JP2002168416A - 愛玩動物用火葬車 - Google Patents

愛玩動物用火葬車

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JP2002168416A
JP2002168416A JP2000369196A JP2000369196A JP2002168416A JP 2002168416 A JP2002168416 A JP 2002168416A JP 2000369196 A JP2000369196 A JP 2000369196A JP 2000369196 A JP2000369196 A JP 2000369196A JP 2002168416 A JP2002168416 A JP 2002168416A
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JP
Japan
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cremation
exhaust pipe
combustion chamber
furnace
vehicle
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JP2000369196A
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English (en)
Inventor
Koichi Inada
康一 稲田
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O SAAMU KK
Saamu Kk O
Original Assignee
O SAAMU KK
Saamu Kk O
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載される火葬炉の重量を軽くさせる
ことにより、上記車両の積載能力が小さくて足りるよう
にすると共に、上記火葬の時間が無用に長くならないよ
うにする。また、対象体を火葬しているときに、その燃
焼ガスが火葬車の近辺に長く滞留しないようにするなど
して、参列者に不快感を与えないようにする。 【解決手段】 車両2の荷台10に火葬炉4を搭載す
る。この火葬炉4がその外殻を構成して内部が火葬の対
象体3を燃焼させる燃焼室20とされる炉本体21と、
上記燃焼室20に燃料24を供給するバーナー25と、
上記燃焼室20に空気26を供給する空気供給手段27
と、上記燃焼室20を上記炉本体21の外部に連通させ
て燃焼ガス29を排出させる排気管30とを備える。上
記炉本体21の天井36を耐火繊維42製とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、犬や猫などの愛玩
動物が死亡した場合、その飼い主の依頼に基づき、指定
場所にまで出向くと共にその場所で火葬の対象となる対
象体を火葬することを可能とする愛玩動物用火葬車に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記火葬車には、従来、実用新案登録第
3040791号公報で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、上記火葬車に
は、車両の荷台に火葬炉が搭載されている。この火葬炉
は、その外殻を構成して内部が火葬の対象体を燃焼させ
る燃焼室とされる炉本体と、上記燃焼室に燃料を供給す
るバーナーと、上記燃焼室に空気を供給する空気供給手
段と、上記燃焼室を上記炉本体の外部に連通させて燃焼
ガスを排出させる排気管とを備えている。
【0004】また、上記荷台が箱形状とされて、この荷
台の内部に上記火葬炉が収容され、上記排気管の軸心が
ほぼ鉛直方向に延びるようにしてこの排気管が上記炉本
体の天井から上方に突出させられている。
【0005】上記火葬車により、対象体を火葬するとき
には、予め棺などに収納した対象体を上記炉本体内の燃
焼室に挿入し、次に、この燃焼室にバーナーにより燃料
を供給すると共に、空気供給手段により空気を供給し
