JPH07297127A - 熱処理方法および熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法および熱処理装置

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JPH07297127A
JPH07297127A JP11211494A JP11211494A JPH07297127A JP H07297127 A JPH07297127 A JP H07297127A JP 11211494 A JP11211494 A JP 11211494A JP 11211494 A JP11211494 A JP 11211494A JP H07297127 A JPH07297127 A JP H07297127A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンテナンス時間を短縮可能なタンタルオキ
サイド膜のドライ洗浄方法を提供する。 【構成】 本発明方法は、処理容器内に収容された被処
理体に対してタンタルオキサイド膜を成膜させる熱処理
に際して、成膜処理後に少なくともClF3を含むクリ
ーニングガスを処理容器内に導入してドライ洗浄を行う
ことを特徴としている。またドライ洗浄処理は、成膜処
理時の温度環境を実質的に変化させずに実施することが
好ましい。かかる構成により、装置を立ち下げたり分解
したりせずに、遥かに短い時間で、石英に対する損傷を
最小限に抑えながら、タンタルオキサイドに対しては高
いエッチングレートでドライ洗浄を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱処理方法および熱処理
装置に関し、特に熱処理装置のドライ洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウェハの製造工程にお
いて、半導体ウェハなどの被処理体に対して減圧CVD
装置などの熱処理装置を用いてタンタルオキサイド(T
25)膜を成膜処理することが行われている。このよ
うなタンタルオキサイド膜の成膜工程では、石英などか
らなる反応容器の周囲に加熱用ヒータを配置してなる熱
処理装置が一般に採用されている。処理時には、所定温
度、たとえば400℃、所定圧力、たとえば0.5To
rrに保持された反応容器内に、ウェハボートに収納さ
れた多数枚の半導体ウェハなどの被処理体をローディン
グした後、Ta(OC255/N2ガスや、O2ガスな
どのプロセスガスを反応容器内に導入することによっ
て、タンタルオキサイド膜の成膜処理が行われる。
【0003】ところで、タンタルオキサイド膜の成膜処
理を実施すると、被処理体のみならず処理容器の内壁や
その他の治具類、特に石英製の構成部分にもタンタルオ
キサイド膜が被着する。この反応容器などに被着したタ
ンタルオキサイド膜は、長期にわたる使用の間には、膜
剥がれなどによるパーティクル発生の原因となり、飛散
して被処理体に付着して、被処理体の歩留まりを低下さ
せることになる。そのため、通常は、ある頻度で反応容
器内の温度を常温付近にまで下げた後、反応容器やその
他の治具類を取り外し、HF溶液などを用いてウェット
洗浄を行うことにより、タンタルオキサイド膜を除去す
ることが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなHF溶液を用いたウェット洗浄を行うためには、
洗浄処理のために装置の温度を一旦下げてから装置をば
らして反応容器やその他の治具類を取り外さねばらず、
非常に煩雑な作業であった。また、タンタルオキサイド
のHFに対する溶解度が非常に小さいため、十分なエッ
チングを行うためには長時間を要し、その間に石英製の
反応容器やその他の治具類に対しても大きな損傷を与え
るおそれがあった。そして結果的に洗浄処理要するメン
テナンス時間が長くなり、スループットを低下させ、コ
ストアップになるため問題となっていた。また枚葉式の
