JPH07290267A - 溶接・溶断加工機 - Google Patents

溶接・溶断加工機

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JPH07290267A
JPH07290267A JP6086284A JP8628494A JPH07290267A JP H07290267 A JPH07290267 A JP H07290267A JP 6086284 A JP6086284 A JP 6086284A JP 8628494 A JP8628494 A JP 8628494A JP H07290267 A JPH07290267 A JP H07290267A
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JP
Japan
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moving
fixed case
machining
welding
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Application number
JP6086284A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Yamamoto
裕敏 山本
Takayuki Horikoshi
孝之 堀越
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/14Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor
    • B23K26/1423Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor the flow carrying an electric current

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Prevention Of Fouling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元の溶接又は溶断を行う加工機におい
て、加工時に発生する有害ガスを加工機周囲に拡散され
ることなく、また空気よりも重い有害ガスを確実に排気
可能とするとともに、装置の小型化及び低廉化を図る。 【構成】 加工テーブルをX軸方向に移動可能に設け、
加工テーブルを跨ぐ門型支持体4の梁部4bに昇降体6を
介して加工ヘッド9を吊下げ支持する。加工ヘッドは、
昇降体と一体に支持体の梁部に沿うY軸方向及び上下の
Z軸方向に移動する。加工テーブル上に設けた移動ケー
ス12とテーブル台1に取付けた固定ケース13とは略閉じ
た第1の空間16を形成する。固定ケースは、加工ヘッド
が移動ケース内のワークに対し加工を行うための開口部
を有し、支持体の梁部に取付けた壁面体14は、上記開口
部を囲みかつ加工ヘッドと干渉しないように固定ケース
と支持体の梁部との間に略閉じた第2の空間21を形成す
る。第1及び第2の空間内のガスを排気手段24により作
業室外に排気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに対し溶接又は
溶断を3次元的に行う溶接・溶断加工機に関し、特にそ
の加工時に発生する粉塵や有害ガス等を作業エリア外に
排気するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークに対し溶接又は溶断を
3次元的に行う加工機として、水平方向に所定距離往復
移動可能に設けられた加工テーブルと、該加工テーブル
をその移動方向と直交する方向に跨ぐように設けられた
門型の支持体と、該支持体の梁部に昇降機構を介して吊
下げ状態に支持された加工ヘッドとを備え、該加工ヘッ
ドが、昇降機構と一体に上記支持体の梁部に沿って加工
テーブルの移動方向と直交する方向に移動するととも
に、昇降機構の作動により上下方向に移動するように設
けられていて、ワークに対する加工ヘッドの位置を3次
元的に変化させるようにしたものは知られている。上記
加工ヘッドは、更にその先端の溶接用又は溶断用トーチ
が垂直軸回り及び水平軸回りにそれぞれ回転可能に設け
られて、ワークに対するトーチの向きが3次元的に変化
するのが一般的である。
