JPH0729182A - 情報再生方法及び情報記録再生方法 - Google Patents

情報再生方法及び情報記録再生方法

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JPH0729182A
JPH0729182A JP5177092A JP17709293A JPH0729182A JP H0729182 A JPH0729182 A JP H0729182A JP 5177092 A JP5177092 A JP 5177092A JP 17709293 A JP17709293 A JP 17709293A JP H0729182 A JPH0729182 A JP H0729182A
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邦男 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭
から各所定ブロック数までの圧縮情報を予めバッファメ
モリーに記憶する(S1)。デジタル情報を再生すると
きに(S2)、バッファメモリーにおける各ブロックの
圧縮情報を情報伸長処理回路にて伸長した後に(S
3)、再生すると共に(S4)、同種のデジタル情報に
おける各ブロックの続きの所定圧縮情報をバッファメモ
リーに順次補充記憶する(S5)ことにより同種のデジ
タル情報を連続させて(S6)再生する(S7)。 【効果】 異なる情報を新たに切り替えて再生する場合
に、切り替え動作が緩慢になるのを回避することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光磁気ディス
クを用いた光磁気ディスク記録再生装置やコンパクトデ
ィスク等の情報処理装置に適用されるものであって、複
数の異種の連続したデジタル情報をそれぞれ複数のブロ
ックに分割してかつ圧縮して記録された記録媒体を記録
及び再生する情報再生方法及び情報記録再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、連続したデジタル情報としての例
えばデジタルオーディオ情報を記録再生する光ディスク
記録再生装置がある。
【0003】この光ディスク記録再生装置は、例えば、
図14に示すように、記録と再生ができるようになって
おり、記録に際しては、入力端子24からアナログオー
ディオ情報が入力され、A/Dコンバータ14において
デジタルオーディオ情報に変換される。変換された情報
は、記録データ処理回路11にて記録に適した情報に変
換され、コイルドライバー5を介してコイル4に印加さ
れる。そして、コイル4により記録情報に応じた変調磁
界が光ディスク1に印加されることになる。
【0004】一方、コントローラ16からの指令によ
り、レーザドライバー6を介して光ピックアップ3から
高出力の光ビームが光ディスク1に照射され、光ディス
ク1を局所的に温度上昇させることにより、所望の情報
を記録することができるようになっている。
【0005】再生に際しては、TOCメモリー13から
目的とする情報の記録領域を抽出し、光ピックアップ3
を該当領域にアクセスさせる。そして、光ディスク1に
記録された情報は光ピックアップ3により読み取られ、
その情報は再生アンプ7を介して再生データ処理回路1
2に導かれる。
【0006】再生データ処理回路12では、入力情報を
デジタルオーディオ情報に変換しD/Aコンバータ15
に送り出す。D/Aコンバータ15にてアナログオーデ
ィオ情報に変換された情報は出力端子25から出力され
る。
【0007】記録再生の指示は、操作部17から入力さ
れ、コントローラ16にて各部への制御信号となる。
【0008】また、表示部18では、現在の光ピックア
ップ3の位置情報及び動作状況がコントローラ16の制
御により表示されるようになっている。
【0009】ところが、上記の光ディスク記録再生装置
における情報記録再生方法では、光ピックアップ3によ
る光ディスク1からの曲の読み取りと曲の再生とが実時
間で実行される。このため、再生する曲を切り替える場
合には、光ピックアップ3のアクセス動作が発生し、再
生がしばらく中断されるので、間延びした切り替え動作
となるという問題点を有している。
【0010】これを改善するために、本出願人は特願平
4−9702号において、バッファメモリーを設けて、
光ディスクにおける再生しようとする例えばA曲のデジ
タル情報を、先に、バッファメモリーに記憶し、再生は
このバッファメモリーに記憶されたものに基づいて行う
情報再生方法を提案している。
【0011】そして、この情報再生方法により、再生す
る曲を切り替える場合に従来よりも早く切り替え得るよ
うになっている。すなわち、例えば、4秒間のデジタル
オーディオ情報を圧縮により1秒間の情報に変換して光
ディスクに記録したとすると、再生においては、光ピッ
クアップは光ディスクから1秒間でこの情報を読み取る
ことにより、本発明の説明図である図2に示すように、
情報伸長処理回路21を用いて4秒間のオーディオ再生
が可能となる。このことは、光ピックアップ3が3秒間
は何もしなくてよいことを意味し、この空き時間を利用
して別の異なる曲を読み取ることが可能となる。また、
一旦バッファメモリー19に記憶された曲を再度再生す
る場合には、このバッファメモリー19から直ちに再生
できるので、曲の切り替え時間を短縮することができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の情報再生方法では、光ディスク1に記録された異な
る種類の曲を新たに再生する場合には、その再生時に、
再生しようとする曲のバッファメモリー19への記憶が
行われるため、やはり、光ピックアップ3のアクセス動
作が発生し再生がしばらく中断されるので、間延びした
切り替え動作となるという問題点を有している。
【0013】さらに、従来の情報再生方法では、バッフ
ァメモリー19に全ての曲を記憶するために、バッファ
メモリー19に大きな容量が要求されるという問題点を
有している。
【0014】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、異なる情報を新たに切り
替えて再生する場合においても、直ちに再生することが
でき、切り替え動作が緩慢になるのを回避し得ると共
に、記憶手段の記憶容量の低減を図り得る情報再生方法
及び情報記録再生方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報再生方法は、上記課題を解決するために、複数の異種
の連続した、例えば、A曲、B曲、C曲等のデジタル情
報をそれぞれ複数のブロックに分割してかつ圧縮して記
録された記録媒体を再生する情報再生方法において、上
記異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各所