て、上記燃料と共に対象体を燃焼させ、火葬する。
【0006】上記燃焼室での燃焼により生じる燃焼ガス
は、上記排気管を通して一旦荷台の内部に排出され、そ
の後、荷台に形成されたドア開口などを通し、その外部
に排出させられ、上記燃焼が続けられる。
【0007】上記火葬が終了すれば、上記燃焼室から対
象体のお骨が拾骨され、骨壷に納骨されるなどして、飼
い主や参列者によって供養が営まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、次のような問題点がある。
【0009】即ち、上記炉本体の側壁や天井は、キャス
ターなどの粘土質の耐火材により成形されており、この
ような耐火材の密度は大きいことから、上記炉本体の重
量がかなり大きいものとなっている。
【0010】よって、上記炉本体が重い分、この炉本体
を搭載する車両の積載能力を大きくさせる必要があって
好ましくなく、また、上記炉本体が重い分、この炉本体
内の燃焼室で燃焼を開始してから、この炉本体がある程
度高温になるまでに長時間を要し、このため、対象体が
小鳥など軽量である場合には、その火葬の時間が無用に
長くなって、参列者に無用の負担を強いることとなる。
【0011】また、上記したように、炉本体内の燃焼室
で対象体を燃焼させるとき、この燃焼により生じた燃焼
ガスは上記排気管を通して一旦荷台の内部に排出させら
れるため、この燃焼ガスは火葬車の近辺に長く滞留しが
ちとなり、これは、飼い主などの参列者に不快感を与え
るものであって好ましくない。
【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、車両に搭載される火葬炉の重量を軽くさ
せることにより、上記車両の積載能力が小さくて足りる
ようにすると共に、上記火葬の時間が無用に長くならな
いようにすることを課題とする。
【0013】また、対象体を火葬しているときに、その
燃焼ガスが火葬車の近辺に長く滞留しないようにするな
どして、参列者に不快感を与えないようにすることを課
題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の愛玩動物用火葬車は、次の如くである。
【0015】請求項1の発明は、車両2の荷台10に火
葬炉4を搭載し、この火葬炉4がその外殻を構成して内
部が火葬の対象体3を燃焼させる燃焼室20とされる炉
本体21と、上記燃焼室20に燃料24を供給するバー
ナー25と、上記燃焼室20に空気26を供給する空気
供給手段27と、上記燃焼室20を上記炉本体21の外
部に連通させて燃焼ガス29を排出させる排気管30と
を備えた愛玩動物用火葬車において、
【0016】上記炉本体21の天井36を耐火繊維42
製としたものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記火葬炉4が、上記炉本体21内の燃焼室20を
複数の燃焼室20a〜20cに区画する区画壁22を備
えた愛玩動物用火葬車において、
【0018】上記炉本体21の側壁35と、上記区画壁
22とをそれぞれ耐火繊維42製としたものである。
【0019】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記荷台10を箱形状として、この荷
台10の内部に上記火葬炉4を収容し、上記排気管30
の軸心44がほぼ鉛直方向に延びるようにしてこの排気
管30を上記炉本体21の天井36から上方に突出させ
た愛玩動物用火葬車において、
【0020】上記荷台10の天井14に貫通孔46を形
成し、この貫通孔46に上記排気管30の上端部を嵌入
させたものである。
【0021】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、上記排気管30の外部から空気26を導入する一
方、この排気管30の内部に向って、かつ、上方に向っ
て空気26を吹き出すエジェクタ47を設けたものであ
る。
【0022】請求項5の発明は、請求項3、もしくは4
の発明に加えて、上記排気管30の上端部の開口を開閉
自在に閉じるカバー体49を設け、このカバー体49の
ほぼ水平方向での往復移動(矢印A)で上記排気管30
