JPH075656Y2 - 基板固定構造 - Google Patents

基板固定構造

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JPH075656Y2
JPH075656Y2 JP10559489U JP10559489U JPH075656Y2 JP H075656 Y2 JPH075656 Y2 JP H075656Y2 JP 10559489 U JP10559489 U JP 10559489U JP 10559489 U JP10559489 U JP 10559489U JP H075656 Y2 JPH075656 Y2 JP H075656Y2
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博樹 吉川
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Clarion Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電子部品等を配線プリント配線基板をシャー
シに結合するための基板固定構造に関する。
[考案の概要] 本考案は、プリント配線基板に設けた切欠きもしくは透
孔にシャーシ等の爪を挿入して、プリント配線基板をシ
ャーシに結合して支持するもので、この結合を容易にす
るため、上記爪を連結部によって結合された基部と頭部
とで形成し、この頭部をあらかじめ上記基部に対して傾
斜させることにより、治具を用いることなく頭部を上記
切欠きもしくは透孔に挿入固定することができるように
したものである。
[従来の技術] 従来第6図及び第7図に示すように、電子部品等を装着
したプリント配線基板1をシャーシのロワーケース2に
結合させて支持する場合、ロワーケース2から基部5と
頭部3を有する爪を一体に切り起こし、該爪6の頭部3
を、プリント配線基板1上に設けた長方形の角孔7に挿
通した上で、その頭部3を連結部4のところでねじり曲
げて固定していた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、このようにねじり曲げを行うためには治具が必
要であり、又このねじり曲げ用治具を挿入するため、シ
ャーシ内にデッドスペースを設ける必要もあるため、プ
リント配線基板上のその部分に部品を配置しないように
しなければならない。
本考案は以上のような問題点を解決することを目的とし
てなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本考案による基板固定構造は、切欠きもしくは孔を有す
る基板と、シャーシ側に設けられ上記基板を固定する固
定爪とを有する基板固定構造であって、上記固定爪は基
板の裏面を支持する基部と、該基部に対して傾斜して上
記基板を案内すると共に該基板の表面側を押さえる頭部
と、上記基部と頭部とを結合し且つ可撓性を有する連結
部とを有し、上記基板に形成された切欠きもしくは孔の
幅を上記頭部の上辺の幅よりも大きく且つ上記頭部の下
辺の幅よりも小さく設定して成ることを特徴とするもの
である。
[作用] 本考案は以上のような構成を有するものであるから、基
板をそのシャーシ側に押し付ければ、爪の頭部がその傾
斜により容易に弾性変形しながら基板に設けた切欠きも
しくは透孔を通過し、プリント基板を上記爪の頭部と基
部で両側から挟持し支持する。
[実施例] 以下本考案を図面にしたがって詳細に説明する。
第1図、第2図、第3図及び第4図に本考案の一実施例
を示す。これらの図は本考案による爪6及び該爪6を基
板1に挿入した状態を示すもので、第1図(a)に示す
ようにロワーケース2から切り起こしにより爪6が設け
られている。該爪6は略長方形で大型の基部5の上辺中
央に、弾性を有する連結部4を介して略長方形で小型の
頭部3を一体に成形したもので、該頭部3には連結部4
との境界線の中央に突起3aが設けられ、又、頭部3は基
部5に対して第1図(c)及び第2図(b)に示すよう
に傾斜角θをなすように折り曲げられている。頭部3の
下辺3b,3bは第1図(a)の如くロワーケース2に対し
て外方に向けて上向きに傾斜するようになされている。
また頭部3の幅は上方に向かって狭くなるように両側辺
3c,3cも傾斜している。
このような爪6は第1図(b)及び第3図に示すよう
に、取付けようとするプリント配線基板1の周辺に設け
られた略コ字状の切欠き8に対応する位置に設けられて
いる。
以上の構成を有する爪6の動作について第1図〜第4図
