JPH07295343A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

画像形成装置及び定着装置

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JPH07295343A
JPH07295343A JP10762594A JP10762594A JPH07295343A JP H07295343 A JPH07295343 A JP H07295343A JP 10762594 A JP10762594 A JP 10762594A JP 10762594 A JP10762594 A JP 10762594A JP H07295343 A JPH07295343 A JP H07295343A
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JP10762594A
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English (en)
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Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Hiroko Ogama
裕子 大釜
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Masahiro Goto
正弘 後藤
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Satoru Izawa
悟 伊澤
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】転写材の後端部に生じる剥離帯電を防ぎ、剥離
オフセット現象を防止する。 【構成】感光ドラム1を一次帯電器で負極性に帯電し、
露光で電荷を除去して静電潜像を形成し、負極性のトナ
ーによって反転現像する。感光ドラム1と転写ローラ9
との間の転写ニップ部に転写材8を挿通し、転写ローラ
9により転写材8の裏面に正極性の電荷を付与して、感
光ドラム1上の負のトナー像を転写材8表面に引き付け
て転写する。その後、定着装置で加熱・加圧してトナー
像を定着する。定着時、転写材8の後端部によって、定
着ローラが後端剥離帯電を起こし、後続の転写材8に剥
取りオフセットが発生する。転写時に転写材8の後端部
が接触する、感光ドラム1表面上の後端相当部Lに、一
次帯電時に帯電を行わない。これにより、後端部の剥離
帯電を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを利
用した複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置
及びこのような画像形成装置に装着される定着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図13に従来の画像形成装置の縦断面図
を示す。表面に有機半導体(OPC)等の光導電体を有
する感光ドラム1は矢印R1方向に回転駆動され、不図
示の電源に接続されている帯電ローラ(一次帯電器)2
により所定の極性(本例ではマイナス)、所定の電位に
一様に一次帯電される。次いで、画像情報に応じてレー
ザ光等の露光3がなされ、感光ドラム1上には、静電潜
像が形成される。この際、画像部に露光を与えるイメー
ジ露光法と非画像部に露光を与えるバックグラウンド露
光法の2通りの露光法があるが、レーザ光を用いる場合
は、レーザ光の点灯時間が少なくて済む前者のイメージ
露光法が一般によく用いられている。したがって、次の
現像工程においては、光照射されて表面電位が接地電位
に近づいた露光部を現像する、いわゆる反転現像が一般
に行われる。つまり、現像器4においては、一次帯電極
性と同じ極性(本例ではマイナス)の着色荷電粒子(以
下「トナー」という。)5は、現像ローラ6上に薄層形
成され、さらに感光ドラム1に対向する現像位置に担持
搬送されると、電界の作用により感光ドラム1上の露光
部に転移して可視像(以下「トナー像」という。なお、
特に像にこだわらない場合には適宜「トナー」とい
う。)7が形成される。
【0003】感光ドラム1上のトナー像7は、転写材8
に転写される。転写材8は感光ドラム1上のトナー像7
と同期をとって、転写ローラ9と感光ドラム1との間の
