JPH07291897A - p−置換フェノキシアセチル化合物 - Google Patents

p−置換フェノキシアセチル化合物

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JPH07291897A
JPH07291897A JP11013994A JP11013994A JPH07291897A JP H07291897 A JPH07291897 A JP H07291897A JP 11013994 A JP11013994 A JP 11013994A JP 11013994 A JP11013994 A JP 11013994A JP H07291897 A JPH07291897 A JP H07291897A
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JP
Japan
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compound
group
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mol
present
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Application number
JP11013994A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yamakawa
一義 山川
Tadahisa Sato
忠久 佐藤
Koichi Hanaki
幸一 花木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は、tert−ブチル基または、パラ位に
炭素数1〜18のアルコキシ基を有するフェニル基を表
わし、R2 は−CO23 またはフェニルスルホニル基
を表わす。R3 は水素原子または炭素数1〜18のアル
キル基を表わす。)で表わされる化合物。 【効果】 本発明の化合物は、簡便な方法により、イエ
ローカプラーを合成することができる合成中間体として
用いられる。イエローカプラーの工業的規模での製造を
容易に、短工程で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録材料、例えばハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料に用いられるイエローカプラ
ーの製造、医薬の中間体の製造などにおいて、合成中間
体として用いられる新規な置換アセチル化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー写真感光材料に用いられるイエロ
ーカプラーとして、カップリング位に置換フェノキシ基
を有する2当量カプラーが数多く知られている(米国特
許第3,894,875号、米国特許第4,511,6
49号、米国特許第5,215,878号など参照)。
その合成法としては、以下に示すようにスキーム1が知
られている。すなわち、β−ケトエステル化合物をキ
ー中間体とし、アニリン化合物との反応によりβ−ケト
アニリド化合物を得、さらにハロゲン化(を得
る)、置換反応(を得る)を行うものが一般的であ
る。
【0003】
【化3】
【0004】(式中、R5 はアルキル基、アリール基を
表わし、Ar、Ar’はアリール基を表わし、Xはハロ
ゲン原子を表わす。) しかし、β−ケトエステル化合物からβ−ケトアニリド
化合物に変換する工程で高温を必要とすること、離脱基
を導入する工程で一部還元的脱ハロゲン化が起こるこ
と、離脱基を過剰に用いる必要があること、などからこ
の方法の改良が試みられている(米国特許第4,23
0,851号など参照)が、まだ満足すべき方法は完成
されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の難点を克服し、ハロゲン化銀カラー写真感
光材料に用いられるイエローカプラーを簡便に合成する
ことを可能にする新規な合成中間体を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来のイ
エローカプラーの製造に際しての問題点を克服するた
め、鋭意研究を行った結果、一般式(I)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 はtert−ブチル基または
パラ位に炭素数1〜18のアルコキシ基を有するフェニ
ル基を表わし、R2 は−CO23 または一般式(II)
で表わされる基を表わす。R3 は水素原子または炭素数
1〜18のアルキル基を表わす。 一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R4 は水素原子またはベンジル基
を表わす。))で表わされる化合物が、上記の目的に適
合し、イエローカプラーの有用な合成中間体となりうる
ことを見出し、この知見に基づき本発明をなすに至っ
