JPH01160756A - エアーバッグカバーとリテーナとの連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、自動、車等の乗員前方位置に配置され、車両
衝突時に膨張展開することにより乗員の衝撃を吸収する
エアーバッグ装置の改良に関する。詳しくはエアーバッ
グ装置のエアーバッグカバー（以下、カバーと略すこと
がある。）とリテーナとの連結強度を高めるようにした
構造に関する。

［従来の技術］ 従来のこの種のエアーバッグ装置としては、第５図（部
分断面図）に示すようなものがあり、緊急破断展開可能
エアーバッグカバー３１と、該カバー３１を車体に取付
けるためのリテーナ３２と、膨張ガス発生用のインフレ
ータ−３３とを備え、それらで囲まれる密閉空間Ａ内に
、折り畳まれた状態のエアーバッグ３４が内包されてい
る。

車両衝突時には、衝突検知器（図示せず）より信号を受
けたインフレータ−３３がガス吐出口３３ａより瞬時に
多量のガスを噴出し、エアーバッグ３４を膨張させる。

急速に膨張を開始したエアーバッグ３４は、カバー３１
を破断展開し、さらに膨張を続は厚肉円盤状に展開し、
乗員の衝撃を吸収する。このような従来のエアーバッグ
装置は、通常の場合、以下の手順で組立てられ、車両に
取り付けられる。まずリテー、す３２に、エアーバッグ
３４と、リングプレート３５と、インフレータ−３３と
を組立ボルト３６で締付固定する。そしてエアーバッグ
３４を急速膨張展開可能な形状でかつ、できる限り小さ
く折り畳み、その上からカバー３１を被せる。しかる後
に、ワッシャ３９を介して固着部材４０（本図ではブラ
インドリベット）をカバー３１の外側から挿通孔に挿入
し、リテーナ３２の内側まで貫通させた後に固着部材４
０の胴部中央先端側を塑性変形させることにより、カバ
ー３１とリテーナ３２とを強固に固着する。その後、エ
アーバッグ装置を車両側取付具３８に取付ボルト３７で
取り付ける。符号４１は保護カバーを示す。該保護カバ
ー４１は車両に装備される。

なお、実公昭５８−４９８８７号には、上記のブライン
ドリベット４０の代わりにボルト及びナツトを採用して
エアーバッグカバーを車体側に固定することが示されて
いる（同号第３図（ａ））。

このように、従来のエアーバッグカバーとリテーナとの
連結構造においては、ブラインドリベット４０やボルト
によってワッシャ３９をカバー３１に押圧させ、該ワッ
シャ３９とリテーナ３２との間でカバー３１の縁部を挟
圧保持するように構成されている。

［発明が解決しようとする問題点］ 上記従来の構造にあっては、エアーバッグ３４が膨張す
る際に、エアーバッグカバー３１にはリテーナ３２から
抜は出す方向に極めて大きな圧力が加えられる。この圧
力は、エアーバッグカバー３１の挿通孔４２に挿通され
たリベット４０やボルトにより対抗されるものであると
ころから、該カバー３１の挿通孔４２の近傍には著しく
大きな剪断荷重が加えられることになる。

したがって、従来はリベットやボルトの本数を多くする
ことにより剪断荷重を平準化させ、カバーの挿通孔近傍
からの断裂を防止する必要があり、このためカバーの組
立作業が煩雑となるばかりか、多数のリベットやボルト
、それにワッシャ等、多くの部材を必要とし、コスト的
にも高くついていた。

［問題点を解決するための手段］ 本発明のエアーバッグカバーとリテーナとの連結構造は
、車体に取り付けられるリテーナにエアーバッグカバー
の開口縁部を連結し、このエアーバッグカバーとリテー
ナとの間に折畳まれたエアーバッグが収納される構造に
関する。

本発明においては、リテーナはエアーバッグカバーの外
面に沿う側周壁を有し、かつ該側周壁の開口縁部は内側
に折曲形成されている。

エアーバッグカバーはその間口縁部が該側周壁に内嵌さ
れ、かつ該エアーバッグカバーはエアーバッグの展開時
の横への拡がりでリテーナへ押し付けられて保持可能と
されている。