成膜装置であれば、処理室の容積が小さいため、プラズ
マによるドライ洗浄を実施することが可能であるが、バ
ッチ式の成膜処理の場合には、反応容器の容積が大きく
なるため必要な個所を均一にプラズマによるドライ洗浄
することは困難であった。
【0005】本発明は、上記のようなタンタルオキサイ
ド膜の成膜装置に対して洗浄処理を実施する際の問題点
に鑑みてなされたものであり、従来のウェット洗浄のよ
うに装置を分解せずに実施可能であり、したがって熱処
理装置の処理容器内の温度を立ち下げずにほぼ同様の温
度雰囲気で洗浄処理を実施可能であり、また短い洗浄時
間で十分な効果を得ることが可能であり、反応容器やそ
の他の治具類、特に石英製の構成部品に対するエッチン
グ損傷が少なく、さらにバッチ式成膜装置のように容積
の大きな装置の洗浄にも適した、新規かつ改良されたタ
ンタルオキサイド膜の成膜装置のドライ洗浄を実施可能
な熱処理方法および熱処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の熱処理方法は、処理容器内に収容
された被処理体に対してタンタルオキサイド膜を成膜し
た成膜処理後に、少なくともClF3を含むクリーニン
グガスを処理容器内に導入してドライ洗浄を行うことを
特徴としている。その際には、請求項2に記載のよう
に、成膜処理時の温度環境を実質的に変化させずに、す
なわち成膜処理後に一旦加熱装置の出力を停止し温度を
下げることなく、加熱装置の出力を成膜処理時とほぼ同
様に維持したまま、請求項1に記載のドライ洗浄処理を
実施することが好ましい。また、上記ドライ洗浄処理を
行うに際しては、請求項3に記載のように、ドライ洗浄
処理時の排気ガス中に含まれる反応生成物を監視し、そ
の反応生成物が所定値以下になった場合に、クリーニン
グガスの供給を停止する構成を採用することが好まし
い。さらにまた請求項4に記載のように、成膜処理とド
ライ洗浄処理とを反復的に実施する構成を採用すること
も可能である。さらにまた請求項5に記載のように、成
膜処理後に、窒素ガスなどの不活性ガスを処理容器内に
導入し、処理ガスと不活性ガスとを置換した後に、前記
ドライ洗浄処理を実施する構成を採用することも可能で
ある。
【0007】また本発明の別の観点によれば、請求項6
に記載のように、処理容器内に収容された被処理体に対
してタンタルオキサイド膜を成膜させる熱処理装置であ
って、成膜処理後に少なくともClF3を含むクリーニ
ングガスを処理容器内に導入するためのガス導入手段を
設けたことを特徴とするものが提供される。その際に、
請求項7に記載のように、ドライクリーニングガスによ
るドライ洗浄中の温度環境を成膜処理時の温度環境と実
質的に同一に保持するための手段を設ける構成を採用す
ることができる。その際には、該手段を成膜処理時の加
熱手段と兼用することも可能である。また、請求項8に
記載のように、ドライ洗浄処理時の排気ガス中に含まれ
る反応生成物を監視するための手段と、その監視手段に
より検出された反応生成物が所定値以下になった場合に
前記クリーニングガスの供給を停止するための手段を設
けた構成を採用することもできる。
【0008】
【作用】請求項1に記載の熱処理方法、または請求項6
に記載の熱処理装置によれば、処理容器内に収容された
被処理体に対してタンタルオキサイド膜を成膜した成膜
処理後に、低温、たとえば350℃ないし500℃であ
っても、タンタルオキサイドに対しては高いエッチング
レートを有し、石英に対しては低いエッチングレートを
有するClF3を含むクリーニングガスを処理容器内に
導入してドライ洗浄を行うので、装置を分解するとな
く、また石英製の処理容器その他の治具に損傷を与える
ことなく、短時間で処理容器内を洗浄することができ
る。
【0009】また請求項2に記載の熱処理方法、または
請求項7に記載の熱処理装置によれば、成膜処理時の温
度環境を実質的に変化させずに、すなわち成膜温度、た
とえば350℃ないし500℃でタンタルオキサイド膜
