JPH07296428A - 光ディスク用基板の製造方法及びこれに用いる支持部材 - Google Patents
光ディスク用基板の製造方法及びこれに用いる支持部材Info
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- JPH07296428A JPH07296428A JP8835394A JP8835394A JPH07296428A JP H07296428 A JPH07296428 A JP H07296428A JP 8835394 A JP8835394 A JP 8835394A JP 8835394 A JP8835394 A JP 8835394A JP H07296428 A JPH07296428 A JP H07296428A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光硬化性樹脂の展開速度を均一にしバリの発
生を抑止すること。 【構成】 前記支持部材3は径方向に移動可能な複数の
支持部3aによって環状体形状を呈し、前記ガラス基板
4の外周端に接しつつ前記ガラス基板4の外周端を円周
方向で均一に湾曲させ、前記ガラス基板4と前記光硬化
性樹脂2とを接触させる。前記支持部3aは、前記ガラ
ス基板4の外径と同じ外径をもち、かつ前記ガラス基板
4の外周端に接する斜面3bを有している。
生を抑止すること。 【構成】 前記支持部材3は径方向に移動可能な複数の
支持部3aによって環状体形状を呈し、前記ガラス基板
4の外周端に接しつつ前記ガラス基板4の外周端を円周
方向で均一に湾曲させ、前記ガラス基板4と前記光硬化
性樹脂2とを接触させる。前記支持部3aは、前記ガラ
ス基板4の外径と同じ外径をもち、かつ前記ガラス基板
4の外周端に接する斜面3bを有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク用基板の製
造方法に関し、特に、スタンパとガラス基板との間に光
硬化性樹脂を展開し、その後、紫外線を照射することに
よって製造する光ディスク用基板の製造方法及びこれに
用いる支持部材に関する。
造方法に関し、特に、スタンパとガラス基板との間に光
硬化性樹脂を展開し、その後、紫外線を照射することに
よって製造する光ディスク用基板の製造方法及びこれに
用いる支持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク用基板の製造方法は、
大口径、高速回転に対応できるガラス基板を用いた光デ
ィスクの製造に用いられている。図3(a)〜図3
(g)は従来の光ディスク用基板の製造方法における製
造工程の一例を示し、正面図及びこの正面図に対応した
平面図を1組として示した各段階の製造工程図である。
大口径、高速回転に対応できるガラス基板を用いた光デ
ィスクの製造に用いられている。図3(a)〜図3
(g)は従来の光ディスク用基板の製造方法における製
造工程の一例を示し、正面図及びこの正面図に対応した
平面図を1組として示した各段階の製造工程図である。
【0003】従来の光ディスク用基板の製造方法では、
まず、図3(a)に示すように、プリピット、プリグル
ーブなどの情報パターンを有するスタンパ31の表面に
光硬化性樹脂32をリング状に塗布する。スタンパ31
は、例えばキッケルのような金属材によって作られてい
る。
まず、図3(a)に示すように、プリピット、プリグル
ーブなどの情報パターンを有するスタンパ31の表面に
光硬化性樹脂32をリング状に塗布する。スタンパ31
は、例えばキッケルのような金属材によって作られてい
る。
【0004】次に、図3(b)に示すように、スタンパ
31の表面上、かつ光硬化性樹脂32上に4つの爪33
を相互に離間して個々に配し、これらの爪33上に円板
形状のガラス基板34を載せる。この状態から、図3
(c)に示すように、ガラス基板34の中央部分に形成
されているセンターホール(中央貫通穴)34aに治具
35を押し当てて、ガラス基板34をスタンパ31の表
面側に押し込むような方向に負荷をかけ、ガラス基板3
4を湾曲させる。ガラス基板34を湾曲させる際には、
ガラス基板34の外周端を4か所の爪33により局部的
に支持する。
31の表面上、かつ光硬化性樹脂32上に4つの爪33
