JP3502829B2 - 焼却装置 - Google Patents

焼却装置

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JP3502829B2
JP3502829B2 JP2000344591A JP2000344591A JP3502829B2 JP 3502829 B2 JP3502829 B2 JP 3502829B2 JP 2000344591 A JP2000344591 A JP 2000344591A JP 2000344591 A JP2000344591 A JP 2000344591A JP 3502829 B2 JP3502829 B2 JP 3502829B2
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武 西村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】この発明は、ゴルフ場における刈芝をはじ
め、打ち枝、木屑、紙屑、布屑、合成樹脂廃棄物、高分
子系廃棄物、生ゴミ等の各種被焼却物を焼却する焼却装
置に関する。
【従来の技術】
【0003】上記のような各種被焼却物の焼却に従来よ
り用いられている焼却装置は、焼却室内の炉床を階段状
に配置し、最上段の炉床上に置かれた被焼却物を燃焼さ
せながら下の炉床上に次々と落下させていくことによ
り、被焼却物を燃焼する構成になっていた。このような
構成の焼却装置は、一般に炉床階段式焼却装置と呼ばれ
ている。また、炉床階段式焼却装置等の焼却装置には、
通常、焼却室内で被焼却物の助燃を行う助燃装置が装備
されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、炉床階段式焼却装置では、
被焼却物が下の炉床上に落下する際に被焼却物が覆い被
さるので、被焼却物(特に、高含水率廃棄物)の燃焼を
確実に行うことができないという欠点があった。
【0005】しかも、炉床階段式焼却装置では、焼却室
内の炉床を階段状に配置できるよう焼却室の容量を大き
く設定する必要があるため、焼却室が大型になり、広い
設置スペースが必要であった。
【0006】一方、近年、廃棄物の焼却に伴うダイオキ
シンの排出が社会問題となっており、ダイオキシンの排
出量を低減化できる焼却装置が切望されている。焼却装
置から排出されるダイオキシンの量を低減するには、燃
焼ガスを800℃以上といった高温下で燃焼しなければ
ならないが、このような高温下で燃焼を行うと、炉壁が
熱損傷する等、焼却装置の耐用寿命が短くなるという問
題が発生する。
【0007】この発明は、上記難点を解決するためにな
されたもので、その目的は、焼却室の容量をできる限り
小さくし得て設置場所の省スペース化を図ることがで
き、更には低含水率廃棄物はもとより高含水率廃棄物で
あってもこれを焼却することができ、しかもダイオキシ
ン等の有害物質の排出量を低減化することのできる焼却
装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】上記目的を達成するため、この発明に係る
焼却装置は、被焼却物が乾燥される乾燥ゾーン、該乾燥
ゾーンで乾燥された被焼却物がガス化燃焼される燃焼ゾ
ーン、及び該燃焼ゾーンで燃焼された被焼却物が後燃焼
される後燃焼ゾーンを横並び状に有する焼却室と、前記
焼却室にその後方から被焼却物を所定速度で送り込んで
該被焼却物を乾燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾーン
に順次、移動させる被焼却物送込み手段と、助燃用燃料
を焼却室内に供給する燃料供給手段、及び該燃料供給手
段により供給された助燃用燃料を燃焼することにより発
生される火炎にエアーを吹き付けるエアー吹出し手段を
有する助燃装置と、を備えるとともに、前記焼却室の天
壁には、煙突に連通した燃焼ガス出口用開口が設けられ
ており、前記焼却室内における前記出口用開口の内側の
位置にて、前記助燃装置からの火炎にエアーを吹き付け
ることによって、前記被焼却物送込み手段により乾燥ゾ
ーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾーンに移動された被焼却
物を、それぞれ乾燥、燃焼及び後燃焼させるとともに、
前記焼却室内の燃焼ガスを前記出口用開口に引き込ませ
るものとなされており、前記助燃装置は、助燃用燃料が
流通される燃料流通室と、該燃料流通室の周囲に形成さ
れるとともにエアーが流通されるエアー流通室と、該エ
アー流通室の周囲に形成されるとともに冷却液が流通さ
れる冷却液流通室とを内部に有するノズル管を具備する
ものであって、前記ノズル管の外周面には、前記燃料流
通室に連通した燃料供給口と、前記エアー流通室に連通
