JPH07291075A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH07291075A
JPH07291075A JP6091503A JP9150394A JPH07291075A JP H07291075 A JPH07291075 A JP H07291075A JP 6091503 A JP6091503 A JP 6091503A JP 9150394 A JP9150394 A JP 9150394A JP H07291075 A JPH07291075 A JP H07291075A
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JP
Japan
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small holes
opening
bag
housing
peripheral portion
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JP6091503A
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Hiroyuki Saito
博幸 齋藤
Yoshihiro Yokote
義博 横手
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグ6の開口9の周囲部分10の強度を確
保しつつ、スタッド13、13やブラインドリベット2
1、21を小孔15a、19aに挿通する作業の容易化
を図る。これにより、安価で信頼性の高いエアバッグ装
置を提供可能にする。 【構成】 上記各小孔15a、19aの内径をスタッド
13、13やブラインドリベット21、21の外径より
も十分に大きくする。そして、各小孔15a、19a
を、上記各部材13、21に対して、開口9の直径方向
外方にオフセットさせる。周囲部分10が変形しても、
これら各小孔15a、19aが他の部材の小孔から外れ
る事がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るエアバッグ装置
は、衝突事故の際に乗員を保護する為、ステアリングホ
イールの中央部、ダッシュボード、前席の背もたれ後
面、ドアの内面等に装着した状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】衝突事故の際には、自動車が他の自動車
等とぶつかる所謂一次衝突に続いて、乗員がステアリン
グホイール(運転者の場合)、ダッシュボード(助手席
乗員の場合)、前席の背もたれ後面(後部座席乗員の場
合)、ドアの内面等にぶつかる、所謂二次衝突が発生す
る。この二次衝突の際に乗員の身体に加わる衝撃を緩和
し、乗員を保護する事を目的として、エアバッグ装置を
使用する事が増えている。エアバッグ装置は、衝突事故
の際にバッグを急激に膨らませ、乗員の身体をこのバッ
グにより受け止めるものである。この様なエアバッグ装
置として従来から、例えば、特公昭57−60166号
公報、特開平5−246291号公報、実開平2−91
051号公報、同3−42760号公報、同6−811
8号公報等に記載されたものが知られている。図5はこ
のうちの、実開平3−42760号公報に記載されたエ
アバッグ装置を示している。
【0003】この図5に於いて、ステアリングホイール
1は、ステアリングシャフト2を回転させる為、このス
テアリングシャフト2の後端部に結合固定する。そし
て、エアバッグモジュールと呼ばれるユニット3を、こ
のステアリングホイール1の中央部に支持固定する。こ
のユニット3は、ハウジング4と、インフレータ5と、
バッグ6と、カバー7とから構成される。このうちのハ
ウジング4は、上記ステアリングホイール1の中央部後
面に固定される。又、上記インフレータ5は、上記ハウ
ジング4の中央部に支持固定され、衝突事故の発生に伴
って、窒素ガス等の圧力ガスを噴出する。又、上記バッ
グ6は袋状に形成され、折り畳まれた状態で上記ハウジ
ング4に支持されて、衝突事故の際、上記圧力ガスによ
って膨張させられる。更に、上記カバー7は、上記ハウ
ジング4に支持され、通常時にはこのバッグ6を覆っ
て、上記ユニット3装着部の体裁を整える。
【0004】上記バッグ6は、円形の開口9を有する。
この開口9は、上記インフレータ5のガス吐出部8を挿
入可能な内径を有する。上記バッグ6の一部でこの開口
9の周囲部分10は、上記ガス吐出部8を囲む様にし
て、上記ハウジング4の片面(図5の右上面)に重ね合
わせている。そして、上記周囲部分10に円輪状の抑え
板11を重ね合わせ、この抑え板11と上記ハウジング
4との間で上記周囲部分10を挟持し、更に、図示しな
い取付ねじにより、この抑え板11をハウジング4に固
定している。
【0005】衝突事故の発生時には、図示しない衝撃検
知センサの信号に基づいて、上記インフレータ5が圧力
ガスを噴出し、上記バック6を勢い良く膨張させる。こ
の際に上記カバー7は、薄肉部12、12で破れ、上記
バッグ6がカバー7の外に出る事を許容する。この結果
上記バッグ6が、上記ステアリングホイール1の後側
(図5の右上側)で膨張し、運転者の身体を受け止め
る。
【0006】ところで、上述の様に構成され作用するエ
アバッグ装置のユニット3を組み立てる場合、インフレ
ータ5とバッグ6の開口9の周囲部分10とを、ハウジ
ング4の中央部に結合固定する必要がある。図6は、こ
の結合固定部の従来構造を示している。金属板をプレス
成形する事により造られた抑え板11には、円周方向複
数個所(図示の場合4個所)に、上記ハウジング4側に
突出した、挿通部材の一種であるスタッド13、13
を、互いに平行に植設している。又、上記周囲部分1
0、並びにハウジング4の中央部に形成した円孔14の
周縁部で、上記スタッド13、13と整合する位置に
は、それぞれこのスタッド13、13を挿通自在な、円
形の小孔15、16を形成している。又、前記インフレ
ータ5の外周面には取付フランジ17を固設している。
そして、この取付フランジ17の円周方向複数個所で、
上記スタッド13、13並びに小孔15、16と整合す
る位置に、それぞれ上記スタッド13、13を挿通自在
な、円形の小孔18、18を形成している。
【0007】更に、上記開口9の周囲で上記小孔15、
15の間部分には小孔19、19を、上記円孔14の周
囲で上記小孔16、16の間部分には小孔20、20
を、上記抑え板11の一部で、上記スタッド13、13
の間部分には小孔23、23を、それぞれ形成してい
る。そして、互いに整合する、これら各小孔19、2
0、23に、ハウジング4とバッグ6と抑え板11とを
結合する為の、やはり挿通部材の一種であるブラインド
リベット21、21を挿通自在としている。
【0008】ユニット3を組み立てる場合には、先ず、
上記開口9を変形させつつ上記抑え板11をバッグ6の
内側に挿入する。挿入後、この抑え板11に植設した各
スタッド13、13を、開口9の周縁部に形成した小孔
15、15と、ハウジング4に形成した小孔16、16
とに挿通する。そして、ハウジング4とバッグ6の周囲
部分10と抑え板11とに形成した小孔20、19、2
3にブラインドリベット21、21を、ハウジング4の
バッグ6の取付面と反対側(図6の下側)から挿通し
て、ハウジング4とバッグ6の開口9の周囲部分10と
を結合する。更に、各スタッド13、13の先端部を、
上記取付フランジ17に形成した小孔18、18に挿通
し、この取付フランジ17から突出した部分に、ナット
22、22を螺合し更に緊締する。このナット22、2
2の螺合、緊締により、上記抑え板11と取付フランジ
17との間で、上記バッグ6の開口周縁部及びハウジン
グ4が強く挟持され、ハウジング4とインフレータ5と
バッグ6とが、互いに不離に結合される。
【0009】次に、図7〜8は、実開平6−8118号
公報に記載された、従来のエアバッグ装置の第2例を示
している。この第2例の構造は、インフレータ5とハウ
ジング4との間に、バッグ6を挟み込んだものであり、
インフレータ5のガス吐出部8の側面にスタッド13、
13を植設し、この側面に抑え板11(図6)の役目を
持たせている。そして、これら各スタッド13、13
を、バッグ6の周囲部分10に形成した小孔15、15
とハウジング4に形成した小孔16、16とに挿通して
いる。更に、上記各スタッド13、13の先端部で上記
ハウジング4の片面から突出した部分にナット22、2
2を螺合し、更に緊締する事で、上記インフレータ5及
び周囲部分10を上記ハウジング4に固定する。
【0010】次に、図9〜11は、特開平5−2462
91号公報に記載された、従来のエアバッグ装置の第3
例を示している。この第3例の構造の場合には、インフ
レータ5の外周面に形成した取付フランジ17に、挿通
部材の一種である位置決めピン24、24の基端部を固
定している。エアバッグ装置の組立時には、これら各位
置決めピン24、24を、バッグ6の周囲部分10に形
成した小孔19、19と、ハウジング4に形成した小孔
20、20とに挿通して、これら各部材5、6、4同士
の位置決めを図る。そして、上記取付フランジ17に形