【0003】一方、このような溶接・溶断加工機におい
ては、ワークの加工に伴って粉塵や有害ガスが発生し、
これらを作業エリア外に排気するために排気装置が装備
されることがある。この種の排気装置は、通常、加工機
の上方にフードを設け、該フードを通して粉塵等をファ
ンにより吸引して作業エリア外に排気するように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
排気装置では、フードの開口部が大きいため、排気を確
実に行うことができないばかりでなく、吸引用ファンに
大容量のものを使用する必要があり、コストが高くな
る。特に、排気ガスの処理装置を接続する場合、風量が
大きいとそれだけ大型の処理装置を必要とし、コスト高
がより顕著なものとなる。
【0005】さらに、ワークとして塩素系樹脂を切断す
るときに発生する塩化水素ガス(HCl )や塩素ガス
(Cl 2 )等は空気よりも重いため、従来のフード式排
気装置では、これらの有害ガスを完全に排気することが
できず、加工機の下部等が腐食する原因になるという問
題もある。また、有害ガスが発生する場合は加工機のオ
ペレータ等周囲の作業者がガスに晒されないように万全
を期す必要があることはもちろんである。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ワークに対し3次元の
加工を行う溶接・溶断加工機において、その形状を有効
に利用してワークを囲む略閉じた空間を形成し、該空間
内のガスを排気することにより、塩素ガス等空気よりも
重い有害ガスを確実に排気できるようにするとともに、
排気装置を含めた加工機全体の小型化及び低廉化を図る
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、水平方向に所定距離往復移
動可能に設けられた加工テーブルと、該加工テーブルを
その移動方向と直交する方向に跨ぐように設けられた門
型の支持体と、該支持体の梁部に昇降機構を介して吊下
げ状態に支持された加工ヘッドとを備え、該加工ヘッド
は、少なくとも昇降機構と一体に上記支持体の梁部に沿
って加工テーブルの移動方向と直交する方向に移動する
とともに、昇降機構の作動により上下方向に移動するよ
うに設けられている溶接・溶断加工機を対象とする。そ
して、更に、上記加工テーブル上に設けられ、ワークを
収納する移動ケースと、固定側に取付けられ、上記移動
ケースとの間に僅かな隙間を保って略閉じた第1の空間
を形成するとともに、上記加工ヘッドが上記移動ケース
内のワークに対し加工を行うための開口部を有する固定
ケースと、上記支持体の梁部に取付けられ、上記固定ケ
ースの開口部を囲みかつ上記加工ヘッドと干渉しないよ
うに固定ケースと支持体の梁部との間に略閉じた第2の
空間を形成する壁面体と、上記第1及び第2の空間の少
なくとも一方からこれらの空間内のガスを吸引して外部
に排気する排気手段とを備える構成とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の溶
接・溶断加工機において、上記固定ケースの一部又は全
部及び上記壁面体を透明な部材で構成する。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の溶
接・溶断加工機において、移動ケースと固定ケースとで
略閉じた第1の空間を形成する場合の一つの態様を示
す。すなわち、上記移動ケースは、加工テーブルと略同
じ大きさの矩形状の底板と、該底板の加工テーブル移動
方向と直交する二つの辺部にそれぞれ立設された一対の
側板とからなる一方、上記固定ケースは、加工テーブル
の移動範囲全長に亘って水平方向に延びる上面板と該上
面板の長辺から垂下する一対の側板とからなり、上記上
面板は、上記移動ケースの側板上縁に近接する高さ位置
に位置し、上記一対の側板は、それぞれ上記移動ケース
の対向する底板側縁及び側板側縁に近接して位置してお
り、上記上面板に上記開口部が形成されている構成とす
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の溶
接・溶断加工機において、上記開口部を、固定ケースの
上面板に上記壁面体で囲まれる領域外まで拡大して設
け、その拡大部分を蓋部材により塞ぐ構成とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の溶
接・溶断加工機において、上記蓋部材をエアカーテンで