を相互に離間して個々に配し、これらの爪33上に円板
形状のガラス基板34を載せる。この状態から、図3
(c)に示すように、ガラス基板34の中央部分に形成
されているセンターホール(中央貫通穴)34aに治具
35を押し当てて、ガラス基板34をスタンパ31の表
面側に押し込むような方向に負荷をかけ、ガラス基板3
4を湾曲させる。ガラス基板34を湾曲させる際には、
ガラス基板34の外周端を4か所の爪33により局部的
に支持する。
【0005】ガラス基板34を湾曲させた後、図3
(d)に示すように、爪33をガラス基板34の外周方
向にゆっくり開いていき、ガラス基板34と光硬化性樹
脂32とを接触させる。ここで、ガラス基板34と光硬
化性樹脂32とを接触させるにあたり、ガラス基板34
を湾曲させる理由は、光硬化性樹脂32内への気泡の巻
き込みをなくすことにある。ガラス基板34を湾曲させ
ることにより、ガラス基板34及び光硬化性樹脂32の
相互接触が、ガラス基板34の傾斜した表面で行われ
る。このため、湾曲させないで接触させたときに比較し
て最初の接触面積が小さくできる。経験的に接触面積が
小さい程、気泡の巻き込みは抑止される。
(d)に示すように、爪33をガラス基板34の外周方
向にゆっくり開いていき、ガラス基板34と光硬化性樹
脂32とを接触させる。ここで、ガラス基板34と光硬
化性樹脂32とを接触させるにあたり、ガラス基板34
を湾曲させる理由は、光硬化性樹脂32内への気泡の巻
き込みをなくすことにある。ガラス基板34を湾曲させ
ることにより、ガラス基板34及び光硬化性樹脂32の
相互接触が、ガラス基板34の傾斜した表面で行われ
る。このため、湾曲させないで接触させたときに比較し
て最初の接触面積が小さくできる。経験的に接触面積が
小さい程、気泡の巻き込みは抑止される。
【0006】爪33がスタンパ31の外周端を越えて完
全に開ききった後、図3(e)に示すように、光硬化性
樹脂32を展開させる。光硬化性樹脂32の展開が完了
したら、図3(f)に示すように、ガラス基板34の上
方から紫外線36を照射して光硬化性樹脂32を硬化さ
せる。最後に、図3(g)に示すように、スタンパ31
から光硬化性樹脂32付きガラス基板34を離型する
と、光ディスク用基板37が得られる。
全に開ききった後、図3(e)に示すように、光硬化性
樹脂32を展開させる。光硬化性樹脂32の展開が完了
したら、図3(f)に示すように、ガラス基板34の上
方から紫外線36を照射して光硬化性樹脂32を硬化さ
せる。最後に、図3(g)に示すように、スタンパ31
から光硬化性樹脂32付きガラス基板34を離型する
と、光ディスク用基板37が得られる。
【0007】なお、この種の光ディスク用基板を製造す
るための従来技術(従来技術1)としては、特開平2−
58745号公報に開示されているように、樹脂注入途
中で成形空間の外周部のみを光照射して外周の樹脂を硬
化して樹脂の流動性を抑制し、成形空間からの樹脂あふ
れ、即ちバリの発生を低減する光ディスク基板の製造方
法が周知である。
るための従来技術(従来技術1)としては、特開平2−
58745号公報に開示されているように、樹脂注入途
中で成形空間の外周部のみを光照射して外周の樹脂を硬
化して樹脂の流動性を抑制し、成形空間からの樹脂あふ
れ、即ちバリの発生を低減する光ディスク基板の製造方
法が周知である。
【0008】さらに、他の従来技術(従来技術2)とし
ては、特開昭62−293533号公報に開示されてい
るように、光ディスク基板の周囲に段差を有するマスク
を配置し、この段差部分に光ディスク基板に外周を当て
マスクと基板との相対位置ずれをなくし、光ディスク基
板の周囲にバリがでないようにした光ディスクの製造方
法が周知である。
ては、特開昭62−293533号公報に開示されてい
るように、光ディスク基板の周囲に段差を有するマスク
を配置し、この段差部分に光ディスク基板に外周を当て
マスクと基板との相対位置ずれをなくし、光ディスク基
板の周囲にバリがでないようにした光ディスクの製造方
法が周知である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク用基板の製造方法では、ガラス基板34を湾
曲させる際に、ガラス基板34の外周端を4を所の爪3
