JP3228408U - 車載用ペット遺体焼却装置 - Google Patents

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豊博 三砂
豊博 三砂
純樹 能登
純樹 能登
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株式会社大川鉄工
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Abstract

【課題】ペットあるいは小動物の車載用ペット遺体焼却車に関するものであり、特に、焼却時に悪臭を生じず、ペット遺骨収集容易であり、簡単に焼却処理できる車載用ペット遺体焼却装置を提供する。【解決手段】搬送車の荷台上に設置できるペット遺体焼却装置において、下段にペット遺体焼却室1、上段に臭い成分焼却室2になっている二段式焼却装置になって、各焼却室には燃焼バーナー5、6で600〜800℃になるように加熱して、下段焼却室には内部に車輪付き台車9と、背面にバーナーの火炎の長さを600mm以上になり、火炎方向の角度をコントロールできるバーナー5を取り付けて、上段焼却室には内部に格子状空間をもつハニカム状セラミック体10を数個設置し、背面には高温を維持できるバーナー6を取り付けている。【選択図】図1

Description

ペットあるいは小動物の車載用ペット遺体焼却車に関するものであり、特に、焼却時に悪臭を生じず、ペット遺骨収集容易である、車載用ペット遺体装置に関するものである。
従来のペット類火葬車にあっては、火葬炉のバーナー炎が小さなものであり、燃焼温度も最大700℃程度であったので、燃焼機構が不完全であり、不完全燃焼に起因する悪臭が生じ、車から排出されるかなり温度の高い熱風に対して、苦情が発生していた。また、火葬後、遺骨を拾う時に、従来の火葬車の扉構造では、熱風が完全に炉から排出されない状態で扉をあけることとなり、扉開放時に遺骨、遺灰が飛び散ったり、悪臭が礼拝者に及んで、愛玩していたペットを火葬に付した事実を再認識させるような事態となっており、好ましくなかった。
ペット類火葬車は、搬送車の荷台上に遺体バーナー、下部ドア、上部ドアを有する遺体燃焼室及び該遺体燃焼室の天井部に排気装置を設け、該遺体燃焼室下流に、該燃焼室と同程度の容積を有しかつ燃焼室の高さの倍以上の高さを有するガス燃焼室を有し、該ガス燃焼室には、800℃以上に加熱可能なガスバーナーをガス燃焼室中央部の側壁に設け、該ガス燃焼室より荷台上部に設けた排気装置まで2メートル以上の変形ダクトを設けさらに外気取り入れ口及び排出口を、排気装置より連接した状態で、荷台上天井部に開口して設けていることが提案されている(特許文献1参照)。
体格差の大きいペットを火葬した場合でも、収骨に適した遺骨が残るように、ペットのサイズに合わせて合理的に焼却できるペット用火葬炉を提供するにおいて、火葬炉の内部に一次燃焼室と二次燃焼室とを煙道を介して形成する。各燃焼室にバーナーを装着する。載置した遺体を焼却する焼却支持台を一次燃焼室に設ける。遺体を運ぶ台車に昇降枠を装着する。火葬炉内の焼却支持台上に遺体受皿を載置するように設ける。一次燃焼室に可変バーナーを配置する。この可変バーナーの火炎放射向きを上下左右に調整自在に設けるものが提案されている(特許文献2参照)。
従来のペット用火葬炉としての火葬炉は、犬、猫、小鳥、ハムスター、金魚、ハチュウ類等の愛玩用、観賞用の小動物の遺体を焼却する際に、その燃焼効率を高めるように構成したものである。本体部の取入口から奥に向かって延びる主燃焼室と、主燃焼室の奥から上部に向かって延びる煙道と、煙道の上部から水平に延びる再燃焼室とが設けられたもので、再燃焼室の排気口側に設けられた排煙筒から燃焼ガスを排気させるように構成したものである(特許文献3参照)。
