JPH07293123A - 防水扉装置 - Google Patents

防水扉装置

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JPH07293123A
JPH07293123A JP6081186A JP8118694A JPH07293123A JP H07293123 A JPH07293123 A JP H07293123A JP 6081186 A JP6081186 A JP 6081186A JP 8118694 A JP8118694 A JP 8118694A JP H07293123 A JPH07293123 A JP H07293123A
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Yoshinori Hara
喜則 原
Koichi Miyoshi
公一 三好
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FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置工事を簡便にし、任意規模のシステムに
適用可能にする。 【構成】 引戸式の扉本体30と、ガイド柱11、戸当
り柱12と、レール14とを設け、扉本体30には、密
閉機構の一部を形成する偏心ローラ42、42…を軸着
する。閉鎖状態の扉本体30は、偏心ローラ42、42
…を回転させることにより、後面側に平行移動させ、パ
ッキン17、15、21を介して左右両側端縁、下端縁
を水密にシールすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビル等の出入口に設
置し、水害時における浸水を防止するための引戸式の防
水扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの出入口や、地下鉄、地下通路、地
下街、地下駐車場などの出入口等(以下、単にビル等の
出入口という)には、水害時における浸水を防止するた
めに、防水扉装置を設置することがある(たとえば、特
公平4−39532号公報)。
【0003】このものは、ビル等の出入口に箱状のケー
スを埋設し、ケースの蓋板を起倒式の扉本体として使用
する。すなわち、ケース内には、扉本体を起倒させる電
動式の駆動機構が収納されており、扉本体は、平常時に
おいては、出入口の床面と同一レベルに倒伏し、人また
は自動車が通行可能な通路を構成する一方、水害時に
は、これを床面に垂直に起立させることにより、出入口
を遮断し、外部からの浸水を防ぐことができる。
【0004】なお、駆動機構には、適当な手動操作機構
を併設し、停電時においても、扉本体を支障なく起立さ
せ、倒伏させ得ることが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、扉本体は、駆動機構を介して起倒操作すること
ができるが、このときの駆動機構は、減速機を有するギ
ヤドモータと送りねじ軸との組合せ、または、電動油圧
ポンプと油圧シリンダとの組合せなどの構成となるため
に、出入口の開口幅が大きな大形システムに対しては好
適であるとしても、全体コストが過大になる上、駆動機
構を収納するケースを通路に埋設するために、設置工事
が大がかりになりがちであるという問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、手動による引戸式の扉本体を採用する
ことによって、設置工事が簡便である上、全体コストが
低廉であり、大形システムに対してのみならず、小形シ
ステムに対しても好適に適用することができる防水扉装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、引戸式の扉本体と、左右に立設
するガイド柱、戸当り柱と、床部に敷設し、扉本体を案
内するレールと、扉本体に搭載する密閉機構とを備えて
なり、密閉機構は、閉鎖状態の扉本体を後面側に平行移
動させて扉本体の左右両側端縁、下端縁を水密にシール
することをその要旨とする。
【0008】なお、密閉機構は、扉本体の両側端面に軸
着する複数の偏心ローラを備え、偏心ローラは、扉本体
上の手動ハンドルを介し、一斉に回転可能とすることが
でき、ガイド柱、戸当り柱は、閉鎖状態の扉本体の偏心
ローラに対応するようにして、偏心ローラの両側に固定
部材を配設することができる。
【0009】また、ガイド柱は、扉本体を移動可能に支
持するガイドローラを備えることができ、戸当り柱は、
扉本体の閉鎖時の衝撃を緩和するショックアブソーバを
備えることができる。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、引戸式の扉本
