JPH07290159A - 円弧状入込み部を有する深絞り成形品の製造方法 - Google Patents
円弧状入込み部を有する深絞り成形品の製造方法Info
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- JPH07290159A JPH07290159A JP6091484A JP9148494A JPH07290159A JP H07290159 A JPH07290159 A JP H07290159A JP 6091484 A JP6091484 A JP 6091484A JP 9148494 A JP9148494 A JP 9148494A JP H07290159 A JPH07290159 A JP H07290159A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 円弧状の入込み部２を有する半円ドーナツ状
の深絞り成形品１の製造に使用するブランク４として、
円弧状の入込み部２内における最奥部２ａと隣り合う部
分に対応するフランジ長さＦ２、Ｆ２を、同入込み部最
奥部２ａに対応するフランジ長さＦ１よりも短く形成し
たものを用いる。 【効果】 入込み部２の最奥部２ａの壁部に割れのない
深絞り成形品１を製造することができる。
の深絞り成形品１の製造に使用するブランク４として、
円弧状の入込み部２内における最奥部２ａと隣り合う部
分に対応するフランジ長さＦ２、Ｆ２を、同入込み部最
奥部２ａに対応するフランジ長さＦ１よりも短く形成し
たものを用いる。 【効果】 入込み部２の最奥部２ａの壁部に割れのない
深絞り成形品１を製造することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、円弧状の入込み部を
有する、半円ドーナツ状や長円トラック状などの深絞り
成形品の製造方法に関する。
有する、半円ドーナツ状や長円トラック状などの深絞り
成形品の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術及び課題】例えば、図４に示されるような
半円弧状の入込み部（２）を有する半円ドーナツ状の深
絞り成形品（１）の製造は、従来、図６（イ）に示され
るような入込み部（２）側において相似して内方に突出
されたフランジ部（52）と、張出し部（３）側において
外方に相似して突出されたフランジ部（53）とを有する
ブランク（51）を用い、図６（ロ）（ハ）に示されるよ
うに、このブランク（51）に対し、フランジ（52）（5
3）を皺押さえ（54）（54）にて押さえながらポンチ（5
5）にて深絞り成形を施すことにより行われている。
半円弧状の入込み部（２）を有する半円ドーナツ状の深
絞り成形品（１）の製造は、従来、図６（イ）に示され
るような入込み部（２）側において相似して内方に突出
されたフランジ部（52）と、張出し部（３）側において
外方に相似して突出されたフランジ部（53）とを有する
ブランク（51）を用い、図６（ロ）（ハ）に示されるよ
うに、このブランク（51）に対し、フランジ（52）（5
3）を皺押さえ（54）（54）にて押さえながらポンチ（5
5）にて深絞り成形を施すことにより行われている。
【０００３】しかしながら、上記のような入込み部
（２）を有する深絞り成形品（１）の成形において、図
７（イ）に示されるように、張出し部（３）の側は、そ
のフランジ部（53）が円周方向において縮み方向の歪み
を生じるので、その縮みによる皺の発生は皺押さえ（5
4）にて防止することができるものの、入込み部（２）
側では、そのフランジ部（52）が円周方向において引張
方向の歪みを生じるため、図８に示されるように、特に
入込み部（２）の最奥部（2a）の位置に対応する該フラ
ンジ部（52）に割れ（56）が入り、この割れ（56）が深
絞り成形品（１）の入込み部（２）側の内壁にまで及ん
でしまうことがあり、成形品を製品として使用できない
事態を招くことがあった。
（２）を有する深絞り成形品（１）の成形において、図
７（イ）に示されるように、張出し部（３）の側は、そ
