JPH0729379Y2 - 車載焼却炉 - Google Patents

車載焼却炉

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JPH0729379Y2
JPH0729379Y2 JP1988047960U JP4796088U JPH0729379Y2 JP H0729379 Y2 JPH0729379 Y2 JP H0729379Y2 JP 1988047960 U JP1988047960 U JP 1988047960U JP 4796088 U JP4796088 U JP 4796088U JP H0729379 Y2 JPH0729379 Y2 JP H0729379Y2
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incinerator
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truck
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実 藤森
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、人の死体や動物の死骸や廃棄物等を燃焼する
ための車載焼却炉に関する。
〔従来の技術〕
従来、人の死体や動物の死骸や廃棄物等を焼却する車載
焼却炉としては、周囲を耐火材の壁で囲んで内部に略密
閉状態の燃焼室を形成し、一方の側壁に扉を設けるとと
もに他方の側壁適所にバーナーを位置し上壁適所には排
気手段を形成し且つ燃焼室への吸気手段を設けた焼却炉
本体と、前記燃焼室に格納する台車と、該台車を案内す
るレールとにより構成したものがあった。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら前記車載焼却炉では、燃焼室内がほぼ密閉
状態で充分な空気が供給されないために被焼却物の燃焼
効率が悪くなる上に、高温の燃焼熱が速やかに外部に排
気されず燃焼室内にこもるため、燃焼室に格納された台
車に熱が伝わり熱損するという問題があった。
また、人の死体等を燃焼することにより発生する悪臭が
焼却炉外部に放漏するという欠点があった。
更に、空気を強制的に焼却炉内に送り込む吸気手段が必
要となるため、焼却炉が大型化し、車等の荷台に積載す
ることが不可能となり大きな設置スペースを必要とする
ものであった。
そこで本考案は以上のような実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、人の死体や動物の死骸や廃棄物等
を効率良く迅速に焼却できるとともに、燃焼室内に格納
された台車の熱損を防止し、且つ焼却炉内に燃焼熱及び
燃焼ガスがこもることなく希釈冷却することができる車
載焼却炉を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そして、上記目的を達成するための本考案の車載焼却炉
は、周囲の耐火材の壁で囲み、一方の側壁には扉(5)
を設けて他方の側壁にはバーナー(6)を設けた内部空
間を燃焼室(3)とするとともに、該燃焼室(3)の上
方には周囲を耐火材の壁で囲み、一方の側壁には副バー
ナー(9)を設けて上方には排気口(12)を設けた内部
空間を副燃焼室(8)とし、該副燃焼室(8)と前記燃
焼室(3)とが適所で連通連結した状態で形成した焼却
炉本体(2)と;前記排気口(12)上方にはエゼクター
(10)を設けるとともに、該エゼクター(10)に誘引排
風機を設けた誘引筒(11)を連通連結した排気手段
(7)と;前記燃焼室(3)内にレール(13)で案内さ
れて格納する台車(15)と;で構成した焼却炉(19)を
移動可能な積載車(1)の荷台上に載置し、前記扉
(5)下方のみに空気供給用の隙間(16)を形成すると
ともに、前記燃焼室(3)の側壁内面から扉(5)内面
にわたって凹部(20)を周設し、前記台車(15)を燃焼
室(3)内に格納したときに前記凹部(20)内に台車
(15)の周縁部(17)が位置し、且つ前記凹部(20)と
前記台車(15)の周縁部(17)との隙間(4)が僅かに
なるように設定してなることを特徴とするものである。
〔作用〕
以上のような構成にしてなる本考案に係る車載焼却炉を
使用して人の死体や動物の死骸や廃棄物等を焼却するに
は、焼却に必要な環境を備えた場所に積載車で移動し、
積載された焼却炉の扉を開け、積載車の荷台上において
焼却炉本体の外側から燃焼室内へと通ずるレール上に位
置した台車の焼却台上に人の死体や動物の死骸や廃棄物
等を載せた状態で焼却室内に収容し、台車が完全に燃焼
室内に格納された後に扉を閉めて、誘引排風機とともに
エゼクターを運転して焼却炉の内圧を確認し副バーナー
を点火する。そして副燃焼室内の温度が所定温度になる
