JPH07293994A - エアコン用フィルタ押さえばね - Google Patents

エアコン用フィルタ押さえばね

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JPH07293994A
JPH07293994A JP6091808A JP9180894A JPH07293994A JP H07293994 A JPH07293994 A JP H07293994A JP 6091808 A JP6091808 A JP 6091808A JP 9180894 A JP9180894 A JP 9180894A JP H07293994 A JPH07293994 A JP H07293994A
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piece
movable piece
locking
air filter
air conditioner
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Katsuya Sugiyama
勝哉 杉山
Keizo Ito
啓造 伊藤
Kunikazu Hirozawa
邦和 広沢
Masashi Yasui
誠志 安井
Kazuyuki Takimoto
和志 滝本
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Daikin Industries Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Daikin Industries Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストを低減し、かつ、樹脂化したエア
コン用吹出ダクトへの組付性を良好にする。 【構成】 固定片41及び可動片42をポリプロピレン
樹脂により形成すると共に、固定片41にポリプロピレ
ンヒンジ50を介して可動片42を回動自在に接続し、
固定片41をエアコン用吹出ダクトの取付基部33に固
定して、可動片42をエアフィルタ74の端部を係止保
持する係止位置と、エアフィルタ74の係止保持を解除
する解除位置との間で回動自在とする。更に、掛止突片
46を取付基部33の開口に掛止して、可動片42を係
止位置に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアコン用フィルタ押さ
えばねに関するものであり、特に、合成樹脂を一体成形
して得られるエアコン用吹出ダクトに取付けられて、エ
アコン本体内のエアフィルタの端部を脱着自在に係止す
るエアコン用フィルタ押さえばねに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエアコン用フィルタ押さ
えばねとして、図7及び図8に示す技術を挙げることが
できる。
【0003】図7は従来のエアコン用フィルタ押さえば
ねを示す斜視図、図8は従来のエアコン用フィルタ押さ
えばねの使用状態を示す側面図である。
【0004】図7において、フィルタ押さえばね90
は、エアコン本体(図示略)の前面にエア吸込口及びエ
ア吹出口を形成するエアコン用吹出ダクト(図示略)の
一構成部品として、エアコン用吹出ダクトに取付けられ
て、エアコン本体内部のエアフィルタ74の一端部(エ
アコン用吹出ダクト側端部)を係止及び係止解除するも
のである。かかるフィルタ押さえばね90は、エアフィ
ルタ74の定位置からの脱落を防止するものであり、エ
アコン用吹出ダクトにねじ等の締結具により固定される
平板状をなす板金製の固定片91と、固定片91の両端
部に設けた円筒部91aに両端部を挿着される金属製の
クリップ92とを具備する。前記クリップ92は、金属
製の線材を折曲げ加工して、側面形状を段差屈曲棒状と
すると共に(図8参照)、平面形状を略コ字状として
(図7参照)、図8中実線で示す係止位置と、二点鎖線
で示す解除位置との間で回動自在とされている。また、
クリップ92は、前記円筒部91aのクリック動作手段
により、固定片91に略垂立した位置、即ち、前記係止
位置と解除位置との中間位置で、いわゆるクリック動作
され、係止位置または解除位置のいずれかへ弾性的に付
勢されるようになっている。
【0005】次に、上記のように構成された従来のエア
コン用フィルタ押さえばねの動作について説明する。
【0006】従来のフィルタ押さえばね90は、エアコ
ン用吹出ダクトに固定片91を固定され、エアコン用吹
出ダクトと共にエアコン本体の前面開口に取付けられ
る。そして、フィルタ押さえばね90を使用するには、
まず、図8中二点鎖線で示すクリップ92を解除位置と
した状態で、エアコン本体内部の所定位置にエアフィル
タ74を配置すると共に、例えばその他端部(エアコン
本体奥側端部)を仮保持して位置決めする。このとき、
エアフィルタ74の一端部が、フィルタ押さえばね90
の固定片91上面に載置され、解除位置にあるクリップ
92に対向している。その後、クリップ92を解除位置
から図8中実線で示す係止位置へ回動していくと、クリ
ップ92は、係止位置と解除位置との中間位置でクリッ
ク動作され、係止位置へと弾性的に付勢されて、その先
端側屈曲部をエアフィルタ74の上面に圧接させる。こ
れにより、エアフィルタ74の一端部がフィルタ押さえ
ばね90の固定片91とクリップ92との間にクリップ
92の押圧力で挟持され、エアコン本体内部の所定位置
に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアコン用フィ
ルタ押さえばねは、上記のように、板金を切削加工等し
て固定片91を形成すると共に、これとは別個に、線材
を折曲げ加工してクリップ92を形成し、クリップ92
を固定片91に組付けることにより製造される。したが
って、固定片91の加工、クリップ92の加工及びこれ
らの組付けという一連の作業が必要であり、製造に手間
がかかると共に、製造コストが上昇する可能性がある。
特に、発明者は、エアコン用吹出ダクトを樹脂化するこ
とを提案しているが、かかる樹脂製のエアコン用吹出ダ
クトを採用した場合、エアコン用フィルタ押さえばねの
組付性及び製造コストの点で改善する余地がある。
【0008】そこで、本発明は、製造コストを低減し、
かつ、樹脂化したエアコン用吹出ダクトへの組付性を良
好にしたエアコン用フィルタ押さえばねの提供を課題と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エアコン用フィルタ押さえばねは、固定片及び可動片を
合成樹脂により形成すると共に、固定片に合成樹脂ヒン
ジを介して可動片を回動自在に接続し、固定片をエアコ
ン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に固定し
て、可動片をエアフィルタの端部を係止保持する係止位
置と、エアフィルタの端部から離間してエアフィルタの
係止保持を解除する解除位置との間で回動するように
し、更に、保持手段により、前記可動片を前記固定片に
対し前記係止位置に保持するようにしたものである。
【0010】請求項2の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成すると共に、固定片にポリプロピレンヒン
ジを介して可動片を回動自在に接続し、固定片をエアコ
ン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に固定し
て、可動片をエアフィルタの端部を係止保持する係止位
置と、エアフィルタの端部から離間してエアフィルタの
係止保持を解除する解除位置との間で回動するように
し、更に、保持手段により、前記可動片を前記固定片に