3により局部的に支持するため、支持された位置では湾
曲量が大きく、ガラス基板34の外周端のうち支持され
ていない位置では湾曲量が小さくなってしまうという問
題がある。
光ディスク用基板の製造方法では、ガラス基板34を湾
曲させる際に、ガラス基板34の外周端を4を所の爪3
3により局部的に支持するため、支持された位置では湾
曲量が大きく、ガラス基板34の外周端のうち支持され
ていない位置では湾曲量が小さくなってしまうという問
題がある。
【0010】即ち、ガラス基板34の外周端に支持され
ている位置では、湾曲量が大きく、ガラス基板34と光
硬化性樹脂32との間の距離も大きくなり、爪33をゆ
っくりと開いてもなかなかガラス基板34と光硬化性樹
脂32との接触が開始しない。これに対し、ガラス基板
34の湾曲量が小さい位置では、ガラス基板34と光硬
化性樹脂32との間の距離も小さくなり、爪33を開く
とすぐにガラス基板34と光硬化性樹脂32との接触が
始まる。
ている位置では、湾曲量が大きく、ガラス基板34と光
硬化性樹脂32との間の距離も大きくなり、爪33をゆ
っくりと開いてもなかなかガラス基板34と光硬化性樹
脂32との接触が開始しない。これに対し、ガラス基板
34の湾曲量が小さい位置では、ガラス基板34と光硬
化性樹脂32との間の距離も小さくなり、爪33を開く
とすぐにガラス基板34と光硬化性樹脂32との接触が
始まる。
【0011】このように、ガラス基板34と光硬化性樹
脂32との接触のタイミングが、場所によって異なる
と、光硬化性樹脂32の展開速度も不均一となってしま
い、接触が早く始まる場所では展開速度が早く、遅く始
まる場所では展開速度が遅くなる。展開が早い場所で
は、全体の展開が完了するまでに、ガラス基板34の外
周端まで展開が達してしまう。さらには、全体の展開が
完了するまでに、ガラス基板34に外周端から光硬化性
樹脂32がはみ出してしまう。はみ出した光硬化性樹脂
32は、紫外線による硬化処理の後に、バリとなってガ
ラス基板34に残ってしまう。
脂32との接触のタイミングが、場所によって異なる
と、光硬化性樹脂32の展開速度も不均一となってしま
い、接触が早く始まる場所では展開速度が早く、遅く始
まる場所では展開速度が遅くなる。展開が早い場所で
は、全体の展開が完了するまでに、ガラス基板34の外
周端まで展開が達してしまう。さらには、全体の展開が
完了するまでに、ガラス基板34に外周端から光硬化性
樹脂32がはみ出してしまう。はみ出した光硬化性樹脂
32は、紫外線による硬化処理の後に、バリとなってガ
ラス基板34に残ってしまう。
【0012】したがって、従来の光ディスク用基板の製
造方法では、展開速度の不均一になることによるガラス
基板34の外周端にバリを発生しやすく、歩留まりが低
下してしまうという問題がある。
造方法では、展開速度の不均一になることによるガラス
基板34の外周端にバリを発生しやすく、歩留まりが低
下してしまうという問題がある。
【0013】また、従来技術1及び2で開示されている
製造方法は、バリの発生を防ぐ点では目的を同じにして
いるが、複数の爪33を開きながら製造する方法とは異
なる製造方法を採用しているものである。
製造方法は、バリの発生を防ぐ点では目的を同じにして
いるが、複数の爪33を開きながら製造する方法とは異
なる製造方法を採用しているものである。
【0014】それ故に本発明の課題は、光硬化性樹脂の
展開速度を均一にし、ガラス基板を湾曲させながら光デ
ィスク用基板を製造する方法において、避けることがで
きなかった光硬化性樹脂のバリの発生を抑止するととも
に、歩留まりの向上を図る光ディスク用基板の製造方法
を提供することにある。
展開速度を均一にし、ガラス基板を湾曲させながら光デ
ィスク用基板を製造する方法において、避けることがで
きなかった光硬化性樹脂のバリの発生を抑止するととも
に、歩留まりの向上を図る光ディスク用基板の製造方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、情報パ
ターンを有するスタンパの表面に光硬化性樹脂を塗布
し、ガラス基板を前記スタンパの表面側に移動可能に支
持する支持部材により前記ガラス基板を前記光硬化性樹
脂上に配し、前記ガラス基板に付加をかけて前記スタン
パの表面側に突出すように湾曲させつつ、前記支持部材