転写ニップ部に挿通され、転写材8の背面には、不図示
の電源に接続された転写ローラ9により、感光ドラム1
上のトナー7とは逆極性(本例ではプラス)の電荷が供
給され、電界作用によりトナー像7は転写材8に転写さ
れる。感光ドラム1上の転写残りトナーはクリーニング
装置10により払拭され、感光ドラム1は次の画像形成
に供される。
【0004】表面に未定着のトナー像7を担持した転写
材8は、矢印K1方向に搬送され、ヒータ13を内包す
る定着ローラ12と加圧ローラ14とを備えた定着装置
11に挿通され、トナー像7が加熱・加圧されて永久定
着像となる。
【0005】図14は定着装置11の拡大縦断面図であ
る。定着ローラ12は中空のアルミニウム等の金属パイ
プからなる芯金121上にPTFEやPFA等のフッ素
樹脂からなる薄膜の離型層122を形成したもので、内
部に配設されたヒータ13により加熱される。温度セン
サ15は定着ローラ12の表面温度を検出し、その出力
は不図示の温度コントローラに入力され、ヒータ13の
通電のオン・オフがコントロールされて、表面温度はト
ナー像7の定着可能な範囲に維持される。加圧ローラ1
4は、鉄等の芯金141上にシリコンゴム等の弾性層1
42、さらにPTFEやPFA等のフッ素樹脂からなる
離型層143を形成したもので、不図示の付勢手段によ
り定着ローラ12に押圧され、定着ニップ部Nが形成さ
れる。未定着のトナー像7を表面に担持した転写材8
は、この定着ニップ部Nを通過する際に加熱・加圧さ
れ、トナー像7が転写材8に永久固定される。ダイオー
ド16、17は、それぞれ定着ローラ12、加圧ローラ
14の芯金121、141に接続されている。これらダ
イオード16、17は、定着ローラ12がトナー像7を
離反する向きの反発電界、つまりトナー像7が定着ロー
ラ12に転移付着するのを防止する方向の電界を発生さ
せる。これにより、先行する転写材8から定着ローラ1
2に転移付着したトナー7が、後続の転写材8に再転移
してこれを汚す、いわゆるオフセット現象を防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では定着装置11において、転写材8には定着ロ
ーラ14からトナー7とは逆極性(プラス)の電荷が付
与され、転写材8の後端部が定着ニップ部Nから抜け出
るときに、定着ローラ12上に剥離帯電が発生して、定
着ローラ12表面における、転写材8の後端部に相当す
る部分(以下「後端相当部」という。)にトナー7とは
逆極性(プラス)の帯電が生じ、これがダイオード1
6、17が形成する前述の反発電界を弱めるように作用
する。このため、先行する転写材8上のトナー7が一
旦、定着ローラ12に転移し、この転移したトナー7が
今度は後続の転写材8の画像上に、横線状のオフセット
汚れを生じることがある。これは、転写材8が高抵抗と
なる低湿環境下で生じ易く、また、定着ローラ12及び
加圧ローラ14のそれぞれの離型層122、143が新
品状態のときに特に生じ易い。図15(a)、(b)に
は、先行する転写材81の後端部で生じた強い剥離帯電
により、後続の転写材82上でトナー7が剥ぎ取られる
様子を示す。図16(a)は、転写材82上のオフセッ
ト画像を示すもので、X部で剥ぎ取られたトナー7が定
着ローラ12の周長L0 だけ搬送方向(矢印K1方向)
後方の画像上にオフセットしている様子を示す(以下、
このオフセットを「剥取りオフセット」という。)。剥
取りオフセットは図16(a)のような、ハーフトン画
像で最も明瞭に発生し、同図(b)のような文字画像の
場合には剥取りによる文字欠けまでは至らないが、後続
部分へのオフセットが生じることがある(点線の
「A」)。
【0007】剥離帯電が転写材8の後端部で特に強く観
察されるのは、以下の理由によると考えられる。つま
り、定着ニップ部Nから転写材8が抜け出るときに、転
写電荷(プラス)は離型層122、143に比べて相対
的に導電性の高い転写材8(定着ニップ部N内では加熱
され、水蒸気も生じて電気を通し易くなっている。)中
に蓄えられており、定着ニップ部N内に転写材8がある
間は、いわば、転写材8が離型層122の表面電位を除
電する作用をもっている。ところが、転写材8の後端が
定着ニップ部Nを抜け出る場合には、定着ニップ部N内
に転写材8は存在せず、いわば、行き場を失った転写材
8の保有電荷が、置き土産として後端部から絶縁体であ
る離型層122上に転移する。このような境界部分での
帯電が強くなる現象は、図16(a)下方の拡大図に示
すとおり、定着ローラ12の軸方向の両端部(転写材8
