JPH0729578B2 - 支持装置 - Google Patents

支持装置

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JPH0729578B2
JPH0729578B2 JP1070302A JP7030289A JPH0729578B2 JP H0729578 B2 JPH0729578 B2 JP H0729578B2 JP 1070302 A JP1070302 A JP 1070302A JP 7030289 A JP7030289 A JP 7030289A JP H0729578 B2 JPH0729578 B2 JP H0729578B2
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JP
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support arm
movement
spring
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JP1070302A
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コール・ティー・ブローダーセン
ダニー・エス・フォスター
Original Assignee
シアーズ・マニュファクチャリング・カンパニー
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Publication date
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトラック、建設機械、及び農耕機械に典型的に
使用するような座席支持装置を含む様々な支持機構に関
する。
構造が簡単で、かつ安価であり、しかも凝縮性と快適性
に対する製作者の常に増大する欲求を満たす支持機構の
必要性が絶えない。支持及び着席特性を容易に変更し得
るそのような装置の必要性も加わっている。
或る座席支持装置は緩衝器のような減衰装置を有する。
それらは幾つかの問題を包含する。最も顕著な問題は、
緩衝器の行程と座席の垂直運動が線形関係にないことで
ある。緩衝器の行程と座席の垂直運動との非線形関係は
そのような支持装置の性能と着席特性を損う。
そのうえ、緩衝器、又は他のそのような流体装置は、殊
に空気循環に適していない装置の中に囲まれている時、
熱の放散が困難である。これは緩衝器の性能低下と寿命
短縮の両方の原因となる。
座席支持装置の高さ調整機構に、他の困難性も有った。
そのような機構は手が届き難く、運転者を苦しめる可能
性のあるレバーや引き金を必要とすることがよくあり、
一般に複雑で、高価につく。さらに、車両が走行してい
て、運転者が調整機構を手さぐり、又は探さなければな
らない時は、そのような機構は危険でさえある。
最後に、実質的に座席の全荷重を担持するシザーアーム
(鋏形腕金)、つまり平行四辺形連接桿を含む鋼鉄棒を
介して、大抵の座席支持装置が座席から支持バネに荷重
を伝達する。これらの棒は直接に支持バネと相互作用す
る。よってこれらの棒の全ては頑丈な構造のものでなけ
ればならず、そのためそのような装置の価格と複雑性を
増した。これらの従来装置の代表的なものには、米国特
許、パーソン(Persson)の第3,339,906号、ヒュオット
・デ・ロングチャンプ(Huot de Longchamp)の第3,82
6,457号及びメイラー(Meiller)他の第4,125,242号が
ある。
本発明は、より安価で、より凝縮され、安楽な座席支持
装置を与える。これは、仮想枢軸の回りに動くカムを有
する独立作動の支持腕金を用いる。座席の垂直運動に対
してほぼ一定の線形関係を有する減衰装置を組込むこと
もできる。
本明細書に開示される支持装置の一実施例が支持ハウジ
ングの中に納まっている。実際の支持機能はハウジング
内部で枢動する支持腕金である一次支持装置によって与
えられる。望ましい一実施例において、支持ハウジング
