JP2507667Y2 - 液圧緩衝器 - Google Patents
液圧緩衝器Info
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- JP2507667Y2 JP2507667Y2 JP2000690U JP2000690U JP2507667Y2 JP 2507667 Y2 JP2507667 Y2 JP 2507667Y2 JP 2000690 U JP2000690 U JP 2000690U JP 2000690 U JP2000690 U JP 2000690U JP 2507667 Y2 JP2507667 Y2 JP 2507667Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、液圧緩衝器に関し、特に、ロッドガイドの
構造に関する。
構造に関する。
(従来の技術) 従来、液圧緩衝器としては、例えば、実開昭61−8214
1号公報に記載されているようなものが知られている。
1号公報に記載されているようなものが知られている。
この液圧緩衝器のロッドガイドは、中央にピストンロ
ッドが貫通して摺動する貫通穴が穿設され、その外周の
ロッド支持部は厚肉で剛性が極めて高い構造となってい
た。
ッドが貫通して摺動する貫通穴が穿設され、その外周の
ロッド支持部は厚肉で剛性が極めて高い構造となってい
た。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような従来の液圧緩衝器にあっ
ては、ロッドガイドを成形するに際して、粉末成形及び
鋳造成形又は切削で加工されており、重量が重く、製作
コストが高いという問題を有していた。
ては、ロッドガイドを成形するに際して、粉末成形及び
鋳造成形又は切削で加工されており、重量が重く、製作
コストが高いという問題を有していた。
加えて、この従来のものは、ロッド支持部の剛性が高い
ために、ピストンロッドに横力が入力された場合、局部
的に面厚が大きくなり過ぎてフリクションが増大すると
いう問題が生じ、さらに、このフリクションにより耐久
性が低下するという問題があった。
ために、ピストンロッドに横力が入力された場合、局部
的に面厚が大きくなり過ぎてフリクションが増大すると
いう問題が生じ、さらに、このフリクションにより耐久
性が低下するという問題があった。
そこで、このような問題を解決するものとして、本件
出願人が先に出願した実願閉1−114575号の明細書及び
図面に記載したものがある。
出願人が先に出願した実願閉1−114575号の明細書及び
図面に記載したものがある。
この先願の液圧緩衝器は、第3図に示すように、ピス
トンロッド4の摺動をガイドするロッドガイド7がシリ
ンダチューブ1の開口端部に設けられ、該ロッドガイド
7が、板材で形成され、かつ、前記シリンダチューブ1
の内周に嵌合して支持される環状縦壁73aを有したシリ
ンダ嵌合部73と、前記ピストンロッド4を支持する支持
用環状縦壁74bを有したロッド支持部74とを備え、前記
ロッド支持部74が、前記シリンダ嵌合部73の環状縦壁73
aに連続した外側環状縦壁74aと前記支持用環状縦壁74b
との2重筒がシリンダチューブ1内方側端部の底壁部74
cで連続した断面凹形状に形成され、かつ、前記外側環
状縦壁74aとシリンダチューブ1内周との間に間隙hが
設けられたものであった。
トンロッド4の摺動をガイドするロッドガイド7がシリ
ンダチューブ1の開口端部に設けられ、該ロッドガイド
7が、板材で形成され、かつ、前記シリンダチューブ1
の内周に嵌合して支持される環状縦壁73aを有したシリ
ンダ嵌合部73と、前記ピストンロッド4を支持する支持
用環状縦壁74bを有したロッド支持部74とを備え、前記
ロッド支持部74が、前記シリンダ嵌合部73の環状縦壁73
aに連続した外側環状縦壁74aと前記支持用環状縦壁74b
との2重筒がシリンダチューブ1内方側端部の底壁部74
cで連続した断面凹形状に形成され、かつ、前記外側環
状縦壁74aとシリンダチューブ1内周との間に間隙hが
設けられたものであった。