定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手段に記憶し、
上記デジタル情報を再生するときに、記憶手段における
各ブロックの圧縮情報を情報伸長手段にて伸長した後に
再生すると共に、同種のデジタル情報における各ブロッ
クの続きの所定圧縮情報を記憶手段に順次補充記憶する
ことにより同種のデジタル情報を連続させて再生するこ
とを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明の情報再生方法は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の情報再生方法
において、上記記憶手段は、異種のデジタル情報におけ
るその異種の数にて論理的に分割されていることを特徴
としている。
【0017】請求項3記載の発明の情報再生方法は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の情報再生方法
において、上記記憶手段は、異種のデジタル情報におけ
るそれぞれの先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報
を記憶すると共に、さらに、続きの複数ブロックの圧縮
情報を別領域に記憶し得ることを特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明の情報再生方法は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の情報再生方法
において、上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの
先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を記憶手段に
予め記憶することを装置の起動時に実行することを特徴
としている。
【0019】請求項5記載の発明の情報再生方法は、上
記課題を解決するために、請求項1記載の情報再生方法
において、上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの
先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を記憶手段に
記憶することと、デジタル情報の再生とを同時に並行し
て行うことを特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明の情報記録再生方法
は、上記課題を解決するために、複数の異種の連続した
デジタル情報をそれぞれ複数のブロックに分割してかつ
圧縮して記録された記録媒体を記録再生する情報記録再
生方法において、上記異種のデジタル情報におけるそれ
ぞれの先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を予め
記憶手段に記憶し、上記異種のデジタル情報におけるそ
れぞれの先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報の集
まりを上記記録媒体に記録し、上記デジタル情報を再生
するときに、記憶手段における各ブロックの圧縮情報を
情報伸長手段にて伸長した後に再生すると共に、同種の
デジタル情報における各ブロックの続きの所定圧縮情報
を記憶手段に順次補充記憶することにより同種のデジタ
ル情報を連続させて再生することを特徴とする情報記録
再生方法。
【0021】
【作用】請求項1の方法によれば、異種の、例えば、A
曲、B曲、C曲等のデジタル情報におけるそれぞれの先
頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手段
に記憶し、上記デジタル情報を再生するときに、記憶手
段における各ブロックの圧縮情報を情報伸長手段にて伸
長して再生する。したがって、最初に何れの曲を再生す
る場合においても、再生時に記録媒体のアクセスをする
必要がなく、直ちに再生することができる。
【0022】そして、再生されている曲については、記
憶手段の記憶に基づく再生が行われている間に続きのブ
ロックが順次記憶手段に補充記憶されるので、これによ
って、その曲を連続させて終了するまで再生することが
可能である。
【0023】したがって、異なる情報を新たに切り替え
て再生する場合においても、直ちに再生することがで
き、切り替え動作が緩慢になるのを回避することが可能
となる。
【0024】また、請求項2の方法によれば、記憶手段
は、異種のデジタル情報におけるその異種の数にて論理
的に分割されている。したがって、異種のデジタル情報
は、この論理的に分割された各領域内で、続きのブロッ
クが順次補充記憶されて再生することになる。この結
果、記憶手段の記憶容量の低減を図ることができる。
【0025】また、請求項3の方法によれば、異種のデ
ジタル情報へ再生を切り替える場合に、記憶手段には異
種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブ
ロック数までの圧縮情報が常に記憶してあるので、いつ
でも任意の種類のデジタル情報に切り替えることができ
る。そして、同種の続きのブロックの圧縮情報は、記憶
手段における別領域にて順次補充記憶されるので、これ
によって、その曲を連続させて終了するまで再生するこ
とが可能である。したがって、1種類分の別領域を確保
しておけば良いので、記憶手段の記憶容量の低減を図り
つつ、最低限、異なる情報を新たに切り替えて再生する
場合においても、切り替え動作が緩慢になるのを回避す
ることが可能となる。
【0026】また、請求項4の方法によれば、異種のデ
ジタル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブロック
数までの圧縮情報を記憶手段に予め記憶することが、装
置の起動時に実行されるので、使用者には、上記記憶作
業が装置の起動時の準備作業として認識される。そし
て、再生時には上記記憶作業が終了している状態となっ
ているので、再生時に待たされることなく任意のデジタ
ル情報を瞬時に再生することができる。したがって、異
なる情報を新たに切り替えて再生する場合においても、
切り替え動作が緩慢になるのを回避することが可能とな
る。
【0027】また、請求項5の方法によれば、最初のデ
ジタル情報を再生している間に、他の複数の異種のデジ
タル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブロック数
までの圧縮情報を記憶手段に記憶することが同時に並行
して行われるので、先頭から各所定ブロック数までの圧
縮情報の記憶手段への記憶作業のためのみの時間を要し
ない。また、これによって、異なる情報を新たに切り替
えて再生する場合においても、切り替え動作が緩慢にな
るのを回避することが可能となる。
【0028】また、請求項6の方法によれば、異種のデ
ジタル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブロック
数までの圧縮情報の集まりを上記記録媒体に記録するの
で、記憶手段に先頭圧縮情報を登録する際にアクセス動
作の回数を低減することが可能となり、ひいては、異な
る情報を新たに切り替えて再生する場合においても、切
り替え動作が緩慢になるのを回避することが可能とな
る。
【0029】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図4
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】本実施例の情報記録再生装置としての例え
ば光ディスク記録再生装置は、図2に示すように、記録
媒体としての光ディスク1に記録情報に応じた変調磁界
を印加するためのコイル4、記録データ処理回路11、
記憶手段としてのバッファメモリー19、情報圧縮処理
回路20等を有すると共に、光ディスク1に光ビームを
照射するための光ピックアップ3、再生アンプ7、コン
トローラ16等を備えており、記録と再生ができるよう
になっている。
【0031】上記光ディスク記録再生装置にて、光ディ
スク1に記録する方法について、説明する。
【0032】記録に際しては、図2に示すように、ま
ず、記録対象となるアナログオーディオ情報が、入力端
子24から入力され、A/Dコンバータ14にてデジタ
ルオーディオ情報に変換される。変換されたデジタルオ
ーディオ情報は、情報圧縮処理回路20にてブロック毎
に分割して圧縮される。この圧縮された情報は、バッフ
ァメモリー19を介して記録データ処理回路11にて記
録に適した情報にそれぞれ変換され、その後コイルドラ
イバー5を介してコイル4に印加され、さらに、コイル
4により記録情報に応じた変調磁界が光ディスク1に印
加される。同時に、コントローラ16からの指令により
レーザドライバー6を介して光ピックアップ3から高出
力の光ビームが光ディスク1に照射され、光ディスク1
を局所的に温度上昇させることにより、所望の情報を記
録することができるようになっている。その後も、同様
にして、情報記録の圧縮動作と記録とが同時に実行され
て行く。
【0033】また、光ディスク1には、絶対アドレスが
事前情報として予め記録されており、光ピックアップ3
から得られる情報が再生アンプ7を経由して事前記録情
報検出回路8に入力され、情報の一部はCLV( Const
ant Linear Velocity ) 回路10に導かれる。
【0034】CLV回路10では、入力される情報に基
づきスピンドルモーター2に対して線速度が一定となる
CLV制御を実行する。また、事前記録情報検出回路8
からの情報は絶対アドレス検出回路9にも入力され、光
ピックアップ3の位置情報がコントローラ16に与えら
れる。記録した情報については、その記録した領域の絶
対アドレス情報が位置情報としてTOC( Table Of Co
ntents) メモリー13に登録され管理されることにな
る。
【0035】次に、上記の光ディスク1の再生につい
て、以下に詳細に説明する。なお、ここでは、A曲再生
からB曲再生に切り換える場合について説明している。
【0036】まず、図2及び図3に示すように、時刻t
1に操作部17からA曲再生を指定し、コントローラ1
6に入力する。この時点でのバッファメモリー19内に
は、図4に示すように、アドレスAからA曲の先頭の圧
縮情報a0・a1・a2が、アドレスBからB曲の先頭
の圧縮情報b0・b1・b2が、アドレスCからC曲の
先頭の圧縮情報c0・c1・c2が、アドレスDからD
曲の先頭の圧縮情報d0・d1・d2が、以下同様にし
て、アドレスNからN曲の先頭の圧縮情報n0・n1・
n2が既に格納されている。
【0037】したがって、まずコントローラ16はバッ
ファメモリー19内のA曲の先頭圧縮情報a0を情報伸
長手段としての情報伸長処理回路21に送る。圧縮情報
a0は、情報伸長処理回路21にてデジタルオーディオ
情報A0に伸長され、D/Aコンバータ15に送られ、
アナログオーディオ情報として出力端子25から出力さ
れる。
【0038】この一連の制御は、回路部内のみで処理さ
れるため、時刻t1からA曲は再生されることになる。
【0039】次に、コントローラ16はTOCメモリー
13からA曲の記録領域の位置情報を抽出する。この情
報に基づいて、光ピックアップ3は、図3に示すよう
に、上記バッファメモリー19に格納してある圧縮情報
a0・a1・a2の続きの圧縮情報a3が記録されてい
る絶対アドレス1クラスター3セクターにアクセスし、
時刻t2から光ディスク1よりA曲の記録圧縮情報a3
〜a12の読み取りを再生アンプ7を介して開始する。
【0040】このアクセス中に、デジタルオーディオ情
報A0の再生が終了し、引き続き、バッファメモリー1
9から圧縮情報a1が情報伸長処理回路21に送られ、
デジタルオーディオ情報A1となってD/Aコンバータ
15に送られ、アナログオーディオ情報としての出力端
子25から出力される。
【0041】光ディスク1より読み取られた圧縮情報
は、再生データ処理回路12を経由してバッファメモリ
ー19のアドレスN+3から格納される。
【0042】この読み取り中にデジタルオーディオ情報
A1の再生が終了し、引き続きバッファメモリー19か
ら圧縮情報a2が情報伸長処理回路21に送られ、デジ
タルオーディオ情報A2となってD/Aコンバータ15
に送られ、アナログオーディオ情報として出力端子25
から出力される。
【0043】時刻t3で、バッファメモリー19はアド
レスENDにて圧縮情報で満杯の状態となるが、既にア
ドレスN+3の圧縮情報a3は伸長されているためこの
圧縮情報a3は不要となる。したがって、引き続き光デ
ィスク1からの読み取りを継続し、圧縮情報a12をバ
ッファメモリー19のアドレスN+3に格納する。
【0044】読み取りを終了した時刻t4から、光ピッ
クアップ3はバッファメモリー19に空き領域が発生す
るまで待機状態となる。
【0045】時刻t5でデジタルオーディオ情報A3の
再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情報a4
が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディオ
情報A4となってD/Aコンバータ15に送られ、アナ
ログオーディオ情報として出力端子25から出力され
る。
【0046】したがって、圧縮情報a4は不要となるた
め、光ピックアップ3は光ディスク1から情報の読み取
りを再開し圧縮情報a13をバッファメモリー19に格
納する。そして、バッファメモリー19に空き領域が発
生するまで待機状態となり、A曲の再生動作が続行され
