
【0053】実施例7
図7に示すように、左右に本発明のアンテナ4、4’を
設けた例であり、アンテナ4は第1の垂直線条41(バ
スバー3との間隔2mm)、水平線条42、第2の垂直
線条43からなり、アンテナ4’は第1の垂直線条41’
(バスバー3’との間隔2mm)、水平線条42’、第
2の垂直線条43’からなり、さらに下部余白部に、加
熱用導電線条2に接続される補助エレメント415を付加
した例であり、実施例1と同等の結果が得られたことを
確認した。
設けた例であり、アンテナ4は第1の垂直線条41(バ
スバー3との間隔2mm)、水平線条42、第2の垂直
線条43からなり、アンテナ4’は第1の垂直線条41’
(バスバー3’との間隔2mm)、水平線条42’、第
2の垂直線条43’からなり、さらに下部余白部に、加
熱用導電線条2に接続される補助エレメント415を付加
した例であり、実施例1と同等の結果が得られたことを
確認した。
【0054】また、本実施例ではFMラジオ放送波に対
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ4’とダイバーシティ受信すると、さらに好まし
い。
してアンテナ4単独で勿論受信可能であるが、サブアン
テナ4’とダイバーシティ受信すると、さらに好まし
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、2本の垂直線条と水平
線条を巧みに組み合わせることにより、特にFMラジオ
放送波帯の水平偏波に対する受信利得をホイップアンテ
ナの受信レベルを越える程度にまで高め、AMラジオ放
送波に対しても車種によってはホイップアンテナの受信
レベルを越える程度にまで受信利得を向上させ、さらに
TV放送波の受信も可能にしたものである。
線条を巧みに組み合わせることにより、特にFMラジオ
放送波帯の水平偏波に対する受信利得をホイップアンテ
ナの受信レベルを越える程度にまで高め、AMラジオ放
送波に対しても車種によってはホイップアンテナの受信
レベルを越える程度にまで受信利得を向上させ、さらに
TV放送波の受信も可能にしたものである。
【図1】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例1を示す正面図である。
スに設けた実施例1を示す正面図である。
【図2】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例2を示す正面図である。
スに設けた実施例2を示す正面図である。
【図3】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例3を示す正面図である。
スに設けた実施例3を示す正面図である。
【図4】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例4を示す正面図である。
スに設けた実施例4を示す正面図である。
【図5】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例5を示す正面図である。
スに設けた実施例5を示す正面図である。
【図6】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例6を示す正面図である。
スに設けた実施例6を示す正面図である。
【図7】本発明のガラスアンテナを自動車用後部窓ガラ
スに設けた実施例7を示す正面図である。
スに設けた実施例7を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例1における周波数の変化に対す
る受信利得を示す周波数特性図である。
る受信利得を示す周波数特性図である。
【図9】本発明の実施例3における周波数の変化に対す
る受信利得を示す周波数特性図である。
る受信利得を示す周波数特性図である。
【図10】実施例1におけるアンテナ4とホイップアン
テナによりAMラジオ帯の電波を受信したときの端子電
圧を示す図であり、●がアンテナ4、▲がホイップアン
テナを表す。
テナによりAMラジオ帯の電波を受信したときの端子電
圧を示す図であり、●がアンテナ4、▲がホイップアン
テナを表す。
【図11】実施例1のアンテナパターンのバスバーの位
置、すなわちバスバーと金属ボディの間隔を変えたとき
の受信利得を示す図である。
置、すなわちバスバーと金属ボディの間隔を変えたとき
の受信利得を示す図である。
1 板ガラス
2 加熱用導電線条
3、3’、3’’バスバー
4、4’ 本発明のアンテナ
5 給電部
6、6’ 高周波コイル
7 チョークコイル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−276025(JP,A)
特開 平3−85004(JP,A)
特開 平9−93018(JP,A)
特開 平9−214228(JP,A)
特開 平7−263934(JP,A)
特開 平8−186419(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01Q 1/32
H01Q 21/30
Claims (9)
- 【請求項1】複数の加熱用導電線条と該加熱用導電線条
の外側に接続されるバスバーが配設された車両用後部窓
ガラスに設けた車両用ガラスアンテナにおいて、下部コ
ーナー部に設けた給電部から一方のバスバーの外側を垂
直に延びる第1の垂直線条と該第1の垂直線条の上端に
接続され、前記加熱用導電線条の上部余白部を水平に延
びる水平線条と該水平線条の先端に接続され加熱用導電
線条を直交、接続して下方に延びる第2の垂直線条を少
なくとも具備するようにしたことを特徴とする車両用ガ
ラスアンテナ。 - 【請求項2】複数の加熱用導電線条とその外側に接続さ
れるバスバーが配設された車両用後部窓ガラスに設けた
車両用ガラスアンテナにおいて、上部コーナー部に設け
た給電部から一方のバスバーの外側を垂直に延びる第1
の垂直線条と該第1の垂直線条の下端に接続され、前記
加熱用導電線条の下部余白部を水平に延びる水平線条
と、該水平線条の先端に接続され加熱用導電線条を直
交、接続して上方に延びる第2の垂直線条を少なくとも
具備するようにしたことを特徴とする車両用ガラスアン
テナ。 - 【請求項3】請求項1あるいは2に記載の水平線条ある
いは第2の垂直線条に接続される補助エレメントを付加
したことを特徴とする車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項4】請求項1から請求項3までのいずれかに記
載のアンテナには直接接続されず、かつ加熱用導電線条
あるいはバスバーに接続される補助エレメントを付加し
たことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項5】第1の垂直線条とバスバーの間隔を1mm
〜10mmの範囲としたことを特徴とする請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項6】76MHz〜90MHzのFMラジオ放送
波の受信用に、バスバーと金属ボディとの間隔を5mm
以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
れかに記載の車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項7】88MHz〜108MHzのFMラジオ放
送波の受信用に、バスバーと金属ボディとの間隔を10
mm以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項6の
いずれかに記載の車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載のガ
ラスアンテナを左右に設けてダイバーシティ受信するこ
とを特徴とする車両用ガラスアンテナ。 - 【請求項9】バスバーには高周波コイルとチョークコイ
ルを介し直流電源が接続されるようにしたことを特徴と
する請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用ガラ
スアンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03905498A JP3523049B2 (ja) | 1997-02-20 | 1998-02-20 | 車両用ガラスアンテナ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3674697 | 1997-02-20 | ||
JP9-36746 | 1997-02-20 | ||
JP03905498A JP3523049B2 (ja) | 1997-02-20 | 1998-02-20 | 車両用ガラスアンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10294609A JPH10294609A (ja) | 1998-11-04 |
JP3523049B2 true JP3523049B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=26375838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03905498A Expired - Fee Related JP3523049B2 (ja) | 1997-02-20 | 1998-02-20 | 車両用ガラスアンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3523049B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP03905498A patent/JP3523049B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10294609A (ja) | 1998-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2010032285A1 (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
US7091914B2 (en) | Glass antenna for vehicle | |
US5933119A (en) | Glass antenna system for vehicles | |
US5113195A (en) | Glass window antenna for use in a motor vehicle | |
JP5023815B2 (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JP3523049B2 (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JPH04220803A (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JP3363055B2 (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JP3526203B2 (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JP3037143B2 (ja) | 自動車用のガラスアンテナ | |
JP5633295B2 (ja) | 車両用アンテナ | |
JP2003142913A (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
GB2309829A (en) | Vehicle on-screen antenna | |
JPH09153716A (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JP3556830B2 (ja) | 自動車用のガラスアンテナ | |
JP2003078319A (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JP3413339B2 (ja) | 車両用ガラスアンテナ | |
JP5262537B2 (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JP2962394B2 (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JP3500697B2 (ja) | 自動車tv帯受信用リアガラスアンテナ | |
JP2962393B2 (ja) | 車両用のガラスアンテナ | |
JPH08162825A (ja) | 高周波コイルの取り付け構造 | |
JP3491807B2 (ja) | 自動車用のガラスアンテナ | |
JP2001007624A (ja) | 自動車用ガラスアンテナ | |
JP2022143548A (ja) | 車両用窓ガラス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040128 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040205 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |