JP3072635B1 - 簡易蓋具 - Google Patents

簡易蓋具

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JP3072635B1
JP3072635B1 JP11133928A JP13392899A JP3072635B1 JP 3072635 B1 JP3072635 B1 JP 3072635B1 JP 11133928 A JP11133928 A JP 11133928A JP 13392899 A JP13392899 A JP 13392899A JP 3072635 B1 JP3072635 B1 JP 3072635B1
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Abstract

【要約】 【課題】 開口面を閉塞するに際し、閉塞作業に先立つ
事前の係合処理等の面倒な作業、準備も不要で、挿通孔
の開口に嵌め入れるだけでそのまま装着係止でき、しか
も各種容器の簡単な仮止め式の蓋部材としても利用可能
にする。 【解決手段】 開口面を覆う蓋盤1の内側面に開口
(H)内に挿入する挿入筒部3を連設形成し、開口
(H)内周面に弾発的に当接する突っ張り片7を挿入筒
部3外側で挿入筒部3外方に弾発付勢させて成る弾発係
止手段5を挿入筒部3に設ける。挿入筒部3は蓋盤1に
対して偏心位置させてあり、突っ張り片7は羽根片状
で、その先端縁側から挿入筒部3側に至るに伴ない次第
に広幅状にしてある。すなわち突っ張り片7は、挿入筒
部3に形成した取付溝6内に、一端縁は挿入筒部3内周
面に突っ張り状に当接し、他端縁側は挿入筒部3外周面
に対して鋭角状にして挿入筒部3外方に突出された湾曲
しており、湾曲している外側面方向からの押圧力に抗し
て弾発復原するような状態で弾発付勢させて挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主としてエアコン装
置における各種ダクト、パイプ類を建物躯体壁に開口し
た挿通孔に挿通させて配管するに際し、使用していない
挿通孔の躯体壁開口面を閉塞するもので、内外の開口面
で閉塞処理作業を行なうときに一時的にでも仮止め装着
を可能にして作業能率を向上できるものとし、更には各
種容器の蓋部材、容器に限らず各種部材、部位における
開口部分の閉塞蓋装置としても利用可能な簡易蓋具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来からエアコン装置において、熱交換
機を備えることで室外に設置される室外ユニット、吸気
口・噴出口等が設けられることで例えば壁掛け式に設置
される室内ユニット夫々に分離された分離型のものは、
室外ユニット、室内ユニット相互間でダクト等のエアホ
ースを接続するものとされ、そのエアホースは例えば建
物躯体壁に開口した挿通孔に挿通させて配管されてい
る。ただこの挿通孔は、エアコン装置が設置されていな
い不使用時では、見苦しく、不体裁なものであるから、
建物内外の密閉性を維持する上でも密閉用の蓋装置によ
って化粧処理も兼ねて閉塞されている。
【0003】そのための蓋装置は、挿通孔の躯体壁両側
面における開口のいずれをも夫々で閉塞するように、ま
たその大小の異なる開口径夫々に対応できるようにした
内筒を突設形成した一対の蓋具相互を例えばいずれか一
方に連繋した連繋紐材を他方のものに挿通固定すること
で相互に連結し、内外の蓋具夫々の離反を阻止した状態
でセットされるものとなっている。すなわちこの蓋装置
では、躯体壁内外側面のいずれか一方の開口縁内に内筒
を位置させるようにして連繋紐材付きの一方の蓋具を嵌
め入れ装着すると共にその連繋紐材をいずれか他方の開
口側から外出させた状態としておいて、いずれか他方の
開口側ではその連繋紐材を他方の蓋具に挿通して締め上
げてその蓋具の内筒を開口縁内に位置させて他方の開口
