JPH0729519A - プロジェクタ用crt - Google Patents
プロジェクタ用crtInfo
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- JPH0729519A JPH0729519A JP5175680A JP17568093A JPH0729519A JP H0729519 A JPH0729519 A JP H0729519A JP 5175680 A JP5175680 A JP 5175680A JP 17568093 A JP17568093 A JP 17568093A JP H0729519 A JPH0729519 A JP H0729519A
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- Japan
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- light
- crt
- panel glass
- projector
- wavelength
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N5/00—Details of television systems
- H04N5/74—Projection arrangements for image reproduction, e.g. using eidophor
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/12—Picture reproducers
- H04N9/31—Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 CRTにおける発光の色純度を改善すると共
に、投射レンズによる色収差を改善し、しかも投射レン
ズを各CRTに対して共通して装着することができ、部
品の共通化による製造コスト削減を図ることができるプ
ロジェクタ用CRTを提供すること。 【構成】 プロジェクタ用CRT4,6,8の蛍光体2
8から発せられる発光スペクトルの主波長以外の波長の
光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低くなるよ
うに、CRTのパネルガラス20に、光吸収剤を含有さ
せている。たとえば、500〜560nmの範囲にある
波長の光の透過率の平均値を、この範囲外の波長の光の
透過率よりも高くなるように、光吸収剤をG用CRTの
パネルガラスに含有させてる。また、600〜700n
mの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、500〜
600nmの範囲にある波長の光の透過率よりも高くな
るように、光吸収剤をR用CRTのパネルガラスに含有
させる。
に、投射レンズによる色収差を改善し、しかも投射レン
ズを各CRTに対して共通して装着することができ、部
品の共通化による製造コスト削減を図ることができるプ
ロジェクタ用CRTを提供すること。 【構成】 プロジェクタ用CRT4,6,8の蛍光体2
8から発せられる発光スペクトルの主波長以外の波長の
光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低くなるよ
うに、CRTのパネルガラス20に、光吸収剤を含有さ
せている。たとえば、500〜560nmの範囲にある
波長の光の透過率の平均値を、この範囲外の波長の光の
透過率よりも高くなるように、光吸収剤をG用CRTの
パネルガラスに含有させてる。また、600〜700n
mの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、500〜
600nmの範囲にある波長の光の透過率よりも高くな
るように、光吸収剤をR用CRTのパネルガラスに含有
させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクタに用いら
れるブラウン管(CRT)に係り、さらに詳しくは、発
光の色純度を改善したプロジェクタ用CRTに関する。
れるブラウン管(CRT)に係り、さらに詳しくは、発
光の色純度を改善したプロジェクタ用CRTに関する。
【0002】
【従来の技術】通常のテレビに比較して表示画面が大き
く、大型表示が可能な装置として、フロント型およびリ
ア型プロジェクタが知られている。プロジェクタでは、
赤(R)、緑(G)、青(B)用の投射ブラウン管(C
RT)からそれぞれ映像光を出射し、その映像光を表示
画面スクリーンに結像させて、カラー画像を表示する。
各投射CRTの前面には、投射レンズが配置してある。
