JPH07295400A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07295400A
JPH07295400A JP6109125A JP10912594A JPH07295400A JP H07295400 A JPH07295400 A JP H07295400A JP 6109125 A JP6109125 A JP 6109125A JP 10912594 A JP10912594 A JP 10912594A JP H07295400 A JPH07295400 A JP H07295400A
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JP6109125A
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Inventor
Takao Kume
隆生 久米
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Motoi Kato
基 加藤
Toshiaki Miyashiro
俊明 宮代
Takehiko Suzuki
健彦 鈴木
Nobuaki Kabetani
信昭 壁谷
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 把持部材を有する被記録材担持体上に担持さ
れた被記録材上に、像担持体上の各色のトナー像を先端
部の転写不良をなく転写して、濃度薄のない鮮明なカラ
ー画像を得ることである。 【構成】 転写ドラム3の金属シリンダ3a上にスポン
ジシート3b′により弾性層3bを形成する際、シート
3b′を弾性層3bの先端部固定点Aよりも長く巻き付
け、固定点Aまでの部分のみを接着し、そしてグリッパ
支持部材3dをシリンダ3aの周面に沿って動かし、シ
ート3b′の先端面を押圧、圧縮して固定点Aまで移動
させる。この状態で支持部材3dをシリンダ3aに接着
し、シート3b′の隆起した部分B′を除去して、シー
ト3b′を弾性層3bとする。これにより弾性層3bと
グリッパ支持部材3dとを、間隔d≦0.5mmの実質
的に隙間がない接触状態に設けた。 【効果】 転写バイアスを十分に印加できるので、被記
録材2の先端部まで鮮明なカラー画像を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式等を用い
たカラー複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の画像形成装置について図
6を参照して説明する。図6は、画像形成装置の1種の
レーザビームプリンタを示す全体構成図である。
【0003】この装置は、図6に示すように、給送装置
1から給送した被記録材2を転写ドラム3に巻き付けて
担持し、この被記録材2を感光ドラム4aと対向した転
写部に搬送し、感光ドラム4a上に露光、潜像形成、現
像により形成された各色のトナー像を被記録材2上に転
写してカラー画像を得る。そして被記録材2を定着器6
に搬送して、そこでトナー像を被記録材2に定着した
後、排出ローラ7により装置上部の排出部8に排出する
ものである。
【0004】画像形成装置は、感光ドラム4aの周辺
に、一次帯電器4b、クリーナ4c、レーザスキャナ部
10、回転現像装置5、給紙装置1及び転写ドラム3等
を備える。
【0005】一次帯電器4bは、特開昭63−1496
69号公報に示されるような所謂接触帯電方法を用いた
ものであって、これは導電ローラを備えており、この導
電ローラを感光ドラム4aに当接させて該ローラに電圧
を印加することにより、感光ドラム4aの表面が一様に
帯電される。
【0006】レーザスキャナ部10は、図示しないレー
ザダイオードを有し、このレーザダイオードは画像信号
が与えられると、画像信号に対応した画像光を発生し
て、ポリゴンミラー10aに照射する。ポリゴンミラー
10aはスキャナモータによって高速回転して画像光を
反射し、反射した画像光を結像レンズ10b及び反射ミ
ラー10cを介して、像担持体ユニット4の露光部から
感光ドラム4a上を選択的に照射、露光し、これにより
感光ドラム4a上に静電潜像が形成される。
【0007】回転現像装置5は、各色の現像器、即ちマ
ゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナーを備え
