JPH07297032A - 積層型コイル及びその製造方法 - Google Patents

積層型コイル及びその製造方法

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JPH07297032A
JPH07297032A JP6084491A JP8449194A JPH07297032A JP H07297032 A JPH07297032 A JP H07297032A JP 6084491 A JP6084491 A JP 6084491A JP 8449194 A JP8449194 A JP 8449194A JP H07297032 A JPH07297032 A JP H07297032A
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JP
Japan
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coil
conductor
sheet
pattern
insulator
Prior art date
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Pending
Application number
JP6084491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Okeshi
一之 桶師
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6084491A priority Critical patent/JPH07297032A/ja
Publication of JPH07297032A publication Critical patent/JPH07297032A/ja
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない種類のマスクでコイル用導体を製造す
ることができる積層型コイルを得る。 【構成】 各絶縁体シート1の表面に、同一のコイル用
導体2a〜2fを形成する。コイル用導体2a〜2f
は、1種類のフォトマスクを用いてエッチングしたり、
1種類のスクリーンマスクを用いてスクリーン印刷する
等の手段により形成される。こうして準備された1種類
の絶縁体シート1のコイル用導体2a〜2fの一部をパ
ターン変更用導電体にて電気的に接続して、種々の形状
のコイル用導体を形成する。パターン変更用導電体は半
田や導電性ペーストを塗布したり、導電性シートを圧着
する等の手段にて形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型コイル、特にト
ランスやフィルタ等として使用される積層型コイル及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来より、コイル用導体を表面に
設けた複数枚の絶縁体シートを積み重ねてコイル部を構
成した積層型コイルが知られている。コイル用導体は品
種毎に巻回数、巻線幅、接続部位置が異なっている。そ
のため、コイル用導体の製作には多数のフォトマスクや
スクリーンマスクが必要であり、その製作費及び管理は
製造コストアップの一因であった。また、品種が変わる
毎に前記マスクを変換する必要があり、その交換作業が
生産性向上を阻害していた。さらに、短納期に対応する
ためには、各品種のコイル用導体を設けた絶縁体シート
を在庫として保管する必要があり、在庫費用がかさむと
いう問題もあった。
【0003】そこで、本発明の課題は、少ない種類のマ
スクでコイル用導体を製造することができる積層型コイ
ル及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係る積層型コイルは、各絶縁体シー
トの表面に同一パターンのコイル用導体を設け、前記絶
縁体シートの少なくとも1枚の表面にパターン変更用導
電体を付与したり、あるいは前記絶縁体シートの少なく
とも1枚の前記コイル用導体の所定部分を除去してパタ
ーン変更したことを特徴とする。
【0005】以上の構成により、各品種のコイル用導体
が1種類のマスクで製造されることになる。さらに、本
