JPH07295427A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH07295427A
JPH07295427A JP6111783A JP11178394A JPH07295427A JP H07295427 A JPH07295427 A JP H07295427A JP 6111783 A JP6111783 A JP 6111783A JP 11178394 A JP11178394 A JP 11178394A JP H07295427 A JPH07295427 A JP H07295427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure roller
static elimination
transfer material
fixing
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6111783A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Ishihara
敬之 石原
Shinji Hanada
真二 花田
Motohide Shiozawa
元英 塩澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6111783A priority Critical patent/JPH07295427A/ja
Publication of JPH07295427A publication Critical patent/JPH07295427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明は、高圧電源を用い
ることなく、加圧ローラとトナーの静電気的反発による
静電オフセットを防止することのできる定着装置を提供
することを目的としている。 【構成】 芯金2の上にシリコーンゴムの如く比較的層
厚の厚い弾性層3を備え、さらにその上に層厚の薄いフ
ッ素樹脂層を設けた加圧ローラ1に対し、除電ブラシ1
1を所定間隔で配設し、該除電ブラシ11を接地する。
そして、耐熱性フェルト10を支持部材9によって支持
したクリーニング手段8を、上記除電ブラシ11との対
向位置よりも加圧ローラ1の回転方向上流側に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンター等
の電子写真画像形成装置における定着装置に関するもの
である。特に定着装置におけるトナーのオフセット防
止、すなわち定着装置において未定着トナーを定着する
際に定着ローラ側にトナーの一部が付着するのを防止す
る技術に関するものである。さらには加圧ローラの表面
が種々の原因から帯電してオフセットを発生させたり加
圧ローラに汚れが付着して転写材を汚すのを防止する技
術に関するものである。
【0002】また、本発明は、ネガ画像或はポジ画像を
選択的に得るマイクロフィルムリーダープリンター等の
画像形成装置における定着装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の電子写真画像形成装置において
は、均一に帯電された感光体上に画像パターンを投影し
て静電潜像を作り、この静電潜像を静電荷を有する有彩
色の微粉体(トナー)によって可視像として現像し、こ
の可視像を紙等の転写材にコロナ帯電器等の帯電手段に
よって静電的に転写している。そして、この転写材をコ
ロナ放電器からなる分離手段によって除電して感光体か
ら引き剥し、定着装置に送り込んで転写材上のトナー像
を熱等により定着した後、機外に排出している。
【0004】従って、最終的に出力される画像を良好な
ものとするには、この定着工程が極めて重要であり、従
来から様々な種類の定着装置の開発が行われているが、
効率の良さ等の理由から、一対の回転体によって転写材
を挟持搬送し、熱と圧力により未定着トナー像を定着せ
しめる熱ローラ方式が広く用いらている。
【0005】しかし、熱ローラ方式における問題の一つ
にオフセット現象が挙げられる。これはトナーの一部が
定着時に接触する回転体に付着して、画像欠陥を生じる
現象である。
【0006】この理由は様々であるが、最大のものの一
つに、回転体からトナーに及ぼす静電気力が挙げられ
る。つまり、未定着トナー像を表面に担持した転写材の
裏面と接触する加圧ローラが、転写材を連続的に搬送す
ることにより、マイナス側の高電位まで帯電することが
あり、加圧ローラとマイナスに帯電したトナーとが静電
気的に反発するためにオフセット現象が生じるのであ
る。
【0007】一般に、加圧ローラの表面電位は、転写材
との摩擦によって、或は転写や分離の際の除帯電によっ
て帯電された転写材が加圧ローラに接触することによっ
て帯電するが、摩擦帯電においては転写材の種類と加圧
ローラの表面材質によって、また、除帯電による転写材
の帯電においては環境条件によって帯電状態が変化し、
転写材を通過させる毎にローラ表面電位が急上昇してマ
イナス数千ボルトに達したり、マイナス百ボルトに満た
ない場合等があった。また、この表面電位は定着処理速
度が速くなる程高くなる傾向にあった。
【0008】例えば、加圧ローラ表面は一般的に層厚の
