JPH07294565A - 周波数選別回路 - Google Patents

周波数選別回路

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JPH07294565A
JPH07294565A JP8707294A JP8707294A JPH07294565A JP H07294565 A JPH07294565 A JP H07294565A JP 8707294 A JP8707294 A JP 8707294A JP 8707294 A JP8707294 A JP 8707294A JP H07294565 A JPH07294565 A JP H07294565A
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JP
Japan
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waveform
detection
frequency
edge
output
Prior art date
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JP8707294A
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English (en)
Inventor
Hisamune Sato
久統 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出周波数を1つ指定するのみで、所定の検
出範囲の受信信号を正確に選別する。 【構成】 波形変換部2が受信信号を矩形波に変換し、
エッジ検出部3が矩形波の電圧変化点に対応するエッジ
波形を生成し、ウインドウ波形生成部5のPROM51
が検出周波数を示す周波数データ及び検出範囲の上下限
を示す上下限データデータを操作者の手先で書き込み可
能に保有し、カウンタ52がエッジ波形によるリセット
を計数起点としてクロック信号にもとずきカウントアッ
プを行い、波形出力部53がカウンタ52から出力され
るカウントアップデータが設定部4で指定された検出周
波数データに対応付けられた上下限値データと一致する
ことにより検出範囲を示すウインドウ波形を出力し、判
定部6がウインドウ波形とエッジ波形との一致にて所定
の検出周波数を有する受信信号であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は正弦波の受信信号の中
から操作者にて指定された検出を希望する周波数を有す
る受信信号を選別する周波数選別回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、トランシーバなどのような携帯
用無線機で交信を行うような場合において、送信者と受
信者との間でお互いが分かるようにあらかじめ識別信号
を取り決めておき、決められた識別信号を送信した送信
者と決められた識別信号を受信した受信者との間だけで
交信を行えるようにした、CTCSS(Continu
ous Tone Controlled Squel
ch System)方式が知られている。これを図1
2を用い具体的に説明する。この図12において、送信
者Aと受信者B,C,……,Xとが存在すると仮定し、
例えば送信者Aが受信者Bとの間で交信するときの識別
信号として識別信号aを取り決めておき、また送信者A
が受信者B,Cとの間で交信するときの識別信号として
識別信号bを取り決めておき、また送信者Aが受信者X
との間で交信するときの識別信号として識別信号xを取
り決めてあり、受信者B,C,……,Xは自分が携帯す
る無線機に上記送信者Aとの間で取り決めた識別信号
a,b,x,を示す周波数を設定しておく。そして、送
信者Aは受信者Bとだけ交信を希望するとき自分の無線
機から識別信号aを送信すると、受信者Bが携帯する無
線機だけが識別信号aを受信信号中から識別して以降の
受信を可能する。また、送信者Aが受信者B,Cとの交
信を希望するとき自分の無線機から識別信号bを送信す
ると、受信者B,Cの無線機だけが識別信号bを受信信
号中から識別して以降の受信を可能とする。さらに、送
信者Aが受信者Xとだけ交信を希望するとき自分の無線
機から識別信号xを送信すると、受信者Xの無線機だけ
が受信信号中から識別信号xを識別して以降の受信を可
能とする。上記識別信号a,b,xはそれぞれ異なる周
波数が割り当てられているので、受信側で識別信号a,