また、前記底壁部74cの下側には、ガイドシールリン
グ8の抜け止め用のストッパ75が嵌合固定されたもので
あった。
グ8の抜け止め用のストッパ75が嵌合固定されたもので
あった。
即ち、この先願の液圧緩衝器では、ピストンロッド4
に対して横力が入力された場合、ピストンロッド4は、
ロッドガイド7のロッド支持部74の片側を局部的に押圧
しながら傾く。この場合、ロッド支持部74が、板材によ
り形成されていると共に、外側環状縦壁74a(縦壁75a)
とシリンダチューブ1との間に間隙hを設けていること
に基づいて、そう高くはない所定の曲げ剛性を有してい
るため、ロッド支持部74は、このまげ剛性に基づいて図
示のようにピストンロッド4の傾きに追従して変形し、
局部的な面圧が低減する(変形しない場合に比べて)。
に対して横力が入力された場合、ピストンロッド4は、
ロッドガイド7のロッド支持部74の片側を局部的に押圧
しながら傾く。この場合、ロッド支持部74が、板材によ
り形成されていると共に、外側環状縦壁74a(縦壁75a)
とシリンダチューブ1との間に間隙hを設けていること
に基づいて、そう高くはない所定の曲げ剛性を有してい
るため、ロッド支持部74は、このまげ剛性に基づいて図
示のようにピストンロッド4の傾きに追従して変形し、
局部的な面圧が低減する(変形しない場合に比べて)。
従って、先願の液圧緩衝器にあっては、フリクション
が低減してピストンロッド4の摺動が円滑に成されると
共に、このフリクション低減により耐久性を向上させる
ことができるという特徴を有するものであった。
が低減してピストンロッド4の摺動が円滑に成されると
共に、このフリクション低減により耐久性を向上させる
ことができるという特徴を有するものであった。
しかしながら、この先願の液圧緩衝器では、上述のよ
うに、ロッドガイド7に対し、該ロッドガイド7とは別
部材であるストッパ75を嵌合する必要があるため、部品
点数が増えてコスト高になるという問題があった。
うに、ロッドガイド7に対し、該ロッドガイド7とは別
部材であるストッパ75を嵌合する必要があるため、部品
点数が増えてコスト高になるという問題があった。
本考案は、このような問題に着目して成されたもの
で、重量が軽く、製造コストが安く、かつ、ピストンロ
ッドに入力される横力によるロッドガイドへの局部的な
面圧悪化を防止し、フリクション低減及び耐久性向上が
可能であると共に、部品点数の削減により、さらにコス
トの低減が可能な液圧緩衝器を提供することを目的とす
るものである。
で、重量が軽く、製造コストが安く、かつ、ピストンロ
ッドに入力される横力によるロッドガイドへの局部的な
面圧悪化を防止し、フリクション低減及び耐久性向上が
可能であると共に、部品点数の削減により、さらにコス
トの低減が可能な液圧緩衝器を提供することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本考案の液圧緩衝器で
は、ピストンロッドの摺動をガイドするロッドガイドが
シリンダチューブの開口端部に設けられ、該ロッドガイ
ドが、板材で形成されると共に、前記シリンダチューブ
の内周に嵌合して支持される環状縦壁を有したシリンダ
嵌合部と、前記ピストンロッドを支持する支持用環状縦
壁を有したロッド支持部とを備え、前記ロッド支持部
が、前記シリンダ嵌合部の環状縦壁に連続した外側環状
縦壁と前記支持用環状縦壁との2重筒がシリンダチュー
ブ内方側端部で連続した断面凹形状に形成され、かつ、
前記外側環状縦壁とシリンダチューブ内周との間に間隙
が設けられ、前記支持用環状縦壁の内周面には、ピスト
ンロッドを微小間隙をもって摺動自在に案内するガイド
ブッシュが嵌合固定され、かつ、支持用環状縦壁の内周
面下部には、ガイドブッシュとの間に配置されたガイド
シールリングと係合してガイドシールリングの抜けを防
止するストッパ部が形成されている手段とした。
は、ピストンロッドの摺動をガイドするロッドガイドが
シリンダチューブの開口端部に設けられ、該ロッドガイ
ドが、板材で形成されると共に、前記シリンダチューブ