のフランジ部（53）が円周方向において縮み方向の歪み
を生じるので、その縮みによる皺の発生は皺押さえ（5
4）にて防止することができるものの、入込み部（２）
側では、そのフランジ部（52）が円周方向において引張
方向の歪みを生じるため、図８に示されるように、特に
入込み部（２）の最奥部（2a）の位置に対応する該フラ
ンジ部（52）に割れ（56）が入り、この割れ（56）が深
絞り成形品（１）の入込み部（２）側の内壁にまで及ん
でしまうことがあり、成形品を製品として使用できない
事態を招くことがあった。
【０００４】特に、従来は、張出し部（３）側のフラン
ジ部（53）の皺押さえの必要な押さえ圧にて、入込み部
（２）側のフランジ部（52）も皺押さえしていたため、
成形過程において入込み部（２）側のフランジ部（52）
により一層割れが入りやすい情況となっていた。
ジ部（53）の皺押さえの必要な押さえ圧にて、入込み部
（２）側のフランジ部（52）も皺押さえしていたため、
成形過程において入込み部（２）側のフランジ部（52）
により一層割れが入りやすい情況となっていた。
【０００５】この発明は、上記のような従来の問題点に
鑑み、円弧状の入込み部を有する深絞り成形品を、その
入込み部側の壁部に割れを生じさせることなく、深絞り
成形することができる円弧状の入込み部を有する深絞り
成形品の製造方法を提供することを目的とする。
鑑み、円弧状の入込み部を有する深絞り成形品を、その
入込み部側の壁部に割れを生じさせることなく、深絞り
成形することができる円弧状の入込み部を有する深絞り
成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的において、図７
に示されるように、入込み部（２）側のフランジ部（5
2）における歪み分布状態を調べたところ、図７（ロ）
のグラフに示されるような結果を得た。εθは円周方向
の歪みで、εｒは半径線方向の歪である。円周方向の引
っ張りによる歪みεθは、９０°の位置である入込み部
（２）の最奥部（2a）対応位置において最大値を示して
おり、この最奥部位置から離れていくにしたがって除々
に小さくなっていっている。
に示されるように、入込み部（２）側のフランジ部（5
2）における歪み分布状態を調べたところ、図７（ロ）
のグラフに示されるような結果を得た。εθは円周方向
の歪みで、εｒは半径線方向の歪である。円周方向の引
っ張りによる歪みεθは、９０°の位置である入込み部
（２）の最奥部（2a）対応位置において最大値を示して
おり、この最奥部位置から離れていくにしたがって除々
に小さくなっていっている。
【０００７】このような事実解明に基づいて、本発明者
は、９０°の位置である入込み部（２）の最奥部（2a）
の位置と隣り合う部分に対応するフランジ部分、例えば
４５°の位置近辺の円周方向の歪みεθが相対的に低い
ことに着目し、その歪みを所定量上げることによって、
最奥部（2a）の位置におけるフランジ部（52）の円周方
向の歪みεθを下げるようにすれば、入込み部（２）の
最奥部（2a）の位置に対応するフランジ部分の割れの入
りを抑制しうると考え、この発明を完成させた。
は、９０°の位置である入込み部（２）の最奥部（2a）
の位置と隣り合う部分に対応するフランジ部分、例えば
４５°の位置近辺の円周方向の歪みεθが相対的に低い
ことに着目し、その歪みを所定量上げることによって、
最奥部（2a）の位置におけるフランジ部（52）の円周方
向の歪みεθを下げるようにすれば、入込み部（２）の
最奥部（2a）の位置に対応するフランジ部分の割れの入
りを抑制しうると考え、この発明を完成させた。
【０００８】即ち、この発明は、ブランクとして、円弧
状の入込み部内における最奥部と隣り合う部分に対応す
るフランジ長さを、同入込み部最奥部に対応するフラン
ジ長さよりも短く形成したものを用いて、これに深絞り
成形を施すことを特徴とする円弧状の入込み部を有する
深絞り成形品の製造方法を要旨とする。
状の入込み部内における最奥部と隣り合う部分に対応す
るフランジ長さを、同入込み部最奥部に対応するフラン