の2次支持材は代表的には、ハウジングの垂直運動を案
内し、座席支持装置にかかる荷重によって発生する力
の、より少ない量を受ける平行シザーアームを含む。引
張コイルバネのような懸架装置が直接に支持腕金に連結
され、シザーアームには連結されていないので、そのよ
うになる。高さ調整装置は支持腕金の一部である。2次
支持材、つまりシザーアームに、緩衝器のような減衰装
置が取付けられる。
本発明の目的の一つは、車両製造者によって課せられる
厳しい寸法上の制約を満たすことのできる強力な座席支
持装置を作ることである。シザーアームから支持腕金を
独立させ、支持腕金の端にあるカム上2つの円弧状表面
によって画成される仮想枢軸を含むように設計すること
によって上記が達成される。本発明のいま一つの特徴
は、それを迅速、かつ容易に分解できることである。よ
って、本発明の支持、及び着席特性は、異なる支持バネ
及び緩衝器に変えることによって、容易に変更し得る。
この座席支持装置により達成されるいま一つの目的はそ
の快適な乗り心地である。これは支持バネが緩衝器から
機械的に独立していることによる。本発明のこの特徴に
より、座席の垂直運動と減衰装置の行程との間にほぼ一
定の線形関係が可能となる。このことは、ひいては、支
持装置の運動の作動範囲を通して、より快適な乗り心地
を与える。
望ましい実施例では、緩衝器の位置は、より自由に循環
する空気に曝すことのできるシザーアームの外側にあ
る。よって熱は容易に緩衝器から放散して、緩衝器をよ
り効果的に機能させると同時に従来装置のように急速に
摩損するのを防止する。
高さ調整機構が支持腕金に組込まれており、座席支持装
置の垂直調整にレバー、引き金又は他の装置を必要とし
ない。そのような特性を組込むことができるけれども、
時として望ましくないと見なされる。支持ハウジングの
上部を上方に引張って、様々な垂直位置を決めるカム上
の切欠きに係合する枢動自在のつめと偏倚バネを作動さ
せることによって、調整がなされる。
その価格と構造上の利点から、支持腕金自体も開示して
特許請求の範囲に記載している。角度移動自在の支持腕
金は2つの端をもつ長柄を含み、ほぼ隔置自在の平行関
係に2つの表面を維持する支持装置の中に使用される。
腕金の一端(第1の端)に、一つは小さく、他の一つは
大きい、2つの円弧表面をもつカムがある。これらの表
面は、支持腕金が角度移動する時に、カムがその回りに
枢動する中心点を画成する。支持装置に連結される2つ
の表面の間の空間が変化する、つまり少なくとも一方の
表面が他方の表面に対して相対的に動くにつれて、長柄
の角度移動を可能にする装置が長柄の他端(第2の端)
にある。腕金はまた長柄を作動自在に懸架装置に連結す
る装置をも含む。
支持腕金を用いる、より単純な構成の支持装置の代替実
施例も記載している。支持腕金の強度と凝縮性は、シザ
ーアーム、減衰装置又は高さ調整特性の無い支持装置の
構成を可能にする。これらの一つ以上を加えることが可
能ではある。この支持装置は少なくとも1個の可動表面
を有し、長柄をもつ支持腕金と、一端に2つの円弧表面
をもつカムとを含む、カムフォロワー装置はカムの運動
を画成し、他方、バネのような偏倚装置、又は緩衝器
が、装置によって隔置関係に保たれる2つの表面の相対
運動を制御する。
本発明の特徴と見なされる斬新な特性を特許請求の範囲
に記載している。しかし、他の目的や付随する利点と共
に本発明自体が、添付図面を参照しつつなされる以下の
説明によって一層良く理解できるであろう。
第1図は機械的座席支持装置(1)の全体を示す。装置
(1)は車両(図示せず)の中の表面(2)に取付けら
れ、パッド又はバネ付きの座席(3)によって蔽うこと
ができる。運転者(4)は座席(3)の上にすわる。
本発明の全体斜視図を第2図に示すが、装置(1)の分
解図は第3図に示す。予備的に、装置(1)の比較的大
きい構成部品を説明し、このあと、個々の部品を詳細に
検査し、続いて装置(1)の作動の方法を説明する。
装置(1)のハウジングは下部(10)と上部(20)とか
