JPH07291052A - レインガータ付自動車用ウインドモールの製造方法 - Google Patents

レインガータ付自動車用ウインドモールの製造方法

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JPH07291052A
JPH07291052A JP6090803A JP9080394A JPH07291052A JP H07291052 A JPH07291052 A JP H07291052A JP 6090803 A JP6090803 A JP 6090803A JP 9080394 A JP9080394 A JP 9080394A JP H07291052 A JPH07291052 A JP H07291052A
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政男 小林
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昭次 岡島
Kozo Hashimoto
孝造 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上側領域の空力特性を低くできる。 【構成】 押出成形機51の押出ヘッド52は、複数の
ダイス60,70,80を有し、特定のダイスはレイン
ガータ補助部材を成形するもので、押出成形機51aか
ら押出される材料をオン・オフ制御すれば、レインガー
タ補助部材の有無を制御でき、レインガータ補助部材の
無い部分を押圧ローラ54で押圧し、その高さを低くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レインガータ付自動車
用ウインドモールの製造方法に関するものであり、特
に、左右側領域と上側領域を異にする断面形状としたレ
インガータ付自動車用ウインドモールの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の厚み変化を有する自動車
用ウインドモールとして図8乃至図11に示すものがあ
る。図8は厚み変化を有する自動車用ウインドモールの
使用状態を示す正面図、図9は従来例の厚み変化を有す
る自動車用ウインドモールの製造方法により製造された
厚み変化を有する自動車用ウインドモールの左右側領域
を示す断面図、図10は従来例の厚み変化を有する自動
車用ウインドモールの製造方法により製造された厚み変
化を有する自動車用ウインドモールの上側領域を示す断
面図である。また、図11はコーナ領域での皺の状態を
示す要部正面図である。
【0003】この厚み変化を有する自動車用ウインドモ
ール100は、図8に示すように、自動車のフロントガ
ラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に装着される左右
側領域10及び上側縁と窓枠2との隙間に装着される上
側領域20からなる長尺状に成形されている。
【0004】左右側領域10は、図9に示すように、フ
ロントガラス1の左右両側縁と窓枠2との隙間に挿入さ
れる脚部11を有している。脚部11には、フロントガ
ラス1の周縁部裏面を支持する支持片12と、窓枠2の
内面に弾接する保持片13とが突設されるとともに、支
持片12と対向してフロントガラス1の表面に接合する
接合片14が形成されている。脚部11は接着剤5を介
して車体の左右両側に設けた窓枠2に固着される。更
に、脚部11の接合片14と対向離間する位置には頭部
15が一体形成され、頭部15の窓枠2側には窓枠2の
外面に弾接するシール側片16が突出形成されている。
接合片14の先端と頭部15の先端との間には、内方に
屈曲する断面略く字状の折曲片17が連続して一体形成
されている。脚部11の上部、頭部15、折曲片17及
び接合片14に囲まれる空間により、所定の断面形状の
密閉された中空部18が構成されている。
【0005】一方、上側領域20は、合成樹脂を左右側
領域10と同一断面形状に押出した後、左右側領域10
の頭部15を加圧ローラ等で厚さ方向に圧潰して変形頭
部21とし、折曲片17を内方に屈曲重合させて変形折
曲片22とすることにより図10に示す断面形状に形成
される。脚部11の上部、変形頭部21、変形折曲片2
2及び接合片14に囲まれる空間により、左右側領域の
中空部18よりも小断面積で異なる断面形状の密閉され
た変形中空部23が形成されている。なお、上側領域2
0のその他の構成は左右側領域10と同一である。ま
た、図9及び図10において、6は補強及び伸縮防止用
にインサートされた金属ワイヤ、7は接着剤5を封止す
るダムである。
【0006】次に、上記のように構成された従来の厚み
変化を有する自動車用ウインドモール100の製造方法
を説明する。
【0007】厚み変化を有する自動車用ウインドモール
100を成形するには、例えば、ポリ塩化ビニル等の合
成樹脂材料を押出成形機から左右側領域10と同一の断
面形状に押出す。そして、押出した合成樹脂の上側領域
20に対応する部分の頭部15を加圧ローラにより厚さ
方向に圧潰して、折曲片17を屈曲部にて内方に屈曲さ
せ、接合片14上に変形折曲片22及び変形頭部21を
重合する。その後、押出した合成樹脂を冷却固化して、
所定長さに切断し、厚み変化を有する自動車用ウインド
モール100が完成する。かかる厚み変化を有する自動
車用ウインドモール100を自動車のフロントガラス1
の周縁に装着することにより、左右側領域10の頭部1
5がフロントガラス1から高く突出して、レインガータ
として機能させ、その折曲片17の外面がワイパ3に払
拭された雨水の窓枠2側への流出を防止して、フロント
ガラス1の左右両側縁に沿って下方へと排水案内すると
ともに、上側領域20の変形頭部21がフロントガラス
1から低く突出して、走行時の空力特性を向上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の厚
み変化を有する自動車用ウインドモール100は、左右
側領域10を押出した後、その頭部15を押圧して上側
領域20を形成しているが、上側領域20には変形折曲
片22及び変形頭部21を重合し、その高さが高くなら
ざるを得ない。結果として、上側領域20により自動車
の空力特性が高くなる。
【0009】また、左右側領域10から上側領域20の
間にその高さが徐変する両方のコーナ領域30は、図1
1のコーナ領域30での皺Xの状態を示す要部正面図に
示すように、その内周が自動車用ウインドモール100
の長さ方向の中心線よりも内側の頭部15で圧縮され、
また、中心線よりも外側のシール側片16で膨脹が行な
われる。その結果として、自動車用ウインドモール10
0の長さ方向の中心線よりも内側に皺Xが発生する確率
が高くなる。したがって、その意匠性を維持するため
に、自動車用ウインドモール100の装着には細心の注
意を払う必要性があり、その取付け作業性が良くなかっ
た。
【0010】そこで、本発明は、上側領域の空力特性を
低くできるレインガータ付自動車用ウインドモールの提
供を第1の課題とし、左右側領域と上側領域との間のコ
ーナに装填されても、中心線よりも内側の頭部の表面に
皺が発生することのないレインガータ付自動車用ウイン
ドモールの提供を第2の課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるレイン
ガータ付自動車用ウインドモールの製造方法は、成形直
後に外部からの押圧力により変位自在で表面に露出する
頭部とフロントガラスの表面に接合する接合片とを含む
本体を連続的に押出す主押出工程と、前記頭部と接合片
との間に位置し、前記頭部と前記接合片との間隔を広く
する領域でレインガータ補助部材を押出す補助押出工程
と、前記頭部と前記接合片との間隔を狭くする領域でレ
インガータ補助部材の押出しを断つ補助押出停止工程
と、前記頭部と前記接合片との間隔を狭くする領域で押
圧力を加えて、前記頭部と前記接合片との間隔を狭く押
圧変形する押圧工程とを具備するものである。
【0012】請求項2にかかるレインガータ付自動車用
ウインドモールの製造方法は、請求項1の前記補助押出
工程と補助押出停止工程との切替は、オン・オフ制御と
したものである。
【0013】請求項3にかかるレインガータ付自動車用
ウインドモールの製造方法は、請求項1の前記補助押出
工程と補助押出停止工程との切替は、連続制御としたも
のである。
【0014】
【作用】請求項1においては、成形直後に外部からの押
圧力により変位自在で表面に露出する頭部とフロントガ
ラスの表面に接合する接合片とを含む本体を連続的に押
出す。前記頭部と接合片との間に位置し、前記頭部と前
記接合片との間隔を広くする領域でレインガータ補助部
材を押出し、左右側領域を形成し、また、前記頭部と接
合片との間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の