厚いフッ素樹脂やシリコーンゴム等の絶縁材質で構成さ
れているため、転写材との摩擦帯電によってマイナス数
千ボルト程度に上昇することがあり、未定着トナーがマ
イナスに帯電しているトナーである場合は、マイナスに
摩擦帯電した加圧ローラ表面と反発し合って定着ローラ
側にトナーが移動する、いわゆる静電オフセットが発生
し易いという問題があった。
【0009】そこで、加圧ローラの芯金に高圧電源によ
りバイアス電圧を印加して、加圧ローラの表面の電位を
制御し、オフセットを防止する手法が提案された。
【0010】しかしながら、この手法によれば、加圧ロ
ーラの弾性層は、上述したように一般的に層厚が厚く、
シリコーンゴム等の高抵抗な材質であるため、加圧ロー
ラ表面における除電効果が低く、効率が悪いという問題
があった。
【0011】そこで、除電手段として除電ブラシを加圧
ローラの表面に対向させ、加圧ローラ表面を除電するこ
とにより、オフセットが生じない所定の低電位まで加圧
ローラの表面電位を低下させる手法が提案された。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、除電効率を良くするために除電ブラシと
加圧ローラ表面との距離を短くすると、除電ブラシの先
端にトナーや紙粉が付着し、大きく除電効率が低下する
という問題点があった。
【0013】また、除電ブラシの製造上の部品精度や、
除電ブラシの取り付け上の精度等の点から加圧ローラと
除電ブラシの距離を除電効率の良い距離まで短くするの
は、極めて困難な作業であった。
【0014】一方、画像形成装置には、マイクロフィル
ムリーダープリンターのように、ネガ画像とポジ画像を
選択的に形成するものもあり、プラスに帯電したトナー
が用いられることがあるが、この場合には、上述のよう
に除電ブラシによる除電を行うと、却って逆効果とな
り、オフセットを発生させるという問題点があった。
【0015】本出願に係る第1の発明は、上記問題点を
解決し、除電ブラシ等の除電手段を用いた場合でも、加
圧ローラとトナーの静電気的反発による静電オフセット
を長期的に防止することのできる定着装置を提供するこ
とを目的としている。
【0016】また、本出願に係る第2の発明は、上記目
的の他、除電ブラシ等の除電手段による除電効率を向上
させることのできる定着装置を提供することを目的とし
ている。
【0017】さらに、本出願に係る第3の発明は、上記
問題点を解決し、異なる帯電極性のトナーを選択的に用
いる画像形成装置に装着した場合でも、除電ブラシ等の
除電手段を用いて長期的に良好なオフセット防止を行う
ことのできる定着装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、無端移動自在に配設されたフィ
ルム状部材または回転自在に配設された定着ローラと、
芯金上に弾性体層を有し該フィルム状部材または定着ロ
ーラに接触しながら回転自在に配設された加圧ローラと
を備え、未定着現像剤像を担持した転写材を上記フィル
ム部材または定着ローラと加圧ローラとの間にて挟持搬
送することにより上記未定着現像剤を上記転写材上に定
着せしめる定着装置において、上記加圧ローラの表面に
対して所定の当接量または所定の間隔をもって配設さ
れ、該表面の電位を所定電位に除電する除電手段と、該
除電手段よりも上記加圧ローラの回転方向上流側に配設
され、上記加圧ローラ表面の付着物を除去するクリーニ
ング手段とを備えていることにより達成される。
【0019】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、フィルム状部材または定着ローラと加圧ロ
ーラとの間に転写材を案内せしめる進入ガイドを備え、
除電手段は、該進入ガイドに一体的に支持されているこ
とにより達成される。
【0020】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、現像剤の帯電極性に応じて、除電手段
を接地またはフロート状態のいずれかに切り換える除電
切り換え手段を備えていることにより達成される。
【0021】
【作用】先ず、本出願に係る第1の発明によれば、転写
材の挟持搬送動作に伴う転写材との摩擦帯電並びに転写
材からの電荷移動により、マイナスの極性に所定の高圧
まで上昇しようとする加圧ローラの表面を、該加圧ロー
ラ表面に当接または近接するように配設した除電手段に
より除電するので、該加圧ローラの表面電位は所定の低
電位となり、マイナスの極性に帯電した現像剤を反発さ
せず、静電オフセットを生じさせない。また、除電の効
率は、除電手段の加圧ローラ表面に対する当接量或は該
表面と除電手段との間隔によって異なるが、本出願に係
る第1の発明においては、この当接量または間隔が所定
範囲内に設定されているため、効率の良い除電が行われ
る。さらに、使用が長期に渡ると、加圧ローラの表面に
現像剤や紙粉等が付着し、加圧ローラの回転に伴って搬
送されるが、これらの付着物は除電手段と加圧ローラの
当接部または近接部に到達する前に、クリーニング手段
によって除去されるので、除電効率が低下することな
く、長期に渡って安定した除電が行われる。
【0022】また、本出願に係る第2の発明によれば、
定着装置の進入ガイドは、定着ローラまたはフィルム状