く、大型表示が可能な装置として、フロント型およびリ
ア型プロジェクタが知られている。プロジェクタでは、
赤(R)、緑(G)、青(B)用の投射ブラウン管(C
RT)からそれぞれ映像光を出射し、その映像光を表示
画面スクリーンに結像させて、カラー画像を表示する。
各投射CRTの前面には、投射レンズが配置してある。
【0003】各CRTのパネルガラスの内面には、それ
ぞれの色に対応した蛍光体皮膜が形成してあり、電子銃
からの電子線の照射により所定パターンで発光し、各色
の映像光を出射するようになっている。
ぞれの色に対応した蛍光体皮膜が形成してあり、電子銃
からの電子線の照射により所定パターンで発光し、各色
の映像光を出射するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなプロジェク
タにおいては、輝度を優先して発光体の材質が決定され
るなどの理由から、蛍光体の発光スペクトルは、一般に
ブロードであり、色純度が良くない。また、発光スペク
トルがブロードであるため、投射レンズによる色収差が
生じ、画像劣化(解像度およびコントラストなどの劣
化)が生じる。特に、視感度の高い緑の映像光を得るた
めのCRTでは、色純度の改善が強く望まれている。
タにおいては、輝度を優先して発光体の材質が決定され
るなどの理由から、蛍光体の発光スペクトルは、一般に
ブロードであり、色純度が良くない。また、発光スペク
トルがブロードであるため、投射レンズによる色収差が
生じ、画像劣化(解像度およびコントラストなどの劣
化)が生じる。特に、視感度の高い緑の映像光を得るた
めのCRTでは、色純度の改善が強く望まれている。
【0005】そこで、特開平3−61,903号公報に
示すように、CRTの発光特性における側波帯の光を吸
収する光吸収物質を、投射レンズに添加して成るプロジ
ェクタが開発されている。このプロジェクタによれば、
画像劣化をある程度防止することができる。
示すように、CRTの発光特性における側波帯の光を吸
収する光吸収物質を、投射レンズに添加して成るプロジ
ェクタが開発されている。このプロジェクタによれば、
画像劣化をある程度防止することができる。
【0006】ところが、この従来例に係るプロジェクタ
では、投射レンズが、R,G,Bの各色の専用になり、
これらをCRTの前面に別々に装着する必要があり、製
造工程が煩雑になると共に、製造コストの増大を招く。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、CRTにお
ける発光の色純度を改善すると共に、投射レンズによる
色収差を改善し、しかも投射レンズを各CRTに対して
共通して装着することができ、部品の共通化による製造
コスト削減を図ることができるプロジェクタ用CRTを
提供することを目的とする。
では、投射レンズが、R,G,Bの各色の専用になり、
これらをCRTの前面に別々に装着する必要があり、製
造工程が煩雑になると共に、製造コストの増大を招く。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、CRTにお
ける発光の色純度を改善すると共に、投射レンズによる
色収差を改善し、しかも投射レンズを各CRTに対して
共通して装着することができ、部品の共通化による製造
コスト削減を図ることができるプロジェクタ用CRTを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプロジェクタ用CRTは、当該CRTの蛍
光体から発せられる発光スペクトルの主波長以外の波長
の光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低くなる
ように、CRTのパネルガラスに、光吸収剤を含有させ
ている。
に、本発明のプロジェクタ用CRTは、当該CRTの蛍
光体から発せられる発光スペクトルの主波長以外の波長
の光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低くなる
ように、CRTのパネルガラスに、光吸収剤を含有させ
ている。
【0008】本発明に係るG(緑)映像光投射用CRT
は、500〜560nmの範囲にある波長の光の透過率
の平均値を、上記範囲外の波長の光の透過率よりも高く
設定したパネルガラスを有する。本発明に係るR(赤)
映像光投射用CRTは、600〜700nmの範囲にあ
る波長の光の透過率の平均値を、500〜600nmの
範囲にある波長の光の透過率よりも高く設定したパネル
ガラスを有する。
は、500〜560nmの範囲にある波長の光の透過率
の平均値を、上記範囲外の波長の光の透過率よりも高く
設定したパネルガラスを有する。本発明に係るR(赤)