するとともに前記燃料供給口に近接した位置において開
口したエアー吹出し口とが設けられており、このノズル
管が、前記焼却室内における前記出口用開口の内側の位
置に、前記燃料供給口及びエアー吹出し口を下方(前斜
め下方及び後斜め下方を含む)に向ける態様にして配置
されていることを特徴としている。
【0009】この焼却装置では、被焼却物は、被焼却物
送込み手段によって焼却室内に所定速度で送り込まれて
該焼却室内の乾燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾーン
に順次、移動されていく。
【0010】被焼却物送込み手段により乾燥ゾーンに移
動された被焼却物は、ここで助燃装置からの火炎や熱風
を受けて乾燥される。次いで、この被焼却物が燃焼ゾー
ンに移動され、ここで同助燃装置からの火炎や熱風を受
けて該被焼却物自身が燃焼してガス化される。次いで、
この被焼却物が後燃焼ゾーンに移動され、ここで同助燃
装置からの火炎や熱風を受けながら該被焼却物中の未燃
分が完全に焼却される。こうして、被焼却物は、被焼却
物送込み手段により所定速度で移動されながら、乾燥、
燃焼及び後燃焼されるようになる。
【0011】以上のように、この焼却装置では、乾燥工
程、燃焼工程及び後燃焼工程が連続して行われるように
なり、この結果、焼却作業能率が向上する。また、各工
程が同一の焼却室内で行われるから、焼却装置の小型化
を図り得るようになる。
【0012】また、この焼却装置では、焼却室内におけ
る燃焼ガス出口用開口の内側位置にて、助燃装置からの
火炎に同助燃装置のエアー吹出し手段よりエアーを吹き
付けることにより、火炎がエアーの風圧を受けて広がり
ながら勢い良く吹き出される。そして、この火炎や熱風
が被焼却物の上面や焼却室の床壁、側壁等にぶつかるこ
とで乾燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾーンに向かっ
て広がっていき、これにより各ゾーンに必要な熱及び必
要なエアーが供給される。したがって、この焼却装置に
よれば、わざわざ各ゾーン毎に助燃装置を設置する必要
がなくなり、もって焼却装置の小型化を更に図り得るよ
うになるし、コストダウンを図り得るようになる。
【0013】一方、乾燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼
ゾーンで発生した焼却室内の全燃焼ガス(排ガス)は、
高温状態にあるので自ら上昇し、更には助燃装置のエア
ー吹出し手段により吹き出されたエアーの風圧をも受け
ることによって、燃焼ガス出口用開口に向けて迅速に且
つスムーズに引き込まれていき煙突を通じて大気中へと
排出されるようになるが、この燃焼ガスは、燃焼ガス出
口用開口に引き込まれる前に、エアー吹出し手段からの
新鮮なエアー、更には火炎をも受けることによって再燃
焼される。さらに、当該燃焼ガス自身が持つ熱と助熱装
置からの火炎及び熱風とによって燃焼ガス出口用開口の
近傍領域が極めて高温な状態(例えば1600℃〜18
00℃)になる。このため、燃焼ガス中に含まれている
不完全燃焼状態にある有煙ガスは、燃焼ガス出口用開口
に引き込まれる際に、この高温状態の領域を通過するも
のとなり、ここで新鮮なエアー、更には火炎を受けるこ
とにより再燃焼されるようになる。これにより、有煙ガ
スが完全燃焼されて無煙化される。こうして無煙化され
たガスは、上述したように燃焼ガス出口用開口から煙突
を通じて大気中へと排出される。
【0014】したがって、この焼却装置によれば、焼却
室内の燃焼ガスを無煙化するための無煙化処理装置を別
途、焼却装置に設置する必要がなくなり、もって焼却装
置の小型化をより一層図り得るようになる。
【0015】また、燃焼ガス中に含まれているダイオキ
シン等の有害物質は、上述した燃焼ガスの再燃焼時に燃
焼されて焼却除去され、もってかかる有害物質の排出量
が低減される。
【0016】また、燃焼ガス出口用開口の近傍領域のみ
が高温状態になることにより、焼却装置の耐用寿命の低
下が防止される。この結果、低含水率廃棄物はもとより
高含水率廃棄物であっても焼却装置に熱損傷を与えずに
これを焼却できるようになる。
【0017】また、この焼却装置では、助燃装置として
上述したノズル管を具備したものを用いることにより、
乾燥、燃焼及び後燃焼処理を確実に行えるようになる。
【0018】また、ノズル管は、高温状態になっている
焼却室内における出口用開口の内側位置に配置されるの
で、熱損傷を生じ易いが、このノズル管は、その内部に
冷却液流通室を有していることから、冷却液流通室内を
流通している冷却液によって該ノズル管が冷却され、も
ってかかる熱損傷が防止されるようになる。
【0019】また、上記の焼却装置において、前記焼却