部材と加圧ローラに対して、所定の角度または位置で精
度良く支持されるように配置、設計されているので、こ
の進入ガイドと一体的に除電手段を取り付けることによ
り、加圧ローラに対する除電手段の位置は、最も除電効
率の好ましい位置となり、良好な除電が行われる。
【0023】また、本出願に係る第3の発明によれば、
マイナスに帯電した現像剤を担持した転写材の挟持搬送
動作に伴う転写材との摩擦帯電並びに転写材からの電荷
移動により、マイナスの極性に所定の高圧まで上昇しよ
うとする加圧ローラの表面は、該加圧ローラ表面に当接
または近接するように配設され、かつ除電切り換え手段
により接地された除電手段により除電されるので、所定
の低電位となり、マイナスに帯電した現像剤を反発させ
ない。一方、プラスに帯電した現像剤を担持した転写剤
を挟持搬送する場合には、加圧ローラの表面が、上記と
同様に摩擦帯電等によりマイナスの極性に所定の高圧ま
で上昇するので、上記除電切り換え手段により除電手段
をフロート状態として、加圧ローラの表面電位をそのま
まの状態に維持する。従って、プラスに帯電した現像剤
は加圧ローラ側に引き付けられ、静電オフセットを発生
させない。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0025】(第1の実施例)先ず、本発明の第1の実
施例を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明
の第1の実施例における定着装置の概略を示す図であ
る。図1において、加圧ローラ1は芯金2の上にシリコ
ーンゴムの如く比較的層厚の厚いの弾性層3を備え、さ
らにその上に層厚の薄いのフッ素樹脂層3’が設けられ
ている。さらに加圧ローラ1と一対をなす定着ローラ4
は芯金5の内側に加熱ヒータ6を有し、表面に離型層7
が設けられており、所定温度に加熱されて加圧ローラ1
と共に加圧されて矢印方向に協働回転する。
【0026】本実施例においては、このような定着装置
に対し、公知の電子写真プロセスによって形成されマイ
ナスに帯電した未定着現像剤像たる未定着トナー21を
担持した転写材20が、搬送手段22によって搬送され
るようになっている。
【0027】このマイナスに帯電した未定着トナー像
は、例えば、マイナスに帯電された感光体(図示せず。
以下、同様)上に画像部が明部、非画像部が暗部の如く
画像露光が与えられて潜像形成が行われ、その潜像をマ
イナスに帯電したトナーで現像することにより作成され
る。そして、このマイナスに帯電したトナー21を転写
材20上に転写するためには、感光体上に転写材20を
密着させて裏からプラスの電荷を与える必要があり、ま
た、感光体に密着した転写材20を静電気的に分離する
ためには、交流成分にマイナスの直流成分が重畳された
電圧を印加することにより除電を行う必要がある。
【0028】従って、転写材20の表側はこの工程でト
ナー21を保持するために弱いプラス帯電となっている
が、転写材20の裏側は転写材の種類や環境条件によっ
てマイナス側に弱くまたは強く帯電する。そして、この
転写材20の裏側電位の状態によって加圧ローラ1の表
面電位は連続的に転写材20を通過させる時に大きく変
化し、マイナス側に弱くまたは強く帯電する。
【0029】例えば、図1の実施例装置にて、プロセス
スピードを300mm/秒とし、転写材としてA4サイ
ズ紙を用い、40枚/分の速さで定着処理すると、転写
材の種類等によって−200V程度から−3000V以
上に加圧ローラ1が帯電する。そして、定着ローラ4上
へオフセットするトナーの量は、加圧ローラ1の帯電量
が−1500V付近に達した場合に増大することが分か
った。
【0030】そこで、本発明は除電手段である除電ブラ
シ11によって帯電した加圧ローラ1の表面の静電気を
除去するように構成されている。図2は図1の実施例装
置において除電ブラシ11と加圧ローラ間距離dと除電
効率の関係を示したものである。
【0031】図2から分かるように、dの距離を短く取
るほど除電効率は高くなるが、d=0mm以下、特にd
=−1mm以下とすると、図2に破線で示したとおり、
逆に除電効果は低下する。これは、除電ブラシ11が加
圧ローラ1に接近したために、除電ブラシ11の先端に
トナーや紙粉が付着し、大きく除電効率が低下したため
である。
【0032】このように、除電ブラシ11と加圧ローラ
1の表面の距離dは、初期においては−1〜+3mm、
好ましくは−1〜+1mm位が最も効果があるが、使用
が長期に渡る場合には、d=0.5mm以下では除電ブ
ラシ11の耐久的な汚れが問題となる。
【0033】一方、除電ブラシ11と加圧ローラ1との
距離dを2〜3mmに遠ざければ、汚れは問題とならな
いが、著しく除電効果が薄れてしまう。
【0034】そこで、本発明では加圧ローラ1上にクリ
ーニング手段8を設けて、付着するトナーや紙粉を除去
している。これにより、除電ブラシ11と加圧ローラ1
との距離dを最も効率の良いd=−1〜+1mm付近に
設定することが可能となり、さらに加圧ローラ1上の帯
電も低く抑えられるので、クリーニング手段の汚れや除
電ブラシ11の汚れもなく、長期に渡って効率的に除電
することが可能となった。
【0035】つまり、図2に実線で示すように、上記距
離dを−1〜+1mmに設定したときでも、長期に渡っ