対し前記係止位置に保持するようにしたものである。
【0011】請求項3の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、請求項2の発明において、更に、前記
係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片に
クリック動作を行わせるポリプロピレン樹脂からなる帯
部材により、前記固定片と前記可動片とを一体に連結し
たものである。
【0012】請求項4の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成し、固定片にポリプロピレンヒンジを介し
て可動片を回動自在に接続すると共に、前記固定片に一
体形成した位置決めリブを前記取付基部に支持させて、
固定片をエアコン本体内のエアフィルタの端部に対応す
る位置に設けた取付基部の一部の面に位置決めした状態
で固定し、可動片を、その係止部によりエアフィルタの
端部を係止保持する係止位置と、係止部をエアフィルタ
の端部から離間してエアフィルタの係止保持を解除する
解除位置との間で回動するようにすると共に、前記取付
基部の前記一部の面以外の面及び前記可動片の一方に、
その厚さ方向に貫通する開口を形成し、前記取付基部の
前記一部の面以外の面及び前記可動片の他方に設けら
れ、前記可動片の係止位置で前記取付基部の前記一部の
面以外の面または前記可動片を貫通する方向に突出する
掛止突片により、前記開口の周縁部を掛止して、前記可
動片を前記固定片に対し前記係止位置に保持し、更に、
前記係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動
片にクリック動作を行わせるポリプロピレン樹脂からな
る帯部材により、前記固定片と前記可動片とを一体に連
結したものである。
【0013】請求項5の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成し、固定片にポリプロピレンヒンジを介し
て可動片を回動自在に接続すると共に、前記固定片に一
体形成した位置決めリブを前記取付基部に支持させて、
固定片をエアコン本体内のエアフィルタの端部に対応す
る位置に設けた取付基部に位置決めした状態で固定し、
可動片を、その係止部によりエアフィルタの端部を係止
保持する係止位置と、係止部をエアフィルタの端部から
離間してエアフィルタの係止保持を解除する解除位置と
の間で回動するようにすると共に、係止位置にある可動
片と対向する係合片を固定片に一体形成し、前記可動片
及び前記係合片の一方に、その厚さ方向に貫通する開口
を形成し、前記可動片及び前記係合片の他方に設けら
れ、前記可動片の係止位置で前記可動片または前記係合
片を貫通する方向に突出する掛止突片により、前記開口
の周縁部を掛止して、前記可動片を前記固定片に対し前
記係止位置に保持し、更に、前記係止位置及び前記解除
位置間の分岐点で、前記可動片にクリック動作を行わせ
るポリプロピレン樹脂からなる帯部材により、前記固定
片と前記可動片とを一体に連結したものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、固定片及び可動片
は、合成樹脂により成形され、合成樹脂ヒンジを介して
一体に接続されるため、固定片をエアコン本体内のエア
フィルタの端部に対応する位置に固定することにより、
可動片が、エアフィルタの端部を係止する係止位置と、
エアフィルタの端部の係止を解除する解除位置との間で
回動自在となる。よって、保持手段により可動片を係止
位置に保持することにより、可動片がエアフィルタの端
部を係止保持し、エアフィルタをエアコン本体内の所定
位置に移動不能に保持する。
【0015】請求項2の発明においては、固定片及び可
動片は、ポリプロピレン樹脂により成形され、ポリプロ
ピレンヒンジを介して一体に接続されるため、固定片を
エアコン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に
固定することにより、可動片が、エアフィルタの端部を
係止する係止位置と、エアフィルタの端部の係止を解除
する解除位置との間で回動自在となる。よって、保持手
段により可動片を係止位置に保持することにより、可動
片がエアフィルタの端部を係止保持し、エアフィルタを
エアコン本体内の所定位置に移動不能に保持する。
【0016】請求項3の発明においては、固定片と可動
片とを一体に連結する帯部材が、前記係止位置及び前記
解除位置間の分岐点で、前記可動片にクリック動作を行
わせ、可動片を解除位置から係止位置へ、或いは、係止
位置から解除位置へと、自動的に回動付勢する。
【0017】請求項4の発明においては、固定片及び可
動片は、ポリプロピレン樹脂により成形され、ポリプロ
ピレンヒンジを介して一体に接続されるため、固定片を
エアコン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に
固定することにより、可動片が、その係止部によりエア
フィルタの一端部を係止する係止位置と、エアフィルタ
の一端部の係止を解除する解除位置との間で回動自在と
なる。また、可動片を解除位置から係止位置へと回動す
ると、取付基部の一部の面以外の面及び可動片の一方に
設けた開口の周縁部を取付基部の一部の面以外の面及び
可動片の他方に設けた掛止突片が掛止し、可動片が係止
位置に保持される。これにより、可動片がエアフィルタ
の端部を係止保持し、エアフィルタをエアコン本体内の
所定位置に移動不能に保持する。更に、固定片と可動片
とを一体に連結する帯部材が、前記係止位置及び前記解
除位置間の分岐点で、前記可動片にクリック動作を行わ
せ、可動片を解除位置から係止位置へ、或いは、係止位
置から解除位置へと、自動的に回動付勢する。
【0018】請求項5の発明においては、固定片及び可
動片は、ポリプロピレン樹脂により成形され、ポリプロ
ピレンヒンジを介して一体に接続されるため、固定片を
エアコン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に
固定することにより、可動片が、その係止部によりエア
フィルタの一端部を係止する係止位置と、エアフィルタ
の一端部の係止を解除する解除位置との間で回動自在と
なる。また、可動片を解除位置から係止位置へと回動す
ると、可動片及び係合片の一方に設けた開口の周縁部を
可動片及び係合片の他方に設けた掛止突片が掛止し、可
動片が係止位置に保持される。これにより、可動片がエ
アフィルタの端部を係止保持し、エアフィルタをエアコ
ン本体内の所定位置に移動不能に保持する。更に、固定
片と可動片とを一体に連結する帯部材が、前記係止位置
及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片にクリック
動作を行わせ、可動片を解除位置から係止位置へ、或い
は、係止位置から解除位置へと、自動的に回動付勢す
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】図1は本発明の第一実施例のエアコン用フ
ィルタ押さえばねの斜視図である。図2は本発明の第一
実施例のエアコン用フィルタ押さえばねの解除位置から
係止位置への回動状態を示す側面図であり、(a)は解
除位置を、(b)はクリック動作位置を、(c)は係止
位置を示す。図3は本発明の第一実施例のエアコン用フ
ィルタ押さえばねの取付対象たるエアコン用吹出ダクト
を示す分解斜視図である。図4は本発明の第一実施例の
エアコン用フィルタ押さえばねの取付対象たるエアコン
用吹出ダクトの組立状態を示す斜視図である。図5は本
発明の一実施例のエアコン用フィルタ押さえばねとエア
フィルタとの位置関係を示すエアコンディショナの断面
図である。
