JPH0729338U - 油圧緩衝器のロッドガイド構造 - Google Patents
油圧緩衝器のロッドガイド構造Info
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- JPH0729338U JPH0729338U JP6121593U JP6121593U JPH0729338U JP H0729338 U JPH0729338 U JP H0729338U JP 6121593 U JP6121593 U JP 6121593U JP 6121593 U JP6121593 U JP 6121593U JP H0729338 U JPH0729338 U JP H0729338U
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- Japan
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- rod guide
- cylindrical portion
- shock absorber
- outer tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単純な形状で加工工数を削減した緩衝器のロ
ッドガイドを提供する。 【構成】 ロッドガイド3は板材をプレス成形して、ピ
ストンロッド8外周面を弾性支持する内側円筒部3a
と、この内側円筒部3aと平行に形成され、ダンパシリ
ンダ2上端部が外嵌される外側円筒部3bと、これらの
内側円筒部3a及び外側円筒部3bをつなぐ連結部3c
と、外側円筒部3bにつながりアウタチューブ1内周面
で外形拘束されるフランジ部3dとを一体形成するとと
もに、フランジ部3dの数箇所を立ち上げてオイルシー
ル5の補強環6を支持するシール支持部9も一体形成し
た。
ッドガイドを提供する。 【構成】 ロッドガイド3は板材をプレス成形して、ピ
ストンロッド8外周面を弾性支持する内側円筒部3a
と、この内側円筒部3aと平行に形成され、ダンパシリ
ンダ2上端部が外嵌される外側円筒部3bと、これらの
内側円筒部3a及び外側円筒部3bをつなぐ連結部3c
と、外側円筒部3bにつながりアウタチューブ1内周面
で外形拘束されるフランジ部3dとを一体形成するとと
もに、フランジ部3dの数箇所を立ち上げてオイルシー
ル5の補強環6を支持するシール支持部9も一体形成し
た。
Description
【0001】
本考案はアウタチューブ内にオイルシール及びロッドガイドを介してピストン ロッドを挿通した油圧緩衝器におけるロッドガイド構造に関し、特に板材で成形 されるロッドガイド構造に関する。
【0002】
従来、油圧緩衝器としては、図4に示すようにアウタチューブ101内にシリ ンダ102を配設して、アウタチューブ101上端部内周面で外形拘束したロッ ドガイド103にてシリンダ102の上端部を支持し、ロッドガイド103内周 面にはブッシュ104を嵌着し、ロッドガイド103の上側には補強環106を 内蔵したオイルシール105を固定して、キャップ部材107をアウタチューブ 101の上端開口部に装着し、上方からオイルシール105及びロッドガイド1 03を介してシリンダ102内にピストンロッド108を挿通し、ロッドガイド 103の上面部にはオイルシール105の補強環106を支持する補強環支持部 109を形成し、更にロッドガイド103にはブッシュ104とピストンロッド 108との間を通過した作動油をリザーバ室110に戻すための流路111を形 成したものが知られている。
【0003】
しかしながら、上述した油圧緩衝器のロッドガイド構造にあっては、中実部材 であってコスト及び重量の面で不利であるだけでなく、ロッドガイドにリザーバ 室への戻し流路やオイルシールを支持する補強環支持部を形成する上での加工工 数が多い。
【0004】
上記の課題を解決するため本考案は、ピストンロッド外周面を弾性支持する内 側円筒部と、この内側円筒部と平行に形成され、シリンダ上端部が外嵌される外 側円筒部と、これらの内側円筒部及び外側円筒部をつなぐ連結部と、外側円筒部 につながりアウタチューブ内周面で外形拘束されるフランジ部とが板材で一体形 成するとともに、フランジ部から立ち上げてオイルシールを支持するシール支持 部を形成した。
【0005】
ロッドガイドは平行な内側円筒部及び外側円筒部と、各円筒部をつなぐ連結部 と、フランジ部とが板材で一体成形されているので、コスト及び重量の面で有利 であるだけでなく、形状が単純であり、しかもフランジ部に一部を立ち上げてシ ール支持部を形成しているので、シール支持部の形成と同時に戻し流路が形成さ れ、工数を削減できる。
【0006】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係るロッドガイド構造を適用した油圧緩衝器の要部断面図、図2は同緩衝器の ロッドガイドの平面図、図3は同ロッドガイドの成形工程の説明図である。
【0007】 油圧緩衝器のアウタチューブ1内にはダンパシリンダ2を立設し、アウタチュ ーブ1の上端部内周面に外形拘束で固定したロッドガイド3にてダンパシリンダ 2の上端部を保持し、ロッドガイド3の内周面にはブッシュ4を嵌着し、更にロ ッドガイド3の上側にはアウタチューブ1内周面に加締にて固定した補強環6を 埋設したオイルシール5を設け、アウタチューブ1の上端開口部にはキャップ部 材7を嵌着し、更に補強環6とアウタチューブ1上端との間にはワッシャ12を 介在し、アウタチューブ1の上方からオイルシール5及びロッドガイド3を介し てダンパシリンダ2内にピストンロッド8を挿通している。
【0008】 ロッドガイド3は板材をプレス成形して形成したものであって、ピストンロッ ド8外周面をブッシュ4を介して弾性支持する内側円筒部3aと、この内側円筒 部3aと平行に形成され、ダンパシリンダ2上端部が外嵌される外側円筒部3b と、これらの内側円筒部3a及び外側円筒部3bをつなぐ連結部3cと、外側円 筒部3bにつながりアウタチューブ1内周面で外形拘束されるフランジ部3dと を一体形成するとともに、フランジ部3dの数箇所を立ち上げてオイルシール5 の補強環6を支持するシール支持部9も一体形成している。 このシール支持部9はダンパシリンダ2の延長線上に位置するように形成して いる。