［作用］ 本発明のエアーバッグカバーとリテーナとの連結構造に
おいては、該カバーの開口縁部がリテーナの側周壁に内
嵌され゛、かつ該カバーはエアーバッグの展開時の横へ
の拡がりでリテーナへ押し付けられて強固に保持される
ようになっているから、エアーバッグカバーの破断展開
時における剪断荷重が該カバーの開口全体に分散される
ようになり、局部的な応力集中がなく、カバーとリテー
ナとの連結が確実に保たれるようになる。また、エアー
バッグの横への膨張拡大を利用してエアーバッグカバー
をリテーナに強固に連結させるものであり、コスト的に
も安価な連結構造にできる。

なお、エアーバッグが展開していない平常時にあっても
、該カバーとリテーナとは嵌合して十分な保持・連結強
度を有したものとなっている。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例に係るエアーバッグカバーと
リテーナとの連結構造を示す分解斜視図、第２図は組み
立てた該構造の要部縦断面図である。

本実施例において、エアーバッグカバー１は、略々正方
形状のものであり、その間口縁部の四辺にはそれぞれ舌
片部２が設けられ、該舌片部２の端辺は外側へ折り返さ
れている。符号４はこのエアーバッグカバー１が連結さ
れるリテーナである。

このリテーナ４はその周囲部分にエアーバッグカバー１
の折返し部３の外面に沿う側周壁５を備えており、本実
施例ではこの側周壁５の開口縁部は内側へ折曲形成され
て前記折り返し部３０間口端１ｉ３ａに係合している。

また、前記側周壁５は、第２図から明らかな如く、上下
方向はぼ中間部が内側へ折り曲げられて折返し部３の基
端縁３ｂに接しており、さらにこの基端！！３ｂの位置
から車体側へ接近するにつれてリテーナ４の中央側に接
近する傾斜側周壁とされている。リテーナ４の中央部分
にはガス発生用インフレータ６を取り付けるための取付
孔７が穿設されており、該取付孔７の周囲にインフレー
タ固定用のボルト挿通孔７ａが穿設されている。

符号８はエアーバッグであり、該リテーナ４と前記エア
ーバッグカバー１とで囲まれるカバー内部に折畳まれた
状態にて収納され、かつ該エアーバッグ８の内部にイン
フレータ６からのガスが導入されるように設置される。

前記エアーバッグカバー１はその舌片部２がリテーナ４
の側周壁５に内嵌する如く装着され、この舌片部２の折
返し部３の開口端縁３ａを前記側周壁５の折曲部５ａ内
に係合させ、第２図に示す状態に装着する。

この状態において車両が平常な状態にあれば、カバー１
はリテーナ４に十分にしっかりと保持・連結されている
。

この平常状態から、エアーバッグ８が緊急展開すると、
エアーバッグカバー１はリテーナ４から抜は出す方向に
付勢されるが、この際、エアーバッグ８の展開時の横へ
の拡がりで該カバー１がリテーナ４へ押し付けられると
共に、エアーバッグカバー１の折返し部３の開口端縁３
ａが側周壁５の折曲部５ａに係合しているので、エアー
バッグカバー１の抜は出そうとする力は該カバー１の全
周にわたって均等に受は止められる。従って、舌片部２
に局部的な応力が加えられることが防止され、エアーバ
ッグカバー１はリテーナ４に対し確実に保持された状態
が継続される。なお、第２図において二点鎖線で示す符
号８はエアーバッグの展開開始時の状態を示す。