と、燃焼室内に設けられたバーナーを点火して燃焼室内
での焼却を実施する。
そして、燃焼室において燃焼が終了すると、バーナーを
停止し燃焼室内が充分に冷却されるのを待ってから燃焼
室の扉を開け、燃焼室から台車を取り出して焼却台上に
残留した灰等を清掃して焼却作業が終了する。
この際、前記焼却炉本体における燃焼室の側壁内面から
扉の内面にわたって凹部を周設し、前記台車を燃焼室内
に格納したときに前記凹部内に台車の周縁部が位置し、
且つ前記凹部と前記台車のの周縁部との隙間が僅かにな
るように設定されるのである。
また、扉下方の空気供給用の隙間から自然流入する空気
は、前記台車の四方の隙間から焼却物を包み込んだ状態
で激しく上昇気流を形成し、燃焼室内での燃焼源となる
と同時に、燃焼室内での燃焼の結果発生するガス等と相
まって排気口に流れ込み、外部へ排気されるのである。
そして、前記台車の四方の隙間から焼却物を包み込んだ
状態で激しく上昇気流を形成するため、台車下方は熱伝
導を激しくして冷却されるとともに、燃焼の結果発生す
るガス等は前記扉下方の空気供給用の隙間から逆流して
外部へ放たれることがないのである。
更に、エゼクターは扉下方の空気供給用の隙間から自然
流入する空気を激しく取入れることを助長するととも
に、前記エゼクター内の気圧を低下させるものである。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながら、本考案の車載焼却炉を
具体化した実施例について説明する。
ここに、第1図、第2図に示したものは本考案の代表的
実施例の車載焼却炉Aであり、焼却炉本体2、排気手段
7、台車15、レール13で主要構成されている。
焼却炉本体2は、図1に示す如く、周囲を耐火材の壁で
囲み、一方の側壁には観音開きの扉5を設けて他方の側
壁には火炎噴出口を内方に臨ませた状態のバーナー6を
設けた内部空間を燃焼室3とするとともに、該燃焼室3
の上方には周囲を耐火材の壁で囲み、一方の側壁には火
炎噴出口を内方に臨ませた状態の副バーナー9を設けて
上方には排気口12を設けた内部空間を副燃焼室8とし、
該副燃焼室8と燃焼室3とが適所で連通連結した状態で
形成したものである。
排気手段7は、図1に示す如く、前記副燃焼室8の排気
口12上方には燃焼ガスを空気で希釈、冷却させるエゼク
ター10を設けるとともに、端部に図面には示さない誘引
排風機を設けた誘引筒11を前記エゼクター10の側壁に連
通連結したものである。
台車15は、図1に示す如く、該台車15の下部に4個の車
輪を設け、人に死体等の被焼却物をのせる焼却台14を有
し、前記焼却炉本体2の燃焼室3内に格納するものであ
る。そして、扉5下方のみに空気供給用の隙間16を設
け、積載車1の荷台上に位置した折り畳みレール13が伸
ばされて、焼却炉本体2の外部から扉5の下方隙間16を
通って燃焼室3内に通じ、前記台車15の車輪をレール13
に噛み合わせて位置している。
尚、図中18は、積載車1の荷台表面に埋め込まれ焼却炉
内で発生する高熱から荷台表面を保護する耐火材層であ
る。
而して、扉5下方のみに空気供給用の隙間16を形成する
とともに、図1及び図2に示す如く、前記焼却炉本体2
における燃焼室3の側壁内面から扉5内面にわたって凹
部20を周設し、前記台車15を燃焼室3内に格納したとき
に前記凹部20内に台車15の周縁部17が位置し、且つ前記
凹部20と前記台車15の周縁部17との隙間4が僅かになる
ように設定すれば、台車15の四方から被焼却物を包み込
む状態に新鮮な空気が勢いよく上昇気流を形成して流れ
込むので、燃焼効率が向上するばかりでなく、台車15下
方は熱伝導を激しくして冷却されるのである。
また、台車15の周縁部17は、前記凹部20内に挿入される
ことによって隠れるため、人の死体等の被焼却物は焼却
台14のほぼ中央に納まることができるのである。
更に、扉5下方の前記空気供給用の隙間16から取入れた
空気は、前記台車15の四方の隙間4から燃焼ガスと相ま
って上昇気流を形成して、速やかに排気口12を通って前
記エゼクター10に流れ込んで希釈及び冷却されて排気す
ることから、高温の排気を放出することがなく、又悪臭
が放たれることもないのである。
〔考案の効果〕
本考案は、以上の記載から明らかなように、次に記載す
る効果を奏する。扉下方のみに空気供給用の隙間を形成
することによって、自然流入式で新鮮な空気が激しく燃
焼室内に流入するので、バーナーの噴圧で飛び散る残灰
等が前記隙間から排出されることがなく、上昇気流によ
って残灰等が排出口から吸引されるのである。そして、
焼却炉本体における燃焼室の側壁内面から扉内面にわた
って凹部を周設し、台車を燃焼室内に格納したときに前
記凹部内に台車の周縁部が位置し、且つ前記凹部と前記
台車の周縁部との隙間が僅かになるように設定したこと
で、台車の四方から被焼却物を包み込む状態に新鮮な空
気が上昇気流を形成し、常に燃焼に必要な酸素が充分に