構成する。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
加工テーブル上の移動ケースと固定側の固定ケースとで
ワークを囲む略閉じた第1の空間が形成されるととも
に、支持体の梁部に取付けた壁面体によって、上記固定
ケースの開口部を囲む略閉じた第2の空間が固定ケース
と支持体の梁部との間に形成され、上記第1及び第2の
空間内のガスが共に排気手段により吸引されて加工機の
周囲に拡散することなく外部に排気される。これによ
り、空気よりも重い有害ガスでも確実に排気できる。し
かも、上記排気手段は略閉じた空間内のガスを排気する
ものであり、またその空間は小さいものであることか
ら、排気手段の吸引力ないしガス排気量は、フード式排
気装置のそれに比べてかなり小さくて済むことになる。
【0013】請求項2記載の発明では、上記固定ケース
及び壁面体が透明な部材であるため、ワーク及び加工ヘ
ッドがこれらの部材で遮られずに外部に見えることにな
り、加工の進捗状況等を作業者が適時認識することがで
きる。
【0014】請求項3記載の発明では、簡単な形状の移
動ケースと固定ケースとによって、ワークを囲む略閉じ
た第1の空間が確実に形成されることになる。
【0015】請求項4記載の発明では、移動ケースにワ
ークを出し入れするとき、固定ケースの蓋部材を開ける
ことにより、固定ケースの上面板の大きな開口部を通し
てワークの出し入れを容易に行うことができる。特に、
請求項5記載の発明では、上記蓋部材がエアカーテンで
あるため、蓋部材の開閉操作をすることなくワークの出
し入れを行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1及び図2は本発明の一実施例に係わる
排気装置を備える加工機を示し、図3は上記排気装置を
取外した状態の加工機を示す。
【0018】図1〜図3において、1は作業室のフロア
に設置されたテーブル台であって、該テーブル台1上に
は、中央に加工テーブル2が配置されているとともに、
該加工テーブル2の両側に一対のスライドプレート群
3,3が配置されている。上記スライドプレート群3
は、互いに重ね合わせた複数のスライドプレートが相対
的にスライド移動することで長さが伸縮自在に構成され
ており、一対のスライドプレート群3,3のうち一方が
伸長し、他方が収縮することで加工テーブル2がテーブ
ル台1上を水平方向(X軸方向)に所定距離範囲内で所
望通り正確に移動するようになっている。
【0019】また、4は上記テーブル台1を横切るよう
につまり加工テーブル2の移動方向と直交する方向に跨
ぐように設けられた門型の支持体であって、該支持体4
は、フロア上に立設された左右の柱部4a,4aと、該
両柱部4a,4aの上部間に架設された梁部4bとから
なる。上記梁部4bには、上下に貫通する開口部5が梁
部4bの長手方向(横方向)略全長に亘って形成されて
いるとともに、該開口部5を通して上下に延びる昇降体
6が支持されている。上記昇降体6は、梁部4bに支持
された状態のまま、図示していない水平駆動用アクチュ
エータの作動により開口部5の長手方向(Y軸方向)に
沿って水平移動可能にかつ昇降用アクチュエータの作動
により昇降可能(つまりZ軸方向に移動可能)に設けら
れている。上記昇降体6及び昇降用アクチュエータは請
求項1記載の発明における昇降機構を構成している。上
記開口部5は、梁部4bの上面及び下面の位置でそれぞ
れスライド蓋7によって、昇降体6が貫通する個所以外
が全て塞がれるようになっており、上記スライド蓋7
は、昇降体6の水平移動に伴い伸縮する構成になってい
る。
【0020】上記昇降体6の下端には回転板8を介して
加工ヘッド9が取付けられている。上記回転板8は、昇
降体6に対し垂直軸(鉛直軸)回りに回転可能に設けら
れている。上記加工ヘッド9は、上記加工テーブル2上
の樹脂製ワークに向けてレーザ光を発射して切断するト
ーチ部9aを有し、該トーチ部9aは、加工ヘッド9の
本体に対し水平軸回りに回転可能に設けられている。ま
た、加工ヘッド9は、昇降体6と一体に支持体4の梁部
4bに沿って加工テーブル2の移動方向(X軸方向)と
直交するY軸方向に移動するとともに、昇降体6の昇降
動により上下のZ軸方向に移動するようになっている。
【0021】そして、上記加工ヘッド9のトーチ部9a
から発射されるレーザ光で加工テーブル2上の樹脂製ワ
ークを溶断するときには粉塵や有害ガス(例えばCl