2の搬送方向(矢印K1方向)に向かって左右両端
部。)ほど剥取りが強く生じていることにも見られる。
このように剥離帯電は、転写材8の左右両端部に強く生
じ、それは相対的導体(転写材8)と絶縁体(離型層1
22)の接触が不連続となる境界線に相当すると考えら
れる。
【0008】また、図17に示すように、転写材8の後
端部には、画像域以上に強い転写帯電が生じることも、
剥取りオフセットの誘因であることが、本出願人らの検
討の結果明らかとなった。つまり、転写材8の後端部が
転写ローラ9と感光ドラム1との間の転写ニップ部から
抜け出る際には、感光ドラム1上の後端相当部には、未
露光の状態でトナー7と同極性(マイナス)の一次帯電
電荷が一様に分布しており、転写ローラ9の電源92に
よりトナー7と逆極性(プラス)の電位に保持されてい
る芯金91と感光ドラム1の表面との間の電位差は、転
写材8の後端部の非画像域でトナー7の存しない領域で
は、画像域よりも大きくなり、相対的に余剰の転写電荷
(プラス)が付与される。
【0009】また、転写材8の後端部がまさに転写ニッ
プ部を抜け出ようとする際には、転写ニップ部内では感
光ドラム1と転写ローラ9とが転写材8を介せずに直接
接触して、転写ローラ9からはさらに大量の電荷が感光
ドラム1方向に供給されるが、このとき転写材8の後端
紙木端部にもプラス電荷が供給され、強いプラス帯電を
生じる。この転写材8自身の後端部の過剰なプラス帯電
は、上述した定着ローラ12上への置き土産としての剥
離帯電と相俟って、後端相当部の離型層122の強いプ
ラス電位としてしばしば観測される。
【0010】この剥離帯電を防止するために離型層12
2または離型層143を導電性にすることが考えられる
が、転写材8の未定着のトナー7を保持する電荷が導電
性の離型層122、143を介して漏洩して逆にオフセ
ットを生ずることがある。また、このとき定着ローラ1
2または加圧ローラ14のバイアス電圧が維持できない
不都合が生じる。これは、離型層122を導電化した場
合に、長期間の使用後に温度センサ15の絶縁性保護シ
ートが摩耗して、温度センサ15部に電流が流れたり、
これに代えて離型層143を導電化した場合には、やは
り長期間の使用後に温度センサ15に当接する絶縁性離
型層122が摩耗して、加圧ローラ14に電流が流れた
りするからである。
【0011】そこで、本発明は、転写材の後端部の剥離
帯電等による剥取りオフセットを防止するようにした画
像形成装置及び定着装置を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(第1の発明ない
し第3の発明)は、上述事情に鑑みてなされたものであ
って、それぞれ以下のような構成をとる。 〈第1の発明の手段〉第1の発明の画像形成装置は、一
次帯電器によって感光体表面を所定極性に均一に帯電
し、前記感光体表面を露光して静電潜像を形成し、帯電
電荷を除去した露光部に帯電極性と同極性の荷電粒子を
付着させる反転現像を行って可視像を形成し、転写帯電
器にて転写材の裏面側に前記可視像と逆極性電荷を付与
して該可視像を転写材の表面に転写させるとともに、定
着装置により前記可視像を加圧・加熱して転写材上に定
着する画像形成装置において、前記一次帯電器は、前記
感光体表面の一次帯電電位について、転写時の転写材の
非画像域である後端部に接触する部分近傍の一次帯電電
位を、画像域の一次帯電電位よりも絶対値が小さい電位
に、または0Vに、または画像域と逆極性に帯電するこ
とを特徴とする。 〈第2の発明の手段〉第2の発明の定着装置は、表面に
未定着のトナー像を担持した転写材を、1対の回転体が
形成する定着ニップ部に挿通するとともに、前記トナー
像を加圧・加熱して前記転写材上に永久固着させる定着
装置において、前記転写材表面のトナー像に接触する側
の回転体の表面近傍に、自己放電型の除電針を非接触状
態で配設することを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉第3の発明の定着装置は、表面に
未定着のトナー像を担持した転写材を、1対の回転体が
形成する定着ニップ部に挿通するとともに、前記トナー
像を加圧・加熱して前記転写材上に永久固着させる定着
装置において、前記転写材表面のトナー像に接触する側
の回転体の軸方向のインピーダンスについて、前記転写
材の搬送方向左右両端部に接触する部分近傍のインピー
ダンスを、中央側のインピーダンスよりも小さく設定す
ることを特徴とする。
【0013】