ら成る。本例では、各部とも横方向に曲げられ、又は溶
接された縁をもつ無空の板である。しかし、頑丈な枠状
構造でも十分役立つであろう。1対の平行なシザーアー
ム(35)の組がハウジングに連結され、各組は(35A)
と(35B)で示される。シザーアーム(35)の一端は、
シザーアーム(35)に溶接された軸受管(36,38)によ
って上下のハウジング部分(10,20)に連結される。ね
じ付き軸(42,44)が上、下ハウジング(10,20)の端に
ある孔(43)と軸受管(36,38)を貫通する。これらの
軸はハウジングの外側に設けられるナット(46)(1個
を図示)によって一端が固定される。
シザーアーム(35)の他端は棒(37,39)に溶接され
る。これらの棒(37,39)は下部ハウジング(10)と上
部ハウジング(20)のそれぞれの溝(12,22)の中を転
動するナイロン製ローラーチップ(40)によって蔽われ
る。
この形態から、装置の比較的大形構成部品が完全組立体
から容易に分解することができることは自明である。ね
じ付き軸(42,44)からナット(46)を取外し、次に軸
(42,44)を引き抜くことによって、装置は下部、及び
上部ハウジング(10,20)、並びにシザーアーム(35)
に分離できる。
本発明の他の望ましい特徴は、上部ハウジング(20)を
座席(3)に取付けるための耳(13)と、下部ハウジン
グ(10)を車両の表面(2)に固定するための孔(14)
とを含む。またシザーアーム(35)には、緩衝器(25)
のような減衰装置も取付けられている。シザーアームの
一つにドッグ(26)が溶接される。ドッグ(26)に取付
けられる棒(27)が緩衝器(25)の一端にあるジャーナ
ル(28)貫通する(第3図)。緩衝器(25)の他方のジ
ャーナル(28)は棒(39)に係合する(第7図)。ジャ
ーナル端(28)はナイロン又はゴム座金(29)によって
シザーアーム(35)との摩擦を避けて隔離される。
シザーアーム(35)とハウジング(10,20)のみが組立
てられた時、上、下のハウジング(20,10)を隔置関係
に保つ力は何も無いので、これらの部品はその自重によ
って、たたみ込まれるであろう。つまり、ローラーチッ
プ(40)が溝(12,22)の中を滑動するのに対抗する水
平力がない。組立てられた装置(1)では、ハウジング
(10,20)は支持腕金組立体(60)に連結されて隔置さ
れる。支持腕金(60)の一端は上部ハウジング(20)の
下側にあるブラケット(70)内で枢動し、バネ(90)を
含む懸架装置に連結される。支持アーム組立体(60)の
他端はナイロン端チップ(64)を有する横棒(62)に溶
接される。これらの端チップ(64)は下部ハウジング
(10)に溶接された鋼板から成る溝(65)の中を転動す
る。
支持腕金組立体(60)は第8図に示すように、2個の別
々の長柄部品(60A,60B)から形成することが望まし
い。支持腕金組立体(60)の屈曲端はブラケット(70)
の間にはまり込む。バネ軸(92)がブラケットの長孔
(72)を支持腕金の長孔(66)を貫通する。バネ(90)
の端の1組が作動自在にバネ軸(92)に結合される。バ
ネ(90)の他端は突極的に、上部ハウジング(20)の間
接結合されて動きを固定される。
以上に延べられた一般概念は支持腕金(60)とシザーア
ーム(35)の独立した機械的作動を生じる。支持腕金組
立体(60)は究極的に懸架装置、バネ(90)に係合す
る。シザーアームは独立して減衰装置、緩衝器(25)と
相互作用する。荷重が装置(1)にかかる時、支持腕金
組立体(60)のまるい端(61)は上部ハウジング(20)
の下側に対して転動又は枢動して、支持バネ(90)を引
張る。同時にバネ(90)の運動は緩衝器(25)によって
減衰される。
よって、枢動する支持腕金(60)は装置の1次支持装置
である。シザーアーム(35)は上部ハウジング(20)の
垂直運動のための主として案内装置として働く2次支持
装置である。荷重がかかった時の全体組立体の構造分析
を行えば、シザーアーム(35)は幾らかの垂直、及び水