の内周に嵌合して支持される環状縦壁を有したシリンダ
嵌合部と、前記ピストンロッドを支持する支持用環状縦
壁を有したロッド支持部とを備え、前記ロッド支持部
が、前記シリンダ嵌合部の環状縦壁に連続した外側環状
縦壁と前記支持用環状縦壁との2重筒がシリンダチュー
ブ内方側端部で連続した断面凹形状に形成され、かつ、
前記外側環状縦壁とシリンダチューブ内周との間に間隙
が設けられ、前記支持用環状縦壁の内周面には、ピスト
ンロッドを微小間隙をもって摺動自在に案内するガイド
ブッシュが嵌合固定され、かつ、支持用環状縦壁の内周
面下部には、ガイドブッシュとの間に配置されたガイド
シールリングと係合してガイドシールリングの抜けを防
止するストッパ部が形成されている手段とした。
(作用) 本考案の液圧緩衝器では、ロッドガイドの成形に際
し、ストッパ部を含め1枚の板材からプレス成形等の単
純な方法によって成形することができる。
し、ストッパ部を含め1枚の板材からプレス成形等の単
純な方法によって成形することができる。
また、ピストンロッドに横力が入力された際には、ピ
ストンロッドは、ロッドガイドのロッド支持部の片側を
局部的に押圧しながら傾く。
ストンロッドは、ロッドガイドのロッド支持部の片側を
局部的に押圧しながら傾く。
この場合、ロッド支持部は、外側環状縦壁とシリンダ
チューブとの間に設けた間隙によって、ロッド支持部の
曲げ剛性に基づいてピストンロッドの傾きに追従して変
形し、前記局部的な面圧が低減する。
チューブとの間に設けた間隙によって、ロッド支持部の
曲げ剛性に基づいてピストンロッドの傾きに追従して変
形し、前記局部的な面圧が低減する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
まず、実施例の構成を説明する。
第1図は、本考案一実施例の液圧緩衝器の要部を示す
断面図である。
断面図である。
この図において、1はシリンダチューブ,4はピストン
ロッド、5はアウタチューブ,7はロッドガイド,Aは上部
室,Cはリザーバ室である。
ロッド、5はアウタチューブ,7はロッドガイド,Aは上部
室,Cはリザーバ室である。
尚、上記構成については周知構造であるので説明を省略
する。
する。
前記ロッドガイド7は1枚の四角形状の板材をプレス
成形等の加工を加えることにより形成したもので、図示
のように、下端部で2重となった筒状に形成され、内周
は前記ピストンロッド4が貫通状態で摺動するロッド貫
通孔71となっている。
成形等の加工を加えることにより形成したもので、図示
のように、下端部で2重となった筒状に形成され、内周
は前記ピストンロッド4が貫通状態で摺動するロッド貫
通孔71となっている。
このロッドガイド7は、上端にフランジ72が形成され
ている。このフランジ72の部分は、平面で見ると成形前
の四角の形状を残しており、四角形の頂点部分の先端が
前記アウタチューブ5の内周に当接され、辺部分とアウ
タチューブ5との間は、漏油回収溝72aとして間隙が設
けられている。
ている。このフランジ72の部分は、平面で見ると成形前
の四角の形状を残しており、四角形の頂点部分の先端が
前記アウタチューブ5の内周に当接され、辺部分とアウ
タチューブ5との間は、漏油回収溝72aとして間隙が設
けられている。
前記フランジ72の下側にはシリンダ嵌合部73が設けら
れている。このシリンダ嵌合部73は、前記シリンダチュ
ーブ1の内周に嵌合して支持される環状縦壁73aを有し
ている。
れている。このシリンダ嵌合部73は、前記シリンダチュ
ーブ1の内周に嵌合して支持される環状縦壁73aを有し
ている。
また、このシリンダ嵌合部73の下側は、ロッド支持部
74であり、シリンダ嵌合部73の環状縦壁73aに連続し、
かつ環状縦壁73aよりも小径となった外側環状縦壁74a
と、前記ピストンロッド4を支持する支持用環状縦壁74
bと、両壁74a,74bをつなぐ水平な底壁部74cとにより断
面凹形状に形成されている。
74であり、シリンダ嵌合部73の環状縦壁73aに連続し、
かつ環状縦壁73aよりも小径となった外側環状縦壁74a
と、前記ピストンロッド4を支持する支持用環状縦壁74