【0021】まず、本実施例のエアコン用フィルタ押さ
えばねの取付対象たるエアコン用吹出ダクトについて、
図3乃至図5に基づき説明する。
【0022】図3において、エアコン用吹出ダクトは、
左右一対の側板10と、両側板10の下端間に一体成形
された底板20と、両側板10間の底板20から上方に
離間した位置で、側板10の後端から前端へと下方に傾
斜して延びる斜板30とを具備する。これら両側板1
0、底板20及び斜板30は、ポリプロピレン(PP)
樹脂材料により、従来例と同様の箱状に一体成形されて
いる。
【0023】前記各側板10の外側面後端には、上下一
対の取付片11が左右方向へ突出するよう一体成形され
ると共に、各取付片11には上下へ延びる長孔12が穿
設されている。また、各側板10の内側面前端には、上
下一対の取付突部13が前後方向へ延びるよう一体成形
されると共に、各取付突部13には、前後方向へ延びる
捩子孔等からなる取付孔14が設けられている。
【0024】前記底板20の前端部は、上方に略垂直に
折曲形成されると共に、後端部は側板10の後端から後
方へと略水平に突出するよう延設されて下部取付フラン
ジ21を構成している。また、底板20の前端部の折曲
部後方の上面には、上方に突出する円柱状の挿入突部2
2が、左右方向に一定間隔で複数(例えば6個)一体成
形されている。更に、底板20の下面には、所定の発泡
材料からなる断熱板23が、側板10、底板20及び斜
板30の一体成形時に一体成形されて接合され、底板2
0の下面及び底板20の前端部の折曲部前面を外部から
被覆している。
【0025】前記斜板30の後端部は、側板10の後端
から後方に略水平に突出するよう折曲形成されて上部取
付フランジ31を構成し、前記底板20の下部取付フラ
ンジ21と対向している。前記上部取付フランジ31に
は、左右方向に間隔を置いて雌捩子等からなる取付孔3
2が複数(例えば3個)設けられている。
【0026】斜板30の後端部の左右中央には、互いに
交差する垂直面34及び水平面35を有する取付基部3
3が突出して一体形成され、取付基部33の垂直面34
には、フィルタ押さえばね40の固定片41が雄捩子3
9により取付けられている。後に詳述するように、前記
フィルタ押さえばね40は、取付基部33に取付けた状
態で、その可動片42が、取付基部33の水平面35に
所定の押圧力で当接する係止位置と、取付基部33の水
平面35から上方に傾動離間する解除位置との間で移動
自在となっている。更に、斜板30の上面には、所定の
発泡材料からなる断熱板38が、側板10、底板20及
び斜板30の一体成形時に一体成形されて接合され、斜
板30の上面のうち前記取付基部33以外の全面を外部
から被覆している。
【0027】前記底板20の下面の断熱板23及び斜板
30の上面の断熱板38の発泡材料としては、ポリプロ
ピレン(PP)フォームを使用した1層タイプの断熱板
23,38、または、底板20または斜板30との接合
側をポリプロピレンフォームとし、反対側をウレタンフ
ォームなどの他の発泡材料とした2層タイプのものを使
用する。
【0028】前記底板20の前端部と斜板30の前端部
との間には、前記挿入突部22と干渉しない位置に間隔
を置いて、左右一対の支持棒51が介装され、斜板30
への上下方向への外力を支持するようになっている。
【0029】前記各側板10の外側面には、例えばウレ
タンフォーム等の発泡材料より別個成形された断熱板5
2が接着剤により貼付されている。また、底板20の上
面にも、例えばウレタンフォーム等の発泡材料より別個
成形された断熱板53が接着剤により貼付されている。
前記底板20の上面に貼付する断熱板53は、前記底板
20の挿入突部22と対応する位置に前記挿入突部を挿
通自在な貫通孔54を有すると共に、前記支持棒51と
対応する位置には、支持棒51を挿通自在な前方に開放
する挿通溝55を有し、各貫通孔54に挿入突部22
を、各挿通溝55に支持棒51を挿通した状態で、底板
20の上面の所定位置に貼付されるようになっている。
【0030】前記斜板30の上面の断熱板38の前端部
には、前記底板20の挿入突部22の配置間隔に対応す
る間隔で下方に突出する挿入突部57を下面に有する垂
直羽根取付ピン56が、複数個(例えば3個)左右方向
に所定間隔を置いて雄捩子58により固定され、その各
挿入突部57を底板20の各挿入突部22と対向させ、
上下に対をなすようになっている。そして、前記対をな
す底板20の挿入突部22と前記垂直羽根取付ピン56
の挿入突部57との間には、垂直羽根61が、上下両端
の挿入凹部62を介して挿着され、左右方向への回動自
在とされている。
【0031】なお、従来例と同様、前記斜板30の上方
にエア吸込口65が、下方にエア吹出口66が形成され
ている。
【0032】前記側板10の前端面及び後端面、並び
に、斜板30の前端面、即ち、エア吹出口66の前側の
前周縁及び後側の前周縁には、ポリエチレン(PE)フ
ォーム等の発泡材料からなるシール材としてのエプトシ
ーラ67が接着剤により貼付されてている。
【0033】上記のように構成されたエアコン用吹出ダ
クトを製造するには、まず、断熱板23,38をトリミ
ングした後、公知の射出圧縮成形を使用して、前記側板
10、底板20及び斜板30の射出成形時にインモール
ド成形し、底板20の下面及び斜板30の上面に一体成
形して接合する。更に、こうして得られた成形品の側板
10の外側面及び底板20の上面に、それぞれ、対応す
る断熱板52,53を接着剤により貼付する。そして、
底板20の上面の挿入突部22及び垂直羽根取付ピン5
6の挿入突部57間に、対応する垂直羽根61の上下の
挿入凹部62を挿着し、垂直羽根取付ピン56を斜板3
0の上面の断熱板38の前端に雄捩子58により取付け
る。その後、側板10の前端面及び後端面、並びに、斜
板30の前端面、即ち、エア吹出口66の前側の前周縁
及び後側の前周縁に、対応するエプトシーラ67を接着
剤により貼付する。これにより、図3及び図4に示すエ
アコン用吹出ダクトが完成する。
【0034】以下、本発明を構成するフィルタ押さえば
ね40、及び、フィルタ押さえばね40を取付ける取付
基部33の詳細を図1及び図2に基づき説明する。
【0035】まず、図1に示すように、取付基部33
は、垂直面34の略全体に奥側(後側)へ延びる開口3
4aを形成すると共に、水平面35の左右方向中央に、
前記垂直面34aへと開放すると共に、垂直面34の開
口34aと連通する開口35aを形成している。前記水
平面35の開口35aの幅は垂直面34の開口34aの
幅より小さく設定されている。また、取付基部33の垂
直面34のうち前記開口34aより下側の面の左右方向
中央には、前記雄捩子39螺入用の捩子孔34bが形成
されている。
【0036】一方、フィルタ押さえばね40は、固定片
41、可動片42、及び、固定片41と可動片42とを
一体的に接続するポリプロピレンヒンジ(PPヒンジ)
50を具備する。前記固定片41は、取付基部33の垂
直面34に対応する四角板状をなし、取付基部33の垂
直面34下側の前記捩子孔34bに対向する位置に挿通
孔41aを穿設している。また、固定片41は、左右両
側縁に、取付基部33に向かって突出する一対の位置決
めリブ41bを一体形成している。両位置決めリブ41
bの対向する内側面間の寸法は、取付基部33の垂直面
34の幅と同一とされ、両位置決めリブ41bを取付基
部33の垂直面34の両側に密嵌すると共に、固定片4
1の下側縁を取付基部33の垂直面34の下側縁に当接
させることにより、固定片41を取付基部33の定位置
に仮保持するようになっている。また、このとき、固定
片41の挿通孔41aが、取付基部33の垂直面34の
捩子孔34bと整合するようになっている。なお、固定
片41の位置決めリブ41bの下端は、固定片41の下
側縁より若干上方に設けられ、固定片41を取付基部3