成した小孔18、18、上記周囲部分10に形成した小
孔15、15、上記ハウジング4に形成した小孔16、
16に、やはり挿通部材の一種であるねじ25、25を
挿通する。更に、これら各ねじ25、25の先端部で上
記ハウジング4の片面から突出した部分にナット22、
22を螺合し、更に緊締する事で、上記インフレータ5
及び周囲部分10を上記ハウジング4に固定する。尚、
図11から明らかな通り、位置決めピン24は小孔1
9、20を挿通したのみで、その先端部をハウジング4
にかしめる等の係止処理を施してはいない。
【0011】更に、図12は、従来のエアバッグ装置の
第4例を示している。上述した第1〜3例が何れも、運
転席用のエアバッグ装置を示していたのに対して、この
第4例は、助手席用、或は後部座席用として使用される
エアバッグ装置を示している。この構造では、ケース2
6に矩形のハウジング4aを固定し、このハウジング4
aの内側に円筒形のインフレータ5aを支持する。そし
て、やはり矩形枠状に形成された抑え板11aにより、
バッグ6aの開口の周囲部分を、上記ハウジング4aに
抑え付ける。7aは上記ケース26の開口部を覆うカバ
ーである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来のエアバッグ装置の場合には、組
立作業が面倒で生産効率が悪くなり易く、製作費を高く
する原因となっている。この理由に就いて、前記図6に
示した第1例の構造をもとに、この図6に図13〜16
を加えて説明する。
【0013】図13に示した従来構造の場合には、上記
スタッド13、13同士のピッチP13、P13´、D
13と、これら各スタッド13、13を挿通すべく、バッ
グ6の周囲部分10に形成した小孔15、15同士のピ
ッチP15、P15´、D15とが互いに等しい(P13
15、P13´=P15´、D13=D15)。又、抑え板11
及びハウジング4に形成した小孔23、20(図6)の
ピッチ、延てはこれら小孔23、20に挿通したブライ
ンドリベット21、21同士のピッチp21、p21´、P
21、P21´、D21と、各ブラインドリベット21、21
を挿通すべく、上記周囲部分10に形成した小孔19、
19のピッチp19、p19´、P19、P19´、D19とが互
いに等しい(p21=p19、p21´=p19´、P21
19、P21´=P19´、D21=D19)。
【0014】上記周囲部分10が変形せず、図13に示
す様に、上記各スタッド13、13と小孔15、15と
が、上記各ブラインドリベット21、21と小孔19、
19とが、互いに整合していれば、特に問題を生じる事
はない。ところが、上記周囲部分10は、バッグ6を構
成する布に補強布を縫い付けただけの構造である為、外
力により容易に変形する。例えば図14に示す様に、直
径方向反対位置に存在するスタッド13、13を、やは
り直径方向反対位置(図14の左上位置と右下位置)に
存在する小孔15、15に挿通した場合、上記周囲部分
10の一部で、上記スタッド13、13を挿通された小
孔15、15の間部分が、同図に示す様に、各小孔1
5、15同士を結ぶ円弧の直径方向内方に変形し易くな
る。この結果、残りの小孔15、15同士のピッチD15
´が、残りのスタッド13、13同士のピッチD13より
も小さく(D15´<D13)なる等、各部のピッチが不一
致となる。
【0015】この結果、図14のC−C断面図である図
15に示す様に、上記残りの小孔15、15と残りのス
タッド13、13とが整合しなくなって、そのままでは
このスタッド13、13を上記小孔15、15に挿通で
きなくなる。又、上記ブラインドリベット21、21を
挿通すべく、上記周囲部分10に形成した複数の小孔1
9、19のうちの一部が、やはり各小孔19、19を結
ぶ円弧の直径方向内方に変位し易くなる。そして、変位
した場合には、図14のD−D断面図である図16に示
す様に、当該小孔19と、ハウジング4に形成した小孔
20及び抑え板11に形成した小孔23とが整合しなく
なって、これら各小孔19、20、23に、上記ブライ
ンドリベット21を挿通できなくなる。
【0016】上記各小孔15、19の位置が多少ずれた
場合でも、上記スタッド13やブラインドリベット21
を挿通可能にする為には、これら各小孔15、19を、
それぞれの中心をずらさずに大きくする事が考えられ
る。ところが、単にこれら各小孔15、19を大きくす
ると、これら各小円孔15、19と開口9の周縁との間
部分27a、27b(図13参照)の幅寸法W15、W19
が狭くなってしまう。衝突時にエアバッグ装置が作動
し、バッグ6が急激に膨張する際には、上記スタッド1