の上端部の開口を開閉させるようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0024】図において、符号1は火葬車で、矢印Fr
はこの火葬車1の前方を示し、下記する左右とは、火葬
車1の幅方向をいうものとする。
【0025】上記火葬車1は、トラック型自動車である
車両2と、この車両2に搭載されて火葬の対象体3を火
葬することを可能とする火葬炉4とを備えている。
【0026】上記車両2の車体6は、この車体6に懸架
された前、後車輪7によって路面8上に支持され、上記
車体6はその前部を構成する運転台9と、上記車体6の
後部側を構成する直方体箱形状の荷台10とを備えてい
る。
【0027】上記荷台10は、その下端部を構成する荷
台底板12と、この荷台底板12の左右各端部および前
端部から上方に向ってそれぞれ延出する側壁13と、こ
れら側壁13の各上端部に架設される天井14と、上記
荷台底板12、左右側壁13、および天井14の各後端
部で囲まれたバックドア開口15を開閉自在とする両開
き式の一対のバックドア16,16とを備え、上記荷台
底板12、各側壁13、天井14、およびバックドア1
6で囲まれた空間がほぼ密閉状態の荷室17とされてい
る。
【0028】上記火葬炉4は、その外殻を構成して内部
が上記対象体3を燃焼させる燃焼室20とされる炉本体
21と、上記燃焼室20を複数(3つ)の第1〜第3燃
焼室20a〜20cに区画する複数(2つ)の区画壁2
2と、これら各区画壁22に形成され上記各燃焼室20
a〜20cを互いに連通させる連通孔23と、上記燃焼
室20の第1、第2燃焼室20a,20bにそれぞれ灯
油や軽油などの液体燃料24を空気と共に飛散させなが
ら供給可能とするバーナー25,25と、上記燃焼室2
0の第1、第2燃焼室20a,20bにそれぞれ空気2
6を供給可能とする送風機である空気供給手段27,2
7と、上記燃焼室20を上記炉本体21の外部に連通さ
せて上記燃焼室20における対象体3と燃料24の各燃
焼ガス29を上記炉本体21の外部に排出可能とさせる
排気管30とを備え、上記第1〜第3燃焼室20a〜2
0cはこの順序で上記燃焼室20の後側から前側に向っ
て列状に並べられ、上記排気管30は断面円形のパイプ
形状とされている。
【0029】上記炉本体21は、その下端部を構成する
炉底部34と、この炉底部34の左右各端部および前端
部から上方に向ってそれぞれ延出する側壁35と、これ
ら側壁35の各上端部に架設される天井36と、上記炉
底部34、左右側壁35、および天井36の各後端部で
囲まれた炉ドア開口37を開閉自在とする片開き式の炉
ドア38と、この炉ドア38に取り付けられる点検窓3
9とを備えている。
【0030】上記炉本体21の炉底部34、各側壁3
5、天井36、および炉ドア38と、上記排気管30と
は、それぞれその外面側を構成する鉄製など金属板40
と、この金属板40の燃焼室20側の面に取り付けられ
てこの燃焼室20の内壁を構成する耐火材41とを備え
ている。
【0031】上記の場合、炉底部34の耐火材41はキ
ャスターなど粘土質のものとされている。一方、上記区
画壁22、各側壁35、天井36、炉ドア38、および
排気管30の各耐火材41はいずれも耐火繊維42とさ
れ、これら耐火繊維42は締結具43など固着具により
上記金属板40に取り付けられている。上記耐火繊維4
2は各図中梨地模様で示してあり、上記粘土質の耐火材
41に比べて十分に軽量であり、上記耐火繊維42は、
特にセラミック繊維であることが耐久性や価格等の点で
好ましいが、シリカ系やチタン酸カリウム系であっても
よい。
【0032】上記排気管30の軸心44はほぼ鉛直方向
に延び、上記排気管30は上記炉本体21の第3燃焼室
20cの上方、かつ、この炉本体21における車両2の
幅方向ほぼ中央部に配置されて、上記炉本体21の天井
36から上方に突出させられ、上記排気管30は、上記
燃焼室20の第3燃焼室20cの上部を上記炉本体21
の上方外方に連通させている。
【0033】上記荷台10の天井14における車両2の
幅方向のほぼ中央部に、この天井14を上下方向に貫通
する円形の貫通孔46が形成され、この貫通孔46に上
記排気管30の上端部が嵌入させられている。