b,xにおける特有の周波数を選別することにより、各
識別信号a,b,xを正弦波形の受信信号中から選別す
ることができる。
【0003】ところで、特開平3−150480号公報
には所定の周波数範囲の交流分を含むセンサ信号を検出
するセンサ出力検出回路が開示されている。この従来の
センサ出力検出回路を図13および図14を用い説明す
る。この図13において101はセンサ、102はアン
プ、103は直流カット回路、104は整流回路、10
5は基準電圧設定器、106はコンパレータ、107は
クロック発生器、108はカウンタ、109はカウント
値判定器、110は基準値設定器、111は出力端子で
ある。
【0004】次に、この図13に示すセンサ出力検出回
路の動作を図14を参照しつつ説明する。センサ101
から出力されたセンサ信号は図14のa図に示すような
交流波形を示す。この出力信号はアンプ101で増幅さ
れた後、直流カット回路103で直流分を遮断され、交
流分のみが図14のb図に示すように取り出される。こ
の交流分のみが取り出された信号は整流回路104で図
14のc図に示すように整流され、コンパレータ106
に入力される。このコンパレータ106では整流回路1
04からの入力信号を基準電圧設定器105からの基準
電圧Vrと比較して図14のd図に示すように矩形波を
カウンタ108およびカウント値判定器109に出力す
る。カウンタ108はコンパレータ106の出力信号が
Lレベルのときはリセットされており、コンパレータ1
06の出力信号がHレベルになると、クロック発生器1
07から出力されるクロック信号をカウントし、このカ
ウント値をカウント値判定器109に出力する。カウン
ト値判定器109はコンパレータ106の出力信号の立
ち下がり時に図14のe図に示すようにカウンタ108
からのカウント値を読み取る。このe図において、A〜
Fは読み取られたカウント値を示している。そして、カ
ウント値判定器109は読み取られたカウント値が基準
値設定器110からの下限値C1と上限値C2との間に
入っているとき、上記センサ信号の半波長が所定の範囲
に入っていることを表す図14のf図に示すような信号
を出力端子111に出力する。結果として、このセンサ
出力検出回路はセンサ信号が所定の検出範囲に入ってい
るか否かを検知している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図13および図14に
示した従来のセンサ出力検出回路は、上記のように基準
値設定器110によって検出範囲の下限値C1と上限値
C2との2つの情報を指定する構造であるので、この検
出範囲を示す2つを入力しなければならず、その取り扱
いが面倒である。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は検出を希望する検出周波数を1
つ指定するのみで、その検出周波数を含む検出範囲を有
するウインドウ波形を出力することによって、正弦波の
受信信号中からその検出範囲の周波数を有する受信信号
を選別することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項第1項に記載した
第1の発明に係る周波数選別回路は、波形変換部とエッ
ジ検出部と設定部とウインドウ波形生成部と判定部とを
備え、上記ウインドウ波形生成部が不揮発性メモリとカ
ウンタと波形出力部とで構成され、設定部では操作者の
検出を希望する検出周波数を指定する一方、波形変換部
では正弦波の受信信号を矩形波に変換し、エッジ検出部
では波形変換部から出力された矩形波の電圧変化点に対
応するエッジ波形を生成し、ウインドウ波形生成部の不
揮発性メモリでは検出周波数を示す周波数データ及び検
出範囲の上下限を示す上下限データの組み合わせからな
るデータを操作者の手先で書き込み可能に保有し、ウイ
ンドウ波形生成部のカウンタではエッジ波形によるリセ
ットを計数起点としてクロック信号にもとずきカウント
アップを行い、ウインドウ波形生成部の波形出力部では
上記カウンタから出力されるカウントアップデータが上
記設定部で指定された検出周波数に相当する不揮発性メ
モリ中の検出周波数データに対応付けられた上下限値デ
ータと一致することにより検出範囲を示すウインドウ波
形を上記判定部に出力し、判定部ではウインドウ波形生
成部で生成されたウインドウ波形に上記エッジ検出部で
生成されたエッジ波形が一致することにより上記受信信
号が検出を希望する周波数を有する受信信号であると判
定するように構成したものである。