ジ長さよりも短く形成したものを用いて、これに深絞り
成形を施すことを特徴とする円弧状の入込み部を有する
深絞り成形品の製造方法を要旨とする。
【０００９】
【作用】上記方法では、ブランクとして、円弧状の入込
み部内における最奥部と隣り合う部分に対応するフラン
ジ長さを、同入込み部最奥部に対応するフランジ長さよ
りも短く形成したものを用いるものであることにより、
これに深絞り成形を施すと、円弧状の入込み部内の最奥
部と隣り合う部分に対応するフランジ部分において円周
方向の歪みが大きくなり、それによって、円弧状の入込
み部内の最奥部に対応するフランジ部分において円周方
向の歪みが小さくされ、その結果、円弧状の入込み部の
最奥部に対応するフランジ部分への割れが抑制され、入
込み部最奥部の壁部に割れのない深絞り成形品が製造さ
れる。
み部内における最奥部と隣り合う部分に対応するフラン
ジ長さを、同入込み部最奥部に対応するフランジ長さよ
りも短く形成したものを用いるものであることにより、
これに深絞り成形を施すと、円弧状の入込み部内の最奥
部と隣り合う部分に対応するフランジ部分において円周
方向の歪みが大きくなり、それによって、円弧状の入込
み部内の最奥部に対応するフランジ部分において円周方
向の歪みが小さくされ、その結果、円弧状の入込み部の
最奥部に対応するフランジ部分への割れが抑制され、入
込み部最奥部の壁部に割れのない深絞り成形品が製造さ
れる。
【００１０】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【００１１】製造対象は、図４に示されるような、円弧
状の入込み部（２）を有する半円ドーナツ状の深絞り成
形品（１）である。その内半径Ｒは１８０ｍｍ、幅Ｂは
１３０ｍｍ、高さＨは５０ｍｍである。なお、製造対象
は、円弧状の入込み部を有する深絞り成形品であれば、
そのほか、図５に示されるような平面長円トラック状の
深絞り成形品（１）などであってもよい。
状の入込み部（２）を有する半円ドーナツ状の深絞り成
形品（１）である。その内半径Ｒは１８０ｍｍ、幅Ｂは
１３０ｍｍ、高さＨは５０ｍｍである。なお、製造対象
は、円弧状の入込み部を有する深絞り成形品であれば、
そのほか、図５に示されるような平面長円トラック状の
深絞り成形品（１）などであってもよい。
【００１２】この深絞り成形品（１）の成形に用いるブ
ランク（４）は、厚さが例えば１ｍｍのアルミニウム−
Ｈ２４材による。このブランク（４）は、図１に示され
るように、成形品（１）の入込み部（２）側及び張出し
部（３）側にそれぞれ外方に突出する内周側及び外周側
の円弧状のフランジ部（５）（６）を有して、成形品
（１）の側壁を形成しうるような形状・サイズを有する
ものに形成する。具体的には、例えば、入込み部側のフ
ランジ部（５）の幅Ｂｉは６５ｍｍ、張出し部側のフラ
ンジ部（６）の幅Ｂｏが７５ｍｍに設計されている。
ランク（４）は、厚さが例えば１ｍｍのアルミニウム−
Ｈ２４材による。このブランク（４）は、図１に示され
るように、成形品（１）の入込み部（２）側及び張出し
部（３）側にそれぞれ外方に突出する内周側及び外周側
の円弧状のフランジ部（５）（６）を有して、成形品
（１）の側壁を形成しうるような形状・サイズを有する
ものに形成する。具体的には、例えば、入込み部側のフ
ランジ部（５）の幅Ｂｉは６５ｍｍ、張出し部側のフラ
ンジ部（６）の幅Ｂｏが７５ｍｍに設計されている。
【００１３】そして、入込み部側のフランジ部（５）に
対しては、その最奥部（2a）の位置におけるフランジ幅
Ｆ１に対し、この最奥部（2a）を挾んで隣り合う両側の
位置のフランジ幅Ｆ２、Ｆ２が短くなるように、これら
隣り合う両位置に凹み（７）（７）を形成する。凹み
（７）（７）の位置は、最奥部（2a）の位置から円周方
向に角度ａ＝４５°の位置ないしはその近傍の位置に設
けられるのが好ましい。また、凹み（７）（７）の形状
・サイズは、例えば、図示のように、曲率半径ｒ＝９０
ｍｍの円弧部によって深さｄ＝１５ｍｍ窪ませる態様の
ものが採用されうる。なお、この凹み（７）（７）の形
成位置や形状・サイズ等は、成形しようとする製品の入
