JPH07291809A - 芳香を有する過酢酸系酸化性組成物 - Google Patents

芳香を有する過酢酸系酸化性組成物

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JPH07291809A
JPH07291809A JP6111796A JP11179694A JPH07291809A JP H07291809 A JPH07291809 A JP H07291809A JP 6111796 A JP6111796 A JP 6111796A JP 11179694 A JP11179694 A JP 11179694A JP H07291809 A JPH07291809 A JP H07291809A
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peracetic acid
fragrance
aqueous solution
tert
trimethyl
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JP6111796A
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Ataru Amo
中 天羽
Atsushi Takahashi
敦嗣 高橋
Shigeko Kobayashi
滋子 小林
Katsuko Hirakuri
かつ子 平栗
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Nippon Peroxide Co Ltd
Inabata Koryo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Peroxide Co Ltd
Inabata Koryo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酢酸水溶液について、その使用時に特有の
過酢酸系刺激臭による不快感を与えないようにし、一般
家庭用除菌剤、漂白剤等にその応用分野を広げる。 【構成】 下記成分(1)、(2)及び(3)を含有す
ることを特徴とする芳香を有する過酢酸系酸化性組成物
である。 (1)過酢酸、過酸化水素及び酢酸を含む水溶液。 (2)特定の過酢酸系刺激臭マスキング安定香料。 (3)前記成分(1)に前記成分(2)を安定に可溶化
する界面活性剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香料を配合した芳香を
有する過酢酸系酸化性組成物に関し、更に詳しくは、過
酢酸及び過酸化水素を有効成分とする酢酸の水溶液にお
いて、物理化学的に安定な選ばれた香料を配合した、芳
香を有する過酢酸系酸化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】過酢酸、過酸化水素及び酢酸を含む水溶
液(以下、過酢酸水溶液と称する)は比較的低温下で殺
菌力が優れ、又生分解性も優れていることから、例え
ば、食品包装用の紙の殺菌剤(特開平3−130498
号公報参照)、食品容器の殺菌手段(特開平3−133
728号公報、特開平4−30783号公報参照)、ま
た血液透析衛生材料(特開平2−193905号公報参
照)としてその有用性が知られている。更に、高度な衛
生技術と安全性を要求される食品工場において、貯蔵タ
ンク、醸造器及び配管等付帯機器類に対して、これら設
備、機器の材質を損傷することのない優れた除菌剤、殺
菌剤として広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな過酢酸水溶液には特有の刺激的な過酢酸臭、酢酸臭
(本明細書において、過酢酸系刺激臭と称する)があ
り、その臭気は容易に除去されない。そのため、食品工
業用や特定目的にその利用、応用が限定されているのが
現状である。一方、一般家庭用品の除菌剤、漂白剤とし
て広く用いられている塩素系漂白剤は塩素による毒性が
指摘されており、この分野においても益々酸素系の除菌
剤、漂白剤、即ち過酢酸水溶液の利用、応用が期待され
ている。この場合もこのままでは、これまで述べたよう
に、不快な過酢酸系刺激臭が問題となる。本発明者等
は、この過酢酸水溶液について使用時に特有の過酢酸系
刺激臭による不快感を与えないようにし、一般家庭用除
菌剤、漂白剤等にその応用分野を広げることを目的とし
て、以下に述べる如く鋭意研究を進めた。
【0004】
【課題を解決するための手段】過酢酸水溶液に特有の過
酢酸系刺激臭は本質的な臭いであり、過酢酸および過酸
化水素(以下、有効成分と称する)の含有率を損なうこ
となく、化学的に或いは物理的に無臭にすることは不可
能である。本発明者等は芳香を有する物質、即ち、香料
成分をこの過酢酸水溶液に加えて、その発する芳香によ
って過酢酸系刺激臭をマスキングにより抑制することに
着目した。すなわち、本発明は、(1)過酢酸、過酸化
水素及び酢酸を含む水溶液、(2)過酢酸系刺激臭マス
キング安定香料、及び(3)前記成分(1)に前記成分
(2)を安定に可溶化する界面活性剤を含有して成る芳