【0008】請求項第2項に記載した第2の発明に係る
周波数選別回路は、第1の発明におけるエッジ検出部
を、n個遅延のエッジ波形を生成するn段接続されたフ
リップフロップと、これらのフリップフロップでn回遅
延された複数個のエッジ波形が前記ウインドウ波形生成
部にて生成されたウインドウ波形に一致するかを検出す
る一致検出部とで構成したものである。
【0009】請求項第3項に記載した第3の発明に係る
周波数選別回路は、第1の発明における波形変換部とエ
ッジ検出部との間に、受信信号の周波数をn分周するn
分周回路を挿入する構成としたものである。
【0010】
【作用】第1の発明の周波数選別回路は、設定部で書き
込み可能な不揮発性メモリに検出周波数を示す検出周波
数データを指定することによって、カウンタから出力さ
れるカウントアップデータが上記指定された検出周波数
データに対応付けられた上下限値データとで規定される
検出範囲を示すウインドウ波形を出力し、このウインド
ウ波形とエッジ波形とが一致することにより、受信信号
が検出を希望する周波数を有する信号であると選別す
る。
【0011】第2の発明の周波数選別回路は、n個遅延
されたエッジ波形のうちの複数個のエッジ波形がウイン
ドウ波形に一致した場合に、入力端子に入力された受信
信号が操作者の検出を希望する検出周波数を含む検出範
囲の信号であると判定する。
【0012】第3の発明の周波数選別回路は、入力端子
に入力された受信信号の周波数をn分周する。
【0013】
【実施例】
実施例1(請求項1対応).図1はこの発明の実施例1
としての周波数選別回路を示す構成図、図2はこの実施
例1の周波数選別回路の詳細を示す回路図、図3はこの
実施例1のウインドウ波形生成部に記憶されるデータを
示す図、図4はこの実施例1の周波数選別回路の各部に
おける信号波形を示す図、図5は図4に仮想線で示す枠
a内を拡大した波形図、図6は図4に仮想線で示す枠b
内を拡大した波形図、図7はこの実施例1のウインドウ
波形生成部のウインドウ波形生成過程を示す説明図、図
8はこの実施例1の作用を説明する図である。
【0014】図1において、この実施例1の周波数選別
回路は、大まかには、入力端子1と波形変換部2とエッ
ジ検出部3と設定部4とウインドウ波形生成部5と判定
部6および出力端子7を備え、入力端子1は受信信号を
入力するための端子であり、波形変換部2は入力端子1
からの受信信号を矩形波に変換し、エッジ検出部3は波
形変換部2からの矩形波の電圧変化点に対応するエッジ
波形を生成し、設定部4はロジック信号D0〜Dnの組
み合わせによって操作者の検出を希望する検出周波数を
含む検出範囲を指定する。ウインドウ波形生成部5はP
ROM51とカウンタ52と波形出力部53とを備え、
PROM51が設定部4で指定された検出周波数を示す
検出周波数データ及び検出範囲の上下限を示す上下限デ
ータの組み合わせからなるデータを記憶しており、カウ
ンタ52がエッジ検出部3からのエッジ波形でリセット
され、このカウンタ52がリセットを計数起点としてク
ロック信号にもとずきカウントアップを行い、このカウ
ンタ52から出力されるカウントアップデータがPRO
M51中の上記設定部4で指定された検出周波数に相当
する検出周波数データと対応付けられた検出範囲の上下
限値データと一致することにより、波形出力部53が検
出範囲を示すウインドウ波形を出力する。PROM51
は操作者の手元でのデータの書き込みの可能な不揮発性
メモリを構成するが、このPROM51をEEPROM
と代替することも可能である。判定部6は、エッジ検出
部3で生成されたエッジ波形がウインドウ波形生成部5
で生成されたウインドウ波形に一致することにより、上
記入力端子1に入力された受信信号が操作者の検出を希
望する周波数を有する受信信号であると判定し、この判
定信号を検出出力端子7に出力する。
【0015】図2において、上記波形変換部2はコンデ
ンサ21と抵抗22とコンパレータ23とフリップフロ
ップ24とを備え、コンパレータ23の反転入力端子に
はコンデンサ21を介して入力端子1が接続されている
とともに抵抗22を介して電源Vdd/2が接続され、
コンパレータ23の非反転入力端子には電源Vdd/2
が接続され、コンパレータ23の出力端子がフリップフ
ロップ24のデータ端子Dに接続され、このフリップフ
ロップ24の端子Tにはクロック信号CLK2が与えら
れる。したがって、この波形変換部2では、コンデンサ
21と抵抗22とからなるRC回路が入力端子1から入
力されてきた受信信号中の高調波を取り除いた後、コン
