JPH0729295Y2 - ねじ釘 - Google Patents

ねじ釘

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JPH0729295Y2
JPH0729295Y2 JP1991029650U JP2965091U JPH0729295Y2 JP H0729295 Y2 JPH0729295 Y2 JP H0729295Y2 JP 1991029650 U JP1991029650 U JP 1991029650U JP 2965091 U JP2965091 U JP 2965091U JP H0729295 Y2 JPH0729295 Y2 JP H0729295Y2
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JP
Japan
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screw
wood
alc
head
nail
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JP1991029650U
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JPH04124317U (ja
Inventor
英二 山本
Original Assignee
若井産業株式会社
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Publication date
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ALCなどの軟質材
に木材などを固定するために用いるねじ釘に関する。
【0002】
【従来の技術】ALCに木材を固定するための手段とし
ては、プラグ、アンカーによる取付け、釘の打ち込みに
よる取付け、接着剤による取付け、ねじ釘による取付け
がある。
【0003】ところで、プラグ、アンカーによる取付け
は、ALC及び木材に下穴を穿設した後プラグ、アンカ
ーを拡開させるため、下穴の穿設に手間がかかり、施工
コストが高くつくという問題がある。
【0004】釘による取付けは、脆弱なALCに対する
釘の抜止効果が弱く、木材の固定強度が得られないとい
う問題がある。
【0005】接着剤による固定は、接着剤の硬化までに
時間がかかり、施工能率が悪いと共に、固定強度も弱い
という問題がある。
【0006】ねじ釘による取付けは、木材からALCに
ねじ込むだけでよいので、施工性がよく、固定強度も得
られるので、先に述べた他の取付け手段に比べ、ALC
用として最も適している。
【0007】図4乃至図7は従来のALC用ねじ釘の異
なった例を示している。
【0008】図4のAとBに示す第1の例のねじ釘1
は、軸部2の先端に尖端3と後端に頭部4を設け、軸部
2の外周面全長に連続するねじ5を設けた構造になって
いる。
【0009】図6のA、Bに示したねじ釘1は、軸部2
の外周に設けたねじ5を途中までとし、頭部4側に無ね
じ部6を形成した構造になっている。
【0010】図7のA、Bに示したねじ釘1は、図6と
同様のねじ釘において頭部4の押さえ面に木材切削刃7
を形成した構造になっている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】先ず、図4に示したね
じ釘1は、木材11からALC12へのねじ込み時にお
いて、図5のAのように、ねじ5の先端が木材11を貫
通するとき、ねじ5の先端傾斜によって木材11の裏面
に突部13が押し出され、図5Bのようにねじ釘1の進
入にともない突部13は押し広げられ、この突部13の
拡開によるバリが図5Cの如くALC12と木材11の
間に隙間14を生じさせ、図4Bのように木材11をA
LC12の面に密着させて締結することができないとい
う問題がある。
【0012】また、木材11をALC12に向けて押え
ても、ねじ5は全ねじで木材11にも螺合しているた
め、一旦生じた隙間14を埋めることはできない。
【0013】次に、図6のねじ釘1は、頭部4側の無ね
じ部6が木材11を貫通するため、ねじ込み状態におい
て、頭部4による押圧で木材11のバリは押え付けられ
て解消し、ALC12に木材11を密着させることがで
きるが、頭部4が木材11に沈み込むとき、ねじ5に引
抜き方向の過大な力がかかり、頭部4を沈めるのが困難
になると共に、図6Bのように頭部4を完全に沈めよう
と更に回転を与えると、同図一点鎖線のように、ALC
12内にあるねじ5が自らの螺道を破壊し、空廻りが発
生して木材11の固定が不能になるという問題がある。
【0014】更に図7のねじ釘1は、頭部4の切削刃7
で木材11を切削するため、図6のねじ釘1よりも木材
11に対する頭部4の沈み込みは良くなるが、木材11
が予想以上に硬質の場合、図6のねじ釘1と同様、ねじ
5が自らの螺道を破壊して空廻りが発生するという問題
がある。
【0015】そこでこの考案は、上記のような従来のね
じ釘にあった問題点を解決するため、ALCに対して木
材を密着させた状態で固定できると共に、空廻りのない
締結状態が得られるねじ釘を提供することを課題として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この考案は、軸部の先端に尖端と後端に頭部
設け、軸部の外周に、途中の無ねじ部を挟んで先端側
の第1のねじと後端側の第2のねじを分離して設けたね
じ釘において、第1のねじと第2のねじは同じピッチと
なり、第1のねじに対して第2のねじは、第1のねじの
つる巻き線の延長線上からずれた位置に設けられている
構成を採用したものである。
【0017】
【作用】木材からALCに向けてねじ込むと、先ず第1
のねじが進入し、次に無ねじ部が木材を貫通し、この後
第2のねじが木材にねじ込まれる。
【0018】第2のねじは第1のねじのつる巻き線の延
長線上からずれた位置に設けられているので、木材に第
1のねじで形成された螺道と異なった部分に第2のねじ
が螺入するので、この第2のねじによって木材はALC
に向けて押され、木材裏面のバリは押圧解消され、木材
はALCの表面に密着する。
【0019】頭部を木材に沈み込ませるときは、ドライ
バーの押込力と木材に螺入した第2のねじの引込みによ
って行なわれるため、ALC内に螺入した第1のねじ部
分に過大な負荷がかからず、空廻りの発生がない。
【0020】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面の図1乃
至図3に基づいて説明する。
【0021】図1のように、ねじ釘21は、所定の長さ
を有する円軸状の軸部22と、この軸部22の先端に設
けた尖端23と、軸部22の後端に設けた頭部24と、
軸部22の外周面で中間部分に形成した無ねじ部25を
挟んで先端側に設けた第1のねじ26及び頭部側に設け