また火葬炉は、火葬前のお別れ、火葬、収骨といった一連のセレモニーをスマートに執り行うことができるように構成されたシステムである。このような目的のために、特許文献2では、台車の積載部を挿入できるように、扉側の台座を、台車のキャスタ支持部が火葬室の外壁下方に進入できる幅に切り欠いた火葬室を備え、台車は愛玩動物の遺体を前記火格子に載せて運搬するための上下昇降可能な積載部を備え、前記台車の積載部を火葬室内の載置部よりも上方に位置させた状態で積載部を台車ごと火葬室内へ進入させ、次いで積載部を前記載置部間において下降させることにより前記火格子に載る遺体を火格子ごと載置部上に載せて台車を火葬室から引き出すように構成したものである。そして、火葬後に、台車の積載部を火葬室内の載置部よりも低い位置に下降させた状態で進入させ、その積載部を載置部よりも上方に上昇させて火格子を遺骨ごと台車の積載部にて支持させて、台車を遺骨の収骨場所に移動するように構成している(特許文献4参照)。
これまでに出願されているペット類の死骸燃焼炉には、臭いがなく、残留の遺骨の採取が容易であり、軽量で燃費が少なく済む装置は存在していない。これらの関する焼却炉の特許文献を参考の為、紹介する。(特許文献5〜6参照。)
特開2001−254914号公報 実用新案登録第31711263号公報 実用新案登録第3086087号公報 特許第4173180号公報 特開2004−286380号公報 特開2007−078206号公報
上記の課題において、悪臭の問題は、1つにはダクト長さが短かすぎる点であった。従来はトラック荷台天井位置まで、ダクトを形成するにしても、せいぜい1メートル程度が限度であったが、このように短いダクトでは、遺体焼却時に発生する悪臭ガスを完全に分解することは困難であり問題であった。また遺体の骨拾いにあっては、焼却後しばらく置いても、室内温度はあまり低下せず、遺族の儀式の関係上、やむ終えず開けると、熱風が飛び出して、遺骨及び悪臭を撒き散らすこととなっていた。
本考案はこのような、従来の問題点を解決したものであり、バーナーは火炎長のものとし、600℃以上の温度で焼却を可能としたものであり、さらに遺体搬入搬出用の扉を上下2段にして、用途に応じて適宜使い分けを可能とした。さらに燃焼空気ノズルを設け、ガスの燃焼をより完全としたものである。
搬送車の荷台上に設置できるペット遺体焼却装置において、下段にペット遺体焼却室、上段に臭い成分焼却室になっている二段式焼却装置になって、各焼却室には燃焼バーナーで600〜800℃になるように加熱して、下段焼却室には内部に車輪付き台車と、背面にバーナーの火炎の長さを600mm以上になり、火炎方向の角度をコントロールできるバーナーを取り付けて、上段焼却室には内部に格子状空間をもつハニカム状セラミック体を数個設置し、背面には高温を維持できるバーナーを取り付けている車載用ペット遺体焼却装置である。
下段焼却室は、前面に覗き見付き扉を付けて、台車上にペットの遺体を十分に積載できるような大きさで、内部表面には耐火繊維を張って、底部にレールを敷いて車輪付き台車を設置し、背面に火炎の長さを長くして、火炎の角度方向を物体によって調節できるような可変式バーナーの取り付けと、室内両側面には、水分除去と燃焼促進のための空気吹込みノズル10〜30個を設置している。
上段焼却室は、下段焼却室の後部から通路部を経由して燃焼ガスが流入させて、前記燃焼ガスを完全燃焼させるために、背面に設置している燃焼バーナーと、室内の中間部に縦横100〜200mm立方体のハニカム状セラミック体を2〜9個並べて充填させて、室内の出口部上面にダクトと煙道を取り付けている。
ペット遺体焼却装置は、四角状耐火材の厚さ50〜100mmであって、幅500〜1000mm、奥行き1000〜1500mm、高さ1500〜2000mmであって、下段焼却室の内容容積を幅400〜600mm、奥行き700〜1200mm、高さ500〜700mmで、上段焼却室の内容容積を幅300〜500mm、奥行き500〜800mm、高さ300〜500mmで、通路部は長さ200〜300mmである。