平の力の成分を伝達するけれども、これらの成分は支持
腕金組立体(60)が受け持つ荷重に比べて比較的小さい
ことが判るであろう。従ってシザーアームは従来の装置
よりも少なくて安価な材料量から構成することができ
る。
支持腕金組立体(60)は第8図に分解図で示す。この組
立体は、懸架装置と相互作用するのに必要な要素と、装
置(1)の高さを調整するための装置を構成する要素と
を含む。カム(80)が部品(60A)と部品(60B)の間に
はさまり込む。バネ軸(92)は部品(60A,60B)の長孔
(66)とカム(80)の孔(81)を貫通してカム(80)の
一端を支持腕金(60)の内側に固定する。ピン(83)が
部品(60A,60B)の長孔(67)とカム孔(82)を貫通す
る。偏倚バネ(85)がバネ(85)のコイル(87)を通し
て部品(60A,60B)の間にピン止め(図示せず)され、
バネ曲がり部(86)が切欠き(69)にはまる。つめ(9
5)が孔(97A,97B)に通されるピン(96)(第9図)に
よって部品(60A,60B)の間に固定される。
支持腕金(60)の各外側で、円形切欠き(102)付きの
バネ端ローラー(100)がバネ軸(92)の各端の上にか
ぶさる(第3図)。ローラー(100)は固定ピン(104)
(1個のみ示す)によって軸(92)の両端に固定され
る。バネ(90)は切欠き(102)にはまり込む屈曲端(9
0A)を有する(第4図平面図)。バネ軸(92)に結合さ
れるバネ(90)の端は以下に説明するように運動自在で
ある。バネ(90)の固定端は屈曲端であり、支持バネ調
整機構の一部である横棒(110)の上にかかる。
第3図に示すように、バネ調整機構は横棒(110)にネ
ジ結合するネジ付き棒(112)から成る。棒(112)は上
部ハウジング(20)にある整合孔(図示せず)を通して
延在する。棒(112)の一端は上部ハウジングの外側に
あるつまり(114)に固定され、他端はブラケット(7
0)に当接する板(116)に座金(117)とナット(118)
によってネジ結合される。よって、つまり(114)がネ
ジ付き棒(112)を回す時、横棒(110)はつまみ(11
4)、又はブラケット(70)に向かって動く。これはバ
ネ(90)の張力を調整する。バネの力は結局、棒(11
2)と板(116)によって上部ハウジング(20)に伝達さ
れる。
次に支持装置の機能、及びその支持腕金との相互作用を
説明する。装置(1)の主要特徴の一つはカム(80)の
円弧表面(80A,80B)によって画成される2個の同心円
の中心であるいわゆる仮想枢軸である(第9図)。これ
らの表面はブラケット(70)の内部に固定される円筒形
カムフォロワー(120,122)と常に接触している(第3
図)。各カムフォロワーは固定軸の回りに回転自在であ
る。第5図ないし第7図を参照すると、垂直力Aが上部
ハウジング(20)にかかる時に、全体の支持腕金組立体
が所定の態様で動く。ローラー(64)は溝(65)(第7
図)の中で右方(第5図)に滑動し、支持腕金(60)と
カム(80)の左側は反時計回りに枢動する(第5図)。
カムフォロワー(120,122)はブラケット(70)と上部
ハウジング(20)の位置に対して固定されているのでこ
の運動が生じる。バネ(90)はバネ軸(92)に連結さ
れ、横棒(110)によって上部ハウジング(20)に対し
て固定されているので、バネ(90)がカム(80)と支持
腕金(60)のカム端を右側に引張る。しかし、上部ハウ
ジング(20)の下方運動は力Aに抗してカム(80)に反
時計回りの回転を生じる。カム(80)が動くにつれ、仮
想枢軸も空間を通して垂直方向に動く。
第5図および第6図を比較すると、カムフォロワー(12
0,122)の固定位置に対するカム(80)の円運動が判
る。第5図に示す装置(1)の最高位置から第6図に示
す装置の最低位置までカム(80)を反時計回りに、力A
が回転させる。同時に支持腕金(60)のローラー(64)
はさらに右方へ動き、装置(1)の圧縮を可能にする。
カムフォロワー(120,122)に当たって動くカム表面(8
