JPH0420705A - 医療廃棄物巡回処理用移動焼却車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、病院や各種の医療施設から廃棄される医療
廃棄物を、その施設へ巡回して現場で焼却処理する医療
廃棄物巡回処理用移動焼却車に関するものである。

［従来の技術］ 近年、病院や各種の医療施設では使い捨て式の医療器具
が汎用され、医療廃棄物の廃棄量が著しく増大する傾向
にある。これらの医療廃棄物は、細菌、ウィルス等によ
る二次感染の危険があるため、簡単に廃棄することはで
きず、その廃棄処理は産業用廃棄物として厳重に行われ
なければならない。

最近、こうした医療施設へ巡回し、かかかる医療廃棄物
を現場で焼却処理する移動焼却車が提案されている。こ
の医療廃棄物巡回処理用移動焼却車は、トラック等の車
両の荷台に、医療廃棄物を焼却処理する焼却炉を搭載し
て構成され、医療施設へ巡回し、専用容器に予め収納し
た医療廃棄物を焼却処理するため、現場の駐車場等で焼
却運転を行うものである。そして、細菌、ウィルス等を
完全に死滅させて滅菌化するとともに、焼却により廃棄
物の容量を減容、減量化しようとするものである。

［発明が解決しようとする課題］ こうした移動焼却車による焼却処理では、医療廃棄物は
ガーゼ、包帯類等の可燃性廃棄物、注射器、プラスチッ
ク容器等の高分子系廃棄物等、種類分けして予め焼却用
専用容器に密閉して収納し、これらの専用容器を連続し
て焼却炉内に投入して焼却運転することが作業性上好ま
しい、また、こうした医療廃棄物は高温で焼却すること
が必要とされるとともに、車両に装備する焼却用の燃料
は制限があるため、燃焼効率の向上が必要とされる。

また、車両に搭載する構成であるから、焼却炉は小型で
軽量に製作されることが望まれ、特に、焼却運転の作業
を手際良く、円滑に行うためにスペース上の配慮が要求
される。

しかし、現在提案されている移動焼却車は、単に車両の
荷台に従来の焼却炉を搭載して構成したものが一般的で
、焼却用専用容器を連続投入することができず、あるい
は連続投入するためにはバーナーをその都度消火させな
ければならない欠点がある。また、燃焼効率、作業性、
設置スペースの諸点についても満足すべきものではない
。

この発明は、上記の課題を解決することを目的とするも
ので、新規構成の医療廃棄物巡回処理用移動焼却車を提
供し、搭載する焼却炉を合理的に構成して小型で軽量に
製作し、設置のスペースを配慮して作業性を改善すると
ともに、燃焼効率を向上させて燃費を低減し、特に、バ
ーナーが燃焼運転の状態でも医療廃棄物を連続して焼却
炉内に投入することができるように構成し、焼却作業の
効率化と運転時間の短縮化とを実現することを目的とす
るものである。

［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するため、この発明は、こうした医療
廃棄物巡回処理用移動焼却車において、中段に隔壁を形
成して医療廃棄物を焼却する下層の主燃焼室と、当該主
燃焼室の上層に、燃焼排気を再燃焼する再燃焼室とを形
成し、隔壁に開通路を開設して主燃焼室と再燃焼室とを
連通し、再燃焼室から排気筒を形成し、主燃焼室を加熱
する主燃バーナー、再燃焼室を加熱する再燃バーナーを
設け、燃焼排気を強制的に送出する排気ファンを設けて
焼却炉を構成する。そして、医療廃棄物の投入口を開閉
する開閉扉に、上記主燃バーナーを一体に取付けて焼却
炉を構成したことを特徴とするものである。

そして、開閉扉は、上下に昇降して投入口を開閉するよ
うに構成することが合理的である。

また、開通路は、投入口を形成した側壁面に対向する側
壁面に近接した位置に形成することが、燃焼効率上好ま
しい。

そして、排気筒な、再燃焼室の天井から垂設し、排気フ
ァンを、再燃焼室の天井上に載置した状態で設置して構
成することがスペース上有利である。

し作　用コ 上記移動焼却車は、医療施設へ巡回して所定の駐車場に
停車し、医療廃棄物の焼却運転を行う。

主燃焼室内に投入した医療廃棄物は主燃焼室で主燃バー
ナーで焼却され、燃焼排気は、開通路がら再燃焼室へ流
入して再燃バーナーにより未燃分を再燃焼、熱分解して
脱臭され、排気筒から放出される。そして、主燃バーナ
ーは開閉扉に一体に取付けられているので、開閉扉の開
閉に連動して生焼バーナーも移動し、主燃焼室内に投入
口から医療廃棄物を連続して投入し、焼却運転が継続さ
れる。