を前記ガラス基板の径方向外側に開いて行くことによっ
て前記ガラス基板を降下させて前記ガラス基板と前記光
硬化性樹脂とを接触させ、さらに、前記光硬化性樹脂を
前記スタンパと前記ガラス基板との間に層状に展開さ
せ、展開が完了した後、前記ガラス基板側から紫外線を
照射することによって前記光硬化性樹脂を硬化させ、最
後に前記スタンパと前記ガラス基板とを離型して光ディ
スク用基板を得る光ディスク用基板の製造方法におい
て、前記支持部材は、前記径方向に移動可能な環状体形
状を呈する複数の支持部を有し、該支持部を前記ガラス
基板の外周端に接しつつ前記ガラス基板を均一に湾曲さ
せ、前記ガラス基板と前記光硬化性樹脂とを接触させる
ことを特徴とする光ディスク用基板の製造方法が得られ
る。
ターンを有するスタンパの表面に光硬化性樹脂を塗布
し、ガラス基板を前記スタンパの表面側に移動可能に支
持する支持部材により前記ガラス基板を前記光硬化性樹
脂上に配し、前記ガラス基板に付加をかけて前記スタン
パの表面側に突出すように湾曲させつつ、前記支持部材
を前記ガラス基板の径方向外側に開いて行くことによっ
て前記ガラス基板を降下させて前記ガラス基板と前記光
硬化性樹脂とを接触させ、さらに、前記光硬化性樹脂を
前記スタンパと前記ガラス基板との間に層状に展開さ
せ、展開が完了した後、前記ガラス基板側から紫外線を
照射することによって前記光硬化性樹脂を硬化させ、最
後に前記スタンパと前記ガラス基板とを離型して光ディ
スク用基板を得る光ディスク用基板の製造方法におい
て、前記支持部材は、前記径方向に移動可能な環状体形
状を呈する複数の支持部を有し、該支持部を前記ガラス
基板の外周端に接しつつ前記ガラス基板を均一に湾曲さ
せ、前記ガラス基板と前記光硬化性樹脂とを接触させる
ことを特徴とする光ディスク用基板の製造方法が得られ
る。
【0016】また、本発明によれば、光ディスク用基板
の製造方法に用いる前記支持部材において、前記支持部
のそれぞれは、前記ガラス基板の外径と同じ径をもち、
かつ前記ガラス基板の外周端に接する円弧状の斜面を有
していることを特徴とする光ディスク用基板の製造方法
に用いる支持部材が得られる。
の製造方法に用いる前記支持部材において、前記支持部
のそれぞれは、前記ガラス基板の外径と同じ径をもち、
かつ前記ガラス基板の外周端に接する円弧状の斜面を有
していることを特徴とする光ディスク用基板の製造方法
に用いる支持部材が得られる。
【0017】
【実施例】以下、図1及び図2に基づき本発明の光ディ
スク用基板の製造方法の一実施例を説明する。図3
(a)〜図3(g)は従来の光ディスク用基板の製造方
法の一実施例を示し、正面図及びこの正面図に対応した
平面図を1組として各製造段階を示した製造工程図であ
る。
スク用基板の製造方法の一実施例を説明する。図3
(a)〜図3(g)は従来の光ディスク用基板の製造方
法の一実施例を示し、正面図及びこの正面図に対応した
平面図を1組として各製造段階を示した製造工程図であ
る。
【0018】図1を参照して、光ディスク用基板の製造
方法は、まず、図1(a)に示すように、情報パターン
を有するスタンパ1の表面に光硬化性樹脂2をリング状
に塗布する。次に、図1(b)に示すように、スタンパ
1の上に支持部材3を配し、スタンパ1の表面上、及び
光硬化性樹脂2上に配した支持部材3にガラス基板4を
載せる。ここで、支持部材3は、図2にも示すように、
4つの円弧形状の支持部3aによって互いに組み合わさ
れて1つの環状体形状を呈している。これらの支持部3
aは径方向に移動することによって互いに接離するもの
である。支持部3aは環状体形状を呈し、これらの内周
面となる内側面が円弧状であり、かつ斜面3bとなって
いる。支持部3aの半径は,斜面3bのどの高さをとっ
ても、ガラス基板4の半径Rに等しいことが重要であ
る。即ち、支持部3aは、互いに接するか、接近して環
状体形状を呈している状態から径方向外側に開いていく
状態において、ガラス基板4の外周端が斜面3bに接し
ているものである。ただし、支持部材3がスタンパ1の
外周端の外側に完全に開ききった後には、ガラス基板4
の外周端が斜面3bから外れる。
方法は、まず、図1(a)に示すように、情報パターン
を有するスタンパ1の表面に光硬化性樹脂2をリング状