【0034】上記排気管30のほぼ軸心44上に位置し
て上記排気管30の内部に配置されるノズルであるエジ
ェクタ47が設けられ、上記排気管30の外部から上記
エジェクタ47の下端部に空気26を導入させる送風機
である他の空気供給手段48が設けられている。この他
の空気供給手段48により上記エジェクタ47の下端部
に供給された空気26は、上記エジェクタ47の上端部
のノズルから上方に向って吹き出される。
【0035】上記荷台10の天井14の上方近傍で、上
記排気管30の上端部の開口を開閉自在に閉じるカバー
体49が設けられ、このカバー体49はほぼ水平方向に
延びる金属板製とされている。このカバー体49はその
径方向の一端部側がほぼ水平方向で往復回動(移動)自
在(図3中矢印)となるよう上記カバー体49の他端部
が上記排気管30の上端部に枢支具50により枢支さ
れ、上記往復回動により、上記排気管30の上端部の開
口が開閉されるようになっている。
【0036】上記車体6の荷台10の外側方の路面8上
から、オペレータによって上記カバー体49の往復回動
を可能とさせる連動機構51が設けられている。
【0037】上記荷台10の各バックドア16を回動さ
せてバックドア開口15を開けると、このバックドア開
口15を通して、上記炉本体21の炉ドア38の回動が
可能とされる。この炉ドア38の回動により、上記炉本
体21の炉ドア開口37を開けると、上記燃焼室20の
燃焼室20aが上記炉ドア開口37とバックドア開口1
5とを通して荷台10の後方に向って開かれる。
【0038】上記の状態で、上記バックドア開口15と
炉ドア開口37とを順次通して、上記燃焼室20の燃焼
室20a内に上記対象体3の支持台52が挿抜自在に挿
入可能とされている。この支持台52は、上記炉本体2
1の炉底部34の上面に載置される基台52aと、上記
対象体3を載置させて上記基台52a上に前後摺動自在
に載置されるパレット52bとを備え、このパレット5
2bは、上記対象体3の大きさに合わせて面積の異なる
ものから適宜選択可能とされている。
【0039】また、上記各バーナー25、空気供給手段
27、およびエジェクタ47の駆動、停止を電気的に可
能とさせる制御装置53が設けられている。
【0040】上記火葬車1により、対象体3を火葬する
ときには、まず、上記バックドア開口15と炉ドア開口
37とを開けて、これら15,37を通し、上記炉本体
21内の燃焼室20aに上記支持台52の基台52aを
挿入する。次に、荷台10の外部で、予め、棺などに収
納された対象体3を上記パレット52b上に載置し、祈
りを捧げた後、このパレット52bを上記対象体3と共
に上記バックドア開口15と炉ドア開口37とを通し燃
焼室20に挿入し、かつ、上記基台52a上に載置す
る。
【0041】次に、上記炉ドア開口37を炉ドア38に
より閉じ、上記連動機構51への操作により、上記カバ
ー体49を往回動(図3中一点鎖線)させて、上記排気
管30の上端部の開口を開ける。上記空気供給手段27
と他の空気供給手段48を駆動させることにより、上記
燃焼室20に空気26を供給し、かつ、上記バーナー2
5を駆動させることにより、上記燃焼室20に燃料24
を供給し、点火する。
【0042】すると、上記燃料24が空気26により燃
焼させられて、炉本体21が高温にさせられる。これに
より、上記対象体3を燃焼させ、火葬する。この燃焼の
程度は、上記点検窓39を通し判断される。
【0043】上記燃焼室20での燃焼により生じる燃焼
ガス29は、上記燃焼室20の第1〜第3燃焼室20a
〜20cを順次通り、かつ、上記排気管30を通して、
上記荷台10の上方外方に向って排出させられ、上記燃
焼が続けられる。
【0044】上記火葬が終了すれば、上記炉ドア開口3
7を開け、この炉ドア開口37を通し上記燃焼室20か
らパレット52bを対象体3のお骨と共に炉本体21の
外部に取り出し、拾骨などが行われる。
【0045】上記火葬後の炉本体21の保守時には、上
記炉ドア開口37を通し、上記燃焼室20内を清掃し、
各図中実線図示の元の状態に戻す。
【0046】上記構成によれば、炉本体21の天井36
を耐火繊維42製としてある。
【0047】このため、上記炉本体21の天井36は、