映像光投射用CRTは、600〜700nmの範囲にあ
る波長の光の透過率の平均値を、500〜600nmの
範囲にある波長の光の透過率よりも高く設定したパネル
ガラスを有する。
【0009】
【作用】本発明に係るプロジェクタ用CRTでは、CR
Tの蛍光体から発せられる発光スペクトルの主波長以外
の波長の光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低
くなるように、パネルガラスに対して、光吸収剤を含有
させている。このため、主波長以外の光は、パネルガラ
スの光吸収剤で吸収される。すなわち、CRTの蛍光体
からの発光スペクトルにおける側波帯をより多い割合で
吸収することが可能になり、このCRTから発せられる
映像光の色純度が改善される。また、CRTの前面に
は、投射レンズが配置されるが、この投射レンズのレン
ズ材料の屈折率の色分散によって生じる色収差が改善さ
れる。
Tの蛍光体から発せられる発光スペクトルの主波長以外
の波長の光の透過率が、主波長の光の透過率に比べて低
くなるように、パネルガラスに対して、光吸収剤を含有
させている。このため、主波長以外の光は、パネルガラ
スの光吸収剤で吸収される。すなわち、CRTの蛍光体
からの発光スペクトルにおける側波帯をより多い割合で
吸収することが可能になり、このCRTから発せられる
映像光の色純度が改善される。また、CRTの前面に
は、投射レンズが配置されるが、この投射レンズのレン
ズ材料の屈折率の色分散によって生じる色収差が改善さ
れる。
【0010】さらに、本発明では、投射レンズを着色す
る必要がないので、同一種類の投射レンズを、R,G,
B各プロジェクタ用CRTに対して、共通して用いるこ
とができ、部品の共通化による組立および製造コストの
低減を図ることができる。
る必要がないので、同一種類の投射レンズを、R,G,
B各プロジェクタ用CRTに対して、共通して用いるこ
とができ、部品の共通化による組立および製造コストの
低減を図ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るプロジェクタ用CRT
を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1
(A),(B)は本発明の一実施例に係るCRTを用い
たプロジェクタの概略断面図、図2は同実施例に係るC
RTの概略断面図、図3はG(緑)用CRTに用いられ
る発光体の発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガ
ラスの分光透過率特性を示すグラフ、図4はR(赤)用
CRTに用いられる発光体の発光スペクトル分布と光吸
収剤含有パネルガラスの分光透過率特性を示すグラフ、
図5は光吸収剤含有パネルガラスと含有しないパネルガ
ラスとを用いたG(緑)用CRTの発光スペクトル分布
の比較を示すグラフである。
を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1
(A),(B)は本発明の一実施例に係るCRTを用い
たプロジェクタの概略断面図、図2は同実施例に係るC
RTの概略断面図、図3はG(緑)用CRTに用いられ
る発光体の発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガ
ラスの分光透過率特性を示すグラフ、図4はR(赤)用
CRTに用いられる発光体の発光スペクトル分布と光吸
収剤含有パネルガラスの分光透過率特性を示すグラフ、
図5は光吸収剤含有パネルガラスと含有しないパネルガ
ラスとを用いたG(緑)用CRTの発光スペクトル分布
の比較を示すグラフである。
【0012】図1に示すプロジェクタ2は、リア型プロ
ジェクタであり、赤色(R),緑色(G),青色(B)
の映像光を発する3つのプロジェクタ用CRT(ブラウ
ン管)4,6,8が、シャーシ10に取り付け固定して
ある。各CRT4,6,8の前面には、投射レンズ3,
5,7が装着してある。シャーシ10は、CRT4,
6,8が直接取り付けられる第1シャーシ部材11と、
その第1シャーシ部材11の両端を支持する一対の第2
シャーシ部材13とを有する。第2シャーシ部材13
は、ケーシング14の支持台16上に立設してある。
ジェクタであり、赤色(R),緑色(G),青色(B)
の映像光を発する3つのプロジェクタ用CRT(ブラウ
ン管)4,6,8が、シャーシ10に取り付け固定して
ある。各CRT4,6,8の前面には、投射レンズ3,
5,7が装着してある。シャーシ10は、CRT4,
6,8が直接取り付けられる第1シャーシ部材11と、
その第1シャーシ部材11の両端を支持する一対の第2
シャーシ部材13とを有する。第2シャーシ部材13