を成膜した後に、加熱装置の出力を停止し温度を下げる
ことなく、加熱装置の出力を成膜処理時とほぼ同様に、
すなわち350℃ないし500℃に維持したまま、ドラ
イ洗浄処理を連続して実施することができるので、メン
テナンスに要する時間をウェット洗浄に比較して大幅に
短縮させることが可能である。
【0010】また上記ドライ洗浄処理を行うに際して
は、請求項3に記載の熱処理方法、または請求項8に記
載の熱処理装置のように、ドライ洗浄処理時の排気ガス
中に含まれる反応生成物、たとえばフッ化タンタルや、
塩化タンタルを赤外線カウンタやUVカウンタにより監
視し、その反応生成物が所定値以下になった場合に、ク
リーニングガスの供給を停止するので、石英製の処理容
器その他の治具に被着したタンタルオキサイド膜のみを
選択的にエッチングし、石英製の処理容器その他の治具
に与える損傷を最小限に抑えることが可能となる。
【0011】さらにまた請求項4に記載のように、成膜
処理とドライ洗浄処理とを反復的に実施することによ
り、石英製の処理容器その他の治具に対するタンタルオ
キサイド膜の被着を反復的にドライ洗浄することができ
るので、装置のメンテナンス頻度を大幅に減少させるこ
とが可能となる。
【0012】さらにまた請求項5に記載のように、成膜
処理後に不活性ガスによるパージ処理を行うことによ
り、残留処理ガスを効率的に除去できるので、ドライエ
ッチング速度を向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下に添付図面を参照しながら、本発明に基
づいて構成された熱処理方法を縦型の減圧CVD装置に
適用した一実施例について詳細に説明する。
【0014】図1に示す減圧CVD装置は、高速縦型熱
処理炉として構成され、図示のように水平方向に固定さ
れた基台1上に垂直に支持された断熱性の略有頭円筒状
の管状炉2と、その管状炉2の内側に所定の間隔3を空
けて挿入された略有頭円筒形状の石英などから成る反応
管4と、上記管状炉2の内周壁に上記反応管4を囲繞す
るように螺旋状に配設された抵抗発熱体などのヒータよ
りなる加熱手段5と、複数の被処理体、たとえば半導体
ウェハ(W)を水平状態で水平方向に多数枚配列保持す
ることが可能な石英などから成るウェハボート6と、こ
のウェハボート6を昇降するための昇降機構7とから主
要部が構成されている。なお必要な場合には、上記加熱
手段5を複数のゾーンに分割し、ゾーン制御を行うこと
により、ウェハボート6上部および下部における成膜処
理のばらつきを減じる構成を採用することも可能であ
る。
【0015】さらに上記管状炉2の底部には上記間隔3
に連通する吸気口8が設置されており、適当なマニホル
ド9を介して接続された給気ファン10により上記間隔
3内に冷却空気を供給することが可能である。また上記
管状炉2の頂部には同じく上記間隔3に連通する排気口
11が設置されており、上記間隔3内の空気を排気する
ことが可能なように構成されている。
【0016】また上記反応管4の底部には、ガス導入管
12が設けられている。このガス導入管12には、ガス
供給系13がバルブ14を介して接続されている。これ
らのガス供給系13は、上記反応管4内部に処理ガスお
よびクリーニングガスを供給するための各種ガス源、バ
ルブ類および流量制御器(MFC)とから主に構成され
ている。すなわち処理ガス源として、ペンタエトキシタ
ンタル(Ta(OC255)ガス供給部15および酸
素(O2)ガス供給部16が設置されており、クリーニ
ング用エッチングガスとして、三フッ化塩素(Cl
3)ガス供給部17が設置されており、さらに希釈用
ガス源またはパージ用ガス源として、窒素(N2)ガス
供給部18が設置されており、そして上記ペンタエトキ
シタンタル(Ta(OC255)ガス供給部15はバ
ルブ15a、15bおよび流量制御器15cを介して、
上記酸素(O2)ガス供給部16はバルブ16a、16
bおよび流量制御器16cを介して、上記三フッ化塩素
(ClF3)ガス供給部17はバルブ17a、17bお