る。
【0047】次に、時刻t9で操作部17からB曲の再
生を指定しコントローラ16に入力する。コントローラ
16はA曲のデジタルオーディオ情報A5の再生を中断
し、A曲の場合と同様に、まず、バッファメモリー19
内のアドレスBの圧縮情報b0を情報伸長処理回路21
に送る。圧縮情報b0は情報伸長処理回路21でデジタ
ルオーディオ情報B0に伸長され、D/Aコンバータ1
5に送られ、アナログオーディオ情報として出力端子2
5から出力される。
【0048】この一連の制御は、回路内部のみで処理さ
れるため、時刻t9からB曲は再生されることになり、
A曲からB曲への切り替えが一瞬にして実行される。
【0049】次に、コントローラ16は、TOCメモリ
ー13からB曲の圧縮情報b3〜b13の読み取りを再
生アンプ7を介して開始する。
【0050】このアクセス中にデジタルオーディオ情報
B0の再生が終了し、引き続きバッファメモリー19か
ら圧縮情報b1が情報伸長処理回路21に送られ、デジ
タルオーディオ情報B1となってD/Aコンバータ15
に送られ、アナログオーディオ情報として出力端子25
から出力される。
【0051】さらに、その後、デジタルオーディオ情報
B1の再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情
報b2が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオー
ディオ情報b2となってD/Aコンバータ15に送ら
れ、アナログオーディオ情報として出力端子25から出
力される。
【0052】この読み取り中にデジタルオーディオ情報
B2の再生が終了し、今度はバッファメモリー19のア
ドレスN+3から読み取った圧縮情報b3が情報伸長処
理回路21に送られ、デジタルオーディオ情報B3とな
って、D/Aコンバータ15に送られ、アナログオーデ
ィオ情報として出力端子25から出力される。
【0053】さらに、その後、デジタルオーディオ情報
B3の再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情
報b4が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオー
ディオ情報B4が情報伸長処理回路21に送られ、デジ
タルオーディオ情報としての出力端子25から出力され
る。
【0054】時刻t11でバッファメモリー19はアド
レスENDにて圧縮情報で満杯の状態となるが、既に、
アドレスN+3の圧縮情報b3、さらに次の圧縮情報b
4は伸長されているため、これらの圧縮情報は不要とな
る。したがって、引き続き光ディスク1からの読み取り
を継続し圧縮情報b12・b13をバッファメモリー1
9のアドレスN+3から格納する。
【0055】読み取りを終了した時刻t12から、光ピ
ックアップ3はバッファメモリー19に空き領域が発生
するまで待機状態となる。
【0056】時刻t13でデジタルオーディオ情報B4
の再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情報b
5が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディ
オ情報B5となってD/Aコンバータ15に送られ、ア
ナログオーディオ情報として出力端子25から出力され
る。
【0057】したがって、圧縮情報b5は不要となるた
め、光ピックアップ3は光ディスク1から情報の読み取
りを再開し圧縮情報b14をバッファメモリー19に格
納する。そして、バッファメモリー19に空き領域が発
生するまで待機状態となる。このように、本実施例の情
報再生方法は、図1のフローチャートに示すように、異
種の、例えば、A曲、B曲、C曲等のデジタル情報にお
けるそれぞれの先頭から各3ブロックまでの圧縮情報を
予めバッファメモリー19に記憶し(S1)、上記デジ
タル情報を再生するときに(S2)、バッファメモリー
19における各ブロックの圧縮情報を情報伸長処理回路
21にて伸長した後に(S3)、再生する(S4)。し
たがって、最初に何れの曲を再生する場合においても、
そのときに光ディスク1のアクセスをする必要がないの
で再生を直ちに行うことができる。そして、再生されて
いる曲については、バッファメモリー19の記憶に基づ
く再生が行われている間に続きのブロックが順次バッフ
ァメモリー19に補充記憶され(S5)、情報伸長処理
回路21にて伸長した後に(S6)、再生される(S
7)ので、これによって、その曲を連続させて終了する
まで再生することが可能である。
【0058】したがって、異なる情報を新たに切り替え
て再生する場合においても、直ちに再生できるので、切
り替え動作が緩慢になるのを回避することが可能とな
る。
【0059】また、本実施例の情報再生方法は、異種の
デジタル情報へ再生を切り替えるときに、バッファメモ
リー19には、異種のデジタル情報におけるそれぞれの
先頭から各3ブロックまでの圧縮情報が常に記憶してあ
るので、いつでも任意の種類のデジタル情報に切り替え
ることができる。そして、同種の続きのブロックの圧縮
情報は、バッファメモリー19における別領域にて順次
補充記憶されるので、これによって、その曲を連続させ
て終了するまで再生することが可能である。したがっ
て、従来よりもバッファメモリー19の記憶容量の低減
を図りつつ、最低限、異なる情報を新たに切り替えて再
生する場合においても、切り替え動作が緩慢になるのを
回避することが可能となる。
【0060】なお、本実施例のバッファメモリー19に
は、例えば、A曲、B曲、C曲等のデジタル情報におけ
るそれぞれの先頭から各3ブロックまでの圧縮情報が記
憶されているが、必ずしもこれに限らず、各1あるいは
各2さらには各4以上のブロックまでの圧縮情報を記憶
することも可能である。
【0061】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図2、
図4、図5及び図6に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に
示した部材と同一の機能を有する部材については、同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0062】本実施例の情報再生方法は、図6に示すよ
うに、バッファメモリーの論理的領域区分の仕方が実施
例1と異なっている。すなわち実施例1では、図4に示
すように、各曲の先頭圧縮情報だけを格納する専用の領
域を設け、それに続く圧縮情報の再生時には、別領域を
使用している。一方、本実施例では、図6に示すよう
に、バッファメモリーの論理的領域を登録曲数に対応し
て均等に分割しており、先頭圧縮情報及びそれに続く圧
縮情報も同じ領域に格納されるようになっている。ここ