パレータ23が正弦波を矩形波に変換する。また、コン
パレータ23は図示は省略するがエミッタの共通接続さ
れた一対のトランジスタを有しており、一方のトランジ
スタのベースにはコンデンサ21と抵抗22とからなる
RC回路にて高調波の取り除かれた受信信号が入力さ
れ、他方のトランジスタのベースには基準電位が印加さ
れ、上記一方のトランジスタのベースに入力された受信
信号の電位が基準電位より高いと他方のトランジスタの
コレクタからHレベルの電位を出力し、上記一方のトラ
ンジスタのベースに入力された受信信号の電位が基準電
位より低いと他方のトランジスタのコレクタからLレベ
ルの電位を出力するようになっている。
【0016】エッジ検出部3はフリップフロップ31と
NOTゲート32とANDゲート33とを備え、このフ
リップフロップ31のデータ端子Dには波形変換部2の
フリップフロップ24の出力端子Qが接続され、フリッ
プフロップ31の端子Tにはクロック信号CLK3が与
えられ、フリップフロップ31の出力端子QはNOTゲ
ート32の入力端子に接続され、このNOTゲート32
の出力端子がANDゲート33の一方の入力端子に接続
され、このANDゲート33の他方の入力端子には波形
変換部2のフリップフロップ24のデータ端子Dが接続
されている。したがって、このエッジ検出部3は上記入
力端子1に入力される受信信号の周期より遥かに小さい
周期(この実施例1の場合は1/2周期)のクロック信
号で波形変換部2から出力された波形信号をラッチして
1クロック分遅延させ、この遅延信号の反転信号と上記
波形変換部2から出力された波形信号との論理積をとる
ことのより、1クロック分のエッジ波形を出力する。こ
のエッジ波形の周期は受信信号の1/2周期を有する。
【0017】設定部4はn個のスイッチS1〜Snとn
個のプルアップ抵抗R1〜Rnとを備え、スイッチS1
〜Snはウインドウ波形生成部5のPROM51のアド
レス端子Am+n〜Am+1に接続されている。したが
って、設定部4では、操作者がスイッチS1〜Snの操
作することによってPROM51に操作者の検出を希望
する検出周波数を指定する。
【0018】ウインドウ波形生成部5におけるPROM
51のもう一方のアドレス端子A0〜Amはmビットア
ップカウンタにて構成されたカウンタ52の出力端子Q
0〜Qmに接続され、PROM51のデータ端子Dは波
形出力部53を構成するフリップフロップのデータ端子
Dに接続されている。カウンタ52のクロック端子CK
にはクロック信号CLK1が与えられる。また、カウン
タ52のリセット端子RSTにはエッジ検出部3におけ
るANDゲート33の出力端子が接続され、PROM5
1には検出周波数を示す周波数データ及び検出範囲の上
下限を示す上下限値データの組み合わせからなるデータ
が設定部4の操作にて後述する図3に示すように書き込
まれる。
【0019】上記判定部6を構成するフリップフロップ
のデータ端子Dにはウインドウ波形生成部5におけるフ
リップフロップ53の出力端子Qバーが接続され、この
判定部6を構成するフリップフロップの端子Tにはエッ
ジ検出部3におけるANDゲート33の出力端子が接続
され、この判定部6を構成するフリップフロップの出力
端子Qは検出出力端子7に接続されている。
【0020】図3において、上記PROM51内では、
検出周波数を示す検出周波数データに3ビットを割り当
て、検出範囲の上限値を示す上限値データに5ビットを
割り当て、検出範囲の下限値を示す下限値データに5ビ
ットを割り当てている。例えば、検出周波数60Hzに
おいて、検出周波数データには「000」を割り当て、
その検出範囲の下限値データには「00100」を割り
当て、その検出範囲の上限値データには「00110」
を割り当ててある。また、検出周波数63Hzにおい
て、検出周波数データには「001」を割り当て、その
検出範囲の下限値データには「00111」を割り当
て、その検出範囲の上限値データには「01010」を
割り当ててある。また、検出周波数68Hzにおいて、
検出周波数データには「010」を割り当て、その検出
範囲の下限値データには「01111」を割り当て、そ
の検出範囲の上限値データには「10100」を割り当
ててある。さらに、検出周波数80Hzの検出周波数デ
ータには「011」を割り当て、検出周波数100Hz
の検出周波数データには「100」を割り当て、検出周
波数120Hzの検出周波数データには「101」を割
り当て、検出周波数200Hzの検出周波数データには
「110」を割り当て、検出周波数300Hzの検出周