前記上段焼却室は、天井部に排気装置を設け、前記下段燃焼室の燃焼ガス流を奥部側壁から受けて、燃焼ガスの温度を燃焼バーナーで600〜800℃にした一辺縦横100〜200mm立方体で、開口穴幅7〜20mmのハニカム状ジルコニア系セラミック体2〜9個に通過させて、無臭にして上段焼却室の出口部に設けた排気装置のダクトと煙突を設けている。
本考案のペット類遺体焼却車を使用すると、大きな容積と火炎長バーナーを使用した遺体焼却室と、ガス焼却室及びさらに排気口へ至るまでの、ダクト及び排気装置、排気筒のガス流路の工夫が、完全燃焼を可能とし、しかもハニカム状セラミック体を使用することによって悪臭除去を可能ならしめており、ペット遺体処分は短時間で火葬され、ペット遺族のセレモニーにも何らの支障のない焼却炉車が提供可能となった。
燃焼炉においては、その炉内温度を600〜800℃とし、さらには炉内における遺体の滞留時間を適当な時間の範囲とすることにより、供給された可燃性ガスによって確実にペット遺体と燃焼の臭いを完全に燃焼させて確実に分解することができる。さらに、この下段燃焼炉を、可燃性ガスを周方向に供給される燃焼室と、この燃焼室からの燃焼ガスを介して連通する上段燃焼室とを備えて、完全に臭気をなくしている。
車載用ペット遺体焼却装置の、全体側面断面図である。 車載用ペット遺体焼却装置の、全体正面断面図である。 車載用ペット遺体焼却装置の下段燃焼室の側面断面図である。 車載用ペット遺体焼却装置の上段燃焼室の側面断面図である。
この考案の形態として、車載用ペット遺体焼却装置は、装置を使用する規模に適合し、且つ、作業性・安全性・メインテナンス性・経済性等を考慮し、総合的にみて最適な大きさに設定する事が望ましい。
図1,2に示すように搬送車の荷台上に設置できるペット遺体焼却装置において、下段にペット遺体焼却室、上段に臭い成分焼却室になっている二段式焼却装置になって、各焼却室には燃焼バーナーで600〜800℃になるように加熱して、下段焼却室には台車とバーナーの火炎の角度と長さがコントロールできるバーナーを取り付けて、上段焼却室には格子状空間をもつハニカム状セラミック体を設置している車載用ペット遺体焼却装置である。
図3に示すように、下段焼却室は、前面に覗き見付き扉を付けて、ペットの遺体を十分に積載できるような大きさで、台表面に耐火繊維を張ったレール付き台車と、後面に火炎の角度方向と火炎の長さを物体によって調節できるような可変式バーナーと、室内両側面と上段焼却室への通路部分には燃焼促進のための空気吹込みノズル30個を設置した。
上段焼却室は、下段焼却室から通路部を経由して燃焼ガスが流入する側に燃焼バーナーを取り付け、室内の中間部に立方体のハニカム状セラミック体を数個並べて充填し、上面の出口部分にダクトと煙道を取り付けた。
図1、2に示すようにペット遺体焼却装置は、四角状耐火材の厚さ75mmであって、幅の650mm、奥行き1200mm、高さ1700mmであって、下段焼却室の内容容積を幅500mm、奥行き900mm、高さ900mmで、上段焼却室の内容容積を幅400mm、奥行き700mm、高さ800mmで、通路部は長さ150mmであった。
図4に示すように、前記上段焼却室は、天井部に排気装置を設け、前記下段燃焼室の燃焼ガス流を奥部側壁から受けて、燃焼ガスを燃焼バーナーで700〜800℃にした一辺150mmの立方体のハニカム状セラミック体2〜3個に通過させて、無臭にして上段焼却室の出口部に設けた排気装置のダクトと煙突を設けた。
実施例1と同様に図1,2に示すように搬送車の荷台上に設置できるペット遺体火葬装置において、下段にペット遺体焼却室、上段に臭い成分焼却室になっている二段式焼却装置になって、各焼却室には燃焼バーナーで600〜800℃になるように加熱して、下段焼却室には台車とバーナーの火炎の角度と長さがコントロールできるバーナーを取り付けて、上段焼却室には格子状空間をもつハニカム状セラミック体を設置している車載用ペット遺体焼却装置であった。