0A,80B)が画成するのと等しい同心円弧をブラケット
(70)の長孔(72)が画成することも着目すべきであ
る。よってバネ軸(92)はカム(80)と同じ円弧運動を
追従する。第5図と第6図は装置(1)の2つの異なる
高さ調整位置を表すことに注目すべきである。以下に明
らかにされるように、装置に荷重がかかっている時に、
座席の高さ調整機構は変わらない。第5図と第6図は端
に本発明の2つの極端な形態を表すに過ぎない。
第6図に、カム表面(80A,80B)によって画成される円
弧の交差する半径により画成される、いわゆる仮想枢軸
が描かれる。
枢軸は上部ハウジング(20)に対して以外は固定され
ず、その位置はカム(80)と上部ハウジング(20)の垂
直運動と共に変化する。第6図に見られるように、仮想
枢軸は装置(1)の本体の外側に存在し得る。この特徴
が本発明の装置の凝縮性につながる。本実施例では、第
6図のたたまれた高さは3in(7.6cm)で、第7図の完全
高さは約9in(22.9cm)である。
第12図、及び第13図は同様な装置の場合、従来の形態が
いかに大きな高さを必要とするかを示す。本発明の性能
を再現するには、シザーアーム(330)がその枢軸(30
0)から点(310)までの梃(てこ)の腕をバネ(320)
と同一直線上に持ってくる必要がある。第12図のこの機
械的装置では、第6図の完全にたたまれた形態は得られ
なかった。これは第13図に示され、この実際の高さHは
5in(12.7cm)、で上部ハウジング(20)と下部ハウジ
ング(10)を合体させることは不可能であろう。機械的
座席支持装置の高さの数インチの節約は、そのような支
持装置を購入する機械製造者が定めた寸法許容値を満た
すか満たさないかの差を意味し得る。慣習的に、装置の
支持力は懸架バネの動きに対する上部ハウジングの垂直
移動量の比を表す梃比によって決まる。本発明の場合、
カム表面(80A,80B)の曲率半径が座席設計者の所定の
梃比の選択の結果であり、本装置の場合、3:1である。
緩衝装置(25)から支持腕金(60)が独立していること
は、各部品の作動の効率をより良くなし得るのみなら
ず、上部ハウジング(20)の垂直移動量と緩衝装置(2
5)の行程との間にほぼ一定の線形関係を可能にする。
この線形性は座席の荷重、又は高さ調整にかかわらず座
席の性能の均等性を生じる。座席支持装置の移動量と緩
衝装置の行程量の比は約3である。
上部ハウジング(20)と緩衝器(25)の間の線型関係は
完全な線形性から10%よりも大きく変わるべきでない。
これはシザーアームが動くにつれて緩衝器の両端が相互
に対してほぼ線形関係で動くからである。従来技術の装
置では、緩衝器は上、下のハウジングに取付けられるで
あろう。これは円弧状の非線形運動を生じるので、緩衝
器にかかる力の垂直成分は支持装置の垂直高さが減じる
につれて減少するのであろう。つまり、緩衝器(25)に
生じる力は座席の高さから(10%以内で)独立してお
り、座席にかかる荷重のみによって決まる。
ドッグ(26)の高さは緩衝器(25)の行程の長さを決定
する。緩衝器の最大量の行程が望ましい。シザーアーム
枢軸(35C)から棒(27)が遠く離れれば離れるほど、
緩衝器(25)の行程が大きくなる。これはひいては上部
ハウジング(20)と緩衝器(25)の移動量の比を下げ
る。当業者は梃比と緩衝比が一致する必要がないこと、
またそのような特性は特定の支持装置の設計要求の結果
であることを理解するであろう。
第9図、第10図、及び第11図は高さ調整装置の作動を示
す図面である。概して言えば、偏倚バネ(85)がつめ
(95)をカム(80)の複数の切欠き(150)の1つとの
係合関係に付勢する。切欠き(150)は複数の歯(152)
と1個のつめ係合歯(154)とによって画成される。本
発明の説明中の実施例では3個の切欠きが用いられ、各
々が異なる調整高さを表す。それより少ないか多い切欠
きを用いることもでき、3個の高さ調整位置の開示は単
に例示にすぎない。
第10図は中間高さにおける調整装置を示す。矢印Xはバ
ネ(90)の力を表し、この力はバネ(85)の偏倚力と組
