JPH0729110Y2 - 移動式クレーンのブーム煽り予知装置 - Google Patents

移動式クレーンのブーム煽り予知装置

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JPH0729110Y2
JPH0729110Y2 JP2289690U JP2289690U JPH0729110Y2 JP H0729110 Y2 JPH0729110 Y2 JP H0729110Y2 JP 2289690 U JP2289690 U JP 2289690U JP 2289690 U JP2289690 U JP 2289690U JP H0729110 Y2 JPH0729110 Y2 JP H0729110Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、特に風による無負荷時のブームの後方側への
煽り事前に検知するようにした移動式クレーンのブーム
煽り予知装置に関する。
〔従来の技術〕 移動式クレーンの中に、履帯式の走行体を備え、この走
行体の上に旋回自在な旋回体を備え、この旋回体の運転
室側の前部にブーム起伏ロープにより起伏されるブーム
を備えた、所謂機械式の移動式クレーン(以下、クレー
ンという)がある。
このようなクレーンでは吊荷状態、無負荷状態の何れに
あっても、クレーン本体の転倒を事前に予知すると共
に、このクレーン本体の転倒を防止し得ることが安全上
極めて望ましい。
ところで、例えば吊荷状態において吊荷に及ぼす風の影
響を考慮して、運転者等に警報を与えることにより、吊
荷時におけるクレーン本体の転倒を防止するようにした
安全装置が、実開昭59-120792号公報にて開示されてい
るように、吊荷状態におけるクレーン本体の転倒防止に
対しては種々の配慮がなされている。
一方、無負荷時におけるクレーン本体の転倒防止手段に
は以下に説明するようなものがある。
即ち、クレーンは吊荷作業を実施していない無負荷時に
おいてもブームを起立させた状態で放置される場合があ
り、その場合には風でブームが後方に煽られ、煽られた
ときのブームの慣性でクレーン本体が転倒する危険があ
るので、転倒防止のためにバックストップが設けられて
いる。
また、その他の手段としては、例えばブームの頂部に風
速計を設けると共に、目視可能な位置に指示計を配設し
てこれを監視したりする構成になるものも知られてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記バックストップではブームが煽られ
た後に有効な手段であって、煽りを事前に予知し得ない
ので、特にブームが長尺の場合には風速の程度によって
バックストップの損傷に加えて、クレーン本体が転倒す
る恐れが生じる。
また、風速計ではこれを監視して判断しなければなら
ず、例えばブームを倒す等の対策に遅れを生じ、上記事
態の根本的な対策になり得ない。
従って、本考案はブームの煽りを事前に検知し得る無負
荷時におけるクレーンのブーム煽り予知装置の提供を目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであって、従
って第1考案に係るクレーンのブーム煽り予知装置の構
成は、ブーム起伏用ロープに設けた張力検出器で検出さ
れたロープ張力とブーム角度計で検出されたブーム角度
とブーム長さ設定器に設定されたブーム長さとからガイ
ケーブルの張力を演算し、かつ予め無負荷時のガイケー
ブルの張力が入力されている記憶器からの記憶張力とが
入力されるガイケーブル張力演算器と、該演算器から入
力された前記ガイケーブルの演算張力と記憶器からの記
憶張力とを比較して該演算張力が記憶張力にある割合を
乗じた値より小さくなったときに信号を出力する比較器
と、該比較器からの出力信号により警報を発する警報装
置とを具備したことを特徴とする。
また、第2考案に係るクレーンのブーム煽り予知装置の
構成は、ブーム角度計で検出されたブーム角度とブーム
長さ設定器に設定されたブーム長さと予め無負荷時のガ
イケーブルの張力が記憶されている記憶器からの記憶張
力とが入力されて無負荷時におけるガイケーブルの張力
を求める張力演算器と、該演算器で求められた演算張力
とガイケーブルに設けたガイケーブルの張力を検出する
張力検出器で検出された検出張力とを比較して該検出張
力が演算値より小さくなったときに信号を出力する比較