室の後燃焼ゾーンの床壁が、灰落とし孔を有するロスト
ルから構成されるとともに、前記ロストルには、該ロス
トル上の被焼却物を掻き上げる掻上げ装置が備えられて
いることが、望ましい。
【0020】この焼却装置では、被焼却物送込み手段に
よりロストル上に移動された被焼却物が、該ロストルに
備えられた掻き上げ装置によって掻き上げられ、これに
より被焼却物中の未燃分が効率良く燃焼されるようにな
る。一方、後燃焼された被焼却物は、ロストルの灰落と
し孔内から落下して回収される。
【発明の実施の形態】
【0021】次に、この発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。
【0022】図1〜図4に示したこの実施形態の焼却装
置において、(1)は焼却炉本体、(20)は焼却炉本体
(1)の後部に連設された被焼却物送込み手段、(40)
は助燃装置である。また、(60)は被焼却物である。
【0023】図1に示すように、焼却炉本体(1)は、
その内部に前後方向に長く延びた横断面方形状の焼却室
(2)を有している。
【0024】この焼却室(2)は、水平面内で平坦状に
敷設された床壁(6)、前後左右の四側壁(1b)(1b)
(1b)(1b)及び天壁(1a)によって形成されたもので
あって、前記床壁(6)上において、後から順に、乾燥
ゾーン(3)、燃焼ゾーン(4)及び後燃焼ゾーン
(5)を横並び状に有している。
【0025】この焼却室(2)において、乾燥ゾーン
(3)は被焼却物(60)を乾燥するゾーンであり、燃焼
ゾーン(4)は乾燥ゾーン(3)で乾燥された被焼却物
(60)をガス化燃焼するゾーンであり、後燃焼ゾーン
(5)は燃焼ゾーン(4)で燃焼された被焼却物(60)
中の未燃分を完全に燃焼し焼却することで当該被焼却物
(60)を後燃焼するゾーンである。各ゾーン(3)
(4)(5)は、仕切り壁等の隔壁で区画されておら
ず、互いに連通状態に前後方向に隣接されている。
【0026】この焼却室(2)の燃焼ゾーン(4)の天
壁(1a)の一部には、煙突(7)に連通した方形状の燃
焼ガス出口用開口(8)が設けられている。
【0027】また、この焼却室(2)の乾燥ゾーン
(5)の床壁は、灰落とし孔(9a)を有するロストル
(9)から構成されている。このロストル(9)には、
該ロストル(9)上の被焼却物(60)を掻き上げる掻上
げ装置(10)が備えられている。
【0028】掻上げ装置(10)は、ロストル(9)に複
数の扇形状の掻上げ片(11)が灰落とし孔(9a)の内側
の位置において揺動自在に軸着されるとともに、これら
掻上げ片(11)が炉外に設置された駆動装置(図示せ
ず)を作動させることで下から上へと揺動され、これに
よりロストル(9)上の被焼却物(60)が掻き上げられ
るものとなされている。
【0029】このロストル(9)の下方位置には、灰落
とし孔(9a)内から落下した灰を回収する灰回収室(1
2)が設けられている。
【0030】また、焼却室(2)の後側壁(1b)には、
方形状の被焼却物用入口(13)が設けられている。
【0031】被焼却物送込み手段(20)は、開口部が被
焼却物用入口(13)に開閉自在なゲート(14)を介して
接続された横断面方形状の被焼却物送込み用筒状体(2
1)と、該筒状体(21)内に前後方向に移動自在に挿入
配置され、被焼却物(60)を焼却室(2)側に押送する
被焼却物押送用作動体(22)と、該作動体(22)を前後
方向に任意の設定速度で移動させる作動体用駆動装置
(23)とからなる。
【0032】被焼却物送込み用筒状体(21)の上面の長
さ方向中間部には、被焼却物投入口(24)が設けられて
いる。この投入口(24)には、観音開き状に開閉可能な
一対の蓋片(25a)(25a)を備えたホッパー(25)が取
り付けられており、被焼却物(60)が該ホッパー(25)
を介して被焼却物送込み用筒状体(21)内に投入される
ものとなされている。
【0033】被焼却物押送用作動体(22)は、被焼却物
送込み用筒状体(21)の内部横断面形状に対応した形状
の方形状の押し板(26)と、該押し板(26)の上端部後
面に先端が取り付けられたシャッター板(27)と、押し
板(26)の下端部後面に先端が取り付けられた摺動板
(28)と、シャッター板(27)及び摺動板(28)の左右
両側縁に取り付けられた左右の側板(29)(29)とによ
って構成されている。前記シャッター板(27)は、押し
板(26)が被焼却物投入口(24)の前縁部から前方に移
動する間、該投入口(24)を閉塞するためのものであ
る。
【0034】作動体用駆動装置(23)は、被焼却物送込
み用筒状体(21)の後端部から内方突出状に配設された
油圧式シリンダー装置(30)によるものであって、その
シリンダーロッド(31)が任意の設定速度で進退作動を