合さって、つめ(95)の先端と切欠き(150)との係合
を保つ。装置(1)の高さを上げるためには、バネ軸
(92)に垂直力Yをかける必要があり、これは上部ハウ
ジング(20)(図示せず)に上向き力をかけることよっ
て行うことができる。これは支持腕金(60)を時計回り
に枢動させる。溝(65)の中のローラー(64)は左方に
動き、他方、垂直力Yは支持腕金(60)とカム(80)を
上方に引張る。これはつめ(95)と切欠き(150)を係
合させる組み付け力を解放するので、カム(80)が上方
に引張られるにつれて、つめ(95)が歯(151)の先端
を超えて滑動して右方に隣接する切欠き(150A)の中に
入る(第10図)。
説明中の実施例では、切欠き(150A)は最も高い高さ調
整を表す。装置(1)の高さを下げるには、さらに追加
の垂直力を支持腕金(60)とカム(80)にかけて、つめ
の係合離脱縁(195)がカムの係合離脱縁(180)に接触
するようにする。より大きな上向き力がかけられるにつ
れて、つめ(95)はピン(96)の回りに枢動する。よっ
てバネ(85)に接触するつめ(95)の先端(295)はバ
ネ(85)の先端から谷(285)に入る。切欠き(150)に
係合するつめ(95)の先端は歯(151)に外接する円弧
の外に動き、高さ調整装置は完全に係合を解かれる。
高さ調整装置の再係合には、支持腕金(60)とカム(8
0)に下向き力が必要である。これは上部ハウジング(2
0)(第9図ないし第11図には図示されず)を下方に押
すことによってなされ、これはローラー(64)が右方に
動くにつれて支持腕金(60)を反時計回りに回転させ
る。この運動は究極的に、歯(151)よりも大きいつめ
係合歯(154)につめ(95)の先端を接触させる。最初
に接触が行われる時、先端(295)はまだ谷(285)の中
に保持されている。さらに下向き力をかけると、つめ
(95)をピン(96)の回りに枢動させることになるの
で、つめの先端(295)は再びバネ先端(185)に配置さ
れる。この配置は第11図に描かれ、最初の、つまり最低
の位置に係合した高さ調整装置を示す。
偏倚バネ(85)とつめ(95)の形状は特別な形態と目的
を有する。高さ調整装置が3つの位置の何れか、又はそ
れらの中間の何処かにある時は、つめ後部先端(295)
は常に偏倚バネ先端(185)にあって、切欠き(150)と
の係合状態に付勢されている。第9図に示すように、つ
め(95)が完全に係合を解かれた時に、谷(285)は枢
動自在のつめ(95)を歯(151)の外接円弧の外側の継
続的非係合に保つように付勢し、これは再係合歯(15
4)がつめ(95)に係合して最初の位置に引き込むまで
続く。つめの係合離脱縁(195)とカムの係合離脱縁(1
80)の引っかかりはつめ(95)の回転を生じて、つめ先
端(295)をバネ先端(185)又はバネ谷(285)に対し
て位置決めする。
第14図は以上述べた支持組立体(60)に似た概念の簡易
型支持腕金(560)の斜視図である。高さ調整機構が腕
金に組込まれていないので、これを単一の構造要素とし
て作ることができる。支持腕金(560)は長柄(562)を
含む。長柄の一端(第1の端)にカム(580)があり、
これは大きい円弧表面(561)と小さい円弧表面(566)
を有する。円弧表面は第15図の半径r1とr2の交点により
表される中心点Cを画成する。長柄(562)の、カム(5
80)とは反対の端(第2の端)に、支持腕金の角度移動
を可能にする装置(564)がある。そのような装置は第1
4図に示すように、単に一表面上を滑動する無空の棒(5
64)から成ることができるであろう。代わりに、角度移
動を可能にする装置は、さきに述べたように、溝(65)
の中を滑動するローラー(64)に似たものであることも
できるであろう。角度移動を可能にするための装置の、
他の様々な同等品を容易に代用することができる。例え
ば、長柄(562)の端は一表面上を滑らかに滑動するよ
うに単にまるくしたり、ローラーにしたりすることがで