体は、床部に敷設するレールを介し、手動により、左右
に軽快に開閉することができる。一方、扉本体に搭載す
る密閉機構は、閉鎖状態の扉本体を後面側に平行移動さ
せ、扉本体の左右両側端縁、下端縁を水密にシールする
から、このときの扉本体は、外部からの浸水を有効に防
止することが可能である。
【0011】密閉機構が複数の偏心ローラを有するとき
は、扉本体は、手動ハンドルを介して偏心ローラを一斉
に回転させることにより、簡単に平行移動させることが
できる。偏心ローラは、たとえば、対応する固定部材に
当接しながら回転し、板カムとして作動することによ
り、それが軸着されている扉本体を円滑に平行移動させ
ることができるからである。
【0012】ガイド柱、戸当り柱に対し、偏心ローラの
両側に固定部材を配設すれば、密閉機構は、偏心ローラ
を正逆に回転させることにより、扉本体を前面側、後面
側の双方に平行移動させることができる。偏心ローラ
は、前面側の固定部材に当接して回転するとき、扉本体
を後面側に平行移動させ、後面側の固定部材に当接して
回転するとき、扉本体を前面側に平行移動させることが
できるからである。そこで、密閉機構は、扉本体を開放
するに際し、扉本体を前面側に平行移動させて密閉状態
を解除することができ、このときの扉本体は、小さな操
作力により簡単に開放操作することが可能である。
【0013】ガイドローラを備えるガイド柱は、ガイド
ローラを介して扉本体を移動可能に支持することがで
き、したがって、扉本体は、レールに沿って正しく円滑
に直進させることが可能である。
【0014】戸当り柱にショックアブソーバを設けれ
ば、ショックアブソーバは、扉本体を閉鎖するとき、過
大な衝撃が発生することを防止する。
【0015】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0016】防水扉装置は、ビル等の出入口Aの左右に
立設するガイド柱11、戸当り柱12と、引戸式の扉本
体30と、扉本体30に搭載する密閉機構40とを備え
てなる(図1、図2)。
【0017】ガイド柱11、戸当り柱12は、それぞ
れ、ビル等の出入口Aを形成する壁W、Wの前面に密着
して立設されている。また、ガイド柱11、戸当り柱1
2は、ビル等の出入口Aを横切る床部のベース材13を
介して立設されており、ベース材13の上面には、扉本
体30を案内するレール14が敷設されている。
【0018】ベース材13は、全体として断面溝形に形
成されている(図1、図3)。すなわち、ベース材13
は、適当に折曲げ形成する板材を組み合わせることによ
り、両側の縁部13a、13aの間に溝部13bを形成
してなり、縁部13a、13aの上面がビル等の内外の
床面F、Fとほぼ同一高さになるように、床面F、Fに
埋設されている。レール14は、溝部13bの中央部
に、溝部13bと平行に固定されており、縁部13a、
13aの上面には、縁板13c、13cが付設されてい
る。一方、溝部13bには、扉本体30の下端部を収容
することができ、扉本体30の後面側の縁部13aに
は、扉本体30に向けて突出するパッキン15が装着さ
れている。なお、ベース材13、レール14は、ガイド
柱11を立設する側の壁Wの前面に沿って長く延長され
ているものとし、レール14の後端には、車止め14a
が形成されている。
【0019】扉本体30は、板材を折曲げ形成してなる
箱状の本体部31の上面に、分厚いガイド板32を付設
してなる(図1、図2)。本体部31の下端には、走行
用の鍔付きのローラ33、33が軸着されており、ロー
ラ33、33は、レール14上を転動することができ
る。各ローラ33は、軸33aに対して回転自在であり
(図2、図3)、軸3aは、両端の軸受33b、33
b、補強材33c、33cを介し、本体部31の下端に
組み付けられている。なお、軸33aは、ローラ33の
厚さよりいくぶん長く、ローラ33は、メタル33dを
介し、軸33aの軸方向に摺動自在となっている。ま
た、本体部31の前面には、表面板31aが付設されて
いる。
【0020】扉本体30の長さLは、ビル等の出入口A
の開口幅wよりやや長く形成されている(図1)。そこ
で、扉本体30は、手動により、ビル等の出入口Aの前
面に引き出すことによって、開口幅wを横切るようにし
て閉鎖することができ、全体をガイド柱11側の壁Wの
前面に後退させることにより、開口幅wの全体を開放す
ることができる。ただし、扉本体30の前進限は、戸当
り柱12によって規制され、後退限は、レール14の車
止め14aによって規制されるものとする。なお、扉本
体30の上面前端部には、開閉操作用のハンドル34が
突設されており(図1、図2)、ガイド板32の後端部
には、扉本体30の後面側に開口する切欠き32a、3
2aが形成されている。