た現像器5M、5C、5Y及び5Kを有している。これ
ら4色の現像器5M〜5Kは、回転軸5eを中心として
回転可能に配置され、各現像器5M〜5Kは、公転する
ギアの外周に配された自転ギアに連動してそれらの現像
器中心が回転することにより、その姿勢が一定不変に維
持されている。
【0008】画像形成に際しては、各現像器5M〜5K
が軸5eを中心に回転移動し、感光ドラム4a上の潜像
に対応した色の現像器、例えばマゼンタ現像器5Mが感
光ドラム4aと対向した現像位置に止まると、そこで現
像器5Mの現像スリーブ5bが感光ドラム4aと微小間
隔(300μm程度)を開けて対向するように位置決め
された後、その現像容器内に収容されたトナーによって
感光ドラム4a上の潜像が現像される。
【0009】この現像を行なう現像器5Mでは、現像容
器内のトナーが送り込み機構によって塗布ローラ5aに
送り込まれ、この塗布ローラ5aの回転によるトナーの
現像スリーブ5bへの供給、及びブレード5cによる現
像スリーブ5b上のトナーの層厚規制により、回転する
現像スリーブ5b上に所定の厚さのトナーの薄層が塗
布、形成され、且つトナーに摩擦帯電電荷が付与され
る。
【0010】現像時には、現像スリーブ5bと感光ドラ
ム4aとの間に現像バイアスが印加され、これにより現
像スリーブ5b上のトナーが感光ドラム4a上の潜像に
対応して転移し、潜像が現像されてトナー像として可視
化される。各現像器5M〜5Kの現像スリーブ5bは、
当該現像器が現像位置に回転移動されたときに、装置本
体9に設けられた各色の現像用高圧電源と接続され、現
像スリーブ5bには各色毎に選択された電圧の現像バイ
アスが印加される。
【0011】給紙装置1は、被記録材2を収容した給紙
カセット1aを有し、このカセット1aは、装置本体9
内の底部に装填されている。画像形成時には、カセット
1aの出口近くに配置された給紙ローラ1bが画像形成
動作に応じて回転して、給紙カセット1a内から被記録
材2を1枚ずつ分離して転写ドラム3へ向けて送給す
る。被記録材2はカセット1a出口のガイド板1cによ
り案内されながら、レジストローラ1eを経て転写ドラ
ム3へ送給される。
【0012】転写ドラム3は、給送された被記録材2を
巻き付けて、被記録材2上に感光ドラム4a上に順次形
成される各色のトナー像を転写させるために、感光ドラ
ム4aの周速と同速度で矢印方向に回転して、被記録材
2を感光ドラム4aと対向した画像転写部へ向けて搬送
するものである。本例では、転写ドラム3は、直径約1
60mmのアルミニウムシリンダ3a上にスポンジやゴ
ム等の弾性層3bを形成し、その上の最外層に誘電体層
3cを形成してなっている。この転写ドラム3は、軸3
eに回転自在に軸支され、転写ドラム3に固着した図示
しないギアに駆動モータの駆動力を伝達することによ
り、画像形成動作に応じて回転するように構成されてい
る。
【0013】転写ドラム3の外周面の所定位置には、給
紙装置1から給送された被記録材2の先端を把持するグ
リッパ3fが設けられ、又転写ドラム3の下側には、こ
れに離接自在に静電吸着ローラ3gが設置されている。
給紙装置1から転写ドラム3に供給された被記録材2
は、その先端部をグリッパ3fによって把持される。先
端を把持された被記録材2を吸着ローラ3gが転写ドラ
ム3との間で挟み込んで転写ドラム3の外周面に圧接
し、転写ドラム3の回転に従動回転しながら、吸着ロー
ラ3gに対して転写ドラム3との間に印加した電圧によ
り、被記録材2を転写ドラム3の外周面上に静電吸着し
て行く。吸着ローラ3gに電圧を印加すると、誘電体で
ある被記録材2と転写ドラム3の表面の誘電体層とに吸
着電荷が誘起されるので、被記録材2は転写ドラム3の
外周面上に静電吸着される。尚、被記録材2を転写ドラ
ム3に吸着する方法としては、静電吸着に限らず、空気
による吸引等によってもよい。
【0014】感光ドラム4aは、直径約40mmのアル
ミニウムシリンダの外周面上に有機光導電体層を塗布し
てなっており、その回転軸を像担持体ユニット4のカバ
ー内に回転自在に軸支されている。感光ドラム4aの外
周上にはクリーナ4c、一次帯電器4bが配置されてい
る。感光ドラム4aは、その回転軸の一方端に図示しな
い駆動モータの駆動力を伝達することにより、画像形成
動作に応じて図6の矢印方向に回転される。像担持体ユ
ニット4は装置本体9に着脱自在であり、感光ドラム4
a等の寿命に合わせて容易に交換可能である。
