JPH07293759A - 弾性筒状パッキング及び管状体接続部 - Google Patents

弾性筒状パッキング及び管状体接続部

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JPH07293759A
JPH07293759A JP6086315A JP8631594A JPH07293759A JP H07293759 A JPH07293759 A JP H07293759A JP 6086315 A JP6086315 A JP 6086315A JP 8631594 A JP8631594 A JP 8631594A JP H07293759 A JPH07293759 A JP H07293759A
Authority
JP
Japan
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tubular body
elastic
packing
tubular
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP6086315A
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English (en)
Inventor
Fumio Murata
二三夫 村田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高内水圧が作用する用途に供しても水漏れを発
生させない管状体接続部形成用のセルフシール機能を有
する弾性筒状パッキング及びそれを用いた管状体接続部
を提供する。 【構成】弾性管状パッキング2を介して、一方の管状体
4の一端部内に他方の管状体3の一端部を挿着した管状
体接続部である。弾性筒状パッキング2を流体溜まり溝
23を接続部内方に開口するように装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルフシール機能を有
する弾性筒状パッキング及びそれを用いた管状体接続部
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管状体接続部のシール構造として
は、例えば、図5に示す如く、直管aの一端部にその直
管aの外径よりも大なる内径を有する受口形成用短管b
の一端を弾性筒状パッキングcを介して挿着された受口
付管の受口部構造としての管状体接続部構造や、図6に
示す如く、受口付管eの受口f内に隣接する受口付管g
の挿口hをシールゴムiを介して挿着するようにして接
続した管状体接続部構造等がある(特開平4─3632
37号公報)。
【0003】このような管状体接続部構造は、前者の場
合には、通常、直管a又は受口形成用短管bと弾性筒状
パッキングcの間を接着剤dによって固着し、後者の場
合には、受口e内周面とシールゴムhの外周面との間を
接着剤jにより固着し、低内水圧が作用するような用途
に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような管
状体接続部構造は、低内水圧が作用するような用途に供
した場合には問題は生じないとしても、高内水圧が作用
するような用途に供した場合には、接着界面を引き剥が
そうとする強い内圧力が作用する。この場合、接着界面
付近の弾性筒状パッキングcやシールゴムiの表面が変
形して接着界面に隙間があき、その隙間から水漏れが発
生するという問題点があった。
【0005】本発明は上記の如き従来の問題点を解消
し、高内水圧が作用するような用途に供しても水漏れを
発生させることがない管状体接続部形成用のセルフシー
ル機能を有する弾性筒状パッキング及びそれを用いた管
状体接続部を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明1は、弾性材料か
らなる筒状体に、その一端面に開口する流体溜まり溝が
周方向に沿って設けられている弾性筒状パッキングであ
る。
【0007】弾性筒状パッキングの材質としては、例え
ば、天然ゴムや、ブタジエンゴム、スチレン─ブタジエ
ンゴム、アクリロニトリル─ブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、ブチルゴム、ケイ素ゴム、フッ素ゴム、アク
リルゴム等の合成ゴム等の弾性材料が使用される。
【0008】流体溜まり溝は、筒状体に、一端面に開口
するように周方向に沿って設けられている。そして、こ