香を有する過酢酸系酸化性組成物であって、前記成分
(2)が、p−tert−ブチルシクロヘキサノール、
p−tert−ブチルシクロヘキサノン、o−tert
−ブチルシクロヘキサノン、1−(2,6,6−トリメ
チル−1,3−シクロヘキサジエン−1−イル)−2−
ブテン−1−オン、1−(2,6,6−トリメチル−2
−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オ
ン、1−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセ
ン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、1−(2,
6,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−イル)
−2−ブテン−1−オン、フェニルヘキサノール、3,
3,5−トリメチルヘキサノール、cis−トリメチル
シクロヘキサノール、ジヒドロミルセニルアセテート、
p−メンタ−8−チオール−3−オン、エチル−2−メ
チルバレレート、trans−2−ヘキサノール、tr
ans−2−ヘキセニルアセテート、1,3,4,6,
7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキ
サメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン、ボルニ
ルメトキシシクロヘキサノールから選ばれた単品香料、
あるいはこれらの一種以上を含む調合香料であることを
特徴とする。
【0005】本発明の過酢酸系酸化性組成物における過
酢酸水溶液は、溶媒として酢酸以外に少なくとも水を含
む溶液である。この過酢酸水溶液において、過酢酸、過
酸化水素、酢酸の各濃度はそれぞれ、0.1〜10%、
1〜10%、2〜40%の範囲が好ましく、それぞれ
0.5〜6%、3〜6%、10〜30%の範囲が特に好
ましい。
【0006】本発明に用いられる香料成分は、一般に実
用的に用いられている数多くの単品香料の中から過酢酸
水溶液中で過酢酸系刺激臭をその芳香によりマスキング
することができ、有効成分の安定性を著しく損なわず、
且つ香料自体及びその芳香も著しく変化しない安定なも
のであること、さらには過酢酸水溶液に以下に述べる界
面活性剤によって透明均一に可溶化すること及びその安
定性が優れているものを慎重に選択する必要がある。こ
のようにして選ばれた各種単品香料は、それぞれ個有の
芳香性などを考慮して数種類以上組み合わせた所謂調合
香料として使用することが多い。本発明においては、こ
のようにして選ばれた各種単品香料又は調合香料を0.
01%〜2.0%、特に0.1%〜1.0%の範囲で用
いるのが望ましい。本発明に香料成分として使用するこ
との出来る単品香料は、例えば、アルコール類、エステ
ル類、ケトン類、その他の単品香料に分類するとつぎの
ものが挙げられる。
【0007】(イ)アルコール類…p−tert−ブチ
ルシクロヘキサノール、フェニルヘキサノール、3,
3,5−トリメチルヘキサノール、cis−トリメチル
シクロヘキサノール、trans−2−ヘキサノール、
ボルニルメトキシシクロヘキサノール。 (ロ)エステル類…ジヒドロミルセニルアセテート、エ
チル−2−メチルバレレート、trans−2−ヘキセ
ニルアセテート。 (ハ)ケトン類…p−tert−ブチルシクロヘキサノ
ン、o−tert−ブチルシクロヘキサノン、1−
(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエ
ン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、1−(2,
6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)
−2−ブテン−1−オン、1−(2,6,6−トリメチ
ル−1−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1
−オン、1−(2,6,6−トリメチル−3−シクロヘ
キセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、p−メン
タ−8−チオール−3−オン。 (ニ)その他…1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ
−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ
−γ−2−ベンゾピラン。
【0008】本発明に用いられる界面活性剤は、過酢酸
水溶液に前記香料を均一かつ安定に可溶化するためのも
のである。このような酸化性水溶液系で比較的安定な非
イオン界面活性剤が好ましい。このような非イオン界面
活性剤には、酸化エチレン付加モル数3、9、11及び
50のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルの中
から2種類組み合わせた場合、このポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルの中の1種類と酸化エチレン付