2 ,HCl ,HF)が発生するが、この粉塵や有害ガ
スを作業室外に排気するための排気装置11が装備され
ている。該排気装置11は、図4にも示すように、加工
テーブル2上に設けられた移動ケース12と、固定側と
してのテーブル台1に取付けられた固定ケース13と、
上記支持体4の梁部4bに取付けられた壁面体14とを
備えている。
【0022】上記移動ケース12は、塩化ビニール樹脂
等の樹脂又は鋼板等の金属からなり、上記加工テーブル
2と略同じ大きさの矩形状の底板12aと、該底板12
aの加工テーブル移動方向(X軸)と直交する二つの辺
部にそれぞれ立設された一対の側板12b,12bとか
らなり、該各側板12bの周縁にはフランジ部12cが
設けられている。そして、移動ケース12の底板12a
上にワークを載置して収納するようになっている。
【0023】上記固定ケース13は、アクリル樹脂製の
透明なものであって、加工テーブル2の移動範囲全長
(テーブル台1の略全長)に亘って水平方向に延びる上
面板13aと、該上面板13aの長辺から垂下する一対
の側板13b,13bとからなる。上記上面板13a
は、上記移動ケース12の側板12b上縁に近接する高
さ位置に位置する一方、上記一対の側板13b,13b
は、それぞれ上記移動ケース12の対向する底板12a
側縁及び側板12b側縁に近接して位置し、この状態で
一対の側板13b,13bの下端部がテーブル台1の側
面にボルト締め等により固定されており、該各側板13
bの下端部とテーブル台1の側面との間にはゴムパッキ
ン15が介設されている。よって、固定ケース13と移
動ケース12とは、両者間に僅かな隙間を保って略閉じ
た第1の空間16を形成するようになっている。
【0024】上記固定ケース13の上面板13aには、
その央部からX軸方向一端部にかけて大きな矩形状の開
口部17が形成されている一方、該開口部17のうち、
加工ヘッド9が移動ケース内のワークに対し加工を行う
個所(上面板13aの央部に相当する部位)以外の部位
は矩形平板状の蓋部材18により塞がれている。該蓋部
材18は、固定ケース13と同じくアクリル樹脂製の透
明なものであって、その一辺がヒンジ部材19を介して
固定ケース13の開口部17側縁に連結されて開閉可能
に設けられている。固定ケース13の開口部17側縁に
は、該蓋部材18の他の二辺に対応してゴムパッキン2
0が固着され、蓋部材18の閉時に該蓋部材18と固定
ケース13との間をシールするようになっている。
【0025】上記壁面体14は、塩化ビニール製の透明
なカーテンで矩形の囲みを形成するようにしたものであ
って、その上縁は支持体4の梁部4bの下面周縁に固定
されている一方、下縁は上記固定ケース13の上面板1
3aにまで垂れ下がっており、この壁面体14により、
上記固定ケース13の開口部17のうち、蓋部材18で
覆われる個所以外の部分(つまり加工ヘッド9が移動ケ
ース12内のワークに対し加工を行うための部位)を囲
みかつ上記加工ヘッド9と干渉しないように固定ケース
13と支持体4の梁部4bとの間に略閉じた第2の空間
21が形成されている。
【0026】さらに、上記排気装置11は、上記固定ケ
ース13の側板13bに接続されて上記第1の空間16
に連通する第1の排気管22と、上記壁面体14に接続
されて上記第2の空間21に連通する第2の排気管23
とを備えている。上記各排気管22,23は、図示して
いないが、それぞれ対応する吸引用ファン及び排気ガス
処理装置に接続されている。そして、上記吸引用ファン
の作動により各空間16,21内のガスを吸引し、上記
排気ガス処理装置で処理した後に排気するように構成さ
れており、上記排気管22,23、吸引用ファン及び排
気ガス処理装置により、第1及び第2の空間16,21
内のガスを吸引して作業室外に排気する排気手段24が
構成されている。
【0027】次に、上記実施例の作動、特に排気装置1
1の作用・効果について説明するに、加工に先立って樹
脂製ワークを加工テーブル2上の移動ケース12に収納
するときには、加工テーブル2を固定ケース13の蓋部
材18側に移動させた後、固定ケース13の蓋部材18
を開け、開口部17を通してワークを加工テーブル2上
の移動ケース12に収納する。この際、上記開口部17
は固定ケース13の央部から一端部にまで跨がる大きな
ものとなるので、ワークの収納を容易にかつ迅速に行う
ことができる。
【0028】その後、上記蓋部材18を閉じ、加工テー
ブル2を加工ヘッド9の下方に戻し、加工ヘッド9のト