3に仮保持したときに、位置決めリブ41bの下端が前
記斜板30上の断熱板38と干渉して固定片41の取付
基部33への取付作業を妨げないようになっている。更
に、前記固定片41は、雄捩子39を挿通孔41aに挿
通して取付基部33の捩子孔34bに螺入することによ
り、取付基部33に固定され、図2及び図5に示すよう
に、エアコン本体70内のエアフィルタ74の一端部
(エアコン用吹出ダクト側端部)に対応する位置に配置
されるようになっている。
【0037】前記可動片42は、前記取付基部33の水
平面35に対応する四角板状をなし、前記ポリプロピレ
ンヒンジ50を介して固定片41に一体的に接続される
ロック部43と、ロック部43に同一幅で延設される係
止部44と、係止部44に同一幅で延設されるエアフィ
ルタ74の係止及び係止解除の動作用のレバー45とを
具備する。前記ロック部43は、幅方向中央全体に所定
幅の長溝43aを延設している。前記ロック部43の一
側面(図1の上面)の長溝43aの長手方向所定位置の
両側には、一対の掛止突片46が一体形成されている。
各掛止突片46は、基端側を薄肉板状の可撓部46aと
すると共に、先端側を前記可撓部46aより厚肉の掛止
部46bとし、掛止部46bと可撓部46aとの境界に
段差面46cを形成している。また、前記掛止部46b
は、先端に向かって内方に傾斜するテーパ状をなしてい
る。更に、両掛止突片46の可撓部46aの外側面間の
寸法は、前記取付基部33の水平面35の開口35aの
幅と同一とされ、両掛止突片46を取付基部33の水平
面35の開口35a内に上方から挿入したときに、掛止
部46bが開口35a内に位置し、掛止突片46の段差
面46cが取付基部33の開口35aの内面に当接して
掛止保持されると共に、可撓部46aの外側面が取付基
部33の開口35aの対向側縁に当接支持されるように
なっている。なお、ロック部43の前記掛止突片46よ
り外側には、それぞれ、孔43bが穿設され、掛止突片
46の可撓部46aの弾性変形を許容して、掛止部46
bの変位を円滑にするようになっている。
【0038】一方、前記係止部44にはエアフィルタ7
4の位置ずれ及びがたつきの防止等の目的で幅方向に延
びるリブ44aが一体形成されている。また、前記レバ
ー45は、一側方(図1中上方)に屈曲する略アングル
板状をなすと共に、先端縁の全長にわたって、レバー4
5の動作時の指の滑りどめを目的とする突起45aを一
体形成している。そして、前記固定片41を取付基部3
3に取付けた状態で、前記ロック部43をポリプロピレ
ンヒンジ50を介して、図1に示す状態から水平面35
へ向かって回動して接近させると、前記係止部44が、
エアコン本体70内のエアフィルタ74の一端部に位置
して、その角部によりエアフィルタ74上面の所定の端
部位置を係止するようになっている。なお、エアフィル
タ74上面の前記係止部44の角部に対応する位置に
は、係止部44による係止を確実にする目的で角部の形
状に対応する形状の凹部を設けてもよい。
【0039】固定片41及び可動片42は、取付基部3
3と反対側の面を、ポリプロピレン樹脂からなる帯部材
47により一体的に連結されている。この帯部材47
は、両端を前記ポリプロピレンヒンジ50と同様のヒン
ジ(図示略)により固定片41及び可動片42にそれぞ
れ接続されると共に、固定片41及び可動片42から離
間する方向へ膨出する彎曲板状または屈曲板状(本実施
例では長手方向中央部の2か所を屈曲する屈曲板状)と
され、図2(a)に示す解除位置から図2(c)に示す
係止位置への可動片42の回動時、及び、図2(c)に
示す係止位置から図2(a)に示す解除位置への可動片
42の回動時に、可動片42にいわゆるクリック動作を
行わせ、使用者に所定の動作感覚を付与するよう構成さ
れている。即ち、帯部材47の長さが一定であるのに対
し、帯部材47の両端間の距離が、図2(b)のクリッ
ク動作位置を最長として変化することから、可動片42
が、図2(b)のクリック動作位置を境として、図2
(a)の解除位置または図2(c)の係止位置へと選択
的に回動してクリック動作位置を超える瞬間に、クリッ
ク動作が行われて、可動片42が、図2(a)の解除位
置または図2(c)の係止位置へと回動付勢され、その
位置に配置保持されるようになっている。
【0040】次に、上記のように構成されたエアコン用
フィルタ押さえばねの動作について説明する。
【0041】本実施例のフィルタ押さえばね40は、エ
アコン用吹出ダクトの取付基部33に取付けられて、図
5に示すように、エアコン本体70に組込まれ、エアフ
ィルタ74の係止保持及び係止解除を行う。即ち、フィ
ルタ押さえばね40の固定片41の両位置決めリブ41
bを取付基部33の垂直面34の両側に密嵌すると共
に、固定片41の下側縁を取付基部33の垂直面34の
下側縁に当接させることにより、固定片41を取付基部
33の定位置に仮保持する。このとき、位置決めリブ4
1bが、固定片41の取付基部33への位置決め作業を
容易にするが、両位置決めリブ41bの下端は、固定片
41の下側縁より若干上方に設けられているため、固定
片41を取付基部33に仮保持したときに、位置決めリ
ブ41bの下端が前記斜板30上の断熱板38と干渉し
て固定片41の取付基部33への取付作業を妨げること
はない。また、このとき、固定片41の下側縁も固定片
41の位置決めを補助している。そして、このように取
付基部33に位置決めして仮保持された固定片41は、
その挿通孔41aが、取付基部33の捩子孔34bと整
合している。よって、雄捩子39を固定片41の挿通孔
41aに挿通して取付基部33の捩子孔34bに螺入す
ることにより、固定片41が取付基部33の所定位置に
固定される。
【0042】この状態で、ファン71、熱交換器72及
びドレンパン73等を内部に収容したエアコン本体70
の前側の開口部に、本実施例のフィルタ押さえばね40
を取付けたエアコン用吹出ダクトを前記垂直羽根61を
前側にして配置し、側板10後端の取付片11、斜板3
0後端の上部取付フランジ31、及び、底板20後端の
下部取付フランジ21を介して、捩子等の締結具(図示
略)により、エアコン本体70の所定位置に固定する。
これにより、固定片41は、図2及び図5に示すよう
に、エアコン本体70内のエアフィルタ74の一端部
(エアコン用吹出ダクト側端部)に対応する位置に配置
される。
【0043】一方、フィルタ押さえばね40を図2
(a)の解除位置とした状態で、エアフィルタ74をエ
アコン本体70内部の所定位置に配置し、その後、フィ
ルタ押えばね40を回動して図2(c)の係止位置とし
て、エアフィルタ74を所定位置に固定する。即ち、図
2に示すように、まず、フィルタ押さえばね40の可動
片42全体を、取付基部33の水平面35と反対側で略
水平位置となるよう、予め図2(a)の解除位置へと回
動配置しておき、エアフィルタ74の他端部をエアコン
本体70の奥側に所定の保持手段(図示略)により保持
すると共に、一端部をフィルタ押さえばね40と対向配
置する。そして、可動片42をポリプロピレンヒンジ5
0を介して、図2(b)のクリック動作位置(解除位置
から係止位置への分岐点)から図2(c)の係止位置へ
と回動すると、可動片42がクリック動作位置を超えた
ときに、可動片42にクリック動作が行われて、使用者
に所定の動作感覚が付与され、可動片42が、図2
(c)の係止位置へと回動付勢されて、その位置に配置
保持される。更に、可動片42を取付基部33の水平面
35に向かって押圧すると、可動片42のロック部43
の両掛止突片46が、取付基部33の水平面35の開口
35aに挿入され、各掛止突片46の掛止部46bの外
側傾斜面が、取付基部33の開口35aの側縁に当接案
内されて開口35a内に挿着される。このとき、掛止突