た第2のねじ27とで構成されている。
【0022】前記第1のねじ26は、ALCに螺入する
部分であり、所定の耐引抜強度が得られる長さに設定さ
れ、尖端23から無ねじ部25の範囲に一定のピッチで
設けられている。
【0023】第2のねじ27は、頭部24寄りの位置
に、木材の厚みに見合う長さの範囲で設けられ、図1と
図2の如く、第1のねじ26と同じ方向で第1のねじ2
6と同じピッチの螺旋になっている。
【0024】上記第1のねじ26と第2のねじ27の位
置関係は、図2に示すように、第1のねじ26のつる巻
き線Aの延長線上に対して第2のねじ27がずれた位置
になるように設定されている。
【0025】この考案のねじ釘は上記のような構成であ
り、ALC12に対して木材11を固定するために使用
され、ALC12に重ねた木材11に尖端23を押し当
て、頭部24に係合したドライバーでねじ釘21に押込
み力と回転を与える。
【0026】ねじ釘21は先ず軸部22の第1のねじ2
6が木材11からALC12に螺入し、木材11を貫通
するとき尖端23によって木材11の裏面にバリが発生
する。
【0027】ALC12内に対する軸部22の進入によ
り無ねじ部25が木材11を貫通し、更に軸部22の進
入が進むと第2のねじ27の先端が木材11に当接す
る。
【0028】第2のねじ27の先端が木材11に当接す
ると、図3のように、木材11はALC12に向けて押
され、バリが押圧により解消し、木材11の裏面がAL
C12に密着し、隙間の発生がなくなる。
【0029】第2のねじ27は木材11を十分に押圧し
た後、木材11に螺入する。この第2のねじ27は、第
1のねじ26におけるつる巻き線Aの延長線上からずれ
た位置に設けられているので、第1のねじ26によって
形成された木材11の螺道に対して第2のねじ27は異
なった位置に螺入することになり、従って第2のねじ2
7は木材11に対してゆるみのない強固なねじ込み状態
となる。
【0030】第2のねじ27が木材11に螺入したのち
頭部24が木材11の表面に凹入すべく進み、頭部24
の凹入はドライバーによる押圧と、第2のねじ27によ
る木材11への螺入部分の引込みとにより行なわれるた
め、脆弱なALC12内にある第1のねじ26に過大な
負担をかけることはなく、従ってねじ釘21はALC1
2の破壊による空廻りの発生がなく、木材11を強固に
固定化できる。
【0031】なお、頭部24の木材表面への凹入時に抵
抗が小さくなるよう、頭部24の押圧面に図1で示した
ように切削刃28を形成するようにしてもよい。
【0032】
【効果】以上のように、この考案によると、軸部の先端
側に第1のねじと頭部側に第2のねじをその間に無ねじ
部を介在させて分離状に設けたねじ釘において、第1の
ねじと第2のねじを等しいピッチとし、第1のねじと第
2のねじの位置関係を、第1のねじのつる巻き線の延長
線上に対して第2のねじをずれた位置に設けたので、ね
じ込み時に第2のねじはその先端で木材を押し込むこと
なり、第1のねじと第2のねじは等ピッチであるので
第2のねじのねじ込みが支障なく行なえ、ALCに対し
て木材を密着した状態で確実に固定化することができ
る。
【0033】また、第2のねじは木材に形成された第1
のねじによる螺道と異なる位置に螺入するので、第2の
ねじは木材に対してゆるみのない強固な螺入状態とな
り、木材の表面に頭部を沈み込ませるとき、第2のねじ
が木材に螺入する部分で引込むので、脆弱なALC内に
位置する第1のねじに大きな負担をかけることがなく、
従ってALCの破壊による空廻りの発生が防止でき、木
材の固定が強固に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るねじ釘の正面図
【図2】第1のねじと第2のねじの関係を示す説明図
【図3】第2のねじのねじ込み部分を示す説明図
【図4】Aは従来のねじ釘の第1の例を示すねじ込み途
中の断面図、Bは同上の完全なねじ込み状態を示す断面
【図5】A、B、Cは同上におけるねじ込み始めの工程
を示す説明図
【図6】Aは従来のねじ釘の第2の例を示すねじ込み途
中の断面図、Bは同上の完全なねじ込み状態を示す断面
【図7】Aは従来のねじ釘の第3の例を示すねじ込み途
中の断面図、Bは同上の完全なねじ込み状態を示す断面
【符号の説明】
21 ねじ釘 22 軸部 23 尖端 24 頭部 25 無ねじ部 26 第1のねじ 27 第2のねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部の先端に尖端と後端に頭部を設け、
    部の外周に、途中の無ねじ部を挟んで先端側の第1の
    ねじと後端側の第2のねじを分離して設けたねじ釘にお
    いて、第1のねじと第2のねじは同じピッチとなり、第
    1のねじに対して第2のねじは、第1のねじのつる巻き
    線の延長線上からずれた位置に設けられていることを特
    徴とするねじ釘。
JP1991029650U 1991-04-26 1991-04-26 ねじ釘 Expired - Lifetime JPH0729295Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991029650U JPH0729295Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 ねじ釘

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991029650U JPH0729295Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 ねじ釘

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04124317U JPH04124317U (ja) 1992-11-12
JPH0729295Y2 true JPH0729295Y2 (ja) 1995-07-05

Family

ID=31913471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991029650U Expired - Lifetime JPH0729295Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 ねじ釘

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5418612Y2 (ja) * 1975-10-23 1979-07-12

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Publication number Publication date
JPH04124317U (ja) 1992-11-12

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