は、ケーシング14の支持台16上に立設してある。
【0013】ケーシング14の正面上方には、大型の表
示画面12が装着してある。また、ケーシング14の内
部には、各CRT4,6,8から投射された映像を反射
させ、表示画面の裏面に画像を結ばせるための反射鏡1
6が取り付けてある。表示画面12は、フレネルスクリ
ーンと、レンチキュラスクリーンとを少なくとも有する
複層のスクリーン積層板で構成してある。
示画面12が装着してある。また、ケーシング14の内
部には、各CRT4,6,8から投射された映像を反射
させ、表示画面の裏面に画像を結ばせるための反射鏡1
6が取り付けてある。表示画面12は、フレネルスクリ
ーンと、レンチキュラスクリーンとを少なくとも有する
複層のスクリーン積層板で構成してある。
【0014】各CRT4,6,8は、図2に示すよう
に、パネルガラス20とファンネルガラス22とを有す
る。パネルガラス20とファンネルガラス22とは、フ
リットガラス26により溶着してある。これらガラスで
構成されるCRTの内部は、高真空度に保持してあり、
電子銃24が内部に配置される。パネルガラス20の内
面側には、蛍光体皮膜28が形成してある。
に、パネルガラス20とファンネルガラス22とを有す
る。パネルガラス20とファンネルガラス22とは、フ
リットガラス26により溶着してある。これらガラスで
構成されるCRTの内部は、高真空度に保持してあり、
電子銃24が内部に配置される。パネルガラス20の内
面側には、蛍光体皮膜28が形成してある。
【0015】パネルガラス20は、質量吸収係数が大き
く、電子線によって還元されにくい成分のガラス、たと
えばR2 O- BaO- SrO- ZrO2 - SiO2 で構
成される。また、ファンネルガラス22は、たとえばP
bOを含有した鉛ガラスで構成される。
く、電子線によって還元されにくい成分のガラス、たと
えばR2 O- BaO- SrO- ZrO2 - SiO2 で構
成される。また、ファンネルガラス22は、たとえばP
bOを含有した鉛ガラスで構成される。
【0016】また、パネルガラス20の内面に形成され
る蛍光体皮膜28を構成する蛍光体としては、特に限定
されないが、たとえばR用としては、Y2 O3 :Euが
用いられ、G用としては、Gd2 O2 S:Tbが用いら
れ、B用としては、ZnS:Agが用いられる。
る蛍光体皮膜28を構成する蛍光体としては、特に限定
されないが、たとえばR用としては、Y2 O3 :Euが
用いられ、G用としては、Gd2 O2 S:Tbが用いら
れ、B用としては、ZnS:Agが用いられる。
【0017】本実施例では、R,G,Bに対応したCR
T4,6,8のパネルガラス20に対し、蛍光体から発
せられる発光スペクトルの主波長以外の波長の光の透過
率が、主波長の光の透過率に比べて低くなるように、光
吸収剤を含有させている。たとえば、G(緑)用CRT
に用いられる発光体の発光スペクトルは、図3の実線G
に示すように、緑の波長(主波長)帯の主ピーク以外
に、赤波長帯側の約580nmおよび約625nm付近
に、側波帯ピークが現れる。そこで、本実施例では、た
とえば図3の波線A1 で示すように、500〜560n
mの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、上記範囲
外の波長の光の透過率よりも高くなるように、光吸収剤
をG用CRTのパネルガラスに含有させる。
T4,6,8のパネルガラス20に対し、蛍光体から発
せられる発光スペクトルの主波長以外の波長の光の透過
率が、主波長の光の透過率に比べて低くなるように、光
吸収剤を含有させている。たとえば、G(緑)用CRT
に用いられる発光体の発光スペクトルは、図3の実線G
に示すように、緑の波長(主波長)帯の主ピーク以外
に、赤波長帯側の約580nmおよび約625nm付近
に、側波帯ピークが現れる。そこで、本実施例では、た
とえば図3の波線A1 で示すように、500〜560n
mの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、上記範囲
外の波長の光の透過率よりも高くなるように、光吸収剤
をG用CRTのパネルガラスに含有させる。
【0018】また、R(赤)用CRTに用いられる発光
体の発光スペクトルは、図4の実線Rに示すように、赤
の波長(主波長)帯の主ピーク以外に、緑赤波長帯側付
近に、側波帯ピークが多数現れる。そこで、本実施例で
は、たとえば図4の波線A2で示すように、600〜7
00nmの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、5
00〜600nmの範囲にある波長の光の透過率よりも
高くなるように、光吸収剤をR用CRTのパネルガラス