発明に係る積層型コイルは、各絶縁体シートの表面に同
一パターンのレジスト膜を形成すると共に、前記絶縁体
シートの少なくとも1枚の表面にパターン変更用レジス
トを付与したり、あるいは前記絶縁体シートの少なくと
も1枚の前記レジスト膜の所定部分を除去してパターン
変更することにより、前記各絶縁体シートの表面にそれ
ぞれ所定のコイル用導体を設けたことを特徴とする。
【0006】以上の構成により、各品種のコイル用導体
が一種類のマスクで製造されることになる。また、本発
明に係る積層型コイルの製造方法は、(a)導電体膜を
表面に設けた絶縁体シートの表面に同一パターンのエッ
チングレジスト膜を形成する工程と、(b)前記絶縁体
シートの少なくとも1枚の表面にパターン変更用エッチ
ングレジストを塗布する工程と、(c)前記絶縁体シー
トの導電体膜をエッチングし、前記各絶縁体シートの表
面にそれぞれ所定のコイル用導体を形成する工程と、
(d)前記絶縁体シートを複数枚積層してコイル部を構
成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】さらに、本発明に係る積層型コイルの製造
方法は、(e)導電体膜を表面に設けた絶縁体シートの
表面に同一パターンのエッチングレジスト膜を形成する
工程と、(f)前記絶縁体シートの少なくとも1枚の前
記エッチングレジスト膜の所定部分を除去してパターン
変更する工程と、(g)前記各絶縁体シートの導電体膜
をエッチングし、前記各絶縁体シートの表面にそれぞれ
所定のコイル用導体を形成する工程と、(h)前記絶縁
体シートを複数枚積層してコイル部を構成する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】以上の方法により、各品種のコイル用導体
が一種類のマスクで生産性良く製造されることになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る積層型コイル及びその製
造方法の実施例について添付図面を参照して説明する。
本実施例はトランスとして使用される積層型コイルにつ
いて説明する。 [第1実施例、図1〜図7]図1に示すように、積層型
コイルはコイル部10、このコイル部10を載置する端
子台20、コア40,50及び樹脂製カバー30a,3
0bからなる。
【0010】コイル部10は、コイル用導体を表面に設
けた絶縁体シートを複数枚積層して構成したものであ
る。コイル部10の側面からは、引出し部16が突出し
ている。この引出し部16は垂直方向に折り曲げられて
いる。コイル用導体を表面に設けた絶縁体シートについ
ては後に詳説する。端子台20は、ベース部21の上面
両側部に一定の間隔でガイド突起22が配置されてい
る。ベース部21の下面両側部にはリード端子26の一
方の端部が一定の間隔で埋め込まれ、他方の端部はベー
ス部21の下面を回り込んでベース部21の側面に沿っ
て延在し、前記ガイド突起22と共に交互に千鳥状に配
置されている。中央部にはコア40の中脚部42が貫通
するための穴28が設けられている。さらに、ベース部
21の両端部の左右端部には溝23a,23bが設けら
れている。
【0011】コイル部10は端子台20にガイド突起2
2に案内されて載置される。この場合、コイル部10の
穴10aと端子台20の穴28とが合うように配置さ
れ、引出し部16は端子26にスポット溶接や半田付け
等の手段にて電気的に接続される。樹脂製カバー30
a,30bはそれぞれ両端部に爪32a,32bを有
し、中央部には仕切板34a,34bを有している。そ
して、この爪32a,32bがベース部21の溝23
a,23bに嵌め込まれ、カバー30a,30bが組み
付けられる。
【0012】さらに、断面E字状のコア40及び断面I
字状又はE字状のコア50が取り付けられる。コア40
は中央部に中脚部42、両端部に外脚部44a,44
b、両側部に台形状切欠き45a,45bを有してい
る。切欠き45a,45bはコイル部10の引出し部1
6を回避している。中脚部42はコイル部10の穴10
a及び端子台20の穴28に挿通される。コア40と5
0は突き合わされた状態で絶縁テープや接着剤等で固定
されている。なお、樹脂製カバー30a,30bは必ず