込み部（２）の形状・サイズに応じて適宜決められるも
のであって、必ずしもこれに限定されるものではない。
対しては、その最奥部（2a）の位置におけるフランジ幅
Ｆ１に対し、この最奥部（2a）を挾んで隣り合う両側の
位置のフランジ幅Ｆ２、Ｆ２が短くなるように、これら
隣り合う両位置に凹み（７）（７）を形成する。凹み
（７）（７）の位置は、最奥部（2a）の位置から円周方
向に角度ａ＝４５°の位置ないしはその近傍の位置に設
けられるのが好ましい。また、凹み（７）（７）の形状
・サイズは、例えば、図示のように、曲率半径ｒ＝９０
ｍｍの円弧部によって深さｄ＝１５ｍｍ窪ませる態様の
ものが採用されうる。なお、この凹み（７）（７）の形
成位置や形状・サイズ等は、成形しようとする製品の入
込み部（２）の形状・サイズに応じて適宜決められるも
のであって、必ずしもこれに限定されるものではない。
【００１４】図２に示されるように深絞り成形に用いる
ポンチ（９）は、半円ドーナツ状のもので、その内半径
Ｒは１８０ｍｍ、幅Ｂは１３０ｍｍ、高さＨは５５ｍｍ
に設定されている。また、皺押さえは、入込み部側のフ
ランジ部（５）を押さえる皺押さえ（11）と張出し部側
のフランジ部（６）を押さえる皺押さえ（12）とがそれ
ぞれフランジ部（５）（６）を皺押さえ圧を異にして押
さえることができるように独立して作動しうるようにな
されている。
ポンチ（９）は、半円ドーナツ状のもので、その内半径
Ｒは１８０ｍｍ、幅Ｂは１３０ｍｍ、高さＨは５５ｍｍ
に設定されている。また、皺押さえは、入込み部側のフ
ランジ部（５）を押さえる皺押さえ（11）と張出し部側
のフランジ部（６）を押さえる皺押さえ（12）とがそれ
ぞれフランジ部（５）（６）を皺押さえ圧を異にして押
さえることができるように独立して作動しうるようにな
されている。
【００１５】この深絞り成形機を用い、上記ブランク
（４）をダイス（13）の上面の所定の位置に配置し、皺
押さえ（11）（12）にてブランク（４）のフランジ部
（５）（６）を所定の押さえ圧で押さえながら、ポンチ
（９）を進出作動していく。押さえ圧は、円周方向に縮
み変形しようとする張出し部側のフランジ部（６）に対
して押さえ圧を高く設定し、円周方向に引張変形しよう
とする入込み部側のフランジ（５）に対し押さえ圧を低
く設定するようにする。具体的には、張出し部側のフラ
ンジ部（６）に対しての押さえ圧は、４．５Ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 に、また、入込み部側のフランジ部（５）に対して
の押さえ圧は、２．５Ｋｇｆ／ｃｍ2 に設定する。
（４）をダイス（13）の上面の所定の位置に配置し、皺
押さえ（11）（12）にてブランク（４）のフランジ部
（５）（６）を所定の押さえ圧で押さえながら、ポンチ
（９）を進出作動していく。押さえ圧は、円周方向に縮
み変形しようとする張出し部側のフランジ部（６）に対
して押さえ圧を高く設定し、円周方向に引張変形しよう
とする入込み部側のフランジ（５）に対し押さえ圧を低
く設定するようにする。具体的には、張出し部側のフラ
ンジ部（６）に対しての押さえ圧は、４．５Ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 に、また、入込み部側のフランジ部（５）に対して
の押さえ圧は、２．５Ｋｇｆ／ｃｍ2 に設定する。
【００１６】すると、最終的に最奥部に対応するフラン
ジ部（５）には割れが入ったが、その割れは、成形品
（１）の入込み部（２）側の側壁には至らないものであ
り、残ったフラジ部（５）（６）の切除後の製品として
の半円形ドーナツ状の深絞り成形品（１）は、その入込
み部（２）側の側壁に割れのないものであった。
ジ部（５）には割れが入ったが、その割れは、成形品
（１）の入込み部（２）側の側壁には至らないものであ
り、残ったフラジ部（５）（６）の切除後の製品として
の半円形ドーナツ状の深絞り成形品（１）は、その入込
み部（２）側の側壁に割れのないものであった。
【００１７】即ち、入込み部（２）側において最奥部