でもA曲再生とB曲再生の切り替えの場合について説明
する。
【0063】まず、図2及び図5に示すように、時刻t
1に操作部17よりA曲再生を指定し、コントローラ1
6に入力する。この時点でのバッファメモリー19内に
は、図6に示すように、アドレスAからA曲の先頭の圧
縮情報a0・a1・a2が、アドレスBからB曲の先頭
の圧縮情報b0・b1・b2が、アドレスCからC曲の
先頭の圧縮情報c0・c1・c2が、アドレスDからD
曲の先頭の圧縮情報d0・d1・d2が、以下同様にし
て、アドレスNからN曲の先頭の圧縮情報n0・n1・
n2が既に格納されている。
【0064】したがって、まずコントローラ16はバッ
ファメモリー19内のA曲の先頭圧縮情報a0を情報伸
長処理回路21に送る。圧縮情報a0は、情報伸長処理
回路21にてデジタルオーディオ情報A0に伸長され、
D/Aコンバータ15に送られ、アナログオーディオ情
報として出力端子25から出力される。
【0065】この一連の制御は、回路部内のみで処理さ
れるため、時刻t1の瞬時からA曲は再生されることに
なる。
【0066】次に、コントローラ16はTOCメモリー
13からA曲の記録領域の位置情報を抽出する。この情
報に基づいて、光ピックアップ3は、図5に示すよう
に、上記バッファメモリー19に格納してある圧縮情報
a0・a1・a2の続きの圧縮情報a3が記録されてい
る絶対アドレス1クラスター3セクターにアクセスし、
時刻t2から光ディスク1よりA曲の記録圧縮情報a3
・a4の読み取りを再生アンプ7を介して開始する。
【0067】このアクセス中に、デジタルオーディオ情
報A0の再生が終了し、引き続き、バッファメモリー1
9から圧縮情報a1が情報伸長処理回路21に送られ、
デジタルオーディオ情報A1となってD/Aコンバータ
15に送られ、アナログオーディオ情報としての出力端
子25から出力される。したがって、バッファメモリー
19内のアドレスAからの圧縮情報a0・a1は不要と
なる。よって、光ディスク1より読み取られた圧縮情報
a3・a4は、再生データ処理回路12を経由してバッ
ファメモリー19のアドレスAから順に格納される。
【0068】時刻t3で、バッファメモリー19内のA
曲用の領域は、圧縮情報で満杯の状態となるため、光ピ
ックアップ3は読み取りを終了し、バッファメモリー1
9に空き領域が発生するまで待機状態となる。
【0069】時刻t4でデジタルオーディオ情報A1の
再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情報a2
が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディオ
情報A2となってD/Aコンバータ15に送られ、アナ
ログオーディオ情報として出力端子25から出力され
る。よって、圧縮情報a2は不要となるため、光ピック
アップ3は、光ディスク1から情報の読み取りを再開
し、圧縮情報a5をバッファメモリー19に格納する。
そして、バッファメモリー19に空き領域が発生するま
で待機状態となる。こうして、A曲の再生動作が続行さ
れる。
【0070】次に、時刻t8で、操作部17からB曲の
再生をコントローラ16に入力する。コントローラ16
はA曲のデジタルオーディオ情報A3の再生を中断し、
A曲の場合と同様に、まず、バッファメモリー19内の
アドレスBの圧縮情報b0を情報伸長処理回路21に送
る。圧縮情報b0は情報伸長処理回路21でデジタルオ
ーディオ情報B0に伸長され、D/Aコンバータ15に
送られ、アナログオーディオ情報として出力端子25か
ら出力される。
【0071】この一連の制御は、回路部内のみで処理さ
れるため、時刻t8からB曲は再生されることになり、
A曲からB曲への切り替えが一瞬にして実行される。
【0072】次に、コントローラ16はTOCメモリー
13からA曲の記録領域の位置情報を抽出する。この情
報に基づいて、光ピックアップ3は、再生を終了したA
曲の先頭圧縮情報a0・a1・a2が記録されている絶
対アドレス1クラスター0セクターにアクセスし、時刻
t9から光ディスク1よりA曲の圧縮情報a0・a1・
a2の読み取りを再生アンプ7を介して開始する。読み
取られた圧縮情報は、再生データ処理回路12を経由し
てバッファメモリー19のアドレスAから格納される。
この制御は、次回のA曲再生時に備えて実行するもので
あり、重要である。
【0073】時刻t10で読み取りを終了し、コントロ
ーラ16はTOCメモリー13からB曲の記録領域の位
置情報を抽出する。この位置情報に基づき、光ピックア
ップ3は、図5に示すように、バッファメモリー19に
格納してある圧縮情報b0・b1・b2の続きの圧縮情
報b3が記録されている絶対アドレス4クラスター3セ
クターにアクセスし、時刻t11から光ディスク1より
B曲の圧縮情報b3〜b6の読み取りを再生アンプ7を
介して開始する。
【0074】このアクセス及び読み取り中にデジタルオ
ーディオ情報B0・B1・B2の再生が終了する。
【0075】時刻t13で、デジタルオーディオ情報B
3の再生が終了し、バッファメモリー19から圧縮情報
b4が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーデ
ィオ情報B4となってD/Aコンバータ15に送られ、
アナログオーディオ情報として出力される。したがっ
て、圧縮情報b4は不要となるため、光ピックアップ3
は光ディスク1から情報の読み取りを再開し、圧縮情報
b7をバッファメモリー19に格納する。そして、バッ
ファメモリー19に空き領域が発生するまで待機状態と
なる。こうして、B曲の再生動作が続行される。
【0076】このように、本実施例の情報再生方法は、
バッファメモリー19は、異種のデジタル情報における
その異種の数Nにて論理的に分割されている。したがっ
て、異種のデジタル情報は、この論理的に分割された領
域内で、続きのブロックが順次補充記憶されて再生する
ことになる。この結果、バッファメモリー19の記憶容
量の低減を図ることができる。
【0077】〔実施例3〕本発明の他の実施例を図2、
図7、及び図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示し
た部材と同一の機能を有する部材については、同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0078】本実施例の情報再生方法は、装置の起動時
に各曲の先頭圧縮情報を予めバッファメモリー19に格
納するようになっている。
【0079】すなわち、図2及び図7に示すように、装
置の起動時にコントローラ16はTOCメモリー13か
ら光ディスク1に記録されている全曲の位置情報を抽出
する。この位置情報に基づき光ピックアップ3は、図7
に示すように、A曲の圧縮情報a0が記録されている絶
対アドレス1クラスター0セクターにアクセスを開始