そして、上下に昇降して投入口を開閉するように開閉扉
を構成すると、開閉扉の開閉のスペースが省略され、投
入口を形成した側壁面に対向する側壁面に近接した位置
に開通路を形成すると、主燃焼室内は熱分布が均一化さ
れる。

また、再燃焼室の天井から排気筒を垂設し、再燃焼室の
天井上に排気ファンを載置して設置することにより、焼
却炉の小型化が図られる。

以下に、図面を用いてこの発明の構成、効果を具体的に
説明する。

［実施例］ 図面はこの発明の実施例で、第１図に全体の構成を示す
。

医療廃棄物巡回処理用移動焼却車は、トラック等の車両
（１）の荷台（２）上にコンテナ（３）を搭載し、当該
コンテナ（３）内に焼却炉（１０）を設置して構成され
ている。

焼却炉（１０）の外殻は耐火材で形成され、内側壁（１
１）に耐火断熱レンガを設け、中段に炉内を上下に区画
する隔壁（１２）が形成され、下層の主燃焼室（１３）
と、当該主燃焼室（１３）の上層に再燃焼室（１４）と
が形成されている。隔壁（１２）に開通路（１２ａ）が
開設され、主燃焼室（１３）と再燃焼室（１４）とが連
通され、当該開通路（１２ａ）は、下達する投入口（２
３）を形成した側壁面に対向する側壁面、すなわち前方
側壁面に近接した位置に形成されている。

再燃焼室（１４）の天井（１５）から排気筒（１６）が
垂設されて形成され、当該排気筒（１６）内に排気ファ
ン（１７）の送風ダクト（１８）が挿入され、当該排気
ファン（１７）は、天井（１５）上に載置した状態で設
置されている。一方、主燃焼室（１３）の炉床（１９）
に焼却灰の排出口（２０）が形成され、当該排出口（２
０）に、ダストボックス（２２）へ焼却灰を送出する搬
送具（２１）が設置されている。

医療廃棄物を主燃焼室（１３）内に投入するための投入
口（２３）が後方側壁面に形成され、当該投入口（２３
）を開閉する開閉扉（３０）が、投入口（２３）を密閉
状態に遮断して設けられている。当該開閉扉（３０）は
、開閉扉（３０）の幅員を隔てて垂設した支持枠（３１
）で両側面を支持され、ワイヤー（３２）で吊上げて支
持枠（３１）に添って上下に昇降し、投入口（２３）を
開閉するように構成されている。そして、開閉扉（２３
）に、主燃焼室（１３）を加熱する生焼バーナー（２４
）が一体に取付けられ、当該上燃バーナー（２４）は、
主燃焼室（１３）内に火炎を放出するガンタイプ形式の
オイルバーナーで形成され、燃焼に必要な酸素を同時に
通風する強制燃焼方式を採用している。同様に、前方側
壁面に再燃焼室（１４）を加熱する同じくガンタイプ形
式の再燃バーナー（２５）が設置され、生焼バーナー（
２４）　、再燃バーナー（２５）へ燃料油を供給する燃
料タンク（２６）が、コンテナ（３）の下面に装備され
ている。

コンテナ（３）の後面には入場用扉（４）が設けられ、
コンテナ（３）の上面には、上記排気筒（１６）に適合
した位置に排気口（５）が開設され、当該排気口（５）
を常時は遮断し、焼却炉（１０）の運転時に開成するシ
ャッター（６）が設けられている。

次に、焼却炉（１０）の焼却運転について説明する。

ワイヤー（３２）で開閉扉（２３）　ｅ吊上げて投入口
（２３）を開成し、医療廃棄物を収納した専用容器を投
入口（２３）から主燃焼室（１３）内に投入して焼却運
転が行われる（第２図参照）。

最初に、医療廃棄物は主燃焼室（１３）で焼却され、こ
こで、開閉扉（３０）に生焼バーナー（２４）が取付ら
れているので、投入された医療廃棄物を直接火炎で焼却
し、火炎の回りが速く効率良く焼却が行える。燃焼排気
は、開通路（１２ａ）がら再燃焼室（１４）へ流入し、
再燃バーナー（２５）により熱分解され、排気中の未燃
分を再燃焼させて脱臭され、ファン（１７）の送風力で
排気筒（１６）、排気口（５）から放出される。そして
、ワイヤー（３２）で開閉扉（２３）を吊上げて投入口
（２３）を開成し、さらに医療廃棄物を投入して完了す
るまで焼却を継続して行う。