（2a）と隣接するフランジ長さＦ2 、Ｆ2 を短くする凹
み（７）（７）のあるフランジ部分において、この短い
フランジ部の作用によって円周方向の引張による歪みε
θが増加され、そして、この歪みの増加作用によって入
込み部（２）の最奥部（2a）に対応するフランジ部の円
周方向の歪みεθが減少され、この減少により、該フラ
ンジ部（５）への割れの入りが抑制されたものである。
（2a）と隣接するフランジ長さＦ2 、Ｆ2 を短くする凹
み（７）（７）のあるフランジ部分において、この短い
フランジ部の作用によって円周方向の引張による歪みε
θが増加され、そして、この歪みの増加作用によって入
込み部（２）の最奥部（2a）に対応するフランジ部の円
周方向の歪みεθが減少され、この減少により、該フラ
ンジ部（５）への割れの入りが抑制されたものである。
【００１８】また、上記のように、張出し部側のフラン
ジ部（６）に対しての押さえ圧を皺押さえに必要な圧力
にする一方で、入込み部側のフランジ部（５）に対して
の押さえ圧を低くしたことにより、円周方向に縮みを生
じる張出し部（３）側は皺のない奇麗な側壁に成形され
ると共に、円周方向に引張を受ける入込み部（２）側は
押さえ圧を下げたことにより更なる割れ抑制作用が働
き、より一層効果的に割れの発生を抑制することができ
る。
ジ部（６）に対しての押さえ圧を皺押さえに必要な圧力
にする一方で、入込み部側のフランジ部（５）に対して
の押さえ圧を低くしたことにより、円周方向に縮みを生
じる張出し部（３）側は皺のない奇麗な側壁に成形され
ると共に、円周方向に引張を受ける入込み部（２）側は
押さえ圧を下げたことにより更なる割れ抑制作用が働
き、より一層効果的に割れの発生を抑制することができ
る。
【００１９】因みに、比較例として、上記のような凹み
（７）（７）が省略され、その他は上記実施例における
ブランクと同様の図６（イ）に示されるようなブランク
（51）を用い、同じように、深絞り成形を行ったとこ
ろ、図８に示されるように、入込み部（52）側の側壁に
まで及ぶ割れ（56）が入り、成形品は製品として使えな
いものであった。
（７）（７）が省略され、その他は上記実施例における
ブランクと同様の図６（イ）に示されるようなブランク
（51）を用い、同じように、深絞り成形を行ったとこ
ろ、図８に示されるように、入込み部（52）側の側壁に
まで及ぶ割れ（56）が入り、成形品は製品として使えな
いものであった。
【００２０】
【発明の効果】上述の次第で、この発明の円弧状の入込
み部を有する深絞り成形品の製造方法は、ブランクとし
て、円弧状の入込み部内における最奥部と隣り合う部分
に対応するフランジ長さを、同入込み部最奥部に対応す
るフランジ長さよりも短く形成したものを用いるもので
あるから、これに深絞り成形を施すと、円弧状の入込み
部内の最奥部と隣り合う部分に対応するフランジ部分に
おいて円周方向の歪みが大きくなり、それによって、円
弧状の入込み部内の最奥部に対応するフランジ部分にお
いて円周方向の歪みが小さくされ、その結果、円弧状の
入込み部の最奥部に対応するフランジ部分への割れが抑
制されて、入込み部最奥部の壁部に割れのない深絞り成
形品を製造することができる。
み部を有する深絞り成形品の製造方法は、ブランクとし
て、円弧状の入込み部内における最奥部と隣り合う部分
に対応するフランジ長さを、同入込み部最奥部に対応す
るフランジ長さよりも短く形成したものを用いるもので
あるから、これに深絞り成形を施すと、円弧状の入込み
部内の最奥部と隣り合う部分に対応するフランジ部分に
おいて円周方向の歪みが大きくなり、それによって、円
弧状の入込み部内の最奥部に対応するフランジ部分にお
いて円周方向の歪みが小さくされ、その結果、円弧状の
入込み部の最奥部に対応するフランジ部分への割れが抑
制されて、入込み部最奥部の壁部に割れのない深絞り成
形品を製造することができる。
【図１】実施例方法に用いるブランクの平面図である。
【図２】同ブランクを深絞り成形している状態を示すも
ので、図（イ）は図（ロ）のＩ−Ｉ方向から見た断面平
面図、図（ロ）は図（イ）のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