しも必要ではなく、埃等が少ないところで積層型コイル
を使用する場合にはカバー30a,30bを省略するこ
とができる。また、端子台20についても必ずしも必要
ではなく、引出し部16を直接リード端子として使用し
てもよい。さらに、引出し部16の曲げ方向についても
垂直方向以外に、水平方向や斜め方向やそれらの組み合
わせであってもよい。
【0013】次に、コイル部10を構成する絶縁体シー
トについて詳説する。図2に示すように、基本のコイル
用導体2a,2b,2c,2d,2e,2fを表面に設
けた絶縁体シート1が1種類製作される。絶縁体シート
1の中央部にはコア40を挿通するための穴1aが設け
られている。シート1上には穴1aを中心としてコイル
用導体2a〜2fが形成されている。シート1の縁部か
らは引出し部3aが突出しており、穴1aの縁部からは
引出し部3bが突出している。シート1には、例えばポ
リイミド材等の絶縁材料が使用される。コイル用導体2
a〜2f及び引出し部3a,3bは導電性材料、例えば
Cu,Ag,Ag−Pd等からなり、1種類のフォトマ
スクを用いてエッチングしたり、1種類のスクリーンマ
スクを用いてスクリーン印刷する等の手段により形成さ
れる。
【0014】こうして準備された1種類の絶縁体シート
1を用いて品種毎のコイル用導体を表面に形成した絶縁
体シート1を製作する。例えば、図3に示すように、絶
縁体シート1の表面にパターン変更用導電体100a,
100b,100c,100d,100e,100f,
100gを形成し、このパターン変更用導体100a〜
100gにてそれぞれ引出し部3aとコイル用導体2
a、引出し部3bとコイル用導体2f、コイル用導体2
fと2e、コイル用導体2eと2d、コイル用導体2d
と2c、コイル用導体2cと2b、コイル用導体2bと
2aを電気的に接続することにより、5回巻コイル用導
体4を形成することができる。パターン変更用導電体1
00a〜100gは、半田や導電性ペーストを塗布した
り、導電性シートを圧着する等の手段にて形成される。
【0015】また、図4に示すように、パターン変更用
導電体101a,101b,101cにて、それぞれ引
出し部3aとコイル用導体2a、引出し部3bとコイル
用導体2f、コイル用導体2fと2aを電気的に接続す
ることにより、1回巻コイル用導体5を形成することも
できる。なお、パターン変更用導電体101cはコイル
用導体2b,2cにも電気的に接続しているが、これら
のコイル用導体2b,2cはコイル用導体形成には関与
していない。
【0016】さらに、図5に示すように、パターン変更
用導電体102a,102b,102c,102d,1
02eにて、それぞれ引出し部3aとコイル用導体2
a、引出し部3bとコイル用導体2f,コイル用導体2
fと2c、コイル用導体2cと2b、コイル用導体2b
と2aを電気的に接続することにより、3回巻コイル用
導体6を形成することができる。
【0017】また、大電流仕様の積層型コイルのために
は、図6に示すように、パターン変更用導電体103
a,103b,103c,103d,103e,103
fにて、それぞれ引出し部3aとコイル用導体2a,2
b、引出し部3bとコイル用導体2e,2f、コイル用
導体2fと2d、コイル用導体2eと2c、コイル用導
体2dと2b、コイル用導体2cと2aを電気的に接続
することにより、2本パラレルの2回巻コイル用導体7
を形成することができる。さらに、図7に示すように、
パターン変更用導電体104a,104b,104c,
104d,104eにて、それぞれ引出し部3aとコイ
ル用導体2a,2b,2c、引出し部3bとコイル用導
体2d,2e,2f、コイル用導体2fと2c、コイル
用導体2eと2b、コイル用導体2dと2aを電気的に
接続することにより、3本パラレルの1回巻コイル用導
体8を形成することができる。
【0018】こうして、コイル用導体が表面に形成され
た種々の絶縁体シート1は、適当に組み合わされ、積み
重ねられて所望のコイル部10とされる。引出し部6
a,6b(以下、総称して引出し部16とする)は重な
り合った状態でコイル部10の側面から突出することに
なる。上下に重なった引出し部16はスポット溶接や半
田付け等により電気的に接続され、各絶縁体シート1の
表面に形成されたコイル用導体は引出し部16を介して