押出しを断ち、上側領域を形成する。そして、前記頭部
と前記接合片との間隔を狭くする領域で押圧力を加え
て、前記頭部と前記接合片との間隔を狭く押圧変形す
る。
【0015】請求項2においては、前記頭部と前記接合
片との間隔を広くする領域でレインガータ補助部材を押
出し、左右側領域を形成し、また、前記頭部と接合片と
の間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の押出し
を急激に断ち、上側領域を形成する。
【0016】請求項3においては、前記頭部と前記接合
片との間隔を広くする領域でレインガータ補助部材を押
出し、左右側領域を形成し、また、前記頭部と接合片と
の間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の押出し
を徐々に断ち、上側領域を形成する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例のレインガータ付
自動車用ウインドモールの押出成形装置の全体構成説明
図である。また、図2は本発明の一実施例のレインガー
タ付自動車用ウインドモールの上側領域20の押出成形
直後(a)及び押圧工程後(b)の状態を示す断面図、
図3は本発明の一実施例のレインガータ付自動車用ウイ
ンドモールの左右側領域10の状態を示す断面図であ
る。そして、図4は本発明の一実施例のレインガータ付
自動車用ウインドモールの押出成形装置に使用するダイ
ス60及びダイス70の正面図、及び図5は本発明の一
実施例のレインガータ付自動車用ウインドモールの押出
成形装置に使用するダイス80の正面図である。なお、
図中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成
部分と同一または相当部分を示すものであるから、ここ
では、重複する説明を省略する。
【0019】図1に示すように、押出成形機51は複数
の押出成形機51a及び押出成形機51b及び押出成形
機51cからなる。押出ヘッド52は3枚のダイス60
及びダイス70及びダイス80を有している。押出ヘッ
ド52の近傍には受治具53と加圧ローラ54が上下に
対向して配設されており、移動距離計算手段57Aの出
力によって加圧ローラ54の押圧力を調整している。移
動距離計算手段57Aへの距離情報は押出成形機51に
供給されるレインガータ付自動車用ウインドモールの芯
材となる金属ワイヤ6の供給量をエンコーダ56で検出
することによって、その移動距離としている。即ち、エ
ンコーダ56は、押出ヘッド52から押出される左右側
領域10及び上側領域20、コーナ領域30に連続して
接触回転して左右側領域10及び上側領域20、コーナ
領域30の移動距離を検出し、それを移動距離計算手段
57Aに入力している。
【0020】加圧ローラ54より押出方向下流には冷却
水槽55が配設される。冷却水槽55の下流には引出ロ
ーラ58及び切断機59が配設され、引出ローラ58が
押出成形機51による押出速度に同期して左右側領域1
0及び上側領域20、コーナ領域30からなる押出成形
品を引出す。また、移動距離計算手段57Aは、エンコ
ーダ56からの検出信号に基き左右側領域10及び上側
領域20、コーナ領域30の移動距離を計算し、その計
算値に応じて、加圧ローラ54を同図の鎖線位置と実線
位置との間で移動制御するとともに、切断機59を作動
させて両側に左右側領域10を位置させ、上側領域20
を挟むようにしてなる押出成形品を所定長に切断する。
【0021】次に、押出成形機51の押出ヘッド52の
構成について詳述する。
【0022】本実施例の押出成形機51の押出ヘッド5
2は、3枚のダイス60及びダイス70及びダイス80
を有している。図4に示すように、ダイス60はレイン
ガータ補助部材A(17)を成形するもので、押出成形
機51aから押出される材料が、供給口61から所定の
レインガータ補助部材A(17)の断面形状とした押出
口62に導かれる。この押出成形機51aは押出成形機
制御手段57Bによってオン・オフ制御される。
【0023】また、ダイス70は、主に、フロントガラ
ス1と窓枠2との隙間に挿入される脚部11、フロント
ガラス1の周縁部裏面を支持する支持片12、支持片1
2と対向するフロントガラス1の表面に接合する接合片
14からなる主部材Bを成形するもので、押出成形機5
1bから押出される材料が、供給口71から抑制部72
を迂回し、主に脚部11及び支持片12及び接合片14