に嵌め入れ装着するのである。
【0004】ところがこのような相互連結式の一対の蓋
具から成る蓋装置にあっては、挿通孔位置が例えば躯体
壁の開口部の近傍位置で作業者自らが内外位置の夫々に
手指の届く範囲内のものであれば、単独で作業できて
も、手指が届かない遠方位置であると、他の作業者との
連繋作業によって行なわなければならず、非常に面倒で
あり、また作業能率の向上は期待できないものであっ
た。
【0005】これを解消すべく、挿通孔に対する仮止め
手段を少なくとも一方の蓋具に付設形成したものが提案
されている。すなわちこうした仮止め手段の一例は、蓋
具の径方向に沿う外側方に付勢弾発されている一対の仮
止め片を一時的に蓋具自体の内側面に突設形成してある
内筒部に強制的に係合し、挿通孔内への挿入直後にその
係合状態を解除することで仮止め片端を挿通孔内周面に
突っ張り状に当接させることによって仮止めするように
してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
提案の弾発的な突っ張り式仮止め片によった場合には、
挿通孔内に嵌め入れるに先立つ仮止め片の内筒への係合
が必要であり、更にはその取り外しによる挿通孔内周縁
面への当接突っ張り操作を行なうとき、蓋具本体の内側
で蓋具本体面と挿通孔開口面との僅かな隙間内で行なわ
なければならないから、非常に面倒であり、極めて煩わ
しいものであった。
【0007】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、上述したような閉塞作業
に先立つ事前の係合処理等の面倒な作業、準備も不要
で、挿通孔の開口に嵌め入れるだけでそのまま仮止め係
止でき、しかもその係止は他方の開口面で連繋紐材によ
って牽引するまでの間では確実に維持され、こうするこ
とでエアコン装置の設置に関連して開口形成される挿通
孔の不要な場合の閉塞処理を極めて簡単に行なうことが
できるようにし、更にエアコン装置用の各種パイプ類の
躯体壁に開口した挿通孔の閉塞処理のみならず、各種容
器の簡単な仮止め式の蓋部材として、また容器に限らず
各種部材、部位における開口部分の閉塞蓋装置としても
利用可能な簡易蓋具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明にあっては、開口(H)面を閉塞するもの
であって、開口(H)面を覆う蓋盤1の内側面に開口
(H)内に挿入される挿入筒部3を連設形成し、この挿
入筒部3には、開口(H)内周面に弾発的に当接する突
っ張り片7,9を挿入筒部3外側で挿入筒部3外方に弾
発付勢させて成る弾発係止手段5を設けたものである。
そして挿入筒部3は蓋盤1に対して偏心位置されている
ものとでき、突っ張り片7,9は羽根片状で、その先端
縁側から挿入筒部3側に至るに伴ない次第に広幅状にし
て傾斜操作縁8を形成してある。また第1の弾発係止手
段5は、挿入筒部3に形成された取付溝6内に、一端縁
は挿入筒部3内周面に突っ張り状に当接し、他端縁側は
挿入筒部3外周面に対して鋭角状にして挿入筒部3外方
に突出されて湾曲している突っ張り片7を、湾曲してい
る外側面方向からの押圧力に抗して弾発復原するような
状態で弾発付勢させて挿入したものである。第2の弾発
係止手段5は、挿入筒部3に対して鋭角状で挿入筒部3
の外方側に向かって膨出湾曲していて、挿入筒部3の外
側方への弾発付勢作用を発揮する突っ張り片9を挿入筒
部3に一体状に連設形成したものである。
【0009】以上のように構成された本発明に係る簡易
蓋具にあって、開口(H)面に蓋盤1を位置させた状態
で、弾発係止手段5における突っ張り片7,9の傾斜操
作縁8を開口(H)縁に滑らせるようにして押し込むこ
とで、傾斜操作縁8が突っ張り片7,9を挿入筒部3側
に窄まさせる。すると突っ張り片7,9の先端縁は挿入
筒部3と共に開口(H)内で突っ張り状に係止されるこ