きるであろう。装置(564)の運動は支持されている2
つの表面にほぼ平行である。
支持腕金(560)を支持装置の残りの部分に作動自在に
連結する装置は様々な仕方で実施されることができる。
棒(592)は第15図に示すようにバネ(600)の一端に固
定することができる。長孔、ナット、ボルト、溶接等々
のような他の結合用同等品も同じく使用可能である。
支持腕金(560)を用いる支持装置の実際的な、しかし
簡易化した型が第15図に示される。高さ調整機構、シザ
ーアーム、又は線形減衰特性は存在しない。しかしこれ
の要素の任意の1つ以上を追加することも考えられる。
シザーアームの代わりに、板(520)の安定性は、表面
(547)に固定される、平行な長孔(545)を有する1対
のブラケット(1個のみ図示)の中を走行する棒(54
0)によって保証される。代わりに、支持腕金と支持装
置の安定性は、前記のブラケット(70)に似た機能を有
する1対の板(570)によって確保される。支持装置を
安定させるための、前記のローラー(64)と溝(65)、
又は2個の平行な支持腕金(図示せず)のような他の装
置も考えられる。
懸架バネ(600)は、カムフォロワー装置(522,523)が
カム(580)の運動を案内する間に支持腕金(560)の回
転に抵抗する偏倚力を装置に与える。このようにして、
支持腕金は実質的に、より複雑な装置で述べたのと同様
に機能する。もちろんバネ(600)はその一端(601)が
板(520)に取付けられたタブ(510)に通されるなどの
様々な仕方で固定されることができる。偏倚装置は、代
わりに、当業者にとって公知の他の油圧又は機械的な装
置を含むことができるであろう。
第15図では、図示の支持装置を第6図に示すものとほと
んど同様にたたみ込むのを可能にする位置にある緩衝装
置が鎖線で示されている。所要の運動と力の特性と共に
寸法上及び価格上の制約にも従って、緩衝装置(525)
を除去し得るであろうし、又は板(520)と下部表面(5
30)の間に垂直位置か、他の所要位置に配置換えするこ
ともできよう。
第15図に示すように、簡略式支持装置は1個の可動表面
又は板(520)だけを必要とする。表面(530)は前記の
下部ハウジングのような装置の平行要素でもあり得る
し、単に運転室の平らな床でもあり得る。同様に、図示
の支持装置は、例えば座席の背もたれを設けることがで
きるように、90゜向きを変えることさえもできる。
当然、本明細書に記載の望ましい実施例に対する様々な
変更や変形が当業者にとって明らかである。本発明の精
神と範囲から逸脱することなく、又その付随する利点を
失うことなくそのような変形と変更を行うことができ
る。よって、そのような変更と変形が特許請求の範囲に
含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は機械的座席支持装置の上部に取付けられた座席
に座る運転者を示し、 第2図は、判り易くするために外部部品を切断除去され
た、本発明によって構成される機械的座席支持装置の斜
視図、 第3図は機械的座席支持装置の分解図、 第4図は機械的座席支持装置の平面図、 第5図は第4図の5−5線にそう、最高調整位置におけ
る機械的座席支持装置の部分側断面図、 第6図は仮想枢軸が装置の外側にある、完全に負荷さ
れ、又はたたまれた位置における機械的座席支持装置を
示す、第5図に似た部分側断面図、 第7図は、緩衝器がシザーアームの外側にある、ハウジ
ング内の独立したシザーアームと支持腕金を示す、第5
図の7−7線にそう断面図、 第8図はカムと高さ調整装置をより詳細に示す、支持腕
金の分解図、 第9図はかけがね離脱位置にある高さ調整装置の図、 第10図は中間位置にかけがねされた高さ調整装置の図。 第11図は第1のかけがね位置に再係合された高さ調整装
置の図、 第12図は立上り位置にある従来装置の部分図、 第13図は不満足な折りたたみ位置にある従来装置の図、 第14図は支持腕金の斜視図、 第15図は支持腕金を使用する支持装置の、いま一つの実
施例の正面断面図である。 1……支持装置、2……第2の表面、3……第1の表