た。
【0011】本発明の化合物において好ましい置換基の
組合せを示す。 (1)R1 がtert−ブチル基またはp−メトキシフ
ェニル基を表わし、R2は−CO23 を表わし、R3
は炭素数1〜18のアルキル基を表わす。 (2)上記(1)においてR3 がメチル基を表わす。 (3)R1 がtert−ブチル基またはp−メトキシフ
ェニル基を表わし、R2は一般式(II)で表わされる基
を表わし、R4 はベンジル基を表わす。 以下に、本発明の化合物について、詳細に説明する。R
1 はtert−ブチル基またはパラ位に炭素数1〜18
のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ヘキサデ
シルオキシ、オクタデシルオキシ)を有するフェニル基
を表わす。R1 はより好ましくはtert−ブチル基、
p−メトキシフェニル基、p−ヘキサデシルオキシフェ
ニル基、p−オクタデシルオキシフェニル基を表わし、
特に好ましくはtert−ブチル基またはp−メトキシ
フェニル基を表わす。R2 は−CO23 または一般式
(II)で表わされる基を表わし、R3 は水素原子または
炭素数1〜18のアルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、ブチル、ドデシル、ヘキサデシル)を表わ
す。R3 はより好ましくは炭素数1〜18のアルキル基
を表わし、さらに好ましくはメチル基を表わす。R4
水素原子またはベンジル基を表わし、好ましくはベンジ
ル基を表わす。
【0012】次に本発明の化合物の製造方法を説明す
る。本発明の化合物は下記スキーム2に示すように、α
−ハロアセチル化合物とフェノール類を塩基性条件下反
応させることによって合成することができる。反応モル
比はα−ハロアセチル化合物とフェノール類のモル比
で、通常1:5〜5:1、好ましくは1:2〜2:1で
ある。
【0013】
【化6】
【0014】この反応に用いられる塩基としては、水素
化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの無機塩基、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセン(DBU)、1,5−ジアザビシ
クロ[4.3.0]−5−ノネン(DBN)、N,N−
ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンなどの
有機塩基が用いられる。塩基の使用量は特に制限はない
が通常フェノール類に対して0.5〜2当量、好ましく
は0.8〜1.2当量である。反応溶媒としてはエーテ
ル、THF、ジオキサン、アセトニトリル、DMF、
N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリドン(DMI)、1−メチル
−2−ピロリドン(NMP)などがあげられる。反応温
度は0℃〜140℃、好ましくは10〜100℃であ
る。反応時間は制限はないが、通常0.5〜10時間、
好ましくは1〜5時間である。
【0015】本発明の化合物は、以下のスキーム3に示
すように、写真用イエローカプラーの合成中間体として
有用である。
【0016】
【化7】
【0017】本発明の化合物はその1モルを0.5〜2
モル、好ましくは0.8〜1.2モルのイソシアナート
化合物またはその前駆体であるフェニルウレタン化合物
と塩基存在下反応させることにより収率よく、イエロー
カプラーへと導かれる。イソシアネート化合物は、対応
するアニリン誘導体とホスゲンから容易に合成される。
フェニルウレタン化合物は、対応するアニリン誘導体と
クロロ炭酸フェニルより容易に合成できる。用いられる
塩基としては、LDA(リチウムジイソプロピルアミ
ド)、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシ
ド、ナトリウムメトキシドなどがあげられる。塩基の使
用量は本発明の化合物1モルに対して、0.9〜5モ
ル、好ましくは1〜3モル用いられる。アセチル化合物
とイソシアナート化合物から、β−ケトアニリド化合物
を合成する方法は、公知であり、以下に示すようなもの
が代表的なものとして知られている。
【0018】
【化8】
【0019】以下に本発明の化合物の具体例を示すが、
本発明の化合物はこれらに限定されるものではない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【実施例】以下に実施例に基づき本発明をさらに詳細に
説明するが本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1((2)の合成) 4−ヒドロキシ安息香酸メチル3.04g(0.02モ
ル)、クロロピナコロン3.0g(0.022モル)、
トリエチルアミン3.1ml(0.022モル)をアセ
トニトリル30mlに溶解し、13時間加熱還流を行っ
た。冷却後、酢酸エチル、水を加え、分液、水洗を行