【0015】定着器6は、回転駆動される加圧ローラ6
aと、これに圧接して被記録材2に熱及び圧力を加える
定着ローラ6bとを備えている。転写ドラム3から剥離
して定着器6に送られた被記録材2は、加圧ローラ6a
による搬送によって定着器6を通過すると共に、その通
過の際に定着ローラ6bからの熱及び圧力によって各色
のトナー像の定着を受ける。この定着ローラ6bにはク
リーニング部材6cが接触しており、定着ローラ6bに
付着したトナーがクリーニング部材6cによって除去さ
れる。
【0016】クリーナ4cは、感光ドラム4a上のトナ
ー像を被記録材2上に転写した後、感光ドラム4a上に
残留したトナーを清掃、除去するためのものである。ク
リーナ4cによって除去された廃トナーは、本例では、
装置本体9の側面に取付けられた図示しない廃トナー容
器に搬送されて回収される。この廃トナーの搬送は、廃
トナー容器に挿通したユニット4内の搬送スクリュー4
dによって行なわれる。廃トナーで一杯になった廃トナ
ー容器は、取外して交換される。
【0017】以上の構成の画像形成装置の画像形成動作
を説明すれば、先ず、図6に示す給送ローラ1bを回転
駆動し、給紙カセット1a内の被記録材2を1枚分離し
てこれを転写ドラム3へ給送する。転写ドラム3は図の
矢印方向へ回転し、これに給送された被記録材2の先端
をグリッパ3fで把持すると共に、吸着ローラ30の作
用により被記録材2をその周面に静電吸着する。
【0018】上記転写ドラム3の回転と同期して感光ド
ラム4aを図の矢印方向へ回転駆動し、一次帯電器4b
によって感光ドラム4aの表面を均一に帯電させ、スキ
ャナ部10によりマゼンタ画像の画像光を照射して、感
光ドラム4a上にマゼンタ画像の潜像が形成される。こ
の潜像形成と同時にマゼンタ現像器5Mを駆動し、感光
ドラム4a上に形成された潜像にマゼンタトナーが付着
するように、感光ドラム4aの帯電極性と同極性で略同
電位の現像バイアスを印加して潜像を現像すれば、感光
ドラム4a上にマゼンタトナー像が形成される。そして
転写ドラム3にその軸3eを介してマゼンタトナーと逆
極性の転写電圧を印加すれば、感光ドラム4a上のマゼ
ンタトナー像が転写ドラム3上に保持された被記録材2
上に転写される。
【0019】上記のようにして、マゼンタトナー像の転
写が終了すると、次の現像器5C、5Y、5Kが回転し
て感光ドラム4aと対向した現像位置に順次位置決めさ
れ、同様にしてシアン、イエロー及びブラックの潜像形
成、現像、トナー像の被記録材2上への転写が順次行な
われ、被記録材2上に4色のトナー像を重ね合わせたカ
ラー画像が形成される。
【0020】4色のトナー像の転写が終了した被記録材
2は、転写ドラム3から転写材分離部材3uにより分離
されて定着器6へ送られ、定着器6でトナー像の定着を
受けた後、装置本体上部に設けられたカバー上の排出ト
レイ8に排出ローラ7により排出され、ここに一連の画
像形成動作が終了する。
【0021】被記録材2が分離された転写ドラム3は、
図示しないクリーナにより表面に付着したトナーをクリ
ーニングした後、除電ローラ3kにより転写時の帯電電
荷を除電して、電気的に初期化される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図7に、従来の転写ド
ラム3のグリッパ3f近辺の様子を示す。転写ドラム3
のグリッパ3fの設置箇所では、シリンダ3a上の弾性
層3b及びその上の誘電体層3cを一部欠いた凹部構造
に形成されおり、その凹部に樹脂製の支持部材3dを設
けて、これでグリッパ3fを支持して転写ドラム3の表
面に突設させている。
【0023】被記録材2の先端部は、グリッパ3fによ
り誘電体層3cとの間で抑え付けられて把持され、その
状態で被記録材2が誘電体層3c上に静電吸着されて担
持される。
【0024】しかしながら、上記の転写ドラム3の弾性
層3bは、スポンジ等の多孔質の弾性体シートを金属シ
リンダ3a上に巻き付けて設けるので、張力がかかって
弾性層3bの表面が引っ張られる傾向にある。
【0025】このためグリッパ3fにより把持された被
記録材2の先端部側において、弾性層3bと支持部材3
dとの間に、表面側が開いた楔状の隙間3hができ(隙
間3hの表面側の間隔をdで示す)、この隙間3hのと
ころで被記録材2に転写バイアスが十分に印加されな
い。従って被記録材2の先端部でトナーが十分に転写さ
れず、被記録材2の先端部で画像濃度が薄くなる転写不