他の絶縁体シート1に形成されたコイル用導体と電気的
に接続し、インダクタを形成することになる。
【0019】こうして得られる積層型コイルにおいて、
絶縁体シート1を製作する場合、コイル用導体2a〜2
f形成用フォトマスクやスクリーンマスクは1種類準備
するだけでよく、マスク製作費や管理は従来の積層型コ
イルと比較して大幅に減少する。また、マスク交換をす
る必要がないので、生産性もアップする。さらに、基本
のコイル用導体を表面に設けた絶縁体シート1を1種類
だけ在庫しておけばよいので在庫保管費用も少なくてす
む。
【0020】[第2実施例、図8〜図13]第2実施例
の積層型コイルの構造は、コイル部を構成する絶縁体シ
ートを残して前記第1実施例の積層型コイルの構造と同
様のものであるので、構造の詳細な説明は省略する。コ
イル部を構成する絶縁体シートの製作においては、ま
ず、図8に示すように、基本のコイル用導体60を表面
に設けた絶縁体シート51が1種類製作される。コイル
用導体60はシート51に設けたコア挿入用穴51aを
中心として渦巻状に形成されている。コイル用導体60
から延在した引出し部53a,53bは、それぞれシー
ト51の縁部及び穴51aの縁部から突出している。コ
イル用導体60及び引出し部53a,53bは導電性材
料、例えばCu,Ag,Ag−Pd等からなり、エッチ
ングあるいはスクリーン印刷等の手段にて形成される。
【0021】こうして準備された絶縁体シート51を用
いて品種毎のコイル用導体を表面に形成した絶縁体シー
ト51を製作する。例えば、図9に示すように、コイル
用導体60の一部分(図中Xにて表示した部分)をルー
タ、サンドブラストあるいはエッチング等の手段にて削
除することにより、5回巻コイル用導体61を形成する
ことができる。また、同様に、図10及び図11に示す
ように、コイル用導体60の一部分(図中Xにて表示し
た部分)を削除することにより、それぞれ1回巻コイル
用導体62、3回巻コイル用導体63を形成することが
できる。
【0022】さらに、大電流仕様の積層型コイルのため
には、図12及び図13に示すように、コイル用導体6
0の一部分(図中Xにて表示した部分)を削除すること
によりそれぞれ2本パラレルの2回巻コイル用導体6
4、3本パラレルの1回巻コイル用導体65を形成する
ことができる。コイル用導体が表面に形成された絶縁体
シート51は積み重ねられてコイル部10とされる。こ
の結果、得られる積層型コイルは、前記第1実施例の積
層型コイルと同様の作用効果を奏する。
【0023】[第3実施例、図14〜図19]第3実施
例の積層型コイルの構造は、コイル部を構成する絶縁体
シートを残して前記第1実施例の積層型コイルの構造と
同様のものであるので、構造の詳細な説明は省略する。
【0024】コイル部を構成する絶縁体シートは、以下
に詳説する手順にて製作される。すなわち、図14に示
すように、金属箔71の上面に絶縁性樹脂膜72を設け
る。金属箔71の材料としては、銅箔等の導電性の優れ
たものが用いられる。絶縁性樹脂膜72の材料として
は、ポリイミド樹脂等の耐熱性の優れたものが用いられ
る。絶縁性樹脂膜72は、中央部に矩形状穴73を有し
ている。この絶縁性樹脂膜72は、液状の絶縁性樹脂を
スクリーン印刷の手段にて金属箔71の上面に塗布、乾
燥することにより形成される。なお、絶縁性樹脂膜72
の別の形成方法として、紫外線硬化型絶縁性樹脂を用い
て、フォトリソグラフの手段にて形成する方法もある。
【0025】次に、図15及び図16に示すように、上
下面それぞれに対して1種類のスクリーンマスクを用い
て金属箔71の上下面に液状のエッチングレジストを印
刷塗布した後、乾燥する。これにより、基本パターンの
エッチングレジスト膜75a,75b,75c,75
d,75e,75fを形成したシート79を製作する。
なお、エッチングレジスト膜75a〜75fの別の形成
方法として、上下面それぞれに対して1種類のフォトマ
スクを用いてフォトリソグラフの手段にて形成する方法
もある。
【0026】こうして準備された1種類のシート79を
用いて品種毎のコイル用導体を表面に形成した絶縁体シ
ートを製作する。例えば、図17に示すように、シート
79の表面にパターン変更用エッチングレジスト105