3或はブラインドリベット21からこれら各間部分27
a、27bに引っ張り方向の力が加わる。従って、エア
バッグ装置の作動時に上記各間部分27a、27bが破
れない様にする為には、これら各間部分27a、27b
の幅寸法W15、W19を或る程度確保する必要がある。従
って、組み付け性向上の為、単に上記各小孔15、19
を大きくする事は好ましくない。本発明のエアバッグ装
置は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のエアバッグ装置
は、前述した従来のエアバッグ装置と同様に、ハウジン
グと、このハウジングに支持され、衝突事故の発生に伴
って圧力ガスを噴出するインフレータと、開口を有し、
折り畳まれた状態で上記ハウジングに支持され、上記圧
力ガスを受け入れる事により膨張する袋状のバッグと、
このバッグの一部で上記開口の周囲部分に形成された複
数の小孔と、上記ハウジングとの間で上記周囲部分を挟
持する抑え板部材と、上記ハウジングに対して上記周囲
部分を位置決め若しくは結合する為、上記各小孔を挿通
してこれら抑え板部材とハウジングとを結合する複数本
の挿通部材とを備えている。
【0018】特に、本発明のエアバッグ装置に於いて
は、上記各小孔のうちの少なくとも一部の複数の小孔の
大きさを、当該小孔を挿通する挿通部材の太さよりも十
分に大きくしている。これと共に、上記周囲部分が変形
していない状態で、上記各挿通部材を上記一部の小孔の
端部で上記開口寄り部分に位置させるべく、上記一部の
小孔の中心位置を上記各挿通部材の中心位置よりも上記
開口から遠い側にずらせている。
【0019】
【作用】上述の様に構成される本発明のエアバッグ装置
の場合、バッグの周囲部分が変形して、この周囲部分に
形成した複数の小孔のピッチと複数の挿通部材のピッチ
とがずれた場合でも、この挿通部材を小孔に挿通できな
くならない。従って、組立作業が簡単で生産効率が向上
し、製作費の低廉化を図れる。又、上記各小孔の端縁と
開口の周縁との間隔を狭くする事がない為、上記周囲部
分の強度を十分に確保できる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の第一実施例を示している。図
1は本発明の第一実施例を示している。尚、本発明の特
徴は、バッグ6の開口9の周囲部分10に形成した小孔
の大きさと配置とを工夫する事により、上記周囲部分1
0の強度を確保したまま、組立作業の簡略化を図った点
にある。その他の部分の構成及び作用に就いては、前述
の図5〜6に示した従来構造と同様である為、重複する
説明を省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に説明す
る。
【0021】バッグ6に形成した開口9の周囲部分10
には、挿通部材であるスタッド13、13を挿通する為
の複数(図示の例では4個)の小孔15a、15aと、
同じく挿通部材であるブラインドリベット21、21を
挿通する為の複数(図示の例では8個)の小孔19a、
19aとを形成している。これら各小孔15a、19a
の内径寸法は、それぞれの内側に挿通すべきスタッド1
3、13或はブラインドリベット21、21の外径寸法
よりも十分に大きくしている。
【0022】但し、上記各小孔15a、19aの中心位
置は、前記従来構造の場合に比べて、上記開口9の直径
方向外方にずらせている。そして、この様に中心位置を
ずらせる事により、上記開口9の周縁との間部分27
a、27bの幅寸法W15a 、W19a を、前述した従来構
造(図13参照)の場合とほぼ同等に確保している。即
ち、本発明のエアバッグ装置を構成するバッグ6では、
上記各小孔15a、19aの中心位置を、上記スタッド
13、13及びブラインドリベット21、21の中心位
置よりも、上記開口9から遠い側にずらせ(開口9の直
径方向外方にオフセットさせ)ている。従って、図1に
示す様に上記周囲部分10が変形していない状態では、
上記スタッド13、13及びブラインドリベット21、
21は、上記各小孔15a、19aの端部で、上記開口
9寄り部分に位置する。即ち、上記周囲部分10が変形
しない状態では、上記スタッド13、13及びブライン
ドリベット21、21は、当該小孔15a、19aの内
周縁で上記開口9寄り部分に、内接若しくは微小隙間を
介して対向する。
【0023】言い換えれば、上記開口9に関して互いに
反対側に存在する小孔15a、15aのピッチD15a
を、当該小孔15a、15aに挿通すべきスタッド1
3、13のピッチD13よりも大きく(D15a >D13)し
ている。又、上記開口9に関して互いに反対側に存在す