bと、両壁74a,74bをつなぐ水平な底壁部74cとにより断
面凹形状に形成されている。
そして、このロッド支持部74の外側環状縦壁74aとシ
リンダチューブ1内周との間には、間隙hが設けられて
いる。
リンダチューブ1内周との間には、間隙hが設けられて
いる。
さらに、前記支持用環状縦壁74bの内周面側には、ピ
ストンロッド4を微小間隙をもって摺動自在に案内する
ガイドブッシュ9が嵌合固定されており、該ガイドブッ
シュ9の下方位置には、支持用環状縦壁74bの内周面と
の間に環状のエア抜き用間隙を有してピストンロッド4
に装着されるガイドシールリング8が配設されている。
このガイドシールリング8は、内周がピストンロッド4
に密着されていて、上部室A内の流体が、ロッドガイド
7の上側の空間部10側へ漏れるのを抑制している。
ストンロッド4を微小間隙をもって摺動自在に案内する
ガイドブッシュ9が嵌合固定されており、該ガイドブッ
シュ9の下方位置には、支持用環状縦壁74bの内周面と
の間に環状のエア抜き用間隙を有してピストンロッド4
に装着されるガイドシールリング8が配設されている。
このガイドシールリング8は、内周がピストンロッド4
に密着されていて、上部室A内の流体が、ロッドガイド
7の上側の空間部10側へ漏れるのを抑制している。
そして、前記支持用環状縦壁74bの下端部には、前記
ガイドシールリング8の軸方向の摺動を僅かに許容しつ
つその抜けを防止する環状突出部(ストッパ部)74dが
形成されている。この環状突出部74dは、その下面側が
底壁部74cの下面を水平に延長する状態で形成されるこ
とによって、ロッド支持部74の底部に広い水平な受圧面
Dを形成させている。
ガイドシールリング8の軸方向の摺動を僅かに許容しつ
つその抜けを防止する環状突出部(ストッパ部)74dが
形成されている。この環状突出部74dは、その下面側が
底壁部74cの下面を水平に延長する状態で形成されるこ
とによって、ロッド支持部74の底部に広い水平な受圧面
Dを形成させている。
尚、前記ガイドブッシュ9の上側で前記支持用環状縦
壁74bの上端がかしめられ、該かしめ部9aにより、ガイ
ドブッシュ9の抜けが防止されている。
壁74bの上端がかしめられ、該かしめ部9aにより、ガイ
ドブッシュ9の抜けが防止されている。
また、前記ロッドガイド7の上側には、オイルシール
11が設けられている。このオイルシール11は、前記アウ
タチューブ5の内周に嵌合される補強環11aを有し、こ
の補強環11aの内周にシール用リップ11bが設けられてい
る。
11が設けられている。このオイルシール11は、前記アウ
タチューブ5の内周に嵌合される補強環11aを有し、こ
の補強環11aの内周にシール用リップ11bが設けられてい
る。
また、補強環11aの下面側には、前記ロッドガイド7
に圧接するチェックリップ11cが設けられている。この
チェックリップ11cは、上部室Aからガイドブッシュ9
を通過して空間部10に浸入した流体が、そこから、漏油
回収溝72aを通りリザーバ室Cへ流通する流れのみを許
し、その逆流を防止する。
に圧接するチェックリップ11cが設けられている。この
チェックリップ11cは、上部室Aからガイドブッシュ9
を通過して空間部10に浸入した流体が、そこから、漏油
回収溝72aを通りリザーバ室Cへ流通する流れのみを許
し、その逆流を防止する。
尚、前記オイルシール11の上側で前記アウタチューブ
5の上端がかしめられ、それにより、オイルシール11及
びロッドガイド7が固定されている。
5の上端がかしめられ、それにより、オイルシール11及
びロッドガイド7が固定されている。
次に実施例の作用について説明する。
(イ)ロッドガイド成形時 本実施例の液圧緩衝器では、ロッドガイド7を成形す
る場合、1枚の四角形の板材を、プレス成形により、引
き伸ばして成形するが、この成形に際しては、まず、第
2図(イ)に示すように、支持用環状縦壁74bの径が環
状突出部74dと同一径となるように垂直にプレス成形し
た後、第2図(ロ)に示すように、環状突出部74d部分
を残して支持用環状縦壁74b部分の径だけをバテット成