し、時刻t2から圧縮情報a0・a1・a2を読み取
り、再生アンプ7、再生データ処理回路12を経由して
バッファメモリー19のアドレスA(図8参照)から格
納する。読み取りの終了した時刻t3から引き続き光ピ
ックアップ3はB曲の圧縮情報b0が記録されている絶
対アドレス4クラスター0セクターにアクセスを開始す
る。そして、時刻t4から圧縮情報b0・b1・b2を
読み取り、再生アンプ7、再生データ処理回路12を経
由してバッファメモリー19のアドレスB(図8参照)
から格納する。
【0080】以下同様にして、時刻t11に光ディスク
1に記録済みの全曲の先頭圧縮情報をバッファメモリー
19に格納することができる。したがって、時刻t11
以降に再生動作が可能となる。
【0081】このように、本実施例の情報再生方法は、
異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各3ブ
ロックまでの圧縮情報を記憶手段に予め記憶すること
が、装置の起動時に実行されるので、使用者には、上記
作業が装置の起動時の準備作業として認識される。そし
て、再生時には上記作業が終了している状態となってい
るので、再生時に待たされることなく任意のデジタル情
報を瞬時に再生することができる。したがって、異なる
情報を新たに切り替えて再生する場合においても、切り
替え動作が緩慢になるのを回避することが可能となる。
【0082】〔実施例4〕本発明の他の実施例を図2、
図9、及び図10に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に示
した部材と同一の機能を有する部材については、同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0083】本実施例の情報再生方法は、1つの曲を再
生しながら他の曲の先頭圧縮情報をバッファメモリー1
9に格納していくことを特徴としている。
【0084】まず、図2に示すように、操作部17より
A曲再生の指令をコントローラ16に入力する。コント
ローラ16は、TOCメモリー13からA曲の記憶領域
を抽出し位置情報を得る。次いで、図9に示すように、
時刻t1から先ず光ピックアップ3はA曲の記録位置で
ある絶対アドレス1クラスター0セクターにアクセス
し、時刻t2から圧縮情報a0〜a11の読み取りを開
始する。
【0085】時刻t3には圧縮情報a0の読み取りが終
了するため、バッファメモリー19から圧縮情報a0が
情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディオ情
報A0となってD/Aコンバータ15に送られ、アナロ
グオーディオ情報として出力端子25から出力される。
したがって、時刻t3から曲の再生が開始されることに
なる。
【0086】時刻t4でA曲の読み取りを終了する。こ
の時のバッファメモリー19内には、図10に示すよう
に、アドレスAから圧縮情報a0・a1・a2が、さら
にアドレスN+3から圧縮情報a3〜a11が格納され
ている。この読み取りの最中にデジタルオーディオ情報
A1・A2が順次再生される。
【0087】次に、光ピックアップ3はB曲の先頭圧縮
情報を読み取るため、絶対アドレス4クラスター0セク
ターにアクセスを開始し、時刻t5から圧縮情報b0・
b1・b2の読み取りを実行し、バッファメモリー19
のアドレスBから格納する。
【0088】この一連の動作中にもA曲の圧縮情報a3
が情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディオ
情報A0となってD/Aコンバータ15に送られ、アナ
ログオーディオ情報として出力端子25から出力される
ため、A曲の再生は続行される。以下同様にして、C
曲、D曲…N曲と光ディスク1に記録されている全曲の
先頭圧縮情報をバッファメモリー19に格納する。そし
て、同時にA曲の再生も続行される。
【0089】時刻t12に全ての先頭圧縮情報を読み終
えた光ピックアップ3は、A曲の続きの圧縮情報a12
を読み取るために、絶対アドレス1クラスター12セク
ターにアクセスを開始し、時刻t13から読み取りを実
行する。
【0090】このように本実施例の情報再生方法は、最
初のデジタル情報を再生している間に、他の複数の異種
のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各3ブロッ
クまでの圧縮情報をバッファメモリー19に記憶するこ
とを同時に並行して行うので、先頭から各3ブロックま
での圧縮情報のバッファメモリー19への記憶作業のた
めのみの時間を要しない。また、これによって、異なる
情報を新たに切り替えて再生する場合においても、切り
替え動作が緩慢になるのを回避することが可能となる。
【0091】〔実施例5〕本発明の他の実施例を図2、
図11、及び図12に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、説明の便宜上、前記の実施例1の図面に
示した部材と同一の機能を有する部材については、同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0092】本実施例の情報再生方法は、前記実施例4
に示す1つの曲を再生しながら他の曲の先頭圧縮情報を
バッファメモリー19に格納していく方法において、実
施例2に示したように、バッファメモリー19が論理的
領域に分割されているものにおける先頭圧縮情報の読み
取り方法について説明するものである。
【0093】まず、図2に示すように、操作部17より
A曲再生の指令をコントローラ16に入力する。コント
ローラ16は、TOCメモリー13からA曲の記憶領域
を抽出し位置情報を得る。次いで、図11に示すよう
に、時刻t1から先ず光ピックアップ3はA曲の記録位
置である絶対アドレス1クラスター0セクターにアクセ
スし、時刻t2から圧縮情報a0・a1・a2・a3の
読み取りを開始する。
【0094】時刻t3には圧縮情報a0の読み取りが終
了するため、バッファメモリー19から圧縮情報a0が
情報伸長処理回路21に送られ、デジタルオーディオ情
報A0となってD/Aコンバータ15に送られ、アナロ
グオーディオ情報として出力端子25から出力される。
したがって、時刻t3から曲の再生が開始されることに
なる。
【0095】時刻t4でA曲の読み取りを終了する。こ
の時のバッファメモリー19内には、図12に示すよう
に、アドレスAから圧縮情報a3・a1・a2が格納さ
れている。圧縮情報a0は既に伸長されデジタルオーデ
ィオ情報A0として再生されているので、バッファメモ
リー19には存在しない。
【0096】次に、光ピックアップ3はB曲の先頭圧縮
情報を読み取るため、絶対アドレス4クラスター0セク
ターにアクセスを開始し、時刻t5から圧縮情報b0・