加モル数25、40及び80のポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油の中からの1種類とを組み合わせた場合、又こ
れらポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の中から2種類を
組み合わせた場合、酸化エチレン付加モル数4及び23
のポリオキシエチレンラウリルエーテルの中から1種類
と酸化エチレン付加モル数12のポリオキシエチレンス
テアリルエーテルとの組合せ又は酸化エチレン付加モル
数13のポリオキシエチレンオレイルエーテルとの組合
せ等があり、それぞれのHLBは12から15の範囲で
ある。本発明の酸化性組成物水溶液において、このよう
な界面活性剤の配合率は0.5%から5.0%の範囲が
好ましく、使用する香料成分や香料配合率に応じて適宜
決められる。特に、本発明においては、このエマルショ
ンがO/W型の完全透明な可溶化系にして、香料を含有
しない過酢酸水溶液と全く同様の外観にする、非イオン
界面活性剤及びその組成を選択するのが好ましい。
【0009】又、外見的に透明に可溶化し、強い芳香に
よって優れたマスキングが得られても、香料、非イオン
界面活性剤が過酢酸水溶液系内に於いて過酢酸、過酸化
水素と反応して、有効成分含有率を著しく低下させては
ならない。これらの点も、非イオン界面活性剤及びその
組成を選択するに際して重要である。なお、以下の実施
例に記載した界面活性剤及び組成は代表的な組合せと組
成であり、その他の界面活性剤や組成条件であっても本
発明の範囲を逸脱するものではない。本発明の酸化性組
成物には、目的に応じて、着色剤、増粘剤等を配合する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。実施例において、「%」は全て「重量%」を意
味する。
【0011】実施例1 単品香料は、その化学構造により、アルコール類、エス
テル類、ケトン類、その他に分類して、これらの単品香
料の中から、過酢酸水溶液の過酢酸系刺激臭をマスキン
グすることのできるもの17種類を選択した。粘稠又は
結晶状の単品香料は、予めジプロピレングリコール(以
下、DPGと称する)に20%濃度に溶解して用いた。
これらの各種単品香料は、次の過酢酸水溶液中に非イオ
ン界面活性剤を用いて可溶化した。過酢酸水溶液は過酢
酸1.05%、過酸化水素5.55%、酢酸15%を含
むpH=1.6の水溶液であり、非イオン界面活性剤
は、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(酸化エチレ
ン13モル)84.6%、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル(酸化エチレン4モル)15.4%の比率で混
合(HLB=13.0)したものを用い、その配合率は
1.0%又は2.0%とした。先ず、香料0.2%に非
イオン界面活性剤1.0%又は2.0%を加えて均一に
溶解し、この中に撹拌しながら前記過酢酸水溶液を加え
て100%となるよう可溶化した。次に、この可溶化し
た各賦香試料をそれぞれ100ml広口ガラス瓶に50
mlづつ分取し密栓して、−5℃及び40℃恒温槽にそ
れぞれ保存し、20日後取り出して室温に戻し開封し
て、瓶口から匂いを数名の専門パネルが嗅ぎ、未賦香過
酢酸水溶液と比較して、各賦香試料のマスキング効果を
評価した。すなわち、マスキング性は、賦香試料調製直
後品と未賦香試料とを比較して判定した。また、香りの
安定性は、賦香試料調製直後品と40℃、20日間経過
した賦香試料とを比較して判定した。同時に、外観の変
化についても評価した。 ・マスキング性の判定基準 ◎:過酢酸系刺激臭がなく香料の匂いのみ ○:ほとんど過酢酸系刺激臭のない香料の匂い △:わずかに過酢酸系刺激臭が混在 ×:過酢酸系刺激臭が強い ・香りの安定性判定基準 ◎:最初の香りと殆ど変わらない ○:最初の香りがかなり残っている △:最初の香りが若干減少したが、実用的には問題ない ×:最初の香りがかなり変化した ・外観安定性判定基準 ○:調製直後にくらべて外観変化全くなし △:白濁若干生成 ×:析出沈殿物生成 更に、可溶化直後と40℃、20日間保存の賦香試料に
ついて、次の分析方法により過酢酸濃度、過酸化水素濃
度及び全過酸化物濃度を測定して、有効成分の安定度を
評価した。
【0012】[分析方法]賦香試料より適量をサンプリ
ングして精秤し、これに100ml程度の純水を加え
た。次に、過酢酸に対し少過剰当量のヨウ化カリウム水
溶液を添加し、遊離したヨードをチオ硫酸ナトリウム標
準液で滴定して過酢酸濃度を測定し、次いで希硫酸、大
過剰のヨウ化カリウム水溶液及びモリブデン酸アンモニ
ウム水溶液を添加して、再度遊離したヨードをチオ硫酸
ナトリウム標準液で滴定して、過酸化水素濃度を測定し
た。全過酸化物濃度は、過酢酸濃度と過酸化水素濃度と
の合計量を過酸化水素濃度に換算して示した。
【0013】評価の結果を表1及び表2に示す。
【表1】
【表2】 表1及び表2において、過酢酸水溶液自体(ブランク)