の流体溜まり溝は、弾性筒状パッキングを管状体接続部
として使用したとき、その中に溜まった水や空気等に管
状体接続部内の内水圧が負荷されることにより、弾性筒
状パッキングの接合界面により近い表面を押圧して、内
水圧による接合界面の引き剥がしを阻止する機能を果た
す。このため、流体溜まり溝には、奥方に拡径部が形成
されているのが好ましい。その拡径部の断面形状は円形
であってもよい、角形やその他の多角形であってもよ
い。
【0009】本発明2は、弾性材料からなる筒状体の一
端部に内方に向けて突条が設けられ、筒状体の突条が設
けられた方の端面又は突条の外側面もしくは内周面に開
口する流体溜まり溝が周方向に沿って設けられている弾
性筒状パッキングである。
【0010】本発明2においては、弾性材料からなる筒
状体の一端部に内方に向けて突条が一体的に設けられて
いる。この突条は管状体接続部構造における内方の管状
体の端面を被覆する役割を果たす。流体溜まり溝は、筒
状体の弾性筒状パッキングの突条が設けられた方の端面
に開口するように周方向に沿って設けられていてもよい
し、又、突条の外側面もしくは内周面に開口するするよ
うに設けられていてもよい。尚、流体溜まり溝は、突条
が設けられた方の端面と突条の外側面にまたがって開口
するように設けられていても何ら構わない。
【0011】本発明3は、本発明1又は2の弾性筒状パ
ッキングを介して、一方の管状体の一端部内に他方の管
状体の一端部が挿着された管状体接続部であって、前記
弾性筒状パッキングが流体溜まり溝を接続部内方に開口
するようにして装着されている管状体接続部である。
【0012】尚、一方の筒状体の一端部と弾性筒状パッ
キング間及び弾性筒状パッキングと他方の管状体の一端
部間の接合界面を接着層を介して接着された構造にする
と、接着強度が発現されるのでより好ましい。
【0013】本発明3の管状体接続部の構造は、弾性筒
状パッキングを介して、一方の管状体としての受口形成
用短管の一端部内に、他方の管状体としての直管の一端
部が挿着されたような受口付き管の受口形成部であって
もよいし、又、弾性筒状パッキングを介して、一方の管
状体としての受口付き管の一端部の受口内に、他方の管
状体としての隣接する受口付き管の一端部の挿口が接続
された受口・挿口の管接続構造であってもよい。
【0014】一方の管状体及び他方の管状体の材質とし
ては、繊維強化樹脂、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹
脂、内面被覆鋼等が挙げられる。尚、本発明3の管状体
接続部は、一方の管状体及び他方の管状体の材質が繊維
強化樹脂からなるものである場合、上記の受口形成用短
管は直管の一端部の外周部に装着された弾性筒状パッキ
ング上に繊維含浸強化繊維を巻回し硬化することにより
形成されたものであってもよい。
【0015】
【作用】本発明1の弾性筒状パッキングは、弾性材料か
らなる筒状体に、その一端面に開口する流体溜まり溝が
周方向に沿って設けられていることにより、管状体接続
部内に流体溜まり溝が開口するようにして接着層を介し
て装着し、管状体接続部の構成として使用した場合に、
管状体接続部内に高内水圧が作用したとき、流体溜まり
溝中に入った空気や水に内水圧と同等の圧力が負荷し、
その内部から接合界面に近い弾性筒状パッキングの表面
を接合界面に向かって押圧するので、接合界面付近の弾
性筒状パッキングの表面が変形することがなくて、接合
界面に隙間があくことがなく、管状体接続部から水漏れ
を発生させることがない。
【0016】本発明2の弾性筒状パッキングは、弾性材
料からなる筒状体の一端部に内方に向けて突条が設けら
れ、筒状体の突条が設けられた方の端面又は突条の外側
面もしくは内周面に開口する流体溜まり溝が周方向に沿
って設けられていることにより、管状体接続部内に流体
溜まり溝が開口するようにして接着層を介して装着し、
管状体接続部の構成として使用した場合に、管状体接続
部内に高内水圧が作用したとき、本発明1と同様に、接
合界面付近の弾性筒状パッキングの表面が変形すること
がなくて、接合界面に隙間があくことがなく、管状体接
続部から水漏れを発生させることがない。
【0017】本発明3の管状体接続部は、本発明1又は
2の弾性管状パッキングを介して、一方の管状体の一端
部内に他方の管状体の一端部が挿着された管状体接続部
であって、前記弾性筒状パッキングが、流体溜まり溝を
接続部内方に開口するように装着されていることによ
り、管状体接続部内に高内水圧が作用したときに、流体
溜まり溝中に入った空気や水に内水圧と同等の圧力が負