形により拡大成形する。
る場合、1枚の四角形の板材を、プレス成形により、引
き伸ばして成形するが、この成形に際しては、まず、第
2図(イ)に示すように、支持用環状縦壁74bの径が環
状突出部74dと同一径となるように垂直にプレス成形し
た後、第2図(ロ)に示すように、環状突出部74d部分
を残して支持用環状縦壁74b部分の径だけをバテット成
形により拡大成形する。
次いで、第2図(ハ)に示すように、支持用環状縦壁
74b内にまずガイドシールリング8を挿入配設した後
に、支持用環状縦壁74bの内周面側にガイドブッシュ9
を嵌合固定すると共に、第2図(ニ)及び(ホ)に示す
ように、支持用環状縦壁74bの上端部を3個所かしめる
ことで、該かしめ部でガイドブッシュ9の抜けを防止し
た状態となる。尚、この第2図(ホ)は第2図(ニ)の
I−I断面図である。
74b内にまずガイドシールリング8を挿入配設した後
に、支持用環状縦壁74bの内周面側にガイドブッシュ9
を嵌合固定すると共に、第2図(ニ)及び(ホ)に示す
ように、支持用環状縦壁74bの上端部を3個所かしめる
ことで、該かしめ部でガイドブッシュ9の抜けを防止し
た状態となる。尚、この第2図(ホ)は第2図(ニ)の
I−I断面図である。
このように、本実施例では、ロッドガイド7を1枚の
板材から形成するため、ロッドガイド7が非常に軽量で
あるという特徴を有すると共に、プレス成形とバテット
成形により加工できることから、加工が非常に容易で製
造コストの低減を図ることができるという特徴を有して
いる。
板材から形成するため、ロッドガイド7が非常に軽量で
あるという特徴を有すると共に、プレス成形とバテット
成形により加工できることから、加工が非常に容易で製
造コストの低減を図ることができるという特徴を有して
いる。
さらに、ガイドシールリング8の抜け防止の役目をな
す環状突出部74dがロッドガイドと一体に形成されるの
で、部品点数の削減により、コストの低減を図ることが
できるという特徴を有している。
す環状突出部74dがロッドガイドと一体に形成されるの
で、部品点数の削減により、コストの低減を図ることが
できるという特徴を有している。
(ロ)ロッドガイド組付時 ロッドガイド7を組み付ける場合、まず、ロッド貫通
孔71にピストンロッド4を挿通させた状態で、シリンダ
嵌合部73をシリンダチューブ1の内周に嵌合させ、か
つ、フランジ72の外周をアウタチューブ5の内周に嵌合
させる。
孔71にピストンロッド4を挿通させた状態で、シリンダ
嵌合部73をシリンダチューブ1の内周に嵌合させ、か
つ、フランジ72の外周をアウタチューブ5の内周に嵌合
させる。
そして、このロッドガイド7の上から、補強環11aの
外周をアウタチューブ5の内周に嵌合させてオイルシー
ル11を組み付ける。
外周をアウタチューブ5の内周に嵌合させてオイルシー
ル11を組み付ける。
その後、アウタチューブ5の上端をかしめるのである
が、この際、ロッドガイド7は軸方向の力を、フランジ
72によりオイルシール11を介して入力し、さらに、シリ
ンダ嵌合部73に伝達する。
が、この際、ロッドガイド7は軸方向の力を、フランジ
72によりオイルシール11を介して入力し、さらに、シリ
ンダ嵌合部73に伝達する。
また、このようにして組み付けた状態では、閉方向に
対しては、フランジ72によるアウタチューブ5との嵌合
と、シリンダ嵌合部73によるシリンダチューブ1との嵌
合と及びロッド支持部74によるピストンロッド4との嵌
合により、適正に支持される。
対しては、フランジ72によるアウタチューブ5との嵌合
と、シリンダ嵌合部73によるシリンダチューブ1との嵌
合と及びロッド支持部74によるピストンロッド4との嵌
合により、適正に支持される。
(ハ)ピストンロッド摺動時 本実施例の液圧緩衝器において、ピストンロッド4に
対して横力が入力された場合、ピストンロッド4は、ロ
ッドガイド7のロッド支持部74の片側を局部的に押圧し
ながら傾く。
対して横力が入力された場合、ピストンロッド4は、ロ
ッドガイド7のロッド支持部74の片側を局部的に押圧し