波数データには「111」を割り当ててある。なお、検
出周波数80Hz〜検出周波数300Hzの検出範囲の
上下限値データは省略してある。
【0021】次に、この実施例1の動作を図4乃至図7
を参照しつつ説明する。図4では、A図が図2のコンパ
レータ23への入力信号であるA点での信号波形を示
し、B図が図2の波形変換部2からの出力信号であるB
点での信号波形を示し、C図が図2のエッジ検出部3か
らの出力信号であるC点での信号波形を示し、E図が図
2のウインドウ波形生成部5からの出力信号であるE点
での信号波形を示し、F図が図2の判定部6からの出力
信号であるF点での信号波形を示す。図5では、A図が
図2のコンパレータ23への入力信号であるA点での信
号波形を示し、B図が図2の波形変換部2からの出力信
号であるB点での信号波形を示し、C図が図2のエッジ
検出部3からの出力信号であるC点での信号波形を示
し、D図が図2のカウンタ52からの出力信号であるD
点での信号波形を示す。図6では、A図が図2のコンパ
レータ23への入力信号であるA点での信号波形を示
し、B図が図2の波形変換部2からの出力信号であるB
点での信号波形を示し、C図が図2のエッジ検出部3か
らの出力信号であるC点での信号波形を示し、D図が図
2のカウンタ52からの出力信号であるD点での信号波
形を示し、E図が図2のウインドウ波形生成部5からの
出力信号であるE点での信号波形を示し、F図が図2の
判定部6からの出力信号であるF点での信号波形を示
す。ここで、例えば、操作者が60Hzの周波数を有す
る受信信号を検出したいと仮定すると、設定部4の操作
にて、PROM8の検出周波数データに相当する上位ア
ドレス3ビットを「000」と固定する。この状態にお
いて、正弦波の受信信号が入力端子1から波形変換部2
に入力すると、波形変換部2では図4のA図に示すよう
な高調波を取り除いた受信信号をコンパレータ23に送
り、コンパレータ23では受信信号を図4のB図に示す
ような矩形波に変換してエッジ検出部3に出力する。そ
して、エッジ検出部3では矩形波のHレベルからLレベ
ルに変化する点、またはLレベルからHレベルに変化す
る点に対応する図4のC図に示すようなエッジ波形を生
成する。このエッジ波形は判定部6を構成するフリップ
フロップの端子Tとウインドウ波形生成部5におけるカ
ウンタ52のリセット端子RSTとに出力される。
【0022】上記カウンタ52はクロック信号CLK1
にてカウントアップ動作を行っているが、このクロック
信号CLK1によるカウント値は上記リセット端子RS
Tへのエッジ波形の入力にて「0」にリセットされる。
つまり、カウンタ52はリセット端子RSTへのエッジ
波形の入力にて計数起点「0」にリセットされた後、再
び、カウンタ52はクロック信号CLK1によるカウン
トアップ動作を続行してカウントアップ動作ごとのカウ
ント信号をPROM51のアドレス端子A0〜Amに出
力する。そして、カウンタ52のカウント値がPROM
8に書き込まれた検出範囲の下限値データに達するまで
は、エッジ検出部3からカウンタ52のリセット端子R
STに入力される図5のC図に示すエッジ波形C0,C
1,C2にて、カウンタ52がリセットされてしまうの
で、ウインドウ波形生成部5のPROM51から波形出
力部53を構成するフリップフロップには出力がでな
い。よって、ウインドウ波形生成部5からは図4のE図
に示すようにウインドウ波形が出力されず、判定部6の
出力は図4のF図に示すようにLレベルのままである。
一方、上記カウンタ52のカウント値が図6のC図およ
びD図に示すようにPROM8に書き込まれた検出範囲
の下限値データに達すると、波形出力部53を構成する
フリップフロップが図6のE図に示すようにウインドウ
波形を判定部6に出力し、判定部6が図6のF図に示す
ようにHレベルの判定信号を出力端子7に出力する。こ
の出力端子7にHレベルの判定信号が出力されること
は、入力端子1に入力された正弦波の受信信号が操作者
の検出を希望する検出周波数を含む検出範囲の信号であ
ることを意味する。そして、上記カウンタ52のカウン
ト値がPROM8に書き込まれた検出範囲の下限値デー
タに達してから引き続くカウントアップ動作によるカウ
ント値がPROM8に書き込まれた検出範囲の上限値デ
ータに達すると、図4のC図とE図およびF図に示すよ
うに、波形出力部53を構成するフリップフロップの出
力の立ち下がりによって判定部6から出力端子7に出力
された信号がHレベルからLレベルに変化する。この出
力端子7がHレベルからLレベルに変化することは、入