て除電効率を60%〜80%に維持することができ、例
えば−3000V程度に加圧ローラ1が帯電した場合で
も、−600V〜−1200Vに除電することができ
た。
【0036】また、本実施例においては、クリーニング
手段8は耐熱性フェルト10を支持部材9によって支持
させているが、他のクリーニング手段として、ローラ表
面を摺擦することのないローラクリーニングやクリーニ
ング効果が長続きするウェブクリーニング等の手段を用
いても良い。また、除電手段として除電ブラシの例を挙
げたが除電ローラを用いても良いこともちろんである。
【0037】また、クリーニング手段8と除電手段11
の位置関係は加圧ローラ1の回転の上流と下流に順次位
置するように図1に配置されているが、除電手段の汚れ
防止を確実にするにはこの順序が好ましい。
【0038】さらに、本発明の第1の実施例として定着
ローラと加圧ローラで構成される定着装置について説明
したが、定着ローラの代わりに熱エンドレスベルトや薄
いフィルムを用いた定着装置においても実施可能であ
り、圧力定着においても実施可能である。
【0039】この熱エンドレスベルトや薄いフィルムを
用いた定着装置とは、特開昭63−313182号公
報、特開平2−157878号公報、特開平4−440
75〜44083号公報等に開示のように、耐熱性のフ
ィルムの一面側に熱源を、他面側に転写材を密着させて
転写材をフィルムと共に走行移動させて熱源の熱エネル
ギーをフィルムを介して転写材及び該転写材上のトナー
像に付与する方式の定着装置のことをいう。
【0040】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図3に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】上述のように、除電ブラシ11による良好
な除電効果を得るためには、加圧ローラ1と除電ブラシ
11との距離を所定範囲に設定する必要があるが、これ
は除電ブラシ11の製造上の部品精度や除電ブラシ11
の取り付け上の精度等の点から困難な作業となる。
【0042】そこで、本発明は、除電ブラシ11を図3
に示すように進入ガイド12と一体的に支持することに
より、概ねd=0.5±0.5mmの精度で取り付けが
可能になった。
【0043】このように本発明によれば、除電手段を、
すでに精度及び平行度のでている進入ガイドと一体的に
取り付けることにより、除電手段の取り付け位置を最も
効率の良い位置にすることができ、良好な除電を確実に
行うことができる。また、独立した除電手段の支持部材
を設ける必要がないので、低コスト化が可能であり、か
つ省スペース化が可能である。さらに、定着ローラに転
写材が巻き付いた場合であっても、除電手段は進入ガイ
ドによって保護されているため、除電手段の損傷を防ぐ
ことができる。
【0044】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を図4に基づいて説明する。なお、上記実施例との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0045】本実施例は、加圧ローラ1に除電ブラシ1
1を当接或は近接させ、加圧ローラ1の表面を除電ブラ
シ11によって除電することによりオフセットを防止す
るものであり、該除電ブラシ11に接続された除電切り
換え手段13により、複写モードに応じて加圧ローラ1
の表面電位の除電或は非除電が切り換え可能となってい
る。
【0046】これは、マイクロフィルムリーダープリン
ター等のように、ネガトナーとポジトナーを選択的に用
いる画像形成装置においては、常に除電ブラシ11によ
り除電を行うと、マイナスに帯電した加圧ローラによっ
てプラスに帯電したポジトナーを引き付けていた静電気
的効果を失わしめることとなるため、除電を行わないよ
うにしたものである。
【0047】つまり、加圧ローラ表面は、上述したよう
に、摩擦帯電等によりマイナス数百ボルトからマイナス
数千ボルトまでの範囲で帯電するが、マイナス極性の高
電位側に帯電する傾向が強い場合には、除電を行わない
方が、ポジトナーを加圧ローラ側に強く引きつけること
ができ、オフセットをより一層確実に防止することがで
きるのである。
【0048】このような本実施例において、モード選択
手段14により、ネガモードが選択されているとき、コ
ピースタートキー15を押すと、マイナス極性のOPC
感光体を用いた場合、一次帯電器によってOPC感光体
表面がマイナスに帯電され、そこに画像露光することで
静電潜像が形成される。次いでマイナスに帯電したネガ
トナーにより反転現像がなされ、感光体上に顕画像が形
成されると、該顕画像は該ネガトナーと逆極性のプラス
帯電により転写材上に転写され、該転写材は定着装置へ
と搬送される。
【0049】定着装置においては、CPU16が除電切
り換え手段13を作動させことにより、除電ブラシ11
は接地され(図中実線)、ネガトナーと同極性に帯電し
た加圧ローラ1の表面は除電される。従って、未定着ト
ナー21を保持した転写材20が定着装置を通過すると
きには、マイナスに帯電したトナー21は、除電された
加圧ローラ1から静電気的反発力を受けないので、ネガ
トナー21は定着ローラ4側へ付着し難くなる。