面、60……支持腕金、80……カム、80A……小さい円弧
表面、80B……大きい円弧表面、90……偏倚装置(懸架
バネ)、120,122……カムフォロワー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ隔置自在の平行関係に2つの表面を維
    持する支持装置に使用するための角移動自在の支持腕金
    であって、 a 第1と第2の端を有する長柄、 b 前記第1の端に配設され、前記支持腕金が角移動す
    るにつれてカムが枢動する回転中心を定める同心円上の
    大きな円弧面と小さな円弧面とを有するカム、 c 前記2つの表面の間の距離が変化するにつれて前記
    長柄の角移動を可能にするために前記第2の端に配設さ
    れた装置、 d 前記長柄を前記支持装置に作動自在に連結するため
    の装置、 を含む支持腕金。
  2. 【請求項2】前記長柄を作動自在に連結するための前記
    装置が前記長柄の前記第1端のほぼ近くに固定される、
    請求項1記載の支持腕金。
  3. 【請求項3】前記長柄を作動自在に連結するための前記
    装置が前記支持装置にある偏倚装置に連結自在の棒を含
    む、請求項2記載の支持腕金。
  4. 【請求項4】前記角移動を可能にするための前記装置が
    前記2つの表面にほぼ平行に動く表面を含む、請求項1
    記載の支持腕金。
  5. 【請求項5】前記カムがさらに高さ調整機構に係合する
    ための装置を含む、請求項1記載の支持腕金。
  6. 【請求項6】ほぼ移動自在の平行関係に2つの表面を維
    持するための支持装置であって、 a 少なくとも1つの移動自在の表面、 b 前記2つの表面の間に作動自在に連結されて角移動
    自在の長柄、 c 中心点を定める同心円上の大きな円弧表面と小さな
    円弧表面とを有し、前記長柄の一端に配設されるカム、 d 前記表面が動くにつれて前記カムの運動を定めるた
    めのカムフォロワー装置、 e 前記2つの表面の相対運動を制御するために、前記
    長柄に作動自在に連結される偏倚装置、 を含む支持装置。
  7. 【請求項7】支持装置であって、 a ほぼ相互に平行な第1の表面と第2の表面、 b 前記第1及び第2の表面の間に角度を付けて配設さ
    れ、移動自在に連結される支持腕金、 c 前記支持腕金の一端にあり、前記第1の表面に対し
    て枢動関係に作動自在に連結され、カムが枢動する回転
    中心を定める同心円上の大きな円弧面と小さな円弧面を
    有するカム、 d 前記表面の一方が前記表面の他方に対して動くにつ
    れて前記カムの運動を制御するために、前記円弧面の各
    々に作動接触するカムフォロワー装置、 e 前記支持腕金の他端にあり、前記第1及び第2の表
    面が相互に対して移動する間に、前記支持腕金の角位置
    を変化させるように前記第2の表面に作動連結している
    装置、 f 前記支持装置に支持力を与えるために前記支持腕金
    に作動係合している偏倚装置、 を含む支持装置。
  8. 【請求項8】支持装置の安定性を維持するための装置を
    さらに含む、請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】前記カムフォロワー装置は前記安定維持装
    置に取付けられる、請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】前記支持装置の高さを調整するための装
    置をさらに含む、請求項7記載の装置。
  11. 【請求項11】前記支持装置の振動を減衰させるための
    装置をさらに含む、請求項7記載の装置。
JP1070302A 1988-05-19 1989-03-22 支持装置 Expired - Lifetime JPH0729578B2 (ja)

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