片46の可撓部46aが、互いに接近する方向に弾性変
形して、掛止部46bの開口35a内への挿入を許容す
る。これにより、掛止突片46の掛止部46b及び可撓
部46a間の段差面46cが、取付基部33の開口35
aの内面の左右の両側縁部に掛止され、可動片42が取
付基部33に密接状態で保持され、可動片42の係止部
44の角部が、エアフィルタ74の一端部上面を係止保
持する。こうして、エアフィルタ74が、一端部をフィ
ルタ押さえばね40に保持されると共に、他端部を保持
手段(図示略)に保持され、エアコン本体70内の所定
位置に保持される。
【0044】このとき、フィルタ押さえばね40の可動
片42が、掛止突片46により取付基部33に固定さ
れ、常にエアフィルタ74を安定して定位置に保持して
いるため、エアコン本体70への振動等により、エアフ
ィルタ74に外力が加えられても、エアフィルタ74が
フィルタ押さえばね40を外れて位置ずれする等の不具
合はない。また、リブ44aがエアフィルタ74の位置
ずれを防止するため、エアフィルタ74を所定位置によ
り確実に保持することができる。
【0045】一方、エアコン本体70からエアフィルタ
74を取外すときは、上記とは逆の手順で、レバー45
の突起45aに指をかけて上方へ引っ張ることにより、
掛止突片46の可撓部46aを強制的に互いに接近する
方向に彎曲させて取付基部33の開口35aの側縁内方
に変位させ、段差面46cと開口35a内側縁との係合
を解除して、可動片42を上方に移動し、掛止突片46
の取付基部33の開口35aに対する掛止を解除する。
そして、可動片42を、図2(c)の係止位置から、ポ
リプロピレンヒンジ50を介して、図2(b)のクリッ
ク動作位置を超えて図2(a)の解除位置へと回動する
と、可動片42がクリック動作位置を超えたときに、可
動片42にクリック動作が行われて、使用者に所定の動
作感覚が付与され、可動片42が、図2(a)の解除位
置へと回動付勢されて、その位置に配置保持される。こ
れにより、可動片42の係止部44によるエアフィルタ
74の一端部の係止が解除され、エアフィルタ74をエ
アコン本体70内の所定位置から取外して交換等するこ
とが可能となる。
【0046】なお、可動片42を固定片41に連結する
ポリプロピレンヒンジ50は、薄肉化しても容易に疲労
しない特性を有するため、上記した可動片42の解除位
置及び係止位置間の回動動作において、断裂等してフィ
ルタ押さえばね40の動作に不都合を生じることはな
い。特に、エアフィルタ74の交換は、通常2週間に1
回程度であることから、ポリプロピレンヒンジ50の断
裂等の心配はない。
【0047】次に、本発明による第二実施例を以下に説
明する。なお、第二実施例においては上記第一実施例と
の相違点のみを説明し、上記第一実施例と同一の構成に
ついては図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図6は本発明の第二実施例のエアコン用フ
ィルタ押さえばねの斜視図である。
【0049】図6において、本実施例のフィルタ押さえ
ばね80は、ロック部43の掛止突片46が掛止する開
口81aを、フィルタ押さえばね80自体に設けた点に
おいて第一実施例と異なるものであり、その他の構成は
第一実施例と同様である。
【0050】即ち、固定片41の位置決めリブ41b側
の上端には、固定片41と直交するようポリプロピレン
樹脂からなる係合片81が突出して一体形成されると共
に、係合片81の所定位置には開口81aが穿設されて
いる。前記係合片81の開口81aは、掛止突片46の
可撓部46aの外側面間の距離と同一の幅を有すると共
に、可動片42を図2(c)の係止位置へ回動したとき
に掛止突片46と対応する位置に設けられ、可動片42
の係止位置において、掛止突片46の段差面46cと係
合するようになっている。なお、エアコン用吹出ダクト
の取付基部(図示略)は、フィルタ押さえばね80に係
合片81を設けた分だけ、その高さ寸法を第一実施例よ
りも小さくすると共に、水平面の開口の幅を、係合片8
1の開口81aの幅よりも広く、即ち、第一実施例の水
平面35の開口35aの幅よりも広く設定して、係合片
81の開口81aと係合する掛止突片46の掛止部46
bと干渉しないようになっている。
【0051】上記のように構成された本実施例のエアコ
ン用フィルタ押さえばねは、第一実施例のエアコン用フ
ィルタ押さえばねとほぼ同様に動作するが、係止位置に
おいて、可動片42の掛止突片46は、固定片41に一
体形成した係合片81の開口81aに掛止される。この
とき、可動片42の掛止突片46に加え、掛止突片46
を掛止する掛止手段としての係合片81を固定片41に
一体形成したため、第一実施例のように取付基部33に
設けた開口35aとの組合わせによることなく、フィル
タ押さえばね80のみの一部品により、可動片42の係
止位置への固定保持を行うことができる。よって、第一
実施例では、取付基部33の開口35aの位置を掛止突
片46の位置に正確に対応させて掛止突片46の挿着及
び係止動作を確実に行えるよう、取付基部33に固定片
41を取付ける際に、正確に位置合わせが必要であるの
に対し、本実施例では、固定片41、可動片42または
取付基部の開口等に寸法誤差がある場合でも、可動片4
2の掛止突片46と係合片81の開口81aとの位置関
係が所定のものである限り、掛止突片46の開口81a
への円滑な挿着動作が妨げられることはない。よって、
フィルタ押さえばね80の組付作業性を向上することが
でき、かつ、製品品質を向上することができる。
【0052】このように、上記実施例のエアコン用フィ
ルタ押さえばねは、エアコン用吹出ダクトの取付基部3
3に密嵌される左右一対の位置決めリブ41bを有し、
雄捩子39により取付基部33に取付けられて、エアコ
ン本体70内のエアフィルタ74の一端部に対応する位
置に固定されるポリプロピレン樹脂からなる固定片41
と、固定片41にポリプロピレンヒンジ50を介して接
続されるロック部43と、ロック部43に延設される係
止部44と、係止部44に延設されるレバー45とを有
し、係止部44の角部によりエアフィルタ74の一端部
を係止保持する係止位置と、係止部44の角部をエアフ
ィルタ74の一端部から離間してエアフィルタ74の係
止保持を解除する解除位置との間で回動自在なポリプロ
ピレン樹脂からなる可動片42と、ロック部43の一側
面に突設され、可動片42を固定片41に対し係止位置
に保持する保持手段としての左右一対の掛止突片46
と、固定片41の下側と可動片42のロック部43の係
止部44側とを一体に連結するポリプロピレン樹脂から
なる帯部材47とを具備し、前記係止位置では、掛止突
片46を取付基部33の水平面35の開口35aの左右
側縁に掛止させると共に、係止位置から解除位置への分
岐点で、前記帯部材47により可動片42にクリック動
作を行わせるようにしたものである。
【0053】したがって、上記実施例は、固定片41、
可動片42、ポリプロピレンヒンジ50、掛止突片46
及び帯部材47は、ポリプロピレン樹脂により一体成形
されると共に、固定片41及び可動片42はポリプロピ
レンヒンジ50を介して一体に接続されるため、固定片
41をエアコン用吹出ダクトの取付基部33に螺着し
て、エアコン本体70内のエアフィルタ74の一端部に
対応する位置に固定することにより、可動片42が、係
止部44の角部によりエアフィルタ74の一端部を係止
する係止位置と、係止部の角部によるエアフィルタ74
の一端部の係止を解除する解除位置との間で回動自在と
なる。また、可動片42を解除位置から係止位置へと回
動すると、保持手段としての掛止突片46が取付基部3
3の水平面35の開口35aの周縁部に掛止され、可動
片42が係止位置に保持される。これにより、可動片4
2の係止部44の角部がエアフィルタ74の一端部を係