とで蓋盤1をして開口(H)を閉塞させる。蓋盤1に対
して偏心位置にある挿入筒部3は、突っ張り片7,9と
共に開口(H)内に挿入されることで開口(H)内で突
っ張るとき、蓋盤1の中心位置を開口(H)内の中心位
置にほぼ対応させ、閉塞位置を安定したものとさせる。
第1の弾発係止手段5において、挿入筒部3の取付溝6
内に挿入筒部3の内外で貫挿した状態で配置された突っ
張り片7は、既設の挿入筒部3に対して切欠形成した取
付溝6に挿入することで配置でき、突っ張り片7全体の
湾曲性による大きな弾発作用で開口(H)内で突っ張
り、蓋盤1の閉塞安定性を向上させる。第2の弾発係止
手段5において、挿入筒部3と一対状の突っ張り片9
は、蓋盤1等と一体のものとして同時形成させ、開口
(H)に対する閉塞処理時での離反等の虞をなくし、作
業を確実にさせる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実
施の形態を説明すると、図において示される符号1は、
例えばエアコン装置(図示せず)における室外ユニット、
室内ユニット相互間で配管接続される各種のダクト、パ
イプ類を挿通すべく建物の躯体壁Wに開口した挿通孔H
の開口面に位置されて、この挿通孔Hを閉塞する蓋盤で
ある。この蓋盤1自体は、挿通孔Hの開口面全域を充分
に隠蔽し、覆うに足りる大きさにした例えば円盤状に合
成樹脂材にて形成されており、この蓋盤1自体の補強、
挿通孔H開口面の隠蔽時の体裁良好性等を考慮して躯体
壁W面に当接する縁取状の補強縁2が周縁に形成されて
いる。またこの蓋盤1の色彩も躯体壁Wの外装あるいは
内装化粧材と違和感がないものとして配慮されも、蓋盤
1自体は挿通孔Hを覆うに足りればよいから、その形
状、色彩等につき特に限定されない。
【0011】この蓋盤1の内側面には挿通孔H内に挿入
配置される挿入筒部3が一体状に連設形成され、またこ
の挿入筒部3には、挿通孔H内周面に突っ張り状にして
弾発的に当接することで挿入筒部3と共に挿通孔H内に
止められるよう、湾曲外側面方向に弾発付勢されるやや
湾曲した羽根片状の揺動する突っ張り片7,9から成る
弾発係止手段5が設けられている。
【0012】図1乃至図3に示される弾発係止手段5
は、挿入筒部3にその端縁から切り欠き状に形成された
幅狭状の取付溝6内に、一端縁は挿入筒部3内周面に突
っ張り状に当接し、他端縁側は挿入筒部3外周面に対し
て鋭角状にして挿入筒部3外方に突出された湾曲してい
る突っ張り片7を、湾曲している外側面方向からの押圧
力に抗して弾発復原するような状態で弾発付勢させて挿
入したものである。そしてこの突っ張り片7自体は、図
3に示されるように少なくとも挿入筒部3外方に突出さ
れた他端縁側の部分ではその他端縁側の先端縁から挿入
筒部3側に至るに伴ない次第に高さが高く(幅員が広
く)なるようにした傾斜操作縁8を有するものとして形
成する。すなわちこの傾斜操作縁8は挿通孔H内に挿入
筒部3を挿入させるときに挿通孔Hの開口縁に当接し、
蓋盤1自体の外方からの押し込みに伴なって突っ張り片
7自体を、その湾曲されている内方側に撓ませることで
挿通孔H内に挿入筒部3と共に強制的にでも挿入され、
図2に示されるように突っ張り片7における他端縁側の
先端縁あるいはその湾曲している外側面が挿通孔H内周
面に突っ張り状に当接されるものとしてある。
【0013】図示にあって挿入筒部3自体は、突っ張り
片7における先端縁が突っ張り状にして挿通孔H内周面
に弾発的に係止されるときに蓋盤1自体が挿通孔Hの開
口面に対してその中心が好ましくはほぼ一致されること
になるのを考慮して、ベース体1に対して偏心させた位
置に配置形成してある。そしてその偏心された挿入筒部
3における外方である外周面と、突っ張り片7の先端縁
とが挿通孔H内周面の対向位置で当接することで挿通孔
H内で係止装着されるものとなっている。