器と、該比較器からの出力信号により警報を発する警報
装置とを具備したことを特徴とする。
〔作用〕
第1考案に係るブーム煽り予知装置によれば、ガイケー
ブル張力演算器によりブーム起伏ロープのロープ張力と
ブーム角度とブーム長さとからガイケーブルの張力が演
算されると共に、前記ブーム角度とブーム長さとに対応
するガイケーブルの記憶張力が求められる。次いで、演
算張力と記憶張力とが比較器に入力されると、これによ
り演算張力と記憶張力とが比較され、演算張力が記憶張
力にある割合を乗じた値よりも小さくなると、その出力
信号が警報装置に送信される。
また、第2考案に係るブーム煽り予知装置によれば、ブ
ーム角度計とブーム長さとに対応する無負荷時の張力が
張力記憶器の記憶値から張力演算器によって求められる
と共に、この演算値と張力検出器により検出された検出
張力との大小が比較器により比較される。次いで、検出
張力が演算張力よりも小さくなると、その出力信号が警
報装置に送信される。
〔実施例〕
本考案に係る実施例を、第1図乃至第4図を参照しなが
ら以下に説明する。
第1実施例 この第1実施例を、クレーンの側面図の第1図と、予知
装置のブロック図の第2図とを参照しながら説明する
と、第1図に示す符号(1)は履帯式の走行体であり、
この走行体(1)の上には旋回体(2)が旋回自在に設
けられ、この旋回体(2)の運転室(2a)側の前部には
ブーム(3)が起伏自在に設けられると共に、このブー
ム(3)の上部と旋回体(2)の上部に設けた三角状の
ガントリー(2b)の頂部との間には、ロードセル(4)
が介装されてなるブーム起伏ロープ(3a)とこれに接続
されるガイケーブル(5)とが張られ、ブーム起伏ロー
プ(3a)の巻上げ、巻戻しによりブーム(3)が起伏さ
れる構成になっている。
さらに、ガントリー(2b)の前側の取付部付近とブーム
(3)の下部側寄りとの間には、外筒とこれに挿入され
る内筒とからなるバックストップ(6)が配設されてい
る。なお、ブーム(3)の下部側寄り側面に固着されて
なるものはブーム角度計(7)である。
一方、ブーム煽り予知装置は、第2図に示すように、ブ
ーム起伏ロープ(3a)の張力を検出するロードセル
(4)と、ブーム角度計(7)と、ブーム長さ設定器
(8)と、ブーム(3)の起伏角度に対応したブーム無
負荷時におけるガイケーブルの張力のそれぞれを記憶さ
せた張力記憶器(9)とが接続されるガイケーブル張力
演算器(10)を設ける他、張力演算器(10)を、前記ロ
ードセル(4)が接続されてなる比較器(11)に接続す
る他、比較器(11)の出力側を警報装置としてのアラー
ム(12)に接続してなる構成とした。
以下、上記予知装置の作用態様を説明すると、ロードセ
ル(4)により検出されたブーム起伏ロープ(3a)のロ
ープ検出張力と、ブーム角度計(7)とブーム長さ設定
器(8)の出力とが張力演算器(10)に入力されると、
前記ロープ検出張力に基づいてガイケーブルの張力が演
算され、かつ作業半径(r)が演算され、この半径
(r)に対応する無負荷時のガイケーブルの張力が張力
記憶器(9)に記憶されている記憶値の中から求められ
る。次いで、前記記憶値と演算により求めた演算張力と
の出力信号が比較器(11)に入力されると共に、それら
の大小が比較される。
そして、ブーム(3)の前側方向から風(w)が吹く
と、ブーム(3)に後方向きの風荷重が生じてガイケー
ブル(5)の張力が減少し、ロードセル(4)で検出さ
れる検出張力が減少し、この検出張力により演算された
ガイケーブルの演算張力が記憶値にある割合を乗じた値
よりも小さくなるので、比較器(11)からアラーム(1
2)に出力信号が出されると共に、この出力信号により
アラーム(12)から警報が発せられる。
従って、アラーム(12)からの警報に基づいてブーム
(3)を倒す等の処置を構じることにより、事前にブー
ム(3)が煽られるのを防止し得るので、安全性を大幅
に向上させることが可能になった。
第2実施例 この第2実施例を、クレーンの側面図の第3図と、予知
装置のブロック図の第4図とを参照しながら、同一のも
の並びに同一機能を有するものを同一符号を以て第1実
施例との相違点について説明すると、ガイケーブル
(5)にロードセル(4)を介装してなる構成とした。
一方、予知装置の詳細は第4図に示すように、ブーム角
度計(7)とブーム長さ設定器(8)とブーム(3)の
傾斜に応じた無負荷時のガイケーブルの張力のそれぞれ