良が発生する欠点があった。
【0026】この被記録材2の先端部での転写不良をな
くすために、先端の余白部を大きくとれば、被記録材2
の有効な画像領域が小さくなる不具合が生じる。
【0027】本発明の目的は、弾性層及びその上に誘電
体層を有する被記録材担持体の外周面の一所に設置され
た把持部材により先端部を把持して、被記録材担持体上
に担持される被記録材上に、像担持体上に形成される各
色のトナー像を先端部の転写不良を生じることなく良好
に転写して、濃度薄のない鮮明なカラー画像を得ること
を可能とした画像形成装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば本発明は、像
担持体上に順次形成される各色のトナー像を転写する被
記録材を担持して、像担持体と対向した転写部に繰り返
し搬送する被記録材担持体が、金属製シリンダ上に多孔
質の弾性体シートを巻き付けて形成した弾性層と、その
上に誘電体フィルムを巻き付けて形成した誘電体層とを
有し、更に被記録材担持体の外周面の一所を弾性層及び
誘電体層を欠いた凹部に形成して、その凹部に設けた支
持部材により被記録材の先端部を把持する把持部材を支
持して突設した画像形成装置において、前記把持部材に
把持される被記録材の先端部側における導電層と支持部
材との間隔を0.5mm以下にしたことを特徴とする画
像形成装置である。
【0029】本発明の一態様によれば、前記被記録材の
先端部側における弾性層を支持部材によってシリンダの
周方向に沿って圧縮することにより、他の態様によれ
ば、前記被記録材の先端部側における弾性層と支持部材
との間に弾性層と同一材質の弾性体片を圧入することに
より、更に他の態様によれば、前記被記録材の先端部側
における弾性層及び支持部材のうちの少なくとも一方の
端面を外面側で鋭角にすることにより、前記弾性層と支
持部材との間隔を0.5mm以下にした。
【0030】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例における転写
ドラム及びその周辺の機器を示す断面図、図2は、図1
の転写ドラムのグリッパ設置箇所を示す断面図である。
本実施例では、図2に示すように、転写ドラム3のグリ
ッパ3fに把持された被記録材2の先端部側において、
転写ドラム3の導電層3bとグリッパ3fの支持部材3
dとをその間に実質的に隙間がないように設けたことが
特徴である。本実施例の画像形成装置のその他の構成は
図6及び図7に示した従来の画像形成装置と基本的に同
様で、図1及び図2において図6及び図7に付した符号
と同一の符号は同一の部材を示す。図1において符号3
jは転写ドラム3のクリーナである。
【0031】画像形成装置による画像形成動作は、従来
と同様であり、概略的に説明すれば、先ず、図1に示す
ように、転写ドラム3が矢印方向に回転して、供給され
た被記録材2の先端部をそのグリッパ3fにより把持
し、これと共に吸着ローラ3gによってその外周面上に
被記録材2を静電吸着して、転写ドラム3上に被記録材
2が巻き付け、担持する。
【0032】転写ドラム3の回転と同期して感光ドラム
1が図1の矢印方向に回転され、感光ドラム1の一次帯
電、露光により、第1色目として例えばマゼンタ成分色
の潜像を形成し、感光ドラム1と対向した現像位置に移
動して位置決めされた図示しないマゼンタ現像器を用
い、その現像スリーブに感光ドラム1上の潜像の帯電極
性と同極性で且つ略同電位の電圧を印加することによ
り、潜像を現像し、感光ドラム1上にマゼンタトナー像
が得られる。そして転写ドラム3のシリンダ3aにトナ
ーと逆極性の電圧を印加して、感光ドラム1上のマゼン
タトナー像を転写ドラム4上に担持された被記録材2上
に転写する。
【0033】被記録材2上へのマゼンタトナー像の転写
が終了すると、次の第2色目の現像器が現像位置に回転
移動して位置決めされ、マゼンタトナー像のときと同様
にして、一次帯電、露光により感光ドラム1上に潜像を
形成し、その潜像を現像して、感光ドラム1上に第2色
目のトナー像が得られ、そのトナー像が転写ドラム4上
に担持された被記録材2上に第1色目のトナー像の上か
ら重ね合わせて転写される。このようにして第2色目、
3色目、4色目としてシアン、イエロー、ブラックにつ
いて画像形成を行なって、被記録材2上にマゼンタ、シ
アン、イエロー、ブラックの4色のトナー像を重ね合わ
せたカラー画像が得られる。