力端子1に入力された正弦波の受信信号が操作者の検出
を希望する検出周波数を含む検出範囲外の信号であるこ
とを意味する。具体的には、設定部4で検出周波数60
Hzが指定された場合、カウンタ52は図7に示すよう
に計数起点「0」からカウントアップしていき、カウン
ト値が検出範囲の下限値「00100」になると、PR
OM51のデータ端子Dより「1」を出力し、カウント
値が検出範囲の上限値「00110」になるまで、PR
OM51のデータ端子Dより「1」が出力されるので、
ウインドウ波形生成部5は検出周波数60Hzを含む検
出範囲を判定部6に出力する。
【0023】要するに、この実施例1では、操作者が設
定部4の操作にてPROM51中の例えば3ビットから
なる60Hzのような検出周波数を示す検出周波数デー
タを指定すると、カウンタ52から出力されるカウント
アップデータが上記指定された検出周波数データに対応
付けられた例えば5ビットからなる「00100」と
「00110」のような上下限値データとの間、波形出
力部53が検出範囲を示すウインドウ波形を判定部6に
出力するように構成されているので、操作者が検出範囲
の上下限値をその都度指定することなく、操作者が検出
を希望する検出周波数を指定するだけで、その検出周波
数を含む検出範囲を示すウインドウ波形がウインドウ波
形生成部5から判定部6に出力されるので、周波数選別
回路への検出周波数の指定操作が容易となる。
【0024】しかも、この実施例1では、ウインドウ波
形生成部5がPROM51を有するので、検出範囲の上
下限値データを操作者の手元で書き込みすることが可能
であるように構成されているので、検出周波数が近い場
合には、その検出範囲の上下限定値が重なり合わないよ
う調整して設定することによって、周波数選別の誤動作
を少なくすることができる。例えば図8のA図に示すよ
うに、検出周波数を100Hzと103Hzとし、検出
周波数100Hzに対する検出範囲を±3%とし、検出
周波数103Hzに対する検出範囲を約±3%とする
と、検出周波数100Hzに対する上限値が103Hz
で、検出周波数103Hzに対する下限値が約100H
zとなり、検出周波数100Hzに対する上限値側と検
出周波数103Hzに対する下限値側とが重なり合うの
で、この重なり合う部分が誤検出範囲となる。このよう
な場合、操作者は設定部4の操作にてPROM51の検
出範囲を示す上下限値データを例えば約±1.5%とな
るように書き換える。つまり、図8のB図に示すよう
に、検出周波数100Hzに対する検出範囲を±1.5
%とし、検出周波数103Hzに対する検出範囲を約±
1.5%とすると、検出周波数100Hzに対する上限
値が101.5Hzで、検出周波数103Hzに対する
下限値が約101.5Hzとなり、検出周波数100H
zに対する上限値側と検出周波数103Hzに対する下
限値側とが重なり合わなくなるので、周波数選別の誤動
作が阻止できる。
【0025】加えて、この実施例1では、ウインドウ波
形生成部5がカウンタ52を有し、このカウンタ52が
エッジ波形によるリセットを計数起点としてクロック信
号にもとづきカウントアップ動作を行うように構成され
ているので、カウンタ52のカウントアップ動作がクロ
ック信号CLK1の周期で決まり、このクロック信号C
LK1の周波数を高くすれば、検出範囲を細かく設定で
き、周波数選別の精度を上げることができる。
【0026】実施例2(請求項2に対応).図9はこの
発明の実施例2に係る周波数選別回路のエッジ検出部と
判定部とを示す回路図、図10はこの実施例2の信号波
形を示す図である。
【0027】図9において、この実施例2のエッジ検出
部3Aは、波形変換部2からの出力信号をn個遅延させ
てエッジ信号をn個生成するn個のフリップフロップF
1〜Fnと、フリップフロップF2の出力端子Qの出力
とフリップフロップFmの出力端子Qバー出力との論理
積を取るANDゲート34と、フリップフロップFnの
データ端子Dの入力とフリップフロップFnの出力端子
Qバーの出力との論理積を取るANDゲート35と、A
NDゲート35の出力をクロック信号として端子Tで受
けるとともにウインドウ波形生成部5(図2参照)から
のE点での出力信号をデータ端子Dで受けるフリップフ
ロップ36と、ANDゲート34の出力をクロック信号
として端子Tで受けるとともにウインドウ波形生成部5
からのE点での出力信号をデータ端子Dで受けるフリッ
プフロップ37と、フリップフロップ36の出力端子Q
の出力とフリップフロップ37の出力端子Qの出力との