を予め記憶させた張力記憶器(9)とが接続されるガイ
ケーブルの張力演算器(10)を設けた。
次いで、張力演算器(10)を、ロードセル(4)が接続
されてなる比較器(11)に接続する他、比較器(11)の
出力側をアラーム(12)に接続してなる構成とした。
以下、上記安全装置の作用態様を説明すると、ブーム角
度計(7)とブーム長さ設定器(8)の出力が張力演算
器(10)に入力されると、これに基づいて作業半径
(r)が演算され、この半径(r)に対応するガイケー
ブルの張力が張力記憶器(9)に記憶されている記憶値
の中から求められる。次いで、この値の出力信号が比較
器(11)に入力される一方、ガイケーブル(5)の張力
がロードセル(4)で検出され、検出された検出張力が
比較器(11)に入力される。さすれば、この比較器(1
1)によって前記求められた記憶値と検出張力との大小
が比較される。そして、ブーム(3)の前側から風が吹
くと、ブーム(3)に後方向きの風荷重が生じてガイケ
ーブル(5)の張力が減少し、ロードセル(4)で検出
される検出張力が減少して検出張力が記憶値よりも小さ
くなり、比較器(11)からアラーム(12)に出力信号が
出されので、この第2実施例の作用と効果とは第1実施
例と同効である。
なお、上記した実施例は何れも本考案の具体例にすぎ
ず、従ってこの実施例によって本考案の技術的思想の範
囲が限定されるものではない。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の第1、第2考案に係るク
レーンのブーム煽り予知装置によれば、ブームの前側か
ら風が吹くとブームに後方向きの風荷重が生じてガイケ
ーブルに作用する張力が減少するので、これがロープの
張力検出器で検出され、そしてこれが無負荷時の無風状
態におけるガイケーブルの張力より小さくなるので、比
較器から警報装置へ出力信号が送られるて警報装置が警
告を発するため、事前にクレーンのブーム煽りを予知す
ることが可能になり、クレーン本体の転倒防止やバック
ストップの破損防止等に対して極めて多大な効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例に係るクレーンの側面図、第2図は
第1実施例に係るブーム煽り予知装置のブロック図、第
3図は第2実施例に係るクレーンの側面図、第4図は第
2実施例に係るブーム煽り予知装置のブロック図であ
る。 (3)……ブーム、(3a)……ブーム起伏ロープ、
(4)……ロードセル、(5)……ガイケーブル、
(6)……バックストップ、(7)……ブーム長さ設定
器、(9)……張力記憶器、(10)……張力演算器、
(11)……比較器、(12)……アラーム。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブーム起伏用ロープに設けた張力検出器で
    検出されたロープ張力とブーム角度計で検出されたブー
    ム角度とブーム長さ設定器に設定されたブーム長さとか
    らガイケーブルの張力を演算し、かつ予め無負荷時のガ
    イケーブルの張力が入力されている記憶器からの記憶張
    力とが入力されるガイケーブル張力演算器と、該演算器
    から入力された前記ガイケーブルの演算張力と記憶器か
    らの記憶張力とを比較して該演算張力が記憶張力にある
    割合を乗じた値より小さくなったときに信号を出力する
    比較器と、該比較器からの出力信号により警報を発する
    警報装置とを具備したことを特徴とする移動式クレーン
    のブーム煽り予知装置。
  2. 【請求項2】ブーム角度計で検出されたブーム角度とブ
    ーム長さ設定器に設定されたブーム長さと予め無負荷時
    のガイケーブルの張力が記憶されている記憶器からの記
    憶張力とが入力されて無負荷時におけるガイケーブルの
    張力を求める張力演算器と、該演算器で求められた演算
    張力とガイケーブルに設けたガイケーブルの張力を検出
    する張力検出器で検出された検出張力とを比較して該検
    出張力が演算値より小さくなったときに信号を出力する
    比較器と、該比較器からの出力信号により警報を発する
    警報装置とを具備したことを特徴とする移動式クレーン
    のブーム煽り予知装置。
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