行い得るものとなされている。作動体(22)は、その押
し板(26)の後面がシリンダーロッド(31)の先端部に
接続され、シリンダー装置(30)が作動されてシリンダ
ーロッド(31)が進退することにより、当該作動体(2
2)が前後方向に移動されるものとなされている。
【0035】助燃装置(40)は、図2に示すように、互
いに平行状に離間配置された一対の断面円形の棒状ノズ
ル管(41)(41)を具備している。これら両ノズル管
(41)(41)は、助燃装置(40)の本体を構成するもの
で、耐熱金属材から製作されている。
【0036】各ノズル管(41)の構成について図5及び
図6を参照して説明する。なお、図6(イ)及び(ロ)
においては、ノズル管(41)を所定位置に配置したとき
に、焼却室(2)の燃焼ゾーン(4)の天壁(1a)、燃
焼ガス出口用開口(8)、煙突(7)及び後述する横桟
(1c)に対する当該ノズル管(41)の位置関係を分かり
易くするために、天壁(1a)、煙突(7)及び横桟(1
c)をそれぞれ鎖線で示している。
【0037】各ノズル管(41)は、助燃用の液体燃料
(例えば助燃用油、61)を焼却室(2)に供給する燃料
供給手段(57)と、該燃料供給手段(57)により供給さ
れた助燃用燃料(61)を燃焼することにより発生される
火炎にエアー(62)を吹き付けるエアー吹出し手段(5
8)と、当該ノズル管(41)を冷却するためのノズル管
冷却用冷却手段(59)とを有している。
【0038】各ノズル管(41)の内部には、互いに同軸
に位置された径の異なる2個の断面円形状の耐熱金属材
製の仕切り用管材(42)(43)が軸線方向に沿って挿入
配置されており、この2個の管材(42)(43)によっ
て、当該ノズル管(41)の内部が、内側から順に、助燃
用燃料(61)が流通される燃料流通室(44)と、該燃料
流通室(44)の周囲に形成されたエアー流通室(45)
と、該エアー流通室(45)の周囲に形成された冷却水流
通室(46)とに区画されている。
【0039】そして、図1及び図2に示すように、これ
ら両ノズル管(41)(41)が、燃焼ゾーン(4)の上部
における燃焼ガス出口用開口(8)の内側の位置に、該
出口用開口(8)に対して隙間を残して焼却室(2)を
横断する態様で水平に配置されている。なお、図1にお
いて、(1c)は、前記出口用開口(8)内において左右
両側壁(1b)(1b)に架け渡されて設けられた横桟であ
って、両ノズル管(41)(41)の間の位置に両ノズル管
(41)(41)に対して隙間を残して配設されている。
【0040】そして、これら両ノズル管(41)(41)
は、図2及び図5(ロ)に示すように、一端部同士が炉
外においてC字状の連結管(47)を介してエアー流通室
(45)(45)同士を連通した状態で連結されるととも
に、この連結管(47)の長さ方向中間部に、炉外に設置
されたブロワー(48)に装備された送風管(48a)が接
続されている。
【0041】さらに、各ノズル管(41)の一端部(即ち
基端部)には、燃料流通室(44)に連通した燃料導入管
(49)が炉外において外方突出状に設けられるととも
に、冷却水流通室(46)に連通した冷却水導入管(50)
が炉外において外方突出状に設けられている。
【0042】さらに、これら両ノズル管(41)(41)の
他端部(即ち先端部)において、一方のノズル管(41)
の冷却水流通室(46)と他方のノズル管(41)の冷却水
流通室(46)とが排水用連絡管(51)によって連通状態
に連結されるとともに、該連絡管(51)の長さ方向中間
部に排水管(52)が接続されている。また、各ノズル管
(41)の先端開口が蓋体(56)によって閉塞されてい
る。
【0043】各ノズル管(41)の外周面には、図5及び
図6(イ)に示すように、エアー流通室(45)に連通す
るとともに周方向に互いに近接して一列に並んだ3個の
第1エアー吹出し管(54)(54)(54)の第1吹出し口
(54a)(54a)(54a)が、複数列(同図では3列)、
長さ方向に所定間隔をおいて設けられている。更に、各
ノズル管(41)の外周面には、燃料流通室(44)に連通
した燃料供給管(53)の供給口(53a)が、各列の第1
エアー吹出し口(54a)(54a)(54a)のうち真ん中に
位置する吹出し口(54a)の内側の位置において当該第
1エアー吹出し管(54)に対して隙間を残して設けられ
ている。更に、各ノズル管(41)の外周面における隣接
する燃料供給口(53a)の間の位置にも、同様に、周方
向に互いに近接して一列に並んだ3個の第2エアー吹出
し管(55)(55)(55)の吹出し口(55a)(55a)(55
a)が設けられている。
【0044】この各ノズル管(41)において、各列の第
1エアー吹出し口(54a)(54a)(54a)のうち真ん中
に位置する吹出し口(54a)から吹き出されるエアー(6