【0014】また突っ張り片7の挿入筒部3に対する取
付装着は、その全体が湾曲するようにすることで突っ張
り片7の先端縁による挿通孔H内周面に対する突っ張り
作用が良好なものとなる。そのため取付溝6自体は挿入
筒部3の中心に対する径方向に沿ったものではなく、挿
入筒部3の偏心された位置の外側における内周面に突っ
張り片7の一端縁が当接しているときの全体が湾曲した
ものとなるように、挿入筒部3の偏心された位置の内側
からいずれかの側方にずらした位置で挿入筒部3の筒壁
に対して傾斜した方向で切欠形成されている。
【0015】こうした図1乃至図3に示された実施の形
態における第1の弾発係止手段5では、横長矩形状で、
そのいずれか一方縁から他方縁に至るに伴ない次第に広
幅あるいは狭幅となる台形状の弾発性ある素材によって
突っ張り片7を形成しておき、その広幅部分側を挿入筒
部3の内周面に当接させ、また狭幅部分側を挿入筒部3
の外方に突出させた状態として取付溝6に挿入配置する
ことで構成されるものとしてある。これによれば、従来
から一般的に提供されている偏心した挿入筒部3を備え
ている蓋盤1に、細長台形状に形成した突っ張り片7を
用意しておいて挿入筒部3に切欠形成した取付溝6に挿
通セットするのみで構成できる。また必要があればその
挿入後に取付溝6の開口部位を適当に閉塞処理すること
で突っ張り片7の分離、抜脱等を阻止できるようにして
もよい。もとよりこれらの取付溝6、突っ張り片7夫々
は図例のように1個にして配置形成する場合に限らず、
複数にして配置形成するとことも可能であるのは勿論で
ある。
【0016】図4、図5には他の実施の形態における第
2の弾発係止手段5が示されており、これは図1乃至図
3に示された実施の形態における突っ張り片7が挿入筒
部3内外の貫挿形態としてあったものと異なり、挿入筒
部3外方における部分のみで形成されている。すなわち
挿入筒部3に対して鋭角状で、挿入筒部3の外方側に向
かって膨出するように湾曲していて、湾曲方向の外側か
らの押圧力に抗する弾発付勢作用を発揮するようにした
突っ張り片9を挿入筒部3に一体状にして連設形成した
ものである。この突っ張り片9自体はその基部のみで挿
入筒部3に連設されていることでフリーな状態で揺動す
るものとしてあって、先端縁に至るに伴ない次第に高さ
が低く(幅員が狭く)なるようにすることで傾斜操作縁
8を形成してある。
【0017】この実施の形態における突っ張り片9にあ
っては、先の実施の形態におけると同様に、蓋盤1に対
して偏心位置された挿入筒部3における偏心内側に配置
されており、挿通孔H内で対向する内周面部位相互で挿
入筒部3と共に突っ張り状にして挿通孔H内に挿入され
る。なお図示を省略したが、例えば蓋盤1のほぼ中心位
置に配置した挿入筒部3の周囲に複数個で突っ張り片9
を配置形成することも可能である。
【0018】なお図中符号10は蓋盤1相互を連繋する
ための連繋紐材であり、例えば蓋盤1のほぼ中心位置
で、係止孔16、挿通孔17夫々を有するものとして凹
部状に構成された連繋部15に、いずれか一方の蓋盤1
の係止孔16に対しては基部に形成のストッパー11に
よって係止され、他方の蓋盤1の挿通孔17に対しては
先端から挿通され、凹凸波形状の係止面12によって適
宜位置で係止されるように構成されている。また符号2
0は連繋部15を隠蔽するようにこれに嵌め込まれるカ
バーである。
【0019】次にこれの使用の一例を説明すると、例え
ばエアコン装置を設置するに際し、室外ユニット、室内
ユニット相互間で接続配管される各種のダクト、パイプ
類を挿通させるために躯体壁Wに開口した挿通孔Hが使
用されずに閉塞されるとき、その内外の開口面に対状に
して装着される。すなわち図1に示すように、挿通孔H
におけるいずれか一方の開口面に、連繋部15における
係止孔16にストッパー11にて係止させることで連繋
紐材10を連繋してある一方の蓋盤1を、その突っ張り