止保持し、エアフィルタ74をエアコン本体内の所定位
置に移動不能に保持する。その結果、上記実施例のエア
コン用フィルタ押さえばねは、その全体をポリプロピレ
ン樹脂を射出成形等することにより一体成形して容易に
製造することができ、製造コストを低減することができ
る。
【0054】特に、上記実施例のエアコン用フィルタ押
さえばねは、全体をポリプロピレン樹脂により一体成形
しているため、取付対象たるエアコン用吹出ダクトをポ
リプロピレン樹脂等により樹脂化した場合でも、合成樹
脂材料からなる取付基部33への組付性が良好であり、
組付時の作業性を向上することができる。また、取付基
部33への組付後は、従来例のようにフィルタ押さえば
ねを金属製とした場合、樹脂製の取付基部33が磨耗し
てフィルタ押さえばねが取付基部に対しぐらつく等の可
能性があるが、上記実施例のフィルタ押さえばね40,
80の場合、かかるおそれはなく、フィルタ押さえばね
40,80の取付基部33に対する取付状態を常に安定
して強固に維持でき、フィルタ押さえばね40,80に
よるエアフィルタ74の係止動作も安定して円滑に行う
ことができる。更に、可動片42を解除位置から係止位
置へと回動するだけで、可動片42を係止位置に保持す
ることができると共に、指等によりレバー45を上方に
引っ張るだけで可動片42を解除位置へ移動することが
でき、その操作を非常に簡単に行うことができる。な
お、可動片42の解除位置への移動操作時には、レバー
45先端の突起45aにより指の滑りどめが行われ、操
作を安定して確実に行うことができる。
【0055】更に、固定片41と可動片42とを一体に
連結する帯部材47が、係止位置及び解除位置間の分岐
点で、可動片42にクリック動作を行わせ、可動片42
を解除位置から係止位置へ、或いは、係止位置から解除
位置へと、自動的に回動付勢する。その結果、使用者に
所定の動作感覚が付与され、使用者の操作感を向上する
ことができる。
【0056】更に、第二実施例のように、可動片42を
係止位置に保持するための保持手段である掛止突片4
6、及び、掛止突片46を掛止する手段である係合片8
1を一部品としてのフィルタ押さえばね80に設けた場
合、固定片41、可動片42または取付基部33の開口
35a等に寸法誤差がある場合でも、可動片42の掛止
突片46と係合片81の開口81aとの位置関係が所定
のものである限り、掛止突片46の開口81aへの円滑
な挿着動作が妨げられることはなく、ひいては、フィル
タ押さえばね80の組付作業性を向上することができ、
かつ、製品品質を向上することができる。即ち、可動片
42を係止位置に保持する掛止突片46及び係合片81
の開口81aが、可動片42及び固定片41を介して一
体化され、一部品としてのフィルタ押さえばね80を構
成しているため、掛止突片46及び係合片81の開口の
位置関係が所定のものである限り、取付基部33の寸法
誤差等にかかわりなく、掛止突片46が常に確実かつ円
滑に係合片81の開口81aに掛止される。その結果、
取付基部への取付作業における位置合わせに多少のばら
つきが生じても、掛止突片46を係合片81の開口81
aに掛止して、可動片42を固定片41に対し係止位置
に保持し、エアフィルタ74の係止保持を円滑かつ確実
に行うことができる。
【0057】ところで、上記実施例は、側板10、底板
20及び斜板30の成形時に断熱板23,38を熱融着
するタイプのエアコン用吹出ダクトに組付ける構成とし
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、従来の板金製のエアコン用吹出ダクトに適
用してもよい。この場合でも、フィルタ押さえばね4
0,80は、ポリプロピレン樹脂により一体成形できる
ため、特に大量生産する場合、製造コストを従来例より
低減することができるという効果を奏する。また、エア
コン用吹出ダクトを樹脂化する場合でも、上記実施例の
ものとは異なる構成のもの、例えば、断熱板を全て接着
剤により貼付するもの等に適用してもよい。
【0058】また、上記実施例では、固定片41は、左
右一対の位置決めリブ41bを設け、雄捩子39により
取付基部33に固定する構成としたが、位置決めリブを
取付基部33の外形に対応する形状(例えば平面略コ字
状)としたり、位置決めリブを固定片41の上側縁から
取付基部33に突出する構成とする等、適宜その構成を
変更してもよく、或いは、位置決めリブ41bを省略し
てもよい。更に、固定片41は、雄捩子39により取付
基部33に取付ける以外にも、接着剤により接着する
等、その固定手段を適宜変更してもよい。
【0059】そして、可動片42の構成も上記実施例の
ものに限定されることなく、固定片41にポリプロピレ
ンヒンジ50を介して接続され、係止位置と解除位置と
の間で回動自在な限りにおいて、その構成を適宜変更す
ることができる。例えば、係止部44のリブ44aを省
略したり、または、レバー45先端の突起45aを省略
してもよい。
【0060】更に、上記実施例では、保持手段としての
掛止突片46の掛止部46bは、可撓部46aから外方
に突出し、かつ、外側にテーパ面を有するものとして、
かかる掛止部46bを取付基部33または係合片81の
開口81aに挿着する構成としたが、これを以下の構成
としてもよい。即ち、掛止部を、可撓部46aから内方
(互いに対向する方向)に突出し、かつ、内側に同様の
テーパ面を有するものとすると共に、長溝状の開口を取
付基部33または係合片81の各掛止突片46に対応す
る位置に左右一対設け、掛止突片46を外方に彎曲させ
て各開口に挿着する構成としてもよい。
【0061】また、上記実施例では、可動片42の回動
時にクリック動作を行わせるよう帯部材47を設けた
が、これを省略してもよい。更に、上記実施例のフィル
タ押さえばねは、固定片41及び可動片42を回動自在
に連結するヒンジをポリプロピレンヒンジとすると共
に、全体をポリプロピレン樹脂により一体形成している
が、特に、固定片41及び可動片42を回動自在に連結
する程度に薄肉化でき、かつ、ある程度の回動回数によ
っても容易に疲労しない特性を有する合成樹脂であれ
ば、ポリプロピレン樹脂以外の公知の樹脂材料を使用す
ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にかかる
エアコン用フィルタ押さえばねは、固定片及び可動片を
合成樹脂により形成すると共に、固定片に合成樹脂ヒン
ジを介して可動片を回動自在に接続し、固定片をエアコ
ン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に固定し
て、可動片をエアフィルタの端部を係止保持する係止位
置と、エアフィルタの端部から離間してエアフィルタの
係止保持を解除する解除位置との間で回動するように
し、更に、保持手段により、前記可動片を前記固定片に
対し前記係止位置に保持するようにしたものである。
【0063】したがって、固定片及び可動片は、合成樹
脂により成形され、合成樹脂ヒンジを介して一体に接続
されるため、固定片をエアコン本体内のエアフィルタの
端部に対応する位置に固定することにより、可動片が、
エアフィルタの端部を係止する係止位置と、エアフィル
タの端部の係止を解除する解除位置との間で回動自在と
なる。よって、保持手段により可動片を係止位置に保持
することにより、可動片がエアフィルタの端部を係止保
持し、エアフィルタをエアコン本体内の所定位置に移動
不能に保持する。その結果、製造コストを低減し、か
つ、樹脂化したエアコン用吹出ダクトへの組付性を良好
にすることができる。
【0064】請求項2の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成すると共に、固定片にポリプロピレンヒン
ジを介して可動片を回動自在に接続し、固定片をエアコ