に含有させる。
体の発光スペクトルは、図4の実線Rに示すように、赤
の波長(主波長)帯の主ピーク以外に、緑赤波長帯側付
近に、側波帯ピークが多数現れる。そこで、本実施例で
は、たとえば図4の波線A2で示すように、600〜7
00nmの範囲にある波長の光の透過率の平均値を、5
00〜600nmの範囲にある波長の光の透過率よりも
高くなるように、光吸収剤をR用CRTのパネルガラス
に含有させる。
【0019】たとえば図3に示す透過率曲線を有するよ
うに、光吸収剤をG用CRTのパネルガラスに含有させ
ると、図5に示すように、CRTからの発光スペクトル
は、実線Gのスペクトル分布から、波線G’のスペクト
ル分布に変化し、主波長の光に対して側波帯の部分で、
より多くの割合で光が吸収され、緑の色純度が向上す
る。
うに、光吸収剤をG用CRTのパネルガラスに含有させ
ると、図5に示すように、CRTからの発光スペクトル
は、実線Gのスペクトル分布から、波線G’のスペクト
ル分布に変化し、主波長の光に対して側波帯の部分で、
より多くの割合で光が吸収され、緑の色純度が向上す
る。
【0020】緑以外の赤,青色の映像光を得るためのC
RTに関しても同様な効果が期待できるが、少なくとも
緑色の映像光を得るためのCRTのパネルガラスに対
し、上記光吸収剤を含有させることで、視感度が特に高
い緑の色純度が改善され、プロジェクタの映像を改善す
ることができる。
RTに関しても同様な効果が期待できるが、少なくとも
緑色の映像光を得るためのCRTのパネルガラスに対
し、上記光吸収剤を含有させることで、視感度が特に高
い緑の色純度が改善され、プロジェクタの映像を改善す
ることができる。
【0021】なお、本発明で用いることができる光吸収
剤としては、特に限定されないが、G用としては、Fe
O+FeO3 、Cr2 O3 Pr2 O3 を用いることがで
き、R用としては、CdS・CdSe、Sb2 S、C
u、Auを用いることができ、B用としては、CoO、
CuO、FeO、Ti2 O3 Sを用いることができる。
剤としては、特に限定されないが、G用としては、Fe
O+FeO3 、Cr2 O3 Pr2 O3 を用いることがで
き、R用としては、CdS・CdSe、Sb2 S、C
u、Auを用いることができ、B用としては、CoO、
CuO、FeO、Ti2 O3 Sを用いることができる。
【0022】このような光吸収剤をパネルガラスに対し
て含有させるには、色ガラスなどを製造するための汎用
の製造方法を適用することができる。パネルガラスは、
図2に示すように、内部に電子銃24などが装着された
状態で、ファンネルガラス22に対して、フリットガラ
ス26により接合され、内部が高真空度に維持されたC
RTが製造される。
て含有させるには、色ガラスなどを製造するための汎用
の製造方法を適用することができる。パネルガラスは、
図2に示すように、内部に電子銃24などが装着された
状態で、ファンネルガラス22に対して、フリットガラ
ス26により接合され、内部が高真空度に維持されたC
RTが製造される。
【0023】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば本発明は、リア型プロジェクタ用
CRTに限定されず、フロント型プロジェクタ用CRT
に対しても同様に適用することができる。
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば本発明は、リア型プロジェクタ用
CRTに限定されず、フロント型プロジェクタ用CRT
に対しても同様に適用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、CRTから発せられる映像光の色純度が改善され
る。また、CRTの前面には、投射レンズが配置される
が、この投射レンズのレンズ材料の屈折率の色分散によ
って生じる色収差が改善される。
ば、CRTから発せられる映像光の色純度が改善され
る。また、CRTの前面には、投射レンズが配置される
が、この投射レンズのレンズ材料の屈折率の色分散によ
って生じる色収差が改善される。
【0025】さらに、本発明では、投射レンズを着色す
る必要がないので、同一種類の投射レンズを、R,G,
B各プロジェクタ用CRTに対して、共通して用いるこ
とができ、部品の共通化による組立および製造コストの
低減を図ることができる。
る必要がないので、同一種類の投射レンズを、R,G,
B各プロジェクタ用CRTに対して、共通して用いるこ
とができ、部品の共通化による組立および製造コストの
低減を図ることができる。
【図1】図1(A),(B)は本発明の一実施例に係る
CRTを用いたプロジェクタの概略断面図である。
CRTを用いたプロジェクタの概略断面図である。