に塗布する。次に、図1(b)に示すように、スタンパ
1の上に支持部材3を配し、スタンパ1の表面上、及び
光硬化性樹脂2上に配した支持部材3にガラス基板4を
載せる。ここで、支持部材3は、図2にも示すように、
4つの円弧形状の支持部3aによって互いに組み合わさ
れて1つの環状体形状を呈している。これらの支持部3
aは径方向に移動することによって互いに接離するもの
である。支持部3aは環状体形状を呈し、これらの内周
面となる内側面が円弧状であり、かつ斜面3bとなって
いる。支持部3aの半径は,斜面3bのどの高さをとっ
ても、ガラス基板4の半径Rに等しいことが重要であ
る。即ち、支持部3aは、互いに接するか、接近して環
状体形状を呈している状態から径方向外側に開いていく
状態において、ガラス基板4の外周端が斜面3bに接し
ているものである。ただし、支持部材3がスタンパ1の
外周端の外側に完全に開ききった後には、ガラス基板4
の外周端が斜面3bから外れる。
【0019】なお、実施例では、4つの支持部3aで環
状体形状形状を構成しているが、4つ限らず、支持部3
aの数を増減して組み合わせても、本発明の目的を達成
できるものである。また、支持部3aそのものは円弧形
であり断面形状が台形であるが、これに限定されるもの
ではない。ようするに、ガラス基板4の外周に接する円
弧状の斜面3bを形成できればどのような形状でもよ
い。
状体形状形状を構成しているが、4つ限らず、支持部3
aの数を増減して組み合わせても、本発明の目的を達成
できるものである。また、支持部3aそのものは円弧形
であり断面形状が台形であるが、これに限定されるもの
ではない。ようするに、ガラス基板4の外周に接する円
弧状の斜面3bを形成できればどのような形状でもよ
い。
【0020】支持部材3にガラス基板4を載せた状態か
ら、図1(c)に示すように、ガラス基板4の中央部分
に形成されているセンターホール(中央貫通穴)4a
に、テーパ状の外周面を有する治具5を用いてガラス基
板4をスタンパ1側に押し込むような方向に負荷をかけ
てガラス基板4を湾曲させる。ガラス基板4を湾曲させ
る際には、ガラス基板4の外周端を環状体形状を呈して
いる4つの支持部材3により支持する。このとき、支持
部材3を用いてガラス基板4を支持すると、ガラス基板
4は外周端を支持部材3の各支持部3aの円弧の斜面3
bの長さ分だけ広い範囲にわたって支持されているため
円周上の位置による湾曲量の違いが全く生じない。
ら、図1(c)に示すように、ガラス基板4の中央部分
に形成されているセンターホール(中央貫通穴)4a
に、テーパ状の外周面を有する治具5を用いてガラス基
板4をスタンパ1側に押し込むような方向に負荷をかけ
てガラス基板4を湾曲させる。ガラス基板4を湾曲させ
る際には、ガラス基板4の外周端を環状体形状を呈して
いる4つの支持部材3により支持する。このとき、支持
部材3を用いてガラス基板4を支持すると、ガラス基板
4は外周端を支持部材3の各支持部3aの円弧の斜面3
bの長さ分だけ広い範囲にわたって支持されているため
円周上の位置による湾曲量の違いが全く生じない。
【0021】ガラス基板4を治具5によって湾曲させた
後、図1(d)に示すように、支持部材3をスタンパ1
の外周方向、即ち、径方向外側にゆっくり開いていき、
支持部3aの斜面3bにガラス基板4の外周端を接しつ
つ、ガラス基板4と光硬化性樹脂2とを接触させる。こ
こで、ガラス基板4の湾曲状態が前述したように、支持
部3aの斜面3bに支持されており、円周方向で均一に
湾曲しているため、ガラス基板4と光硬化性樹脂2との
相互接触が全周でほぼ同時に開始される。
後、図1(d)に示すように、支持部材3をスタンパ1
の外周方向、即ち、径方向外側にゆっくり開いていき、
支持部3aの斜面3bにガラス基板4の外周端を接しつ
つ、ガラス基板4と光硬化性樹脂2とを接触させる。こ
こで、ガラス基板4の湾曲状態が前述したように、支持
部3aの斜面3bに支持されており、円周方向で均一に
湾曲しているため、ガラス基板4と光硬化性樹脂2との
相互接触が全周でほぼ同時に開始される。
【0022】支持部材3がスタンパ1の外周を越えて外
側に完全に開ききった後、図3(e)に示すように、光
硬化性樹脂2がスタンパ1とガラス基板4との間で、所
定の領域まで展開するのを待つ。この際、前述したよう