【0034】本発明においては、上述したように、転写
ドラム3のグリッパ3fに把持された被記録材2の先端
部側において、導電層3bとグリッパ支持部材3dと
を、その間に実質的に隙間がないように設けた。即ち、
図2に示すように、被記録材2の先端部側における導電
層3bとグリッパ支持部材3dとの間隔dを0.5mm
以下とした。
【0035】本発明において、上記の間隔dを種々変化
させた条件で、転写ドラム3を用いて転写を行ない、カ
ラー画像を形成させた。そして得られる画像の先端部を
含めた画質について、5人の判定者を選んで判定させ
た。その結果を表1に示す。表1において、○印は良
好、×印は不良を示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1に示されるように、d≧0.6mmに
おいては、弾性層3bと支持部材3dとの隙間が大き
く、その隙間の空気層のために転写バイアスが十分に転
写体上の被記録材2に印加されないので、非記録材2の
先端部における転写不良による画像の濃度薄を無視でき
ない。d≦0.5mmでは、弾性層3bとグリッパ支持
部材3dの間に実質的に隙間がないといってよく、この
ため転写バイアスを転写体上の被記録材2に十分に印加
できるので、被記録材2の先端部にグリッパ3fの近傍
まで鮮明なカラー画像が得られ、被記録材の先端余白部
の領域を最小に設定することができた。
【0038】以上から、本発明では、上記の弾性層3b
とグリッパ支持部材3dとの間隔dを0.5mm以下に
する。本実施例では、図3のようにして間隔dを0.5
mm以下にした。
【0039】図3(a)に示すように、シリンダ3a上
にスポンジシート3b′を巻き付け、固定して弾性層3
bを形成する際、スポンジシート3b′を弾性層3bの
先端部固定点A(支持部材3dの先端部固定点でもあ
る)よりも長く巻き付け、そのスポンジシート3b′の
固定点Aまでの部分はシリンダ3aに接着し、固定点A
より延長された部分Bはシリンダ3aに非接着としてお
く。次いで図3(b)に示すように、支持部材3dをシ
リンダ3aの周面に沿って動かしてスポンジシート3
b′の先端面を押圧し、スポンジシート3b′を固定点
Aまで圧縮して移動させる。この状態で支持部材3dを
シリンダ3aに接着し、このときスポンジシート3b′
の非接着部分Bが隆起するので、その隆起部分B′をス
ポンジシート3b′の表面に沿って平行に取り除き、ス
ポンジシート3b′を弾性層3bとすればよい。
【0040】これによって弾性層3bとグリッパ支持部
材3dとを、間隔dが0.5mm以下の実質的に隙間が
ない接触状態に設けることができる。これによって、上
述したように、転写バイアスを転写体上の被記録材2に
十分に印加して、被記録材2の先端部まで鮮明なカラー
画像を得ることができ、又被記録材2の先端余白部の領
域を最小に設定することができた。
【0041】実施例2 図4は、本発明の他の実施例における転写ドラムのグリ
ッパ設置箇所を示す断面図である。本実施例では、転写
ドラム3の弾性層3bとグリッパ支持部材3dとの間に
形成される楔状の隙間3hに、弾性層3bと同材質の導
電性スポンジ片30を、隙間3hよりも十分に大きい任
意の形状で、好ましくは楔状で圧入して、スポンジ片3
0の隙間3hから隆起した部分を弾性層3bの表面に沿
って平行に切除した。
【0042】このようにスポンジ片30を隙間3hに圧
入すれば、スポンジ片30と弾性層3bとの間、スポン
ジ片30と支持部材3dとの間に、間隔が0.5mm以
下の接触状態が得られる。スポンジ片30は弾性層3b
と同材質であり、弾性層3bの一部となるため、弾性層
3bと支持部材3dとを、実施例1のときと同様、間隔
dが0.5mm以下の実質的に隙間がない接触状態に設
けたのと同じである。
【0043】従って本実施例においても、転写バイアス
を転写体に十分に印加して、被記録材2の先端部まで鮮
明なカラー画像が得られ、又被記録材2の先端余白部の
領域を最小に設定することができる。
【0044】実施例3 図5は、本発明の更に他の実施例における転写ドラムの
グリッパ設置箇所を示す断面図である。本実施例では、
転写ドラム3の弾性層3bとグリッパ3fのの支持部材
3dの一方又は両方の端面を外面側で鋭角になるように
傾斜させ、それら端面の外面側の端部同士を当接させた
ことが特徴である。
【0045】これにより弾性層3bと支持部材3dと
を、それらの端面の外側の端部において、間隙dが0.