よび流量制御器16cを介して、さらに上記窒素
(N2)ガス供給部18はバルブ18a、18bおよび
流量制御器18cを介して、それぞれ上記ガス導入管1
2に連通している。そして、成膜処理時およびドライ洗
浄処理時には、各バルブおよび流量制御器(MFC)を
調整して、所望のガスを所望の流量で上記反応管4内に
導入することが可能である。
【0017】さらに上記反応管4内に上記ガス導入管1
2を介して導入されたガスは、上記反応管4の下端に設
けられた排気管19を介して真空ポンプ20へと排出さ
れる。この真空ポンプ20としては、オイルフリーのド
ライポンプを用いることが好ましい。これはクリーニン
グガスとしてClF3を用いるため、ポンプオイルの劣
化やオイル中に混入した塩素やフッ素によるポンプ本体
の劣化を招く可能性が高いためである。
【0018】また上記排気管19と上記真空ポンプ20
との間には上記反応管4内から排出される反応生成物の
量を測定するための赤外線カウンタなどのセンサ21が
設置されている。このセンサ21は、ドライ洗浄処理時
に、たとえばフッ化タンタルや塩化タンタルなどのCl
3によるタンタルオキサイド膜のエッチングにより生
じた反応生成物の量を監視するためのものであり、反応
生成物の量が所定値以下になった場合に、制御器22に
信号を送り、その制御器22により上記ガス供給系13
を制御し、石英などからなる反応管4の内壁やその他の
治具にオーバーエッチングによる損傷を与えないための
ものである。
【0019】さらに上記真空ポンプ20から排出された
ClF3を含むガスは、有害、危険なガス成分を除外装
置23により取り除かれ排気される。そして、この除外
装置23には、有害、危険なガスを吸着または分解する
ための薬剤の入った筒24が収納されている。
【0020】なお上記ウェハボート6は、半導体ウェハ
Wを多段状に保持する保持部6aの下に保温筒25を介
して蓋体26を備えており、上記昇降機構7により上記
ウェハボート6を上昇させることにより、上記蓋体26
が上記反応管4の底部の開口を気密に封止することが可
能なように構成されている。
【0021】次に上記のように構成された縦型熱処理炉
を用いたタンタルオキサイド膜の成膜工程と、反応容器
内のドライ洗浄工程について、図2および図3を参照し
ながら説明する。なお、図2は、成膜処理を反復し、メ
ンテナンスが必要な場合にドライ洗浄を行う場合のフロ
ーを示す流れ図であり、図3は、成膜処理とドライ洗浄
を反復して処理を行う場合のフローを示す流れ図であ
る。
【0022】まず図2を参照しながら、タンタルオキサ
イド膜の成膜および洗浄工程を説明する。まずステップ
S21に示す成膜処理時には、所定の処理温度、たとえ
ば400℃の温度に加熱された上記反応管4内に、多数
の被処理体、たとえば8インチ径の半導体ウェハWを収
容したウェハボート6をローディングして、上記蓋体2
6により上記反応管4を密閉する。ついで上記反応管4
内をたとえば0.5Torr程度に減圧した後、上記ガ
ス供給系13より、N2により希釈されたペンタエトキ
シタンタル(Ta(OC255)ガスおよびO2ガスを
ガス導入管から所定流量供給しながら、半導体ウェハW
へのタンタルオキサイド膜の成膜処理を行う。上記成膜
処理を終了した後は、上記反応管4内の処理ガスを排出
する工程を行う。すなわち、上記反応管4内の処理ガス
を排出しつつ、不活性ガス、たとえばN2ガスを導入
し、上記反応管4内をN2ガス雰囲気に置換するもので
ある。このようにして、上記反応管4内の処理ガスを除
去し、無害な雰囲気で常圧状態とした後、上記ウェハボ
ート6を上記反応管4からアンローディングすることに
より、一連の成膜処理を終了し、次のロットに対する成
膜処理を行う。
【0023】ステップS21に示す成膜処理を長期にわ
たり反復して行った結果、ステップS22において、上
記反応管4内の被処理体以外の部分、特に石英で構成さ
れている部分にタンタルオキサイド膜が被着し、パーテ