荷し、その内部から接合界面に近い弾性筒状パッキング
の表面を接合界面に向かって押圧するので、接合界面付
近の弾性筒状パッキングの表面が変形することがなく
て、接合界面に隙間があくことがなく、水漏れを発生さ
せることがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明1の弾性筒状パッキングの一例を示
し、図1(a)はその正面図、図1(b)はその縦断面
図である。1は弾性筒状パッキング1であり、合成ゴム
等の弾性材料からなる。その一端面に開口する流体溜ま
り溝11が、周方向に沿って設けられている。流体溜ま
り溝11は、壁部の厚み方向の略中央部であって一端面
からやや奥まった部分に周方向に沿って設けられた拡径
部111と、拡径部111から一端面に周方向に沿って
開口する開口部112からなる。拡径部111は断面形
状が略円形状とされている。
【0019】図2は本発明2の弾性筒状パッキングの一
例を示し、図2(a)はその正面図、図2(b)はその
縦断面図である。2は弾性筒状パッキングであり、合成
ゴム等の弾性材料からなる。筒状部21の一端内方に管
端面被覆用の突条22が設けられている。
【0020】弾性筒状パッキング2には、筒状部21の
突条22が設けられた方の一端面に開口する流体溜まり
溝23が周方向に沿って設けられている。流体溜まり溝
23は、筒状部21の壁部の厚み方向の略中央部に向か
い一端面からやや奥まった部分に周方向に沿って設けら
れた拡径部231と、拡径部231から一端面に周方向
に沿って開口する開口部232からなる。拡径部231
は断面形状が略円形状とされている。
【0021】図3は、図2に示す弾性筒状パッキング2
を用いた本発明3の管状体接続部の一例を示す要部拡大
断面図である。3は別途連続的に製造し適当な長さに切
断した繊維強化樹脂直管である。尚、繊維強化樹脂直管
3は、必要に応じて、内外繊維強化樹脂層の間に樹脂モ
ルタル層が設けられたサンドイッチ構造のものであって
もよいし、硬質塩化ビニル樹脂直管であってもよいし、
又、内面被覆鋼管であってもよい。
【0022】弾性筒状パッキング2が、繊維強化樹脂直
管3の一端部に、その筒状部21が繊維強化樹脂直管3
の一端部の外周面を被覆し、突条22が繊維強化樹脂直
管3の一端面を被覆するようにして、エポキシ系接着剤
等からなる接着層を介して装着されている。
【0023】繊維強化樹脂直管3の一端部に弾性筒状パ
ッキング2上からプライマー層を介して硬化性樹脂含浸
強化繊維が巻き付けられ硬化された繊維強化樹脂管状体
4が設けられて、繊維強化樹脂管状体4の先端部内に受
口41が形成されて、受口付き繊維強化樹脂管とされて
いる。尚、繊維強化樹脂管状体4は別途連続的に製造し
適当な長さに切断した強化樹脂短管等であってもよい。
【0024】このようにして形成された受口付き繊維強
化樹脂管の受口形成構造において、弾性筒状パッキング
2は、流体溜まり溝23が受口41内方に開口するよう
にして装着されている。
【0025】そして、この受口付き繊維強化樹脂管の一
端部の受口41内に、特に図示しないが、シールゴムを
介して隣接する同種の受口付き繊維強化樹脂管の他端部
の挿口が接続されて使用される。この状態にて、高内水
圧が負荷された場合に、流体溜まり溝23の拡径部23
1に水が入り込んで、その水に内水圧と同等の圧力が負
荷し、接合界面により近い位置より弾性筒状パッキング
2の表面、特に繊維強化樹脂管状体4との接合界面によ
り近い位置より弾性筒状パッキング2の表面を図3中矢
印F1 方向に押圧するとともに、繊維強化樹脂直管3と
の接合界面(図3中、繊維強化樹脂直管3の外周縁部)
により近い位置より弾性筒状パッキング2の表面を図3
中矢印F2方向に押圧するので、その接合界面に近い弾
性筒状パッキング2の表面が内水圧により変形すること
がなく、接合界面に隙間があくことがないので、管状体
接続部から水漏れを引き起こすことがない。
【0026】図4は本発明3の管状体接続部の別の例を
示す要部拡大断面図である。硬質塩化ビニル樹脂等から
なる受口付き管5の一端部に形成された受口51内に、
接着層及びセルフシール型の弾性筒状パッキング6を介
して、隣接する受口付き管7の他短部に形成された挿口
71が挿着されている。
【0027】弾性筒状パッキング6は、筒状体61の一
端面に開口する流体溜まり溝62が周方向に沿って設け
られており、他端部の外方に受口付き管5の受口51の
端面を被覆する鍔部63が設けられている。筒状体61
の内周面には周方向に沿ってシール片64が複数条設け