また、本実施例にあっては、連結具を特に使用していな
いので、従来のように多数のリベットやボルト、及びワ
ッシャ等を用いた場合に比べて連結構造を安価にできる
。

第３図は本発明の異なる実施例に係る構造を示す要部断
面図である。本実施例においてエアーバッグカバー１の
開口縁部に設けられた舌片部２の内面には全周にわたっ
て凹部９が設けられており、該凹部９内にはリング１０
が嵌合されている。該リング１０はばね性を有しており
、第４図に示す如く一部が切欠かれた形状を呈しており
、半径方向へ伸縮できる構成となっている。従って、こ
のリング１０を前記凹部９内へ嵌合設置する際は、リン
グ１０をその切欠部１０ａの範囲内で内方へ撓ませ、凹
部９に位置合わせした状態でその撓ませている力を解除
すれば、その持つばね性によりリング１０は元の形状に
復帰し、凹部９内へ嵌合設置される。また、舌片部２の
外面には全周にわたって突条部１１が設けられている。

リテーナ４はその周囲部分に突条部１１に沿う如く形成
された側周壁１２を備えており、本実施例ではこの側周
壁１２の開口縁部は内側へ折曲されている。

この第３図の実施例において、エアーバッグ８が緊急展
開すると、エアーバッグカバー１はリテーナ４から抜は
出す方向に付勢されるが、この際エアーバッグ８の展開
時の横への拡がりで該リング１０を介してカバー１がリ
テーナ４へ押し付けられると共に、エアーバッグカバー
１の突条部１１の端縁１１ａが側周壁１２の折曲部１２
ａに係合しているので、エアーバッグカバー１の抜は出
そうとする力は該カバー１の全周にわたって均等に受は
止められる。従って、舌片部２に局部的な応力が加えら
れることが防止され、エアーバッグカバー１はリテーナ
４に対し確実に保持された状態が継続される。

また、本実施例にあってはリング１０によりカバー１の
舌片部２がリテーナ４に強制的に係合されているから、
平常時におけるカバー１とリテーナ４との連結強度が高
い。

［効果］ 以上の実施例からも明らかな通り、本発明の構造にあっ
ては、エアーバッグが緊急展開する際のエアーバッグカ
バーに加えられるリテーナからの抜は出し方向の力が、
カバーの全外周にわたって受は止められるようになり、
局部的な応力集中がない。そのため、エアーバッグカバ
ーがリテーナに対し確実に保持され、如何なる場合にあ
ってもエアーバッグカバーがリテーナから抜は出すこと
がない。また、特別な連結具を多数用いることなくエア
ーバッグカバーをリテーナへ保持させているので、従来
に比べて安価な連結構造を提供できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の実施例構造を示す分解斜視図、第２図
は同要部縦断面図、第３図は本発明の別の実施例構造を
示す要部断面図、第４図はリングの斜視図、第５図は従
来例を示す断面図である。 １・・・エアーバッグカバー、 ２・・・舌片部、　　　　　　４・・・リテーナ、５・
・・側周壁、　　　　　　５ａ・・・折曲部、８・・・
エアーバッグ、　　　１０・・・リング、１２・・・側
周壁、　　　　　１２ａ・・・折曲部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体に取り付けられるリテーナにエアーバッグカ
   バーの開口縁部を連結してなり、該エアーバッグカバー
   とリテーナとの間に折畳まれたエアーバッグが収納され
   る構造において、 該リテーナはエアーバッグカバーの外面に沿う側周壁を
   有し、かつ該側周壁の開口縁部は内側に折曲形成され、 該エアーバッグカバーはその開口縁部が該側周壁に内嵌
   され、かつ該エアーバッグカバーはエアーバッグの展開
   時の横への拡がりでリテーナへ押し付けられて保持可能
   とされていることを特徴とするエアーバッグカバーとリ
   テーナとの連結構造。
2. （２）前記エアーバッグカバーの開口縁部内面全周に凹
   部が設けられ、該凹部にはリングが嵌合され、 前記エアーバッグカバーは、エアーバッグ展開時の横へ
   の拡がりで該リングをリテーナ側へ押し付け可能とされ
   ている特許請求の範囲第１項に記載の構造。
3. （３）前記リングはばね性を有しており、かつ一部が切
   り欠かれて半径方向に伸縮できるように形成されている
   特許請求の範囲第１項に記載の構造。