【0021】密閉機構40は、扉本体30の上面に突設
する手動ハンドル41と、扉本体30の両側端面に軸着
する各一対の偏心ローラ42、42…とを主要部材とし
てなる。
【0022】手動ハンドル41は、キャップ状の連結金
具42aを介し、軸42の上端に水平に取り付けられて
いる(図2、図4)。軸42は、軸受42bを介し、扉
本体30の本体部31の上部に垂直に組み込まれてい
る。軸42の上端部は、ガイド板32を回転自在に貫通
しており、連結金具42aは、ガイド板32の上面に突
出する軸42の軸端に固定されている。
【0023】軸42の下端には、ベベルギヤ42cが固
定されており、中間部には、ストッパブロック42dが
固定されている。ストッパブロック42dは、長方形の
板状ブロックの一方の短辺が円弧状に形成されており、
本体部31の内面に固定する固定ブロック42eと対に
なっている。そこで、軸42は、手動ハンドル41を介
し、ストッパブロック42dの円弧部分が固定ブロック
42eに接しながら回転することにより、180度の範
囲に左右に回転させることができる(図4の矢印B方
向、同図の実線と二点鎖線)。なお、手動ハンドル41
は、軸42の左右の回転限界において、扉本体30と平
行になるものとする。
【0024】軸42には、浅い凹部42fが形成されて
おり、凹部42fに対応するようにして、先端にボール
42g1 を有するセットねじ42gが配設されている。
ただし、ボール42g1 は、セットねじ42gに内蔵す
るばねにより、セットねじ42gの先端方向に付勢され
ているものとする。そこで、軸42は、ボール42g1
が凹部42fに対して弾発的に係合することにより、左
右の回転限界に軽く止めおくことができる。
【0025】偏心ローラ42、42…は、水平軸43、
43の両端に固定されている(図2)。
【0026】各水平軸43は、軸受43a、43a…を
介し、回転自在に支承されており、中間部には、ベベル
ギヤ43bが固定されている。また、水平軸43、43
の間には、軸受44a、44aを介して垂直軸44が配
設されており、垂直軸44の両端には、ベベルギヤ44
b、44bが固定されている。なお、軸42の下端のベ
ベルギヤ42cは、上方の水平軸43のベベルギヤ43
bに噛合しており、垂直軸44の両端のベベルギヤ44
b、44bは、上下の水平軸43、43のベベルギヤ4
3b、43bに噛合している。
【0027】そこで、手動ハンドル41を介して軸42
を左右に回転させると、上方の水平軸43は、ベベルギ
ヤ42c、43bを介して左右に回転駆動することがで
き、このとき、下方の水平軸43は、ベベルギヤ43
b、44b、垂直軸44、ベベルギヤ44b、43bを
介し、同時に回転駆動することができる。すなわち、左
右の偏心ローラ42、42…は、手動ハンドル41、軸
42を介し、一斉に回転駆動することができる。なお、
手動ハンドル41から各偏心ローラ42に至る一連の駆
動系は、すべて本体部31に組み込まれており、両者の
回転比は、1/1に設定されている。
【0028】各偏心ローラ42は、対応する水平軸43
に対し、同方向に偏心して固定する分厚い円板体である
(図2、図3)。そこで、偏心ローラ42、42…は、
水平軸43、43を介して一斉に180度左右に回転す
ることにより、対応する水平軸43に対し、扉本体30
の前面側に大きく突出するシール位置(図3の二点鎖
線)と、扉本体30の後面側に大きく突出する解放位置
(同図の実線)とをとることができる。
【0029】ガイド柱11は、扉本体30を左右に貫通
させる門形に形成されており(図1、図3)、ガイド柱
11の全体厚さは、ベース材13の幅と同一に設定され
ている。ガイド柱11は、アンカボルト11a、11a
を介し、壁Wの前面に固定されており、ガイド柱11の
前面、上面には、表面板11bが装着されている。
【0030】ガイド柱11の上部には、各一対のガイド
ローラ16、16…が軸着されている。各ガイドローラ
16は、ガイド柱11の構造材11c、11dにねじ止
めするブラケット16aを介し、扉本体30のガイド板
32に対応する高さ位置に下向きに軸着されている。す
なわち、ガイドローラ16、16…は、扉本体30の前
面側、後面側に各一対が配設されており、ガイド板32
を両側から挟み込むようにして、扉本体30を移動自在
に支持することができる。なお、ガイド板32の切欠き
32a、32aは、扉本体30を閉鎖状態にするとき、
壁W側のガイドローラ16、16に対応するものとする
(図5)。
【0031】ガイド柱11には、パッキン17が装着さ
れている(図1、図5)。パッキン17は、ガイド柱1
1に対し、ビル等の出入口Aに開口する壁W側の後面に
おいて、扉本体30に向けて装着されており、その下端
において、ベース材13に装着するパッキン15と連続