論理積をとるANDゲート38とを備え、このエッジ検
出部3Aは、或る1つの矩形波の電圧変化点からm番目
とn番目とに遅延されたフリップフロップFm,Fnに
よるエッジ波形をANDゲート34,35で検出し、そ
れらエッジ波形がウインドウ波形と一致することをフリ
ップフロップ36,37およびANDゲート38で判定
する。
【0028】具体的には、図10のA図はエッジ検出部
3Aの前段の構成部である波形変換部2からの矩形波の
或る1つの電圧変化点に対応する1回遅延のエッジ波形
SF1を示し、B図はフリップフロップF2で2回遅延
された2番目のエッジ波形SF2を示し、C図はフリッ
プフロップF3で3回遅延された3番目のエッジ波形S
F3を示し、D図はフリップフロップFmでm回遅延さ
れたm番目のエッジ波形SFmを示し、E図はフリップ
フロップFnでn回遅延されたn番目のエッジ波形SF
nを示し、F図はウインドウ波形生成部2の波形出力部
53を構成するフリップフロップからの出力信号である
ウインドウ波形、G図は判定部6から出力端子7に出力
される出力信号である。
【0029】要するに、この実施例2では、n個遅延さ
れたエッジ波形SF1〜SFnのうちの複数個のエッジ
波形がウインドウ波形に一致した場合に、入力端子1に
入力された正弦波の受信信号が操作者の検出を希望する
検出周波数を含む検出範囲の信号であることを意味する
判定部6からの出力信号が出力端子7に出力される。し
たがって、この実施例2のように複数個のエッジ波形で
検出すれば、ノイズによるひげのような信号に起因する
誤検出を防止できる。
【0030】実施例3(請求項3に対応).図11はこ
の発明の実施例3に係る周波数選別回路のエッジ検出部
と判定部とを示す回路図である。この図11において、
この実施例3の周波数選別回路は上記実施例1の波形変
換部2とエッジ検出部3との間にn分周回路8を挿入し
た点に特徴がある。このn分周回路8はn/2個のフリ
ップフロップ81,82、……,8iを備え、フリップ
フロップ81のデータ端子Dは波形変換部2におけるフ
リップフロップ24の出力端子Qに接続され、このフリ
ップフロップ81の出力端子Qはフリップフロップ82
のデータ端子Dに接続され、このフリップフロップ82
の出力端子Qは後段の図示を省略したフリップフロップ
のデータ端子に接続され、フリップフロップ8iのデー
タ端子Dは前段の図示を省略したフリップフロップの出
力端子に接続され、このフリップフロップ8iの出力端
子Qはエッジ検出部3におけるフリップフロップ31の
データ端子Dに接続され、各フリップフロップ81〜8
iの端子Tにはクロック信号CLK2が与えられる。
【0031】要するに、この実施例3では、n分周回路
8が入力端子1に入力された受信信号の周波数をn分周
するので、ウインドウ波形生成部5のカウンタ52をカ
ウントアップするためのクロック信号の周期を1/nと
することで、n分周回路8を設けない場合と比べて、回
路構成上のタイミングを容易にとることができる。ま
た、ウインドウ波形生成部5のカウンタ52のクロック
信号の周期をn分周回路8を設る以前のときと同じ周期
とすれば、ウインドウ波形の精度がn倍と高くなる。こ
れは、ウインドウ波形の精度はカウンタ52をカウント
アップするクロック信号の周期で決まることによる。結
果として、入力端子1に入力される受信信号の波形のゆ
らぎによる誤検出を少なくすることができるとともに検
出時間を調整することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、設定
部で書き込み可能な不揮発性メモリに検出周波数を示す
検出周波数データを指定することによって、カウンタか
ら出力されるカウントアップデータが上記指定された検
出周波数データに対応付けられた上下限値データとで規
定される検出範囲を示すウインドウ波形を出力し、この
ウインドウ波形とエッジ波形とが一致することにより、
受信信号が検出を希望する周波数を有する信号であると
選別するように構成されているので、操作者が検出範囲
の上下限値をその都度指定することなく、操作者が検出
を希望する1つの検出周波数を指定するだけで、その検
出周波数を含む検出範囲を示すウインドウ波形がウイン
ドウ波形生成部から判定部に出力されるので、周波数選
別回路への検出周波数の指定操作が極めて容易となると
いう効果がある。
【0033】第2の発明によれば、n個遅延されたエッ
ジ波形のうちの複数個のエッジ波形がウインドウ波形に
一致した場合に、入力端子に入力された受信信号が操作
