JPH0729577U - Ｌｅｄ支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は工作機械・事務機等に用いられてい
るＬＥＤ表示装置のＬＥＤの支持装置に関するもので，
配線基板にＬＥＤをハンダ付けで植立させた段階の半製
品は輸送時や不注意な取扱いによつて変形を生じ易く最
終製品に対する組込みの際に変形・傾き・倒れを修正し
て取付けており，一方上記のような変形防止のため，植
立されたＬＥＤを個別に支持するＬＥＤ支持部材も提供
されているが，設計寸法と一致させるためには支持部材
自体の寸法修正作業を余儀なくされる。本考案は寸法精
度が高く，かつＬＥＤの姿勢や寸法調整の不要なＬＥＤ
組付配線基板を提供することを目的とする。 【構成】 配線基板に，凹欠部を設けた絶縁性のＬＥＤ
支持板を樹立し該凹欠部にＬＥＤ本体を跨坐させ，ＬＥ
Ｄのリード線を配線基板に緊張的に固定してＬＥＤ・Ｌ
ＥＤ支持板・配線基板の三者を一体構造としたＬＥＤの
支持装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は工作機械及び事務機一般に使用されるＬＥＤ表示装置の支持固定方 法に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より単にＬＥＤを配線基板に林立させてハンダ付した半製品の段階での表 示装置（図４）は，輸送時や，その他取扱いによつて外力，外圧で変形が生じ易 く，製品組込み時点で，その変形，傾き，倒れを修正して取付けていた。しかも 極端な場合は修正時に，足部が折れて不良処分されるケースも生じていた。一方 市場には，外部絶縁をかねた倒れ防止用のＬＥＤ支持部品もあるけれども適正寸 法のものがなく，やむなく近似寸法のものを使用し，ハンダ付加工時には専用の 治工具を用い寸法を修正のうえ使用している現状である。（図６）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ＬＥＤの使用箇数だけ独立の支持部品を使用していたのでは，余分の組立工数 を必要とし，かつ支持部品自体も高価で全体として原価増の原因にもなつている 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は配線基板に樹立した単数又は複数の凹欠部を設けた支持板にＬＥＤを 跨坐させ，該凹欠部でＬＥＤのリード線を配線基板に緊張的に固定して，支持板 ・ＬＥＤ・配線基板の三者を一体構造化することにより，複数個のＬＥＤを同時 に且つ正確な位置に支持固定できるようにしたものである。

【０００５】

【考案の作用】

ＬＥＤは支持板上部・側部等に設けた凹欠部において，支持板を跨いで配線基 板に固定されるので，高さ一率で傾きなく間隔も一定に維持され，上下，左右に 対して傾きのない強固な組立体として一体化することができ，従来しばしば生じ た変形，折損再修正手加工などの問題を一掃することができる。

【０００６】

【実施例】

図１はこの考案の実施例で，事務機シュレッダーに利用した表示部の概略構造 図である。１は表示用兼操作用配線基板，２はＬＥＤを支持するための支持板， ５はＬＥＤである（図２）。８は事務機カバー７の表示部表面に貼付されたシー ト，９は制御部との間で信号のやりとりをするための電気回路接続用コネクター ，１０，１１は事務機の非常停止或いは逆転及びＣＰＵをリセツトさせるための 押しボタン，１２は動作の切り代りを信号音で知らせるブザー，１３はカバー７ の裏側より配線基板１をねじ１４で締付けるためのねじ穴である。図２（ハ）， （ニ）は前記支持板２の平面図で，（ハ）は上側に凹欠部６，（ニ）は下側に足 部４と上側に凹欠部６を有する。図２（イ），（ロ）は前記ＬＥＤ５の支持状態 を表した構造図で，（イ）は前記配線基板１の穴部３に足部４を垂直に圧入支持 された支持板でＬＥＤ５を保持する凹欠部６を有し，リード線のハンダ付により ，ＬＥＤ５は支持板２とともに配線基板１と一体化され，上下，前後左右方向に 強固に保持される。なお，図５はＬＥＤ支持部品を用いない従来の構造図。図６ は市販のＬＥＤ支持部品を用いてＬＥＤを組込んだ構造図を示す。図７は事務機 カバー７の表示部にシート８が貼付けされており，ＬＥＤの点滅はシート透明部 １６を透して確認できるようになつている。又，非常停止などの操作も１７及び １８の丸印部を操作することによつて行われる。なお，本実施例では，図２（イ ）で示すように支持板２の足部４が配線基板１に穿つた穴部３に嵌合するように したが，配線基板１と支持板２を固定する必要が生じた場合，両者の固着は接着 剤の使用など常法の固着手段を使用して差支えはない。又，ＬＥＤのリード線部 の電気的絶縁性を必要とされる場合には，絶縁剤の塗布等によつて処理されるこ とは勿論である。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように，この考案によれば配線基板・支持板・ＬＥＤの三者が一体化し て一箇の構造体となるので，例えば実施例の図１で明らかなように，６つのＬＥ Ｄは同時に配線基板１にハンダ付，又はその他の方法で固着されるので，単数の 場合は勿論，殊に複数のＬＥＤを列設する場合は，全体が強固な一つの組立体と なり，しかも寸法精度が高く，寸法的な調整が一切不要な組立体を提供できる。 なお，支持板２に足部４（図２（ロ）），配線基板１に穴部３を各々設けて，配 線基板１に足部４を垂直に圧入することにより，支持板２は一層強固に固定する こともできるので，従来の支持部品を使用しないときはもとより市販の支持部品 を１個宛取付けていた作業と比べて，作業性，組立後の強固さ，寸法精度の向上 ，コストの低減のいづれをも一段と向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す支持板を取付けたＬＥ
Ｄ配線基板の全体図

【図２】図（イ），（ロ）はこの考案の支持板・ＬＥＤ
・配線基板の組立図 図（ハ），（ニ）は（イ），（ロ）に用いた支持板の側
面図

【図３】（イ），（ロ）はこの考案の支持板の変形図

【図４】（イ），（ロ）は従来の独立したＬＥＤ固定部
材

【図５】支持部材を使用しない従来品組立図

【図６】支持部材を使用した従来品組立図

【図７】この考案の事務機の表示部外形図

【符号の説明】

１は表示用兼操作用配線基板，２は支持板，３は支持板
の足部４を圧入する配線基板の穴部，５はＬＥＤ，６は
支持板の凹欠部，７は事務機カバー，８はシート，９は
コネクタ，１０，１１は操作用のボタン，１２はブザ
ー，１３はねじ穴，１４は取付ねじ，１５は市販のＬＥ
Ｄ支持部品，１６はシート透明部，１７，１８はシート
に印刷した前記操作用のボタンの操作部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線基板に一箇又は複数箇のＬＥＤを取
   付けてなる表示装置において配線基板に凹欠部を設けた
   絶縁性のＬＥＤ支持板を樹立し，該支持板の前記凹欠部
   においてＬＥＤ本体を跨坐させるとともにＬＥＤの各リ
   ード線を配線基板に緊張的に固定して，ＬＥＤ・ＬＥＤ
   支持板・配線基板の三者を一体構造化としたＬＥＤ支持
   装置。