ーチ部9aから発射されるレーザ光で加工テーブル2上
の移動ケース12内のワークを切断する。この際、粉塵
や有害ガス(例えばCl 2 ,HCl ,HF)が発生する
が、空気より重い有害ガス(Cl 2 ,HCl )等は、移
動ケース12と固定ケース13とで形成された第1の空
間16から第1の排気管22を通して作業室外に排気さ
れる。また、空気より軽い有害ガス(HF)等は、固定
ケース13の開口部17(蓋部材18で覆われていない
部分)を通して、壁面体14で形成された第2の空間2
1に流入し、該空間21から第2の排気管23を通して
作業室外に排気される。このように、粉塵や有害ガスを
全て確実に作業室外に排気できるので、作業環境を良好
にできるとともに、有害ガスに起因する加工機の腐食を
防止することができる。
【0029】しかも、上記第1及び第2の空間16,2
1は、共に略閉じた空間でかつ容積も小さくなっている
ので、これらの空間16,21内のガスを排気する排気
手段24においては、その吸引用ファンの容量を小さく
することができるとともに、排気ガス処理装置の浄化能
力を小さくすることができ、この結果、排気装置全体の
小型化及びコストの低廉化を図ることができる。また、
加工機周辺の作業空間は、排気装置を装備しない場合と
殆ど変わらず確保できる。
【0030】さらに、上記固定ケース13及び壁面体1
4は、いずれも透明な部材からなるため、ワーク及び加
工ヘッド9がこれらの部材で遮られることなく外部に見
えることになり、加工の進捗状況等を作業者が適時認識
することができる。
【0031】その上、加工中に上記加工ヘッド9がY軸
方向及びZ軸方向に昇降体6と一体に移動するとき、該
加工ヘッド9は、常に固定ケース13の開口部17の蓋
部材18で覆われていない部分を通してワークに対向す
るので、該固定ケース13により加工が支障を受けるこ
とはない。また、上記壁面体14は加工ヘッド9と干渉
しないように設けられているので、該壁面体14により
加工が支障を受けることもない。
【0032】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、固定ケース13の開口部17
のうち、加工ヘッド9が移動ケース12内のワークに対
し加工を行う部位(つまり壁面体14で囲まれる部位)
以外の部位を矩形平板状の蓋部材18により塞ぐように
したが、本発明は、図5に示すように、蓋部材としてエ
アカーテン31を用いてもよい。該エアカーテン31
は、固定ケース13の開口部17の一側縁に設けられた
吹出口部材32と、該吹出口部材32と対向する開口部
17の側縁に設けられた吸込口部材33とを備え、上記
吹出口部材32から圧縮エアを吹出し、吸込口部材33
で吸込むことで開口部17の所定個所を塞ぐように構成
されている。このエアカーテン31の場合、蓋部材の開
閉操作をすることなくワークの出し入れを行うことがで
きるので、作業の簡易・迅速化をより図ることができ
る。
【0033】また、上記実施例では、壁面体14に塩化
ビニール製の透明なカーテンを用いたが、本発明は、こ
の壁面体14を金属又は非金属を用いて構成するように
してもよい。
【0034】さらに、上記実施例では、本発明を、樹脂
製ワークをレーザ光で切断する加工ヘッド9を備えた加
工機に適用した場合について述べたが、これに限らず、
ワークを切断又は溶接する各種の加工ヘッド9を備えた
加工機にも同様に適用することができるのは言うまでも
ない。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明における溶接・溶断
加工機によれば、加工テーブル上の移動ケースと固定側
の固定ケースとでワークを囲む略閉じた第1の空間を形
成するとともに、支持体の梁部に取付けた壁面体によっ
て、上記固定ケースの開口部を囲む略閉じた第2の空間
を固定ケースと支持体の梁部との間に形成し、上記第1
及び第2の空間内のガスを共に排気手段により吸引して
外部に排気することにより、空気よりも重い有害ガスで
も確実に排気することができるとともに、排気手段の吸
引力を、従来のフード式排気装置のそれに比べてかなり
小さくすることができ、排気装置を含めた加工機全体の
小型化及び低廉化を図ることができる。
【0036】特に、請求項2記載の発明によれば、上記
固定ケース及び壁面体が透明な部材であるため、加工の
進捗状況等を作業者が適時認識することができ、加工管
理上非常に有利なものである。
【0037】請求項3記載の発明によれば、簡単な形状