a,105b,105cを形成し、このパターン変更用
エッチングレジスト105a〜105cにてそれぞれエ
ッチングレジスト膜75eと75c、エッチングレジス
ト膜75fと75d、エッチングレジスト膜75cと7
5dを接続する。
【0027】次に、図18及び図19に示すように、エ
ッチングレジスト膜75a〜75f及び105a〜10
5cから露出している金属箔71部分をエッチングした
後、エッチングレジスト膜75a〜75f及び105a
〜105cを剥離する。こうして、コイル用導体76と
引出し部78a,78bを形成する。コイル用導体76
は、絶縁性樹脂膜72の矩形状穴73を中心として渦巻
状に形成されている。引出し部78aは絶縁性樹脂膜7
2の縁部から突出し、引出し部78bは穴73の縁部か
ら突出している。
【0028】こうして、1回巻コイル用導体76を表面
に設けた絶縁体シート80が製作される。同様にして、
1種類のシート79の表面の任意の位置にパターン変更
用エッチングレジストを形成することにより、コイル用
導体を表面に形成した種々の絶縁体シート80を製作す
ることができる。コイル用導体が表面に形成された絶縁
体シート80は、積み重ねられてコイル部10とされ
る。
【0029】こうして得られる積層型コイルにおいて、
絶縁体シート80を製作する場合、エッチングレジスト
膜75a〜75f形成用としてフォトマスクやスクリー
ンマスクは上下面それぞれに対して1種類準備するだけ
でよく、マスク製作費や管理費は従来の積層型コイルと
比較して大幅に減少する。また、マスク交換をする必要
がないので、生産性もアップする。
【0030】[第4実施例、図20及び図21]第4実
施例の積層型コイルの構造は、コイル部を構成する絶縁
体シートを残して前記第1実施例の積層型コイルの構造
と同様のものであるので、構造の詳細な説明は省略す
る。コイル部を構成する絶縁体シートは、以下に詳説す
る手順にて製作される。すなわち、前記第3実施例にお
いて説明したと同様に、金属箔の上面に絶縁性樹脂膜を
設ける。絶縁性樹脂膜は中央部に矩形状穴を有してい
る。次に、上下面それぞれに対して1種類のスクリーン
マスクを用いて金属泊の上下面にエッチングレジストを
印刷塗布した後、乾燥する。これにより、図20に示す
ように、エッチングレジスト膜83,85a,85bを
形成したシート89を製作する。レジスト膜83は金属
箔81の中央部に渦巻状に形成され、レジスト膜85
a,85bに接続している。図示していないが、金属箔
81の裏面には、前記第3実施例の図15に示したのと
同様の形状の絶縁性樹脂膜とエッチングレジスト膜が形
成されている。
【0031】こうして準備された1種類のシート89を
用いて品種毎のコイル用導体を表面に形成した絶縁体シ
ートを製作する。例えば、図21に示すように、レジス
ト膜83の一部分をルータ等の手段にて削除して所望の
形状のレジスト膜84にパターン変更する。次に、エッ
チングレジスト膜84,85a,85bから露出してい
る金属箔81部分をエッチングした後、エッチングレジ
スト膜84,85a,85bを剥離する。
【0032】こうして、第3実施例の図18及び図19
に示したのと同様の形状のコイル用導体と引出し部が形
成され、1回巻コイル用導体を表面に設けた絶縁体シー
トが製作される。同様にして、1種類のシート89のエ
ッチングレジスト膜83の任意の一部分を削除すること
により、種々のコイル用導体を表面に形成した絶縁体シ
ートを製作することができる。コイル用導体が表面に形
成された絶縁体シート80は、積み重ねられてコイル部
10とされる。この結果、得られる積層型コイルは前記
第3実施例の積層型コイルと同様の作用効果を奏する。
【0033】[他の実施例]本発明に係る積層型コイル
及びその製造方法は前記実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
【0034】前記第3及び第4実施例において、エッチ
ングレジスト膜の代わりにめっきレジスト膜を形成し、
エッチングの代わりにめっきをしてコイル用導体を形成
してもよい。また、コイル用導体にパターン変更用導電
体を付与する方法とコイル用導体の所定の部分を除去す
る方法の両者を併用してもよい。また、レジスト膜にパ
ターン変更用レジストを付与する方法とレジスト膜の所