【作用】以上構成に基づき、第1発明は、転写材の後端
部への過剰な転写電荷付与を防ぐことにより、定着装置
での転写材の後端剥離帯電を抑制して、剥取りオフセッ
トを防止するものである。
【0014】また、第2発明は、回転体(例えば定着ロ
ーラ)の近傍に自己放電型の除電針を非接触に設け、回
転体の後端剥離帯電部を除電して、剥取りオフセットを
防止するものである。
【0015】さらに、第3発明は、回転体の軸方向両端
部であって、転写材の左右両端部近傍を低インピーダン
ス化して、両端部に集積する剥離帯電電荷をリークさせ
るようにして、剥取りオフセットを防ぐものである。
【0016】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈第1の発明の実施例1〉図1に、第1の発明の実施例
1を示す。なお、前出と同符号は同部材を示す。Lは感
光ドラム1上の領域であって、転写材8の後端部近傍に
対応する後端相当部を示す。例えば、A4サイズの転写
材8に対しては、転写材8の後端部に対応して1〜10
mmの後端相当部Lを設定する。なお、この後端相当部
Lの値は、転写材8の性状(種類、材質等)や環境等の
条件を変えて実験を行って最適の値を選定するようにす
ればよい。図2に実線で示したものが本実施例のタイミ
ングチャートである。帯電ローラ2に供給される(DC
+AC)バイアスのうち、DCバイアスを後端相当部L
のみオフすることにより、感光ドラム1の表面電位が後
端相当部Lでは0Vとなる。これに応じて現像スリーブ
6への供給バイアスも連動して後端相当部Lではオフさ
れ、トナー7が感光ドラム1側に転移しないようにす
る。転写ローラ(転写帯電器)9には電源92よりトナ
ー7とは逆極性のバイアス電圧が供給されており、転写
材8の後端部以外の画像域においては一次帯電電位(マ
イナス)と転写電圧(プラス)の電位差により、プラス
電荷が転写材8の背面に供給されるが、後端相当部Lに
対応する後端部においては感光ドラム1の電位が0Vと
なるので、上述の電位差が大幅に減少し、結果として転
写材8の背面へのプラス電荷供給が減少する。このた
め、定着装置11に転写材8が挿通されたとき、定着ニ
ップ部N内で剥離帯電電荷が転写材8の後端側へと順送
りされてきても、後端部ではあらかじめプラス帯電が弱
められているために、過剰のプラスチャージが後端部に
蓄積されることはなく、したがって、置き土産としての
後端剥離帯電は抑制され、オフセット現象を防ぐことが
できる。 〈第1実験例〉感光ドラム1としてアルミニウム基板上
に有機光半導体(OPC)を形成した直径30mmのも
のを用い、周速100mm/sec で駆動した。帯電ロー
ラ2には2000VPPのACに、−700VのDCを重
畳したバイアス電圧を印加し、感光ドラム1を一次帯電
して暗電位−680Vを一様に得た。半導体レーザの照
出光を感光ドラム1上に600dpiの密度で走査し、
露光量2.0μJ/cm2にて明電位−100Vを得るよ
うにした。トナー5として、重量平均粒径7μmで荷電
量−10μC/grのものを用い、現像スリーブ6上に
薄層トナーを形成し、感光ドラム1と間隙300μmを
保って、ジャンピング反転現像を行った。このとき現像
スリーブ6には(AC1800VPP+DC−500V)
を印加した。転写材8としてA4サイズの厚さ100μ
m、坪量64gr/cm2 のものを縦送りして、後端相当
部Lとして感光ドラム1上の3mmの領域に対し一次帯
電をDC=0Vに切替えて、感光ドラム1の後端相当部
Lの電位が0Vとなるようにした。転写ローラ9はEP
DMの発泡弾性ローラ中に導電性フィーラを分散させた
ものを8mmφの鉄芯金91上に形成し、外径20mm
としたものを用いた。抵抗は108 〜109 Ωの中抵抗
領域のものとして、電源92より+3kVを芯金91に
印加した。転写ローラ9は硬度30°(アスカC)とし
て、総圧800grwで感光ドラム1に押圧して、転写
ニップ幅3.0mmを得た。転写材8をトナー像7と同
期させて転写ニップ部に挿通し、未定着のトナー像7を
転写材8上に転写した。
【0017】定着ローラ12としては、アルミニウム製
の中空パイプを芯金121として、その上に厚さ50μ
mのPFAチューブを被覆した外径25mmのものを用
い、一方、加圧ローラ14としては、鉄製の芯金141
上に導電性シリコンゴムからなる弾性層142を形成
し、さらに最上層に厚さ50μmのPFAチューブを被
覆した外径20mm、硬度40°(アスカC)のものを
用いた。定着ローラ12の表面温度を180℃に保つよ