焼却運転終了後、焼却灰、焼却屑を排出口（２０）から
ダストボックス（２２）へ回収し、次の医療施設へ移動
して再び焼却運転を行う。

［効　果］ この発明の特徴的な効果は次の諸点である。

医療廃棄物を焼却する主燃焼室（１３）と、燃焼排気を
再燃焼する再燃焼室（１４）とを形成し、医療廃棄物の
投入口（２３）を開閉する開閉扉（３０）に、生焼バー
ナー（２４）を一体に取付けて構成したので、開閉扉（
３０）の開閉に連動して生焼バーナー（２４）も主燃焼
室（１３）から移動し、焼却運転を継続した状態で、投
入口（２３）から医療廃棄物を主燃焼室（１３）内に連
続して投入することが許容され、焼却作業の効率化と運
転時間の短縮化とを実現し、投入の都度焼却運転を停止
する必要がないので、その結果、限られた燃料で多量の
廃棄物を焼却処理することができる。

また、生焼バーナー（２４）は投入口（２３）に位置す
るので、投入された医療廃棄物への火炎の回りが速く、
開通路（１２ａ　）を、投入口（２２）を形成した側壁
面に対向する側壁面に近接した位置に形成すると、主燃
焼室（１３）内の熱分布の偏りが生じることが防止され
、投入口（２３）側から開通Ｒ（１２ａ）側へ燃焼排気
の流れも円滑に行われ、燃焼効率が向上され、燃費の低
減を図ることができる。

また、開閉扉（３０）を、上下に昇降して投入口（２３
）を開閉するように構成することにより、開閉のスペー
スが省略され、開閉扉（３０）の開閉操作、医療廃棄物
の投入作業を手際良く行うことができて実用的である。

また、焼却炉（１０）は、排気ファン（１１）により燃
焼排気を強制的に送出する強制排気式であるから、排気
筒（１６）を、再燃焼室（１４）の天井（１５）から垂
設してもその全高は小さく設定することが可能で、排気
ファン（１７）を、再燃焼室（１４）の天井（１５）上
に載置した状態で設置して、焼却炉（１０）を小型、薄
型で軽量に製作することができ、コンテナ（３）内に合
理的に搭載され、スペース上有利であるから焼却運転の
作業を円滑に行うことができる等の実用的な効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例で、第１図は要部を破断した全
体構成図、第２図は開閉扉を開成した状態の焼却炉の断
面図である。 １・・車両、２・・・荷台、１０・・・焼却炉、１２・
・・隔壁、１２ａ・・・開通路、１３−・・主燃焼室、
１４・・・再燃焼室、１５・・天井、１６・・・排気筒
、１７・・・排気ファン、２３・・・投入口、２４・・
生焼バーナー、２５・・再燃バーナー、３０−・・開閉
扉

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、車両（１）の荷台（２）に、医療廃棄物を焼却処理
   する焼却炉（１０）を搭載して構成する医療廃棄物巡回
   処理用移動焼却車において、 中段に隔壁（１２）を形成して医療廃棄物を焼却する下
   層の主燃焼室（１３）と、当該主燃焼室（１３）の上層
   に、燃焼排気を再燃焼する再燃焼室（１４）とを形成し
   、隔壁（１２）に開通路（１２ａ）を開設して主燃焼室
   （１３）と再燃焼室（１４）とを連通し、再燃焼室（１
   ４）から排気筒（１６）を形成し、主燃焼室（１３）を
   加熱する主燃バーナー（２４）、再燃焼室（１４）を加
   熱する再燃バーナー（２５）を設け、燃焼排気を強制的
   に送出する排気ファン（１７）を設け、医療廃棄物の投
   入口（２３）を開閉する開閉扉（３０）に、上記主燃バ
   ーナー（２４）を一体に取付けて焼却炉（１０）を構成
   したことを特徴とする医療廃棄物巡回処理用移動焼却車
   。 ２、開閉扉（３０）を、上下に昇降して投入口（２３）
   を開閉するように構成した請求項１記載の医療廃棄物巡
   回処理用移動焼却車。 ３、開通路（１２ａ）を、投入口（２２）を形成した側
   壁面に対向する側壁面に近接した位置に形成した請求項
   １又は２記載の医療廃棄物巡回処理用移動焼却車。 ４、排気筒（１６）を、再燃焼室（１４）の天井（１５
   ）から垂設した請求項１、２又は３記載の医療廃棄物巡
   回処理用移動焼却車。 ５、排気ファン（１７）を、再燃焼室（１４）の天井（
   １５）上に載置した状態で設置した請求項１、２、３又
   は４記載の医療廃棄物巡回処理用移動焼却車。