ィクル源となるおそれがあると判断された場合には、ス
テップS23においてClF3エッチングによるドライ
洗浄処理が行われる。その際、本発明方法によれば熱処
理炉を分解することなく、また加熱装置5の出力を停止
して熱処理炉を立ち下げることなく、継続してドライ洗
浄処理を行うことが可能である。
【0024】すなわち、上記ドライ洗浄処理は、まず上
記蓋体26を閉止して、上記反応管4内を密閉した後、
上記成膜処理における温度とほぼ同じ温度、すなわち3
50℃ないし500℃、好ましく400℃程度に加熱さ
れた上記反応管4内に、上記ガス供給源13よりN2ガ
スにより希釈されたClF3ガスを700〜1400s
ccmの流量で供給し、圧力を0.5Torr〜1.2
5Torr、好ましくは0.8Torr程度に保持して
上記反応管4内に付着したタンタルオキサイド膜の除去
処理を行うことが可能である。なお、ドライ洗浄処理時
の処理温度を500℃以上に設定した場合には、エッチ
ングレートが高くなり石英に対する損傷が大きくなる。
また処理圧力を1.25Torr以上にした場合には上
記反応管4内においてエッチングむら生じ、所望の洗浄
効果を得ることができない。また流量を1400scc
m以上に設定した場合には、クリーニングガスの消費量
が大きくなり洗浄処理のコストを押し上げることになり
好ましくない。これに対して、処理温度を350℃以下
に設定した場合や、処理圧力を0.5Torr以下に設
定した場合や、流量を700sccm以下に設定した場
合には、エッチングレートが低くなり、洗浄処理に時間
を要することになり好ましくない。
【0025】以上のようなドライ洗浄処理中に排気管1
9から排気される排気ガスは赤外線カウンタまたはUV
カウンタ21により監視されており、ステップS24に
おいて、タンタルオキサイド膜のエッチング洗浄時に生
じる反応生成物、たとえばフッ化タンタルや塩化タンタ
ルの量が所定値以下になった場合には、それ以上エッチ
ングを継続すればオーバーエッチングにより石英を損傷
するおそれがあるので、制御器22からガス供給源13
に信号を送り、クリーニングガスを供給を停止して一連
の処理を終了する。
【0026】以上のように、本発明方法によれば、洗浄
処理の度に、熱処理装置の温度を下げて分解するような
煩雑な作業を経ることなく、成膜処理から継続して洗浄
処理を行うことが可能なので、メンテナンス時間を大幅
に短縮することが可能である。しかも洗浄処理を成膜処
理とほぼ同様の温度雰囲気で行うことにより、高いエッ
チングレートでかつ石英に対する損傷も最小限に抑えた
ドライ洗浄を実施することが可能である。
【0027】次に図3を参照しながら、本発明方法の別
の実施例について説明する。この実施例は、成膜処理と
簡単な洗浄処理を反復して行うことにより、本格的なメ
ンテナンスの頻度を軽減しようとするものである。な
お、図3のステップS31に示すタンタルオキサイド膜
の成膜処理およびステップS33に示すClF3ガスに
よるドライ洗浄処理は、それぞれ図2のステップS21
およびステップS23に実質的に対応するものなので、
詳細な説明は省略することにする。
【0028】この実施例では、一連の成膜/洗浄工程、
すなわち、ステップS31においてタンタルオキサイド
膜の成膜処理を行った後、ステップS32においてN2
パージにより上記反応管4内を清浄化した後、ステップ
S33においてClF3によるドライ洗浄を行い、再び
N2パージによる反応管4内の清浄化を行うという工程
を、ステップS35において反復することにより、石英
などからなる反応管4の内壁その他の治具へのタンタル
オキサイド膜の被膜を最小限に抑えようとするものであ
る。この結果、熱処理装置を立ち下げて分解掃除するよ
うな大がかりなメンテナンスの頻度を最小限に抑えるこ
とが可能となり、連続運転によりスループットを大幅に
向上させることができる。
【0029】次に図4を参照しながら、本発明方法の効
果について説明する。図示のように、予め約4000オ
ングストロームの膜圧でほぼ均一にタンタルオキサイド