うに、サーミスタからなる温度センサ15の出力をコン
トローラに入力して800Wのヒータ13を制御した。
芯金121、141にはそれぞれダイオード16、17
を接続して定着ニップ部N内でトナー7を定着ローラ1
2から反撥させる向きの静電力が生じるようにした。加
圧ローラ14には総圧10kgwを加えて定着ニップ幅
4.0mmを得るようにした。
【0018】温度20℃、湿度(RH)50%の環境下
で、上述の転写材8を定着装置11に挿通した。図16
(a)、(b)に示すように、(a)ハーフトン(2ド
ットラインON・2ドットラインOFF)、(b)文字
のパターンを用いて定着後の画像を観察したところ、従
来例では剥取りオフセットが生じていたものが本実施例
では何ら生じていないことが確認された。
【0019】図3は本実施例の変形例を示すもので、一
次帯電(DC)をオフする領域を転写材8の後端部に加
えて、転写材8の当接しない後続部にまで広げたもので
ある。このようにして、転写材8の後端木端部への転写
電荷の回り込みを、より効果的に防ぐことができる。
【0020】後端部及びその後続部に対応する、感光ド
ラム1上の後端相当部La の一次帯電は必ずしも0Vで
ある必要はなく、転写ローラ9の芯金91と感光ドラム
1の表面電位の電位差が画像域よりも小さくなることに
より、本発明の効果は得られる。例えば、図4に概念図
を示すように、後端相当部La において、帯電ローラ2
への印加電圧(DC)をパルス状にオン・オフして、矩
形波状の表面電位を作り出すことによって、転写性能も
ある程度保った上で、転写材8の後端部のプラス帯電を
実質的に弱めることができる。
【0021】なお、用いる転写材8の性状(種類、厚
さ、材質等)や環境により、剥離帯電の発生強度は異な
るので、性状や環境に応じて後端相当部L(またはL
a )の大きさを変えたり、切替えるバイアス電圧値を異
ならせるようにしてもよい。 〈第1の発明の実施例2〉図5に、第1の発明の実施例
2を示す。なお、前出と同符号は同部材を示す。転写材
8の後端部に対応する、感光ドラム1上の後端相当部L
a において、一次帯電極性(DC)を通常極性(マイナ
ス)とは反転させてプラスとし、同時に転写ローラ9に
印加する電圧の極性も通常極性(プラス)と切替えてマ
イナスとする。図2のタイミングチャートには、一点鎖
線で、実施例1(実線)との差異を示した。
【0022】本実施例では転写材8の後端部には転写ロ
ーラ9からマイナス電荷が付与されるので、定着ニップ
部Nから後端部が排出されるときに剥離帯電が発生して
も、定着ローラ12上にはマイナス帯電が生じることと
なり、トナー7の極性(マイナス)と同極性であるた
め、トナー7が定着ローラ12側に引き寄せられること
はなく、剥取りオフセットは発生しない。 〈第2の発明の実施例1〉図6は、第2の発明の実施例
1の定着装置11の構成を示す縦断面図である。なお、
前出と同符号は同部材を示す。電源16aは定着ローラ
12の芯金121に結線されており、加圧ローラ14の
芯金141に結線されているダイオード7と協働して、
トナー7を定着ローラ12から反発する電界を作り出
す。除電針18は図7に示すように、厚さ50〜100
μmのステンレス鋼板を加工して、先端に高さ5mm、
ピッチ1mmの鋸歯状の尖塔部181aを有する本体1
81を絶縁性のホルダーに収納したもので、尖塔部18
1aを定着ローラ12に向けて、距離1〜5mmを隔て
て固定設置されており、本体181は電源16aに結線
されている。
【0023】転写材8の後端部に生じた剥離帯電(プラ
ス)は、除電針18によって除電される。つまり、画像
域相当の定着ローラ12表面部はマイナス電位であり、
除電針18との電位差が小さいので、放電が生じない
が、後端部において強いプラス帯電が生じた場合には除
電針18との電位差が大きくなり、コロナ放電が生じて
剥離帯電が打ち消され、該当部により後続転写材のトナ
ー像7が剥ぎ取られることはなくなる。
【0024】図8は本実施例の変形例の定着装着の縦断
面を示すもので、前出と同符号は同部材を示す。本変形
例の特徴は、スイッチ161aを設けて、少なくとも剥
離帯電した部分が除電針18に対向する間は、芯金12
1を電気的にフロート状態となるようにして、除電針1
8の除電効果を高めるようにしたことである。このフロ
ート状態は転写材8が定着ニップ部Nから排出された後
で後続の転写材8aが定着ニップ部Nに到来する以前に
限るようにして、転写材8、8aが定着ニップ部N内に