からなる主部材Bの断面形状とした押出口73に導かれ
る。この押出成形機51bはレインガータ付自動車用ウ
インドモールの押出中、押出成形機制御手段57Bによ
って連続運転制御される。
【0024】図5に示すように、ダイス80は、主に、
脚部11の接合片14と対向離間する位置の頭部15、
頭部15の窓枠2側の外面に弾接するシール側片16か
ら意匠部材Cを形成し、また、窓枠2の内面に弾接する
保持片D(13)を形成するものである。押出成形機5
1cから押出される材料が、供給口81から直接に脚部
11の接合片14と対向離間する位置の頭部15、頭部
15の窓枠2側の外面に弾接するシール側片16から意
匠部材Cの押出口83に導かれる。また、押出成形機5
1cから押出される材料は、供給口81から調整部82
を介して窓枠2の内面に弾接する保持片D(13)の押
出口84に導かれる。この押出成形機51cはレインガ
ータ付自動車用ウインドモールの押出中、押出成形機制
御手段57Bによって連続運転制御される。なお、開口
85はレインガータ補助部材A(17)及び主部材Bを
挿通させるものである。
【0025】前述したように、前記移動距離計算手段5
7Aが、前記エンコーダ56の検出信号に基き自動車用
ウインドモールの移動距離を計算し、押出成形機制御手
段57Bが、移動距離計算手段57Aの計算値に応じて
押出成形機51a、押出成形機51b、押出成形機51
cを駆動制御する。
【0026】次に、上記のように構成された製造装置を
使用した一実施例のレインガータ付自動車用ウインドモ
ールの製造方法を説明する。
【0027】図6は本発明の一実施例のレインガータ付
自動車用ウインドモールの押出成形装置の押出成形機制
御手段57Bの制御プログラムのフローチャートであ
り、また、図7は同じく押出成形装置の移動距離計算手
段57Aの制御プログラムのフローチャートである。な
お、この制御プログラムは図示しない押出成形装置のメ
インプログラムの実行中にコールされる。
【0028】まず、押出成形機制御手段57Bの制御プ
ログラムのステップS1で押出成形機51b及び押出成
形機51cを駆動し、ダイス70によって主部材B、即
ち、主に、フロントガラス1と窓枠2との隙間に挿入さ
れる脚部11、フロントガラス1の周縁部裏面を支持す
る支持片12、支持片12と対向するフロントガラス1
の表面に接合する接合片14を成形し、また、ダイス8
0によって意匠部材C及び保持片D(13)、即ち、主
に、脚部11の接合片14と対向離間する位置の頭部1
5、頭部15の窓枠2側の外面に弾接するシール側片1
6、及び保持片13を一体に成形する。
【0029】この成形によって、図2(a)に示す頭部
15と接合片14が幅広に開口したレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形となる。
【0030】ステップS2でエンコーダ56の出力を受
け、左右側領域10の開始を判断すると、ステップS3
で押出成形機51aを駆動し、ダイス60によってレイ
ンガータ補助部材A(17)の押出しを開始し、ステッ
プS4で左右側領域10の終了を判断するまで、このス
テップS3及びステップS4のルーチンを実行する。ス
テップS4で左右側領域10の終了を判断すると、ステ
ップS5で押出成形機51aを停止する。
【0031】これによって、ダイス70によって主部材
B、即ち、主に、フロントガラス1と窓枠2との隙間に
挿入される脚部11、フロントガラス1の周縁部裏面を
支持する支持片12、支持片12と対向するフロントガ
ラス1の表面に接合する接合片14を成形し、また、ダ
イス80によって意匠部材C及び保持片D(13)、即
ち、主に、脚部11の接合片14と対向離間する位置の
頭部15、頭部15の窓枠2側の外面に弾接するシール
側片16、及び保持片13を成形し、更に、ダイス60
によってレインガータ補助部材A(17)を、幅広に開
口した頭部15と接合片14との間に一体に形成する。
【0032】この成形によって、図3に示す頭部15と
接合片14が幅広に開口し、そこにレインガータ補助部
材A(17)を押出したレインガータ付自動車用ウイン
ドモールの押出成形となる。
【0033】押出ヘッド52から押出された左右側領域
10は、移動距離計算手段57Aからの指令により、加
圧ローラ54が鎖線位置に退避されており、この状態で
所望長さになるまで押出成形される。
【0034】押出成形装置の移動距離計算手段57Aの