られている。流体溜まり溝62は、筒状体61の壁部の
厚み方向の略中央部であって一端面からやや奥まった部
分に周方向に沿って設けられた拡径部621と、拡径部
621から一端面に周方向に沿って開口する開口部62
2からなる。拡径部621は断面形状が略円形状とされ
ている。そして、弾性筒状パッキング6は、流体溜まり
溝62が受口51内方に開口するようにして装着されて
いる。
【0028】この状態にて、高内水圧が負荷された場合
に、流体溜まり溝62の拡径部621に水が入り込ん
で、その水に上記と同圧の高内水圧が負荷し、接合界面
により近い位置より受口付き管5の受口51の内周面と
の接合界面により近い位置より弾性筒状パッキング6の
壁を図4中矢印F3 方向に押圧するので、その接合界面
に近い弾性筒状パッキング6の表面が内水圧により変形
することがなく、接合界面に隙間があかないので、管状
体接続部から水漏れを引き起こすことがない。
【0029】
【本発明の効果】本発明1,2の弾性筒状パッキング
は、上記の如き構成とされているので、管状体接続部の
構成に使用した場合、接合界面付近の弾性筒状パッキン
グの表面が変形することがなくて、接合界面に隙間があ
くことがなく、管状体接続部から水漏れを発生させるこ
とがない。
【0030】本発明3の管状体接続部は、上記の如き構
成とされているので、管状体接続部内に高内水圧が作用
したとき、接合界面付近の弾性筒状パッキングの表面が
変形することがなくて、接合界面に隙間があくことがな
く、水漏れを発生させることがない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の弾性筒状パッキングの一例を示し、
図1(a)はその正面図、図1(b)はその縦断面図で
ある。
【図2】本発明2の弾性筒状パッキングの一例を示し、
図2(a)はその正面図、図2(b)はその縦断面図で
ある。
【図3】図2に示す弾性筒状パッキング2を用いた本発
明3の管状体接続部の一例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図4】本発明3の管状体接続部の別の例を示す要部拡
大断面図である。
【図5】従来の管状体接続部の一例を示す断面図であ
る。
【図6】従来の管状体接続部の別の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2,6 弾性筒状パッキング 3 繊維強化樹脂直管 4 繊維強化樹脂管 5,7 受口付き管 11,23,62 流体溜まり溝 111,231,621 拡径部 112,232,622 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料からなる筒状体に、その一端面
    に開口する流体溜まり溝が周方向に沿って設けられてい
    ることを特徴とする弾性筒状パッキング。
  2. 【請求項2】 弾性材料からなる筒状体の一端部に内方
    に向けて突条が設けられ、筒状体の突条が設けられた方
    の端面又は突条の外側面もしくは内周面に開口する流体
    溜まり溝が周方向に沿って設けられていることを特徴と
    する弾性筒状パッキング。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の弾性管状パッキングを
    介して、一方の管状体の一端部内に他方の管状体の一端
    部が挿着された管状体接続部であって、前記弾性筒状パ
    ッキングが流体溜まり溝を接続部内方に開口するように
    して装着されていることを特徴とする管状体接続部。
JP6086315A 1994-04-25 1994-04-25 弾性筒状パッキング及び管状体接続部 Pending JPH07293759A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07317972A (ja) * 1994-05-31 1995-12-08 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化樹脂受口付き管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07317972A (ja) * 1994-05-31 1995-12-08 Sekisui Chem Co Ltd 繊維強化樹脂受口付き管

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