【図2】図2は同実施例に係るCRTの概略断面図であ
る。
る。
【図3】図3はG(緑)用CRTに用いられる発光体の
発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガラスの分光
透過率特性を示すグラフである。
発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガラスの分光
透過率特性を示すグラフである。
【図4】図4はR(赤)用CRTに用いられる発光体の
発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガラスの分光
透過率特性を示すグラフである。
発光スペクトル分布と光吸収剤含有パネルガラスの分光
透過率特性を示すグラフである。
【図5】図5は光吸収剤含有パネルガラスと含有しない
パネルガラスとを用いたG(緑)用CRTの発光スペク
トル分布の比較を示すグラフである。
パネルガラスとを用いたG(緑)用CRTの発光スペク
トル分布の比較を示すグラフである。
2… プロジェクタ 3,5,7… 投射レンズ 4,6,8… CRT 20… パネルガラス 22… ファンネルガラス 24… 電子銃 28… 蛍光体皮膜
Claims (3)
- 【請求項1】 表示スクリーンに対して、三原色の光を
それぞれ投射し、表示スクリーンにカラー画像を表示す
るために用いられ、パネルガラスとファンネルガラスと
を有するプロジェクタ用CRTであって、 上記パネルガラスが用いられるCRTの蛍光体から発せ
られる発光スペクトルの主波長以外の波長の光の透過率
が、主波長の光の透過率に比べて低くなるように、上記
パネルガラスに、光吸収剤を含有させたことを特徴とす
るプロジェクタ用CRT。 - 【請求項2】 500〜560nmの範囲にある波長の
光の透過率の平均値を、上記範囲外の波長の光の透過率
よりも高く設定したパネルガラスを有し、緑色の映像光
を投射するために用いられる請求項1に記載のプロジェ
クタ用CRT。 - 【請求項3】 600〜700nmの範囲にある波長の
光の透過率の平均値を、500〜600nmの範囲にあ
る波長の光の透過率よりも高く設定したパネルガラスを
有し、赤色の映像光を投射するために用いられる請求項
1に記載のプロジェクタ用CRT。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175680A JPH0729519A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | プロジェクタ用crt |
KR1019940014863A KR950005010A (ko) | 1993-07-15 | 1994-06-27 | 프로젝터용 crt |
US08/271,670 US5559564A (en) | 1993-07-15 | 1994-07-07 | Cathode ray tube apparatus for projection TV system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175680A JPH0729519A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | プロジェクタ用crt |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729519A true JPH0729519A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=16000362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5175680A Pending JPH0729519A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | プロジェクタ用crt |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5559564A (ja) |
JP (1) | JPH0729519A (ja) |
KR (1) | KR950005010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030048562A (ko) * | 2001-12-12 | 2003-06-25 | 삼성전자주식회사 | 영상 투사 장치 |
Families Citing this family (8)
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