に、光硬化性樹脂2とガラス基板4との接触が全周で同
時に開始されるため展開速度も場所による差がほとんど
生じない。
側に完全に開ききった後、図3(e)に示すように、光
硬化性樹脂2がスタンパ1とガラス基板4との間で、所
定の領域まで展開するのを待つ。この際、前述したよう
に、光硬化性樹脂2とガラス基板4との接触が全周で同
時に開始されるため展開速度も場所による差がほとんど
生じない。
【0023】したがって、光硬化性樹脂2は、スタンパ
1とガラス基板4との間の全領域でほぼ同時に展開が完
了する。このため、光硬化性樹脂2は、ガラス基板4の
外周端からはみ出すことはない。
1とガラス基板4との間の全領域でほぼ同時に展開が完
了する。このため、光硬化性樹脂2は、ガラス基板4の
外周端からはみ出すことはない。
【0024】光硬化性樹脂2の展開が完了したら、図3
(f)に示すように、ガラス基板4の上方から光源によ
って紫外線6を全面照射して光硬化性樹脂2を硬化させ
る。最後に、図1(g)に示すように、スタンパ1から
光硬化性樹脂2付きのガラス基板4を離型して光ディス
ク用基板7を得る。このようにして製造された光ディス
ク用基板7は、光硬化性樹脂2の展開時に光硬化性樹脂
2がスタンパ1とガラス基板4との外にはみ出さないた
め、光硬化性樹脂2のバリが全く生じない。
(f)に示すように、ガラス基板4の上方から光源によ
って紫外線6を全面照射して光硬化性樹脂2を硬化させ
る。最後に、図1(g)に示すように、スタンパ1から
光硬化性樹脂2付きのガラス基板4を離型して光ディス
ク用基板7を得る。このようにして製造された光ディス
ク用基板7は、光硬化性樹脂2の展開時に光硬化性樹脂
2がスタンパ1とガラス基板4との外にはみ出さないた
め、光硬化性樹脂2のバリが全く生じない。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の光ディスク
用基板の製造方法によれば、ガラス基板を湾曲させると
きに、これを支持する支持部材の形状をガラス基板の外
径と同じ径をもつ円弧状の斜面とし、ガラス基板を円周
方向で均一に湾曲させ、ガラス基板と光硬化性樹脂との
接触するタイミングの場所による差をなくし、光硬化性
樹脂の展開速度を均一にすることによって、バリの発生
を抑止するという効果を奏する。
用基板の製造方法によれば、ガラス基板を湾曲させると
きに、これを支持する支持部材の形状をガラス基板の外
径と同じ径をもつ円弧状の斜面とし、ガラス基板を円周
方向で均一に湾曲させ、ガラス基板と光硬化性樹脂との
接触するタイミングの場所による差をなくし、光硬化性
樹脂の展開速度を均一にすることによって、バリの発生
を抑止するという効果を奏する。
【0026】また、バリの発生を抑止することができる
ため、光ディスク用基板の製造における歩留まりも向上
させることができる。
ため、光ディスク用基板の製造における歩留まりも向上
させることができる。
【図1】本発明の光ディスク用基板の製造方法の一実施
例を示し、(a),(b),(c),(d),(e),
(f)及び(g)は各製造工程段階を示し、正面図及び
この正面図に対応した平面図を1組とした各製造工程図
である。
例を示し、(a),(b),(c),(d),(e),
(f)及び(g)は各製造工程段階を示し、正面図及び
この正面図に対応した平面図を1組とした各製造工程図
である。
【図2】本発明の光ディスク用基板の製造方法で用いる
支持部材の実施例を示す一部断面斜視図である。
支持部材の実施例を示す一部断面斜視図である。
【図3】従来の光ディスク用基板の製造方法の一実施例
を示し、(a),(b),(c)(d),(e),
(f)及び(g)は各製造工程段階を示し、正面図及び
この正面図に対応した平面図を1組とした各製造工程図
である。
を示し、(a),(b),(c)(d),(e),
(f)及び(g)は各製造工程段階を示し、正面図及び
この正面図に対応した平面図を1組とした各製造工程図
である。
1,31 スタンパ 2,32 光硬化性樹脂 3 支持部材 3a 支持部 3b 斜面 4,34 ガラス基板 4a,34a センターホール 5,35 治具 6,36 紫外線 7,37 光ディスク用基板 33 爪
Claims (2)
- 【請求項1】 情報パターンを有するスタンパの表面に