ン本体内のエアフィルタの端部に対応する位置に固定し
て、可動片をエアフィルタの端部を係止保持する係止位
置と、エアフィルタの端部から離間してエアフィルタの
係止保持を解除する解除位置との間で回動するように
し、更に、保持手段により、前記可動片を前記固定片に
対し前記係止位置に保持するようにしたものである。
【0065】したがって、固定片及び可動片は、ポリプ
ロピレン樹脂により成形され、ポリプロピレンヒンジを
介して一体に接続されるため、固定片をエアコン本体内
のエアフィルタの端部に対応する位置に固定することに
より、可動片が、エアフィルタの端部を係止する係止位
置と、エアフィルタの一端部の係止を解除する解除位置
との間で回動自在となる。よって、保持手段により可動
片を係止位置に保持することにより、可動片がエアフィ
ルタの端部を係止保持し、エアフィルタをエアコン本体
内の所定位置に移動不能に保持する。その結果、製造コ
ストを低減し、かつ、樹脂化したエアコン用吹出ダクト
への組付性を良好にすることができる。
【0066】請求項3の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、請求項2の発明において、更に、前記
係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片に
クリック動作を行わせるポリプロピレン樹脂からなる帯
部材により、前記固定片と前記可動片とを一体に連結し
たものである。
【0067】したがって、固定片と可動片とを一体に連
結する帯部材が、前記係止位置及び前記解除位置間の分
岐点で、前記可動片にクリック動作を行わせ、可動片を
解除位置から係止位置へ、或いは、係止位置から解除位
置へと、自動的に回動付勢する。その結果、使用者に所
定の動作感覚が付与され、使用者の操作感を向上するこ
とができる。
【0068】請求項4の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成し、固定片にポリプロピレンヒンジを介し
て可動片を回動自在に接続すると共に、前記固定片に一
体形成した位置決めリブを前記取付基部に支持させて、
固定片をエアコン本体内のエアフィルタの端部に対応す
る位置に設けた取付基部の一部の面に位置決めした状態
で固定し、可動片を、その係止部によりエアフィルタの
端部を係止保持する係止位置と、係止部をエアフィルタ
の端部から離間してエアフィルタの係止保持を解除する
解除位置との間で回動するようにすると共に、前記取付
基部の前記一部の面以外の面及び前記可動片の一方に、
その厚さ方向に貫通する開口を形成し、前記取付基部の
前記一部の面以外の面及び前記可動片の他方に設けら
れ、前記可動片の係止位置で前記取付基部の前記一部の
面以外の面または前記可動片を貫通する方向に突出する
掛止突片により、前記開口の周縁部を掛止して、前記可
動片を前記固定片に対し前記係止位置に保持し、更に、
前記係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動
片にクリック動作を行わせるポリプロピレン樹脂からな
る帯部材により、前記固定片と前記可動片とを一体に連
結したものである。
【0069】したがって、固定片及び可動片は、ポリプ
ロピレン樹脂により成形され、ポリプロピレンヒンジを
介して一体に接続されるため、固定片をエアコン本体内
のエアフィルタの端部に対応する位置に固定することに
より、可動片が、その係止部によりエアフィルタの一端
部を係止する係止位置と、エアフィルタの一端部の係止
を解除する解除位置との間で回動自在となる。また、可
動片を解除位置から係止位置へと回動すると、取付基部
の一部の面以外の面及び可動片の一方に設けた開口の周
縁部を取付基部の一部の面以外の面及び可動片の他方に
設けた掛止突片が掛止し、可動片が係止位置に保持され
る。これにより、可動片がエアフィルタの端部を係止保
持し、エアフィルタをエアコン本体内の所定位置に移動
不能に保持する。その結果、製造コストを低減し、か
つ、樹脂化したエアコン用吹出ダクトへの組付性を良好
にすることができる。また、可動片を解除位置から係止
位置へと回動するだけで、可動片を係止位置に保持する
ことができ、その操作を非常に簡単に行うことができ
る。更に、固定片と可動片とを一体に連結する帯部材
が、前記係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記
可動片にクリック動作を行わせ、可動片を解除位置から
係止位置へ、或いは、係止位置から解除位置へと、自動
的に回動付勢する。その結果、使用者に所定の動作感覚
が付与され、使用者の操作感を向上することができる。
【0070】請求項5の発明にかかるエアコン用フィル
タ押さえばねは、固定片及び可動片をポリプロピレン樹
脂により形成し、固定片にポリプロピレンヒンジを介し
て可動片を回動自在に接続すると共に、前記固定片に一
体形成した位置決めリブを前記取付基部に支持させて、
固定片をエアコン本体内のエアフィルタの端部に対応す
る位置に設けた取付基部に位置決めした状態で固定し、
可動片を、その係止部によりエアフィルタの端部を係止
保持する係止位置と、係止部をエアフィルタの端部から
離間してエアフィルタの係止保持を解除する解除位置と
の間で回動するようにすると共に、係止位置にある可動
片と対向する係合片を固定片に一体形成し、前記可動片
及び前記係合片の一方に、その厚さ方向に貫通する開口
を形成し、前記可動片及び前記係合片の他方に設けら
れ、前記可動片の係止位置で前記可動片または前記係合
片を貫通する方向に突出する掛止突片により、前記開口
の周縁部を掛止して、前記可動片を前記固定片に対し前
記係止位置に保持し、更に、前記係止位置及び前記解除
位置間の分岐点で、前記可動片にクリック動作を行わせ
るポリプロピレン樹脂からなる帯部材により、前記固定
片と前記可動片とを一体に連結したものである。
【0071】したがって、固定片及び可動片は、ポリプ
ロピレン樹脂により成形され、ポリプロピレンヒンジを
介して一体に接続されるため、固定片をエアコン本体内
のエアフィルタの端部に対応する位置に固定することに
より、可動片が、その係止部によりエアフィルタの一端
部を係止する係止位置と、エアフィルタの一端部の係止
を解除する解除位置との間で回動自在となる。また、可
動片を解除位置から係止位置へと回動すると、可動片及
び係合片の一方に設けた開口の周縁部を可動片及び係合
片の他方に設けた掛止突片が掛止し、可動片が係止位置
に保持される。これにより、可動片がエアフィルタの端
部を係止保持し、エアフィルタをエアコン本体内の所定
位置に移動不能に保持する。その結果、製造コストを低
減し、かつ、樹脂化したエアコン用吹出ダクトへの組付
性を良好にすることができる。また、可動片を解除位置
から係止位置へと回動するだけで、可動片を係止位置に
保持することができ、その操作を非常に簡単に行うこと
ができる。特に、可動片を係止位置に保持する掛止突片
及び係合片の開口が、可動片及び固定片を介して一体化
され、一部品としてのフィルタ押さえばねを構成してい
るため、掛止突片及び係合片の開口の位置関係が所定の
ものである限り、取付基部の寸法誤差等にかかわりな
く、掛止突片が常に確実かつ円滑に係合片の開口に掛止
される。その結果、取付基部への取付作業における位置
合わせに多少のばらつきが生じても、掛止突片を係合片
の開口に掛止して、可動片を固定片に対し掛止位置に保
持し、エアフィルタの掛止を円滑かつ確実に行うことが
でき、ひいては、取付基部への組付作業性を向上するこ
とができ、かつ、製品品質を向上することができる。更
に、固定片と可動片とを一体に連結する帯部材が、前記
係止位置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片に