2)は、燃料供給口(53a)から排出された助燃用液体燃
料(61)を霧状にする作用も奏し得るものである。
【0045】そして、各ノズル管(41)は、図6(イ)
に示すように、上述した燃焼ゾーン(4)の上部におけ
る燃焼ガス出口用開口(8)の内側の位置に、各列の第
1エアー吹出し口(54a)(54a)(54a)のうち真ん中
に位置する吹出し口(54a)と燃料供給口(53a)とを下
方に向ける態様して且つ両側の第1エアー吹出し口(54
a)(54a)をそれぞれ前斜め下方及び後斜め下方に向け
る態様にして配置されている。第2エアー吹出し口(55
a)についてもこれと同様の態様にして配置されてい
る。
【0046】この助燃装置(40)の燃料供給手段(57)
によれば、助燃用の液体燃料(61)は、炉外に設置され
たポンプ装置(図示せず)の作動により、任意の設定流
量で各ノズル管(41)の燃料導入管(49)から燃料流通
室(44)内に流入されるとともに該燃料流通室(44)内
を流通して各燃料供給口(53a)から排出される。そし
て、その直後に、上述したように各列の第1エアー吹出
し口(54a)(54a)(54a)のうち真ん中に位置する吹
出し口(54a)から吹き付けられるエアー(62)によっ
て霧状になり、この状態で焼却室(2)内に供給される
ものとなされている。
【0047】この助燃装置(40)のエアー吹出し手段
(58)によれば、エアー(62)は、ブロワー(48)の作
動により、任意の設定流量で連結管(47)内にて二つに
分かれて各ノズル(41)のエアー流通室(45)内を流通
して各エアー吹出し口(54a)(55a)から勢い良く下方
に向けて吹き出されるものとなされている。そして、各
燃料供給口(53a)から供給された助燃用燃料(61)を
燃焼することにより発生された火炎に、エアー吹出し口
(54a)からエアー(62)を吹き付けることにより、該
火炎が下方に向けて勢い良く吹き出されるとともに、焼
却室(2)内に必要なエアー(62)が供給されるものと
なされている。
【0048】この助燃装置(40)の冷却手段(59)によ
れば、冷却水は、炉外に設置されたポンプ装置(図示せ
ず)の作動により、任意の設定流量で各ノズル管(41)
の冷却水導入管(50)から冷却水流通室(46)内に流入
されるとともに該冷却水流通室(46)内を流通したのち
連絡管(51)にて合流されて排水管(52)から排出され
るものとなされている。こうして冷却水が冷却水流通室
(46)内を流通することによってノズル管(41)が冷却
されるものとされている。
【0049】なお、図1において、(70)は焼却室の温
度制御用噴霧ノズルである。
【0050】次に、上記構成の焼却装置の作動を説明す
る。
【0051】まず、冷却水を所定流量で流通させた状態
の下で、各ノズル管(41)の燃料供給口(53a)から助
燃用液体燃料(61)を供給するとともに、ブロワー(4
8)を作動させてエアー吹出し口(54a)(55a)からエ
アー(62)を吹き出させ、燃料(61)を霧状にする。そ
して、この霧状になった燃料に紙片等の火種によって着
火し、火炎を発生させる。
【0052】次いで、燃料(61)の供給量を増大して火
炎を成長させるとともに、エアー吹出し口(54a)(55
a)からエアー(62)を所定流量で吹き出させることに
よって、火炎にエアー(62)を下方に向けて吹き付け
る。すると、火炎がエアー(62)の風圧を受けて下方に
向けて広がりながら勢い良く吹き出されるようになり、
また火炎に吹き付けられたエアー(62)は熱風となって
吹き出されるようになる。そして、この火炎及び熱風
は、焼却室(2)の床壁(6)や側壁(1b)等にぶつか
ることにより各ゾーン(3)(4)(5)に向かって広
がっていく。
【0053】このような火炎発生状態にしたのち、被焼
却物押送用作動体(22)の押し板(26)をホッパー(2
5)の投入口(24)の後方位置に後退させた状態で、被
焼却物(60)をホッパー(25)を介して被焼却物送込み
用筒状体(21)内に投入する。次いで、蓋片(25a)(2
5a)を閉じ合わせて投入口(24)を塞ぐとともにゲート
(14)を開けたのち、シリンダー装置(30)を作動させ
ることによって押し板(26)を前進させる。これにより
被焼却物(60)が焼却室(2)内にその後方から送り込
まれるようになる。
【0054】こうして被焼却物(60)が焼却室(2)内
に送り込まれて該被焼却物(60)の前端部が焼却室
(2)の乾燥ゾーン(3)に移動されると、該被焼却物
(60)の前端部に火炎や熱風が吹き付けられるようにな
り、該被焼却物(60)の乾燥が開始される。それ以後は
押し板(26)を所定のゆっくりした速度で前進させる。
これにより、被焼却物(60)が火炎や熱風を受けながら
一定速度で乾燥ゾーン(3)、燃焼ゾーン(4)及び後