の移動ケースと固定ケースとによって、ワークを囲む略
閉じた第1の空間を確実に形成することができ、装置の
小型化及び低廉化をより図ることができる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、移動ケース
にワークを出し入れするとき、固定ケースの蓋部材を開
けることにより、固定ケースの上面板の大きな開口部を
通してワークの出し入れを容易に行うことができるの
で、加工作業の容易・迅速化を図ることができるという
効果をも奏する。
【0039】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記蓋部材がエアカーテンであるため、蓋部材の開閉操作
をすることなくワークの出し入れを行うことができ、加
工作業の容易・迅速化をより図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる排気装置を備えた加工
機の斜視図である。
【図2】同加工機の加工テーブル付近の横断面図であ
る。
【図3】同加工機において排気装置を取外した状態の斜
視図である。
【図4】上記排気装置の分解斜視図である。
【図5】蓋部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 加工テーブル 4 支持体 4b 梁部 6 昇降体(昇降機構) 9 加工ヘッド 11 排気装置 12 移動ケース 12a 底板 12b 側板 13 固定ケース 13a 上面板 13b 側板 14 壁面体 16 第1の空間 17 開口部 18 蓋部材 21 第2の空間 24 排気手段 31 エアカーテン(蓋部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に所定距離往復移動可能に設け
    られた加工テーブルと、該加工テーブルをその移動方向
    と直交する方向に跨ぐように設けられた門型の支持体
    と、該支持体の梁部に昇降機構を介して吊下げ状態に支
    持された加工ヘッドとを備え、該加工ヘッドは、少なく
    とも昇降機構と一体に上記支持体の梁部に沿って加工テ
    ーブルの移動方向と直交する方向に移動するとともに、
    昇降機構の作動により上下方向に移動するように設けら
    れている溶接・溶断加工機において、 上記加工テーブル上に設けられ、ワークを収納する移動
    ケースと、 固定側に取付けられ、上記移動ケースとの間に僅かな隙
    間を保って略閉じた第1の空間を形成するとともに、上
    記加工ヘッドが上記移動ケース内のワークに対し加工を
    行うための開口部を有する固定ケースと、 上記支持体の梁部に取付けられ、上記固定ケースの開口
    部を囲みかつ上記加工ヘッドと干渉しないように固定ケ
    ースと支持体の梁部との間に略閉じた第2の空間を形成
    する壁面体と、 上記第1及び第2の空間の少なくとも一方からこれらの
    空間内のガスを吸引して外部に排気する排気手段とを備
    えたことを特徴とする溶接・溶断加工機。
  2. 【請求項2】 上記固定ケースの一部又は全部及び上記
    壁面体は、透明な部材からなる請求項1記載の溶接・溶
    断加工機。
  3. 【請求項3】 上記移動ケースは、加工テーブルと略同
    じ大きさの矩形状の底板と、該底板の加工テーブル移動
    方向と直交する二つの辺部にそれぞれ立設された一対の
    側板とからなり、 上記固定ケースは、加工テーブルの移動範囲全長に亘っ
    て水平方向に延びる上面板と該上面板の長辺から垂下す
    る一対の側板とからなり、上記上面板は、上記移動ケー
    スの側板上縁に近接する高さ位置に位置し、上記一対の
    側板は、それぞれ上記移動ケースの対向する底板側縁及
    び側板側縁に近接して位置しており、上記上面板に上記
    開口部が形成されている請求項1記載の溶接・溶断加工
    機。
  4. 【請求項4】 上記開口部は、固定ケースの上面板に上
    記壁面体で囲まれる領域外まで拡大して設けられ、その
    拡大部分は蓋部材により塞がれている請求項3記載の溶
    接・溶断加工機。
  5. 【請求項5】 上記蓋部材はエアカーテンである請求項
    4記載の溶接・溶断加工機。
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