下段焼却室は、前面に覗き見付き扉を付けて、ペットの遺体を十分に積載できるような大きさで、台表面に耐火繊維を張ったレール付き台車と、後面に火炎の角度方向と火炎の長さを物体によって調節できるような可変式バーナーと、室内両側面と上段燃焼室への通路部分には燃焼促進のための空気吹込みノズル10〜50個を設置している。
上段焼却室は、下段焼却室から通路部を経由して燃焼ガスが流入する側に燃焼バーナーを取り付け、室内の中間部に立方体のハニカム状セラミック体を数個並べて充填し、上面の出口部分にダクトと煙道を取り付けるようになった。
ペット遺体焼却装置は、四角状耐火材の厚さ75mmであって、幅の650mm、奥行き1200mm、高さ1700mmであって、下段焼却室の内容容積を幅500mm、奥行き900mm、高さ1000mmで、上段焼却室の内容容積を幅500mm、奥行き700mm、高さ700mmで、通路部は長さ200mmであった。
前記上段焼却室は、天井部に排気装置を設け、前記下段燃焼室の燃焼ガス流を奥部側壁から受けて、燃焼ガスを燃焼バーナーで700〜800℃にした一辺100〜200mmの立方体のハニカム状セラミック体2〜9個に通過させて、無臭にして上段焼却室の出口部に設けた排気装置のダクトと煙突を設けてた。
1 遺体焼却室
2 成分焼却室
3 覗き見付き開閉扉
4 空気吹込みノズル
5 可変式燃焼バーナー
6 燃焼バーナー
7 煙突
8 耐火物
9 台車
10 ハニカム状セラミック体
11 耐火繊維

Claims (5)

  1. 搬送車の荷台上に設置できるペット遺体焼却装置において、下段にペット遺体焼却室、上段に臭い成分焼却室になっている二段式焼却装置になって、各焼却室には燃焼バーナーで600〜800℃になるように加熱して、下段焼却室には内部に車輪付き台車と、背面にバーナーの火炎の長さを600mm以上になり、火炎方向の角度をコントロールできるバーナーを取り付けて、上段焼却室には内部に格子状空間をもつハニカム状セラミック体を数個設置し、背面には高温を維持できるバーナーを取り付けていることを特徴とする車載用ペット遺体焼却装置。
  2. 下段焼却室は、前面に覗き見付き扉を付けて、台車上にペットの遺体を十分に積載できるような大きさで、内部表面には耐火繊維を張って、底部にレールを敷いて車輪付き台車を設置し、背面に火炎の長さを長くして、火炎の角度方向を物体によって調節できるような可変式バーナーの取り付けと、室内両側面には燃焼促進のための空気吹込みノズル10〜30個を設置していることを特徴とする請求項1に記載の車載用ペット遺体焼却装置。
  3. 上段焼却室は、下段焼却室の後部から通路部を経由して燃焼ガスが流入させて、前記燃焼ガスを完全燃焼させるために、背面に設置している燃焼バーナーと、室内の中間部に縦横100〜200mm立方体のハニカク状セラミック体を2〜9個並べて充填させて、室内の出口部上面にダクトと煙道を取り付けていることを特徴とする請求項1に記載の車載用ペット遺体焼却装置。
  4. ペット遺体焼却装置は、四角状耐火材の厚さ50〜100mmであって、幅500〜1000mm、奥行き1000〜1500mm、高さ1500〜2000mmであって、下段焼却室の内容容積を幅400〜600mm、奥行き700〜1200mm、高さ500〜700mmで、上段焼却室の内容容積を幅300〜500mm、奥行き500〜800mm、高さ300〜500mmで、通路部は長さ200〜300mmであることを特徴とする請求項1に記載の車載用ペット遺体焼却装置。
  5. 前記上段焼却室は、天井部に排気装置を設け、前記下段焼却室の燃焼ガス流を奥部側壁から受けて、燃焼ガスの温度を燃焼バーナーで600〜800℃にした一辺縦横100〜200mm立方体で、開口穴幅7〜20mmのハニカム状ジルコニア系セラミック体2〜9個に通過させて、無臭にして上段焼却室の出口部に設けた排気装置のダクトと煙突を設けていることを特徴とする請求項1に記載の車載用ペット遺体焼却装置。
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