燃焼ゾーン(5)に順次、移動されていく。
【0055】なお、押し板(26)の前進速度は、被焼却
物(60)の種類等の諸種の条件に応じて適宜設定される
が、その一例を挙げれば、押し板(26)の前進速度は5
〜10cm/分の範囲内に設定される。
【0056】一方、所定の時点で、掻き上げ装置(10)
の駆動装置を作動させて掻上げ片(11)の揺動を開始す
る。
【0057】乾燥ゾーン(3)に移動された被焼却物
(60)は、ここで乾燥されながら燃焼ゾーン(4)へと
移動される。
【0058】燃焼ゾーン(4)に移動された被焼却物
(60)は、ここで該被焼却物自身が燃焼してガス化され
ながら後燃焼ゾーン(5)へと移動される。
【0059】後燃焼ゾーン(5)に移動された被焼却物
(60)は、ここで該被焼却物中の未燃分が完全に燃焼さ
れる。更に、該被焼却物(60)が掻上げ片(11)の揺動
によって掻き上げられ、これにより該被焼却物(60)中
の未燃分が露出されるようになり、もって被焼却物(6
0)中の未燃分が効率良く燃焼されるようになる。こう
して被焼却物(60)が掻き上げられながら少しずつ灰落
とし孔(9a)内から落下して灰回収室(12)内に回収さ
れる。
【0060】なお、被焼却物(60)を燃焼ゾーン(4)
に移動させた後においては、被焼却物自身の燃焼に伴う
燃焼熱によって焼却室(2)内の温度が上昇するため、
助燃用燃料(61)の供給量を減らし又はその供給を停止
する。一方、室内温度が必要温度よりも下がった場合に
助燃用燃料(61)の供給量を増やす。こうして助燃用燃
料(61)の供給量を増減することにより、室内温度を制
御する。
【0061】押し板(26)が被焼却物全部を後燃焼ゾー
ン(5)に移動させた位置に到達したとき、押し板(2
6)の前進移動を停止する。
【0062】次いで、この押し板(26)をホッパー(2
5)の投入口(24)の後方位置まで後退させて、ゲート
(14)及び蓋片(25a)(25a)を閉じる。これにより、
焼却室(2)がゲート(14)と蓋片(25a)(25a)との
2つの扉で閉じられるようになるため、焼却室(2)を
確実に外気から遮蔽することができ、もって焼却室
(2)内の残留灰が外部へと漏れ出す不具合を確実に阻
止できるようになる。
【0063】次いで、次の被焼却物(60)をホッパー
(25)を介して被焼却物送込み用筒状体(21)内に投入
し、これを焼却室(2)内に送り込んでいき、上記と同
様に焼却が行われる。
【0064】図4は、この焼却室(2)内の温度分布の
概略図を示している。同図において、領域Iは1600
〜1800℃の温度領域、領域IIは1400〜1600
℃の領域、領域IIIは1200〜1400℃の温度領
域、領域IVは1000〜1200℃の温度領域、領域V
は800〜1000℃の温度領域を示している。
【0065】焼却室(2)内において被焼却物(60)か
ら発生した全燃焼ガス(64)は、図3に示すように、高
温状態になっているので自ら上昇し、更にはエアー吹出
し口(54a)(55a)から吹き出されたエアー(62)の風
圧をも受けることによって、燃焼ガス出口用開口(8)
に向けて迅速に且つスムーズに引き込まれるようにな
り、煙突(7)を通じて大気中へと排出されていく。こ
のとき、燃焼ガス出口用開口(8)の内側の位置にはノ
ズル管(41)が配置されているので、全燃焼ガス(64)
は、燃焼ガス出口用開口(8)に引き込まれる前に、エ
アー吹出し口(54a)(55a)から吹き出された新鮮なエ
アー(62)と火炎とを受けて再燃焼されるようになる。
一方、燃焼ガス出口用開口(8)の近傍領域(領域I)
は、燃焼ガス(64)が持つ熱とノズル管(41)からの火
炎及び熱風とを受けることによって、図4に示すよう
に、局部的に1600〜1800℃といった極めて高温
な状態になる。
【0066】而して、燃焼ガス(64)中に含まれている
不完全燃焼状態にある有煙ガスは、出口用開口(8)に
引き込まれる際に、高温状態の領域(領域I)を必ず通
過するものとなり、ここで新鮮なエアーと火炎を受けて
再燃焼され、これにより有煙ガスが完全燃焼されて無煙
化されるようになる。こうして無煙化された燃焼ガス
は、煙突(7)を通じて大気中へと排出される。
【0067】また、燃焼ガス(64)中に含まれているダ
イオキシン等の有害物質は、上述した燃焼ガスの再燃焼
時に燃焼されて焼却除去されるようになる。したがっ
て、この焼却装置によれば、ダイオキシン等の有害物質
の排出量を大幅に低減することができる。
【0068】また、この焼却装置によれば、燃焼ガス出
口用開口(8)の近傍領域のみが高温状態になるため、
焼却装置の耐用寿命の低下を防止することができる。こ
のため、低含水率廃棄物はもとより高含水率廃棄物であ
っても焼却装置にダメージを与えずにこれを焼却できる