【0009】 このロッドガイド3のフランジ部3dの上面にはオイルシール5のチェックリ ップ部5aが当接するとともに、フランジ部3dの外周側に段差部3eを形成し て、この段差部3eにて形成される空間内にオイルシール5の外周部5bを臨ま せ、また段差部3eを形成することで軸方向の巾を小さく抑えている。尚、オイ ルシール5にはピストンロッド8に当接するシールリップ部5cも形成している 。そして、ロッドガイド3のシール支持部9を形成することで、同時にロッドガ イド3とオイルシール5との間に流入した作動油をアウタチューブ1とダンパシ リンダ2との間に形成されるリザーバ室10に戻す戻し流路11を形成している 。
【0010】 このロッドガイド3を成形するには、図3(a)に示すような板材Wをプレス 加工して同図(b)に示すようにフランジ部と内側円筒部及び外側円筒部を概ね 形成した後、同図(c)に示すようにフランジ部3dと内側円筒部3a及び外側 円筒部3bを形成し、同図(d)に示すように底部に孔をあけると同時に、同図 (e)に示すようにフランジ部3dに切り込みを入れ、同図(f)に示すように フランジ部3dにシール支持部9となる立ち上がり部を形成するとともに、内側 円筒部3aを伸ばした後、同図(g)に示すようにフランジ部3dの外周をきれ いに加工するとともに、内側円筒部3aの開口端部に抜け止め部を形成する。
【0011】 以上のように構成したので、オイルシール5はロッドガイド3のシール支持部 9で支持されてキャップ部材7によりアウタチューブ1とともに加締て固定され る。そして、ピストンロッド8の上動によってロッドガイド3とオイルシール5 との間に流入した作動油は、戻し流路11をなすロッドガイド3のフランジ部3 d上面とオイルシール5との間からシール支持部9の側部を通じてリザーバ室1 0に戻される。
【0012】 このとき、ロッドガイド3は板材によるプレス成形で形成し、しかもその形状 を極めて簡単に多段曲げ加工をしないので、加工が容易で板材も小さくて済み、 無駄な部分が少なく、しかもシール支持部9をフランジ部3dの一部を立ち上げ て形成しているので、特別に戻し流路11の加工も不要になり、加工工数が削減 される。
【0013】
以上に説明したように本考案によれば、ロッドガイドを平行な内側円筒部及び 外側円筒部と、各円筒部をつなぐ連結部と、フランジ部とを板材で一体成形する とともに、フランジ部に一部を立ち上げてシール支持部を形成したので、コスト が廉価になり、重量の軽くなるだけでなく、形状が単純であり、しかもシール支 持部の形成と同時に戻し流路が形成されて、加工工数を削減することができる。 また、シール支持部がダンパシリンダの延長線上にあり、軸力による撓み等が フランジ部に付加されずフランジ部の強度を上げなくてもよいため、一般的な鋼 板材を使用でき、薄肉化も可能でコストダウンが可能になる。
【図1】本考案に係るロッドガイド構造を適用した油圧
緩衝器の要部断面図
緩衝器の要部断面図
【図2】同緩衝器のロッドガイドの平面図
【図3】同ロッドガイドの成形工程の説明図
【図4】従来のロッドガイド構造を適用した油圧緩衝器
の要部断面図
の要部断面図
1…アウタチューブ、2…ダンパシリンダ、3…ロッド
ガイド、3a…内側円筒部、3b…外側円筒部、3c…
連結部、3d…フランジ部、9…シール支持部、10…
リザーバ室、11…戻し流路。
ガイド、3a…内側円筒部、3b…外側円筒部、3c…
連結部、3d…フランジ部、9…シール支持部、10…
リザーバ室、11…戻し流路。
Claims (1)
- 【請求項1】 アウタチューブ内にシリンダを配設し、
アウタチューブの開口端部に固定されたオイルシール及
び前記シリンダの上端部を支持するロッドガイドを介し
てシリンダ内にピストンロッドを挿通した油圧緩衝器に
おいて、前記ロッドガイドは前記ピストンロッド外周面
を弾性支持する内側円筒部と、この内側円筒部と平行に
形成され、前記シリンダ上端部が外嵌される外側円筒部
と、これらの内側円筒部及び外側円筒部をつなぐ連結部
と、前記外側円筒部につながり前記アウタチューブ内周
面で外形拘束されるフランジ部とが板材で一体形成され
るとともに、前記フランジ部から立ち上げられて前記オ
イルシールを支持するシール支持部が形成されているこ
とを特徴とする油圧緩衝器のロッドガイド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993061215U JP2600677Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 油圧緩衝器のロッドガイド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993061215U JP2600677Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 油圧緩衝器のロッドガイド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729338U true JPH0729338U (ja) | 1995-06-02 |
JP2600677Y2 JP2600677Y2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=13164760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993061215U Expired - Fee Related JP2600677Y2 (ja) | 1993-11-15 | 1993-11-15 | 油圧緩衝器のロッドガイド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600677Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012087815A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Nok Corp | アブソーバ用シール |
-
1993
- 1993-11-15 JP JP1993061215U patent/JP2600677Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012087815A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Nok Corp | アブソーバ用シール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2600677Y2 (ja) | 1999-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990805 |
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