b1・b2の読み取りを実行しバッファメモリー19の
アドレスBから格納する。
【0097】このアクセス中にデジタルオーディオ情報
A0の再生が終了し、圧縮情報a1が情報伸長処理回路
21に送られ、デジタルオーディオ情報A1となってD
/Aコンバータ15に送られ、アナログオーディオ情報
として出力端子25から出力される。さらに、読み取り
の間にデジタルオーディオ情報A1の再生も終了し、デ
ジタルオーディオ情報A2の再生が始まる。
【0098】時刻t6でB曲の読み取りを終了した光ピ
ックアップ3は、A曲の続きの圧縮情報a4を読み取る
ため、絶対アドレス10クラスター0セクターにアクセ
スを開始し、時刻t9から圧縮情報c0・c1・c2の
読み取りを実行する。
【0099】以下同様にして、A曲の圧縮情報と他の曲
の先頭圧縮情報を交互に読み取りながら、光ディスク1
に記録済みの全曲の先頭圧縮情報をバッファメモリー1
9に格納することで、A曲の再生が中断することなく継
続される。
【0100】〔実施例6〕本発明の他の実施例を図13
に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明
の便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0101】本実施例の情報記録再生方法は、光ディス
ク1に各曲の圧縮情報を記録するようになっている。
【0102】すなわち、図13に示すように、前記実施
例で得られたバッファメモリー19内における各先頭圧
縮情報を1つの大きな情報として新たに記録される。そ
して、光ディスク1上に記録保存することでバッファメ
モリー19に先頭圧縮情報を登録する際にアクセス動作
の回数を減らすことができるため、装置として迅速な対
応が可能となる。
【0103】このように、本実施例の情報記録再生方法
は、異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各
3ブロックまでの圧縮情報の集まりを光ディスク1に記
録するので、バッファメモリー19に先頭圧縮情報を登
録する際にアクセス動作の回数を低減することが可能と
なり、さらに、異なる情報を新たに切り替えて再生する
場合においても、切り替え動作が緩慢になるのを回避す
ることが可能となる。
【0104】
【発明の効果】請求項1の発明の情報再生方法は、以上
のように、上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの
先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手
段に記憶し、上記デジタル情報を再生するときに、記憶
手段における各ブロックの圧縮情報を情報伸長手段にて
伸長した後に再生すると共に、同種のデジタル情報にお
ける各ブロックの続きの所定圧縮情報を記憶手段に順次
補充記憶することにより同種のデジタル情報を連続させ
て再生する方法である。
【0105】これにより、最初に何れの曲を再生する場
合においても、そのときに記録媒体のアクセスをする必
要がないので再生を直ちに行うことができる。また、再
生されている曲については、記憶手段の記憶に基づく再
生が行われている間に続きのブロックが順次記憶手段に
補充記憶されるので、その曲を連続させて終了するまで
再生することが可能である。
【0106】したがって、異なる情報を新たに切り替え
て再生する場合においても、切り替え動作が緩慢になる
のを回避することが可能となるという効果を奏する。
【0107】請求項2の発明の情報再生方法は、以上の
ように、請求項1の情報再生方法において、記憶手段
は、異種のデジタル情報におけるその異種の数にて論理
的に分割されている方法である。
【0108】これにより、異種のデジタル情報は、この
論理的に分割された領域内で、続きのブロックが順次補
充記憶されて再生することになる。この結果、請求項1
の発明の効果に加えて、記憶手段の記憶容量の低減を図
ることができるという効果を奏する。
【0109】請求項3の発明の情報再生方法は、以上の
ように、請求項1の情報再生方法において、記憶手段
は、異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各
所定ブロック数までの圧縮情報を記憶すると共に、さら
に、続きの複数ブロックの圧縮情報を別領域に記憶し得
る方法である。
【0110】これにより、異種のデジタル情報へ再生を
切り替えるときに、いつでも任意の種類のデジタル情報
に切り替えることができる。そして、同種の続きのブロ
ックの圧縮情報は、記憶手段における別領域にて順次補
充記憶されるので、これによって、その曲を連続させて
終了するまで再生することが可能である。したがって、
記憶手段の記憶容量の低減を図りつつ、最低限、異なる
情報を新たに切り替えて再生する場合においても、切り
替え動作が緩慢になるのを回避することが可能となると
いう効果を奏する。
【0111】請求項4の発明の情報再生方法は、以上の
ように、請求項1の情報再生方法において、異種のデジ
タル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブロック数
までの圧縮情報を記憶手段に予め記憶することを、装置
の起動時に実行する方法である。
【0112】これにより、使用者には、上記作業が装置
の起動時の準備作業として認識される。そして、再生時
には上記作業が終了している状態となっているので、再
生時に待たされることなく任意のデジタル情報を瞬時に
再生することができる。したがって、異なる情報を新た
に切り替えて再生する場合においても、切り替え動作が
緩慢になるのを回避することが可能となるという効果を
奏する。
【0113】請求項5の発明の情報再生方法は、以上の
ように、請求項1の情報再生方法において、異種のデジ
タル情報におけるそれぞれの先頭から各所定ブロック数
までの圧縮情報を記憶手段に記憶することと、デジタル
情報の再生とを同時に並行して行う方法である。
【0114】これにより、先頭から各所定ブロック数ま
での圧縮情報の記憶手段への記憶作業のためのみの時間
を要しない。また、これによって、異なる情報を新たに
切り替えて再生する場合においても、切り替え動作が緩
慢になるのを回避することが可能となるという効果を奏
する。
【0115】請求項6の発明の情報記録再生方法は、以
上のように、異種のデジタル情報におけるそれぞれの先
頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手段
に記憶し、上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの
先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報の集まりを上
記記録媒体に記録し、上記デジタル情報を再生するとき