ながら傾く。
この場合、ロッド支持部74が、板材により形成されてい
ると共に、外側環状縦壁74aとシリンダチューブ1との
間に間隙hを設けていることに基づいて、そう高くはな
い所定の曲げ剛性を有しているため、ロッド支持部74
は、このまげ剛性に基づいてピストンロッド4の傾きに
追従して変形し、局部的な面圧が低減する(変形しない
場合に比べて)。
ると共に、外側環状縦壁74aとシリンダチューブ1との
間に間隙hを設けていることに基づいて、そう高くはな
い所定の曲げ剛性を有しているため、ロッド支持部74
は、このまげ剛性に基づいてピストンロッド4の傾きに
追従して変形し、局部的な面圧が低減する(変形しない
場合に比べて)。
従って、本実施例では、フリクションが低減してピス
トンロッド4の摺動が円滑に成されると共に、このフリ
クション低減により耐久性を向上させることができると
いう特徴を有している。
トンロッド4の摺動が円滑に成されると共に、このフリ
クション低減により耐久性を向上させることができると
いう特徴を有している。
尚、ピストンロッド4の伸側行程時に発生するリバウ
ンド荷重入力に対しては、図外のリバウンドラバーがロ
ッドガイド7におけるロッド支持部74の下面に圧接され
て受け止められるが、この下面には、底壁部74cと該底
壁部74cを水平に延長する環状突出部74dとで水平な広い
受圧面Dが形成されていることから、リバウンド荷重入
力に対するロッドガイド7の下端面の面圧を低減するこ
とができるという特徴を有している。
ンド荷重入力に対しては、図外のリバウンドラバーがロ
ッドガイド7におけるロッド支持部74の下面に圧接され
て受け止められるが、この下面には、底壁部74cと該底
壁部74cを水平に延長する環状突出部74dとで水平な広い
受圧面Dが形成されていることから、リバウンド荷重入
力に対するロッドガイド7の下端面の面圧を低減するこ
とができるという特徴を有している。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、
本考案の具体的な構成はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
本考案の具体的な構成はこれらの実施例に限られるもの
ではない。
例えば、実施例ではストッパ部を環状に形成したが、
複数の突起を設けてストッパ部としてもよい。
複数の突起を設けてストッパ部としてもよい。
また、実施例では、かしめ部を設けてガイドブッシュ
の抜け止めとしたが、このガイドブッシュの圧入荷重が
所定以上であれば、かしめ部は不要でる。
の抜け止めとしたが、このガイドブッシュの圧入荷重が
所定以上であれば、かしめ部は不要でる。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の液圧緩衝器では、
ロッドガイドを板材で形成したため、軽量化を図ること
ができる共に、加工が簡単で製造コストを低減すること
ができるという効果が得られ、さらに、ガイドシールリ
ングの抜け防止の役目をなすストッパ部もロッドガイド
と一体に形成されるので、部品点数の削減により、さら
にコストの低減を図ることができるという効果が得られ
る。
ロッドガイドを板材で形成したため、軽量化を図ること
ができる共に、加工が簡単で製造コストを低減すること
ができるという効果が得られ、さらに、ガイドシールリ
ングの抜け防止の役目をなすストッパ部もロッドガイド
と一体に形成されるので、部品点数の削減により、さら
にコストの低減を図ることができるという効果が得られ
る。
また、本考案の液圧緩衝器では、ロッド支持部の外側
環状縦壁とシリンダチューブとの間に間隙を設け、ピス
トンロッドに横力が入力された際には、ロッド支持部が
ピストンロッドの傾きに追従して変形するようにしたた
め、ロッドガイドへの局部的な面圧悪化を防止して、フ
リクションを低減させることができると共に、これによ
り耐久性の向上を図ることができるという効果が得られ
る。
環状縦壁とシリンダチューブとの間に間隙を設け、ピス
トンロッドに横力が入力された際には、ロッド支持部が