片7,9の傾斜操作縁8を開口面縁に滑らせながら押し
込む。この押し込みによって傾斜操作縁8は突っ張り片
7,9を挿入筒部3側に窄ませるようにして撓ませ、そ
の先端縁側に生じた弾発力によって挿入筒部3と共に挿
通孔H内周面に突っ張り状となして係止し、これによっ
て蓋盤1自体を開口面にセットする。こうすると、他方
の開口面には連繋紐材10が伸びた状態で露呈している
から、図3、図5に示すようにその先端を他方の蓋盤1
における挿通孔17に挿通して牽引し、牽引しながら挿
入筒部3、突っ張り片7,9を他方の開口面側の挿通孔
H内に突っ張り片7,9の弾発力に抗して挿入し、他方
の蓋盤1を装着セットする。その後、内外の蓋盤1夫々
の連繋部15をカバー20によって閉塞化粧する。
【0020】またこうしたエアコン装置用の躯体壁Wに
開口された挿通孔Hの閉塞のみならず、所定の形状、構
造のものとして構成した蓋部材に、挿入筒部3、突っ張
り片7,9を付設形成しておくことで、その蓋部材によ
って例えば各種容器の開口、建築構造物の開口、各種部
材における開口その他における閉塞用、更に仮止め式の
一時的な閉塞用のもの等として各分野で使用できる。そ
のときの閉塞処理手順は、上述したように、突っ張り片
7,9の弾発力を利用した挿入筒部3との開口内での突
っ張り作用を利用して行なうのである。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、例えばエアコン装置におけるダクト、パイプ類を躯
体壁Wに挿通するよう開口した挿通孔Hを閉塞するに際
し、従来と異なり閉塞作業に先立つ事前の係合処理等の
面倒な作業、準備も不要となり、挿通孔Hの開口に嵌め
入れるだけでそのまま仮止め係止できる。しかもその係
止は一方の開口面に仮止め状となっていることでも他方
の開口面で連繋紐材10によって牽引するまでの間では
確実に維持されるのであり、こうすることでエアコン装
置の設置に関連して開口形成される挿通孔Hの不要な場
合の閉塞処理を作業者が単独でも極めて簡単に行なうこ
とができる。
【0022】更にエアコン装置用の各種パイプ類の躯体
壁Wに開口した挿通孔Hの閉塞処理のみならず、各種容
器の簡単な仮止め式の蓋部材として、また容器に限らず
各種部材、部位における開口部分の閉塞蓋装置としても
極めて簡単にワンタッチで閉塞処理できるからその利用
範囲は広範なものであり、汎用性ある簡易蓋具として種
々に利用可能である。
【0023】すなわちこれは本発明において、開口
(H)面を覆う蓋盤1の内側面に開口(H)内に挿入す
る挿入筒部3を連設形成し、開口(H)内周面に弾発的
に当接する突っ張り片7,9を挿入筒部3外側で挿入筒
部3外方に弾発付勢させて成る弾発係止手段5を挿入筒
部3に設けたからであり、蓋盤1の押し込みのみによる
閉塞作業で開口(H)面に対する仮止め状の閉塞維持等
を図ることができるからである。
【0024】また弾発係止手段5における突っ張り片
7,9には、この突っ張り片7,9の先端縁側から挿入
筒部3側に至るに伴ない次第に広幅状にすることで形成
した傾斜操作縁8を備えているから、この傾斜操作縁8
を開口(H)縁にあてがった状態で蓋盤1自体を単に押
し込むことで、傾斜操作縁8が突っ張り片7,9自体を
挿入筒部3側に窄めさせるものとなる。その窄めたこと
によって生じる弾発力によって開口(H)内で挿入筒部
3と共に突っ張り状となり、蓋盤1自体を開口(H)面
で止めて閉塞できるのであり、そのためこうした簡単な
ワンタッチ作業でのみ開口(H)を閉塞処理できる。
【0025】挿入筒部3は蓋盤1に対して偏心位置され
ていて、突っ張り片7,9は羽根片状であるから、これ
らの両者で開口(H)内に挿入されて突っ張るとき、蓋
盤1の中心位置を開口(H)内の中心位置にほぼ対応さ
せられるものとなり、蓋盤1による閉塞位置を安定した
ものとできる。