これを従来の粘土質の耐火材41にすることに比べて、
極めて軽量にできる。
【0048】よって、上記天井36が軽くなる分、上記
炉本体21を搭載する車両2の積載能力は小さくて足
り、また、上記天井36が軽くなる分、炉本体21内の
燃焼室20で燃焼を開始してから、この炉本体21があ
る程度高温になるまでに要する時間が短縮され、このた
め、火葬の時間が無用に長くなることが防止される。
【0049】また、上記火葬後に炉本体21内の燃焼室
20を保守点検作業しようとするとき、上記したように
天井36が軽量である分、その温度降下が速くなり、こ
のため、上記作業に要する時間を短くできる。
【0050】また、前記したように、炉本体21の側壁
35と、上記各区画壁22とをそれぞれ耐火繊維42製
としてある。
【0051】このため、上記炉本体21の天井36に加
えて、炉本体21の側壁35、および区画壁22が共に
耐火繊維42とされた分、前記作用効果が更に向上す
る。
【0052】しかも、上記火葬後に炉本体21内の燃焼
室20を保守点検作業をしようとするとき、上記炉本体
21の側壁35や、区画壁22は上記作業者の身体に触
れ易い部分であって、より低温であることが望まれる。
そこで、上記したように側壁35や区画壁22を軽量に
してその温度降下が速くなるようにしたのであり、その
分、上記作業に要する時間を更に短くできる。
【0053】また、前記したように、荷台10の天井1
4に貫通孔46を形成し、この貫通孔46に上記排気管
30の上端部を嵌入させている。
【0054】このため、上記燃焼室20から排気管30
の上端部を通し排出される燃焼ガス29は、上記荷台1
0の内部に滞留することなく、この荷台10の上方外方
に向って円滑に拡散させられる。
【0055】よって、火葬しているときに、上記燃焼ガ
ス29が火葬車1の近辺に滞留することが防止されて、
参列者に不快感を与えるということが防止される。
【0056】また、上記排気管30の上端部は、これが
天井14の貫通孔46に嵌入されていて上記荷台10の
天井14から上方に大きくは突出しないことから、上記
火葬車1の周りの参列者が荷台10の上方を見上げた場
合でも、上記排気管30の上端部が容易に見えるという
ことは上記荷台10の上部の左右各側部によって防止さ
れる。
【0057】よって、仮に、上記排気管30の上端部か
らかすかに燃焼ガス29の煙が排出されたとしても、こ
れが見えることは防止されて、この点でも、参列者に不
快感を与えることが防止される。
【0058】また、前記したように、排気管30の外部
から空気26を導入する一方、この排気管30の内部に
向って、かつ、上方に向って空気26を吹き出すエジェ
クタ47を設けている。
【0059】このため、上記燃焼ガス29に空気26が
供給される分、上記燃焼ガス29中のCOやHCなどの
不燃分が燃焼させられて、煙の発生がより確実に防止さ
れる。
【0060】しかも、上記空気26はエジェクタ47に
より排気管30内を上方に向って吹き出されることか
ら、これに誘引されて、上記燃焼ガス29が上記排気管
30のより上方に円滑に向わされて十分に広く拡散させ
られる。
【0061】よって、上記燃焼ガス29が参列者に不快
感を与えることはより確実に防止される。
【0062】また、前記したように、排気管30の上端
部の開口を開閉自在に閉じるカバー体49を設け、この
カバー体49のほぼ水平方向での往復移動(矢印A)で
上記排気管30の上端部の開口を開閉させるようにして
ある。
【0063】このため、上記火葬炉4を使用しないとき
には、上記排気管30の上端部の開口を上記カバー体4
9で閉じればよく、これにより、上記炉本体21内の燃
焼室20への雨水の侵入が防止される。
【0064】また、上記カバー体49は、ほぼ水平方向
に延びる板製であると共に、上記排気管30の上端部と
共に、荷台10の天井14の上方近傍に位置しており、
かつ、上記カバー体49がほぼ水平方向に移動する移動
軌跡の全体が上記天井14の上方近傍に位置している。
【0065】よって、上記火葬時に、上記排気管30の
上端部の開口を開閉させようとして、上記カバー体49
を移動させるとき、このカバー体49が火葬車1の周り