ピストンロッドの傾きに追従して変形するようにしたた
め、ロッドガイドへの局部的な面圧悪化を防止して、フ
リクションを低減させることができると共に、これによ
り耐久性の向上を図ることができるという効果が得られ
る。
第1図は本考案一実施例の液圧緩衝器の要部を示す断面
図、第2図(イ)〜(ホ)は実施例のロッドガイドの形
成行程を示す拡大断面図、第3図は先願の液圧緩衝器の
要部を示す断面図である。 1…シリンダチューブ 4…ピストンロッド 7…ロッドガイド 8…ガイドシールリング 9…ガイドブッシュ 73…シリンダ嵌合部 73a…環状縦壁 74…ロッド支持部 74a…外側環状縦壁 74b…支持用環状縦壁 74d…環状突出部(ストッパ部) h…間隙
図、第2図(イ)〜(ホ)は実施例のロッドガイドの形
成行程を示す拡大断面図、第3図は先願の液圧緩衝器の
要部を示す断面図である。 1…シリンダチューブ 4…ピストンロッド 7…ロッドガイド 8…ガイドシールリング 9…ガイドブッシュ 73…シリンダ嵌合部 73a…環状縦壁 74…ロッド支持部 74a…外側環状縦壁 74b…支持用環状縦壁 74d…環状突出部(ストッパ部) h…間隙
Claims (1)
- 【請求項1】ピストンロッドの摺動をガイドするロッド
ガイドがシリンダチューブの開口端部に設けられ、 該ロッドガイドが、板材で形成されると共に、前記シリ
ンダチューブの内周に嵌合して支持される環状縦壁を有
したシリンダ嵌合部と、前記ピストンロッドを支持する
支持用環状縦壁を有したロッド支持部とを備え、 前記ロッド支持部が、前記シリンダ嵌合部の環状縦壁に
連続した外側環状縦壁と前記支持用環状縦壁との2重筒
がシリンダチューブ内方側端部で連続した断面凹形状に
形成され、かつ、前記外側環状縦壁とシリンダチューブ
内周との間に間隙が設けられ、 前記支持用環状縦壁の内周面には、ピストンロッドを微
小間隙をもって摺動自在に案内するガイドブッシュが嵌
合固定され、かつ、支持用環状縦壁の内周面下部には、
ガイドブッシュとの間に配置されたガイドシールリング
と係合してガイドシールリングの抜けを防止するストッ
パ部が形成されていることを特徴とする液圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000690U JP2507667Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 液圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000690U JP2507667Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 液圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03110232U JPH03110232U (ja) | 1991-11-12 |
JP2507667Y2 true JP2507667Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=31523102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000690U Expired - Lifetime JP2507667Y2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 液圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507667Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP2000690U patent/JP2507667Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03110232U (ja) | 1991-11-12 |
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