い、溶媒を留去して得られた油状物をシリカゲルクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜
5/1)にて精製を行った。さらに、n−ヘキサンにて
晶析を行い、(2)を無色結晶として、4.2g得た。
収率84%。 融点 60−63℃ 1H−NMR(200MHz:CDCl3 ) δppm 1.26(s,9H) 3.88(s,3H) 4.93(s,2H) 6.86(d,2H,J=9.3Hz) 7.98(d,2H,J=9.3Hz)
【0023】実施例2((6)の合成) クロロピナコロン3.0g(0.022モル)、ビスフ
ェノール S モノベンジルエーテル6.8g(0.0
2モル)、トリエチルアミン3.1ml(0.022モ
ル)をアセトニトリル50mlに分散し15時間加熱還
流を行った。室温にもどし、酢酸エチル、水を加え、分
液、水洗後、溶媒を留去し、アセトニトリルにて晶析を
行い、(6)を無色結晶として、6.5g得た。収率7
4%。 融点 195−197℃ 1H−NMR(200MHz:CDCl3 ) δppm 1.27(s,9H) 4.93(s,2H) 5.10(s,2H) 6.88(d,2H,J=9.0Hz) 7.02(d,2H,J=9.0Hz) 7.40(m,5H) 7.83(d,4H,J=9.0Hz)
【0024】上記と同様にして合成した代表的な本発明
の化合物の物性値を以下に示す。 化合物(9) 融点 131−133.5℃ 1H−NMR(200MHz:CDCl3 ) δppm 3.88(s,3H) 3.90(s,3H) 5.28(s,2H) 6.92(d,2H,J=9.3Hz) 6.96(d,2H,J=8.7Hz) 7.98(d,2H,J=9.3Hz) 8.00(d,2H,J=8.7Hz)
【0025】 化合物(14) 融点 155−157℃ 1H−NMR(200MHz:CDCl3 ) δppm 3.90(s,3H) 5.10(s,2H) 5.29(s,2H) 6.96(d,4H,J=9.0Hz) 7.01(d,2H,J=9.3Hz) 7.38(m,5H) 7.81(d,4H,J=9.0Hz) 7.95(d,2H,J=9.3Hz)
【0026】参考例1(本発明の化合物(6)を用いた
イエローカプラー(Y−3)の合成) 2−クロロ−5−ヘキサデカンスルホンアミドアニリン
43.1g(0.1モル)をアセトニトリル500ml
に分散し、ピリジン8.3ml(0.107モル)を加
えたのち、水冷下、クロロ炭酸フェニル13.4ml
(0.106モル)を滴下した。2時間撹拌したのち、
水200mlを加え、ろ過した。水洗い、アセトニトリ
ル洗いを繰り返し、N−(2−クロロ−5−ヘキサデカ
ンスルホンアミドフェニル)−フェノキシカルボンアミ
ド(以下フェニルウレタンと呼ぶ)を白色結晶として5
0.7g得た。収率92%。融点81−83℃。N,N
−ジメチルホルムアミド5mlに水素化ナトリウム(6
0%)0.46g(0.0115モル)を分散し、窒素
雰囲気下、本発明の化合物(6)2.0g(0.004
5モル)と上で合成したフェニルウレタン1.65g
(0.003モル)をN,N−ジメチルホルムアミド1
5mlに溶解した溶液を20分かけて滴下した。滴下
後、さらに3時間室温にて撹拌した。希塩酸水に注ぎ、
酢エチ抽出、水洗、濃縮を行い、クロマトグラフィー
(n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)にて精
製を行い、アモルファスとして(Y−3)を1.40g
得た。収率52%。n−ヘキサン−酢酸エチルにて晶析
し、結晶として単離できた。融点95−97℃。
【0027】次に、本発明の化合物を用いて合成される
イエローカプラーの代表例を示す。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】その他のイエローカプラーについても同様
の方法にて、合成できる。カプラーの融点を示す。
【0031】
【表5】
【0032】なお、本発明の化合物(6)より合成され
るイエローカプラー(Y−3)は高活性な、2当量イエ
ローカプラーであり、ハロゲン化銀の使用量低減、感度
の向上、発色性等に大きく寄与していた。
【0033】
【発明の効果】本発明の化合物は、簡便な方法により、
イエローカプラーを合成することができる合成中間体と
して用いられる。本発明の化合物によれば、イエローカ
プラーの工業的規模での製造を容易に、短工程で行うこ
とができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は、tert−ブチル基または、パラ位に
    炭素数1〜18のアルコキシ基を有するフェニル基を表
    わし、R2 は−CO23 または一般式(II)で表わさ
    れる基を表わす。R3 は水素原子または炭素数1〜18
    のアルキル基を表わす。)で表わされる化合物。 一般式(II) 【化2】 (式中、R4 は水素原子またはベンジル基を表わす。)
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