る小孔19a、19aのピッチD19a を、当該小孔19
a、19aに挿通すべきブラインドリベット21、21
のピッチD21よりも大きく(D19a >D21)している。
【0024】上述の様に構成される本発明のエアバッグ
装置の場合、バッグ6の周囲部分10が変形して、この
周囲部分10に形成した複数の小孔15a、19aのピ
ッチと、それぞれが挿通部材であるスタッド13、13
及びブラインドリベット21、21のピッチとがずれた
場合でも、これらスタッド13、13及びブラインドリ
ベット21、21を上記各小孔15a、19aに挿通で
きなくならない。即ち、上記各小孔15a、19aは、
上記周囲部分10の変形に伴って、上記開口9の直径方
向内側に変位する傾向となる。一方、これら各小孔15
a、19aは大きく、しかも上記開口9の直径方向外方
にオフセットしている為、上記スタッド13、13及び
ブラインドリベット21、21を各小孔15a、19a
に挿通できなくなる事はない。従って、組立作業が簡単
で生産効率が向上し、製作費の低廉化を図れる。
【0025】又、上記各小孔15a、19aの端縁と開
口9の周縁との間部分27a、27bの幅寸法W15a
19a を十分に確保できるので、上記周囲部分10の強
度を十分に確保して、エアバッグ装置の作動時に、この
周囲部分10が破損する事を確実に防止できる。
【0026】次に、図2は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、スタッド13、13を挿通
する為の小孔15、15は、このスタッド13、13を
挿通できるだけの大きさを有する。又、この小孔15、
15のピッチは、スタッド13、13のピッチと一致さ
せている。そして、ブラインドリベット21、21を挿
通する為の小孔19a、19aのみを十分に大きくし、
且つ、開口9の略直径方向外方にオフセットさせてい
る。尚、図示の例では、オフセットの方向が上記開口9
の直径方向に対し少しずれているが、実際上は、直径方
向にオフセットした場合と同様に機能する。
【0027】上記各スタッド13、13を小孔15、1
5に挿通させる作業は、バッグ6の開口9の周囲部分1
0を直接手に持って、上記各小孔15、15の位置を規
制しつつ行える。従って、本実施例の場合には、上述し
た第一実施例の場合に比べて、組立作業が多少面倒にな
る事はあっても、実用上問題ない程度の組み付け性を確
保できる。ブラインドリベット21、21の挿通作業
は、前述した従来構造の場合と同様に、上記各スタッド
13、13を上記各小孔15、15並びにハウジング4
の小孔20、20(図6)に挿通した後に行う。これら
各ブラインドリベット21、21を、上記各小孔19
a、19aの他、ハウジング4並びに抑え板11の小孔
20、23(図6)に挿通する作業は、上記各小孔19
a、19aが大きい為、容易に行える。
【0028】次に、図3は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合には、バッグ6の開口9の周囲部
分10に形成した複数の小孔、即ち、スタッド13、1
3を挿通する為の小孔15b、15bとブラインドリベ
ット21、21を挿通する為の小孔19b、19bと
を、何れも上記開口9の直径方向に長い長円孔としてい
る。上記周囲部分10の変形に基づいて上記各小孔15
b、19bが変位する方向は、前述の様に上記開口9の
直径方向内方である為、上記各小孔15b、19bを長
円孔としても、前述した第一実施例と同様の作用効果を
得られる。
【0029】次に、図4は本発明の第四実施例を示して
いる。上述の第一〜第二実施例が何れも、本発明を、前
記図6に示した様な運転席用のエアバッグ装置に適用し
ているのに対して、本実施例の場合には、前記図12に
示した様な、助手席用、或は後部座席用のエアバッグ装
置に本発明を適用している。
【0030】本実施例の場合、スタッド13、13を挿
通する為の小孔15c、15cとブラインドリベット2
1、21を挿通する為の小孔19c、19cとを、バッ
グ6aの開口9aの周囲部分10aに、矩形に配置して
いる。そして、これら各小孔15c、19cの内径寸法
を上記スタッド13或はブラインドリベット21の外径
寸法よりも十分に大きくすると共に、これら各小孔15
c、19cを、上記開口9aから離れる側にオフセット
している。上記開口9a並びに抑え板11aの形状に合
わせて上記各小孔15c、19cの配置を変えた以外の
構成及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【0031】尚、図示はしないが、本発明は、前述の図