している。
【0032】ガイド柱11の最後部には、角棒状の固定
部材18、19が縦方向に配設されている。ただし、固
定部材18、19は、扉本体30を閉鎖状態にすると
き、扉本体30の後部側端面の偏心ローラ42、42の
両側に位置するものとする。なお、壁W側の固定部材1
8には、扉本体30の開放方向側の角部に小さい斜面1
8aが形成されている。
【0033】戸当り柱12は、扉本体30に向けて開口
する箱形に形成されている(図1、図6)。戸当り柱1
2は、ガイド柱11に対向するようにして、ベース材1
3の一端に立設されており、アンカボルト12aを介し
て壁Wの前面に固定されている。戸当り柱12の壁W側
の端面には、パッキン21が装着されており、パッキン
21は、その下端において、ベース材13のパッキン1
5と連続している。また、戸当り柱12の中間部には、
構造材12bを介し、角棒状の固定部材22、23が配
設されており、固定部材22、23は、扉本体30が閉
鎖状態をとるとき(図6の二点鎖線、図5)、扉本体3
0の前部側端面の偏心ローラ42、42の両側に位置す
るものとする。すなわち、扉本体30は、閉鎖状態をと
るとき、前端部が戸当り柱12の内部にまで進入し、偏
心ローラ42、42は、固定部材22、23の間に位置
するものとする。なお、壁W側の固定部材22には、扉
本体30の開放方向側の角部に小さい斜面22aが形成
されている。
【0034】戸当り柱12には、構造材12bを介し、
ショックアブソーバ24が配設されている。ショックア
ブソーバ24は、扉本体30に向けて突出する伸縮ピス
トン24aを備え、伸縮ピストン24aが先端のクッシ
ョン材24bを介して扉本体30の側端面に当接して押
し込まれるとき、内蔵するダンパ機構を介し、扉本体3
0の衝撃を有効に緩和することができる。なお、戸当り
柱12には、表面板12c、12dが取り付けられてい
る。
【0035】かかる防水扉装置の作動は、次のとおりで
ある。
【0036】まず、扉本体30は、ローラ33、33を
介し、レール14上を左右に走行移動させることによ
り、ビル等の出入口Aを開閉することができる。このと
き、ガイド柱11のガイドローラ16、16…は、扉本
体30を移動自在に案内するから、扉本体30は、手動
により、軽快に開閉操作することができる。また、ショ
ックアブソーバ24は、扉本体30の閉鎖時の衝撃を緩
和する。ただし、このようにして扉本体30を開閉する
とき、密閉機構40の偏心ローラ42、42…は、解放
位置におくものとする。
【0037】密閉機構40は、手動ハンドル41を左右
に180度回転させ、偏心ローラ42、42…を解放位
置、シール位置に駆動することにより、閉鎖状態の扉本
体30を前面側、後面側に平行移動させることができ
る。
【0038】いま、偏心ローラ42、42…を解放位置
にして扉本体30を閉鎖状態にすると、ガイド柱11の
固定部材18、19、戸当り柱12の固定部材22、2
3は、それぞれ、扉本体30の両側端面の偏心ローラ4
2、42の両側に位置する(図3、図5の実線)。ま
た、このとき、ガイド柱11の壁W側のガイドローラ1
6、16は、扉本体30のガイド板32に形成する切欠
き32a、32aに対向する。そこで、この状態におい
て、手動ハンドル41を180度回転し、偏心ローラ4
2、42…を一斉にシール位置に回転させれば、後部の
偏心ローラ42、42は、対応する固定部材19に接し
ながら回転し、前部の偏心ローラ42、42は、対応す
る固定部材23に当接しながら回転することにより、扉
本体30を壁W、Wに密着させる方向、すなわち、扉本
体30の後面側に平行移動させることができる(同図の
二点鎖線)。
【0039】ただし、このとき、扉本体30のローラ3
3、33は、レール14により移動不能に拘束されてい
るから、扉本体30は、ローラ33、33が軸33a、
33aの軸方向に相対的に滑ることにより、ローラ3
3、33を除く全体が平行移動する。軸33a、33a
は、ローラ33、33の厚さより長く、各ローラ33
は、メタル33dを介し、対応する軸33aの軸方向に
摺動自在となっているからである。
【0040】このようにして扉本体30が後面側に平行
移動すると、壁W側のガイドローラ16、16は、対応
する切欠き32a、32aに入り込み、したがって、扉
本体30は、パッキン17、21、15を介し、ビル等
の出入口Aに対して外部から浸水することを有効に防止
することができる。パッキン17、21、15は、扉本
体30の後面によって押し潰され、扉本体30の両側端
縁、下端縁を水密にシールすることができるからであ
る。
【0041】扉本体30を開放するに際しては、手動ハ
ンドル41を介し、偏心ローラ42、42…をシール位
置から解放位置に回転する。このとき、偏心ローラ4