膜を成膜した半導体ウェハを、図1に示す熱処理装置の
ウェハボート6の頂部、中央部および底部にそれぞれ5
枚ずつセットした後、本発明方法に基づいて、処理温度
405℃、処理圧力0.8Torrに保持した反応管4
内に流量2800sccmのN2ガスで希釈された流量
700sccmのClF3ガスをクリーニングガスとし
て導入し、1分間のエッチング処理(ドライ洗浄処理)
を行った。
【0030】その結果、十分なクリーニングガスが確保
された反応管4底部と、十分なクリーニングガスが確保
されなかった反応管4の頂部とでは多少の差は生じたも
のの、1分のエッチング時間によりタンタルオキサイド
膜を高いエッチングレート、すなわち毎分約2000〜
約4000オングストロームでエッチングすることが可
能であることが知見された。
【0031】以上のように、本発明方法によれば、タン
タルオキサイド膜の成膜処理時の温度環境、たとえば4
00℃を実質的に変化させずに、ClF3ガスを含むク
リーニングガスによりドライ洗浄を行うことにより、高
いエッチングレートで洗浄処理を行うことができた。ま
た本発明方法のように温度環境が400℃程度では石英
に対するエッチングはほとんど無視できるので、石英に
対する損傷も最小限に抑えることが可能である。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。たとえば、上記においてはバッチ式CVD
装置を実施例として説明したが、本発明方法は、当然に
枚葉式CVD装置に対しても適用することが可能であ
る。また処理温度、処理圧力、流量、あるいは処理時
間、処理方法についても、処理条件に応じて、特許請求
の範囲に記載した本発明の要旨の範囲内で、さまざまに
実施することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タンタルオキサイド膜の成膜処理から機械を立ち下げず
に、成膜処理とほぼ同様の温度環境で、すなわちタンタ
ルオキサイド膜に対しては高いエッチングレートで処理
できるが石英に対する損傷は少ない温度環境で、ClF
3によるドライ洗浄を実施することが可能なので、メン
テナンス時間の大幅な短縮と低コスト化を図ることが可
能である。
【0034】すなわち、請求項1に記載の熱処理方法、
または請求項6に記載の熱処理装置によれば、処理容器
内に収容された被処理体に対してタンタルオキサイド膜
を成膜した成膜処理後に装置を分解することなく、その
ままClF3を含むクリーニングガスを処理容器内に導
入してドライ洗浄を行うので、短時間で処理容器内を洗
浄することができる。
【0035】また請求項2に記載の熱処理方法、または
請求項7に記載の熱処理装置によれば、成膜処理時の温
度環境を実質的に変化させずに、すなわち所定の成膜温
度でタンタルオキサイド膜を成膜した後に、加熱装置の
出力を停止し温度を立ち下げることなく、加熱装置の出
力を成膜処理時とほぼ同様の温度範囲に、すなわちタン
タルオキサイドに対しては高いエッチングレートが確保
されるが石英に対するダメージは少ない温度範囲を維持
したまま、ドライ洗浄処理を連続して実施することがで
きるので、石英などの装置部品に対する損傷を最小限に
抑えながらタンタルオキサイド膜に対する選択的エッチ
ング可能となるとともに、メンテナンスに要する時間を
ウェット洗浄に比較して大幅に短縮させることが可能で
ある。
【0036】また上記ドライ洗浄処理を行うに際して
は、請求項3に記載の熱処理方法、または請求項8に記
載の熱処理装置のように、ドライ洗浄処理時の排気ガス
中に含まれる反応生成物、たとえばフッ化タンタルや、
塩化タンタルを赤外線カウンタやUVカウンタにより監
視し、その反応生成物が所定値以下になった場合に、ク
リーニングガスの供給を停止するので、石英製の処理容
器その他の治具に被着したタンタルオキサイド膜のみを
選択的にエッチングし、石英製の処理容器その他の治具
に与える損傷を最小限に抑えることが可能となる。