6、12に示した構造に限らず、従来例として図7〜1
1に示した構造にも実施可能である事は明らかである。
又、図4に示した第四実施例で、小孔15c、15cを
スタッド13、13を挿通できるだけのものとしたり、
或は小孔15c、19cを長円孔とする事もできる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、組立作業が簡単で生産効率が向上し、製作
費の低廉化を図れる。しかも、バッグの開口の周囲部分
の強度を十分に確保できる為、エアバッグ装置の信頼性
も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、バッグ開口部の平
面図。
【図2】同第二実施例を示す図1と同様の図。
【図3】同第三実施例を示す、図1と同様の図。
【図4】同第四実施例を示す、図1と同様の図。
【図5】従来構造の1例を示す縦断側面図。
【図6】結合固定部の分解斜視図。
【図7】従来構造の第2例を示す縦断側面図。
【図8】この第2例の分解斜視図。
【図9】従来構造の第3例を示す部分分解斜視図。
【図10】組み立てた状態で示す、図9のA−A断面
図。
【図11】同じくB−B断面図。
【図12】従来構造の第4例を示す分解斜視図。
【図13】従来構造をバッグが変形していない状態で示
す、図1と同様の図。
【図14】同じく変形した状態で示す、図1と同様の
図。
【図15】バッグの変形に基づいてスタッドの挿入を行
えなくなった状態を示す、図14のC−C断面に相当す
る図。
【図16】同じくブラインドリベットの挿入を行えなく
なった状態を示す、図14のD−D断面に相当する図。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 ユニット 4、4a ハウジング 5、5a インフレータ 6、6a バッグ 7、7a カバー 8 ガス吐出部 9、9a 開口 10、10a 周囲部分 11、11a 抑え板 12 薄肉部 13 スタッド 14 円孔 15、15a、15b、15c 小孔 16、16a、16b、16c 小孔 17 取付フランジ 18 小孔 19、19a、19b、19c 小孔 20、20a、20b、20c 小孔 21 ブラインドリベット 22 ナット 23 小孔 24 位置決めピン 25 ねじ 26 ケース 27a、27b 間部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングに支持さ
    れ、衝突事故の発生に伴って圧力ガスを噴出するインフ
    レータと、開口を有し、折り畳まれた状態で上記ハウジ
    ングに支持され、上記圧力ガスを受け入れる事により膨
    張する袋状のバッグと、このバッグの一部で上記開口の
    周囲部分に形成された複数の小孔と、上記ハウジングと
    の間で上記周囲部分を挟持する抑え板部材と、上記ハウ
    ジングに対して上記周囲部分を位置決め若しくは結合す
    る為、上記各小孔を挿通する複数本の挿通部材とを備え
    たエアバッグ装置に於いて、上記各小孔のうちの少なく
    とも一部の複数の小孔の大きさを、当該小孔を挿通する
    挿通部材の太さよりも十分に大きくすると共に、上記周
    囲部分が変形していない状態で、上記各挿通部材を上記
    一部の小孔の端部で上記開口寄り部分に位置させるべ
    く、上記一部の小孔の中心位置を上記各挿通部材の中心
    位置よりも上記開口から遠い側にずらせた事を特徴とす
    るエアバッグ装置。
JP6091503A 1994-04-28 1994-04-28 エアバッグ装置 Pending JPH07291075A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015015867A1 (ja) * 2013-07-31 2015-02-05 タカタ株式会社 インフレータの取付構造及びエアバッグ装置

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JP2015030328A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 タカタ株式会社 インフレータの取付構造及びエアバッグ装置
US9469266B2 (en) 2013-07-31 2016-10-18 Takata Corporation Inflator attachment structure and airbag apparatus

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