2、42…は、壁W、W側の固定部材18、22に当接
しながら回転し、扉本体30を壁W、Wから引き離す方
向、すなわち扉本体30の前面側に平行移動させ(図
3、図5の実線)、パッキン17、21、15によるシ
ールを破壊することができる。そこで、扉本体30は、
その後、軽快に開放操作することが可能である。なお、
このようにして偏心ローラ42、42…が解放位置にあ
るとき、各偏心ローラ42の先端は、壁W、W側の固定
部材18、22の表面と同一レベルにある。しかしなが
ら、固定部材18、22の所定の角部には、小さい斜面
18a、22aが形成されているから、各偏心ローラ4
2は、扉本体30を再び閉鎖状態にするに当り、固定部
材18、22との間に不要な干渉を生じることがなく、
固定部材18、19、固定部材22、23の間に円滑に
進入することができる。
【0042】以上の説明において、扉本体30を開放す
るとき、ベース材13の上面は、蓋材51により取外し
自在に閉鎖してもよい(図7)。蓋材51は、ベース材
13の縁板13c、13cによって位置決めし、レール
14を含むベース材13の溝部13bに適合するよう
に、蓋板51aの下面に脚51bを付設して形成するこ
とができる。なお、蓋板51aは、取扱いし易いよう
に、ベース材13の長手方向に適当な長さごとに分割し
てもよく、また、図示しない埋設形の開閉用の把手を付
設してもよい。いずれにしても、蓋材51は、ビル等の
出入口Aを通行する人または自動車に対し、何ら支障を
与えず、また、それらに十分耐える強度を有するものと
する。
【0043】また、扉本体30の長さLは、ビル等の出
入口Aの開口幅wに合わせ、任意に定めることができ
る。なお、扉本体30の長さLが数m以上の長大スパン
の場合には、壁Wの前面に沿って、2以上のガイド柱1
1、11…を配設してもよいものとする。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、引戸式の扉本体と、ガイド柱、戸当り柱と、レール
と、密閉機構とを設けることによって、扉本体は、格別
な駆動機構を介することなく、手動により軽快に開閉操
作することができるから、設置工事が簡便であり、全体
コストが低廉で済む上、扉本体の長さを変更することに
より、大形システムに対してのみならず、小形システム
に対しても好適に適用することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 要部斜視説明図(1)
【図3】 図1のX−X線矢視相当拡大説明図
【図4】 要部斜視説明図(2)
【図5】 図1のY−Y線矢視相当拡大説明図(1)
【図6】 図1のY−Y線矢視相当拡大説明図(2)
【図7】 他の実施例を示す要部断面説明図
【符号の説明】
11…ガイド柱 12…戸当り柱 14…レール 16…ガイドローラ 18、19、22、23…固定部材 24…ショックアブソーバ 30…扉本体 40…密閉機構 41…手動ハンドル 42…偏心ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸式の扉本体と、左右に立設するガイ
    ド柱、戸当り柱と、床部に敷設し、前記扉本体を案内す
    るレールと、前記扉本体に搭載する密閉機構とを備えて
    なり、該密閉機構は、閉鎖状態の前記扉本体を後面側に
    平行移動させて前記扉本体の左右両側端縁、下端縁を水
    密にシールすることを特徴とする防水扉装置。
  2. 【請求項2】 前記密閉機構は、前記扉本体の両側端面
    に軸着する複数の偏心ローラを備え、該偏心ローラは、
    前記扉本体上の手動ハンドルを介し、一斉に回転可能で
    あることを特徴とする請求項1記載の防水扉装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド柱、戸当り柱は、閉鎖状態の
    前記扉本体の偏心ローラに対応するようにして、該偏心
    ローラの両側に固定部材を配設することを特徴とする請
    求項2記載の防水扉装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド柱は、前記扉本体を移動可能
    に支持するガイドローラを備えることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれか記載の防水扉装置。
  5. 【請求項5】 前記戸当り柱は、前記扉本体の閉鎖時の
    衝撃を緩和するショックアブソーバを備えることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の防水扉
    装置。
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