【0026】第1の弾発係止手段5における突っ張り片
7は、挿入筒部3に形成された取付溝6内に、一端縁は
挿入筒部3内周面に突っ張り状に当接し、他端縁側は挿
入筒部3外周面に対して鋭角状にして挿入筒部3外方に
突出された湾曲していて、湾曲している外側面方向から
の押圧力に抗して弾発復原するような状態で弾発付勢さ
せて挿入してあるから、突っ張り片7全体の湾曲性によ
る大きな弾発作用で開口(H)内で突っ張り、蓋盤1の
閉塞安定性を一層向上させることができる。そればかり
でなく、既設、既存のこうした挿入筒部3を有する蓋盤
1に対して、挿入筒部3への取付溝6の切欠形成、細長
台形状として形成した突っ張り片7の取付溝6内への挿
入配置によって簡単に構成できる利点もある。
【0027】また第2の弾発係止手段5における突っ張
り片9は、挿入筒部3に対して鋭角状で挿入筒部3の外
方側に向かって膨出湾曲していて、挿入筒部3の外側方
への弾発付勢作用を発揮するように挿入筒部3と一体状
に連設形成したから、開口(H)に対する閉塞処理時で
の離反等の虞をなくし、作業を確実にさせることができ
ると共に、蓋盤1等と一体のものとして同時形成できる
から、安価な提供を可能にさせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す使用状態の一例に
おける一部切欠分解斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく断面図である。
【図4】同じく他の実施の形態における正面図である。
【図5】同じくその断面図である。
【符号の説明】
H…挿通孔 W…躯体壁 1…蓋盤 2…補強縁 3…挿入筒部 5…弾発係止手段 6…取付溝 7…突っ張り片 8…傾斜操作縁 9…突っ張り片 10…連繋紐材 11…ストッパ
ー 12…係止面 15…連繋部 16…係止孔 17…挿通孔 20…カバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口面を閉塞する簡易蓋具であって、開
    口面を覆う蓋盤の内側面に開口内に挿入される挿入筒部
    を連設形成し、この挿入筒部には、開口内周面に弾発的
    に当接する突っ張り片を挿入筒部外側で挿入筒部外方に
    弾発付勢させて成る弾発係止手段を設けて成り、弾発係
    止手段は、挿入筒部に形成された取付溝内に、一端縁は
    挿入筒部内周面に突っ張り状に当接し、他端縁側は挿入
    筒部外周面に対して鋭角状にして挿入筒部外方に突出さ
    れて湾曲している突っ張り片を、湾曲している外側面方
    向からの押圧力に抗して弾発復原するような状態で弾発
    付勢させて挿入してあることを特徴とする簡易蓋具。
  2. 【請求項2】 挿入筒部は蓋盤に対して偏心位置されて
    いる請求項1記載の簡易蓋具。
  3. 【請求項3】 突っ張り片は羽根片状で、その先端縁側
    から挿入筒部側に至るに伴ない次第に広幅状にすること
    で傾斜操作縁を形成してある請求項1または2記載の簡
    易蓋具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180073054A (ko) * 2016-12-22 2018-07-02 주식회사 포스코 디스케일링용 바이패스 밸브 시험 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180073054A (ko) * 2016-12-22 2018-07-02 주식회사 포스코 디스케일링용 바이패스 밸브 시험 장치
KR101988701B1 (ko) 2016-12-22 2019-06-12 주식회사 포스코 디스케일링용 바이패스 밸브 시험 장치

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