定の部分を除去する方法の両者を併用してもよい。
【0035】さらに、コイル部のインダクタは一つだけ
形成してもよいし、複数形成してもよい。また、各絶縁
体シートに形成されたコイルの接続方法を変えることに
より、複数のインダクタを直列又は並列に接続すること
もできる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、各絶縁体シートの表面に同一パターンのコイル
用導体を設け、前記絶縁体シートの少なくとも1枚の表
面にパターン変更用導電体を付与したり、あるいは前記
絶縁体シートの少なくとも1枚の前記コイル用導体の所
定部分を除去してパターン変更したので、種々のコイル
用導体を1種類のマスクで製造することができ、マスク
製作費や管理が従来の積層型コイルより減少する。ま
た、マスク交換をする必要がないので、生産性も向上す
る。さらに、同一パターンのコイル用導体を表面に設け
た絶縁体シートを1種類だけ在庫しておけばよいので、
在庫管理費用も少なくなる。
【0037】また、本発明によれば、各絶縁体シートの
表面に同一パターンのレジスト膜を形成すると共に、前
記絶縁体シートの少なくとも1枚の表面にパターン変更
用レジストを付与したり、あるいは前記絶縁体シートの
少なくとも1枚の前記レジスト膜の所定部分を除去して
パターン変更することにより、前記各絶縁体シートの表
面にそれぞれ所定のコイル用導体を設けたので、種々の
コイル用導体を1種類のマスクで製造することができ、
マスク製作費や管理が従来の積層型コイルより減少す
る。また、マスク交換をする必要がないので、生産性も
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コイル及びその製造方法の
第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型コイルに使用される絶縁体
シートの製造手順を示す平面図。
【図3】図2に示した絶縁体シートを用いて5回巻コイ
ルを製造する手順を示す平面図。
【図4】図2に示した絶縁体シートを用いて1回巻コイ
ルを製造する手順を示す平面図。
【図5】図2に示した絶縁体シートを用いて3回巻コイ
ルを製造する手順を示す平面図。
【図6】図2に示した絶縁体シートを用いて2本パラレ
ルの2回巻コイルを製造する手順を示す平面図。
【図7】図2に示した絶縁体シートを用いて3本パラレ
ルの1回巻コイルを製造する手順を示す平面図。
【図8】本発明に係る積層型コイル及びその製造方法の
第2実施例に使用される絶縁体シートの製造手順を示す
平面図。
【図9】図8に示した絶縁体シートを用いて5回巻コイ
ルを製造する手順を示す平面図。
【図10】図8に示した絶縁体シートを用いて1回巻コ
イルを製造する手順を示す平面図。
【図11】図8に示した絶縁体シートを用いて3回巻コ
イルを製造する手順を示す平面図。
【図12】図8に示した絶縁体シートを用いて2本パラ
レルの2回巻コイルを製造する手順を示す平面図。
【図13】図8に示した絶縁体シートを用いて3本パラ
レルの1回巻コイルを製造する手順を示す平面図。
【図14】本発明に係る積層型コイル及びその製造方法
の第3実施例を示す斜視図。
【図15】図14に続く製造手順を示す斜視図。
【図16】図15に示したシートを裏面から見た斜視
図。
【図17】図16に続く製造手順を示す斜視図。
【図18】図17に続く製造手順を示す斜視図。
【図19】図18に示した絶縁体シートを裏面から見た
斜視図。
【図20】本発明に係る積層型コイル及びその製造方法
の第4実施例を示す斜視図。
【図21】図20に続く製造手順を示す斜視図。
【符号の説明】
1…絶縁体シート 2a,2b,2c,2d,2e,2f…コイル用導体 4,5,6,7,8…コイル用導体 10…コイル部 51…絶縁体シート 60,61,62,63,64,65…コイル用導体 66,67…パターン変更用導電体 71…金属箔(導電体膜) 72…絶縁体樹脂膜 75a,75b,75c,75d,75e,75f…エ