ようになる。
【0069】一方、ノズル管(41)は高温状態の領域
(領域I)中に配置されることになるが、このノズル管
(41)には上述したように冷却水が流通されているの
で、ノズル管(41)が熱損傷を受ける恐れはない。
【0070】以上、この発明の実施形態の焼却装置を説
明したが、この発明に係る焼却装置は、上記実施形態の
焼却装置に限定されるものではなく、様々に設定変更可
能である。
【0071】例えば、上記実施形態では、被焼却物送込
み手段として、油圧式シリンダー装置(30)のみを用し
ているが、この発明では、この他に、図示していない
が、シリンダ装置(30)のシリンダーロッド(31)の先
端部を押し板(26)から切り離しておき、このシリンダ
ーロッド(31)の先端部に第1滑車を取り付ける一方、
作動体(22)の後端部に第1ワイヤの一端部を固定して
該ワイヤを第1滑車を介して筒状体(21)の後端部開口
から外側に引き出し、シリンダーロッド(31)をそのス
トロークの限界まで進出させた後で、この第1ワイヤを
引っ張ることにより、押し板(26)が更に前進されるよ
うに構成されていても良い。さらに、押し板(26)の後
面に第2滑車を取り付ける一方、シリンダーロッド(3
1)の先端部に第2ワイヤの一端部を固定して該ワイヤ
を第2滑車を介して筒状体(21)の後端部開口から外側
に引き出しておき、この第2ワイヤを引っ張ることによ
り、前進された押し板(26)が後退されるように構成さ
れていても良い。
【0072】さらに、この発明では、被焼却物送込み手
段として、スクリューコンベア装置やベルトコンベア装
置を用い、被焼却物が連続的に焼却室内に送り込まれる
ように構成されていても良い。
【発明の効果】
【0073】上述の次第で、この発明に係る焼却装置
は、焼却室内における燃焼ガス出口用開口の内側の位置
にて、助燃装置からの火炎にエアーを吹き付けることに
よって、被焼却物送込み手段により乾燥ゾーン、燃焼ゾ
ーン及び後燃焼ゾーンに移動された被焼却物を、それぞ
れ乾燥、燃焼及び後燃焼させるものとなされたものであ
るから、被焼却物の乾燥、燃焼及び後燃焼工程を連続し
て行うことができ、このため焼却作業を能率良く行うこ
とができるという利点を有している。
【0074】さらに、この発明に係る焼却装置は、焼却
室内における燃焼ガス出口用開口の内側の位置にて、助
燃装置からの火炎にエアーを吹き付けることによって、
焼却室内の燃焼ガスを燃焼ガス出口用開口に引き込ませ
るものとなされたものであるから、焼却室内の燃焼ガス
中に含まれている有煙ガスが、燃焼ガス出口用開口に引
き込まれる前に、助燃装置のエアー吹出し手段から吹き
出された新鮮なエアー及び火炎を受けて再燃焼され、こ
れにより有煙ガスが完全燃焼されて無煙化されるように
なる。したがって、この発明に係る焼却装置によれば、
焼却室内のガスを無煙化するための無煙化処理装置を別
途、焼却装置に設置する必要がないし、各ゾーン毎に助
燃装置を設置する必要もなく、その上、各工程が同一の
焼却室内で行われるから、焼却装置の小型化を図ること
ができ、もって設置場所の省スペース化を図し得るよう
になるし、焼却装置のコストダウンを図ることができ
る。
【0075】さらに、この焼却装置によれば、燃焼ガス
中に含まれているダイオキシン等の有害物質を、上述し
た燃焼ガスの再燃焼時に燃焼して焼却除去することがで
きるので、かかる有害物質の排出量を大幅に低減するこ
とができる。
【0076】その上、この焼却装置によれば、燃焼ガス
出口用開口の近傍領域のみが高温状態になるので、焼却
装置の耐用寿命の低下を防止できる。したがって、低含
水率廃棄物はもとより高含水率廃棄物であっても焼却装
置に熱損傷を与えずにこれを焼却することができる。
【0077】また、この発明に係る焼却装置において、
助燃装置は、助燃用燃料が流通される燃料流通室と、該
燃料流通室の周囲に形成されるとともにエアーが流通さ
れるエアー流通室と、該エアー流通室の周囲に形成され
るとともに冷却液が流通される冷却液流通室とを内部に
有するノズル管を具備するものであって、ノズル管の外
周面には、燃料流通室に連通した燃料供給口と、エアー
流通室に連通するとともに燃料供給口に近接した位置に
おいて開口したエアー吹出し口とが設けられており、こ
のノズル管が、焼却室内における燃焼ガス出口用開口の
内側の位置に、燃料供給口及びエアー吹出し口を下方に
向ける態様にして配置されている場合には、乾燥、燃焼
及び後燃焼処理を確実に行うことができるし、ノズル管
の熱損傷を確実に防止することができる。
【0078】また、この発明に係る焼却装置において、
焼却室の後燃焼ゾーンの床壁が、灰落とし孔を有するロ
ストルから構成されるとともに、このロストルには、該
ロストル上の被焼却物を掻き上げる掻上げ装置が備えら
れている場合には、ロストル上に移動された被焼却物が