燃焼室内に供給されて流れ込むので、不完全燃焼になる
ことなく、被焼却物の燃焼効率を向上させるものであ
る。
また、隙間を僅かにすることによって空気が流入する
際、更に勢いのある上昇気流が形成されるのである。
そして、台車上は四方の隙間から被焼却物を包み込む上
昇気流にあおられ燃焼を激しくして被焼却物を迅速に且
つ完全に燃焼できるとともに、台車下方は四方からの空
気の上昇気流によって燃焼熱を奪われ、即ち、熱伝導が
激しくなり台車下方が一部分ではなくて全体が冷却され
るので、台車が熱損することなく且つ寿命を延長できる
のである。
また、台車の周縁部全体が燃焼室側壁から扉内面にわた
って形成した凹部に挿入されることによって隠れるた
め、人の死体等の残灰等が台車下方におちることがなく
焼却台上に残り清掃が容易になるのである。
一方、扉下方の空気供給用の隙間は、外部から燃焼室内
に激しく空気が流れ込むため、前述した如く、逆流して
外部に散灰や放熱することがない上に悪臭が放たれるこ
ともないのである。
次に、前記排出口上方にはエゼクターを設けるととも
に、前記扉下方に設けられた前記空気供給用の隙間から
取入れた空気は前記台車の四方の隙間から燃焼ガスと相
まって上昇気流となし、前記エゼクターによって希釈及
び冷却されて排気されるのである。そして、悪臭及び熱
風が外部に放出することがないので環境に優しく、ま
た、高い煙突を設けることがないので狭い場所や低い場
所でも利用できるものである。
加えて、誘引筒の端部に誘引排風機を設けてエゼクター
とともに可動することにより、新鮮な空気を取り入れて
燃焼ガスを希釈するとともに、激しく空気を誘引するこ
とによってエゼクター内の気圧を低下せしめ燃焼熱を冷
却させるものである。
また、希釈された燃焼ガス及び冷却された燃焼熱がスム
ーズに外部に排気するよう誘引効果を有するとともに、
扉下方の隙間から流入する空気をより激しく吸引して強
制的な上昇気流を形成することを助長するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車載焼却炉の1実施例を示した一
部断面側面説明図、第2図は同じく一部断面正面説明図
である。 A:車載焼却炉、1:積載車、2:焼却炉本体、3:燃焼室、4:
隙間、5:扉、6:バーナー、7:排気手段、8:副燃焼室、9:
副バーナー、10:エゼクター、11:誘引筒、12:排気口、1
3:レール、14:焼却台、15:台車、16:隙間、17:周縁部、
18:耐火層材、19:焼却炉、20:凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲を耐火材の壁で囲み、一方の側壁には
    扉(5)を設けて他方の側壁にはバーナー(6)を設け
    た内部空間を燃焼室(3)とするとともに、該燃焼室
    (3)の上方には周囲を耐火材の壁で囲み、一方の側壁
    には副バーナー(9)を設けて上方には排気口(12)を
    設けた内部空間を副燃焼室(8)とし、該副燃焼室
    (8)と前記燃焼室(3)とが適所で連通連結した状態
    で形成した焼却炉本体(2)と、 前記排気口(12)上方にはエゼクター(10)を設けると
    ともに、該エゼクター(10)に誘引排風機を設けた誘引
    筒(11)を連通連結した排気手段(7)と、 前記燃焼室(3)内にレール(13)で案内されて格納す
    る台車(15)と、 で構成した焼却炉(19)を移動可能な積載車(1)の荷
    台上に載置し、前記扉(5)下方のみに空気供給用の隙
    間(16)を形成するとともに、前記燃焼室(3)の側壁
    内面から扉(5)内面にわたって凹部(20)を周設し、
    前記台車(15)を燃焼室(3)内に格納したときに前記
    凹部(20)内に台車(15)の周縁部(17)が位置し、且
    つ前記凹部(20)と前記台車(15)の周縁部(17)との
    隙間(4)が僅かになるように設定してなることを特徴
    とする車載焼却炉。
JP1988047960U 1988-04-08 1988-04-08 車載焼却炉 Expired - Lifetime JPH0729379Y2 (ja)

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JPH01151027U JPH01151027U (ja) 1989-10-18
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100139533A1 (en) * 2008-12-05 2010-06-10 Jin-shin Park Movable integrated cremation device

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