ッチングレジスト膜 76…コイル用導体 79…シート 80…絶縁体シート 81…金属箔(導電体膜) 83,84,85a,85b…エッチングレジスト膜 89…シート 100a〜100g…パターン変更用導電体 101a,101b,101c…パターン変更用導電体 102a〜102e…パターン変更用導電体 103a〜103f…パターン変更用導電体 104a〜104e…パターン変更用導電体 105a,105b,105c…パターン変更用エッチ
ングレジスト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル用導体を表面に設けた絶縁体シー
    トを複数枚積層して構成したコイル部を備えた積層型コ
    イルにおいて、 前記各絶縁体シートの表面に同一パターンのコイル用導
    体を設け、前記絶縁体シートの少なくとも1枚の表面に
    パターン変更用導電体を付与したことを特徴とする積層
    型コイル。
  2. 【請求項2】 コイル用導体を表面に設けた絶縁体シー
    トを複数枚積層して構成したコイル部を備えた積層型コ
    イルにおいて、 前記絶縁体シートの表面に同一パターンのコイル用導体
    を設け、前記絶縁体シートの少なくとも1枚の前記コイ
    ル用導体の所定部分を除去してパターン変更したことを
    特徴とする積層型コイル。
  3. 【請求項3】 コイル用導体を表面に設けた絶縁体シー
    トを複数枚積層して構成したコイル部を備えた積層型コ
    イルにおいて、 前記各絶縁体シートの表面に同一パターンのレジスト膜
    を形成すると共に、前記絶縁体シートの少なくとも1枚
    の表面にパターン変更用レジストを付与することによ
    り、前記各絶縁体シートの表面にそれぞれ所定のコイル
    用導体を設けたことを特徴とする積層型コイル。
  4. 【請求項4】 コイル用導体を表面に設けた絶縁体シー
    トを複数枚積層して構成したコイル部を備えた積層型コ
    イルにおいて、 前記各絶縁体シートの表面に同一パターンのレジスト膜
    を形成すると共に、前記絶縁体シートの少なくとも1枚
    の前記レジスト膜の所定部分を除去してパターン変更す
    ることにより、前記各絶縁体シートの表面にそれぞれ所
    定のコイル用導体を設けたことを特徴とする積層型コイ
    ル。
  5. 【請求項5】 導電体膜を表面に設けた絶縁体シートの
    表面に同一パターンのエッチングレジスト膜を形成する
    工程と、 前記絶縁体シートの少なくとも1枚の表面にパターン変
    更用エッチングレジストを塗布する工程と、 前記絶縁体シートの導電体膜をエッチングし、前記各絶
    縁体シートの表面にそれぞれ所定のコイル用導体を形成
    する工程と、 前記絶縁体シートを複数枚積層してコイル部を構成する
    工程と、 を備えたことを特徴とする積層型コイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 導電体膜を表面に設けた絶縁体シートの
    表面に同一パターンのエッチングレジスト膜を形成する
    工程と、 前記絶縁体シートの少なくとも1枚の前記エッチングレ
    ジスト膜の所定部分を除去してパターン変更する工程
    と、 前記各絶縁体シートの導電体膜をエッチングし、前記各
    絶縁体シートの表面にそれぞれ所定のコイル用導体を形
    成する工程と、 前記絶縁体シートを複数枚積層してコイル部を構成する
    工程と、 を備えたことを特徴とする積層型コイルの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1233662A1 (en) * 2001-02-19 2002-08-21 Westvaco Corporation Foil/ink composite inductor
JP2007122572A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Toppan Printing Co Ltd 回路基板、半導体装置、電子タグの製造方法
JP2013135109A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Panasonic Corp コモンモードノイズフィルタ

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