制御プログラムのステップS11でエンコーダ56の出
力を受け、上側領域20の到来を判定したとき、ステッ
プS12で上下に対向して配設されている受治具53と
加圧ローラ54との間において、加圧ローラ54を実線
位置方向に移動させ、押出ヘッド52から押出直後で加
熱軟化状態にある圧潰前の上側領域20の頭部15が加
圧ローラ54により圧潰され、接合片14に接合され
て、変形した頭部15Aとする。これにより、上側領域
20が図2(b)に示す断面形状に成形され、上側領域
20に左右側領域10のレインガータ補助部材A(1
7)より小断面積で異なる断面形状の中空部18aが形
成される。
【0035】ステップS13で上側領域20の終了を判
定したとき、ステップS14で加圧ローラ54を上昇さ
せ、上側領域20の成形を終了する。このようにして、
受治具53と加圧ローラ54を通過したレインガータ付
自動車用ウインドモールの左右側領域10及び上側領域
20は、冷却水槽55に送られ、ここで冷却硬化されて
前述した各形状に保持され、形状が安定した押出成形品
となる。続いて、前記押出成形品は引出ローラ58によ
り引出されて切断機59に移送され、移動距離計算手段
57Aからの指令に基き、切断機59により所定の長
さ、即ち、図8に示すフロントガラス1の左右側縁及び
上側縁の合計の長さに切断される。
【0036】本実施例の図6における左右側領域10の
判定は、押出成形機51の応答速度を考慮して設定する
ことが必要であり、また、図7における上側領域20の
判定についても、加圧ローラ54の応答及び移動速度を
考慮して設定することが必要である。
【0037】このように成形されたレインガータ付自動
車用ウインドモールは自動車製造ラインに搬入されて、
図8に示す車体の窓枠2とフロントガラス1との隙間に
装着される。この場合、左右側領域10及び上側領域2
0の脚部11はフロントガラス1の左右側縁及び上側縁
と窓枠2との隙間に連続して挿着され、接着剤5により
窓枠2に固着される。すると、図10に示す上側領域1
0の頭部21がフロントガラス1の表面から突出した状
態よりも、図2(b)に示す頭部15Aを低くすること
ができ、結果的に空力特性を良くすることができる。
【0038】上記実施例のレインガータ付自動車用ウイ
ンドモールの製造方法は、複数の押出成形機51a,5
1b,51cからなる押出成形機51に取付けた複数枚
のダイス60,70,80を押出制御するレインガータ
付自動車用ウインドモールの製造方法において、成形直
後に外部からの押圧力により変位自在で表面に露出する
頭部15とフロントガラスの表面に接合する接合片14
とを含む主部材B及び意匠部材C及び保持片D(13)
からなる本体を連続的に押出す主押出工程と、前記頭部
15と接合片14との間に位置し、前記頭部15と前記
接合片14との間隔を広くする領域でレインガータ補助
部材A(17)を押出す補助押出工程と、前記頭部15
と前記接合片14との間隔を狭くする領域でレインガー
タ補助部材A(17)の押出しを断つ補助押出停止工程
と、前記頭部15と前記接合片14との間隔を狭くする
領域で押圧力を加えて、前記頭部15と前記接合片14
との間隔を狭く押圧変形する押圧工程とを具備するもの
であり、これを請求項1の実施例とすることができる。
【0039】したがって、左右側領域10の肉厚を厚く
し、自動車のフロントガラス1への装着時にその形状維
持ができ、左右側領域10にレインガータ補助部材A
(17)によって所望の剛性を付与し、フロントガラス
1への装着時の変形を防止することができる。一方、上
側領域20の肉厚をその押圧変形が容易で、かつ、変形
後の全体の高さが小さくなるよう、十分薄く設定するこ
とにより、上側領域20を高さ方向に押圧するとき、そ
の押圧変形が容易となり、押圧接合させた変形後も、フ
ロントガラス1への装着時にそのフロントガラス1から
突出する高さを薄肉とした分だけ低くすることができ
る。その結果、レインガータ付自動車用ウインドモール
を自動車に装着した場合、左右側領域10と上側領域2
0との高低差を十分に大きく設定することができ、ま
た、左右側領域10の外面によりフロントガラス1を流
れる雨水の排水を円滑かつ確実に行なうことができると
ともに、上側領域20により自動車の空力特性を損なう
ことはない。また、レインガータ付自動車用ウインドモ
ールの製造に要する材料を低減して製造コストを低下す
ることができる。
【0040】ところで、上記実施例では、左右側領域1