5mm以下の実質的に隙間がないように接触できる。従
って、本実施例においても、転写バイアスを転写体に十
分に印加して、被記録材2の先端部まで鮮明なカラー画
像を得ることができ、又被記録材2の先端余白部の領域
を最小に設定することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、弾性
層及びその上に誘電体層を有する被記録材担持体の外周
面の一所の凹部に突設された把持部材により把持される
被記録材の先端部側において、弾性層と凹部に設けられ
た把持部材を支持する支持部材とを、間隔dが0.5m
m以下の実質的に隙間がない接触状態に設けたので、被
記録材担持体上に巻き付け、担持される被記録材上に、
像担持体上に形成される各色のトナー像を先端部の転写
不良を生じることなく良好に転写して、濃度薄のない鮮
明なカラー画像を得ることができる。又被記録材の先端
余白部を大きくとっても有効な画像領域が小さくならな
くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における転写
ドラム及びその周辺の機器を示す断面図である。
【図2】図1の転写ドラムのグリッパ設置箇所を示す断
面図である。
【図3】図1の転写ドラムの導電層とグリッパ支持部材
との設置法を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施例における転写ドラムのグリ
ッパ設置箇所を示す断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例における転写ドラムの
グリッパ設置箇所を示す断面図である。
【図6】従来の画像形成装置を示す全体構成図である。
【図7】図6の画像形成装置に設けられた転写ドラムの
グリッパ設置箇所を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 被記録材 3 転写ドラム 3a 金属シリンダ 3b 導電層 3b′ スポンジシート 3c 誘電体層 3d 支持部材 3f グリッパ 3g 吸着ローラ 3h 隙間 30 スポンジ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮代 俊明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 壁谷 信昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に順次形成される各色のトナ
    ー像を転写する被記録材を担持して、像担持体と対向し
    た転写部に繰り返し搬送する被記録材担持体が、金属製
    シリンダ上に多孔質の弾性体シートを巻き付けて形成し
    た弾性層と、その上に誘電体フィルムを巻き付けて形成
    した誘電体層とを有し、更に被記録材担持体の外周面の
    一所を弾性層及び誘電体層を欠いた凹部に形成して、そ
    の凹部に設けた支持部材により被記録材の先端部を把持
    する把持部材を支持して突設した画像形成装置におい
    て、前記把持部材に把持される被記録材の先端部側にお
    ける導電層と支持部材との間隔を0.5mm以下にした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記被記録材の先端部側における弾性層
    を支持部材によってシリンダの周方向に沿って圧縮する
    ことにより、前記弾性層と支持部材との間隔を0.5m
    m以下にした請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記被記録材の先端部側における弾性層
    と支持部材との間に弾性層と同一材質の弾性体片を圧入
    することにより、前記弾性層と支持部材との間隔を0.
    5mm以下にした請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記被記録材の先端部側における弾性層
    及び支持部材のうちの少なくとも一方の端面を外面側で
    鋭角にすることにより、前記弾性層と支持部材との間隔
    を0.5mm以下にした請求項1の画像形成装置。
JP6109125A 1994-04-26 1994-04-26 画像形成装置 Pending JPH07295400A (ja)

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