【0050】一方、ポジモードが選択されているとき
は、同様に一次帯電器によってOPC感光体表面がマイ
ナスに帯電され、そこに画像露光することで静電潜像が
形成される。次いで、プラスに帯電したポジトナーによ
り正規現像がなされ、感光体上に顕画像が形成される
と、該顕画像は該ポジトナーと逆極性のマイナス帯電に
より転写材に転写され、該転写材は定着装置へと搬送さ
れる。
【0051】そして、定着装置においては、CPU16
が同様に除電切り換え手段13を作動させることによ
り、除電ブラシ11はフロート状態となる。従って、加
圧ローラ1の表面はマイナスに帯電した状態を維持する
ため、プラスに帯電したポジトナー21を加圧ローラ1
側に引き付け、オフセットの発生を防止する。
【0052】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施例を図5に基づいて説明する。なお、上記実施例との
共通箇所の説明は省略する。
【0053】上記実施例においては、加圧ローラ表面電
位の除電切り換え手段13は電気的に、接地或はフロー
ト状態に、切り換えることで行ったが、図5の如くカム
或はソレノイド等(図示せず)により機械的に切り換え
ることで一端を接地された導電性ブラシ11を加圧ロー
ラ1に対して接離することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、加圧ローラに当接または近接するよう
に除電手段を配設し、その当接量または間隔を所定範囲
内に設定したので、層厚が厚く高抵抗のシリコーンゴム
等の弾性層を有する加圧ローラを効率良く除電すること
ができ、静電オフセットを防止することができる。ま
た、高圧電源を用いる必要がないので、装置の低コスト
化及び小型化が可能である。また、加圧ローラの表面に
おける現像剤や紙粉等の付着物を除去するクリーニング
手段を設けたので、除電手段の当接部または近接部にそ
の付着物が堆積することがなく、長期に渡って安定した
除電を行うことができる。さらに、そのクリーニング手
段の配設位置を除電手段よりも加圧ローラの回転方向の
上流側としたので、加圧ローラ表面の現像剤や紙粉等の
付着物が除電手段の当接部または近接部に到達する前に
確実に除去することができ、長期に渡って安定した除電
を行うことができる。
【0055】また、本出願に係る第2の発明によれば、
除電手段を、すでに精度及び平行度のでている進入ガイ
ドと一体的に取り付けることにより、除電手段の取り付
け位置を最も効率の良い位置にすることができ、良好な
除電を確実に行うことができる。また、独立した除電手
段の支持部材を設ける必要がないので、低コスト化が可
能であり、かつ省スペース化が可能である。さらに、定
着ローラに転写材が巻き付いた場合であっても、除電手
段は進入ガイドによって保護されているため、除電手段
の損傷を防ぐことができる。
【0056】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、加圧ローラ表面を現像剤の帯電極性に応じて、除電
或は非除電状態に切り換えるので、マイクロフィルムリ
ーダープリンターのようにネガ画像とポジ画像を選択的
に得る画像形成装置に用いた場合でも、良好な除電を行
うことができ、静電オフセットを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における定着装置の概略
構成を示す図である。
【図2】加圧ローラ−除電ブラシ間距離と除電効率の関
係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施例における定着装置の概略
構成を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例における定着装置の概略
構成を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例における定着装置の概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
1 加圧ローラ 3 弾性層 4 定着ローラ 5 芯金 8 クリーニング手段 11 除電ブラシ(除電手段) 12 進入ガイド 13 除電切り換え手段 20 転写材 21 未定着トナー(現像剤)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端移動自在に配設されたフィルム状部
    材または回転自在に配設された定着ローラと、芯金上に
    弾性体層を有し該フィルム状部材または定着ローラに接
    触しながら回転自在に配設された加圧ローラとを備え、
    未定着現像剤像を担持した転写材を上記フィルム部材ま
    たは定着ローラと加圧ローラとの間にて挟持搬送するこ
    とにより上記未定着現像剤を上記転写材上に定着せしめ
    る定着装置において、上記加圧ローラの表面に対して所
    定の当接量または所定の間隔をもって配設され、該表面
    の電位を所定電位に除電する除電手段と、該除電手段よ
    りも上記加圧ローラの回転方向上流側に配設され、上記
    加圧ローラ表面の付着物を除去するクリーニング手段と
    を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 フィルム状部材または定着ローラと加圧