0と圧潰前における上側領域20の肉厚を変更するため
に、図1に示すようにレインガータ補助部材A(17)
を押出す補助押出工程をオン・オフ制御し、請求項2の
実施例に対応するものであるが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、左右側領域10
と圧潰前の上側領域20の肉厚をコーナ領域30で除々
に変位させてもよく、これを請求項3の実施例とするこ
とができる。このように徐々に変化させると、左右側領
域10と上側領域20との間のコーナ領域30に装填さ
れても、頭部15の肉厚が厚くなり、彎曲させる場合の
圧縮力によって変形することがないから、中心線よりも
内側の頭部15の表面に皺が発生することがない。そし
て、請求項2の実施例では、制御が簡単となる。
【0041】また、上記実施例では、押出成形機51と
して3台の押出成形機51a,51b,51cを用いた
実施例を説明したが、本発明を実施する場合には、押出
成形機51の台数を特定するものではない。
【0042】そして、上記実施例は、長さ方向の位置に
応じて高さを変更するレインガータ付自動車用ウインド
モールに使用するものであり、保持片13及びシール側
片16が脚部11及び頭部15と同一の材料により成形
されているが、これらを硬度を変えた軟質の合成樹脂材
料により共押出成形することも可能である。また、本発
明を実施する場合には、表面に露出する頭部15とフロ
ントガラスの表面に接合する接合片14と及び保持片1
3を有しておればよく、他の部分的構成を要求するもの
ではない。
【0043】更に、上記実施例では、レインガータ付自
動車用ウインドモールのレインガータ補助部材A(1
7)の肉厚を上側領域20でゼロとしたものであるが、
本発明を実施する場合には、その厚みを変化させればよ
いのであって、必ずしも、上側領域20でその肉厚をゼ
ロとする必要はない。例えば、上側領域20でレインガ
ータ補助部材A(17)の肉厚をゼロとしたものでは、
その高さを低くすることができる。一方、上側領域20
でレインガータ補助部材A(17)の肉厚を薄くしたも
のでは、接合面積を大きくすることができ、そして、中
空部18aに埃が入り込むことがないから、雨水によっ
てそれらの汚れが流れでることがない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1のレインガータ
付自動車用ウインドモールの製造方法は、成形直後に外
部からの押圧力により変位自在で表面に露出する頭部と
フロントガラスの表面に接合する接合片とを含む本体を
連続的に押出す主押出工程と、前記頭部と接合片との間
に位置し、前記頭部と前記接合片との間隔を広くする領
域でレインガータ補助部材を押出し、前記頭部と前記接
合片との間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の
押出しを断ち、また、前記頭部と前記接合片との間隔を
狭くする領域で押圧力を加えて、前記頭部と前記接合片
との間隔を狭く押圧変形するものであるから、したがっ
て、左右側領域の肉厚を厚く、かつ、上側領域の肉厚を
薄くして、その押圧変形が容易となり、変形後の上側領
域の高さが低くなるよう設定したものであるから、左右
側領域に所望の剛性を付与できるとともに、上側領域を
その高さ方向に押圧するとき、その押圧変形が容易とな
り、押圧変形後も、その高さを十分低くすることができ
る。その結果、自動車用ウインドモールの用途に応じ
て、左右側領域と上側領域との高低差を十分に大きく設
定することができる。
【0045】故に、レインガータ付自動車用ウインドモ
ールを自動車に装着した場合、左右側領域と上側領域と
の高低差を十分に大きく設定することができ、また、左
右側領域の外面によりフロントガラスを流れる雨水の排
水を円滑かつ確実に行なうことができるとともに、上側
領域により自動車の空力特性を損なうことはない。ま
た、レインガータ付自動車用ウインドモールの製造に要
する材料を低減して製造コストを低下することができ
る。
【0046】請求項2のレインガータ付自動車用ウイン
ドモールの製造方法においては、前記頭部と前記接合片
との間隔を広くする領域でレインガータ補助部材を押出
し、左右側領域を形成し、また、前記頭部と接合片との
間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の押出しを
急激に断ち、上側領域を形成するものであるから、その