存在するときはスイッチ161aを切替えて電源16a
により芯金121にバイアス電圧が印加されるようにし
て、オフセット現象を防ぐようにすることが肝要であ
る。 〈第2の発明の実施例2〉図9は、第2の発明の実施例
2の定着装置の縦断面図である。本実施例は、第2の発
明をフィルムタイプの定着装置に適用したものである。
【0025】13aは板状のヒータであり、シームレス
ベルト状のフィルム12aの内面に押圧される。フィル
ム12aは、ポリイミド等の樹脂からなる厚さ30〜1
00μmの基層121a上に、厚さ5〜10μmの導電
性のプライマ層122aを設けて、さらに表面に厚さ3
0〜50μmのフッ素樹脂からなる離型層123aを設
けるもので、駆動ローラ19、19aにより回転され
る。フィルム12aには、加圧ローラ14が押圧され
て、両者の間には定着ニップ部Nが形成される。除電針
18は接地されており、定着ニップ部Nと駆動ローラ1
9との間に張架されたフィルム12aに対向して非接触
配置される。導電性プライマ層122aは、転写材8が
定着ニップ部N内に存在する間はダイオード16を介し
て接地されており、フィルム12aの後端剥離帯電部が
除電針18に対向する間はスイッチ161を切替えて電
気的にフロート状態に保たれるようにする。このように
して、転写材8の後端部に生じた剥離帯電は除電針18
の自己放電により除電され、剥離オフセットの発生を防
ぐことができる。 〈第3発明第1実施例〉図10は、第3の発明の実施例
1の定着装置11の平面図を示すもので、前出と同符号
は同部材を示す。図10は定着装置11より加圧ローラ
14を取り外して、転写材8の後端部が定着ニップ部N
から排出される様子を下側から見た仮想図である。転写
材8の搬送方向(矢印K1方向)の左右両端部近傍の離
型層122aには、カーボン、ケッチェンブラック、酸
化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン等の導電性フィーラが分
散され、画像域の離型層122が1015Ω・cm以上の絶
縁体であるのに対して、左右両端部の離型層122aは
108 〜1014Ω・cmの中抵抗ないし高抵抗体となるよ
うに構成されている。従来例で説明したように、後端剥
離帯電は転写材8の搬送方向の後端境界部に強く現れる
が、さらに搬送方向左右両端部の境界部に一層強く現れ
る。これは、剥離帯電で生じた電荷が左右両端部境界域
に拡散するためと考えられるが、本実施例では、電荷が
最も強く集積される転写材8の後端角部が当接する離型
層122aを低インピーダンス化して、電荷をリークさ
せることで剥離帯電を消失させるようにして、剥離オフ
セットを防ぐようにしている。
【0026】なお、離型層122の全域を低インピーダ
ンス化した場合には、画像域のトナー7の電荷がリーク
してしまい、画像部のオフセットが生じる弊害を伴う
が、低インピーダンス領域を画像の存在しない左右両端
部122aに限定することにより、画像部のオフセット
を防いで、かつ、後端剥離オフセットを防ぐことができ
る。 〈第3の発明の実施例2〉図11は、第3の発明の実施
例2の定着装置の一部を示す縦断面図である。上述した
実施例1は、離型層122の端部にフィーラを入れて低
抵抗化したものであるが、本実施例は離型層122の端
部の厚さを薄くすることによって低抵抗化したものであ
る。つまり、画像域の離型層122は厚さ50μmのP
FAコーティングを施したものであるが、左右両端部1
22b(ただし、図11には一方のみを図示。なお、次
の図12も同様。)は厚さ10μmとして、転写材8の
角部に蓄った剥離電荷をリークさせるようにして、剥離
オフセットを防止するようにしている。
【0027】図12は本実施例の変形例であり、左右両
端部の芯金121の表面粗さを画像域よりも大きくし
て、実質的に左右両端部の低インピーダンス化を図るも
のである。芯金121のブラスト処理を行う際に左右両
端部のブラスト砥粒を粗くする等により、一例として画
像域では表面粗さRZ が5μm、左右両端部ではRZ
40μmとなるようにした。離型層122はPFAによ
るスプレー均一塗布を行って形成され、膜厚は一例とし
て30μmとなるように設定する。このようにして得ら
れた定着ローラ12を用いて画像テストを行った結果、
剥離オフセットは生じなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明では、
転写材の後端部への過剰な転写電荷付与を防ぐことによ
り、また第2の発明では、回転体(例えば定着ローラ)