およびそれに界面活性剤のみを配合(1%)したものに
較べて、表に示す香料を添加した試料は、過酢酸系刺激
臭のマスキング性に優れ香りの変化も少なく、且つ外観
の経日変化もなく、その安定度も優れている。一部香料
による賦香試料においては、低温に保存した場合、結晶
が析出したり白濁現象がおこるものもあるが、これらの
香料は調合香料用に好ましい。
【0014】実施例2 実施例1と同じ過酢酸水溶液に次に示す界面活性剤及び
調合香料を加えて、賦香試料を調製した。この試料の過
酢酸系刺激臭はマスキングされており、40℃と−5℃
の温度において20日間それぞれ保存した後、有効成分
を測定した結果、その安定性は優れており、また外観的
にも全く変化は認められなかった。 <組成> 過酢酸1.05%、過酸化水素5.55%、酢酸15%水溶液 98.7% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=4) 0.2% ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO=13) 0.8% 調合香料 0.3% この組成に用いた調合香料はウッディータイプで、次の
組成である。 シクロデシルアルコール 10% p−tert−ブチルシクロヘキサノン 20% 3,3,5−トリメチルヘキサノール 20% ボルニルメトキシシクロヘキサノール 5% 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8 −ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン 15% p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート 30%
【0015】実施例3 実施例1と同じ過酢酸水溶液に次に示す界面活性剤及び
調合香料を加え実施例2と同様にして、賦香試料を調製
した。この試料の過酢酸系刺激臭はマスキングされてお
り、40℃と−5℃の温度において20日間それぞれ保
存した後、有効成分を測定した結果、その安定性は優れ
ており、また外観的にも全く変化は認められなかった。 <組成> 過酢酸1.05%、過酸化水素5.55%、酢酸15%水溶液 98.8% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=4) 0.54% ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO=23) 0.46% 調合香料 0.2% この組成に用いた調合香料はロージーフローラルタイプ
で、次の組成である。 シトロネロール 10% フェニルヘキサノール 20% イソノニルアセテート 10% ローズフェノン 5% フェニルエチルアルコール 50% 1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1 −イル)−2−ブテン−1−オン 5%
【0016】実施例4 実施例3に示した調合香料の代わりに次のグリーンフル
ーティータイプの調合香料を実施例3と同様に加えて、
試験を行った。有効成分に影響を与えることなく安定で
あり、また外観の変化も認められなかった。 n−ヘキシルアルコール 10% tert−2−ヘキサノール 10% ジヒドロミルセノール 20% ジヒドロミルセニルアセテート 10% o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート 25% テトラヒドロミルセノール 10% テトラヒドロリナロール 10% γ−ウンデカラクトン 5%
【0017】実施例5 実施例1と同じ過酢酸水溶液に次に示す界面活性剤及び
調合香料を加え実施例2と同様にして、賦香試料を調製
した。この試料の過酢酸的刺激臭は充分マスキングされ
ており、40℃と−5℃において20日間それぞれ保存
した後、有効成分を測定した結果、その安定性は優れて
おり、また外観的にも全く変化は認められなかった。 <組成> 過酢酸1.05%、過酸化水素5.55%、酢酸15%水溶液 97.6% モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(EO=20)0.8% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(EO=25) 1.2% 調合香料 0.4% この組成に用いた調合香料はグレープフルーツタイプ
で、次の組成である。 チモール 1.0% 2,4−ジメチルシクロヘキセン−3−カルボアルデヒド 1.0% メチルアンスラニレート 1.0% p−メンタ−8−チオール−3−オン 0.2% アリルアミルグリコーレート 1.0% オレンジ油 95.8%
【0018】実施例6 実施例1と同じ過酢酸水溶液に次に示す界面活性剤及び
調合香料を加え実施例2と同様にして、賦香試料を調製
した。この試料の過酢酸的刺激臭は充分マスキングされ
ており、40℃と−5℃において20日間それぞれ保存
した後、有効成分を測定した結果、その安定性は優れて