制御が容易である。
【0047】請求項3のレインガータ付自動車用ウイン
ドモールの製造方法においては、前記頭部と前記接合片
との間隔を広くする領域でレインガータ補助部材を押出
し、左右側領域を形成し、また、前記頭部と接合片との
間隔を狭くする領域でレインガータ補助部材の押出しを
徐々に断ち、上側領域を形成するものであるから、左右
側領域からコーナ領域、上側領域まで連続した成形が可
能となり、コーナ領域においても、その見栄えを良好に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形装置の全体構成説明図で
ある。
【図2】図2は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの上側領域の押出成形直後(a)及
び押圧工程後(b)の状態を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの左右側領域の状態を示す断面図で
ある。
【図4】図4は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形装置に使用する2枚のダ
イスの正面図である。
【図5】図5は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形装置に使用する他の1枚
のダイスの正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形装置における押出成形機
制御手段の制御プログラムのフローチャートである。
【図7】図7は本発明の一実施例のレインガータ付自動
車用ウインドモールの押出成形装置における移動距離計
算手段の制御プログラムのフローチャートである。
【図8】図8はレインガータ付自動車用ウインドモール
の取付け状態を示す正面図である。
【図9】図9は従来のレインガータ付自動車用ウインド
モールの製造方法により製造された自動車用ウインドモ
ールの左右側領域を示す断面図である。
【図10】図10は従来のレインガータ付自動車用ウイ
ンドモールの製造方法により製造された自動車用ウイン
ドモールの上側領域を示す断面図である。
【図11】図11は従来のレインガータ付自動車用ウイ
ンドモールの製造方法により製造された自動車用ウイン
ドモールのコーナ領域での皺の状態を示す要部正面図で
ある。
【符号の説明】
10 左右側領域 20 上側領域 30 コーナ領域 51,51a,51b,51c 押出成形機 53 受治具 54 加圧ローラ 60,70,80 ダイス 56 エンコーダ 57A 移動距離計算手段 57B 押出成形機制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 孝造 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 後藤 新一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形直後に外部からの押圧力により変位
    自在で表面に露出する頭部とフロントガラスの表面に接
    合する接合片とを含む本体を連続的に押出す主押出工程
    と、 前記頭部と接合片との間に位置し、前記頭部と前記接合
    片との間隔を広くする領域でレインガータ補助部材を押
    出す補助押出工程と、 前記頭部と前記接合片との間隔を狭くする領域でレイン
    ガータ補助部材の押出しを断つ補助押出停止工程と、 前記頭部と前記接合片との間隔を狭くする領域で押圧力
    を加えて、前記頭部と前記接合片との間隔を狭く押圧変
    形する押圧工程とを具備することを特徴とするレインガ
    ータ付自動車用ウインドモールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記補助押出工程と補助押出停止工程と
    の切替は、オン・オフ制御としたことを特徴とする請求
    項1に記載のレインガータ付自動車用ウインドモールの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記補助押出工程と補助押出停止工程と
    の切替は、連続制御としたことを特徴とする請求項1に
    記載のレインガータ付自動車用ウインドモールの製造方
    法。
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