の近傍に自己放電型の除電針を非接触に設けることによ
り、さらに第3の発明では、回転体の軸方向端部であっ
て、転写材の端部近傍域を低インピーダンス化すること
により、それぞれ転写材の後端部に生じる剥離帯電を防
ぐようにしたものであり、いずれの発明においても剥離
オフセット現象を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1の画像形成装置の転写ニ
ップ部近傍の縦断面図。
【図2】第1の発明の実施例1の画像形成装置のシーケ
ンスチャート。
【図3】第1の発明の実施例1の他の画像形成装置の転
写ニップ部近傍の縦断面図。
【図4】第1の発明の実施例1の別の画像形成装置の転
写ニップ部近傍の縦断面図。
【図5】第1の発明の実施例2の画像形成装置の転写ニ
ップ部近傍の縦断面図。
【図6】第2の発明の実施例1の定着装置の縦断面図。
【図7】第2の発明の実施例1の除電針の本体を示す平
面図。
【図8】第2の発明の実施例1の他の定着装置の縦断面
図。
【図9】第2の発明の実施例2の定着装置の縦断面図。
【図10】第3の発明の実施例1の定着装置の下面図。
【図11】第3の発明の実施例2の定着装置の縦断面
図。
【図12】第3の発明の実施例2の他の定着装置の縦断
面図。
【図13】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【図14】従来の定着装置の縦断面図。
【図15】(a)、(b)は、転写材の後端剥離帯電の
生成を説明する図。
【図16】(a)は、ハーフトーンの場合の剥離オフセ
ットを説明する図。(b)は、文字画像の場合の剥離オ
フセットを説明する図。
【図17】従来の後端部転写帯電を説明する図。
【符号の説明】 1 感光体(感光ドラム) 2 一次帯電器(帯電ローラ) 4 現像器 5 荷電粒子(トナー) 7 可視像(トナー像) 8 転写材 9 転写帯電器(転写ローラ) 11 定着装置 12 回転体(定着ローラ) 13 ヒータ 14 回転体(加圧ローラ) 16、17 ダイオード 18 除電針 L 後端相当部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 正弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮本 敏男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次帯電器によって感光体表面を所定極
    性に均一に帯電し、前記感光体表面を露光して静電潜像
    を形成し、帯電電荷を除去した露光部に帯電極性と同極
    性の荷電粒子を付着させる反転現像を行って可視像を形
    成し、転写帯電器にて転写材の裏面側に前記可視像と逆
    極性電荷を付与して該可視像を転写材の表面に転写させ
    るとともに、定着装置により前記可視像を加圧・加熱し
    て転写材上に定着する画像形成装置において、 前記一次帯電器は、前記感光体表面の一次帯電電位につ
    いて、転写時の転写材の非画像域である後端部に接触す
    る部分近傍の一次帯電電位を、画像域の一次帯電電位よ
    りも絶対値が小さい電位に、または0Vに、または画像
    域と逆極性に帯電する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 表面に未定着のトナー像を担持した転写
    材を、1対の回転体が形成する定着ニップ部に挿通する
    とともに、前記トナー像を加圧・加熱して前記転写材上
    に永久固着させる定着装置において、 前記転写材表面のトナー像に接触する側の回転体の表面
    近傍に、自己放電型の除電針を非接触状態で配設する、 ことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 表面に未定着のトナー像を担持した転写
    材を、1対の回転体が形成する定着ニップ部に挿通する
    とともに、前記トナー像を加圧・加熱して前記転写材上
    に永久固着させる定着装置において、 前記転写材表面のトナー像に接触する側の回転体の軸方
    向のインピーダンスについて、前記転写材の搬送方向左
    右両端部に接触する部分近傍のインピーダンスを、中央
    側のインピーダンスよりも小さく設定する、 ことを特徴とする定着装置。
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