ので、図（イ）は図（ロ）のＩ−Ｉ方向から見た断面平
面図、図（ロ）は図（イ）のＩＩ−ＩＩ線断面図であ
る。
【図３】深絞り成形中のブランクの入込み部側の負荷作
用状態を示す平面図である。
用状態を示す平面図である。
【図４】製造対象である半円形ドーナツ状の深絞り成形
品を示すもので、図（イ）は平面図、図（ロ）は正面図
である。
品を示すもので、図（イ）は平面図、図（ロ）は正面図
である。
【図５】他の製造対象例である長円状の深絞り成形品を
示すもので、図（イ）は平面図、図（ロ）は図（イ）の
ＩＩＩ−ＩＩＩ線断面矢視図である。
示すもので、図（イ）は平面図、図（ロ）は図（イ）の
ＩＩＩ−ＩＩＩ線断面矢視図である。
【図６】図（イ）は従来のブランクの平面図、図（ロ）
は同ブランクの深絞り成形状態を示す断面平面図、図
（ハ）は図（ロ）のＩＶ−ＩＶ線断面図である。
は同ブランクの深絞り成形状態を示す断面平面図、図
（ハ）は図（ロ）のＩＶ−ＩＶ線断面図である。
【図７】同じく従来例を示すもので、図（イ）は深絞り
成形中のブランクの負荷作用状態を示す平面図、図
（ロ）は入込み部側のフランジ部の歪みを示すグラフ図
である。
成形中のブランクの負荷作用状態を示す平面図、図
（ロ）は入込み部側のフランジ部の歪みを示すグラフ図
である。
【図８】従来の製造方法を用いて深絞り成形された欠陥
成形品の斜視図である。
成形品の斜視図である。
【符号の説明】 １…深絞り成形品 ２…入込み部 ２ａ…最奥部 ４…ブランク ５…フランジ ７…凹み
Claims (1)
- 【請求項１】 ブランクとして、円弧状の入込み部内に
おける最奥部と隣り合う部分に対応するフランジ長さ
を、同入込み部最奥部に対応するフランジ長さよりも短
く形成したものを用いて、これに深絞り成形を施すこと
を特徴とする円弧状の入込み部を有する深絞り成形品の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6091484A JPH07290159A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 円弧状入込み部を有する深絞り成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6091484A JPH07290159A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 円弧状入込み部を有する深絞り成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290159A true JPH07290159A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=14027691
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6091484A Pending JPH07290159A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 円弧状入込み部を有する深絞り成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07290159A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008120613A1 (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-09 | Ntn Corporation | オートテンショナ |
| WO2014185428A1 (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-20 | 新日鐵住金株式会社 | ブランク、成形板、プレス成形品の製造方法及びプレス成形品 |
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