に、記憶手段における各ブロックの圧縮情報を情報伸長
手段にて伸長した後に再生すると共に、同種のデジタル
情報における各ブロックの続きの所定圧縮情報を記憶手
段に順次補充記憶することにより同種のデジタル情報を
連続させて再生する方法である。
【0116】これにより、記憶手段に先頭圧縮情報を登
録する際にアクセス動作の回数を低減することが可能と
なり、さらに、異なる情報を新たに切り替えて再生する
場合においても、切り替え動作が緩慢になるのを回避す
ることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における情報再生方法の再生
手順を示すフローチャートである。
【図2】上記情報再生方法が実行される光ディスク記録
再生装置の構造を示すブロック図である。
【図3】上記情報再生方法における再生時の時間経過に
伴う光ピックアップの動作を、伸長後のデジタルオーデ
ィオ情報の再生の推移と共に示す説明図である。
【図4】上記光ディスク記録再生装置のバッファメモリ
ー内に記憶される圧縮情報の時間的推移を示す説明図で
ある。
【図5】上記情報再生方法において、A曲再生とB曲再
生とを切り替える場合における光ピックアップの時間経
過に伴う動作を、伸長後のデジタルオーディオ情報の再
生の推移と共に示す説明図である。
【図6】上記情報再生方法において、登録曲数に対して
均等に分割されたバッファメモリー内に記憶される圧縮
情報の時間的推移を示す説明図である。
【図7】上記情報再生方法において、装置の起動時に登
録曲数を順にバッファメモリーに記憶する場合の光ピッ
クアップの時間経過に伴う動作を示す説明図である。
【図8】上記情報再生方法において、装置の起動時に登
録曲数を順にバッファメモリーに記憶する場合のバッフ
ァメモリ内の圧縮情報の時間的推移を示す説明図であ
る。
【図9】上記情報再生方法において、1つの曲を再生し
ながら各曲の先頭圧縮情報をバッファメモリーに記憶す
る場合における光ピックアップの時間経過に伴う動作
を、伸長後のデジタルオーディオ情報の再生の推移と共
に示す説明図である。
【図10】上記情報再生方法において、曲のそれぞれの
先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を所定領域に
記憶すると共に、さらに、続きの圧縮情報を別領域に記
憶したバッファメモリー内の圧縮情報の時間的推移を示
す説明図である。
【図11】上記情報再生方法において、1つの曲を再生
しながら各曲の先頭圧縮情報をバッファメモリーに記憶
し、かつ、途中で各曲の続きの圧縮情報をバッファメモ
リーに記憶する場合における光ピックアップの時間経過
に伴う動作を、伸長後のデジタルオーディオ情報の再生
の推移と共に示す説明図である。
【図12】上記1つの曲を再生しながら各曲の先頭圧縮
情報をバッファメモリーに記憶し、かつ、途中で各曲の
続きの圧縮情報をバッファメモリに記憶する場合におけ
るバッファメモリー内の圧縮情報の時間的推移を示す説
明図である。
【図13】情報記録再生方法において、各曲の先頭圧縮
情報が記録された光ディスクを示す説明図である。
【図14】従来例の情報再生方法が実行される光ディス
ク記録再生装置の構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 3 光ピックアップ 7 再生アンプ 8 事前記録情報検出回路 10 CLV回路 11 記録データ処理回路 12 再生データ処理回路 13 TOCメモリー 14 A/Dコンバータ 15 D/Aコンバータ 16 コントローラ 19 バッファメモリー(記憶手段) 21 情報伸長処理回路(情報伸長手段) a0〜a2 A曲の先頭圧縮情報 b0〜b2 B曲の先頭圧縮情報

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の異種の連続したデジタル情報をそれ
    ぞれ複数のブロックに分割してかつ圧縮して記録された
    記録媒体を再生する情報再生方法において、 上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各
    所定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手段に記憶
    し、 上記デジタル情報を再生するときに、記憶手段における
    各ブロックの圧縮情報を情報伸長手段にて伸長した後に
    再生すると共に、 同種のデジタル情報における各ブロックの続きの所定圧
    縮情報を記憶手段に順次補充記憶することにより同種の
    デジタル情報を連続させて再生することを特徴とする情
    報再生方法。
  2. 【請求項2】上記記憶手段は、異種のデジタル情報にお
    けるその異種の数にて論理的に分割されていることを特
    徴とする請求項1記載の情報再生方法。
  3. 【請求項3】上記記憶手段は、異種のデジタル情報にお
    けるそれぞれの先頭から各所定ブロック数までの圧縮情
    報を記憶すると共に、さらに、続きの複数ブロックの圧
    縮情報を別領域に記憶し得ることを特徴とする請求項1
    記載の情報再生方法。
  4. 【請求項4】上記異種のデジタル情報におけるそれぞれ
    の先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を記憶手段
    に予め記憶することを、装置の起動時に実行することを
    特徴とする請求項1記載の情報再生方法。
  5. 【請求項5】上記異種のデジタル情報におけるそれぞれ
    の先頭から各所定ブロック数までの圧縮情報を記憶手段
    に記憶することと、デジタル情報の再生とを同時に並行
    して行うことを特徴とする請求項1記載の情報再生方
    法。
  6. 【請求項6】複数の異種の連続したデジタル情報をそれ
    ぞれ複数のブロックに分割してかつ圧縮して記録された
    記録媒体を記録再生する情報記録再生方法において、 上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各
    所定ブロック数までの圧縮情報を予め記憶手段に記憶
    し、 上記異種のデジタル情報におけるそれぞれの先頭から各
    所定ブロック数までの圧縮情報の集まりを上記記録媒体
    に記録し、 上記デジタル情報を再生するときに、記憶手段における
    各ブロックの圧縮情報を情報伸長手段にて伸長した後に
    再生すると共に、 同種のデジタル情報における各ブロックの続きの所定圧
    縮情報を記憶手段に順次補充記憶することにより同種の
    デジタル情報を連続させて再生することを特徴とする情
    報記録再生方法。
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