クリック動作を行わせ、可動片を解除位置から係止位置
へ、或いは、係止位置から解除位置へと、自動的に回動
付勢する。その結果、使用者に所定の動作感覚が付与さ
れ、使用者の操作感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例のエアコン用フィル
タ押さえばねの斜視図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例のエアコン用フィル
タ押さえばねの解除位置から係止位置への回動状態を示
す側面図であり、(a)は解除位置を、(b)はクリッ
ク動作位置を、(c)は係止位置を示す。
【図3】図3は本発明の第一実施例のエアコン用フィル
タ押さえばねの取付対象たるエアコン用吹出ダクトを示
す分解斜視図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例のエアコン用フィル
タ押さえばねの取付対象たるエアコン用吹出ダクトの組
立状態を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例のエアコン用フィルタ
押さえばねとエアフィルタとの位置関係を示すエアコン
ディショナの断面図である。
【図6】図6は本発明の第二実施例のエアコン用フィル
タ押さえばねの斜視図である。
【図7】図7は従来のエアコン用フィルタ押さえばねを
示す斜視図である。
【図8】図8は従来のエアコン用フィルタ押さえばねの
使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
41 固定片 42 可動片 46 掛止突片(保持手段) 50 ポリプロピレンヒンジ 70 エアコン本体 74 エアフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 啓造 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 広沢 邦和 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 安井 誠志 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 滝本 和志 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアコン本体内のエアフィルタの端部に
    対応する位置に固定される合成樹脂材料からなる固定片
    と、 前記固定片に合成樹脂ヒンジを介して接続され、エアフ
    ィルタの端部を係止保持する係止位置と、エアフィルタ
    の端部から離間してエアフィルタの係止保持を解除する
    解除位置との間で回動自在な合成樹脂材料からなる可動
    片と、 前記可動片を前記固定片に対し前記係止位置に保持する
    保持手段とを具備することを特徴とするエアコン用フィ
    ルタ押さえばね。
  2. 【請求項2】 エアコン本体内のエアフィルタの端部に
    対応する位置に固定されるポリプロピレン樹脂からなる
    固定片と、 前記固定片にポリプロピレンヒンジを介して接続され、
    エアフィルタの端部を係止保持する係止位置と、エアフ
    ィルタの端部から離間してエアフィルタの係止保持を解
    除する解除位置との間で回動自在なポリプロピレン樹脂
    からなる可動片と、 前記可動片を前記固定片に対し前記係止位置に保持する
    保持手段とを具備することを特徴とするエアコン用フィ
    ルタ押さえばね。
  3. 【請求項3】 更に、前記固定片と前記可動片とを一体
    に連結し、前記係止位置及び前記解除位置間の分岐点
    で、前記可動片にクリック動作を行わせるポリプロピレ
    ン樹脂からなる帯部材を具備することを特徴とする請求
    項2記載のエアコン用フィルタ押さえばね。
  4. 【請求項4】 エアコン本体内のエアフィルタの一端部
    に対応する位置に設けた取付基部の一部の面に固定され
    るポリプロピレン樹脂からなる固定片と、 前記固定片に一体形成され、前記取付基部に支持されて
    前記固定片を前記取付基部の前記一部の面に位置決めす
    る位置決めリブと、 前記固定片にポリプロピレンヒンジを介して接続される
    と共に、エアフィルタの一端部を係止する係止部を有
    し、前記係止部によりエアフィルタの端部を係止保持す
    る係止位置と、前記係止部をエアフィルタの一端部から
    離間してエアフィルタの係止保持を解除する解除位置と
    の間で回動自在なポリプロピレン樹脂からなる可動片
    と、 前記取付基部の前記一部の面以外の面及び前記可動片の
    一方をその厚さ方向に貫通する開口と、 前記取付基部の前記一部の面以外の面及び前記可動片の
    他方に設けられ、前記可動片の係止位置で前記取付基部
    の前記一部の面以外の面または前記可動片を貫通する方
    向に突出して、前記開口の周縁部を掛止し、前記可動片
    を前記固定片に対し前記係止位置に保持する掛止突片
    と、 前記固定片と前記可動片とを一体に連結し、前記係止位
    置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片にクリッ
    ク動作を行わせるポリプロピレン樹脂からなる帯部材と
    を具備することを特徴とするエアコン用フィルタ押さえ
    ばね。
  5. 【請求項5】 エアコン本体内のエアフィルタの一端部
    に対応する位置に設けた取付基部に固定されるポリプロ
    ピレン樹脂からなる固定片と、 前記固定片に一体形成され、前記取付基部に支持されて
    前記固定片を前記取付基部の所定位置に位置決めする位
    置決めリブと、 前記固定片にポリプロピレンヒンジを介して接続される
    と共に、エアフィルタの一端部を係止する係止部を有
    し、前記係止部によりエアフィルタの端部を係止保持す
    る係止位置と、前記係止部をエアフィルタの一端部から
    離間してエアフィルタの係止保持を解除する解除位置と
    の間で回動自在なポリプロピレン樹脂からなる可動片
    と、 前記固定片に一体形成され、前記係止位置にある前記可
    動片と対向する係合片と、 前記可動片及び前記係合片の一方をその厚さ方向に貫通
    する開口と、前記可動片及び前記係合片の他方に設けら
    れ、前記可動片の係止位置で前記可動片または前記係合
    片を貫通する方向に突出して、前記開口の周縁部を掛止
    し、前記可動片を前記固定片に対し前記係止位置に保持
    する掛止突片と、 前記固定片と前記可動片とを一体に連結し、前記係止位
    置及び前記解除位置間の分岐点で、前記可動片にクリッ
    ク動作を行わせるポリプロピレン樹脂からなる帯部材と
    を具備することを特徴とするエアコン用フィルタ押さえ
    ばね。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040026078A (ko) * 2002-09-17 2004-03-27 삼성전자주식회사 공기조화기의 흡입그릴 개폐장치
CN114377488A (zh) * 2022-02-23 2022-04-22 内蒙古朗力环保科技有限公司 一种塑烧板清洗除尘装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040026078A (ko) * 2002-09-17 2004-03-27 삼성전자주식회사 공기조화기의 흡입그릴 개폐장치
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