    ローラとの間に転写材を案内せしめる進入ガイドを備
    え、除電手段は、該進入ガイドに一体的に支持されてい
    ることとする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 現像剤の帯電極性に応じて、除電手段を
    除電または非除電状態のいずれかに切り換える除電切り
    換え手段を備えていることとする請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の定着装置。
JP6111783A 1994-04-28 1994-04-28 定着装置 Pending JPH07295427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6111783A JPH07295427A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6111783A JPH07295427A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07295427A true JPH07295427A (ja) 1995-11-10

Family

ID=14570055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6111783A Pending JPH07295427A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07295427A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094873A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2016122036A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017010665A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 コニカミノルタ株式会社 記録媒体を搬送するローラーの除電装置及び画像形成装置
US10816921B1 (en) 2019-07-24 2020-10-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Fixing apparatus and image forming apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094873A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2016122036A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2017010665A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 コニカミノルタ株式会社 記録媒体を搬送するローラーの除電装置及び画像形成装置
US10816921B1 (en) 2019-07-24 2020-10-27 Fuji Xerox Co., Ltd. Fixing apparatus and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3083000B2 (ja) 画像形成装置
JPH08328403A (ja) 画像形成装置
JPH02264974A (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP3443942B2 (ja) 画像形成装置の転写搬送手段の清掃方法
JP3072781B2 (ja) 定着装置
JPH1124341A (ja) 画像形成装置
JP2002162857A (ja) 定着装置
JPH07295427A (ja) 定着装置
JP2000066536A (ja) 画像形成装置
JP3234839B2 (ja) 画像形成装置
JPH09127806A (ja) 画像形成装置
JP2002244472A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2913314B2 (ja) 画像形成装置
JP2984396B2 (ja) 画像形成装置
JP3452287B2 (ja) 転写・搬送装置
JP3386265B2 (ja) 転写ベルトクリーニング装置
JP2823343B2 (ja) 電子写真装置
JP3311440B2 (ja) 転写ベルト装置
JPH09114337A (ja) 画像形成装置
JP2987257B2 (ja) 画像形成装置
JP2004184950A (ja) 画像形成装置
JPH08220899A (ja) 画像記録装置
EP0594051A2 (en) Image-forming machine with toner image transfer means
JP2005331846A (ja) 画像形成装置
JP3196525B2 (ja) 画像形成装置