の参列者によって容易に見えるということは防止され、
これら参列者に不快感を与えることが防止される。
【0066】なお、以上は図示の例によるが、炉底部3
4も耐火繊維42製としてもよい。また、カバー体49
は往復移動は一方向に移動するスライド式ダンパーとし
てもよい。また、エジェクタ47はそのほぼ全体を上記
排気管30の外部に配設し、その吹き出し口だけを上記
排気管30の内部に臨ませてもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0068】請求項1の発明は、車両の荷台に火葬炉を
搭載し、この火葬炉がその外殻を構成して内部が火葬の
対象体を燃焼させる燃焼室とされる炉本体と、上記燃焼
室に燃料を供給するバーナーと、上記燃焼室に空気を供
給する空気供給手段と、上記燃焼室を上記炉本体の外部
に連通させて燃焼ガスを排出させる排気管とを備えた愛
玩動物用火葬車において、
【0069】上記炉本体の天井を耐火繊維製としてあ
る。
【0070】このため、上記炉本体の天井は、これを従
来の粘土質の耐火材にすることに比べて、極めて軽量に
できる。
【0071】よって、上記天井が軽くなる分、上記炉本
体を搭載する車両の積載能力は小さくて足り、また、上
記天井が軽くなる分、炉本体内の燃焼室で燃焼を開始し
てから、この炉本体がある程度高温になるまでに要する
時間が短縮され、このため、火葬の時間が無用に長くな
ることが防止される。
【0072】また、上記火葬後に炉本体内の燃焼室を保
守点検作業しようとするとき、上記したように天井が軽
量である分、その温度降下が速くなり、このため、上記
作業に要する時間を短くできる。
【0073】請求項2の発明は、上記火葬炉が、上記炉
本体内の燃焼室を複数の燃焼室に区画する区画壁を備え
た愛玩動物用火葬車において、
【0074】上記炉本体の側壁と、上記区画壁とをそれ
ぞれ耐火繊維製としてある。
【0075】このため、上記炉本体の天井に加えて、炉
本体の側壁、および区画壁が共に、耐火繊維とされた
分、上記請求項1に基づく作用効果が更に向上する。
【0076】しかも、上記火葬後に炉本体内の燃焼室を
保守点検作業をしようとするとき、上記炉本体の側壁
や、区画壁は上記作業者の身体に触れ易い部分であっ
て、より低温であることが望まれる。そこで、上記した
ように側壁や区画壁を軽量にしてその温度降下が速くな
るようにしたのであり、その分、上記作業に要する時間
を更に短くできる。
【0077】請求項3の発明は、上記荷台を箱形状とし
て、この荷台の内部に上記火葬炉を収容し、上記排気管
の軸心がほぼ鉛直方向に延びるようにしてこの排気管を
上記炉本体の天井から上方に突出させた愛玩動物用火葬
車において、
【0078】上記荷台の天井に貫通孔を形成し、この貫
通孔に上記排気管の上端部を嵌入させている。
【0079】このため、上記燃焼室から排気管の上端部
を通し排出される燃焼ガスは、上記荷台の内部に滞留す
ることなく、この荷台の上方外方に向って円滑に拡散さ
せられる。
【0080】よって、火葬しているときに、上記燃焼ガ
スが火葬車の近辺に滞留することが防止されて、参列者
に不快感を与えるということが防止される。
【0081】また、上記排気管の上端部は、これが天井
の貫通孔に嵌入されていて上記荷台の天井から上方に大
きくは突出しないことから、上記火葬車の周りの参列者
が荷台の上方を見上げた場合でも、上記排気管の上端部
が容易に見えるということは上記荷台の上部の左右各側
部によって防止される。
【0082】よって、仮に、上記排気管の上端部からか
すかに燃焼ガスの煙が排出されたとしても、これが見え
ることは防止されて、この点でも、参列者に不快感を与
えることが防止される。
【0083】請求項4の発明は、上記排気管の外部から
空気を導入する一方、この排気管の内部に向って、か
つ、上方に向って空気を吹き出すエジェクタを設けてい
る。
【0084】このため、上記燃焼ガスに空気が供給され
る分、上記燃焼ガス中のCOやHCなどの不燃分が燃焼
させられて、煙の発生がより確実に防止される。
【0085】しかも、上記空気はエジェクタにより排気
管内を上方に向って吹き出されることから、これに誘引