光硬化性樹脂を塗布し、ガラス基板を前記スタンパの表
面側に移動可能に支持する支持部材により前記ガラス基
板を前記光硬化性樹脂上に配し、前記ガラス基板に付加
をかけて前記スタンパの表面側に突出すように湾曲させ
つつ、前記支持部材を前記ガラス基板の径方向外側に開
いて行くことによって前記ガラス基板を降下させて前記
ガラス基板と前記光硬化性樹脂とを接触させ、さらに、
前記光硬化性樹脂を前記スタンパと前記ガラス基板との
間に層状に展開させ、展開が完了した後、前記ガラス基
板側から紫外線を照射することによって前記光硬化性樹
脂を硬化させ、最後に前記スタンパと前記ガラス基板と
を離型して光ディスク用基板を得る光ディスク用基板の
製造方法において、 前記支持部材は、前記径方向に移動可能な環状体形状を
呈する複数の支持部を有し、該支持部を前記ガラス基板
の外周端に接しつつ前記ガラス基板を均一に湾曲させ、
前記ガラス基板と前記光硬化性樹脂とを接触させること
を特徴とする光ディスク用基板の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク用基板の製造
方法に用いる前記支持部材において、前記支持部のそれ
ぞれは、前記ガラス基板の外径と同じ径をもち、かつ前
記ガラス基板の外周端に接する円弧状の斜面を有してい
ることを特徴とする光ディスク用基板の製造方法に用い
る支持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6088353A JP2770843B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 光ディスク用基板の製造方法及びこれに用いる支持部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6088353A JP2770843B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 光ディスク用基板の製造方法及びこれに用いる支持部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07296428A true JPH07296428A (ja) | 1995-11-10 |
JP2770843B2 JP2770843B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=13940463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6088353A Expired - Lifetime JP2770843B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 光ディスク用基板の製造方法及びこれに用いる支持部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2770843B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03141052A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-17 | Nec Corp | 光学的記録担体の複製方法および複製装置 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP6088353A patent/JP2770843B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03141052A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-17 | Nec Corp | 光学的記録担体の複製方法および複製装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2770843B2 (ja) | 1998-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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