【0037】さらにまた請求項4に記載のように、成膜
処理とドライ洗浄処理とを反復的に実施することによ
り、石英製の処理容器その他の治具に対するタンタルオ
キサイド膜の被着を反復的にドライ洗浄することができ
るので、装置のメンテナンス頻度を大幅に減少させるこ
とが可能となる。
【0038】さらにまた請求項5に記載のように、成膜
処理後に不活性ガスによるパージ処理を行うことによ
り、残留処理ガスを効率的に除去できるので、ドライエ
ッチング速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用可能な縦型の熱CVD装置の
概略を示す断面図である。
【図2】本発明方法の一実施例のフローを示す流れ図で
ある。
【図3】本発明方法の別の実施例のフローを示す流れ図
である。
【図4】本発明方法に基づくClF3によるTa25
のエッチングレートを示す図表である。
【符号の説明】
2 管状炉 4 反応管 5 加熱手段 6 ウェハボート 12 ガス導入口 13 ガス供給系 15 ペンタエトキシタンタル供給源 16 酸素供給源 17 三フッ化塩素供給源 18 窒素供給源 19 排気口 20 真空ポンプ 21 反応生成物センサ 22 制御器 W 半導体ウェハ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内に収容された被処理体に対し
    てタンタルオキサイド膜を成膜させる熱処理において、
    成膜処理後に少なくともClF3を含むクリーニングガ
    スを前記処理容器内に導入してドライ洗浄を行うことを
    特徴とする、熱処理方法。
  2. 【請求項2】 前記成膜処理時の温度環境を実質的に変
    化させずに前記ドライ洗浄処理が実施されることを特徴
    とする、請求項1に記載の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ドライ洗浄処理時の排気ガス中に含
    まれる反応生成物を監視し、その反応生成物が所定値以
    下になった場合に、前記クリーニングガスの供給を停止
    することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに
    記載の熱処理方法。
  4. 【請求項4】 前記成膜処理と前記ドライ洗浄処理とを
    反復的に実施することを特徴とする、請求項1、2また
    は3に記載の熱処理方法。
  5. 【請求項5】 前記成膜処理後に、不活性ガスを前記処
    理容器内に導入し、処理ガスと不活性ガスとを置換した
    後に、前記ドライ洗浄処理が実施されることを特徴とす
    る、請求項1、2、3または4のいずれかに記載の熱処
    理方法。
  6. 【請求項6】 処理容器内に収容された被処理体に対し
    てタンタルオキサイド膜を成膜させる熱処理装置におい
    て、成膜処理後に少なくともClF3を含むクリーニン
    グガスを前記処理容器内に導入するためのガス導入手段
    を設けたことを特徴とする、熱処理装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記ドライクリーニングガスに
    よるドライ洗浄中の温度環境を成膜処理時の温度環境と
    実質的に同一に保持するための手段を設けたことを特徴
    とする、請求項6に記載の熱処理方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記ドライ洗浄処理時の排気ガ
    ス中に含まれる反応生成物を監視するための手段と、そ
    の監視手段により検出された反応生成物が所定値以下に
    なった場合に前記クリーニングガスの供給を停止するた
    めの手段を設けたことを特徴とする、請求項6または7
    のいずれかに記載の熱処理方法。
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