おり、また外観的にも全く変化は認められなかった。 <組成> 過酢酸1.05%、過酸化水素5.55%、酢酸15%水溶液 98.8% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(EO=40) 0.8% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(EO=80) 0.2% 調合香料 0.2% この組成に用いた調合香料はフローラルブーケタイプ
で、次の組成である。 1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8 −ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラン 10.0% ボルニルメトキシシクロヘキサノール 5.0% シトロネロール 15.0% フェニルヘキサノール 15.0% 1−(2,6,6−トリメチル−1−シクロヘキセン−1−イル) −2−ブテン−1−オン 0.1% 1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1 −イル)−2−ブテン−1−オン 0.1% o−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート 5.0% メチルジヒドロジャスモネート 30.0% リナロール 10.0% cis−3−ヘキセニルサリシレート 2.0% ヒドロキシメチルイソプロピルシクロヘキサン 7.8%
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によりはじめ
て、不快な過酢酸系刺激臭をマスキングした安定な過酢
酸系酸化性組成物が提供される。すなわち、本発明の芳
香を有する過酢酸系酸化性組成物は、比較的低温下で殺
菌力が優れ、また生分解性に優れているうえ、不快な過
酢酸系刺激臭が香料の芳香によりマスキングされてお
り、かつ有効成分及び香料成分が共に実用的な程度に安
定である。そのため、本発明の組成物は、過酢酸及び過
酸化水素の酸化力に基づく除菌剤、殺菌剤、漂白剤、カ
ビ取り剤、消臭剤等として、各種産業用のみならず一般
家庭においても快適に使用され得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11B 9/00 N S Z // C11D 7/54 (72)発明者 小林 滋子 東京都中央区日本橋小舟町5番6号 稲畑 香料株式会社東京支店内 (72)発明者 平栗 かつ子 福島県郡山市横塚5−2−15 日本パーオ キサイド株式会社技術サービスセンター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)過酢酸、過酸化水素及び酢酸を含
    む水溶液、(2)過酢酸系刺激臭マスキング安定香料、
    及び(3)前記成分(1)に前記成分(2)を安定に可
    溶化する界面活性剤を含有して成る芳香を有する過酢酸
    系酸化性組成物であって、 前記成分(2)が、p−tert−ブチルシクロヘキサ
    ノール、p−tert−ブチルシクロヘキサノン、o−
    tert−ブチルシクロヘキサノン、1−(2,6,6
    −トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1−イ
    ル)−2−ブテン−1−オン、1−(2,6,6−トリ
    メチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−2−ブテン
    −1−オン、1−(2,6,6−トリメチル−1−シク
    ロヘキセン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、1−
    (2,6,6−トリメチル−3−シクロヘキセン−1−
    イル)−2−ブテン−1−オン、フェニルヘキサノー
    ル、3,3,5−トリメチルヘキサノール、cis−ト
    リメチルシクロヘキサノール、ジヒドロミルセニルアセ
    テート、p−メンタ−8−チオール−3−オン、エチル
    −2−メチルバレレート、trans−2−ヘキサノー
    ル、trans−2−ヘキセニルアセテート、1,3,
    4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,
    8−ヘキサメチルシクロペンタ−γ−2−ベンゾピラ
    ン、ボルニルメトキシシクロヘキサノールから選ばれた
    単品香料、あるいはこれらの一種以上を含む調合香料で
    あることを特徴とする前記芳香を有する過酢酸系酸化性
    組成物。
JP6111796A 1994-04-28 1994-04-28 芳香を有する過酢酸系酸化性組成物 Pending JPH07291809A (ja)

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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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