者の検出を希望する検出周波数を含む検出範囲の信号で
あると判定するように構成されているので、ノイズによ
るひげのような信号に起因する誤検出を防止できるとい
う効果がある。
【0034】第3の発明によれば、入力端子に入力され
た受信信号の周波数をn分周するように構成したので、
受信信号の波形のゆらぎによる誤検出を少なくするとと
もに検出時間を調整できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の周波数選別回路を示す構成図であ
る。
【図2】 実施例1の周波数選別回路を具体的に示す構
成図である。
【図3】 実施例1のPROMの記憶内容を示す図表で
ある。
【図4】 実施例1の各部における信号波形図である。
【図5】 図5に示す枠a内を拡大して示す信号波形図
である。
【図6】 図5に示す枠b内を拡大して示す信号波形図
である。
【図7】 実施例1のカウンタ値と検出範囲との説明図
である。
【図8】 実施例1の作用を示す説明図である。
【図9】 実施例2の周波数選別回路を具体的に示す構
成図である。
【図10】 実施例2の各部における信号波形図であ
る。
【図11】 実施例3の周波数選別回路を具体的に示す
構成図である。
【図12】 無線通信での周波数選別の説明図である。
【図13】 従来のセンサ出力検出回路を示す構成図で
ある。
【図14】 従来のセンサ出力検出回路の各部における
信号波形図である。
【符号の説明】
2 波形変換部、3,3A エッジ検出部、4 設定
部、5 ウインドウ波形生成部、6 判定部、8 n分
周回路、51 PROM(書き込み可能な不揮発性メモ
リ)、52 カウンタ、53 波形出力部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波の受信信号を矩形波に変換する波
    形変換部と、この波形変換部から出力された矩形波の電
    圧変化点に対応するエッジ波形を生成するエッジ検出部
    と、操作者の検出を希望する検出周波数を指定する設定
    部と、検出周波数を含む検出範囲を示すウインドウ波形
    を生成するウインドウ波形生成部と、このウインドウ波
    形生成部で生成されたウインドウ波形に上記エッジ検出
    部で生成されたエッジ波形が一致することにより上記受
    信信号が検出を希望する周波数を有する受信信号である
    と判定する判定部とを備え、上記ウインドウ波形生成部
    は検出周波数を示す周波数データ及び検出範囲の上下限
    を示す上下限データの組み合わせからなるデータが操作
    者の手先で書き込み可能な不揮発性メモリと、エッジ波
    形によるリセットを計数起点としてクロック信号にもと
    ずきカウントアップを行うカウンタと、このカウンタか
    ら出力されるカウントアップデータが上記設定部で指定
    された検出周波数に相当する不揮発性メモリ中の検出周
    波数データに対応付けられた上限値データと一致するこ
    とにより検出範囲を示すウインドウ波形を上記判定部に
    出力する波形出力部とで構成されたことを特徴とする周
    波数選別回路。
  2. 【請求項2】 上記エッジ検出部はn個遅延のエッジ波
    形を生成するn段接続されたフリップフロップで遅延さ
    れた複数個のエッジ波形が前記ウインドウ波形生成部に
    て生成されたウインドウ波形に一致するかを検出する一
    致検出部とで構成されたことを特徴とする請求項第1項
    記載の周波数選別回路。
  3. 【請求項3】 上記波形変換部とエッジ検出部との間に
    受信信号の周波数をn分周するn分周回路を挿入したこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の周波数選別回路。
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JP2014077784A (ja) * 2012-10-05 2014-05-01 Lsis Co Ltd パルス信号に対する遮断周波数検出装置及びその方法

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JP2014077784A (ja) * 2012-10-05 2014-05-01 Lsis Co Ltd パルス信号に対する遮断周波数検出装置及びその方法
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