されて、上記燃焼ガスが上記排気管のより上方に円滑に
向わされて十分に広く拡散させられる。
【0086】よって、上記燃焼ガスが参列者に不快感を
与えることはより確実に防止される。
【0087】請求項5の発明は、上記排気管の上端部の
開口を開閉自在に閉じるカバー体を設け、このカバー体
のほぼ水平方向での往復移動で上記排気管の上端部の開
口を開閉させるようにしてある。
【0088】このため、上記火葬炉を使用しないときに
は、上記排気管の上端部の開口を上記カバー体で閉じれ
ばよく、これにより、上記炉本体内の燃焼室への雨水の
侵入が防止される。
【0089】また、上記カバー体は、上記排気管の上端
部と共に、荷台の天井の上方近傍に位置しており、か
つ、上記カバー体はほぼ水平方向に移動するものである
ため、その移動軌跡も上記天井の上方近傍に位置するこ
ととなる。
【0090】よって、上記火葬時に、上記排気管の上端
部の開口を開閉させようとして、上記カバー体を移動さ
せるとき、このカバー体が火葬車の周りの参列者によっ
て容易に見えるということは防止され、これら参列者に
不快感を与えることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】火葬炉の側面断面図である。
【図2】火葬車の全体側面図である。
【図3】火葬炉の平面部分断面図である。
【図4】火葬炉の背面図である。
【図5】図3のA部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 火葬車 2 車両 3 対象体 4 火葬炉 6 車体 10 荷台 14 天井 17 荷室 20 燃焼室 20a〜20c 燃焼室 21 炉本体 22 区画壁 23 連通孔 24 燃料 25 バーナー 26 空気 27 空気供給手段 29 燃焼ガス 30 排気管 35 側壁 36 天井 41 耐火材 42 耐火繊維 44 軸心 46 貫通孔 47 エジェクタ 48 他の空気供給手段 49 カバー体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の荷台に火葬炉を搭載し、この火葬
    炉がその外殻を構成して内部が火葬の対象体を燃焼させ
    る燃焼室とされる炉本体と、上記燃焼室に燃料を供給す
    るバーナーと、上記燃焼室に空気を供給する空気供給手
    段と、上記燃焼室を上記炉本体の外部に連通させて燃焼
    ガスを排出させる排気管とを備えた愛玩動物用火葬車に
    おいて、 上記炉本体の天井を耐火繊維製とした愛玩動物用火葬
    車。
  2. 【請求項2】 上記火葬炉が、上記炉本体内の燃焼室を
    複数の燃焼室に区画する区画壁を備えた愛玩動物用火葬
    車において、 上記炉本体の側壁と、上記区画壁とをそれぞれ耐火繊維
    製とした請求項1に記載の愛玩動物用火葬車。
  3. 【請求項3】 上記荷台を箱形状として、この荷台の内
    部に上記火葬炉を収容し、上記排気管の軸心がほぼ鉛直
    方向に延びるようにしてこの排気管を上記炉本体の天井
    から上方に突出させた愛玩動物用火葬車において、 上記荷台の天井に貫通孔を形成し、この貫通孔に上記排
    気管の上端部を嵌入させた請求項1、もしくは2に記載
    の愛玩動物用火葬車。
  4. 【請求項4】 上記排気管の外部から空気を導入する一
    方、この排気管の内部に向って、かつ、上方に向って空
    気を吹き出すエジェクタを設けた請求項3に記載の愛玩
    動物用火葬車。
  5. 【請求項5】 上記排気管の上端部の開口を開閉自在に
    閉じるカバー体を設け、このカバー体のほぼ水平方向で
    の往復移動で上記排気管の上端部の開口を開閉させるよ
    うにした請求項3、もしくは4に記載の愛玩動物用火葬
    車。
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JP7382172B2 (ja) 2013-03-15 2023-11-16 ポラリス インダストリーズ インコーポレーテッド エンジン

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