を参照して説明する。ここで第1図、第2図(a)及び
第4図はプリント配線基板1と爪6の結合状態を示して
おり、又、第3図はロワーケース2を爪6によりプリン
ト配線基板1に固定する前の状態を示すものである。
今、第1図に示すように頭部3の上辺の幅をA3、下辺の
全幅をA1、連結部4の幅をA2及び基部5の幅をA4とし、
切欠き8の幅をBとすると、 A2<A3<B<A1<A4 のような関係にする。
又、頭部3の下辺3bの付根部3d及び端部3cと、基部5の
上辺5aとの距離をそれぞれT1及びT2とし、プリント配線
基板1の厚さをTとすると、 T1<T<T2 のような関係にする。
このような状態で第3図に示すように、ロワーケース2
の上方からプリント配線基板1を載置し、爪6をプリン
ト配線基板1上に設けられた切欠き8に差し込むと、第
1図の如くその差込量は基部5の上辺5a,5aにより制限
され、プリント配線基板1はロワーケース2から基部5
により定まる一定距離だけ離して取付けられる。
ここで、プリント配線基板1の各切欠き8は、その底部
8aが爪6の連結部4に接する程度の深さに切り込まれて
いる。このようなプリント配線基板1をロワーケース2
の上部から上述の如く載置すると、爪6の頭部3の両側
辺3a,3cが切欠き8の両側辺8b,8bに当接し、さらに押し
込むと爪6が連結部4の弾性に抗して、外側に押し倒さ
れながら頭部3が切欠き8の外方に移動し、変形しなが
ら切欠き8を通過する。すると、連結部4が切欠き8内
に入り込み、底部8aに当接する。
このように頭部3の下辺の全幅A1は頭部3が切欠き8を
変形しながら通過しうる程度の長さに設定する。こうし
て頭部3の下辺3b,3bの各中間部分が切欠き8の側辺8b,
8bを上方から押さえると共に、基部5の上辺5a,5aが切
欠き8の側辺8b,8bを下方より押さえ、さらに突起3aが
切欠き8の底部8aを上方から押さえ、プリント配線基板
1は爪6により固定される。こうして第3図の4つの爪
6はそれぞれ対応する4つの切欠き8に第4図(a)の
如く結合する。第4図(b)はこの結合状態を示すもの
で、第4図(a)のA部の拡大図である。
上述の実施例ではプリント配線基板1の周辺に切欠き8
を設けたが、本考案はこれに限らず第5図に示すよう
に、基板1内に設けた角穴9であってもかまわない。こ
の場合、角穴9の幅は前記切欠き8の幅と同様にすれば
よい。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、本考案によると切欠きもし
くは透孔を有するプリント配線基板を押し込むだけで、
シャーシに設けられた爪が上記切欠きもしくは透孔と係
合し、プリント配線基板がシャーシに固定されるので、
爪をねじ曲げる治具等を用いる必要がなく、又、これら
治具を挿入するためのスペースを設ける必要がない等の
優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は本考案による基板固定
構造の一実施例を示す断面図、第2図(a)はその斜視
図、第2図(b)はその爪を示す斜視図、第3図はその
取付け作業の説明に供する分解斜視図、第4図は基板の
取付け状態を示す図で(a)はその上面図、(b)はそ
の要部拡大図、第5図は本考案の他の実施例図、第6図
は従来の爪を示す断面図、第7図はその取付け作業の説
明に供する分解斜視図である。 1……基板、2……ロワーケース、3……頭部、4……
連結部、5……基部、6……爪、8……切欠き。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】切欠き若しくは孔を有する基板と、シャー
    シ側に設けられ上記基板を固定する固定爪とを有する基
    板固定構造であって、上記固定爪は基板の裏面を支持す
    る基部と、該基部に対して傾斜して上記基板を案内する
    と共に該基板の表面側を押さえる頭部と、上記基部と頭
    部とを結合し且つ可撓性を有する連結部とを有し、上記
    基板に形成された切欠き若しくは孔の幅を上記頭部の上
    辺の幅よりも大きく且つ上記頭部の下辺の幅よりも小さ
    く設定して成ることを特徴とする基板固定構造。
  2. 【請求項2】前記固定爪の頭部と連結部の境界近傍に、
    上記基板の表面側に当接して基板の上下動を規制する規
    制突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の基板固
    定構造。
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