掻き上げ装置によって掻き上げられるので、該被焼却物
中の未燃分を効率良く燃焼して焼却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】この発明の実施形態の焼却装置の縦断面図であ
る。
【図2】同焼却装置の上面図である。
【図3】同焼却装置を被焼却物の焼却途中の状態で示す
要部縦断面図である。
【図4】同焼却装置の焼却室内の温度分布の概略図であ
る。
【図5】同焼却装置に用いられた助燃装置を示す図で、
(イ)は側面図、(ロ)が下面図である。
【図6】(イ)は図4(イ)中のVI(イ)−VI(イ)線断面
図、(ロ)は図4(ロ)中のVI(ロ)−VI(ロ)線断面図で
ある。
【符号の説明】
【0080】 2…焼却室 3…乾燥ゾーン 4…燃焼ゾーン 5…後燃焼ゾーン 9…ロストル 10…掻上げ装置 20…被焼却物送込み手段 22…被焼却物押送用作動体 26…押し板 30…シリンダー装置 40…助燃装置 41…ノズル管 44…燃料流通室 45…エアー流通室 46…冷却水流通室 53a…燃料供給口 54a、55a…エアー吹出し口 57…燃料供給手段 58…エアー吹出し手段 60…被焼却物 61…助燃用燃料 62…エアー 64…燃焼ガス
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F23H 9/04 F23H 9/04 F23L 1/00 F23L 1/00 B D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/04 ZAB F23G 5/027 ZAB F23G 5/08 ZAB F23G 5/14 ZAB F23G 5/44 ZAB F23H 9/04 F23L 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼却物(60)が乾燥される乾燥ゾーン
    (3)、該乾燥ゾーンで乾燥された被焼却物がガス化燃
    焼される燃焼ゾーン(4)、及び該燃焼ゾーンで燃焼さ
    れた被焼却物が後燃焼される後燃焼ゾーン(5)を横並
    び状に有する焼却室(2)と、 前記焼却室にその後方から被焼却物を所定速度で送り込
    んで該被焼却物を乾燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾ
    ーンに順次、移動させる被焼却物送込み手段(20)と、 助燃用燃料(61)を焼却室内に供給する燃料供給手段
    (57)、及び該燃料供給手段により供給された助燃用燃
    料を燃焼することにより発生される火炎にエアー(62)
    を吹き付けるエアー吹出し手段(58)を有する助燃装置
    (40)と、 を備えるとともに、 前記焼却室の天壁(1a)には、煙突(7)に連通した燃
    焼ガス出口用開口(8)が設けられており、 前記焼却室内における前記出口用開口(8)の内側の位
    置にて、前記助燃装置からの火炎にエアー(62)を吹き
    付けることによって、前記被焼却物送込み手段により乾
    燥ゾーン、燃焼ゾーン及び後燃焼ゾーンに移動された被
    焼却物を、それぞれ乾燥、燃焼及び後燃焼させるととも
    に、前記焼却室内の燃焼ガス(64)を前記出口用開口
    (8)に引き込ませるものとなされており、 前記助燃装置( 40 )は、助燃用燃料( 61 )が流通される
    燃料流通室( 44 )と、該燃料流通室の周囲に形成される
    とともにエアー( 62 )が流通されるエアー流通室( 45
    と、該エアー流通室の周囲に形成されるとともに冷却液
    が流通される冷却液流通室( 46 )とを内部に有するノズ
    ル管( 41 )を具備するものであって、 前記ノズル管( 41 )の外周面には、前記燃料流通室に連
    通した燃料供給口( 53a )と、前記エアー流通室に連通
    するとともに前記燃料供給口に近接した位置において開
    口したエアー吹出し口( 54a )とが設けられており、 このノズル管( 41 )が、前記焼却室内における前記出口
    用開口(8)の内側の位置に、前記燃料供給口( 53a
    及びエアー吹出し口( 54a )を下方に向ける態様にして
    配置されている ことを特徴とする焼却装置。
  2. 【請求項2】 前記焼却室の後燃焼ゾーンの床壁が、灰
    落とし孔( 9a )を有するロストル(9)から構成される
    とともに、 前記ロストル(9)には、該ロストル上の被焼却物を掻
    き上げる掻上げ装置( 10 )が備えられている請求項1
    載の焼却装置。
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